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◎ロードアリエス

Jiromaru

藤原新也の『メメント・モリ』が25年ぶりに改訂版として刊行されましたね。インドの海辺で人間の死体が犬に食べられている写真と、「ニンゲンは犬に食われるほど自由だ」というコピーは衝撃的でした。人生を徹底的に管理されてしまっている現代の私たちに対する、強烈なアンチテーゼだったと思います。メメント・モリとはラテン語で‘死を想え’という意味ですが、私たちが競馬に臨むにあたっても、死(不的中)を意識しながらも、ひたすら自由に予想したいものですね。

さて、大混戦の菊花賞ですが、本命は◎ロードアリエスに打ちます。前走の神戸新聞杯ではあわやというシーンを作ったように、夏を越して力をつけてきていますね。前走は休み明けであった上に切れ味勝負になってしまい分が悪かったのですが、それでも5着に踏ん張り通しました。血統的にも3歳の秋以降に大きく成長するのでしょう。父シンボリクリスエスも秋になって本格化しました。血統的に距離には心配があるのは確かですが、折り合いはつきますし、地脚の強さで勝負する馬ですので、瞬発力の問われた前走の2400mよりは、むしろ今回の距離延長は歓迎したいところです。

あとは鮫島良太騎手が道中は内で折り合いをつけつつ、3コーナー前のタイミングで外に持ち出すことが出来るかどうかがポイントでしょう。菊花賞の3~4コーナーはバテた馬が下がってきて前が詰まりやすいので、自ら動いて勝負するためにも、どこかで外には出しておきたいところです。今回は早めに動きたい馬が多いようなので、もしかすると、わずかに追い出しを遅らすのも選択肢のひとつになってくるかもしれません。いずれにせよ、各馬の動き方を見て、ロードアリエスの成長と力を信じて、積極的に仕掛けて欲しいものです。

ロードアリエスを管理する藤原英昭調教師は、今年に入ってエイジアンウインズでヴィクトリアマイルを制し、現在東西リーディングトレーナーの座に立っているように絶好調です。昨年もリーディングトレーナーの座こそ逃しましたが、18.4%の驚異的な勝率でJRA賞最高勝率調教師に輝きました。いつか詳しく書きますが、藤原英昭調教師はこれまでの私たちの常識を覆すようなトレーナーになる資質を持っていると思います。藤沢和雄調教師や角居調教師のように馬を仕上げるのではなく、馬を作り上げて(変えて)しまう技術を持っていますね。もしかすると、「調教」という概念を変えてしまうのではないかとさえ思っています。ロードアリエスだけではなく、これからの管理馬の活躍にも注目です。

ダービー最先着を果たしたスマイルジャックは、前走の神戸新聞杯でよもやの惨敗を喫してしまいました。ハミを強く噛んでしまい、引っ掛かってしまったことが敗因です。能力の高さは疑いようがないのですが、やはり長距離戦において折り合いに不安があることはマイナス材料です。スマイルジャックのように首の位置を低く保って走る馬は、簡単には止まらない反面、一度折り合いを欠いてしまうと騎手が制御するのが難しいのです。

マヤノトップガンという菊花賞、天皇賞春を制した馬がいますが、この馬も首の位置が低く、特に古馬になってからは非常に乗り難しい馬になっていました。最後の天皇賞春は、田原成貴騎手がマヤノトップガンとの折り合いだけに気をつけて乗っていた姿が印象的でした。スマイルジャックの堅実なところは、走法ゆえの簡単には止まらない渋太さがあるからですが、長距離では折り合いに不安があるのも確かです。道中、ハミが掛からずに行けるか否か。まさに一か八かのレースになるでしょうが、勝てるチャンスは十分にあります。

セントライト記念を勝ったダイワワイルドボアは、雨が降って、上がりが掛かる馬場になったことに助けられた一面があります。おっとりとした気性で、折り合いを欠くことのない馬ですので、アグネスタキオン産駒ですが距離には不安はないでしょう。外枠を引きましたので、スタント前までにある程度の位置を確保できれば、早めに動いて、この馬の力は出し切れるはずです。あとは自分以上の切れ味を持った馬の台頭がなければ、勝ち負けに持ち込めるのではないでしょうか。

マイネルチャールズは、松岡騎手が「4コーナー先頭」と言っているように、強気の競馬をしてくるようです。セントライト記念は早め先頭から粘りきれませんでしたが、乗り方としては次に繋がる競馬でした。クラシック前に仕上がってしまっていて、伸びしろがないように映る馬ですので、果たして4角先頭で回ってこられるでしょうか。

1番人気のオーケンブルースリは、前走で一戦級の力があることを見せてくれました。夏競馬を使いつつ力を付けて、まさに充実一途といったところです。ディープスカイ、ブラックシェルといった春の実績馬で神戸新聞杯組が抜けた以上、この馬が主役を張るのは当然でしょう。鞍上に内田博幸騎手を置き、勝利に近い位置にいることは認めるのですが、それでも私が本命を打たなかったのは、スマイルジャック同様、この馬も道中の乗り方が難しいからです。気性の激しさを秘めた馬なので、道中のジョッキーの微妙な動きに反応してガツンとスイッチが入ってしまう恐れがあります。だからといって、長距離戦でソッと乗っていては、前走のように位置取りを下げて届かないという結果になりかねません。内田博幸騎手の腕にも注目ですね。

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Comments

本命馬が重なってしまいました・・・・

初のシンボリクリスエス産駒のG1奪取を目指して!

今のところ馬券として考えているのは

ノットアローン・シゲルフセルト・ベンチャーナイン。

いやいや・・・馬より騎手か??

悩ましい。

Posted by: onyxkiss | October 25, 2008 at 09:01 PM

onyxkissさん

あらら…申し訳ありません(笑)

でもチャンスはあると思いますよ。

悩ましいのは山々ですが、
私はロードアリエスしか買わないつもりです。

来週お会い出来ることを楽しみにしております!

ウオッカ、ダイワスカーレット、ディープスカイなどなど
凄いメンバーです。

Posted by: 治郎丸敬之 | October 26, 2008 at 03:12 AM

自分も最後まで迷ったのですが、今回はノットアローンで行きたいと思います。
当初本命に考えていたブラックシェルが回避してしまい、その時点で興味が薄れてしまったのですが、逆にこのレースはどの馬が勝つのか?という視点で見たいと思っています。

ノットアローンの馬体写真を見ますと、ライスシャワーを彷彿させる「ガレ気味に見える」感じが良いんじゃないかと思っています。
あくまで妄想ですが‥。

Posted by: M | October 26, 2008 at 01:16 PM

治郎丸さん、こんにちは。

今年のクラシックは、混戦ですね。
あまり熱心に見れていないのもあるのですが、
やや小粒な印象ですね。

今回は、どの馬も「勝てるのでは?」と色気を持って乗ってくるので、
終いのペースアップが早くなるのではないかと思っています。

◎はフローテーションに期待します。
スペシャルウィークの血が開花してくれることと
藤岡ジョッキーの積極的な騎乗に賭けてみたいと思います。

とはいえ、この世代を代表するディープスカイの出る
来週の天皇賞が楽しみ過ぎなのですが(笑)。


Posted by: onion | October 26, 2008 at 03:03 PM

次郎丸さん、こんばんは。zourockです。
最近あまり訪問できてなかったのですが、今日は私の贔屓にしているスペシャルウィーク産駒が好走してくれたので、うれしくて来てしまいました。
血統的背景から、「もしかしたら」的な記事を本当に稀に見る程度でしたが、もし勝負に絡めるならここ(菊)だ、と希っていたので、本当に興奮しました。
そして2着(賞金を稼いだ)は確かにうれしかったのですが、終わってみると1着との差が逆に悔しくなってきて。
不思議なものですね。
予想のオウケン欄に書かれている「長距離戦でソッと乗っていては、前走のように位置取りを下げて届かないという結果になりかねません」が今私の胸にチクチクしています(笑)
でも、まずは本当によく頑張ってくれました。
またときどきお邪魔したいと思います!(zourock)

Posted by: zourock | October 26, 2008 at 10:19 PM

Mさん

こんばんは。お久しぶりです。

ノットアローンが行きましたね。

道中はさぞかしドキドキされたことでしょう。

私もこのレースはディープスカイを消そうと思っていたので、オーケンブルースリが1番人気になって少し萎えていたところです。

それにしても内田騎手は最高の乗り方をしました。

わかっていても、ああ乗るのは簡単ではないですよね。

Posted by: 治郎丸敬之 | October 26, 2008 at 11:10 PM

onionさん

おめでとうございます!

もしかしたら的中されているのではないでしょうか。

フロテーションは血統的にも、そして馬体が絞れて狙い目でしたよね。

ひつこいようですが、スペシャルウィーク産駒は絞れて狙えですから。

ある意味2着狙いの一発でしたが、藤岡騎手も内枠を利して上手く乗りましたね。

この勢いで来週も頼みますよ。

もしこちらにお越しになるようであれば(笑)、ぜひともご連絡ください。

Posted by: 治郎丸敬之 | October 26, 2008 at 11:13 PM

zourockさん

おめでとうございます。

スペシャルウィーク×リアルシャダイですからね。

アドマイヤジュピタのステイヤー振りからも分かりますが、最近になってまたリアルシャダイの血の凄さを痛感します。

私としては馬体が絞れて走るのではと思っていましたが、書いておけばよかったなあと反省。

はい、あとからでは何とでも言えますね(笑)

それにしても内田騎手は最高の乗り方をしました。

わかっていても、ああ乗るのは簡単ではありません。

それが出来るからこそトップジョッキーなのでしょう。

Posted by: 治郎丸敬之 | October 26, 2008 at 11:17 PM

治郎丸さん、ありがとうございます!

こういう血統の馬が走ってくれると菊花賞の楽しみが増えますよね。
タキオン・ジャンポケ・クロフネと01世代の3強が種牡馬として
順調ですが、98世代のスペシャルウィークにも負けずに頑張って
もらいたいものです。

来週は楽しみなメンバーなので、行けるものなら行きたいのですが…。
治郎丸さんやウオッカファンの皆さんに私の分までウオッカの応援を
お願いしたいと思っています!

Posted by: onion | October 27, 2008 at 01:14 AM

onionさん

こんばんは。

確かにタキオン・ジャンポケ・クロフネと01世代は活躍していますが、スペシャルウィーク世代はもう少しですものね。

エルコンドルパサーの夭逝は残念でしたが、その分までスペシャルウィークを筆頭にしてグラスワンダー、セイウンスカイ、キングヘイローは頑張らなければなりませんね。

今週はどんな競馬になるのか楽しみでならない面子です。

ゴール前はどんな盛り上がりになるのでしょうか。

ライブも含め、今から眠れません(笑)

Posted by: 治郎丸敬之 | October 28, 2008 at 01:11 AM

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