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オグリに会いたい

天皇賞秋は心に残るレースであった。心に残る伝説のレースはたくさんあるが、あえてひとつだけと言われれば、1990年の有馬記念を選ぶ。ちょうど私はこの年から競馬にのめり込み、その年の暮れの有馬記念が、そう、あのオグリキャップの引退レースであった。

この有馬記念は後楽園のウインズで見ていたが、歩くスペースがないくらい、今では考えられないほどの競馬ファンが押しかけていた。この時のオグリキャップは、前々走の天皇賞秋も前走のジャパンカップも惨敗を喫していて、専門家筋ではもうオグリは終わったと言われていた。あのオグリキャップがなんと4番人気であった。

身動き取れない状況の中、モニターでレースを見たのだが、オグリキャップの手応えが道中ずっと良い。3コーナーを回るあたりから、皆それに気付き始めて、4コーナー手前で誰かが我慢できずにポロっと、「オグリだ…」とつぶやいた。そうすると、堰を切ったように、「オグリだ…、オグリだ…」と山びこのように連鎖していき、直線で先頭に立ったときには、誰もが、「オグリー!オグリー!」と叫び、勝ったときには「オグリが来た、オグリが来た」と皆、大喝采、大興奮。中には放心状態の人もいた。今までに味わったことのない、体が震えるようなドキドキを私は体験した。もちろん、オグリの馬券は買っていなかった。それでも、競馬ってスゴイ…、と。このレースだけは、今みても鳥肌が立つ。

1990年有馬記念

このレースの凄さについては、有馬記念とかオグリキャップとか競馬とかを全く知らない外国人の人が、たまたまタクシーの中でこの実況を聞いて涙を流して感動したという逸話がある。実況で何を言ってるかすら全く知らない外国人がである。それぐらい、何か人の気持ちなど色々なものが全て凝縮されたレースであった。また、最後の直線の途中で、解説者の大川慶次郎さんの「ライアン、ライアン」という声が入っている。自分の買っていたメジロライアンという馬を応援した声で、オグリが復活したこんな素晴らしいレースでお前は自分の買った馬のことしか考えていないのか、とひんしゅくを買った(笑)のも有名な話である。

そのオグリキャップが日曜日に府中競馬場にやって来る。

久しぶりにオグリに会いたい。そう思う。


関連リンク
「ガラスの競馬場」:馬は誰のために走るか?
「ガラスの競馬場」:ジョッキーマスターズ
「JRAホームページ」:オグリキャップ、東京競馬場に登場!

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Comments

私も、オグリに 会いに行きます♪

Posted by: onyxkiss | November 08, 2008 at 07:16 PM

onyxkissさん

こんばんは。

オグリに会いに行かれるのですね!

私も行きたいと思っているのですが、
諸事情があり間に合うかどうか分かりません。

アジアンフードも食べられるとのことで、
ジョッキーマスターズも含め、参加マストなのですが…

Posted by: 治郎丸敬之 | November 09, 2008 at 01:28 AM

治郎丸さん こんばんは

夏場の調整に失敗し、かなりガレた感じで秋競馬を迎えたにも関わらず、先週、今週と 東京コ-スで連闘してしまう という快挙(?!)を成し遂げてしまった 一姫三太郎です。

‘オグリに会いたい’ 私も 純粋にそう思いました。

競馬歴の浅い私が オグリキャップを語るなど 恐れ多く、出来ません。
ホ-スリンクの周りで 彼の登場を待つ人達の想いの ほんのひとかけらにも及ばないかも知れません。
でも、どうしても‘オグリに会いたい’と思いました。
私の これからの競馬史に オグリキャップに会った という 箔を付けたかったからです。何故なら 私の競馬は 未来と過去が 同時に進行しているからです。
そして何より 彼の元気な姿を見たかった そして 元気をもらいたかったからです。
そして いつか私が ‘あなたの事を語れるようになるまで 元気でいてください’ と心の中で声をかけました。

今日 福島のレ-スで 彼の孫が 祖父を歓迎するかのように いいレ-スをしましたね。彼の血を残したいと思うのは 誰もが同じ気持ちでしょう。いつか 偉大な母父を超えるような仔が出てくることを願っています。


  

Posted by: 一姫三太郎 | November 10, 2008 at 02:07 AM

一姫三太郎さん

こんばんは。

まさにオグリキャップばりの連闘で臨んだのですね。

>私の競馬は 未来と過去が 同時に進行しているからです。

素晴らしい言葉ですね。

競馬とは本来そうあるべきなのでしょう。

未来の予想にばかり目が行きがちですが、競馬においては、過去と未来とそして現在は絡み合い、かなりの密度で凝縮されていますからね。

現在の日本の競馬人気を作り上げた彼の血が、いつの日か再び爆発してくれることを私も切に願っています。

Posted by: 治郎丸敬之 | November 11, 2008 at 02:03 AM

オグリに会ったのはいつ以来だろ?
マヤノトップガンが引退した翌年辺りだったろうか?

あの頃は既に産駒はほぼおらず。
しかし、悠々自適に牧草を食べていました。

しかし、オグリ!
ビンビンでしたね。欲求不満なのかな(笑)

Posted by: はやひで | November 13, 2008 at 12:13 PM

はやひでさん

オグリうまっ気だしていたみたいですね(笑)

元気でよろしいではないでしょうか。

私はオグリに会いにいけませんでしたが、当日は相当な過熱ぶりだったそうですね。

今さらながらに、行きたかった~。

Posted by: 治郎丸敬之 | November 14, 2008 at 02:10 AM

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