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イエス、キャプテン!

Satuki08 by fake Place
皐月賞2008-観戦記-
好枠を利してハナを奪った川田キャプテントゥーレが、前半61秒4ー後半60秒3という絶妙なスローペースを作り出し、2番手を追走したレッツゴーキリシマはほとんど競りかけることもなく、隊列に蓋をするような形で、ラスト600mまでは全くレースが動かず淡々と流れた。追い込みが利きづらい重い馬場とスローの展開が重なり、後ろから行った馬にとっては勝ち目のないレースであった。

勝ったキャプテントゥーレは、展開と馬場に恵まれたことは確かだが、4コーナーを回って後続を突き放したように、他馬に付け入る隙を与えなかった。同じような形になったデイリー杯を楽勝したように、自分のペースで行けると実力を十二分に発揮するタイプである。弥生賞は追い切りの本数が足りない状況での凡走だったが、今回はここを目標にマイナス18kgと究極の仕上がりにあった。今回は全てが上手く行った感が強いが、距離が伸びて悪い馬体ではなく、ダービーでも好走を期待してもよいだろう。

川田将雅騎手にとっては初めてのG1勝利となったが、らしい騎乗であったと思う。追っ付けながらでも迷いなく先頭に立ち、道中は出来るだけ遅いラップを刻むことに腐心し、キャプテントゥーレのジワジワ伸びる脚質を考慮に入れて早めに追い出した。朝日杯フューチュリティSでは直線でヨレたことを指摘したが、今回はラチを頼らせることによって、ゴールまで真っ直ぐ走らせることに成功した。技術的なことはもとより、川田将雅騎手の思い切りの良さが光った好騎乗であった。

2着を確保したタケミカヅチは、内々の経済コースを進み、最後も内を突いて差し込んだ。ゴールドアリュールの産駒だけに、こうした時計の掛かる馬場も苦にしないのだろう。一瞬しか脚が使えないため、自ら動いて行けない分だけ勝ち切れないが、それでも確実に良い脚を使っていることは評価できる。中間の追い切りで好時計を連発していたように、この馬も究極の仕上がりにあったことが好結果につながった。柴田善臣騎手の終始内にこだわった、一発勝負の騎乗も見事であった。

マイネルチャールズは最初から行きっぷりが悪く、道中で進みたかったポジションを取ることが出来なかった。スローペースの中団で馬群に揉まれながら、最後はなんとか抜け出してきたものの、いつもの迫力はなく、直線に向いた時は既に遅しであった。あくまでも結果論ではあるが、弥生賞を勝つために細いくらいに仕上げていたことが、本番で疲れとして出てしまったのだろう。これは弥生賞を勝った馬が皐月賞で惨敗してしまう理由のひとつでもある。体調が下降線を辿っている以上、今後のダービーに向けての明るい材料はない。

レインボーペガサスは抑える作戦が裏目に出てしまった。後方から出走馬中で最も良い脚を使っていたように、前々で競馬することが出来ていれば、もう少し差が詰まっていたはずである。とはいえ、この馬自身もキッチリと仕上がっていたように、ダービーに向けて大きな上積みは期待できないだろう。

スマイルジャックは前走とは全く別馬のような負け方であった。1コーナーで口を割って苦しがっていたように、パドック写真や追い切りの動きからは分からなかったが、前走でマイナス10kgと仕上げられたことによる反動があったようだ。トライアルで出走権利を取りに行くことと、皐月賞を勝つことを両立する仕上げは本当に難しい。

ショウナンアルバは大外枠がアダとなってしまった。行き切るか抑えるか、出たなりで決めようと蛯名騎手は考えていたのだろうが、内枠のキャプテントゥーレに先手を取られてしまい万事休す。抑えて競馬をしたことにより、終始外々を回されてしまい、4コーナーでは既に脚を失ってしまっていた。切れる脚のない馬だけに、4コーナー手前で動いたのは仕方ないとしても、全てにおいて中途半端な競馬であったように映った。蛯名騎手に迷いがあったか。

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Comments

私の観点では松岡騎手が事前に「負けない」発言をしたせいもあって、他騎手がかなりマークしてしまった感があります。
今回、マイネルをマークして全馬が仕掛け遅れて逃げ残りを考えてキャプテントゥーレとショウナンアルバも買ったのですが、蝦名騎手の中途半端な騎乗にガッカリです。逃げてナンボの馬だと思うんですが。。
スマイルジャックは調教も同厩舎の馬(ベンチャーナイン)より時計も悪かった(多分、騎乗した調教助手は同じ人だと思う)。ベンチャーナインよりは先着しましたが。。。
前走から時計1本しかも馬なりという所から、必死で体制を立て直そうとしたんだな。。と思いました。
タケミカヅチはパドック良かったんですが、汗をかいてたのとローテーション的に使い詰めかと考えて、最後に外してしまいました。
パドックで最初に良いと思った馬でほとんど決まっただけに残念な結果となりました。。(;´Д`)

Posted by: はやひで | April 22, 2008 at 01:10 AM

はじめまして!
enokeizと申します。

いつも、大変楽しみに読ませて頂いています。
治郎丸さんが紹介してくださる写真はホント素敵で、こういった側面からも競馬に触れる事が出来るのはとても有難いです。
(写真家さん達にも感謝、感謝です!)

このキャプテントゥーレの王者たる誇り高き表情・そして喜び溢れる川田騎手のガッツポーズ、非常に良い写真だなぁと思っていた矢先・・・

キャプテントゥーレ骨折の情報。
1頭の王者と1人の若武者の幸せに、この様な難関が待ち受けていようとは。
いや、その状態でも川田騎手を念願のG1初勝利へ導いたと、キャプテントゥーレを称えるべきか?

しかし、やはり競走馬が故障するニュースは聞きたくないものです・・・

写真の華やかな表情と、突きつけられた現実とのギャップに、思わず投稿させて頂きました。


Posted by: enokeiz | April 22, 2008 at 01:14 PM

はやひでさん

こんにちは。

私もショウナンアルバは中途半端な騎乗だったと思います。

行くと掛かるというのは分かるのですが、外枠を引いて、あの形になれば勝つ可能性はないのではないでしょうかね。

一か八か、勝つ可能性ということを考えると、行くべきでした(行けなかったのかも)。

まあ私は行っても負けていたと思いますが(笑)。

スマイルジャックはおっしゃる通りだと思います。

仕上げをピークに持ってくるポイントは難しくて、もし皐月賞をもピークに仕上げられていれば、勝っていてもおかしくない力はありますよね。

Posted by: 治郎丸敬之 | April 23, 2008 at 01:00 PM

enokeizさん

はじめまして。

いつもありがとうございます。

拙ブログで使わせて転載させていただいている写真はどれも素晴らしいものです。

写真家さまのご協力がなければなし得ないものですから、私も非常に感謝しております。

競馬はギャンブルという側面だけではなく、まるで演劇のようなドラマや美しさがあって、ひとつひとつの小道具が美しいですよね。

上の写真一枚でも、川田騎手のゴーグルの形とかカッコイイ
と思いました。

そんな競馬の一面を切り取っている写真家の方々はすごいと思います。

ぜひこれからもまた遊びにきてください。

enokeizのブログもまた拝見させていただきます。

Posted by: 治郎丸敬之 | April 23, 2008 at 01:05 PM

今週のフローラステークス、自信有ります。
是非、見に来てください。損はさせません。
http://56.xmbs.jp/keiba1919/
栗東トレセン関係者からのタレコミによるサイトです。

Posted by: keiba_navi | April 23, 2008 at 09:20 PM

治郎丸さん、こんばんは。

羽田盃、的場ジョッキーのファインプレイでしたね。
桜花賞、皐月賞とこれまで3歳GⅠを社台グループが独占(フェブラリー・高松宮も)で、ディラクエまでもどうかな?とひねって2着付けまでは考えましたが、ニックバニヤンまでは見れませんでした…

キャプテントゥーレの骨折は残念でしたが、あそこまで仕上げ切ってレースに臨んだ結果ですから、考えようによってはここで骨折が判明して良かったのかも知れません。

故障が顕在しないまま、見えないところに負担を抱えて次走に望んで、致命的な故障を起こしてしまうケースをこれまで嫌と言うほど見ていますので。それにあの厩舎は(誰かさんほどではありませんが)使える所は使う厩舎だから。

皐月賞のレース後、ちょっと気になったのは松岡騎手のコメント、「1角までのペースが遅すぎた。誰かに動いてほしかった。」そりゃそうだろうけど、レース前の「自分が下手に乗らなきゃ勝てる」に対してのコメントがこれではね…納得いかないファンも多いんではないでしょうかね。

今週の福島牝馬、フローラSとQuinaの本命候補に騎乗予定。腕は認めているだけに悩むところです。


Posted by: Quina | April 23, 2008 at 09:26 PM

Quinaさん

こんばんは。

羽田盃はすごい結果になったのですね。

的場ジョッキーは私が競馬を始めた頃からのトップジョッキーでしたので、今もってその凄みを感じます。

それにしても、ディラクエ負けてしまったのですね…

キャプテントゥーレは極限の走りをしたのでしょう。

おっしゃる通り、レース中の骨折でなかったことが何よりの幸いですよね。

松岡騎手も今回のレースはとても悔しかったことと思われます。

競馬は目に見えない部分が多いので、あまりいい加減なことを言うのは良くないですよね。

松岡騎手の発言を鵜呑みにして馬券を買ったファンもたくさんいるわけですから。

それにしても、クラシック路線はますます混沌としてきましたねぇ。

Posted by: 治郎丸敬之 | April 24, 2008 at 01:16 AM

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