◎ディープスカイ

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ルドルフおやじさんのおっしゃるように、ここ最近のジャパンカップは甘くないですね。かつては外国馬がアゴアシ付きの旅行気分で来日して、賞金まで持って帰られたレースでしたが、日本馬のレベルが格段に向上したことにより、よほど実力のある馬でないと輸送の不利を克服してまで勝てなくなっています。軽い馬場への適性があるだけではもはや通用しません。エアグルーヴを抑えたピルサドスキーや、シングスピール、ファルブラブ、アルカセットという超一流馬がその目安となると思います。2000年にファンタスティックライトで3着したデットーリ騎手が、勝ったテイエムオペラオーのことを「クレイジーストロング!」と称しましたね。ジャパンカップはクレイジーストロングな馬ではないと勝てないレースになってきています。もちろん日本馬にも同じことが言えるのですが。
さて、今年のジャパンカップを占う前に、まずは伝説のレースとなった天皇賞秋について改めて触れておかないわけにはいきません。何度見直してみても凄いレースでした。たとえハイペースのレースであっても、どこかしら流れが緩むところがあるのですが、今年の天皇賞秋はスタートからゴールまで息をつく隙の全くない激しいスピードレースでした。その激流を最後まで追いかけて食らいついていったのがウオッカとダイワスカーレット、そしてディープスカイでしたね。3着以下との着差はそれほど大きくありませんでしたが、上位3頭だけが全く別の次元でレースをしているようでした。
本命はクレイジーストロングな3歳馬◎ディープスカイに打ちたいと思います。天皇賞秋で最も苦しい競馬をしたのは、もしかするとこの馬かもしれません。四位騎手が馬を出して行ったのですが、意外にも流れが速くなったことにより、ダイワスカーレットのスピードについていきながらも、後ろからウオッカにマークされる形になりました。3歳馬であれだけのレースをして一歩も引かなかったことは褒められていいですし、貴重な経験になったはずです。
思えば天皇賞秋はわずかに馬体を緩く造っていたところもありましたね。ダービーをピークに持ってきた馬ですから、そこから疲れを取りつつ、わずか数ヶ月で100%の状態にネジを戻すのは困難でしょう。それでも3着に走ったことにこの馬の非凡さが窺えます。当初からの目標であった今回のジャパンカップは、明らかに馬体も絞れ、臨戦態勢が整いました。ダービーの疲れを克服して3歳馬を制したのはジャングルポケットだけですが、ディープスカイにも十分にその資格はあります。
勝負のポイントは、スタートしてから1コーナーまでにどれだけ内に進路を取れるかでしょう。今回は天皇賞秋の時ほどに押して出しては行かないはずですが、中団もしくは流れによってはそれよりも後方でも十分に間に合うはずです。メイショウサムソンやウオッカを内に見る形でレースを進めるのではなく、2頭よりも後ろでも構わないので、とにかく内にもぐり込んで欲しいものです。そこさえクリア出来れば、あとはディープスカイの末脚を信じるのみですね。
このメンバーに入っても、ウオッカの実力は上位です。もはや牝馬の肉体を超越していますので、まともにぶつかり合う形になったとしても、この馬を負かせる牡馬は見当たりません。エアグルーヴを彷彿させる正攻法で、世界にこの馬の強さを見せ付けて欲しいものです。そうすれば、私のエアグルーヴという宿病もいささか癒えることでしょう。それでもウオッカに本命を打たなかったのは、前走がかなりの仕上がりに映ったからです。パドックでもトモの筋肉が削げたように見えるほど、ギリギリの仕上がりでした。競走馬というのは、100%の仕上がりの後は必ず下降線を辿ります。今回のジャパンカップは、ウオッカが下降線の体調の中でどこまで踏ん張れるかに注目です。そういった意味で、ディープスカイに逆転のチャンスがあるかなと評価しました。それでも心からウオッカの好走を祈っています。
天皇賞秋組では、アサクサキングスが面白い存在です。前走はぶっつけで多少体が重かったように、決して完調ではありませんでした。休み明けであれだけのスピードレースは厳しいですよね。途中まで付いていったのですが、最後の直線で脚が止まってしまいました。菊花賞を勝ったように、もともとじっくり行く方が良さの出る馬なので、400mの距離延長は明らかにプラスになります。ひと叩きされて、馬体を見る限り、体調は大きくアップしているようです。ただ、長く良い脚を使うタイプなので、府中2400mというコースで切れ味が問われるレースになった際には弱みを出してしまうかもしれません。あとはフランスの魔術師ルメール騎手の腕に期待しましょう。
もう1頭のダービー馬メイショウサムソンは、フランスから帰国後の初戦になります。天皇賞秋を回避してきたように、このジャパンカップに賭ける意気込みが伝わってきます。武豊騎手から石橋守騎手への乗り替わりは、偶然のようで必然のような気もします。サムソンを知り尽くしている石橋騎手がどのように馬を御すのか興味津々です。好枠を引きましたので、前半からかなり積極的に攻めていけるのではないでしょうか。果たして昨年の悔しさを晴らすことができるでしょうか。ただ、馬体を見る限りにおいては、海外遠征で減った馬体が戻っていないのかなという印象も受けました。もしかすると、ひと叩きされた次走が狙い目なのかもしれませんね。
ルドルフおやじさんの評価も高いオーケンブルースリですが、おっしゃる通り、前走の勝ち方は並の馬には出来ない、真のステイヤーの勝ち方でした。メルボルンカップを勝ったあのデルタブルースのようなロングスパートでした。そういう意味では、今年のメンバーで言うと、アサクサキングスに近い特性の持ち主であるとも言えるでしょう。ということは、府中の2400m戦で切れ味勝負になってしまうと分が悪いということです。3歳馬にとってはタフな条件の菊花賞を勝った馬だけに、疲労残りも心配です。別の言い方をすると、この馬の真価を問われるレースということですね。
外国馬ではシックスティーズアイコン、というよりもムルタ騎手に注目しています。今年はエイダン・オブライエン厩舎の主戦ジョッキーとなったことで、キングジョージやアイルランドの5大クラシックを含むG1レースをなんと21勝!という驚異的な活躍をしています。近年は外国馬よりも外国人ジョッキーの活躍が目立ちますので、ぜひ世界レベルの腕を見せてもらいたいものです。もちろん、父ガリレオ、母がイギリスのオークス馬という超良血馬だけに、チャンスがあるからこその来日だと思います。
菊花賞2
有馬記念
阪神大賞典
天皇賞春1
天皇賞春2
宝塚記念1
宝塚記念2
宝塚記念3
凱旋門賞1
凱旋門賞2
ジャパンカップ
ファイナルフライト1
引退式
ハーツクライ
伝説のウオッカ
メイショウサムソン
スイープトウショウ引退記念
アドマイヤムーン
ダイワスカーレット桜花賞
ディープスカイ
ウオッカ安田記念
伝説の天皇賞秋
ダイワスカーレット有馬記念
ロジユニヴァース
Strongest Vodka
カンパニー
Keiba is beautiful
Comments
こんにちは。
時間が迫っているので手短に。
◎アサクサキングス
○ディープスカイ
▲ウオッカ
△オウケン、サムソン
ここは前走とは状態の違いがあるアサクサを◎にします。
気楽に運べそうですし、なんといってもダービー2着馬。
一発あっても不思議ないです。
ディープスカイはパドック見ましたが最高ですね。
ウオッカは治郎丸さんのおっしゃる通り前走が最高だと思うので押さえにします。
マツリダもかなり良さそうですが、ここで走らなければ、東京が向かないということでしょう。
Posted by: keigo | November 30, 2008 at 02:56 PM
keigoさん
こんにちは。
昨日はアッと驚くレースでしたね。
私はレース後腰が抜けたかと思いました(笑)
アサクサキングスはルメール騎手が瞬発力を生かすような競馬をしていましたね。
一瞬伸びかけましたが残念でした。
今回に限っては、前に行く競馬をしていればもっと上もあったのではないでしょうか。
ディープスカイは前走よりも良くなっていましたね。
四位騎手の乗り方には不満がありますが、あれが競馬ですので仕方ありません。
今週のJCダートもまた面白そうです!
Posted by: 治郎丸敬之 | December 01, 2008 at 10:03 AM