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◎ディープスカイ

Jiromaru

こちらこそ、お手紙ありがとうございます。

ルドルフおやじさんのおっしゃるように、ここ最近のジャパンカップは甘くないですね。かつては外国馬がアゴアシ付きの旅行気分で来日して、賞金まで持って帰られたレースでしたが、日本馬のレベルが格段に向上したことにより、よほど実力のある馬でないと輸送の不利を克服してまで勝てなくなっています。軽い馬場への適性があるだけではもはや通用しません。エアグルーヴを抑えたピルサドスキーや、シングスピール、ファルブラブ、アルカセットという超一流馬がその目安となると思います。2000年にファンタスティックライトで3着したデットーリ騎手が、勝ったテイエムオペラオーのことを「クレイジーストロング!」と称しましたね。ジャパンカップはクレイジーストロングな馬ではないと勝てないレースになってきています。もちろん日本馬にも同じことが言えるのですが。

さて、今年のジャパンカップを占う前に、まずは伝説のレースとなった天皇賞秋について改めて触れておかないわけにはいきません。何度見直してみても凄いレースでした。たとえハイペースのレースであっても、どこかしら流れが緩むところがあるのですが、今年の天皇賞秋はスタートからゴールまで息をつく隙の全くない激しいスピードレースでした。その激流を最後まで追いかけて食らいついていったのがウオッカとダイワスカーレット、そしてディープスカイでしたね。3着以下との着差はそれほど大きくありませんでしたが、上位3頭だけが全く別の次元でレースをしているようでした。

本命はクレイジーストロングな3歳馬◎ディープスカイに打ちたいと思います。天皇賞秋で最も苦しい競馬をしたのは、もしかするとこの馬かもしれません。四位騎手が馬を出して行ったのですが、意外にも流れが速くなったことにより、ダイワスカーレットのスピードについていきながらも、後ろからウオッカにマークされる形になりました。3歳馬であれだけのレースをして一歩も引かなかったことは褒められていいですし、貴重な経験になったはずです。

思えば天皇賞秋はわずかに馬体を緩く造っていたところもありましたね。ダービーをピークに持ってきた馬ですから、そこから疲れを取りつつ、わずか数ヶ月で100%の状態にネジを戻すのは困難でしょう。それでも3着に走ったことにこの馬の非凡さが窺えます。当初からの目標であった今回のジャパンカップは、明らかに馬体も絞れ、臨戦態勢が整いました。ダービーの疲れを克服して3歳馬を制したのはジャングルポケットだけですが、ディープスカイにも十分にその資格はあります。

勝負のポイントは、スタートしてから1コーナーまでにどれだけ内に進路を取れるかでしょう。今回は天皇賞秋の時ほどに押して出しては行かないはずですが、中団もしくは流れによってはそれよりも後方でも十分に間に合うはずです。メイショウサムソンやウオッカを内に見る形でレースを進めるのではなく、2頭よりも後ろでも構わないので、とにかく内にもぐり込んで欲しいものです。そこさえクリア出来れば、あとはディープスカイの末脚を信じるのみですね。

このメンバーに入っても、ウオッカの実力は上位です。もはや牝馬の肉体を超越していますので、まともにぶつかり合う形になったとしても、この馬を負かせる牡馬は見当たりません。エアグルーヴを彷彿させる正攻法で、世界にこの馬の強さを見せ付けて欲しいものです。そうすれば、私のエアグルーヴという宿病もいささか癒えることでしょう。それでもウオッカに本命を打たなかったのは、前走がかなりの仕上がりに映ったからです。パドックでもトモの筋肉が削げたように見えるほど、ギリギリの仕上がりでした。競走馬というのは、100%の仕上がりの後は必ず下降線を辿ります。今回のジャパンカップは、ウオッカが下降線の体調の中でどこまで踏ん張れるかに注目です。そういった意味で、ディープスカイに逆転のチャンスがあるかなと評価しました。それでも心からウオッカの好走を祈っています。

天皇賞秋組では、アサクサキングスが面白い存在です。前走はぶっつけで多少体が重かったように、決して完調ではありませんでした。休み明けであれだけのスピードレースは厳しいですよね。途中まで付いていったのですが、最後の直線で脚が止まってしまいました。菊花賞を勝ったように、もともとじっくり行く方が良さの出る馬なので、400mの距離延長は明らかにプラスになります。ひと叩きされて、馬体を見る限り、体調は大きくアップしているようです。ただ、長く良い脚を使うタイプなので、府中2400mというコースで切れ味が問われるレースになった際には弱みを出してしまうかもしれません。あとはフランスの魔術師ルメール騎手の腕に期待しましょう。

もう1頭のダービー馬メイショウサムソンは、フランスから帰国後の初戦になります。天皇賞秋を回避してきたように、このジャパンカップに賭ける意気込みが伝わってきます。武豊騎手から石橋守騎手への乗り替わりは、偶然のようで必然のような気もします。サムソンを知り尽くしている石橋騎手がどのように馬を御すのか興味津々です。好枠を引きましたので、前半からかなり積極的に攻めていけるのではないでしょうか。果たして昨年の悔しさを晴らすことができるでしょうか。ただ、馬体を見る限りにおいては、海外遠征で減った馬体が戻っていないのかなという印象も受けました。もしかすると、ひと叩きされた次走が狙い目なのかもしれませんね。

ルドルフおやじさんの評価も高いオーケンブルースリですが、おっしゃる通り、前走の勝ち方は並の馬には出来ない、真のステイヤーの勝ち方でした。メルボルンカップを勝ったあのデルタブルースのようなロングスパートでした。そういう意味では、今年のメンバーで言うと、アサクサキングスに近い特性の持ち主であるとも言えるでしょう。ということは、府中の2400m戦で切れ味勝負になってしまうと分が悪いということです。3歳馬にとってはタフな条件の菊花賞を勝った馬だけに、疲労残りも心配です。別の言い方をすると、この馬の真価を問われるレースということですね。

外国馬ではシックスティーズアイコン、というよりもムルタ騎手に注目しています。今年はエイダン・オブライエン厩舎の主戦ジョッキーとなったことで、キングジョージやアイルランドの5大クラシックを含むG1レースをなんと21勝!という驚異的な活躍をしています。近年は外国馬よりも外国人ジョッキーの活躍が目立ちますので、ぜひ世界レベルの腕を見せてもらいたいものです。もちろん、父ガリレオ、母がイギリスのオークス馬という超良血馬だけに、チャンスがあるからこその来日だと思います。

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ペイパルブルとウオッカの叩き合いが目に浮かぶ。

Rudolf

お手紙ありがとうございました。

治郎丸さんの青い空にはいまだにエアグルーヴいたんですな。それを宿病と表現するのは、言いえて妙でした。治郎丸さんはJCにウオッカがその宿病を癒してくれるか、問うているんですね。わかりました。JCとウオッカがどんな答えを返してくれるか、楽しみです。ただおやじは前回も書いたとおり、今回のJCは甘くはないと思っています。

落ち目だ、落ち目だと陰口を叩かれているJCですが、その気位はますます高くなっていますね。最近は半端な志で臨んだ半端な招待馬は絶対に勝たせません。エアグルーヴをおさえたピルサドスキーのようにチャンピオンSを勝ったり凱旋門賞で2着するような真の実力馬が本気でやってこないとJCは相手にしません。ファビラスをおさえたシングスピールもBCターフ2着を経たよいローテでJCに臨みました。ファルブラウの勝利は完成前のSクリスエスを相手にしたものだから、これはかなり恵まれた勝利だった。

ピルサドスキーのような馬が今回の招待馬のなかにいれば、冷静に日本馬の実力を教えてくれるでしょう。その馬はペイパルブルだと思うんです。今年の英国競馬の白眉はなんと言ってもKジョージ6世&QエリザベスSでしょう。4歳になって急に力をつけG1を3連勝してきたデュークオブマーマレードの独壇場かと思われていたレースです。デュークは、大方の予想通り4角から外目を回って楽な手ごたえで他馬をねじ伏せにかかりました。デュークが2着に何馬身差をつけるかということだけがレースに残された興味かと思われたとき、1頭、デュークに猛然と襲いかかる馬がいたんです。

ペイパルブル。直線半ばペイパルブルはデュークを内らちに追い詰め、半馬身リードします。そこからの叩き合いが凄まじかった。内に閉じ込められたデュークが巻き返す。ペイパルブルも譲らない。最後はデュークの執念に屈し、もう少しのところで金星を逃したペイパルブルでしたが、3着のユムゼインには9馬身もの差をつけていました。ユムゼインは凱旋門賞でザルカヴァの2着を確保した底力のある馬です。7月のアスコットの風は思っていたより冷たかったなあ、がはっははは。

ペイパルブルの父はあのモンジュなんですね。モンジュはきっとJCでシラオキ系のスペシャルウィークに負けたことを覚えていたんでしょう。今度はシラオキ系のウオッカをJCに呼び寄せて仕返ししようとしている。恐るべき執念、モンジュ。

おやじの目にはペイパルブルとウオッカの叩き合いが目に浮かんでいます。実力ではペイパルブルですが、ウオッカには地の利がありますね。ウオッカは勝とうとする意欲のとても高い馬で、この点もペイパルブルを上回っていると思います。岩田騎手が乗るのもいいですね。安田記念の背筋の凍るようなウオッカの強さが忘れられません。彼はきっとウオッカの闘争心をうまく引き出してくれると思います。好勝負が期待できます。

レベルが低いと言われた3歳世代ですが、ディープスカイはやはり強い馬でした。治郎丸さんと同じくおやじも天皇賞でこの馬に◎を打って観戦していました。異種色の濃い父タキオンと超良血の母系の組み合わせに、異種色を強調したスカーレットとは違った血の趣を感じます。天皇賞の馬体を見ているとウオッカ以上に今回は上積みを期待できます。「勝ったも同然だった」と言い放った天皇賞後の四位騎手のコメントに頼もしさを感じました。

怪力サムソンは人気を落としていますが、こういうときは押さえておいたほうがいいのかな。春の天皇賞の長ロングスパートは圧巻でした。年齢を重ねて母系のフォルティノの切れ味が顔を見せ始めたのかもしれません。ペイパルブルは早目に動く馬ですので、じっと内で脚を溜めておくと最後の最後にチャンスが巡ってくるかもしれません。ただ、鞍上の石橋騎手はそのような乗り方を選択しないと思います。鞍上が石橋騎手ならば次走の有馬記念で期待したいと思います。

穴馬にはならないとは思いますが、王拳ブルースリ、アチャ、アチャ、アチャは非常におもしろい存在です。この馬は世間が思っているよりうんと強い馬です。前走の菊花賞のようなレースは並の馬には到底できません。最強と讃えられたAタキオン世代。ジャングルポケットの仔にもこんな強い馬が現れたことをうれしく思っています。グレイソブリンの命脈はこの馬によって保たれ、再び発展していくことでしょう。よかった。母系はあのMrプロスペクターの母、ゴールドディガーなんですね、アチャ、アチャ、アチャ。

その他の招待馬も今年は面白いですね。ただ60'S ICONはペイパルブルより落ちる馬なので買う気は起こりませんでした。名前と血統は素晴らしいのですが・・・。他は大穴としての魅力がある馬たちです。

ウオッカにとって今年のJCが甘くはないのは英国の一流馬と、3歳の超良血馬2頭が彼女の行く手を阻んでいるからなんです。それでもウオッカは、進んでいくでしょう。それでも・・・。

では結論です。
◎ウオッカ
○ペイパルブル
▲王拳ブルースリ
△ディープスカイ
この4頭の3連複ボックスもかって、ビールもかって観戦です。

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ディープスカイの臨戦態勢が整った:5つ☆

アサクサキングス →馬体を見る
ひと叩きされて前後肢にもしっかりと筋肉がついてきた。
毛艶も冴えて、凛々しい表情からも体調の良さが伝わる。
Pad4star

ウオッカ →馬体を見る
毛艶の悪さは牝馬だけに仕方ないとしても、
前走の天皇賞秋時に比べ、馬体の張りという面では劣化を感じざるを得ない。
Pad3star

オーケンブルースリ →馬体を見る
畏怖堂々とした立ち姿からは、菊花賞の疲れは一切感じられない。
腰高なのが気になるくらいで、全体的にはバランスの良い合格点の馬体。
Pad3star

オースミグラスワン →馬体を見る
毛艶も良く、筋肉の張りも申し分ないが、全体のバランスは今ひとつ。
もう少し馬体を削いでくると、さらに切れ味が増すはず。
Pad3star

スクリーンヒーロー →馬体を見る
このメンバーに入ると、馬体の完成度という点で見劣りする。
胴部がひと拳分短いので、G1での底力勝負では分が悪いか。
Pad2star

ディープスカイ →馬体を見る
前走時に比べ、明らかに絞られて、臨戦態勢の馬体に仕上がった。
リラックスして立てていて、馬体からは前走の反動も感じられない。
Pad5star

トーホーアラン →馬体を見る
前走時に比べると見劣りするが、相変わらず良い雰囲気を保っている。
時期的に冬毛は仕方ないとして、伸びと軽さを兼備した好馬体を誇る。
Pad4star

ポップロック →馬体を見る
全盛期の黒光りした馬体に比べると、明らかに衰えが目立つ。
ただ全体のバランスは悪くなく、走られる体調にはある。
Pad2star

マツリダゴッホ →馬体を見る
時期的には仕方ないが、皮膚を少し厚くしている印象を受ける。
ただ、馬体全体から醸し出すパワーは、さすがグランプリホース。
Pad3star

メイショウサムソン →馬体を見る
いつも良く見せない馬だけに、細く軽く映る馬体の判断が難しい。
海外遠征による疲れか、それとも究極に絞ってきたのか。後者とみる。
Pad4star

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エアグルーヴという宿病

Jiromaru

こちらこそご無沙汰しております。私は元気ですよ。

ルドルフおやじさんも、相変わらず元気に競馬を楽しまれているようで何よりです。

天皇賞秋は素晴らしいレースでした。そして、長い長い写真判定でしたね。私も同着にしてあげれば良いのではと思いましたし、また一方で、どちらが勝ったのか白黒つけて欲しいという気持ちもありました。競馬場の周りにいた競馬ファンの方々も、同じ想いで見守っていた気がします。結果はウオッカに軍配が上がりましたが、逃げ切りは至難の業と言われている府中2000mの天皇賞秋で、あれだけのペースで自らレースを引っ張って、最後の最後まで踏ん張り通したダイワスカーレットには畏怖の念を覚えました。こんなこと言うと怒られるかもしれませんが、もうこの先がないようにも感じたので、あのレースだけはダイワスカーレットに華を持たせてあげたかったなぁ。

ウオッカにはまだやり残したことがあります。

私の好きな写真家の藤原新也さんは、かつて標高4000mのチベットのこれ以上青くしようのない、真っ青な空の下で暮らして以来、下界に降りて、いかなる土地に行っても空が濁って見えるという宿病を背負ったといいます。私もかつてエアグルーヴという牝馬と出会い、その競走生活を共に過ごして以来、下界におりて、牝馬のいかなる走りを見せられても曇って見えてしまうという宿病を背負いました。私の名牝の時計はエアグルーヴから10年間、止まったままなのです。

Airgroove by echizen

エアグルーヴが4歳時に勝利した天皇賞秋は、サイレンススズカがかなり速いペースで引っ張り、長い直線でのバブルガムフェローとの叩き合いを制した激しいレースでした。そういう意味では、今年のウオッカが制した天皇賞秋と似ていますね。もちろん、この激しいレースを制しただけでも驚くべきことなのですが、私がエアグルーヴという宿病を背負ってしまったのは、それから後の走りを見せられてからです。天皇賞秋で牝馬として力を一滴残らず使い果たしてしまったかに見えたエアグルーヴでしたが、そうではなかったのです。

続くジャパンカップでは、天皇賞秋の反動を心配する声をよそに、堂々の2着と大健闘しました。ピルサドスキーに出し抜けを食らってしまいましたが、4コーナーを回ってからの先頭に踊り出た時の力強い末脚は、もはや牝馬の肉体を超越していました。天皇賞秋の疲れがあったから負けたのか、それとも疲れがあっても2着を確保したのか今でも分かりませんが、私の常識が覆されてしまったのでした。

1997年ジャパンカップ

エアグルーヴ(緑の帽子)の牝馬の肉体を超越した走りをご覧ください。

さらに私のちっぽけな常識は根底から崩されてしまいます。暮れの有馬記念に登場したエアグルーヴは、ゴール前で交わされたものの、なんと3着を守り切る好走を見せました。まるで横綱が大関にするように、勢いのある3歳馬シルクジャスティスと古豪マーベラスサンデーに胸を貸すようなレース振りでした。

前年にサクラローレルやマヤノトップガンがこの3連戦を嫌い、ジャパンカップをパスしたことと比べると、天皇賞秋→ジャパンカップ→有馬記念という古馬の王道を戦い抜いたことに、エアグルーヴのエアグルーヴとしての価値があると思います。たとえば、昨年はメイショウサムソンやポップロックも有馬記念では力尽きていました。牡馬でもへこたれてしまうローテーションで、1着、2着、3着と走り切ったことは驚異的ですね。

エアグルーヴという宿病から私を救うことが出来るのはウオッカしかいません。

もしウオッカがジャパンカップで2着、いや勝利するようなことがあれば、私の病は少しばかり癒えるはずです。そして欲を言えば、もしウオッカが続けて有馬記念で3着、いや2着するようなことがあれば、私はエアグルーヴを1頭の名牝として見つめ直すができるはずです。私の妄想の中で、エアグルーヴとウオッカとダイワスカーレットが互角に戦う日は、もうすぐそこまで来ているのかもしれません。

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美しき花には切れがある

Milecs08 by echizen
マイルチャンピオンシップ2008-観戦記-
前後半が46秒3で全く同じという、最近のマイルCSに典型的な平均ペースでレースは流れた。こういう流れでは、瞬発力に富んだ馬、もしくは軽いスピードを生かして先行できる馬が有利になる。今年はラップには現れない程度に先行馬が競り合い、自滅したため、後方で脚を溜めた馬の瞬発力が生きる展開となった。マイル戦の連対率が5割を下回る馬同士でのワンツーとなったように、時計的には昨年、一昨年と同じでも、レベル的には少し劣るレースであった。

勝ったブルーメンブラットは、父アドマイヤベガ譲りの瞬発力をフルに発揮した。牝馬の優勝はノースフライト以来14年ぶりである。ノースフライトのように牡馬をねじ伏せたという勝ち方ではないが、牝馬らしい一瞬の切れ味が生きた。3歳時は線の細さが多分にあった馬だが、石坂正厩舎に転厩して後、調教方法が合っていたのだろう、ひと回りもふた回りもパワーアップした。何よりも今年の夏を越しての充実ぶりには目を見張るものがあり、柔らかい筋肉がびっしりと付いて絶好調であった。石坂正調教師の手腕は実に見事である。また、力と力をぶつけ合うのではなく、一瞬の末脚で勝負して負けたら仕方ないという、吉田豊騎手の腹を括った騎乗も功を奏した。

1番人気に推されたスーパーホーネットだが、最後まで伸びきれず、牝馬の切れ味に屈してしまった。外枠発走ということもあり、道中で位置取りを下げてしまったことは痛い。人気を背負っているだけに、内を突くわけにもいかず、外を回して強引に追い込んだものの惜しくも届かなかった。枠順の不利を覆すだけの力がなかったということだが、前半の行きっぷりも悪かったように、ウオッカを下した毎日王冠時の仕上がりにはなかったとことも確かである。G1レースを勝つためには、生涯最高の出来が求められるのだ。藤岡佑介騎手と矢作芳人調教師にとって、初G1勝利にあと僅かで手が届きかけたレースだけに残念だろう。いずれ新たなチャンスは必ず来る。

ファイングレインも一瞬伸びかけたが、最後は止まってしまった。幸騎手が内でロスなく進めて、この馬の力は出し切ったが、距離が長くなるとどうしても切れ味が鈍るように、やはりこの馬のベスト距離はスプリントである。調子が上向いてきているようなので、次走、距離短縮でこそ狙いたい。

カンパニーもマイルの速い流れを追走して、最後まで諦めずに伸びて来ているが、それでもスパッと反応できなかった。年齢的なものもあるのだろう。ローレルゲレイロは先行馬が総崩れする中、最後までよく踏ん張っている。力負けというよりも、切れる脚がない分の負けといってもよい。スズカフェニックスにとっては絶好の流れとなったが、それでも伸び切れなかったように、少し能力に翳りが見え始めてきているようだ。

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ジャパンカップを当てるために知っておくべき3つのこと

Japancup

■1■日本馬のレベルアップ
ジャパンカップで最も大きな問題となってくるのが、外国馬と日本馬の比較である。近年は完全な日本馬の優勢であり、日本馬が1~3着だけでなく、掲示板を独占することがあっても驚かなくなってきた。ここ数年で、生産、調教の技術が飛躍的に向上したことによって、日本の競走馬のレベルそのものは、海外のそれと比較しても同等かそれ以上のところまで上がってきている。

日本国内における一流馬であれば、海外に出ていっても十分通用することは、古くはジャックルマロワ賞のタイキシャトル、凱旋門賞のエルコンドルパサーから、インターナショナルSのゼンノロブロイ、アメリカンオークスのシーザリオ、メルボルンCのデルタブルース、そしてハーツクライ、ディープインパクトまで多くのG1ホースらが示してくれた。もちろん自分の土俵(日本の競馬)で戦うのであれば、堂々と胸を貸すぐらいの気持ちで立ち向かうことができるはずだ。

外国馬に関する情報は極めて少なく、日本の馬場で一度も走ったことがない馬の実力を推し量ることは、正直に言って非常に難しい。それでも、ひとつだけ大きなものさしを示すとすれば、「力をつけた日本馬に地の利がある以上、外国馬は余程の実力、実績を持った馬でないとジャパンカップで勝ち負けにはならない」ということになる。日本の軽い馬場が合いそうだとか、招待されたからなどというレベルの外国馬では勝負にならないところまで日本馬のレベルは上がってきている。

ちなみに、外国馬に関して述べると、海外遠征未経験馬は疑ってかかるべきである。今回のジャパンカップ挑戦が初めての遠征になるような馬では、よほど能力が抜けていないと極東の地での激しい戦いを勝つことは出来ない。ヨーロッパの馬でヨーロッパの外に遠征した経験がない馬も同じである。

■2■凱旋門賞、ブリーダーズC馬は消し ジャパンカップの前にはヨーロッパで凱旋門賞、アメリカでブリーダーズカップとG1レースの中のG1レースが行われている。海外の馬は当然そちらを目標に出走するため、ジャパンカップにはピークを過ぎた状態で出走してくることが多い。

特に、凱旋門賞、ブリーダーズCを勝った馬は、ほぼ間違いなく調子落ちでの出走となるはず。ピークの仕上げで臨まなければ、凱旋門賞やブリーダーズCといった大レースは勝てないため、勝った勢いでジャパンカップに挑戦してきても、結局、状態は下降線を辿ることになるのだ。ブリーダーズカップを勝ったコタシャーン、凱旋門賞を勝ったエリシオ、モンジューなどがあっさりと敗れてしまったのは、明らかにピークを過ぎた状態で出走してきたからである。また、凱旋門賞を勝つ馬は、深い芝で走れるだけのパワーとスタミナが勝っている馬である。軽い芝でスピードと瞬発力を要求される日本の競馬には合わないことが多いだろう。

逆に言うと、凱旋門賞、ブリーダーズCで負けてしまった馬の巻き返しは期待できるということだ。

■2■迎え撃つのは4歳馬
過去10年の勝ち馬は、4歳馬が6勝、3歳馬がそれに続いて2勝、5歳馬はわずかに1勝、6歳以上の馬も1勝となっている。ジャパンカップのレベルが上がったことにより、肉体的に最も充実する4歳馬が圧倒的に有利なレースとなった。百戦錬磨の外国馬を迎え撃つのは日本の4歳馬という図式が成り立つだろう。

また、ジャパンカップを勝ち切るためには高い壁があって、日本馬、外国馬に関わらず、連対率が50%を切るような馬では厳しい。高い競走能力と、どのような状況や環境にも対応できる資質の持ち主であることが問われるのだ。

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高慢なJCにどうウオッカが挑むか

Rudolf

ご無沙汰しております。お元気ですか?

天皇賞(秋)はすばらしいレースでしたね。あと30年くらいは、あのレースを知ってるんだぞ、4着に来たカンパニーってのはおやじの古いカンパニーで、いつでも携帯で呼び出せるんだぜ、などと自慢することができますね。3強の父にAタキオンとTギムレットの内国産種牡馬が名を連ねたというのも味噌で、日本のサラブレッドの到達点を示すことができました。彼らはレースをつくった父親として永遠に語り継がれるでしょう。競馬を長い間見ていてよかった。

それにしても長い長い写真判定でした。TV観戦していたおやじにはDスカーレットが優位に見えました。半年の休み明けのせいか、パッドックではずいぶんと機嫌が悪そうだったので、最後の直線で彼女が馬群に呑み込まれそうになったときは、「こりゃあ、だめだわ」と思わず呟いたのですが、その瞬間から彼女の中の異形の血が騒ぎだすんですな。ロイヤルスキーやら、リマンドやら、クリムゾンサタンやら、果てはテディーやら、報われない亡者たちがワイワイ言いながらスカーレットを後押しする。OS!OS!おおっ、ついでにルドルフおやじも走っておる。まるで亡者のお祭りのようにしてたどりついたゴール。これが1着でなかったとしたら競馬のご先祖さまに申し訳ない。頭があがらない。

それにしても武騎手は冷静に乗りましたね。写真判定の間、首をかしげる安藤騎手の横で100分の1ほどの笑みをもらしていましたもの。武騎手はレースをつまらなく見せる天才ですね。いやいや、言い方が違う、つまんなく見せることを繰り返せたところに彼の天才が閃いているですな。そこが他に天才と言われた騎手と武騎手の決定的に異なるところです。彼にとって今年初のG1制覇ですか?1着武豊、2着安藤勝己という結果は日本競馬史のメルクマールを示しています。

それにしても3着と4着の写真判定も微妙でしたね。カンパニーのような一流馬でなければ、このレースで4着にたどり着くことはできなかったでしょうね。しかし我が友、カンパニーを誰も褒めようとしません。むべなるかな!自分でレースをつくった3強とレースの流れにのったカンパニーの実力の差は歴然としていますから。3着Dスカイと4着カンパニーの鼻差には埋めようのない力の差が横たわっています。今回の天皇賞(秋)は「超」のつく一流馬が何たるかを解説するもっとも分かりやすい教科書となりました。

それにしても日本人の美徳は失われてしまいましたね。何かというと物事をあいまいにしておく、決着をつけないという美徳です。あのすばらしいレースの後、勝者と敗者にウオッカとスカーレットを振り分ける必要があったのか?あいまいにできるという能力というのは大人の能力ですよ。子供に98円を恵んでやっても、なぜ100円じゃないのかと抗議されるのがおちですが大人は「おおよそ」という言葉で98円を受け入れられるんです。そうやっておやじは10年間給料を下げ続けられていますが、これはおやじが大人だからではなく馬鹿だったからです。

それにしてもいつから競馬はオリンピックのような幼稚な競技になってしまったのでしょうか?あのレースを見て2cmにこだわる子供は誰だい?間近で判定写真を見てる奴なんていないんだから、白黒つけるおせっかいなどはいらなかった。1着同着ということでウオッカとスカーレットに花をもたせてあげてほしかったなあ。花があったり、彩があったりするのが文化なんだから、競馬はスポーツではないということを、競馬会はきちんと理解してほしい。2cmで猛抗議がきたらどうするって?無視してやりすごす。あいまいに事を済ませるというのは大変なことなんです。ウオッカとスカーレット、咲き続ける花の物語を永遠に見たかった。

サッカーにだって、マラドーナの「神の手」によるゴールがあったでしょ。ある日、マラドーナに神が降り給ひ、その「御手」で彼のゴールを助け給ふた。一瞬、マラドーナは反則を犯したのではないかと疑いをもたれたましが、今ではやはり神がいたんだ、という神話になっています。なぜ東京競馬場に神のご降臨はなかったのか。長い写真判定の後に「同着」という2文字を掲げてスカーレットとその血の素晴らしさを讃えてあげてほしかった。東京競馬場の夕暮れはもっと素敵な歓喜と喝采とそして幸福に包まれていたはずです。ただスカイとカンパニーを同着にしてはいけませんよ。こちらは大きな鼻差でしたから。

さて、今回のJCもおもしろそうですね。まずスカーレットの回避。これはよかった。安心しました。彼女がJCを勝てないからというわけではなく、名馬は大切にされなくてはならないからです。ウオッカには有馬記念はパスしてほしいと思っています。かつてない、そしてこれからもありえない名牝の対決は天皇賞(秋)で幕をとじていいんです。2度とないことをもう1度と願うところに天罰はくだる気がするんです。

ウオッカは1番人気に推されそうですね。JCというレースはなんとも意地が悪くて気位の高い高慢なレースです。ヒシアマゾン、エアグルーブ、そしてファビラスラフィン。3頭の狂ったように強い牝馬の冠を奪っている。これより弱い牝馬は歯牙にもかけないという高慢さ。嫌な奴ですな。そのくせ金髪娘には甘い。日本女性の敵ですな。この3頭に共通するのは、3歳春に東京で強烈な印象を残すレースをしたという点かな。ファビラスのNZTの凄まじい差し脚は今でも鮮明に思い出すことができます。3歳春にダービーを勝ち、4歳で安田記念と天皇賞を勝ったウオッカは3頭を凌駕しつつあるのかも知れません。凌駕したとはいいませんよ。だって3頭が鎬を削っていたのは超一流の牡馬でしたから。

見所はこの高慢なJCにどうウオッカが挑むかですね。さらに、さらにですよ、JCというのは皮肉屋で、東京2400を勝つために営々と築かれてきたはずの日本の古い血脈をなかなか勝たせてくれないですよ。勝たせてくれるのはディープのような輸入牝馬の仔か、ルドルフのように輸入牝馬の2代目、あるいは3代目あたりの馬がほとんどなんです。唯一、シラオキのスペシャルウィークを勝たせてくれたのは、例外というべきなのでしょうか。今回もシラオキはウオッカによって、何を日本の血脈が求めてきたか、明かそうとしています。

天皇賞(秋)のウオッカの馬体を見ていると難なくJCの高慢さや皮肉を越えていきそうな気もしますが、今回のJCはそう甘くはないでしょう。

治郎丸さんが今回のJCに何を問おうとしているのか、お返事がとても楽しみです。

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◎サイレントプライド

Jiromaru

ジョッキーマスターズを2連覇した河内洋騎手の話をしたからには、再び東京競馬場に姿を見せた怪物オグリキャップについて触れないわけにはいきません。オグリキャップを語る上で、どうしても外せないレースは、感動の引退レース有馬記念、そしてホーリックスとの死闘を演じたジャパンカップ、そして奇跡の勝利を収めたマイルチャンピオンシップでしょう。このマイルチャンピオンシップにはオグリキャップの本質が詰め込まれていますね。

前走の天皇賞秋でオグリキャップはまさかの敗戦を喫してしまいます。4コーナーでヤエノムテキに外から閉められてしまい、ようやく抜け出して猛追したものの、スムーズにレースを進めた武豊スーパークリークをわずかに捕らえることが出来ませんでした。鞍上の南井克己騎手はレース後、「天皇賞は、スーパークリークに負けたのではなく、ヤエノムテキに負けた。負けたんです。どれだけ悔しいか…、楽に勝っていたのにね」とコメントしました。

そういった伏線があっただけに、手応えの悪い南井オグリキャップが馬群に包まれ、武豊騎手の乗るバンブーメモリーが直線で抜け出してしまった時には、またもやオグリキャップは負けてしまうのかと誰しもが思いました。武豊騎手の騎乗は完璧に計算し尽されていて、バンブーメモリーはそれに応えるべく末脚を伸ばし続け、もはや勝負あったという瞬間でした。どう楽観的に見ても、オグリキャップがあそこから逆転するのは到底不可能だったのです。それでも、南井騎手は諦めずにオグリキャップを追い続けました。ゴール前50m、私たちはまさかのシーンを見ることになります。オグリキャップの勝負根性に火がついたのです。

1989年マイルCS

長い写真判定の後、勝利が確定した瞬間、南井克己騎手は泣きました。

「ゴール板を駆け抜けていくときの根性を凄いなって思いましたよ。オグリキャップは僕のために勝ってくれた。僕はオグリキャップに救われたなって。オグリキャップは根性で勝った。僕以上の根性でね。それで僕は泣いたんですよ。」

何度観ても、鳥肌の立つレースです。馬が負けたくない、勝ちたいという意志を持っていることを、私たちが思い知らされたレースでもありました。オグリキャップは地方から来て中央のエリート馬を倒したからだけではなく、最後まであきらめずに走って、奇跡のようなレースを何度も何度も見せてくれたからこそ、私たちの心が震えたのです。そして、これからもずっとこうして、私たち競馬ファンの記憶の中で走り続けるのでしょう。

さて、今年のマイルチャンピオンシップは混戦模様ですね。天皇賞馬ウオッカを下したスーパーホーネットが1番人気ですが、その他の伏兵馬も揃って、どの馬が勝っても不思議ではありません。こういう時こそ、マイル戦での実績を中心として、真のマイルのチャンピオンに相応しい馬を見つけていかなければなりませんね。

本命は◎サイレントプライドに打ちます。マイル戦で通算6勝を挙げているように、最も得意とする舞台です。もちろん、中距離戦での勝ち星もありますので、どちらかというとスタミナに支えられたマイラーということになります。フレンチデピュティは今年大ブレイクしましたが、特に大一番での底力が光ります。さらに母父のサンデーサイレンスによって、軽さとスピードが強化されているのも心強いですね。この馬の先行力はここから来ています。

安田記念は腰の疲れが取れずにパスしましたが、結果としてはそれが吉と出たようです。完調ではなかった前走を叩いて、反動が心配されましたが、逆に調子をグングン上げて来ているようです。中間も元気一杯で、最終追い切りも腰の不安など一切感じさせない力強い動きでした。外枠を引いたので、ジワッと先行できるのもいいですね。早めに先頭に立って、そのまま押し切ってくれるはずです。久しぶりに後藤浩輝騎手の涙を見たいものです。

一か八かの面白い存在だと思っているのが、ダービーで2着したスマイルジャックです。神戸新聞杯と菊花賞では引っ掛かってしまい凡走をしてしまいましたので、マイル戦への短縮はプラス材料になるはずです。うまく折り合っていければ、こうした首を低く使う馬はチョッとやソッとでは止まらないので、好勝負に持ち込めるかもしれません。ただ、秋2走のあまりの引っ掛かり振りを見て、もしかすると春の疲れが抜け切っておらず、苦しくて引っ掛かっているのではとも思えます。もともと一戦級の古馬マイラーと激突するマイルCSは3歳馬にとって苦しい舞台なので、少しでも疲れがあるようであれば勝ち目はありませんよね。この馬もマイル戦での連対率は100%です。

ブルーメンブラットの前走、府中牝馬Sは強いレースでした。最終追い切りでも素晴らしい動きをしていたように、春の疲れが抜け切って、最高の仕上がりにありましたね。その後、反動が出るのかと心配していましたが、中間の動きや姿を見る限り杞憂に終わりそうです。まあ牝馬のことなので、昨日に絶好調でも今日下降線を辿るということもあるのですが。また、馬体にも牝馬らしい柔らか味が戻ってきて、溜めて行ければ鋭い末脚を使ってくれそうです。ただ、この馬はマイルの連対率が50%を切っているように、本質的には短距離で良さの出る馬です。体調は良くても、勝ち切るまでは難しいと評価しました。

スーパーホーネットは毎日王冠が最高の出来だっただけに、天皇賞秋をパスして備えたとはいえ、毎日王冠ほどの走りは期待できないでしょう。パドックで観ていた私の友人たちも、恐ろしいほど素晴らしい出来にあったと言っていました。最高の仕上げの先には、まるでコインの裏表のように、あっと驚く凡走が待っていることもあります。立ち写真を見ても、冬毛が伸びてきていて、体調が下降気味なのかなと邪推してしまいます。昨年のマイルCSで、あの最強マイラーであるダイワメジャーに迫ったように、実力はこのメンバーでは上ですが、体調という面での心配が大きいので本命には出来ませんでした。実はこの馬もマイル戦での連対率が50%を下回っています。

非常にレベルの高かった天皇賞秋で最先着したカンパニーも、有力候補であることに間違いはありません。あわやディープスカイを差し切らんばかりの末脚でした。もちろん、3強との力差は見た目以上にありますが、このメンバーならば乗り方次第でチャンスもあるはずです。差しては届かないので、横山典弘騎手が思い切って先行してくるようであれば怖い存在です。

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ブルーメンブラットが絶好調:5つ☆

エイシンドーバー →馬体を見る
バランスの良い筋肉の付き方と立ち姿だが、もうワンパンチ欲しい。
極端に胴が詰まった馬体ではないので、マイルの距離は心配ない。
Pad3star

カンパニー →馬体を見る
あまり良く見せない馬だが、年を取るにつれ馬体に伸びが出てきた。
距離短縮にも問題はなく、この馬の力を発揮することは出来るだろう。
Pad3star

キストゥへヴン →馬体を見る
3歳時に比べて、少しばかりは馬体から幼さが抜けてきた。
そうは言っても、まだ線の細さは否めず、このメンバーではパンチ不足か。

サイレントプライド →馬体を見る
上半身にやや硬さがあるが、それでも力感溢れる立ち姿で好印象。
この時期にしては毛艶も良く、ひと叩きされて絶好調の出来に仕上がった。
Pad4star

スーパーホーネット →馬体を見る
見映えのしない馬体はこの馬の特徴であるが、それにしても良くは映らない。
毛艶も悪く、筋肉のメリハリにも欠け、前走以上を期待するのは酷か。
Pad3star

スズカフェニックス →馬体を見る
高松宮記念を勝った時と比較すると、どうしても柔らか味に欠ける。
体調自体は悪くないので、この馬自身の力は出し切れるはず。
Pad3star

ファイングレイン →馬体を見る
春当時の迫力にはもう一歩足りない印象を受ける。
馬体を見る限りは、マイルの距離は十分にこなせる。
Pad3star

ブルーメンブラット →馬体を見る
牝馬がこの時期にこれだけ毛艶が良いのも珍しく、よほど体調が良いのだろう。
ゴツさを感じさせた馬だが、ここにきて柔らか味も出てきている。Pad5star

マイネルレーニア →馬体を見る
表情からはムラ駆けの傾向が見て取れるが、毛艶は良く出来は最高の状態に近い。
ただ、ギュッと詰まった馬体からは、距離短縮は決してプラスには働かない。Pad4star

マルカシェンク →馬体を見る
夏場を使ってきた馬だけに、さすがにこの時期になると毛艶が冴えない。
リラックスしていると言えばそうだが、少し力感に欠ける立ち姿。
Pad2star

ローレルゲレイロ →馬体を見る
腰高の馬体からは、この馬も距離延長がプラスには働かないだろう。
もともと見栄えのする馬ではないが、ピカピカの毛艶からは、体調の良さは伝わってくる。
Pad3star

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京都1600m(外回り)

Kyoto1600t1

向こう正面の直線を2コーナー側に延長したポケットからのスタート。第1コーナーとなる3コーナーまでの距離は711mと長く、逃げ馬が気分よく行ってしまうとオーバーペースになりやすい。しかし、3コーナー過ぎてからは下り坂となるため、多少のハイペースで行ったとしても、前もなかなか止まらない。結果として、平均ペースのレースになりがちで、実力どおりの決着となることが多い。力さえあれば、展開にはあまり左右されることのないコースといえる。

京都の1600mコースには内回りと外回りがあり、G1であるマイルチャンピオンシップは外回りを使って行われる。外回りコースは、4コーナーで内回りコースと合流するため、内にポッカリとスペースが開きやすい。そのため、直線で前が詰まる心配がほとんどなく、差し馬にとっては安心して乗れるコースである。

第1コーナーまでの距離が長いため、枠順による有利・不利はほとんどない。あるとすれば、最初の直線において、ポケットの直線から本線に入る際、わずかに内の馬が窮屈になることぐらいか。とはいえ、1番枠でない限り、ほとんど気にする必要はないだろう。

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河内洋騎手とサッカーボーイ

Jiromaru

ジョッキーマスターズを2連覇した河内洋元騎手(現調教師)が、武豊騎手の兄弟子であったことを知る人は多いと思いますが、その河内洋騎手の兄弟子が、武豊騎手の父である武邦彦騎手であったことは意外にも知られていない事実です。つまり、武邦彦騎手を見続けた河内洋騎手から武豊騎手は技術を盗んだわけで、河内洋騎手を通じて武邦彦騎手から武豊騎手というジョッキーとしての隔世遺伝があったということになります。

「名人」と呼ばれていた武邦彦騎手と、「天才」と称される武豊騎手の間に挟まれて、ずいぶん窮屈な思いをしたのではと思われる方もいるかもしれませんが、ところがどっこい、河内洋騎手も「西のエース」、「いぶし銀」などのニックネームでさすがの存在感を示していました。河内洋騎手は武豊騎手の人間としてのロールモデルともなったように、とにかく誰しもが一目置く人格者で、ある時代、関西の競馬は彼を中心として回っていたと言っても過言ではありませんでした。それほどに、あらゆる意味で、影響力の強いジョッキーだったのです。

同時代に鎬を削った田原成貴元騎手は、河内洋騎手についてこう言い表しました。

「たとえば水をかけると、パーンとはじいてしまうタイプの人と吸い込んでしまう人とがいるでしょう。河内さんは、一応全てを受け止めるという意味で、吸収するタイプです。それが彼の場合落ち着きとなっている。この落ち着きがね、日常でも競馬でも正比例していい結果になっているんです。落ち着きが彼の線の太さにもなって、逆に競馬では繊細さを醸し出すことにもなるんですよ。」

私の知る河内騎手はすでに円熟期に入っていて、これはジョッキーにとっては最大級の褒め言葉だと思いますが、とにかくミスをしない騎手というイメージが強かったですね。たとえ一流のジョッキーであろうとも、完璧に乗れるレースなどほとんどないはずです。その中でも、小さなミスはあっても大きなミスは犯さないという意味で、ミスをしない騎手でした。別の言い方をすると、極めて完成度の高いジョッキーということです。特に河内洋騎手が人気馬に乗った馬券を持っていると、なんとも言えない安心感がありましたね。

「牝馬の河内」とも呼ばれ、メジロラモーヌ、アグネスフローラ、ダイイチルビー、ニシノフラワーなど、たくさんの名牝とコンビを組んできた河内洋騎手ですが、牡馬とのコンビで私の頭の中に真っ先に思い浮かぶのはサッカーボーイです。私は実は生でこのコンビを見たことはないのですが、函館記念やマイルCSでの空を飛ぶような走りを映像で見て、その強さが脳裏に焼きついてしまったのでしょう。河内洋騎手は先週東京競馬場に登場したあのオグリキャップにも跨ったことがあったのですが、両馬を比較して、「マイルならばオグリキャップ、2000mならばサッカーボーイ」と語っていましたね。

1988年マイルCS

これは強い!まさに弾丸シュートです。

時の経つのは早いもので、その河内洋騎手もいつの間にか調教師となってしまいました。線の太さと繊細さは、調教師になっても生かされていますね。昨年のマイルCSは河内洋調教師の管理馬アグネスアークを応援しましたが、故障を発生してしまい、残念な結果に終わってしまいました。ジョッキーとしても、調教師としてもマイルCSを勝つことになれば、それはそれで凄いことです。今年もマルカシェンクを出走させてきます。関屋記念で河内厩舎に初重賞制覇をプレゼントした馬ですね。果たしてどのようなレースを見せてくれるのか楽しみです。

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これほどまでに変わるのかと

Elizabeth08 by echizen
エリザベス女王杯2008-観戦記-
若い石橋脩騎手が乗ったコスモプラチナが果敢にハナを切り、前半1000m59秒3という淀みのない流れを作り出した。エリザベス女王杯は各馬が折り合いを意識してスローになるか、思い切って飛ばす馬がいて意外なハイペースになるか、極端に分かれるのだが、今年はまさに後者であった。そのため、スタミナと底力が問われ、各馬の実力が如実に現れたレースとなった。

勝ったリトルアマポーラは、桜花賞2番人気、オークス1番人気と、春シーズンは期待を裏切るレースを続けていたが、秋の大一番を迎えてようやく大輪を咲かせた。サンデーサイレンス産駒と同様、アグネスタキオン産駒は仕上がりが早く、秋を迎えてもさらに成長するのだから恐れ入る。それでもまだ成長の余地を残す馬体からは、リトルアマポーラがこの先どれだけの馬に成るのか、明るい未来をイメージせずにはいられない。この馬の最大の長所は、鞍上の指示をしっかり理解し、折り合うことのできる素直さだろう。リラックスしてレースの流れに乗れたことで、持てる力を最大限に発揮することが出来た。

テン乗りとなったルメール騎手だが、完璧すぎるほど完璧にリトルアマポーラを乗りこなした。引っ張る馬がいて、馬群が長くなったのも功を奏したが、好スタートを切るや、スッと先行してあっという間に折り合いを付けた。秋華賞ではバタバタと走っていた馬が、しっかりとしたフットワークで地面を捉え、最後の直線では真っ直ぐに走っていたのが印象的である。ルメール騎手は自分の形に馬をはめ込むタイプで、そのスタイルがリトルアマポーラのようなコンパクトな馬体と素直な性格の馬とうまくマッチしたのだろう。ジョッキーが替わるとこれほどまでに馬の走りも変わるのか、とルメール騎手の鞍ハマリの良さ改めて驚かされた。

1番人気のカワカミプリンセスも、好スタートからレースの流れに乗り、最後まであらん限りの力を発揮した。横山典弘騎手としても、この馬の力を十分に出し切ったという感触があるはず。前走からマイナス10kgの馬体重で出走したように、ほぼ完璧な仕上がりにもあった。それでいてもリトルアマポーラに突き放されてしまったのは、連勝街道を突き進んでいたかつてほどの勢いが既になかったということに他ならない。

ベッラレイアも最後まで力を出し切った。ペースが速くなったことにより、外枠のロスも最小限に収まり、この馬にとっては最高の形となった。それでも勝てなかっただけではなく、カワカミプリンセスをも捕らえ切れなかったように、これがこの馬の能力の限界なのだろう。秋山真一郎騎手も馬の背から姿を消して上手く乗っていた。

スタート直後にポルトフィーノと武豊騎手が落馬して騒然となったが、レース自体には大きな影響を与えることはなかった。たまたま躓いたアクシデントだろうが、スタート前から少し入れ込んでいたように、今までにないG1レースの雰囲気の中で、ポルトフィーノ自身が落ち着きを欠いていたことも要因のひとつと考えられる。いずれにせよ、空馬になっても最後までレースに参加するポルトフィーノを見て、競馬は群れ(集団)で行われるという原点を再認識した。

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マイルCSを当てるために知っておくべき3つのこと

Milecs

■1■マイルの連対率は重要な目安
マイルのチャンピオン決定戦である以上、1600mのレースにおける連対率が50%を割っているような馬はチャンピオンとして相応しくない。1600m戦での連対率は、その馬のマイル戦に対する適性を顕著に表すからだ。

大荒れとなった平成7年は、出走馬18頭中、1600mのレースにおける連対率が50%を超えている馬がわずか2頭しかいないというレベルの低いレースであった。その2頭が、安田記念も勝ったトロットサンダーと、なんと大穴のメイショウテゾロである。このことからも、マイルチャンピオンシップにおいて、マイルの連対率がどれだけ重要なデータとなるかが分かる。マイルの連対率が50%を切っている馬は軽視すべきである。

■2■勝つためにはスタミナが必要
京都1600m外回りコースで行われるため、スピードだけでは押し切れないレースである。前4走ともに1600m未満の距離を使っていたスプリンタータイプの馬では、最後の直線でスタミナ切れすることになる。スプリンタータイプの馬では勝ち切ることは難しい。勝つためには、中距離を走り切れるだけのスタミナが必要とされる。1600m以上の中距離レースでの実績は必要。 

■3■サンデーサイレンスの血を引く馬?
過去10年のレースラップ(下参照)を見ても、昔は前半から飛ばす馬がいてハイペースになることが多かったが、ここ最近は、さすがにスローにはならなくても、全体的にフラットな落ち着いた流れになる傾向が強い。1分32秒台後半から33秒前半という全体時計は変わらないということは、前半が厳しい流れになる昔のレースの方がレベルは高かったということになる。

そのため、ズブズブのスタミナ勝負になることは少なく、スッと先行して4コーナーを持ったまま先頭で押し切れるぐらいスピードに富んだ馬、もしくは瞬発力勝負に長けた馬にとっては競馬がしやすいレースになる。デュランダル、ハットトリック、ダイワメジャーと、サンデーサイレンス産駒が5年連続でこのレースを勝っているのも、そういう特性(軽さと瞬発力)こそが問われるからである。もし血統的に狙いを絞るとすれば、サンデーサイレンスの血を引く馬ということになるか。

過去10年のラップタイム
11.9-10.2-10.8-11.9-12.3-11.9-12.1-12.2(44.8-48.5)H
1:33.3 タイキシャトル
12.1-11.0-11.2-11.6-11.6-11.7-11.7-11.9(45.9-46.9)H
1:32.8 エアジハード
12.1-10.6-11.3-11.3-11.6-11.8-12.2-11.7(45.3-47.3)H
1:32.6 アグネスデジタル
12.5-11.0-11.9-11.9-11.5-11.6-11.4-11.4(47.3-45.9)S
1:33.2 ゼンノエルシド
12.3-10.6-11.3-11.8-11.8-11.6-11.5-11.9(46.0-46.8)M
1:32.8 トウカイポイント
12.4-10.7-11.3-11.6-11.6-11.2-12.1-12.4(46.0-47.3)H
1:33.3 デュランダル
12.1-11.2-11.6-11.7-11.8-11.7-11.5-11.4(46.6-46.4)M
1:33.0 デュランダル
12.2-10.6-11.4-11.5-11.4-11.5-11.3-12.2(45.7-46.4)M
1:32.1 ハットトリック
12.3-10.6-11.1-12.0-11.5-11.6-11.2-12.4(46.0-46.7)M
1:32.7 ダイワメジャー
12.6-10.6-11.2-12.0-11.6-11.5-11.3-11.9(46.4-46.3)M
1:32.7 ダイワメジャー

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「21世紀の馬券戦略ライブCD」の受付を終了しました。

「21世紀の馬券戦略ライブCD」のお申し込みが規定数に達しましたので、受付を終了させていただきます。今回は30部と少なかったため、“残り僅か”の告知も出来ず申し訳ございません。お申し込みいただきました方々、誠にありがとうございました。エリザベス女王杯は各世代の馬たちが力を出し切った良いレースでしたね(ポルちゃんは残念でしたが…)。これからのG1シリーズに向けて、楽しんで聴いて、ぜひとも実践してみてくださいね。これからもどうぞ宜しくお願いいたします。

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◎ベッラレイア

Jiromaru

先週のジョッキーマスターズとオグリキャップには、たくさんの競馬ファンから声援が飛んだそうですね。私はどうしても外せない用事が入ってしまって、オグリキャップにも会えずじまい、ジョッキーマスターズも観戦できませんでした。一年に一度しかないイベントだけに非常に残念でした。それでも、オグリキャップが馬っ気を出していたことや(笑)、暗くなってナイターになってもほとんどの競馬ファンが残っていたことなど、実際に参加された方々から教えてもらいました。オグリキャップの引退とほぼ同時に競馬を始めた私としては、オグリキャップがああして歓迎されているだけで何だか嬉しく思えますし、またジョッキーマスターズにしても、ギャンブルと離れたところであれだけ盛り上がれることを秘かに誇りに思います。今の競馬ファンは本当に素晴らしいですね。

さて、もはや伝説のレースとなった天皇賞秋から中1週、ようやく気持ちが落ち着いてきたところで、今週はエリザベス女王杯です。古馬牝馬に開放されてから早12年が経ちました。ダンスパートナーに始まり、昨年のダイワスカーレットまで、勝ち馬は時代を彩る名牝たちの名前が並んでいます。平成12年から秋華賞が1週間繰り上げられ、エリザベス女王杯までが中3週となったことにより、ここ最近は勢いのある3歳馬の活躍が目立つようになりました。衰えゆく5歳馬から、充実の4歳馬、そして更なる上昇が期待される3歳馬への世代交代というクロスオーバーが行われるのがこのエリザベス女王杯です。今年のエリザベス女王杯は、果たして何歳馬が頂点を極めるのでしょうか。

私は充実の4歳馬である◎ベッラレイアに本命を打ちます。前走の府中牝馬Sは、決して完璧な仕上がりではありませんでしたが、馬体をふっくらと戻して良い体調だったと思います。仕上がりが抜群に良かったブルーメンブラッドに切れ負けしてしまいましたが、あそこで切れすぎてしまうと反動が心配になりますので、負けて正解だったのではないでしょうか。今年の春は急仕上げで臨んだヴィクトリアマイルで外々を回され惨敗、マーメイドSではとてもとても走られる体調ではありませんでした。その後、再び放牧に出し、前走はようやく本来の姿に戻っていました。

思い返してみると、3歳時は対戦こそ1度だけでしたが、ウオッカとダイワスカーレットと3強と称された馬でもあります。オークスの敗北、騎乗には賛否両論があり、私も自分の意見は書いてきたつもりなので、もう敢えてここでは何も言わないでおきます。ベッラレイアの強さはオークスを見れば十分判りますよね。前走、秋山真一郎騎手は先を見据えて、ベッラレイアのリズムで走らせることに専念していました。エリザベス女王杯は折り合いがポイントになりますので、たとえ負けても本番につながる内容だったと思います。本番の今回も、彼女を気持ちよく走らせてあげられれば、自慢の瞬発力をフルに発揮してくれるはずです。牡馬相手に走ったことがほとんどないのは、確かに心配材料ですが、今年はウオッカやダイワスカーレットなどの抜けた一枚落ちるメンバーですので、十分にチャンスはあるでしょう。

5歳馬のカワカミプリンセスにとっては待ちに待ったレースです。2年前の降着事件のリベンジを果たすため、陣営もあきらめることなく調教を重ね、ようやくこの日を迎えることが出来ました。宝塚記念や金鯱賞で、牡馬の一戦級に揉まれてきた経験もプラスに働くに違いありません。前走は余裕残しの仕上げで、負けたとはいえ、ひと叩きしての効果は大きいはずです。スッと先行できますので、レースの主導権を握るのはこの馬です。鞍上の横山典弘騎手も自信を持って走らせてくるでしょう。最も勝ちに近いのはカワカミプリンセスで間違いありません。ひとつだけ心配なのは、やはりあのエリザベス女王杯から2年という年月が経っているということです。連勝街道を突き進んでいた頃は、他を寄せ付けないオーラを醸し出していましたが、さすがにそこまでの雰囲気にはあるとは思えません。テニスの伊達公子さんは12年のブランクを乗り越えて全日本選手権で勝利しましたが、カワカミプリンセスはどうでしょうか。

3歳馬では我がPOG馬であるポルちゃんこと、ポルトフィーノが人気になっていますね。秋華賞に出走できなかったことは残念ですが、それでも前走の清水Sはなかなかの勝ちっぷりでした。さすがエアグルーヴの仔ですね。とはいえ、父がクロフネで筋骨隆々の馬体からも、姉のアドマイヤグルーヴのようにエリザベス女王杯の舞台に適性があるとは思えません。馬群の中で折り合いが上手くつけば好勝負になるかもしれませんが、距離や経験の少なさを考えても厳しい戦いになるはずです。

リトルアマポーラは桜花賞2番人気、オークス1番人気と、春は人気倒れな結果となってしまいました。それでも、成長の余地がある幼さを残した馬体であれだけ走るのですから、潜在能力が高いことは確かです。夏を越して、少しばかりは成長が見受けられます。前走の秋華賞はぶっつけだったことに加え、後方から外々を回して、流れに乗り切れていませんでしたので、度外視しても良いのではないでしょうか。ルメール騎手に乗り替わって、中団につけるとコメントしているように、新しい味が出るかもしれませんね。最終追い切りでも、リラックスして走っている姿が印象的でした。が、しかし、ちょっと枠順が外過ぎましたね。この枠から、内にもぐり込みながら中団につけるのは、ルメール騎手にとっても至難の業に思えます。

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「21世紀の馬券戦略ライブCD」を30部のみお分けします。

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競馬の予想本は巷にいくらでもありますが、効果的(戦略的)な馬券の買い方について論じたものはほとんどありません。「21世紀の馬券戦略ライブ」CDがロングセラーとなったのは、それゆえではないかと思っています。もちろんそれだけではなく、競馬というゲームの本質論やその中で正しい答えに辿り着くための思考法という、競馬という枠に入りきらない奥行きのある内容になっているからこそという自負もあります。

戦略がなければ競馬で勝つことは出来ません。いくら技術的な知識があっても、どのように考え、どのように賭けるかを知らなければ元も子もないからです。それはトレーニング方法を知らないスポーツ選手がガムシャラに練習しても上手くならないばかりか、下手をすると体を壊してしまうことにも似ています。

・どの馬に賭けるかと同じくらい、どのように賭けるか迷ってしまう
・予想は当たっていたのに馬券は儲かっていない
・いくら予想をしても結論が出ない(決断ができない)
・自分の納得のいく予想が出来ない

こういう悩みのほとんどは、この戦略部分を知ることで解決できます。もちろん、十人いれば十人の予想法や賭け方があり、どれが正しいとは言い切れないのですが、それでも「基本」というものがあるのもまた事実です。その「基本」から外れてしまうと、いくら予想しても無駄になってしまうということですね。

もう少し具体的に言うと、回収率をアップさせる効果的な馬券の賭け方や買い方、予想に臨むに当たっての手順やポイント、そして最も大切な「思考の流れ」について詳しくお話しています。とても基本的なことですが、おそらく今まで誰も教えてくれなかったことですし、書店で手に入る本には書いていないことです。特に第3部の内容については、驚かれる方もいらっしゃるかもしれません。

→「21世紀の馬券戦略ライブ」の模様はこちらから

以下、ライブCDを購入してくださった方々の中で、掲載の承諾を得たものになります。*個人情報の問題もありますので、お名前はイニシャルにして掲載させていただいております。

『なるほど、すばらしい』
さて、内容についてですが『なるほど、すばらしい』です。私もにわか競馬ファン?の例に漏れずいろいろな馬券本を読み漁りいわゆる投資法も実践してきましたがここまで深いものはなかったですね。(ここでいう深いとは細かいという意味ではありません)大数の法則にもふれてありますが私が過去目にしてきた他の多くの本は法則を紹介するがその後には決まって都合の良いデータと見当違いの公式や馬券購入方法を延々とならべるだけの中身の薄いものばかりでしたが、「21世紀の馬券戦略ライブ」の中では本質を突いたことが非常にシンプル(ここ大事)に紹介されていて治朗丸さんもCDで言っておられましたがこれを実践するだけでも間違いなく収支は改善されますね。網羅思考と直観思考については言っておられたことは大方、理解できたと思ってますからもうちょっと競馬を勉強してからだなと・・・。そうでないとあまりにも精度が悪すぎて(汗)しかしこの内容で3,500円は破格の値段ですね。こちらとしてはありがたいですが(笑)近々、またライブをされるみたいですね。都合がつきませんで行けれませんがまたこのような形で(CD)で提供してくださることを願って応援しております。ありがとうございました。
M様

Mの法則の今井さんの次に出会った
CD届きました。ご連絡できてなくてすいませんでした。手間賃にも及ばないような価格で提供していただき感謝します。ガラスの競馬場の治郎丸さんに出会ったのは、馬券を購入することになってから、悩み出したときにたどり着いた2つ目の出来事です。1つ目は、Mの法則の今井さんです。馬券を絞っていく方が、最終的な勝ちに近いということですね。まだ、サラっとしか聞いていませんが、楽しい競馬のバイブルとして何度も聞いてみます。昔は、にわかMの法則で、ハズしまくっても最終的に勝つ!みたいな攻めの馬券が買えていたのですが、最近は、守りの競馬に入ってしまって、ほんの少し勝つか、少し負けるかの馬券しか買えなくなりました。なんか、無難に馬券して、無難に勝って、無難に負けて、、、、、楽しいか?オレ?。昔の馬券も今の馬券も人生を終わりにするような競馬はしていないので問題はありませんが、やっぱり始めたころの馬券の方が数倍自分もイキイキしてたし、楽しかったです。そんなモヤモヤ馬券をしてるスランプ期?に、ガラスの競馬場に出会いました。平均配当のデータは、ビックリです。期待値は、単勝が1番あると聞いたことありますが、間違ってますか?)ワイド登場した頃は、「なんで、馬単とか3連単とか先ににやらねーんだ!」って、みんな言ってたと思います。私も思ってました。馬券戦略の3ページ目の平均配当を見て、私が最近感じていたことの回答が出た気がしました。「ワイドは、(・∀・)イイ!!」です。そして私の構想「攻めて守る馬券」のアイテム(守り方)にピッタリです。馬連、馬単で攻めて、同一目で、ワイドで守る!これを買い目を絞って買っていきます。あと、ちゃんと収支をつけないといけないことを反省します。回顧が重要なこともわかっていますが、なかなかできません。ネットに自分の予想や買い目を乗せると馬券が堅くなり、当たらなくなりますが、これは「直感」を大事にする逆手にもとれますので、早めにバンバン載せていくのもアリですね^^。面識もないのに、フレンドリーな書き方、またダラダラ乱雑な書き込み読んでいただきありがとうございました。メルマガにも登録させていただきました。楽しく拝見させてもらいます。
M様

「なるほど!」と、独り言を言ってしまった
競馬一年生のSです。テキストを広げて聴いているとなぜか自分もそこにいるような感覚…。不思議体験でした。まだ全部を聴いたわけではないですけれど3つのルール+1は今週、小倉記念から実践してみようと思います。聴いてるときに思わず「なるほど!」と、独り言を言ってしまったのは内緒ですよ。では結果はどうあれまたメールさせて頂きます。
S様

お金をだしてCDを買った価値があるかな(いやそれ以上の価値があったかも)
ライブCD全部聞かせて頂きました。参考になる部分がたくさんあり、まずは100レース分実践してみようと思っています。ありがとうございました。それと他の人の大局観を聞くのは勉強になりますね。私も冶郎丸さんの大局観をみてなるほど~と思いました。まあ自分の考えを大切にしたいので直観を変える気はありませんけどね(汗) これでお金をだして冶郎丸さんのCDを買った価値はあるかな(いやそれ以上の価値があったかも)と思っています。ありがとうございました。また何かあったらお願いします。
H様

覚悟して精進していこうと思います
一通り聞かせていただきました。個人的には『馬券を買う』という欲求に耐えることができるのかが問題かと思います。どうやって勉強(研究)をして直観力を上げていくのか(そもそも上げていけるのか)。その間、いかにお金を回していけるか。そして、単勝に限らず大きく賭けるだけの経済力がない状態ではやはり大きな配当に目がくらんでしまうと思うんですよ(笑)。それもたくさん買ってしまう理由のひとつでしょうね。そこをいかに耐えて大きな勝負をできるだけの直観力を身につけることができるか。精神力の勝負ですね。まさに修行ですが、その先には何が待っているのでしょう。先の見えない道へ足を踏み入れてしまっているのですから、覚悟して精進していこうと思います。
Murao

この話聴いてからホント競馬がわかってきました
CDとテキストいただきました@また聴いてます><んー正直言って、この話聴いてからホント競馬がわかってきました。 何にか?それは予想してもわからない。ということです。当てることって難しいということです。それをふまえて、単勝を主に勝ってますが、単勝を2点など、幅をきかせてやってます。そして自分の好きな馬を買う!見る!応援してる馬が勝つってホントに嬉しいです!そして自信のないレースは買わないようになりました。それは競馬を続ける上でいいことだと思いました^^またライブとか交流しましょう!!CDありがとうございました~
T様

少し謎が解けたというか、自信を取り戻した気がします
CDですが、もう何回も聴かせていただきました。直感を信じるって、本当だと思います。私は本当によくあるんです。最初にこの馬がいいんじゃないかなぁと、浮かんだときその馬が来ることは多々ありました。私もレースが近づくにつれ、網羅思考になっていき、最終、よくわからない馬券を買ったりすることが多々あるんですよね。このCDをいただいたおかげで、少し謎が解けたというか、自信を取り戻した気がします。これからもどうぞ、素晴らしいHP更新&馬券のヒント続けてください。この度は、どうもありがとうございました。
M様

これからの処生のためにも必要な観点だと感じました
ライブCD拝聴いたしました。20世紀の馬券戦略は要素分解、21世紀の馬券戦略は統合の視点が必要、ということ特に印象に残ったキーワードは2つ、「大局観を持つ」、「個を立てる」。これは馬券以外の(大げさに言うと)これからの処生のためにも必要な観点だと感じました。この概念をいかに馬券で体現できるか。ここが難しくて奥が深いところでしょうね。思考と感性を磨きながら取り組んでみたいと思います。とりいそぎ感想まで。これからもよろしくお願いいたします。
S様

大事さが改めてわかった
CDを視聴させていただきました(まだ2枚目までですが)。一枚目の絞り込む理由とかいきなり実践してみようかと思います。というか、大事さが改めてわかったというか。わかっていてもなかなか実践できなかったので常に頭にいれてやってみようと思います。それと2枚目、流れの話ですがちょっと難しいですけど、確かにと思い当たる節が多数ありました。すぐ思いつく流れ、「自分の予想の流れ」ですね。予想がいいときと悪いときの流れってありますよね。何しても当たらない、見たいな。これも絞込みの作業をすればかなり違ってくるのではないかと思います。何度か聞いてみて、ご質問等すると思いますのでよろしくお願いします。
I様

にわかに信じられないですがまず100レース試してみたい
ライブCDの通り単勝買いにしてから、なかなか調子がいいです!好きな馬、想いを乗せた馬一頭に勝負を託す醍醐味がなんとなく分かってきた気がします。直観を使って結論を出す という内容が非常に印象的でした。考えて考えて最後の最後(馬体重見て、パドック見て)で結論を出すという流れが当然の競馬の予想の流れであると思っておりました。まだ、にわかに信じられないですが(体の中にすっと入ってこないですが)、まず100レース試してみたいと思います。レース前はあまり考えすぎず直観で結論を出して、レース後に頭を使うように心がけてみます(反省することに頭を使うようにします)。単勝で勝負するという話も非常に参考になりました。わたくしは三連単をメインに勝負していたため、今年の春のG1は散々な結果でした。まさに「揺らぎ」を思いっきり被った結果でした。そんな中、競馬の醍醐味は、やはり「誰が一番強い馬なのか」を当てるという「単勝」に行き着くのかなとも感じておりました。これからは、直観+単勝をメインにかけてみたいと思います。貴重なCDありがとうございました。また、ホームページの方も参考にさせていただいております。今後ともよろしくお願い致します。以上にて失礼致します。
U様

私の教則本とさせていただいております
次郎丸さん、ライブCDを送っていただいた後、メールをいただいておりましたが、返信もしないままになっておりました。ご無礼をお許し下さい。送っていただいたCDは、私の教則本とさせていただいております。初心者(アンカツさんの1つ上のオヤジですが)ですので、解らない部分もあるのですが、少しずつ解きほぐして行こうと思っております。ところで、メイショウサムソン、素晴らしいですね。ゲートを出てからゴールまで、まるで勝利の女神に導かれるように、彼らの前には道標があったようにも思えます。不利を受けた馬達は吹き飛ばされたようにも見えましたよ。競馬っておもしろいですね。地方在住でも楽しめる環境に感謝しつつ、サラブレッドの熱さを私の心に刻み込んだ、故アンバーシャダイに感謝し、そして、競馬のロマンを伝えてくれる次郎丸さんのブログを教本として、これからも楽しんでいきたいと思っております。今後もご教授の程よろしくお願致します。
K様

テキストは何回も読みました
初めまして。先日、「21世紀の馬券戦略ライブCD」を購入したNです。仕事が忙しいので、合間をぬって、1枚目のCDを聴講しました。テキストは何回も読みました。自分の知っている情報や知らない知識があり、大変勉強になっています。これから2枚目のCDを聴講するところです。また、名刺も頂き、案内の文書には、直筆?のサインもあり、この方は信頼できる方だと感じています。今後、いろいろと質問をさせて頂きますので、どうぞよろしくお願い致します。競馬というものについて、今まで自分なりにいろいろと研究・勉強してきました。次郎丸さんのホームページの記事や情報も、全部目を通しましたよ。すごいなあと思っています。これからも、いろいろと勉強させて頂きます。また、近いうちにお会いして、いろいろとお話できたらいいなぁと思っております。どうぞよろしくお願い致します。
N様

「21世紀の馬券戦略ライブCD」の具体的な内容は以下のとおりです。
Disc1 幸せな競馬勝利者になるために知っておくべき3つのルール+1(43分)
■競馬は儲からない!?
■確実に負けていく人、勝てるチャンスが残された人
■回収率が大幅にアップする3つのルール+1
■コース設定に基づきめりはりを決める
■本命に賭け続けるとどうなる?
■同じ点数でも賭け方によって効果が違う
■質疑応答

Disc2 競馬~『複雑』なゲーム(36分)
■競馬は『複雑』なゲーム
■20世紀の競馬理論とその限界
■「複雑系」ゲームの2つの攻略法
■ノースフライトの安田記念
■どれぐらい競馬が分かっていますか?
■競馬は無限なり、個を立てよ!

Disc3 21世紀の思考法(57分)
■結論から考える
■網羅思考と直観思考
■上級者と羽生の決定的な違い
■正しい答えを高い確率で出すためには?
■途中で思考が行き詰ってしまった場合、どのように決断するか?
■競馬の予想で一歩抜け出すために
■質疑応答

21cdimg_1
Sityou

ライブCDの内容は、CD3枚(合計137分)と当日使用したテキスト(23ページ)になります。

私個人の時間的な都合で大変申し訳ないのですが、今回は30部限定とさせてください料金はライブの参加費であった3500円のみ(税込み、送料、代引き無料)でお分けいたします。お支払い方法は代金引換になります。安くて心配と思われるかも知れませんが、情報商材ではありませんので、ひとりでも多くの皆さまに聴いていただきたいという思いを込めました。早めになくなってしまうことが予想されますので、ご希望の方は今すぐお申し込みください。

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プライバシーポリシー特定商取引に基づく表記もご覧ください。

お申し込み方法
Step1_2メールフォームにてお申し込みをしてください。
*SSLに対応しておりますので、個人情報の保護も万全です
*個人情報を第三者に開示をすることは決してありません。

Step2_2お申し込み確認メールが届きます。

Step3_2お届け先住所にライブCDが届きます。
*代金引換ですので、ライブCDをお受け取りの際に料金はお支払いください。

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また、質問メールも受け付け致します。このライブCDを聴いて頂いて、分からなかったこと、もっと知りたいこと等、もしありましたら私宛のメールにてドシドシ質問してください。喜んでお答えいたします。皆さまからのご感想もお待ちしております。(glassracetrack@ymail.plala.or.jpまで)


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ふっくらとした好馬体が戻ってきたベッラレイア:5つ☆

エフティマイア →馬体を見る
全体的に線を細く見せ、幼さも隠せない。
極限まで絞れて力を発揮するタイプだけに、仕上がりは悪くない。
Pad3star

カワカミプリンセス →馬体を見る
3歳時から良く見せないが、腰高の立ち姿はこの馬としては自然。
時期的なことを考えても毛艶も冴えず、かつての迫力には欠ける。
Pad3star

ビエンナーレ →馬体を見る
まだ成長の余地を残す馬体だが、全体のバランスは悪くはない。
このメンバーで勝ち負けするには、多少パワー不足を感じさせる。
Pad3star

ベッラレイア →馬体を見る
この馬らしい、ふっくらとした好馬体が戻ってきた。
黒目がちな表情からも、素直な気性と賢さが窺える。
Pad5star

ポルトフィーノ →馬体を見る
牝馬らしからぬ豊かな筋肉量を誇るガッチリとした好馬体。
それだけに、距離の延長はプラスとは決して言い切れない。
Pad4star

ムードインディゴ →馬体を見る
この馬も全体的な線の細さは拭えず、もうワンパンチ力に欠ける。
時期的なものもあるが、毛艶もさほど冴えない。
Pad3star

リトルアマポーラ →馬体を見る
頭部が大きくて、脚が短いため、どうしても全体的なバランスが悪く映る。
胴部に伸びがあるので、距離が伸びるのは好材料となる。
Pad3star

レインダンス →馬体を見る
3歳時に比べ、全体的にパワーアップしてきた印象を受ける。
その分、柔らか味も失われていて、毛艶も決して良くはない。
Pad3star

レジネッタ →馬体を見る
腰高の馬体はスピード馬のそれで、距離延長はプラスにはならない。
幼さは残すが、この馬なりに走られる状態は維持している。
Pad3star

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京都2200m(外回り)

Kyoto2200t1

スタンド前からの発走となり、最初のコーナーまでの距離は397mと短くも長くもない。1コーナーまでには各馬の位置取りがスムーズに決まることが多く、コーナーを2つ回って、向こう正面にかけて比較的穏やかにレースが進む。かと思えば、前半から飛ばす馬がいて意外に前半のペースが速くなったりするため、折り合いの難しい馬や器用に立ち回ることの出来ない馬にとっては、勝ち切ることが難しいコースである。

道中がスローの団子状態で流れた場合、外々を回されてしまうと、かなりの距離ロスになってしまう。外を回されやすい外枠よりも、経済コースを進むことができる内枠を引いた馬の方が有利になる。

外回りコースでは、4コーナーの出口で内回りコースと合流するため内柵がなくなり、内にポッカリとスペースができる。そのため、内埒沿いを走っていても前が詰まることが少なく、脚さえ残っていれば確実に馬群を割ることができる。よって、脚を余して負けるということが極めて少ない、実力が正直に反映されるコース設定となっている。

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ジュンペー

Jiromaru

「死んでしまつた人間といふものは大したものだ。何故あゝはつきりとしつかりとしてくるんだらう。まさに人間の形をしてゐるよ。してみると、生きてゐる人間とは、人間になりつゝある一種の動物かな」とは小林秀雄の言葉です。

生きている私たちは、人を嫉んだり、余計なことを言ったりしながら、日々の生活に汲々としてなんとか生きています。それに対し、死んでしまった人間が、ある種、絶対的な形(存在)として私たちの中に生きてくるという感覚は、私も最近になって少しずつ分かるようになってきました。

新人の三浦皇成騎手が、あの武豊騎手の新人最多勝記録(69勝)を抜いたことが大きな話題になりましたね。1987年以来、トップに立っていた武豊騎手との比較ばかりがクローズアップされてしまいますが、武豊騎手、加賀武見騎手(58勝)、福永祐一騎手(53勝)に次ぐ、歴代4位の記録を持っていたジョッキーから、私はどうしても目が離せませんでした。

Jyunpei岡潤一郎。「ジュンペー」と呼ばれた岡潤一郎騎手は、私が競馬にのめり込み始めた時と機を同じくして、メキメキと頭角を現してきた騎手です。今でも記憶に残っているのが、デビュー2年目の札幌競馬場での5連続騎乗、5連続勝利という快挙です。11、2、7、1、2番人気に跨っての結果でした。最後の2鞍は過剰人気になったことも含め、11番人気と7番人気の穴馬を勝たせてしまったのですから、並みの新人ジョッキーでなかったことは明らかでした。しかも、札幌に乗りに来ていた河内洋(ジョッキーマスターズを2連勝しましたね)、松永幹夫、横山典弘という脂の乗り切った面々を相手にしてのものだけに、競馬ファンのみならず競馬関係者も驚きを隠せませんでした。

もちろん小さな挫折や大きな挫折も味わいました。宝塚記念で圧倒的な人気を背負ったオグリキャップに騎乗して2着に負けてしまい、「有名馬には乗りたいけど乗りたくない」と素直な心情を語っていたのも印象的でした。しかし、岡潤一郎騎手はその後も着実に成長を重ね、敗北も挫折も、あくまでも新人ジョッキーを大きく成長させるための過程に過ぎませんでした。そして、デビューから3年目のエリザベス女王杯にて、愛馬リンデンリリーと共に大きな華を咲かせたのです。春の実績馬をやすやすと蹴散らしたリンデンリリーの力強さと、馬上にいた岡潤一郎騎手の自信満々を、私を含む誰もが未来への明るい光として見守りました。

1991年エリザベス女王杯の映像はこちら

しかし、リンデンリリーにとっても、岡潤一郎騎手にとっても、このエリザベス女王杯が最後の晴れ舞台となってしまいました。レース後、異常を感じ取った岡騎手はすぐにリンデンリリーから下馬。診断の結果、右前脚浅屈腱不全断裂を発症し競走能力を喪失していることが判明したのです。そして2年後、岡潤一郎騎手はレース中の落馬事故で命を落としてしまいます。レース中、親友の千田騎手を抜かしていく時に「お先に」と声をかけたのが、彼の最後の言葉になってしまったそうです。

岡潤一郎騎手をよく知る詩人の志摩直人は、彼の死を悼み、こう詠みました。

「24歳の青春」

その日 岡潤一郎は
春めいたブランブルーの空を
見たでしょうか
24歳の空が
如何に果てしなく
美しい空であったか

その日 平成5年1月30日
京都競馬場第7レース新馬戦
本命馬オギジーニアスは
直線走路 2番手から
いざ追い上げようという時に
がくんと腰から崩れて行ったのです
潤一郎君はころころころっと
馬場の真ん中へ転げて行ったのです
あとはどうなったのか
見ていた私達にもよく判りません
ともあれ 24歳の青春
ターフに身をあずけるように
それが潤一郎くんの運命でした

もう5年ほど前になりますが
様似の辻牧場の放牧地で
小林薫さんのコマーシャルを撮っていた時のことでした
潤一郎くんのお父さんが
会いにきてくれたのです
「潤一郎をよろしく」と
眼鏡の奥に誠実なものを湛えて
丁重なご挨拶でした

頭蓋骨骨折 脳挫傷
入院して18日間
意識不明のまま 肺炎併発
2月16日12時57分
きらめく青春に終わりを告げました

祭壇に飾る写真を私も 選ばせて貰いました
どこか幼さの残った
あのにこやかな笑顔には
アイドルの面影がありました
この後 あの様似の親子岩あたり
君のふるさとを通る時
ヒダカミセバヤの花を携えて
君の墓に詣でることでしょう
岡潤一郎君
仏となった君の名は
潤徳院大英法蔵居士とぞ

岡潤一郎騎手は私の青春の記憶の中でまだ生きています。ノースフライトで安田記念を勝った角田騎手が、4コーナーで上がっていく時、他の騎手からの激励の声をジュンペーからのものと感じたように、私はどこかの競馬場のどこかのレースで懸命に鞭を振るっているジュンペーの姿をはっきりとしっかりと浮かべることができるのです。岡潤一郎騎手が人間の形をしてゐるのです。

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エリザベス女王杯を当てるために知っておくべき3つのこと

Elizabeth

■世代交代について
エリザベス女王杯において、世代交代の問題は避けて通れない。一般的に、牝馬は牡馬に比べ、現役の競走馬として活躍できる期間が短いとされる。それは牝馬には血を繋ぐという役割があるからであって、肉体的そして精神的にも競走馬から繁殖牝馬へと変遷していく時期が自然とあるからだ。

ダイイチルビーは4歳時にスプリンターズステークスを制したが、5歳となった翌年は目を覆いたくなるような惨敗を繰り返しそのまま引退していった。その時に、伊藤雄二調教師が言った、「ルビーはもうお母さんの目になっているね」というセリフが印象的であった。肉体的には走れる状態にあったが、精神的にはレースを走り抜くだけの闘争心がすでに失われていたのであろう。

もちろん、馬それぞれにおいてピークは異なってくるので、この年齢以上では走れないというような線引きはできない。ただし、あと2ヶ月も経てばもう6歳馬となってしまう5歳の秋は、牝馬にとって非常に微妙な時期なのではないだろうか。明日にでも、まるで坂を転げ落ちるように競走馬としての能力が衰えてしまう、ギリギリのラインに立っているのである。

衰えゆく5歳馬から、充実の4歳馬、そして更なる上昇が期待される3歳馬への世代交代というクロスオーバーが行われるのがこのエリザベス女王杯である。平成12年から秋華賞が1週間繰り上げられ、エリザベス女王杯までが中3週となった。これにより勢いのある3歳馬の挑戦も増えることからも、5歳馬にとってはさらなる苦戦を強いられることになるであろう。

■スピードと器用さが求められる
エリザベス女王杯が行われる時期の京都競馬場の芝は、野芝の成長は止まるものの、状態が良いため、軽さは十分に維持されている。そのため、スッと先手を取ることの出来るスピードのある馬にとっては有利に進められるレースとなる。また、道中は各馬が距離を意識してスローに流れることが多いが、前半から飛ばす馬がいて意外にペースが速くなったりすることもあり(下参照)、折り合いがキチンと付いて、器用に立ち回ることが出来るかも問われる。もちろん、こういうレースでは、馬をコントロールする騎手の技術、判断力も結果を大きく左右することになる。

12.5-11.4-12.3-12.8-13.0-12.6-12.5-11.9-11.4-11.2-11.2(62.0-58.2)S
2:12.8 メジロドーベル
12.4-11.4-12.1-12.5-12.6-12.7-12.5-12.1-11.7-11.8-11.7(61.0-59.8)S
2:13.5 メジロドーベル
12.3-11.0-12.2-12.2-12.9-13.5-13.2-11.6-11.4-11.2-11.3(60.6-58.7)S
2:12.8 ファレノプシス
12.3-10.9-12.0-11.7-11.6-12.0-12.3-12.1-12.3-12.0-12.0(58.5-60.7)H
2:11.2 トゥザヴィクトリー
12.6-11.2-12.2-12.4-12.4-13.0-13.3-12.5-11.6-10.8-11.2(60.8-59.4)S
2:13.2 ファインモーション
12.3-10.8-11.3-11.3-11.8-12.2-12.7-12.1-12.1-12.4-12.8(57.5-62.1)H
2:11.8 アドマイヤグルーヴ
12.6-11.2-12.4-12.5-12.3-12.6-12.5-12.1-11.6-11.6-12.2(61.0-60.0) S
2:13.6 アドマイヤグルーヴ
12.3-10.9-11.9-12.4-12.5-12.5-13.3-12.0-11.5-11.1-12.1(60.0-60.0)M
2:12.5 スイープトウショウ
12.5-10.6-11.7-11.3-11.3-12.2-12.5-12.8-13.0-11.5-12.2(57.4-62.0) H
2:11.6 フサイチパンドラ
12.7-11.1-12.4-12.1-12.3-12.6-12.8-11.8-11.1-11.4-11.6(60.6-58.7)S
2:11.9 ダイワスカーレット

■牡馬と勝負になっていた馬でないと×
牝馬の中でチャンピオンを決める戦いではあるが、牝馬限定戦でずっと戦ってきたような馬では、このレースは勝てない。牡馬との厳しいレースで揉まれ、牡馬を相手に好勝負になっていた馬を狙うべきである。もちろん3歳馬については、牡馬混合戦に出る機会もなかっただろうから、この条件は当てはまらない。

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「ウオッカ天皇賞秋」:壁紙無料プレゼント企画

ウオッカが天皇賞馬になったこと、天皇賞秋が100年は語り継がれる伝説のレースになったことを記念して、壁紙を今回も無料でプレゼントさせていただきます。

ダービー、安田記念、そして今回の天皇賞秋と、ウオッカの壁紙はこれで3枚目のプレゼントになります。前2作がただのゴール前「写真」ではなく、「作品」としてこだわってきましたので、今回の天皇賞秋壁紙も「作品」にしてみました。1作目の壁紙(‘Legendary Vodka’ダービー時)を作った時には、まさかこのような形で3作目を迎えようとは想像すら出来ませんでした。牝馬でダービーを勝つことだけで既に伝説なのに、伝説のレースを制して天皇賞馬にまでなってしまうとは。

もちろん、この伝説のレースを作り上げたのはウオッカだけではありません。休み明けにもかかわらず、最後の一滴まで力を振り絞って差し返した女傑ダイワスカーレット、3歳馬ながらにしてウオッカに最後の最後まで食い下がったディープスカイ、一角を崩そうと一瞬のチャンスに賭けたカンパニーやエアシェイディなど、出走全馬が持てる限りの力を出し切ったからこその名勝負でした。そして、私たちもそれぞれの名馬を懸命に応援しました。だからこそ、この1枚の壁紙を見ても、それぞれの胸に去来する想いは異なるのでしょう。

Wpakiten
全馬の激闘がこの伝説のレースを作り上げました。
いかにも天皇賞秋らしい秋の彩りの「作品」です。

今回の壁紙も 、あのPhotostudとのコラボレーションになります。Photostudは2006年のJRA大賞パンフレットの表紙を飾った競馬フォトグラファーです。JRAのプレスカードを持って撮影しており、馬の息遣いが聞こえてきそうな写真を数多く発表しています。写真とデザインを融合させたその芸術性は、競馬関係者の間での評価も高く、雑誌「FUTURITY」や種牡馬カタログ、アメリカの競馬雑誌にも写真を提供しています。今年からは、雑誌「優駿」にて連載が始まり、ポスター作品は各競馬場、ウインズのターフィーショップで販売中です。

また、ウオッカ3部作として、ダービー、安田記念時の壁紙もご希望の方にはプレゼントします。以下の応募方法に沿って、ご遠慮なくご応募ください!

ダービー
Wpderby

安田記念
Wpyasuda

ご応募いただく際に、皆さまからひとつ教えて欲しいことがあります。「あなたにとっての伝説のレースとその理由」です。誰にとっても心に残る伝説のレースがあるはずで、それは一人ひとり違うはずです。そのレースがなぜかいつもあなたの心の奥深くにあって、そのレースの名前を聞くだけで、あの時代のあの日のことが思い出されてしまうようなレースがあるのではないでしょうか。あなたにとっての伝説のレースを教えてください。

壁紙は2サイズ(「1024*768通常版」と「1280*768ワイド版」)で用意しております。ご希望の方にはどちらのパターンも差し上げますので、お気軽にお申し出ください。

■応募方法は以下の通りです
件名を「伝説のレース天皇賞秋壁紙無料プレゼント」とする。
本文に、
①ご希望のサイズ「1024*768(通常)」か「1280*768(ワイド画面)」を必ずご記入ください。
②「あなたにとっての伝説のレースとその理由」を教えてください。
③「ガラスの競馬場」に対する“感想”を教えてください。
例)心に残ったエントリー、こんな企画を行って欲しい!こんなことについて書いて欲しい!など
④ダービーもしくは安田記念の壁紙もご希望の方は、その旨をお書きください(両方欲しいも可)。

内容を確認させていただき次第、壁紙画像(JPG)を添付して返信いたします。

→ご応募はこちらから

・メールアドレス(個人情報)を第三者に開示をすることは決してありません。
・画像の著作権はPhotostudが所有します。また、商用目的の無断複製、転載を禁止します。

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オグリに会いたい

天皇賞秋は心に残るレースであった。心に残る伝説のレースはたくさんあるが、あえてひとつだけと言われれば、1990年の有馬記念を選ぶ。ちょうど私はこの年から競馬にのめり込み、その年の暮れの有馬記念が、そう、あのオグリキャップの引退レースであった。

この有馬記念は後楽園のウインズで見ていたが、歩くスペースがないくらい、今では考えられないほどの競馬ファンが押しかけていた。この時のオグリキャップは、前々走の天皇賞秋も前走のジャパンカップも惨敗を喫していて、専門家筋ではもうオグリは終わったと言われていた。あのオグリキャップがなんと4番人気であった。

身動き取れない状況の中、モニターでレースを見たのだが、オグリキャップの手応えが道中ずっと良い。3コーナーを回るあたりから、皆それに気付き始めて、4コーナー手前で誰かが我慢できずにポロっと、「オグリだ…」とつぶやいた。そうすると、堰を切ったように、「オグリだ…、オグリだ…」と山びこのように連鎖していき、直線で先頭に立ったときには、誰もが、「オグリー!オグリー!」と叫び、勝ったときには「オグリが来た、オグリが来た」と皆、大喝采、大興奮。中には放心状態の人もいた。今までに味わったことのない、体が震えるようなドキドキを私は体験した。もちろん、オグリの馬券は買っていなかった。それでも、競馬ってスゴイ…、と。このレースだけは、今みても鳥肌が立つ。

1990年有馬記念

このレースの凄さについては、有馬記念とかオグリキャップとか競馬とかを全く知らない外国人の人が、たまたまタクシーの中でこの実況を聞いて涙を流して感動したという逸話がある。実況で何を言ってるかすら全く知らない外国人がである。それぐらい、何か人の気持ちなど色々なものが全て凝縮されたレースであった。また、最後の直線の途中で、解説者の大川慶次郎さんの「ライアン、ライアン」という声が入っている。自分の買っていたメジロライアンという馬を応援した声で、オグリが復活したこんな素晴らしいレースでお前は自分の買った馬のことしか考えていないのか、とひんしゅくを買った(笑)のも有名な話である。

そのオグリキャップが日曜日に府中競馬場にやって来る。

久しぶりにオグリに会いたい。そう思う。


関連リンク
「ガラスの競馬場」:馬は誰のために走るか?
「ガラスの競馬場」:ジョッキーマスターズ
「JRAホームページ」:オグリキャップ、東京競馬場に登場!

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まるで同窓会のように

競馬仲間とは本当に良いものだと思う。私には高校時代から競馬を共に始め、今でもお互いに切磋琢磨(?)している友人たちがいるが、彼らとは競馬が続く限り競馬仲間でいられると思う。たとえお互いに忙しくなって少しばかり疎遠になろうとも、G1レースが始まったりすると、示し合わせたかのように、どちらからということもなく電話を掛けたりメールが届いたりする。そうこうしているうちに、時が経つのは早いもので、かれこれ20年近くになるのだなぁ。

さて、ここ数年、ライブを行ったり、ライブCDをお分けしたりという、草の根活動を続けていると、少しずつではあるが新しい競馬仲間が増えてきた。こうしてひとりで競馬について書き綴ることも大好きなのだが、それと同じくらい、競馬について語り合うのも好きである。口下手な私が少しは饒舌になれる瞬間である。そして何よりも、人が競馬についてどう考えているのかを知ることは非常に興味深く、学びも多く、大きな刺激を受けることもある。そうこうしているうちに、初対面の年齢も性別も社会的背景も肌の色も(そこまではいかないか)違う同士が、まるで同窓会のように競馬の話で盛り上がるのだなぁ。

そんな競馬仲間のひとりQuinaさんは、巷では「南関東の神」と呼ばれているほどの真剣師です。ちょうど昨年のJBCクラシックとスプリント、そしてロジータ記念で驚愕の帯封連発をかましてくれました。私は実際にその場に立ち会っていますので、彼の凄まじい儲け方(張り方)の生き証人でもあります(笑)。もちろん、馬券ばかりではなく、競馬にも精通されているので、「ガラスの競馬場」のアドバイザーとしても信頼を置いています。そんなQuinaさんが先日の天皇賞秋について書かれたエントリーがありますので紹介させてください。Quinaさんは素晴らしいレースに出会えると、その感動から頭の中に音楽が流れてくるといいます。

天皇賞秋でQuinaさんの頭の中に流れてきた音楽とは?
http://quina.cocolog-nifty.com/quina/2008/11/horses-on-the-t.html

■Quinaさんのブログ「TITLE Q since 2005」はこちら
Titleq

enokeizさんは大の大のウオッカファンで、なんと今年はドバイまで応援に行ったそうです。enokeizさんとお話をしていると、本当に愛があるなあと感じさせてくれます。それはウオッカや競馬に対してだけではなく、もっと広い意味での愛情です。「この仔が一番強い!と思えば、単勝馬券を握り締めて応援するのみ♪」というポリシーからも、真っ直ぐなお人柄も伝わってきます(実際にお話しすると関西弁丸出しの面白い方なのですが)。当然のことながら、天皇賞秋はウオッカの単勝をウン万円購入されて、直線では声を嗄らして応援されていました。天皇賞秋の攻防と興奮をの動画で「ウオッカ!」と叫ばれていたのがenokeizさんです(笑)。

enokeizさんの天皇賞秋レポートはこちらから
http://blog.livedoor.jp/enokeiz/archives/1106216.html

■enokeizさんのブログ「あの仔に夢中」はこちら
Anokonimutyuu_2

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美しすぎる結末

Tennosyoaki08 by fake Place
天皇賞秋2008-観戦記-
休み明けのダイワスカーレットがハナを切り、前半58秒7-後半58秒5という、平均ペースながらもスピードの持続力を問われる、息の入りにくい厳しい流れを作り出した。その流れの中、ダイワスカーレットを射程圏に入れつつ勝ちに行ったディープスカイとウオッカが直線でビッシリと叩き合い、内のダイワスカーレットが粘り腰を幾枚も繰り出した結果、史上稀に見るあまりにも美しすぎる結末となった。ラスト1ハロン12秒6という時計からも分かるように、最後はウオッカもダイワスカーレットもディープスカイも皆、脚が上がっていた。それほどに死力を尽くした激闘であった。100年後にも語り継がれる名勝負である。

勝ったウオッカにとって、ダイワスカーレットが意外にも飛ばしてくれたことにより、馬群が縦長になってくれたことが大きかった。抜群のスタートを切り、少し掛かる素振りを見せたものの、向こう正面ではピタリと馬群の外に折り合うことが出来ていた。毎日王冠は逃げる形になり足元を掬われたが、安田記念をきっかけとして、体調も上向きになり、前進意欲も出てきていたことも、この天皇賞秋を勝つためには功を奏した。

パドックでもこれ以上ないギリギリとも言える状態に仕上がっていて、陣営のこのレースに賭ける思いが伝わってくるようであった。武豊騎手にとっても、大きな大きなハナ差であった。あらん限りの力を出し切ったウオッカが、この先どのような走りを見せてくれるか分からないが、とにかく今はこの勝利に酔いたい。ダービー馬であるウオッカがついに天皇賞馬にもなる。牝馬ながらにしてこの2つのレースを制することがどれだけ価値があることなのか、私たちはこれから知っていくのかもしれない。

負けて最も強いことを証明したのはダイワスカーレットである。休み明けであることに加え、府中の2000mを逃げてレコード決着のハナ差2着であるから、そのスピードとスタミナと底力は筆舌に尽くせない。最後の直線ではさすがにバテていたが、カンパニーが内から伸びてきたことでゴール前もうひと伸びしたのだから、ウオッカと馬体が併さっていれば結果はどうなっていただろうか。惜しむらくは、休み明けである分、馬がレース前半からファイトしてしまったことである。休み明けにしては細く映るくらいに馬体は仕上がっていたが、やはり気持ちの面で苦しいところがあったのだろう。有馬記念に直行するらしいが、これだけの死闘を繰り広げた反動を癒し、まずはこの先無事に行ってくれることを願う。

ディープスカイは2頭の名牝に競り負けしてしまったが、ダイワスカーレットを追いかけながら、ウオッカよりも早めに仕掛けてのものだけに、最後までよく頑張っている。四位騎手も前半から積極的に勝ちに行く競馬をしたものの、ペースが速くなったことにより、結果論としては武豊騎手にマークされる形となってしまった。前半でアサクサキングスに内からこすられてカッとなってしまったことが最後に響いた。とはいえ、僅かなことで折り合いを欠いてしまうほど、ディープスカイ自身にも苦しい部分があったのだろう。ダービーの疲れが完全には癒えていない中での走りだけに、無事に行けば来年、日本競馬の頂点に立っているのは間違いなくこの馬であろう。

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天皇賞秋の攻防と冷めやらぬ興奮を

本日の競馬場ツアーに参加していただいた皆さま、お疲れさまでした。天皇賞秋のレース、素晴らしかったですね。あれほどまでレース後にも興奮が冷めやらぬレースは初めてかもしれません。それにしても、確定のランプが灯るまでの長かったこと。勝利が確定した瞬間の、競馬場の歓喜とどよめきといったらありませんでした。

初参加のMさん、イギリス競馬の話が心に残りました。ピクニックのような時間をまた過ごしたいですね。ウオッカの頑張りに涙していたKさん、勝利の女神はまたしてもあなたに微笑みましたね。Iさん、ガブリンの勝負馬券には驚かされましたよ。武幸四郎騎手が病気になったのはIさんの怨念のせいでは(笑)?後輩の方にもよろしくお伝えください。途中参加のHさん、ダイワスカーレット惜しかったですね。あと5ヵ月ぐらいの大切な時間が実り多きものであることを陰ながら応援しております。Kさん、差し入れなどいつも気を遣ってくださってありがとうございます。次回こそはレジャーシートに一緒にサインしましょう。大阪から急遽駆けつけてくださったEさん、ウオッカが勝って本当に良かったですね。ぜひとも記念馬券をブログにアップしてくださいな。今回も色々とお世話になりましたKさん、おかげさまで無事に終了することが出来ました。30階からの夜景も最高でしたよ。

そして、昨日の「勝ちポジを探せ!」ライブに参加してくださった皆さま、本当にありがとうございました。皆さまの競馬に対する情熱をヒシヒシと感じ、とても楽しい時間を過ごすことができました。また近いうちにライブの報告もさせていただきます。



天皇賞秋の攻防と冷めやらぬ興奮をもう一度

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◎ディープスカイ

Jiromaru

夏から楽しみにしてきた天皇賞秋のレース発走が、もうすぐそこまで来ています。メイショウサムソンが回避したのは残念でしたが、ウオッカ、ダイワスカーレット、ディープスカイ、アサクサキングス、ドリームジャーニーなど、出走馬の名前を読み上げただけでも、勝ち馬が1頭しか出ないことが不思議な感じのするレースです。どの馬も勝つシーンは想像ができますが、どの馬も負けるシーンは想像できません。それでも、日曜日の夕方には決着がついて、勝者と敗者にくっきりと分かれているのですね。後に語り継がれるレースを期待しましょう。

本命は女傑2頭ではなく、3歳馬の◎ディープスカイに打ちます。菊花賞ではなく古馬との対決となる天皇賞秋を選んだわけですが、もし菊花賞に出ていたとしたら、オウケンブルースリには勝てなかったはずです。それはオウケンブルースリに比べて力が劣るということではなく、ディープスカイが4角手前から動かなければならない菊花賞への適性に欠けるということです。メンバーではなく、レースへの適性で判断した昆貢調教師の見事な決断だと思います。毎日杯からNHKマイルC、そしてダービーへのローテーションもそうですが、昆貢調教師はかなり綿密にレース選択をしてきますね。神戸新聞杯から中5週というローテーションも、ディープスカイにとっては絶好です。

その神戸新聞杯は完調ではなくギリギリ凌いだというレースでしたが、勝ったことには価値があると思います。それ以上に、この天皇賞秋につながってくるなと思わせられたのが、道中での行きっぷりです。これまでのような追い込み一辺倒ではなく、馬に前進意欲とパワーが付いてきて、四位騎手もある程度の位置を馬任せで取れるという感触を得たはずです。そういった経緯の中、今回引いた2番枠も絶好で、無理をすることなく中団よりも前の10番手以内の位置取りを確保できるのではないでしょうか。あとは直線に向いてからしっかりと追い出すだけです。自慢の末脚が爆発してくれれば、きっと古馬の壁をもブチ破ってくれるはずです。

唯一の不安材料は、ダービーを勝ったことによる目に見えない疲労です。ダービーを勝った馬が菊花賞も制することが意外と少ないのは、ダービーをピークの状態で勝って、わずか4ヶ月後に行われる菊花賞で再びピークの出来に持ってくることがなかなか難しいからです。そういう意味でも、たとえ1週間でも余裕のある天皇賞秋という選択は間違っていないと思います。前走後の調整はかなり上手く行っているようで、最終追い切りの動きも絶好でしたが、目に見えない疲れがもしあれば、この天皇賞秋で噴出してしまうという心配は確かにあります。

ダイワスカーレットがようやくターフに戻ってきました。この馬は異種の権化のような血統で、本当にタフですよね。今年の緒戦となった産経大阪杯も非常に強いレースでした。レベルの高いレースを、決して本調子とはいえない体調の中で勝ち切ってしまったことを高く評価します。その後、再び故障を発生して放牧に出されましたが、順調に疲労も回復したようで、完全にフレッシュな状態で戻ってきました。そこから少しずつペースを上げて乗り込み、エリザベス女王杯と天皇賞秋を両にらみで調整してきました。そして、休み明けにもかかわらず、エリザベス女王杯ではなく天皇賞秋を選んだことに、陣営の自信と仕上がりの良さが見てとれますね。レースで主導権を握るでしょうし、そうなれば今まで止まったことのない馬ですので、間違いなく勝ち負けの競馬に持ち込んでくるはずです。

前記2頭に比べ、ウオッカは最も順調に天皇賞秋を迎えて、最も不安材料がありません。1番人気になるのも当然ですね。安田記念を快勝した後、無理せず宝塚記念をパスしたことによって、上向きの体調で秋を迎えることが出来ています。毎日王冠で負けはしたものの、休み明けとしては、仕上がりは良かったと思います。安田記念からの伏線もあり、逃げる形になりましたが、馬がスタートしてから前進意欲を見せるようになっているのも収穫のひとつでしょう。今回はさすがに逃げる形にはなりませんので、好位で競馬が出来るはずです。最後の直線までロスなく進められれば、自慢の末脚が爆発するのではないでしょうか。ただ、外の枠を引いてしまったことは、僅かながらも気になります。どこかで内にもぐり込めればいいのですが、果たしてどうなるでしょうか。外々を回されるようなロスがあれば、他馬に付け入る隙を与えることになりかねません。武豊騎手にとっては、非常に繊細な騎乗が求められるレースになりました。

アサクサキングスも鞍上に藤岡佑介騎手を迎え、1番枠を引いて、穴っぽいにおいがしますね。春に大きな期待をかけた馬でしたが、天皇賞春は瞬発力勝負になり力を発揮できず、宝塚記念は道悪馬場に能力を削がれてしまいました。もしかすると、この馬も菊花賞の疲れが春は癒えていなかっただけなのかもしれません。ようやく疲れが抜けたとなると、菊花賞を勝っているだけの力のある馬なので、内枠を利して先行出来ればあっと言わせるシーンもあるでしょう。あとは休み明けの問題だけで、最終追い切りは少し動きに重さを感じましたので、どこまで仕上がってくるかどうかでしょう。

ドリームジャーニーは夏の重賞を2連勝して臨んできました。菊花賞の疲れがようやく取れたとのことですが、ここに来ての充実ぶりは凄いですね。馬体重的には大きな変化はないのですが、筋肉の付き方が2歳時とはガラッと変わってきています。とても410kg台の小柄な馬とは思わせない、豊富な筋肉量で馬体を大きく見せています。小さな馬が大きく、大きな馬が小さく見せている時は買いという格言もあるように、夏競馬を使ってきた上がり馬として狙ってみても面白いかもしれません。とはいえ、人気にもなっているようなので妙味は少ないかもしれません。そして何よりも、外枠を引いてしまったのは痛いですね。最後の直線に賭けたかっただけに、外枠からは乗り方が難しくなってしまいました。

どちらかというと、私はタスカータソルテを穴馬として狙いたいと思います。札幌記念のレース振りを観てみると、ここに来て馬が変わってきていますね。2度変わると言われたノーザンテーストを母父に持ちますし、これまで無理をせずに育ててきたということが何よりも大きいのでしょう。力を要する札幌の馬場で、1頭だけ違う次元の脚でマツリダゴッホを差し切りました。鞍上のルメール騎手も心強いですね。もう少し内の枠が欲しかったのは正直なところですが、ある程度、前目の位置取りを確保して勝ちにくるはずです。

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