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牡馬顔負けの迫力のウオッカ:5つ☆

アサクサキングス →馬体を見る
休み明けながらもスッとした立ち姿には好感が持てる。
首の位置が高いのは、ホワイトマズル産駒の特徴だけに仕方なし。
Pad3star

アドマイヤフジ →馬体を見る
毛艶や筋肉の柔らか味はとても6歳馬とは思えない。
全体的な迫力には欠けるが、好調さが伝わってくる。
Pad3star

ウオッカ →馬体を見る
前走を叩いたことで、一気に体調はアップしている。
特に胸前から肩にかけての筋肉の盛り上がりは凄まじい。
Pad5star

エアシェイディ →馬体を見る
前肢にくらべ後肢部が弱いため、全体のバランスが悪く映る。
ただ、この馬なりに好調は維持しているので力は発揮できる。
Pad3star

カンパニー →馬体を見る
このメンバーに入ると、馬体の伸びを欠いているのが目立つ。
最後のスタミナ勝負になった時に、やはり苦戦は必至か。
Pad3star

キングストレイル →馬体を見る
スプリント戦を走ったりしていたが、馬体には中距離馬の伸びがある。
毛艶も良く、この馬としては非の打ち所のない仕上がり。
Pad3star

ダイワスカーレット →馬体を見る
休み明けにもかかわらず、ひ腹が上がり気味に映るのが気掛かり。
余裕のあった産経大阪杯よりも仕上がっていると解釈すべきか。
Pad4star

タスカータソルテ →馬体を見る
3歳時に比べ、筋肉のボリュームが増してゴツさを感じさせる。
それで前走で結果を出したのだから、大きく成長したと言ってよいだろう。
Pad4star

ディープスカイ →馬体を見る
きっちり仕上がっていた前走時に比べ、今回はやや余裕を感じさせる。
メリハリが失われているので、もうひと絞り必要か。
Pad3star

ドリームジャーニー →馬体を見る
馬体重こそ変わっていないが、2歳時に比べ大きく成長している。
筋肉の盛り上がりが凄く、とても410kg台の馬とは思えない。
Pad4star

ポップロック →馬体を見る
この馬も毛艶や筋肉の柔らか味は7歳馬のものとは思えない。
ただ、全盛期に比べ、馬体の迫力そのものが物足りないのも確か。
Pad3star

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東京2000m

Tokyo2000t1

改修前の東京2000mのコースは、スタート地点から最初のコーナーまでの距離が極端に短く、急激に左に曲がることから、外枠に入った先行馬は非常に不利であった。コーナーを回りながらのポジション取りになるため、先へ行こうと思うと遠心力で外へ外へと振られてしまい、1番と10番に入った馬とでは約1秒のタイム差があると言われていたぐらいである。

しかし、平成14年の改修によって、東京競馬場の2000mコースは生まれ変わった。スタートから最初のコーナーまでの距離が23m延長されたことにより、スタートしてから各馬がスムーズに最初のコーナーに入って行けるようになったのだ。このことにより、各馬(騎手)が力を出し切れるコースへと一変した。さらにゲートを外目に置くようになったため、外枠の馬も最初のコーナーへゆったりとロスなく入れるようになった。先行馬にとっては外、差し馬にとっては内がレースがしやすいが、内外の有利不利はほとんどないと考えてよい。

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ああゆうこと

Jiromaru

天皇賞秋が行われる週になると、いつも決まってあいつのことを思い出します。あいつなんて言うと少々乱暴に聞こえるかもしれないので、ここではAと呼ぶことにします。彼とは高校の同級生であり、よく一緒に授業をさぼって、公園で弁当を食べたりパチンコに行ったりしました。私はこの頃から競馬が好きで、週末になると休み時間には友達と予想を披露し合ったりしていました。

Aは競馬にはあまり興味を示さなかったのですが、なぜかその年の天皇賞秋の前日に私の予想を聞いてきたのでした。私は間髪入れずに、「武豊の乗るメジロマックイーンからプレクラスニーとカリブソングの2点で間違いないね」と断言しました。メジロマックイーンは天皇賞春を連覇したような名ステイヤーですが、ごまかしの利かない東京の2000mならば、距離が短くて負けるということはないと思っていたのです。Aは「そうか」とひとことだけ言うと、くるりと私たちに背を向けて、それ以上は競馬の話には参加しようとしませんでした。

第104回天皇賞秋。メジロマックイーンが不良馬場をものともせずに他馬を6馬身以上も千切った、と思われたのも束の間。進路妨害のためになんと18着に降着となってしまったのです。競馬ファンのどよめきは鳴り止まず、武豊騎手の蒼白な顔と江田照男騎手の戸惑いを隠せない勝利ジョッキーインタビューが印象的でした。

翌日の月曜日、彼は私の顔を見るなり、「何だよあれは!」と食って掛かってきました。私が「競馬にはああいうこともあるんだ」と言うと、彼は「ああゆうことってどういうことだよ?納得できねえよ」と突っかかってきたのですが、「ああゆうことっていうのは、ああゆうことだ」としか私は答えることが出来ませんでした。あれ以来、彼との会話で競馬の話題が登場することは絶対にありませんでした。Aにとって、競馬といえばあの忌々しい天皇賞秋のことで、彼が賭けた最初で最後のレースになったのでした。 

その後、私は大学に進学するという安易な道を選び、Aは四輪のレーサーになるという夢を胸に高校を卒業しました。それからも私たちの関係は続き、Aはガソリンスタンドでアルバイトをしながら、お金が貯まるとサーキットに出て練習をするといった月日を繰り返し、一方の私は、競馬漬けの自堕落な学生生活を送っていました。自分が何をしたいのかさえ分からなかった私は、ひとつの道を歩み始めているAがとても羨ましかったのを覚えています。 

私が海外に競馬を観に行っている間に、Aはこの世を去りました。アルバイト中の交通事故だったそうです。私は結局、彼にああゆうことを説明することが出来ませんでした。ああゆうことは競馬のレースだけではなく、人生にも起こるということは少しずつ分かるようになってきましたが、ああゆうことがどういうことなのかを説明できる自信はありません。もしあの時メジロマックイーンが降着していなければ、Aと競馬はどういう関係になっていたのだろうかと今でも思います。もしああゆうことがなければ、Aと私は今年の天皇賞秋の凄さについて語り合えていたのかもしれません。

今年の天皇賞秋は凄いレースです。全馬が重賞勝ち馬ということだけではなく、歴史的な名牝2頭が牡馬に胸を貸すという、過去にも未来にもないであろう対決の構図が描かれています。また、もしかすると3世代のダービー馬が揃うかもしれませんよね。ウオッカとダイワスカーレットとのガチンコ勝負も見物のですし、そこに割って入るのはどの馬かにも興味があります。私としては3歳馬のディープスカイではなく、札幌記念を制したタスカータソルテがその1頭になるのではと秘かに期待しています。

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あそこから動いたからこそ

Kikka08 by @84 image
菊花賞2008-観戦記-
武豊騎手のノーリーズンがスタートで落馬した2002年を思い起こさせる曇天の下、今年の菊花賞は行われた。前半1000m58秒8-中盤66秒7-後半60秒2という前半が極端に厳しく、中盤が極端に緩んだペースも、その時の菊花賞と酷似している。この年の菊花賞を勝ったのがヒシミラクルだったように、中盤で折り合いが試され、後半でスタミナが問われるという、まさに真のステイヤーを決めるためのレースとなった。

勝ったオウケンブルースリは4コーナー手前から捲くり切っての完勝であった。夏を境に馬体が絞れ、3連勝を飾ったのもあっという間だったが、G1の勲章を手にしたのもあっと言う間だった。前走(3着)は本番の菊花賞を意識して8、9分の仕上がりだったというから、ディープスカイやブラックシェルの抜けたメンバーであれば明らかに力は上位であった。いや、もしその2頭が仮に出走してきたとしても、オウケンブルースリが勝っていたのではないだろうか。パドックでも良い雰囲気で歩いていて、本番に照準を定めて最高に仕上げ切った音無調教師の見事な手腕も光った。

それにしても内田博幸騎手の大胆さには恐れ入った。3コーナーからの下り坂を利用して、一気に捲くり切るのがベストな乗り方だと分かっていても、人気を背負ってしまうとなかなか動けないものだ。菊花賞の1番人気がなかなか勝てないのは、そこにも理由がある。躊躇することなくあそこから勝ちに行った内田博幸騎手の優顔の下に、百戦錬磨の冷たい鉄のような強かさが見えた。今から思えば、トライアルの神戸新聞杯は、折り合いと使える脚の長さを測ったトライアルだったのだろう。夏の上がり馬でトライアルに徹したその豪胆にも只々感服する。

スペシャルウィーク×リアルシャダイという長距離の血が騒いだのか、フロテーションが素晴らしい末脚を見せて2着に突っ込んだ。スペシャルウィーク産駒は寒くなると馬体を絞るのに苦労する馬が多い中、馬体が絞れていたことも大きい。研ぎ澄まされた馬体でパドックを悠然と歩く姿からは、最高の仕上がりが見て取れた。もちろん、藤岡佑介騎手の手綱捌きも素晴らしかった。決して勝ちに行く競馬ではなかったが、一発勝負を賭けた見事な騎乗であった。

スマイルジャックは道中でハミを噛んでしまい、心配されていた折り合い面での弱点がモロに出てしまった。小牧太騎手は自分が下手に乗ったと言うかもしれないが、スマイルジャックのように首の位置を低く保持して走る馬は、一度ハミが掛かってしまうと抑えるのが極めて難しい。道中は前が速いペースで引っ張ってくれて理想的な展開であったにもかかわらず、折り合えなかった以上、スタミナ云々ではなく、現時点では長距離に対する適性がなかったと考えるべきである。

3着に粘りきったナムラクレセントは後ろから切れ味を生かす馬とイメージしていただけに、好走には驚かされたが、和田騎手の好判断で先行したことが吉と出たのだろう。マイネルチャールズは思い切った騎乗をして、あわやというシーンは作ったが、4コーナーでは勝ち馬に捲くり切られてしまったように、この距離ではスタミナと底力の絶対値が足りなかった。セントライト記念の勝ち馬ダイワワイルドボアは外枠からスムーズに進めたが、勝負どころで反応できなかった。馬場が重くなれば結果はまた違ってくるのだろうが、現時点ではスピードの絶対値が足りない。

わが本命馬のロードアリエスは、道中、理想的な位置を進んでいたものの、他馬が動き始めた時に前が詰まって動けなかった。これはロードアリエスだけに限ったことではないが、スタミナに対して少しでも不安があると、内で脚を溜めるような競馬をしてしまい、それが結果的に内で前が詰まってしまうことに繋がってしまうのである。菊花賞で内を進むことはリスクが高く、そのリスクを回避するためにはスタミナに対する自信が必要だということだ。

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天皇賞秋を当てるために知っておくべき3つのこと

Akiten

■1■前に行けて瞬発力に長けた馬
平成14年の改修によって、東京競馬場の2000mコースは生まれ変わった。スタートから最初のコーナーまでの距離が23m延長されたことにより、スタートしてから各馬が比較的スムーズに最初のコーナーに入って行けるようになったのだ。さらにゲートを外目に置くようになったため、最初のコーナーに各馬が殺到して、馬群が詰まってしまうということが緩和された。

最初のコーナーへの先行争いが緩和されたことにより、ハイペースが常であった天皇賞秋が平均ペースになりやすくなった。ローエングリンとゴーステディの無謀な争いで超ハイペースになった平成15年を例外とすると、それ以降のレースは全てサンデーサイレンス産駒のワンツーで決着している(平成18年もサンデー直仔のアグネスタキオン産駒が2着)。平成16年、17年においてはサンデーサイレンス産駒のワンツースリーである。

つまり、「瞬発力」が求められるレースに様変わりしたということである。牝馬の活躍が目立つようになったのもここに理由がある。馬場がまだ軽さを保っている時期ということも含め、前に行ける馬は圧倒的に有利である。

■2■穴は夏競馬を使ってきた馬から
かつては天皇賞秋→ジャパンカップ→有馬記念が古馬の王道であったが、最近は3戦全てに全力投球する馬は珍しくなった。ひとつのG1レースを勝つことによる消耗が激しくなったことに加え、良い意味でも悪い意味でも各路線が分業化されたことにより、それぞれの有力馬がどこかのレースに照準を絞るようになった。

そのため、実績馬であっても天皇賞秋にはビッシリ仕上げてこない馬もいるため、ここがピークになるように夏競馬を使われてきた伏兵馬が台頭することもありうる。たとえば、2005年を制したヘヴンリーロマンスなどはその典型で、2006年のスウィフトカレント、そして昨年のアグネスアーク、カンパニーなどが激走して穴を開けた。特に札幌記念はG1の登竜門でもあり、ここを好走してきた馬には注目しておきたい。

■3■宝塚記念とは直結しない
同じ中距離で行われる春と秋のG1レースである宝塚記念と天皇賞秋であるが、意外なことに勝ち馬が直結しない。過去10年でこの2つのレースを連勝した馬はテイエムオペラオーのみである。その理由としては、以下の2つが考えられる。

ひとつは2つのレースで勝ち馬に求められる資質が違うということ。6月の阪神競馬場で行われる宝塚記念は、ほぼ洋芝100%に近い力の要るオーバーシード芝で行われるため、勝利を手にするには何よりもパワーが求められる。それに対し、10月の東京競馬場で行われる天皇賞秋は、ほぼ野芝100%に近い極めて軽い馬場で行われるため、勝ち馬には何よりも軽いスピードが要求される。全く反対のベクトルを持つ資質が問われるだけに、宝塚記念と天皇賞秋を2つとも勝つのは至難の業である。

ふたつ目は、宝塚記念と天皇賞秋との間がわずか4ヶ月しかないということ。シーズンオフに近い宝塚記念を勝つということは、一滴も残らず春シーズンの力を使い果たしてしまったということを意味する。そこからわずか4ヶ月の間で、疲労を回復して、秋のG1シリーズ初戦である天皇賞秋に万全の体調で臨むことはなかなか難しい。見た目は出来ていても、目に見えない疲れが残っていたり、精神的な消耗が回復していなかったりすることは案外多い。

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◎ロードアリエス

Jiromaru

藤原新也の『メメント・モリ』が25年ぶりに改訂版として刊行されましたね。インドの海辺で人間の死体が犬に食べられている写真と、「ニンゲンは犬に食われるほど自由だ」というコピーは衝撃的でした。人生を徹底的に管理されてしまっている現代の私たちに対する、強烈なアンチテーゼだったと思います。メメント・モリとはラテン語で‘死を想え’という意味ですが、私たちが競馬に臨むにあたっても、死(不的中)を意識しながらも、ひたすら自由に予想したいものですね。

さて、大混戦の菊花賞ですが、本命は◎ロードアリエスに打ちます。前走の神戸新聞杯ではあわやというシーンを作ったように、夏を越して力をつけてきていますね。前走は休み明けであった上に切れ味勝負になってしまい分が悪かったのですが、それでも5着に踏ん張り通しました。血統的にも3歳の秋以降に大きく成長するのでしょう。父シンボリクリスエスも秋になって本格化しました。血統的に距離には心配があるのは確かですが、折り合いはつきますし、地脚の強さで勝負する馬ですので、瞬発力の問われた前走の2400mよりは、むしろ今回の距離延長は歓迎したいところです。

あとは鮫島良太騎手が道中は内で折り合いをつけつつ、3コーナー前のタイミングで外に持ち出すことが出来るかどうかがポイントでしょう。菊花賞の3~4コーナーはバテた馬が下がってきて前が詰まりやすいので、自ら動いて勝負するためにも、どこかで外には出しておきたいところです。今回は早めに動きたい馬が多いようなので、もしかすると、わずかに追い出しを遅らすのも選択肢のひとつになってくるかもしれません。いずれにせよ、各馬の動き方を見て、ロードアリエスの成長と力を信じて、積極的に仕掛けて欲しいものです。

ロードアリエスを管理する藤原英昭調教師は、今年に入ってエイジアンウインズでヴィクトリアマイルを制し、現在東西リーディングトレーナーの座に立っているように絶好調です。昨年もリーディングトレーナーの座こそ逃しましたが、18.4%の驚異的な勝率でJRA賞最高勝率調教師に輝きました。いつか詳しく書きますが、藤原英昭調教師はこれまでの私たちの常識を覆すようなトレーナーになる資質を持っていると思います。藤沢和雄調教師や角居調教師のように馬を仕上げるのではなく、馬を作り上げて(変えて)しまう技術を持っていますね。もしかすると、「調教」という概念を変えてしまうのではないかとさえ思っています。ロードアリエスだけではなく、これからの管理馬の活躍にも注目です。

ダービー最先着を果たしたスマイルジャックは、前走の神戸新聞杯でよもやの惨敗を喫してしまいました。ハミを強く噛んでしまい、引っ掛かってしまったことが敗因です。能力の高さは疑いようがないのですが、やはり長距離戦において折り合いに不安があることはマイナス材料です。スマイルジャックのように首の位置を低く保って走る馬は、簡単には止まらない反面、一度折り合いを欠いてしまうと騎手が制御するのが難しいのです。

マヤノトップガンという菊花賞、天皇賞春を制した馬がいますが、この馬も首の位置が低く、特に古馬になってからは非常に乗り難しい馬になっていました。最後の天皇賞春は、田原成貴騎手がマヤノトップガンとの折り合いだけに気をつけて乗っていた姿が印象的でした。スマイルジャックの堅実なところは、走法ゆえの簡単には止まらない渋太さがあるからですが、長距離では折り合いに不安があるのも確かです。道中、ハミが掛からずに行けるか否か。まさに一か八かのレースになるでしょうが、勝てるチャンスは十分にあります。

セントライト記念を勝ったダイワワイルドボアは、雨が降って、上がりが掛かる馬場になったことに助けられた一面があります。おっとりとした気性で、折り合いを欠くことのない馬ですので、アグネスタキオン産駒ですが距離には不安はないでしょう。外枠を引きましたので、スタント前までにある程度の位置を確保できれば、早めに動いて、この馬の力は出し切れるはずです。あとは自分以上の切れ味を持った馬の台頭がなければ、勝ち負けに持ち込めるのではないでしょうか。

マイネルチャールズは、松岡騎手が「4コーナー先頭」と言っているように、強気の競馬をしてくるようです。セントライト記念は早め先頭から粘りきれませんでしたが、乗り方としては次に繋がる競馬でした。クラシック前に仕上がってしまっていて、伸びしろがないように映る馬ですので、果たして4角先頭で回ってこられるでしょうか。

1番人気のオーケンブルースリは、前走で一戦級の力があることを見せてくれました。夏競馬を使いつつ力を付けて、まさに充実一途といったところです。ディープスカイ、ブラックシェルといった春の実績馬で神戸新聞杯組が抜けた以上、この馬が主役を張るのは当然でしょう。鞍上に内田博幸騎手を置き、勝利に近い位置にいることは認めるのですが、それでも私が本命を打たなかったのは、スマイルジャック同様、この馬も道中の乗り方が難しいからです。気性の激しさを秘めた馬なので、道中のジョッキーの微妙な動きに反応してガツンとスイッチが入ってしまう恐れがあります。だからといって、長距離戦でソッと乗っていては、前走のように位置取りを下げて届かないという結果になりかねません。内田博幸騎手の腕にも注目ですね。

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押し出される形でロードアリエス:5つ☆

アグネススターチ →馬体を見る
非力さは隠せないが、ゆえに距離は問題なくもつだろう。
とはいえ、全体的なラインには幼さを残す。
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オウケンブルースリ →馬体を見る
毛艶は目立たないが、全体的なバランスは問題ない。
太い流星からも、気の強さと激しさが伝わってくる。
Pad3star

シゲルフセルト →馬体を見る
母は短距離馬だが、馬体を見る限りはギリギリ対応できそう。
ステイゴールド産駒らしいスカッとした軽さがある。
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スマートギア →馬体を見る
こちらは逆に、馬体を見る限りは距離が若干長そう。
馬体のメリハリは悪くないが、強調材料もなし。
Pad3star

スマイルジャック →馬体を見る
毛艶が悪いのは時期的なものかもしれないが、印象が良くない。
全体のバランスも優れず、なんとも評価しづらい馬体。
Pad3star

ダイシンプラン →馬体を見る
各パートに伸びがあって、馬体からは長距離でも問題なさそう。
前肢後肢にもしっかり筋肉がついた好馬体。
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ダイワワイルドボア →馬体を見る
夏から使ってきているが、毛艶も依然良好に保たれている。
肉付きに物足りなさはあるが、距離延長は問題なし。
Pad4star

ノットアローン →馬体を見る
少し高いが、首スラリと伸びて美しい。
非力さは否めないが、長距離戦だけにかえってプラスになるか。
Pad4star

ベンチャーナイン →馬体を見る
わずかに後肢に物足りなさがあるが、全体的なバランスは良い。
胴部分にも伸びがあるので、距離延長も問題ないだろう。
Pad3star

マイネルチャールズ →馬体を見る
春当時に比べ、馬体のバランスやメリハリが失われている。
毛艶も冴えず、体調面に問題があるのか表情も優れない。
Pad2star

ヤマニンキングリー →馬体を見る
夏を越して全体的にパワーアップした好馬体。
ただ、長距離戦ということを考えると、少し立派過ぎる感も。
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ロードアリエス →馬体を見る
もうひと絞り出来る馬体だが、全体的なシルエットは悪くない。
馬体からもパワーと豊富なスタミナを感じさせる。
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京都3000m

Kyoto3000t1

京都競馬場の3000mを完走するには、3コーナーの丘を2度越えなければならない。3~4コーナーの中間点にかけて急激な丘の下り坂になっているため、スピードが乗りやすく、馬が行く気になってしまわないようにゆっくりと坂を下るのが、このコースの最初のポイントとなる。

その後、スタンド前を走ることになるため、ここでも馬がエキサイトして引っ掛かってしまうことがある。馬の行く気を削ぎ、スタンドの大歓声から馬を守るためには、他馬を前か横に置くことができれば理想的である。そういった意味では、内枠が有利なコースではある。

とはいえ、3コーナーからの勝負所でバテて下がってくる馬がいるため、内を進んだ馬が不利をこうむることがたまにあることにも注意。道中は馬群が縦長になって進むことが多いため、基本的には内枠・外枠の差はほとんどないと考えてよい。

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不気味なステイヤー、メジロマックイーン

Jiromaru

秋のG1シリーズが始まったと思いきや、あっと言う間に菊花賞です。菊花賞が10月に行われるということに、いまだに慣れない方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。私が競馬を始めた頃、菊花賞は寒さの深まる11月初旬に行われていました。西日を背中から受けながら、遅咲きのステイヤーがゴールを駆け抜ける菊花賞が私は大好きでした。スピード全盛の時代とは知りつつも、それでもなお、「最も強い馬が勝つ」とされた菊花賞の存在を大切に思う気持ちは失いたくないと思っています。

オグリキャップが引退した年に競馬を始めた私にとって、初めての菊花賞馬はあのメジロマックイーンでした。前の週の天皇賞秋がヤエノムテキとメジロアルダンの4枠同士で決まって、ゾロ目の存在を初めて知ったようなズブの素人でしたから、菊花賞が3200mの長距離戦でスタミナと底力を問われる舞台ということさえ理解していなかったに違いありません。レースは友達の家のテレビで見た記憶があります。ダービー2着の雪辱を期すメジロライアンと前哨戦のセントライト記念を勝って勢いに乗るホワイトストーンが人気になっていました。

4コーナーで黒い帽子の馬が先頭に立って、そのままゴールまで押し切ってしまった時の、あのなんともいえない感覚は今でも忘れられませんね。強いというよりも、不気味な感じでした。最後の直線になって初めて、まるで灰色のお化けのようにスッと死角から現れたように感じたのです。メジロライアンの黒子役に徹したマックイーンと内田浩一騎手の一世一代の名演でした。それ以降は、武豊騎手に乗り替わり、ステイヤーとしての表舞台を歩んだメジロマックイーンでしたが、この世に出てきた時の不気味さは相当なものでした。

メジロマックーンの菊花賞の映像はこちら

武豊騎手はこの馬について、「スプリントのG1を勝てそうなくらいスピードがあった」と語っていました。無尽蔵なスタミナとスプリンター並みのスピードがあったにもかかわらず、「掴みどころがない、強いのか強くないのか分からない馬だった」とも語っています。武豊騎手にとってみれば、オグリキャップやスーパークリークそしてイナリワンという3強世代と比べて、どうしても競走馬としての闘争本能に物足りなさを感じていたようですね。これはメジロマックイーンに良きライバルがいなかったということ以上に、彼の温厚な性格によるところが大きかったのではないでしょうか。

引退して種牡馬となっても、メジロマックイーンはマックイーンのままでした。あの気性の激しいサンデーサイレンスも、メジロマックイーンにだけは心を許していたそうです。放牧地もいつも隣同士でしたね。そんなメジロマックイーンと父にサンデーサイレンスを持つ母から、ホクトスルタンが生まれてきたというのも面白い話ですね。激しいサンデーサイレンスと温厚なメジロマックイーンがうまく融合され、これからどんどん強くなっていきそうです。ぜひともメジロアサマ~メジロティターン~メジロマックイーンと続く、奇跡の血を引き継ぐ馬になってほしいものです。

さて、今年の菊花賞はまさに乱菊の様相を呈してきました。ダービー馬ディープスカイは天皇賞秋へ回り、神戸新聞杯で2着と春の実績がダテではなかったことを証明したブラックシェルは怪我で戦線離脱。春の実績馬といえば、スマイルジャックとマイネルチャールズぐらいでしょうが、どちらも前哨戦で強さを見せることなく、どちらかというと弱さを露呈してしまった感もあります。押し出される形で人気になりそうな夏の上がり馬オウケンブルースリですが、この馬の気性を考えると、3000mの距離が果たしてフィットするのかどうか疑問はあります。今年はなんだか不気味なステイヤーが現れそうな予感がしますね。どの馬が4コーナーを先頭で回ってくるのか、今から楽しみでなりません。

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勝利のエンブレム

Syukasyo08 by M-style
秋華賞2008-観戦記-
エアパスカルが前半1000mを58秒6のペースで逃げ、途中からプロヴィナージュが引き継ぐ形でレースを引っ張り、全体的に引き締まった流れとなった。それでもプロヴィナージュが最後まで残ったように、今の京都の絶好の芝は前に行った馬がなかなか止まらない。そして、速い流れにもかかわらず中団は団子状態で流れたため、外を回した人気馬はなし崩し的に脚を使い、内で脚を溜められた馬にとっては願ってもいない展開となった。

勝ったブラックエンブレムに騎乗した岩田康誠騎手は、内枠を生かして積極的に好位を取りに行き、前が速いとみるやスッと抑えて最高のポジションを確保する、非の打ち所のない騎乗であった。内が詰まりやすい4コーナー手前でも、有力馬が外を回ってくれたおかげで、前後左右に馬1頭分のエアスポットが出来たように、運にも恵まれた。スタートからゴールに至るまで、思い描いていた通りのレースだったのではないだろうか。ジョッキーの腕が試される小回りコースの舞台で、その実力をいかんなく見せ付けた結果となった。

数少ないウォーエンブレム産駒として、ブラックエンブレムは初のG1勝利馬となった。栗東に滞在したことがプラスと出て、明らかに体調がアップしていたことが大きい。春の桜花賞当時は、追い切りが出来ないほどギリギリの状態であったが、ひと夏を越しての成長もあり、栗東に滞在した今回は中間に3本の強い追い切りをこなせていた。また、前走のローズSで不良馬場に脚を取られて惨敗したことにより、人気の盲点になっていた感もある。本来はオークスで4着したほどの実力馬であり、良馬場で一変した。

2着に突っ込んだムードインディゴは、直線の差し脚の勢いは勝ったかと思わせるものであった。勝ち馬の後ろの位置で競馬をしていたが、結果的には4コーナーで外を回したことが裏目に出てしまった。とはいえ、ムードインディゴも福永祐一騎手も最後まで力を出し切った。今回は勝った相手があまりにも完璧すぎた、悔いは残るが仕方ない、というのが正直な気持ちではないだろうか。

プロヴィナージュは佐藤哲三騎手に導かれて、あっと驚く波乱を演出した。まるでタップダンスシチーがファインモーションのハナを奪った2002年の有馬記念を思い出させるような、積極的なレース運びであった。とにかくプロヴィナージュの渋太さを存分に生かそうと、一か八かの騎乗をした佐藤哲三騎手らしい思い切りの良さに尽きる。

1番人気に押されたオークス馬のトールポピーは、4コーナー手前ですでに手応えがなくなっていたように、今回は全く勝負にならなかった。オークスで全力を尽くして勝ったことによる肉体的、精神的な疲れが癒されていないのだろう。オークス馬、ダービー馬の秋の不振は幾度となく繰り返されてきた歴史でもあり、これは天皇賞秋に出走する予定のディープスカイにも当てはまることなので、今後ともしっかりと覚えておきたい。

レジネッタとオディールは外枠が堪えていた。スタートからの位置取りに苦しんだ上、中団で馬群が固まってしまったことで外々を回らざるを得ず、脚を溜めることが出来なかったばかりか、知らず知らずのうちにスタミナまで奪われてしまった。秋華賞は小回りコースで行われる珍しいG1レースだけに、極端なハイペースにでもならない限り、大外枠を引いた差し馬は苦しいレースを強いられるということである。

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菊花賞を当てるために知っておくべき3つのこと

Kikka

■1■再びスタミナの裏づけが必要に
京都競馬場3000mで行われる菊花賞は、前半折り合いをつけながらゆっくりと行き、残り4ハロンからの瞬発力勝負になるレースがほとんどであった。つまり、折り合いさえついてしまえば、瞬発力のある中距離馬でも十分に対応できるレースであった。しかし、ここ最近は、その傾向に少しずつ変化が生じてきている。

過去12年間の菊花賞における、上がり3ハロンのタイムを比較してみたい。
平成8年  34秒4
平成9年  34秒4
平成10年 35秒1
平成11年 34秒2
平成12年 36秒1
平成13年 35秒3
平成14年 35秒4
平成15年 35秒8
平成16年 35秒8
平成17年 35秒7
平成18年 35秒6
平成19年 36秒2

平成11年までの上がりタイムを見ると、とても3000mのレースとは思えない典型的なヨーイドンの競馬であることが分かる。菊花賞を3000mで行う意義が問われ始めたのが、ちょうどこの頃である。しかし、時代の流れとは不思議なもので、平成12年に開催が2週間早まったのを境として、最近は35秒台後半の上がりで決着することが常になってきている。

理由としては、道中のペースがそれほど緩まなくなってきているということ以上に、各馬の仕掛けが早くなってきていることが挙げられる。瞬発力勝負では劣るが、スタミナには自信のある遅咲きの馬たちが、春の実績馬を負かすために、一斉に仕掛け出すタイミングが早くなってきているということである。

このことによって、スタミナに不安のある馬たちの台頭は難しくなった。もちろん、この時期の京都競馬場の高速馬場や直線が平坦であることを考えると、ある程度の速い脚は要求されるだろう。しかし、実質3000mを走る上に、ペースが上がるタイミングが早くなってきている以上、スタミナの裏づけがない馬の末脚は不発に終わる可能性が高い。

■2■神戸新聞杯で切れ負けした馬
開催が2週間早まり、スタミナの裏づけが要求されるようになってからの過去8年間で、3着以内に入った馬24頭のうち15頭は神戸新聞杯組である。最大のステップレースであり、勝ち馬も5頭出ているが、なぜか神戸新聞杯→菊花賞と連勝した馬はディープインパクトただ1頭である。

これは神戸新聞杯が中距離での資質を問われるのに対し、菊花賞が長距離でのそれを問われたゆえである。つまり、神戸新聞杯で中距離に対する適性を見せて快勝したような馬は菊花賞で苦戦を強いられるということになっていた。むしろ神戸新聞杯でスピード、切れ負けしたような馬を菊花賞では狙うべきであった。

昨年から神戸新聞杯は距離が400m延長されたが、その傾向は変わらないだろう。おそらく神戸新聞杯は前半1000mと後半1000mの間の400mが緩むレースになり、最後の瞬発力が問われるレースになる。だからこそ、スピードを持続させるスタミナが問われる菊花賞では、むしろ神戸新聞杯でスピード、切れ負けしたような馬を狙うべきである。

■3■内枠はリスクあり
京都競馬場の3000mを完走するには、3コーナーの丘を2度越えなければならない。3~4コーナーの中間点にかけて急激な丘の下り坂になっているため、スピードが乗りやすく、馬が行く気になってしまわないようにゆっくりと坂を下るのが、このコースの最初のポイントとなる。その後、スタンド前を走ることになるため、ここでも馬がエキサイトして引っ掛かってしまうことがある。馬の行く気を削ぎ、スタンドの大歓声から馬を守るためには、他馬を前か横に置くことができれば理想的である。そういった意味では、内枠が有利ではある。

しかし、内を進む馬には大きなリスクもある。まだ競走馬として完成していない3歳馬同士のレースであることや、クラシック最後の一戦であることも手伝って、3000mの距離を最後まで完走できない馬が出てくる。その勝負にならなかった馬たちが、急激にペースが上がる2度目の坂越えの時点でバテて下がってくるのである。ズルズルと下がってくる馬たちを上手く捌ければ問題ないのだが、もし上がって行かなければならないタイミングで前が壁になってしまうような事態に陥れば致命傷となるのだ。

過去にもゼンノロブロイやロックドゥカンブといった人気馬たちが、バテて下がってくる馬を捌き切れずに、スパートのタイミングを逸して負けてしまったことは記憶に新しい。ペリエ騎手は菊花賞であれほどバテた馬が下がってくることを知らず、あの位置にいたことを相当に悔いたらしい。柴山騎手はスタートで出負けして後方のインに閉じ込められ、簡単にG1レースを勝たせてはもらえないことを身を持って実感したはずである。つまり、ジョッキーとしては2周目の3コーナー手前までには外に出しておきたいレースなのである。

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◎オディール

Jiromaru

今年の秋華賞は、ポルトフィーノが除外になってしまった影響でユキチャンの鞍上が急遽変わったりと、レースが近づくにつれますます混沌としてきました。桜花賞馬のレジネッタやオークス馬のトールポピーが出走してきているにもかかわらず、どうも小粒なメンバーのドングリの背比べに思えて仕方ありません。馬券的には悩ましさ半分、面白さ半分といったところでしょうか。

本命は安藤勝己騎手の騎乗する◎オディールに打ちます。この馬の春クラシックシーズンは、体調が本物ではなかったゆえの不完全燃焼でした。そのことは、彼女の馬体重を見ると分かりますね。阪神ジュべナイルフィリーズ後休養に入りましたが、休み明けのチューリップ賞ではマイナス8kgの馬体重での出走となりました。おそらく放牧後の調整がうまくいかなかったのだと思います。

阪神ジュべナイルF  446kg
  ↓(休養)
チューリップ賞     438kg  休み明けにもかかわらず馬体が大幅に減った
  ↓
桜花賞         442kg  反動で凡走してしまった
  ↓
オークス         440kg  馬体が回復せず
  ↓(休養)
ローズS         450kg  ようやく本来の体調へと回復した

チューリップ賞ではなんとか3着と意地を見せましたが、次走の本番桜花賞では、休み明けをマイナス体重で走った反動がモロに出てしまい、常に力を出し切るタイプのこの馬にしては珍しく、12着と凡走してしまいました。次走のオークスの時点でも、桜花賞で減った馬体重は戻っておらず、距離も長かったり直線で不利があったこともあり、意地を見せたものの5着と敗れてしまいます。結局、春のクラシックシーズンは体調が回復することなく終わってしまったのでした。

ところが、夏の放牧を経て、体調が上向いてきたのでしょう。休み明けのローズSには、プラス10kgの馬体重での出走となりました。ようやく、オディール本来の馬体へと回復したのです。ローズSでは馬場の悪い内を通らざるを得なかったこともあって、4着と負けてしまいましたが、休み明けということを考えれば満足できる内容でした。

この体調の変化は、オディールの調教過程を見ることによっても読み取ることが出来ます。同じ叩き2戦目である桜花賞と今回の秋華賞を比較してみると、いかに桜花賞時の体調が悪かったかが分かります。

桜花賞時
2008/03/30(日) 栗 坂 良 57.2-42.8-28.4-14.3 馬也
2008/04/02(水) 栗 坂 重 52.1-37.9-25.0-12.8 強め
2008/04/06(日) 栗 坂 良 57.0-42.4-28.3-14.2 馬也
2008/04/10(木) 栗 坂 重 57.5-41.2-26.8-13.2 馬也

秋華賞
2008/10/08(水) 栗 坂 良 53.6-39.2-25.9-13.2 一杯
2008/10/12(日) 栗 坂 良 55.8-41.3-27.0-13.4 馬也
2008/10/16(木) 栗 坂 稍 54.9-39.8-26.2-13.5 強め

桜花賞時は前走のチューリップ賞から1ヶ月以上も間隔があったにもかかわらず、4本の時計中3本が馬なりによるものです。わずか1本しか強めに追うことが出来ていませんでした。休み明けをマイナス体重で好走した反動があって、馬体を維持するだけで精一杯だったことが伝わってきます。

それに比べ、今回の秋華賞に至る調教過程は順調といってよいでしょう。前走のローズSからちょど1ヶ月という間隔の中で、3本の時計を出して、そのうち2本が強め(一杯)に追われています。しかも、ローズS後、1本目の時計が強めに追われてのものですから、いかにレース後の反動が少なかったかが分かりますね。

マイナス体重で出走してきた春のステップレースとは違い、今度は叩いての上積みが期待できるはずです。もちろん、体調が良ければそれだけで勝てるということではありませんが、春のG1レースで体調が優れなかった中でも勝ち馬とは0.8秒差、0.4秒差と大きく負けているわけではなく、本来の力が発揮できるとなれば、先着を許した馬たちを逆転できる可能性も十分にありますね。あとはレースの流れ次第でしょうか。京都競馬場の2000m内回りで行われる秋華賞は、ちょっとしたことでレースの綾が生じやすいので、どれだけ上手くレースの流れに乗れるかがポイントです。そのあたりは、百戦錬磨の安藤勝己騎手に任せておけばいいでしょう。

レジネッタはクイーンSとローズSを叩かれて、春の実績馬の中では最も順調に来ている1頭でしょう。桜花賞は展開に恵まれた部分もありますが、オークスでも3着と好走しているように、このメンバーでは力上位であることは明らかです。ただし、決め手に欠けるところがありますね。クイーンSにしても、ローズSにしても、自力で勝ち切れるほど力が抜けていない分、仕掛けどころが難しかった感じです。タメた方がいいタイプですが、タメすぎても届かないですし、早めからエンジンをかけすぎてもゴール前でガス欠になります。トライアルでどちらものパターンで失敗をしていますので、今回こそは小牧太騎手が絶妙の仕掛けどころで乗ってくるでしょう。小牧太騎手が完璧に乗って、レジネッタも完全に力を出し切って、さあ勝てるかどうか。そういったレースをしてくれるはずです。

トールポピーは前走ローズSがあまりにも不甲斐ない負け方でした。オークスを勝ったのはこの馬の実力ですが、やはり3歳の牝馬にとって、府中の2400mで目一杯の走りをするということは、とても過酷なことなのだと思います。同じことはダービー馬にも言えることですが、そこからわずか5ヶ月で、再び絶好の出来に持ってくることは意外と難しいものです。最近のオークス馬で秋華賞をも制したのは、スティルインラブとカワカミプリンセスぐらいしか思い出せません。そのスティルインラブは3冠馬ですし、カワカミプリンセスにしても桜花賞を使っていなかったことで余力が残っていたということでもあります。それを考えると、トールポピーの前走の負け方や中間の入れ込み具合を見ると、オークスの疲れが癒えていないのかもと心配しています。

桜花賞、オークスともに2着のエフティマイヤは、クイーンSでは不甲斐ない競馬だったように私には思えました。馬体重が増えたこと自体は好ましいことなのですが、ギリギリに見せた時に好走してきた馬だけに、前走のような馬体で臨んでくるようでは力を出し切れるかどうか疑問です。調教後の馬体重を見る限りでは、春のような絞り込まれた馬体で臨めるとは思えませんので、私としては評価を下げたいところです。

ローズSの上位組について簡単に触れておくと、マイネレーツェルは外枠を引けなかったことが残念ですね。力をつけてきていることは確かですが、前走は外枠を引けてスムーズに運べたことが、気性の激しいこの馬にとっては大きくプラスに働いたと思います。今回は馬群の中でレースをしなければならないのは確実で、それをはね返して勝ちきれるだけの成長があるかどうかは疑問です。ムードインディゴについては、前走でかなり仕上がっていましたから、大きな上積みは期待できないでしょう。春の実績馬がここに照準を合わせてくる以上、どこまで好戦できるかどうかといったところでしょう。


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5つ☆該当馬なし(ソーマジックとレジネッタが4つ☆)

エフティマイア →馬体を見る
ふっくらとした馬体を維持して、春にあった非力さは感じさせない。
ただ、ギリギリに絞り込まれて走っていた馬だけに、体を持て余さないかの心配は残る。
Pad3star

オディール →馬体を見る
胴が詰まって、マイラーらしい馬体は相変わらず。
大きく成長した感はないが、内回りの2000mまでならこなせそう。
Pad3star

ソーマジック →馬体を見る
春は馬体に硬さがあったが、夏を経て柔らか味が出てきたのは好材料。
いくらか余裕は感じさせる馬体だが、全体的な評価は高い。
Pad4star

トールポピー →馬体を見る
ひと叩きされたものの、毛艶もイマイチで、大きく良化した感じはしない。
全体的な雰囲気がもうひとつで、オークス時のような覇気がない。
Pad3star

ブラックエンブレム →馬体を見る
どこといって悪い点はないのだが、強調材料にも欠ける。
全体的なバランスは申し分ないので、あとは輸送がないことがどれだけプラスに出るか。
Pad3star

マイネレーツェル →馬体を見る
父ステイゴールドと同様、馬体だけを見るとなぜ走るのか分からない。
ごく平均的な牝馬らしい馬体であり、強いて言えば軽さを感じさせる。
Pad3star

ムードインディゴ →馬体を見る
筋肉のメリハリもあり、マイナス体重を感じさせない。
ただ、この馬に関しても、いつもこれといった強調材料に欠ける。
Pad3star

リトルアマポーラ →馬体を見る
胴部が長く、距離は伸びれば伸びるほど良さそう。
今回は距離短縮になるが、仕上がりも悪くなく、展開次第では勝負になる。
Pad3star

レジネッタ →馬体を見る
フレンチデピュティ産駒らしい、前後肢に実の詰まったパワー溢れる馬体。
休養明けを2度叩かれて、体調自体は安定してきている。
Pad4star

レッドアゲート →馬体を見る
ゆったりとした造りの馬体だが、まだ緩いパーツが見受けられる。
ひと叩きされたものの、もうひと絞り欲しいのが実状か。
Pad3star

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京都2000m内回り

Kyoto2000t

スタンド前の直線の半ばからスタートして、1コーナーまでの距離が最長のAコースでも308.7mとなる。スタートしてから1コーナー、そして1コーナーから2コーナーまでの距離が短いことによって、フルゲートにもなると先行ポジション争いは自然と激しくなる。

しかし、京都2000m内回りコースは「先行ポジション争い激化」という定説がすでに浸透してしまっている今、それゆえの盲点もまたある。つまり、これだけ「先行争い激化」のイメージが先行してしまうと、もちろんジョッキーたちもそれを意識するわけで、1コーナーまでのポジション争いには巻き込まれたくないという意識(または無意識)が働くのである。その結果、1コーナーから2コーナーにかけて、ゆっくりと安全に回ろうという騎手の総意が“お見合い”を生み、かえってスローペースを形成してしまうこともあるということである。

また、3コーナーから下りが続くこと、直線が平坦なことによって、ラスト800mの時計は驚くほど速く、前に行っている馬は簡単には止まらない。そして、直線が短いことを含めて、騎手に先行馬有利という意識が強く働くため、3コーナーからすでに各馬の動きが激しくなり、展開を大きく左右することになる。後続の仕掛けどころが遅れると前がそのまま残り、後続が早く仕掛けすぎると前崩れが起きるという現象が起こる。

このように、「1コーナーまでの先行争い」、そして「3コーナーからの仕掛けどころ」という2点において、レース自体の展開におけるアップダウン(緩急)が非常に激しくなってしまうのだ。そして、そのアップダウンが逃げ馬・先行馬に有利になるのか、それとも差し・追い込み馬にとって有利になるのかは、実際のところ走ってみないと分からない。各馬のほんのわずかな動きがペースを大きく左右する、極めて敏感なコースなのである。これが京都2000m内回りコースの真実だろう。

さらに、勝負所である3コーナー入口と4コーナーが狭くなっているため、馬が密集しやすいという特徴もある。この地点でゴチャついて不利を被ってしまった馬は、直線の短さを考えると、余程力が抜けていない限り挽回することは難しい。外枠から、外々を回った馬が意外と好走しやすいのも、ここに理由がある。

だからこそ、強い馬が力を発揮することなくレースが終わってしまうような展開になることも少なくない。騎手の間では、「1番人気の馬に乗っては臨みたくないコース」とされている。レースに行ってからの各馬の出方が展開に大きな影響を与えるため、レース前にどのような展開になるのかも予測しづらいのだ。そのレースごとに極端なハイペースになったり、極端なスローペースになったりするのである。騎乗するジョッキーだけではなく、予想をする私たちにとっても、非常に難解なコースと言える。

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三浦皇成騎手について

Jiromaru

三浦皇成騎手が凄いですね。ちょっと前に中央競馬通算50勝目を挙げて、武豊騎手、加賀武見騎手、福永祐一騎手に次ぐ史上4人目の50勝達成新人騎手となったと思いきや、あっという間に新人最多勝記録である武豊騎手の69勝に追いついてしまいました。あまり新しいもの好きではない、どちらかというと新しいものは疑ってかかる私でさえも、三浦皇成騎手の勢いと素質は認めざるを得ません。

何よりも凄いのは、函館、札幌といった競馬場で勝ち星を量産したことではないでしょうか。「上手くなりたければ夏は北海道へ行け」というジョッキー同士の合言葉があるように、函館、札幌競馬場には安藤勝己騎手、横山典弘騎手、岩田康誠騎手、藤田伸二騎手、藤岡佑介騎手など、一流のジョッキーが集まるため、常にハイレベルで厳しいレースが展開されます。特に札幌競馬場はごまかしの利かないコースなので、フィジカルな技術がなければ簡単には勝たせてもらえないのです。あの岩田騎手や藤岡騎手も、北海道で揉まれてさらに上手くなったのです。

三浦皇成騎手の良さをひとつだけ挙げるとすれば、やはりスタートの上手さでしょう。出遅れるのを見たことがありませんし、私が観た限りのレースでは、スタートでポンっと頭ひとつだけ先に出ることが多いような気がします。そのことが、ポジション取りを良くして、全体を見渡せる冷静さにも繋がってきているのではないでしょうか。思い返せば、武豊騎手も若かりし頃は、スタートが上手く、それゆえにレースの流れに乗れると言われていましたね。

とは言っても、たとえ走る馬に乗っていたとしても、競馬はそう簡単に勝てるものではありません。スタートしてからゴールするまで、馬を完璧に操れることなど、トップジョッキーでさえほとんどないのです。当たり前のように見えることでも、当たり前に実行するのは本当に難しく、ひとつのミスが負けに繋がってしまいます。勝つよりも負けることの方が圧倒的に多いのがジョッキーの世界なのです。負けることによって、ジョッキーは少しずつ成長していくのです。

だからこそ、出来るだけ多くの馬に跨ってレースに騎乗することが、一流ジョッキーになるための絶対条件です。この点においては、三浦皇成騎手は非常に恵まれていますね。河野調教師の後ろ盾もあって、ありとあらゆる厩舎から騎乗の依頼があり、そこできちんと応えて来ているからこそ、さらなる騎乗機会が舞い込んでくるという好循環です。河野調教師の強面と三浦皇成騎手のあどけなさのギャップが、人を惹きつけるのかもしれませんね(笑)。

さらにもうひとつ、一流ジョッキーになるための絶対条件は、一流のサラブレッドに乗ることです。どれだけ多くの馬に跨ってレースに騎乗する機会に恵まれたとしても、最後方をついて回るだけの馬(失礼!)ばかりに乗っていては、決して腕は上がりません。岡部幸雄騎手が「ジョッキーは馬によって育てられる」と言っていたように、たとえ調教であれ、走る馬の背中から教えてもらう有形無形はジョッキーにとって一生の財産になるのです。かつて岡部幸雄騎手がシンボリルドルフから学んだように、三浦皇成騎手にもこれから巡り合うであろう一流のサラブレッドから多くを吸収するのでしょう。

今週行われる秋華賞、三浦皇成騎手は自厩舎のアロマキャンドルで臨みます。キャンドルつながりで思い出してしまったのですが、1999年の秋華賞を勝ったブゼンキャンドルという馬がいましたね。小回りで直線が短い京都2000mコースをジョッキーが意識して、3コーナーを過ぎてから次々と各馬が動き始め、最後はどの馬もズブズブになってしまった中、ほぼ最後方からブゼンキャンドルが飛んで来ました。単勝5760円の超大穴で、2着にも最後方からクロックワークが突っ込んできたのですから衝撃的でした。秋華賞が創設されてから4年しかたっていなかったということもあり、私の中での秋華賞といえば、「荒れる」というイメージが強烈に植えつけられてしまいました。最近は春の実績馬や有力馬が順当に勝つレースが続いていますが、果たして今年はどうでしょうか。有力馬不在の混戦という状況は、ブゼンキャンドルが勝った年と似ていますね。

おまけ

武豊が三浦皇成を語る(石橋守が怖い件には笑った)


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「勝ちポジを探せ!」ライブの申込み受付を締め切りました。

「勝ちポジを探せ!」ライブの申込み受付を締め切りました。早めにお申込み頂きまして、ありがとうございました。あと3週間後となるわけですが、私としてはエポックメイキングなライブになると確信しておりますので、ぜひ楽しみにお待ちください。翌日の天皇賞秋も今から楽しみですね。それでは、今週の秋華賞も楽しみましょう!

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秋華賞を当てるために知っておくべき3つのこと

Syuka

■1■ジョッキーの腕が大きく結果を左右する
京都の芝2000m(内回り)に変更された年以降の、前半5Fと後半5Fのラップを比較してみたい。前傾ペースとは前半のラップの方が速く、後傾ペースとは後半のラップの方が速いレースのことを示す。

平成8年  58.7-59.4 →前傾ペース
平成9年  59.2-60.9 →前傾ペース
平成10年 61.9-60.5 →後傾ペース
平成11年 58.4-60.9 →前傾ペース
平成12年 60.8-59.1 →後傾ペース
平成13年 58.4-60.1 →前傾ペース
平成14年 59.0-59.1 →平均ペース
平成15年 59.8-59.3 →平均ペース
平成16年 59.9-58.5 →後傾ペース
平成17年 60.1-59.1 →後傾ペース
平成18年 58.4-59.8 →前傾ペース
平成19年 59.2-59.9 →平均ペース

このように、平成14年と15年、19年は前後半が均一な平均ペースであるが、それ以外の年は、前傾ペースと後傾ペースがランダムに繰り返されていることが分かる。開幕2週目の絶好の馬場と短い直線を考慮に入れると、基本的には先行馬にとっては非常に有利に働くコースである。しかし、逆にそのことを意識しすぎると、各馬の仕掛けが早くなり、極端なハイペースが創出されることになる。

また、道中のペースの緩急も激しく移り変わる。たとえば昨年の秋華賞では、道中(6ハロン目)でなんと13秒台のラップが刻まれた。スタートから2ハロン目は過去5年間で最速なだけに、ペースが速いと思わせておいて、急激に遅くなるというアップダウンの激しいレースであった。

平成19年 ダイワスカーレット
12.3 - 10.4 - 11.5 - 12.2 - 12.8 - 13.6 - 12.4 -11.3 - 11.1 - 11.5

わずかな展開の綾によって、ペースの緩急が激しく移り変わり、前に行った馬に有利な流れになったり、一転して差し脚が生きる展開になったりする。こういうレースでは、馬をコントロールする技術やペース判断に長けたジョッキーの腕が大きく結果を左右することになる。レースの位置取りや道中での駆け引きなどを含め、騎手が占めるウエイトは大きいのだ。

■2■スピードの持続が求められる
この秋華賞でサンデーサイレンス産駒が苦戦を強いられたのは有名な話である。過去12回行われた秋華賞に60頭のサンデーサイレンス産駒が出走して、平成15年のワンツーフィニッシュと平成17年にエアメサイアの勝利があるが、ほとんどの馬は4着以下に沈んでいる。1番人気に推されたトゥザビクトリーやダンスインザムードというビッグネームすらも惨敗しているのが、この秋華賞である。一昨年も1番人気に推されたアドマイヤキッスが4着と凡走した。

【2・2・1・55】 連対率6%

この数字は、サンデーサイレンス産駒の秋華賞における成績である。サンデーサイレンス産駒の秋華賞での連対率は6%という極めて低い数値を示す。他のG1レースと比較してみても、10%を切るのはNHKマイルカップぐらいで、それ以外のG1レースではほとんど20%以上の連対率となる。たとえば、同じ牝馬限定G1レースであるエリザベス女王杯の31%と比べると、サンデーサイレンス産駒の秋華賞での不振は明らかになる。

サンデーサイレンス産駒がこのレースを苦手とした理由はただひとつ。小回りのゴチャつきやすいコースで、スピードの持続が極限まで求められるレースになりやすいからである。サンデーサイレンス産駒は、ゆっくり行って終いを伸ばすレースには滅法強いのだが、スタートからゴールまで速いラップを刻み続けなければならないレースを苦手としたからだ。つまり、秋華賞は瞬発力ではなく、地脚の強さで勝負する馬にとって有利なレースである。

■3■外枠有利
過去11年の秋華賞は全てフルゲートで行われたが、内外に分けた枠順別の勝率、連対率は次頁のとおり。
1~4枠 【2・2・7・77】 勝率2% 連対率5%
5~8枠 【9・9・4・88】 勝率9% 連対率18%

コーナーを4つ回るコースにもかかわらず、外枠の勝率、連対率が内枠を圧倒している。外枠から、外々を回った馬が意外と好走しやすいのは2つの理由が考えられる。ひとつは、道中が厳しいペースになりやすいため、馬群が縦長になりやすく、外枠を引いた馬も外々を回されることが少ないということ。もうひとつは、勝負所である3コーナー入口と4コーナーが狭くなっているため、馬が密集しやすく、内枠を引いた馬は窮屈なレースを強いられることが多いということ。総じて外枠の方がレースを進めやすいということである。

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ルドルフおやじさんと競馬を語りました(中編)

今年の夏休み、ルドルフおやじさんと久しぶりの再会を果たしました。ウインズ渋谷で軽く遊んだ後、近くの居酒屋にて、競馬についてとことん語り合いました。前編に引き続き、今回は中編をお届けします。

今回は、明日の毎日王冠に出走するウオッカから話は始まります。血統的な話からローテーションの謎、そして今年の秋のG1レースに向かっての展望まで。もしかしたら明日のヒントにもなるかもしれません。そして、昨年のオークスにおけるベッラレイア秋山騎手の騎乗について賛否両論を交わしました。最後はなぜか「競馬」と「相撲」の関係について、ルドルフおやじさんが熱く語ります(笑)。

そんな競馬談義の一部を収録しました。お酒を飲みながら、二人とも好き勝手なことを、まったりとしたテンションで話していますので、ぜひ皆さまも肩の力を抜いてお聴きください。

音声ファイル(MP3、18分)
*再生されるまでに少し時間が掛かる場合があります。
*録音状況から音が小さいかもしれませんので、ご自身でご調整ください。


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ガラスの競馬場:「ルドルフおやじさんと競馬を語りました(前編)」

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毎日王冠を当てるために知っておくべき3つのこと

Mainitioukann

■1■とにかく逃げ・先行有利
府中の1800展開いらず、どんな展開になっても強い馬が勝つという意味の格言だが、開幕週に限っては当てはまらない。この時期の東京競馬場は、夏の間に十分根を張った軽いオーバーシード芝となる。洋芝はまだ芽が出かけた程度で、ほぼ野芝100%の極めて軽い馬場であるため、前に行った馬が簡単には止まらない。たとえかなりのハイペースになったとしても、とにかく逃げ・先行馬に有利なレースとなる。

また、東京競馬場1800mのコースは、スタートして157mで本線の2コーナーに合流する。ジョッキーが2コーナーの内柵を目標とするため、馬群が自然と内に殺到し、内の馬がスムーズな競馬を出来ないことがある。それを考えると、スムーズに競馬を進めることの出来る外枠がわずかに有利となる。

■2■前走がG1、もしくは重賞勝利馬
過去9年間の、前走をクラス別で分けると以下のとおり。
G1    【6・4・1・24】
G2    【0・2・1・13】
G3    【2・2・6・39】
OP以下 【1・1・1・8】

過去9年の連対馬中で、10頭が休み明けの前走G1組、その他6頭はG2、G3をステップとしている。休み明けにもかかわらず、前走G1組が勝利しているように、この時期になると夏を使ってきた馬よりも実績のある実力馬にとって有利なレースとなる。前走がG1組であれば着順は関係ないが、G2、G3もしくはOP以下のレースをステップとしてきた馬は、前走勝って臨んできている上り馬であることが必須条件となる。

■3■4、5歳馬中心
世代別の成績は以下の通り。
3歳馬【0・1・0・9】 連対率10%
4歳馬【4・3・4・21】 連対率22%
5歳馬【4・3・1・31】 連対率18%
6歳馬【0・2・2・12】 連対率13%
7歳馬【1・0・2・11】 連対率7%

勝ち馬、連対馬共に、夏を越して本格化した4、5歳馬の活躍が目立つ。秋の中距離G1シリーズに向けてキーとなるステップレースである以上、ひと夏を越しての成長が見込まれる馬を探すべきレースである。

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残り席が僅かとなりました。

「勝ちポジを探せ!」ライブの残り席が、あっという間に僅かとなってしまいました。もう少し早めにお知らせするべきだったのですが、私も悠長に構えてしまっていて申し訳ございません。来月のことなのでまだ予定が分からないという方もいらっしゃると思いますが、ぜひ万障繰り合わせてお申込み頂ければ幸いです。ひとりでも多くの方々と「勝ちポジ」の理論を共有したいと思っています。そして、もしよろしければ、ウオッカとダイワスカーレット、アドマイヤジュピタが激突予定の天皇賞秋も一緒に観戦しましょう!

「勝ちポジを探せ!」ライブの詳細はこちら
http://www.glassracetrack.com/blog/2008/10/post-478e.html

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「三本木農業高校、馬術部~盲目の馬と少女の実話~」

Sanbongibajyutubu02つまらない映画を観るとつい寝てしまう私が寝なかった。と言えば、この映画の面白さが分かってもらえるだろうか。いや、馬という生き物が好きだからこそ、興味深く最後まで観られたのかもしれない。出産や子別れの場面、そして愛する馬を安楽死させなければならないシーンなど、心を動かされないわけにはいかなかった。あまり期待値を上げてがっかりされるのもイヤなのでソコソコにしておくが、馬が好きな方であれば十分に楽しめる映画である。

私はこの映画に出てくるひとつの言葉が好きだ。病気で視力を失いかけているタカラコスモス(父はサクラシンゲキ!)を担当する主人公の少女、菊池香苗に対し、獣医である坂口が言った、「馬は人間の信頼に応えようとする生き物なの」という言葉である。この言葉に支えられて、主人公の香苗はタカラコスモスのために生きることを決意し、互いの絆を深め合う。そして、「私がコスモの目になる」と周囲の反対の声を押し切って、高校生活最後の馬術大会に、香苗はなんとタカラコスモスをパートナーにして臨むのだ。

「馬と人の歴史全書」の序文にこんな下りがある。

馬は忍耐力に富む忠実な僕で、仕事であれ遊びであれ、主人の要求に応えようという欲求が限りなく強い。(中略)このように多才で献身的な動物に心から敬服できないとすれば、冷酷な人間といわれても仕方がない。優れた騎手は馬を理解しようと努め、パートナーたる馬に学び、共同で仕事を遂行する。(「馬と人の歴史全書」キャロライン・デイヴィス著)

人類の歴史に最も大きく関わってきた動物は馬にちがいない。馬はそういう生き物は、どれだけ苦しい労苦であろうとも、どれだけ無理矢理に速く走らされようとも、自分を信頼してくれている人間の気持ちに応えようと、私たちと共に耕し、共に旅し、共に戦ってきた。だからこそ私たち人間は、まず馬を理解し、信頼しなければならない。それは馬に携わる人間の最低条件だろう。

南関東から転身し、現在、中央競馬の関東リーディングジョッキーの座についている内田博幸騎手が、競馬の魅力について、ある雑誌で下のように語っていたことが印象に残っている。

「生き物と呼吸を合わせるというのはスポーツの中でも特殊ですよ。それは美しいスポーツのひとつじゃないかと思います」

競馬にしても馬術にしても、種別を超えた結びつきがこれほど要求されるスポーツも珍しく、だからこそ美しい。そして、私たち競馬ファンは馬券を買うことで、その信頼関係に主体的に関わることができ、勝利や敗北を共に味わうことが出来るのだ。これが競馬はギャンブルだけではないと言い切れる理由のひとつである。

「三本木農業高校、馬術部」公式サイト
http://sannou-bajutsu.com/index.html

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競馬で泣けることもある

Sprinterss08 by Deliberation
スプリンターズS2008-観戦記-
心配された雨の影響もなく、スプリンターズSが久しぶりに良馬場で行われた。それにもかかわらず、前半33秒6―後半が34秒4、全体が1分8秒0という時計は、スプリンターズSとしては少々物足りない。折り合いを欠いた馬が目立ったように、前に行った馬にとって有利な、非常に落ち着いた流れであった。差し・追い込み馬にとっては、直線の短いコース設定も含め、非常に苦しいレースであった。

スリープレスナイトが真っ先にゲートを出て、レースの主導権を握った時点で、勝負の半分はあった。あとはスリープナイトの行く気とペースに合わせて、位置取りの上げ下げをすれば良いだけだ。ペースがもっと速ければ、もう少し後ろに下げることも上村騎手は考えていたに違いない。それぐらい余裕を持った手綱の握り具合で、鞍下との呼吸もピッタリと合っていた。キンシャサノキセキに外から来られて早めに動いたが、直線に向いてグイッと伸びた時点で勝利を確信したに違いない。上村洋行騎手にとって初めてのG1タイトルであり、これまでの苦難の道のりを思うと、他人事ではなく、嬉しい。

スリープレスナイトは久しぶりに出た生粋のスプリンターである。速いだけのスプリンターではなく、スタミナとパワーに溢れている。褒めすぎかもしれないが、サクラバクシンオーやサイレントウィットネスに感じたような迫力がある。今回のレースでも、1馬身ほど抜け出してからは遊んでいたように、着差以上の力を秘めている。父クロフネからはスピードとパワーを、ヒシアマゾンを辿る母系からはスタミナと底力を受け継いだのだろう。牝馬だけに、この強さのピークをどこまで維持できるかは未知数だが、次は海外にぜひ挑戦して欲しい。そのためにも、この後は休養を挟み、夏に走ってきた疲れを癒してもらいたい。

キンシャサノキセキは、4コーナーでは一瞬やったかに見えたが、最後は勝ち馬に突き放されてしまった。ペースを考えると、早めに仕掛けた岩田騎手の判断は結果的に正しく、もし待っていれば2着はなかったかもしれない。道中で折り合いを欠いていたように、引っ掛かり癖のあるこの馬にとっては流れが遅すぎたことは残念だった。それにしても、最近のキンシャサノキセキの走りを見ていると、函館SSを押して勝ちに行ったことが悪い方向に出てしまった印象は拭えない。

ビービーガルダンは、迷わず先手を奪い、最後まで渋太く脚を伸ばした。落ち着いたペースに恵まれた面はあるが、勝ち馬に早めに来られてのものだけに、価値ある3着である。この馬の地脚の強さを生かして、バテた馬を最後まで粘り込ませた安藤勝己騎手の技術もさすがであった。

スズカフェニックスは展開が向かなかったのひと言に尽きる。前走を叩いて体調はアップしていただけに、先行馬に有利なペースを、後ろから外々を回して追い込まなければならなかったのは不運だった。さすがに昨年に比べ力が落ちている感は否めないが、この馬なりに力を出し切っている。

ファイングレインは、道中でゴチャついてエキサイトしてしまったこともあったのだろうが、それにしても見せ場すらなかった。放牧先から体が減って帰ってきたところから、何とかセントウルSは間に合ったのだが、まだ春の激戦からの疲れが抜け切っていない。G1を勝つような馬でも、連勝が止まるとガタっと来るということは覚えておきたい。

カノヤザクラはスタート後に挟まれて、道中の位置取りが後ろになってしまったことが痛かった。終始、行きっぷりも悪く、今回のレースの展開では力を出し切れなかった。それにしても負け過ぎであり、最終追い切りの動きも悪かったように、直前になって急激に体調が下降線を辿ってしまったのだろう。これが牝馬の難しさである。

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◎スリープレスナイト

Jiromaru

今年のスプリンターズSは、秋口のG1にもかかわらず、本当に素晴らしいメンバーが揃いましたね。今年の高松宮記念を制したファイングレイン、2着馬のキンシャサノキセキ、昨年の高松宮記念馬であるスズカフェニックス、サマースプリントチャンピオンのカヤノザクラ、そして現在4連勝中のスリープレスナイトと、あらゆる路線からチャンピオンクラスのスプリンターが集結しました。

そんな中でも私は、ダートから芝に転向して、CBC賞→北九州記念と重賞を連勝して臨んでくる◎スリープレスナイトに本命を打ちます。その強さについては、ルドルフおやじさんとの対談でも語っていますので、改めて書くことはしませんが、久しぶりに出た生粋のスプリンターの誕生の予感すらします。スピードや切れ味だけでなく、正攻法の競馬で相手をねじ伏せる力を持っている馬です。スプリンターズSを制した名牝としては、あのフラワーパークが思い浮かびますが、スリープレスナイトにはフラワーパークにはなかったパワーすら感じさせます。

スプリンターズSに照準を絞ってきたローテーションにも好感が持てます。セントウルSをパスして、サマーチャンピオンを捨ててまで狙ってきたのですから、おそらく橋口調教師もこの馬がG1クラスであることをCBC賞の時点では認識していたのでしょうね。同厩のカヤノザクラとの兼ね合いもあったのでしょうが、とても勇気のある決断だったと思います。ゆったりとした間隔で走ってきたスリープレスナイトには十分な余力がありますし、馬体重からも分かるように、レースを使う毎にパワーアップも顕著です。まさに充実一途の時期にあるこの馬に逆らう手はありません。

あえて不安材料を挙げるとすれば、今回が初めてのG1挑戦になるということぐらいでしょうか。いきなりのスプリントG1のペースに戸惑ってしまうという心配がないといえばウソになりますが、CBC賞と北九州記念のどちらのレースでも、道中は余裕を持って追走し、最後の直線では耳を立てて力を抜いているぐらいですから、G1の壁も難なくクリアしてくれるはずです。無理をして付いていこうとするのではなく、彼女のペースで進めてあげれば、最後の直線ではグイグイ伸びてくれるでしょう。2005年のサイレントウィットネスのような乗り方を期待しています。

鞍上の上村洋行騎手といえば、私はどうしてもナムラコクオーの名を思い出してしまいます。競馬を始めて数年目であったこともあり、ラジオたんぱ杯3歳Sでの走りを見て、その世代の3冠馬となったナリタブライアンよりもナムラコクオーの方が強いという妄想を抱いてしまったのです。その鞍上にいたのが当時デビュー2年目の上村洋行騎手でした。前年に40勝を挙げ、JRA賞最多勝利新人騎手を受賞した気鋭の若手ジョッキーが、漆黒の馬に跨って他馬を蹴散らす様は、まるで「北斗の拳」のラオウのようでした。

しかし、ナムラコクオーが屈腱炎を患い、ターフから去るのと時を同じくして、上村騎手も次第に勝ち星から遠ざかるようになります。アイルランドへ武者修行に行ったり、試行錯誤を繰り返しましたが、気ばかり焦ってしまい、焦りが焦りを生んでしまうという悪循環の日々が続いたのです。そんな状況に追い討ちをかけるように、病魔が彼を襲いました。黄斑上ぶどう膜炎。珍しい目の病気で、2004年には右目がほとんど見えなくなってしまいました。7ヶ月にわたる3度の手術の後、視力が戻らなかった上村騎手はジョッキーを辞す覚悟をしたこともあったそうです。

それでも諦めなかった上村騎手に奇跡が起こりました。4度目の手術で、網膜を剥がしてしまうという荒治療を行った結果、レースには支障のない視力までに回復を果たしたのです。勝てないだけではなく、騎手としてレースに乗れなくなるというどん底を経験した上村騎手は、もはやかつて私が知る生意気な若手ジョッキーではなく、成熟したベテランジョッキーへと成長していました。漫画の人物のような空虚ではなく、生身の人間として馬の背中に跨っているのでしょう。もう焦ることはありません。スプリンターズSのゴール後には、今までには見えなかった何かが上村騎手には見えるはずです。

その他の馬についても少し触れておくと、展開次第ですが、ビービーガルダンは面白いのではないでしょうか。スリープレスナイトの先導役のような存在になるはずで、外からジワッと行って、この馬のペースで走られれば渋太く粘りこむこともありえます。一本調子の馬だけに、勝ち切るイメージは湧きませんが、スリープレスナイトの仕掛けどころ次第では、連対にまで持ち込める可能性はありますね。

今年の高松宮記念馬ファイングレインは、前走のセントウルSの凡走で評価を落としてしまいましたね。春の激戦の疲れを引きずったような形で、前走は仕上がり自体が良くありませんでしたから、結果には納得しています。春の覇者だけに巻き返しに期待したいところですが、負けすぎの感もあり、調子のリズムを崩してしまっているのではないかと心配しています。前走から大きな上積みもないので、あとは内枠を生かし、最後の直線に賭けて、どこまで突っ込んで来られるでしょうか。

一昨年の高松宮記念を制したスズカフェニックスは、前走のセントウルSを叩いて、体調自体は上向きですね。今年に入ってからの勢いでは見劣りしますが、体調という点においてはファイングレインよりも上だと思います。高松宮記念馬2頭は勢いと体調のバランスで取捨が難しいですね。いずれにせよ、ブッツケで臨んだ上に、雨に降られてしまった昨年に比べると、人気もさほどない今年は気楽に乗られるのではないでしょうか。前走の行き脚の悪さを考えると、横山典弘騎手ということもあって、おそらく後ろから行って最後の直線に賭ける一発勝負で来るはずです。嵌れば上位も期待できるのではないでしょうか。

キンシャサノキセキは夏競馬を2回使って、順調に臨んで来られることは確実です。高松宮記念時に述べたように、G1レベルのレースではスプリント戦が最も合う馬なので適鞍ではあるのですが、どうしても前走で見せた引っ掛かりグセが気になります。函館SSではなんとか抑えが利いたものの、前走のキーンランドCではスタミナを失うほどに折り合いを欠いていました。精神的に幼い部分があるのか、苦しくなるとハミを噛んで突っ走ってしまう現状では、最後の最後でスタミナが問われるスプリンターズSでは勝ち切れるかどうか疑問です。


関連エントリ
ガラスの競馬場:「幻の最強馬ナムラコクオー」

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「勝ちポジを探せ!」ライブを開催します。

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「ガラスの競馬場」の7周年と1000エントリー突破を記念して、今年もまたライブを行います。

私が「ガラスの競馬場」にエントリー(記事)を書き始めたのが2001年のスプリンターズSからでしたので、ちょうど7年間が経ったことになります。何ヶ月もかかってホームページを作り、初めてエントリーをアップした時の感動と興奮は今でも覚えています。近くのコンビニに友人と祝い酒を買いに行き、夜空を見上げると、満月がまるで私たちを祝福するかのように浮かんでいました。

あれから7年が経ち、私はひとつの結論にたどり着きました。量が質に転化することは、どんな物事であれ起こり得ることですが、18年間にわたって競馬について読んだり、見たり、聞いたり、経験したり、四六時中考え続けたことが、7年間で1000のエントリーを書き連ねた期間を経て、ようやくあるひとつの結論につながったのかもしれません。

その結論とは、競馬のレースにおける勝つためのポジション、略して『勝ちポジ』の存在です。競馬における勝つためのポジションについて、もう一度深く掘り下げてみた結果、当たり前のようで当たり前でなかったことに気付いたのです。少し大袈裟に言うと、リンゴが木から落ちるのを見てニュートンが引力の存在を確認したように、私は世界の新しいパラダイム(ものの見方)を獲得したのです。『勝ちポジ』こそ競馬予想の結論であると、今ならば自信を持って言えます。

『勝ちポジ』を使った予想法の本質と手順については、「勝ちポジを探せ!」ライブにて詳しくお話させてください。

当日お話させていただく予定の内容は以下の通りです。

『勝ちポジ』とは?
■デットーリポジション
■安藤勝己騎手との立ち話より
■武豊時代の終焉と若手の台頭
■動物学的な観点からの『勝ちポジ』とは?
■なぜ各馬が自分のペースで走ることでレースは成り立たないのか?
■一流ジョッキーは持たせてしまう
■武豊騎手の悪い癖
『勝ちポジ』予想の手順
■馬の体調と『勝ちポジ』との密接な関係
■岡部幸雄ポジション
■レースを見ることの本当の意味
■横山典弘騎手がなかなかG1を勝てない理由
■馬単、3連単の時代だからこそ
■『勝ちポジ』は全ての理論を飲み込んでしまう

実際のレース映像を用いて、具体的に分かりやすく説明していきます。レースにまつわるエピソードなども交えてお話していきますので、予想理論うんぬんだけではなく、競馬についての深い内容にしていきたいと思っています。競馬の世界にドップリ浸かっている方はもちろん、競馬を始めて間もないあなたにとっても、興味深い内容になることを保証します。

Finger競馬予想法を劇的に変えたい!
Finger競馬について深い話が聞きたい(したい)!
Finger自分の予想力をアップさせるきっかけが欲しい!

という方はぜひ参加してみてください。

また、「勝ちポジを探せ!」ライブは約3時間を予定しております。もし時間があればですが、史上空前の争いになりそうな天皇賞秋のG1予想検討会も行いたいと思います。これはあくまでもオマケですが、このライブでお伝えした方法を使って、実際に予想をしたいと思います。

「勝ちポジを探せ!」ライブの開催日時、場所、参加費等
■日時: 平成20年11月1日(土) 18:30~21:30
*18:30には集合の上、ご着席ください(18:20より受付を開始いたします)。
■場所: 渋谷 東宝ビル別館
アクセス詳細はこちらから 
■参加費: 3500円(税込み)
■定員: 20名

参加費につきましては、安くて心配と思われるかも知れませんが、皆様に来ていただきやすいようにという思いを込めました。定員は先着20名様に限定させていただきます。もっと多くの方々にお越しいただきたいのですが、運営の都合上、少数限定とさせていただきますことをご了承ください。早めに定員が一杯になることが予想されますので、ご参加希望の方は今すぐお申し込みください

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お申し込み方法
Step1メールフォームにてお申し込み
*SSLに対応しておりますので、個人情報の保護も万全です(個人情報を第三者に開示をすることは決してありません)。
Step2参加費のお振込み
*追って指定の銀行口座をメールにてお伝え致しますので、5日以内に参加費のお振込みを完了させてください。
Step3お振込みの確認後、チケットが届く
*チケットをご自宅に届けて欲しくない方がいらっしゃいましたら、メールフォームの備考欄にその旨ご記入くだされば、こちらで柔軟に対応させていただきます。
Step4当日、チケットをご持参の上、セミナー会場へ直接お越しください。

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キャンセルについて
どうしてもご参加いただけなくなった際は、メールにてキャンセルの旨、ご連絡ください。
キャンセルの場合の振込済参加費の返金について
セミナー開催10日前まで:50%返金
セミナー開催5日前まで:25%返金
セミナー開催5日前以降:返金不可
※振込手数料(500円)を差引いた金額をご指定の銀行口座へ振込にて返金致します。


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中山1200m

Nakayama1200t

スタート時点から、第1コーナーである3コーナーまでは275m、そこからもさらに100mほど直線が続く。3~4コーナーにかけて、きついカーブになっているように見えるが、中間に直線が入っているため、実はスピードをほとんど落とすことなく回ることができる、全競馬場の中で屈指の高速コーナーである。またスタート時点が坂の頂上にあるため、ゴール前の残り200mの時点までは緩やかに下りながらレースは進む。そのためペースは速くなりがちで、馬場さえ良ければ、かなりの速いタイムが出ることになる。

ゴール前の直線は310mと短いが、高低差2.3mの急坂が待っているため、ハイペースで飛ばした先行馬が末脚をなくし、後方待機の差し馬に一気に交わされるという逆転劇が往々にして起こり得る。特にG1レースにおいては、道中が速く厳しいペースになりやすいので、前に行って粘り込むためには、相当な実力が必要とされる。

スタートからコーナーまでの直線距離が長く、コーナーも比較的緩やかであるため、内外の枠順で基本的には差はない。しかし、あまりにも内枠すぎると、インぴったりに閉じ込められ、かえってスピードに乗れないこともある。多少の距離損があったとしても、中~外枠の方がレースはしやすい。

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カノヤザクラの充実、スズカフェニックスは絶好:5つ☆

アポロドルチェ →馬体を見る
首が太く、低重心の馬体にはパワーが溢れている。
ただ、素軽いスピードは感じさせないように、良馬場ではつらい。
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ウエスタンビーナス →馬体を見る
このメンバーに入ると、非力な感は否めない。
精神的に追い詰められているのか、余裕の無さが窺える。
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カヤノザクラ →馬体を見る
各パーツのバランスが良く、全体的なシルエットは申し分ない。
凛とした立ち姿からも、今の充実振りが伝わってくる。
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キンシャサノキセキ →馬体を見る
スプリンターらしい体型になってきて、毛艶も良好。
ただ、どうしても顔つきや筋肉のメリハリに幼さを残している。
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ジョリーダンス →馬体を見る
伸びのある馬体は、スプリントG1でこそ真価を発揮しそう。
体調に関しては、可もなく不可もないといった安定した状態。Pad3star

シンボリグラン →馬体を見る
スピードとパワーのバランスの取れた好馬体を誇る。
この馬の場合、表情からも分かるように、精神面でのムラが気掛かり。
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スズカフェニックス →馬体を見る
一昨年の高松宮記念を勝った時に比べ、年齢的なこともあって、硬さは否めないが、
この馬としては最高の出来の部類に入る。
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スリープレスナイト →馬体を見る
前後肢にしっかりと筋肉がついて、いかにも短距離馬という馬体。
楽勝したCBC賞時と比べても、さらにパワーアップしている。
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タニノマティーニ →馬体を見る
いかにもパワーがありそうな、筋肉量豊富な馬体。
欲を言えば、もう少し素軽さが欲しい。
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ビービーガルダン →馬体を見る
アバラが浮いているように、夏場を使い込まれ研ぎ澄まされている。
ただ、首が高く、頭の比重バランスも悪いので、どこまで粘れるか。
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ファイングレイン →馬体を見る
馬体から受ける迫力は、高松宮記念とさほど変わらない。
ただ、表情から察すると、どうもレースに気が向いていないように映る。Pad3star


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生粋にして最強のスプリンター、サクラバクシンオー

Jiromaru

いよいよ始まりました。秋のG1シリーズ。第一弾は電撃の6ハロン、スプリンターズステークスです。その名のとおり、まさにスプリンターのためにあるレースですが、私の中で生粋にして最強のスプリンターといえばサクラバクシンオーをおいて他にありません。ニホンピロウィナーの方が強かったという方もいらっしゃいますが、少なくともここ10~20年の間であれば、サクラバクシンオーほどの理想的なスプリンターを私は見たことがありません。

サクラバクシンオーは、1993年と1994年のスプリンターズステークスを連覇しました。特に93年のレースは、私自身、かなりの自信を持ってレースに臨んだ思い出があります。「サクラバクシンオーが勝つのを観に中山競馬場に行こう!」という文句で友人を誘ったぐらいでした。友人もサクラバクシンオーが本命だったのですが、私ほどの確信(妄信?)がなかったのか、当時のスプリンターズステークスは真冬の極寒の時期に行われていたこともあって、現地での観戦は断られてしまいました。スプリンターズSの時期になると今でも、「あの時、競馬場に行っていたら最高だったのになあ…」と友人に愚痴をこぼしています(笑)。

初めてスプリンターズステークスを勝つまでのサクラバクシンオーは、前向きな気性が災いして、一本調子に突っ走ってしまう馬でした。自身の溢れるスピードを抑えることが出来ずに、スタートからとにかく全力疾走。素質は高かったのでそれなりに好走はするのですが、若駒の頃は典型的な人気先行タイプでした。そんなサクラバクシンオーが4歳の秋を迎え、キャピタルSで見せた走りに私は驚かされました。道中は2、3番手でピタリと折り合い、最後の直線に向いても鞍上の小島太騎手の手綱は持ったまま。ゴール前でわずかに手綱を緩められると、後続を楽々と突き放すという、ひと皮むけた走りを披露したのです。これだけスピードのある馬が、精神的に大きく成長し、スピードをセーブして走られるようになったのですから、他馬に付け入る隙はありませんよね。

それからのサクラバクシンオーは、まさにその名のとおり、短距離路線を驀進していきました。マイル戦ではノースフライトには敵いませんでしたが、スプリントレースでの強さは破格でした。94年の二度目のスプリンターズSでは、外国馬を迎え打つ立場でしたが、あっさりと自分の形に持ち込んで楽勝してしまいました。前年のリプレイを観ているかのような鮮やかなレースでしたね。G1レースともなると、道中のペースが極端に速くなりますので、後ろから行く差し馬に有利な展開になりやすいのですが、引っ張りきれないほどの手応えで先行して最後の直線で抜け出す、まさにこれぞ本物のスプリンターの正攻法の勝ち方だったと私は思います。

1994年スプリンターズS

これが本物のスプリンターの正攻法の勝ち方です。
亡き全演植オーナーのためにも、命を賭けても負けられないレースでもありました。

種牡馬としても見事に成功しましたね。サクラバクシンオーは性格が真面目すぎて、距離が持ちませんでしたが、父サクラユタカオー譲りの伸びのある馬体をしていました。そこで、マイルから2000mくらいの距離をこなせる産駒が出てくるのではと私は思っていたのですが、どうやら前向き過ぎる気性も同時に伝えているようですね。ショウナンカンプをはじめ、シーズトウショウ、ブルーショットガンなど、数々の名短距離馬を輩出しています。また、自身が古馬になってから完成されたように、産駒も早熟なようでいて実は古馬になってからひと皮むける、成長力のある馬が多いのも特徴です。そういう意味では、非常に遺伝力の強い馬です。

カノヤザクラも古馬になってから完成された感があります。3歳時はチグハグなレースを繰り返していましたが、アイビスサマーダッシュ、そして前走のセントウルSは、他馬を寄せ付けない完勝でした。ある程度、先行できるようになって、末脚もシッカリしているので、今回も安定して力を出し切れるはずです。500kgを超える馬体は牡馬顔負けで、パワーでも見劣りしませんね。サマースプリントチャンピオンですが、北九州記念をパスしてのものですので、昨年のサンアディユと比べると、まだ十分に余力を残しての参戦になります。最強スプリンターの血を受け継ぐカノヤザクラが、父子スプリンターズS制覇を叶えることが出来るのか楽しみです。

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