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美しき花には切れがある

Milecs08 by echizen
マイルチャンピオンシップ2008-観戦記-
前後半が46秒3で全く同じという、最近のマイルCSに典型的な平均ペースでレースは流れた。こういう流れでは、瞬発力に富んだ馬、もしくは軽いスピードを生かして先行できる馬が有利になる。今年はラップには現れない程度に先行馬が競り合い、自滅したため、後方で脚を溜めた馬の瞬発力が生きる展開となった。マイル戦の連対率が5割を下回る馬同士でのワンツーとなったように、時計的には昨年、一昨年と同じでも、レベル的には少し劣るレースであった。

勝ったブルーメンブラットは、父アドマイヤベガ譲りの瞬発力をフルに発揮した。牝馬の優勝はノースフライト以来14年ぶりである。ノースフライトのように牡馬をねじ伏せたという勝ち方ではないが、牝馬らしい一瞬の切れ味が生きた。3歳時は線の細さが多分にあった馬だが、石坂正厩舎に転厩して後、調教方法が合っていたのだろう、ひと回りもふた回りもパワーアップした。何よりも今年の夏を越しての充実ぶりには目を見張るものがあり、柔らかい筋肉がびっしりと付いて絶好調であった。石坂正調教師の手腕は実に見事である。また、力と力をぶつけ合うのではなく、一瞬の末脚で勝負して負けたら仕方ないという、吉田豊騎手の腹を括った騎乗も功を奏した。

1番人気に推されたスーパーホーネットだが、最後まで伸びきれず、牝馬の切れ味に屈してしまった。外枠発走ということもあり、道中で位置取りを下げてしまったことは痛い。人気を背負っているだけに、内を突くわけにもいかず、外を回して強引に追い込んだものの惜しくも届かなかった。枠順の不利を覆すだけの力がなかったということだが、前半の行きっぷりも悪かったように、ウオッカを下した毎日王冠時の仕上がりにはなかったとことも確かである。G1レースを勝つためには、生涯最高の出来が求められるのだ。藤岡佑介騎手と矢作芳人調教師にとって、初G1勝利にあと僅かで手が届きかけたレースだけに残念だろう。いずれ新たなチャンスは必ず来る。

ファイングレインも一瞬伸びかけたが、最後は止まってしまった。幸騎手が内でロスなく進めて、この馬の力は出し切ったが、距離が長くなるとどうしても切れ味が鈍るように、やはりこの馬のベスト距離はスプリントである。調子が上向いてきているようなので、次走、距離短縮でこそ狙いたい。

カンパニーもマイルの速い流れを追走して、最後まで諦めずに伸びて来ているが、それでもスパッと反応できなかった。年齢的なものもあるのだろう。ローレルゲレイロは先行馬が総崩れする中、最後までよく踏ん張っている。力負けというよりも、切れる脚がない分の負けといってもよい。スズカフェニックスにとっては絶好の流れとなったが、それでも伸び切れなかったように、少し能力に翳りが見え始めてきているようだ。

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Comments

今年の秋のG1
秋華賞・エリ女・菊花賞はともかくとして、
牝馬旋風が吹き荒れています♪

ブルーメンブラットは素晴らしい出来でした。
久しぶりに「ゾクゾクっ」ときました。
良いものを見せてもらったなぁ・・・・・。

Posted by: onyxkiss | November 26, 2008 at 08:54 PM

onyxkissさん

こんばんは。

馬券的中おめでとうございます!

競馬界では牝馬旋風が吹き荒れているようです。

それにしても、ブルーメンブラッドは最高の仕上がりでした。

前走も素晴らしかったと思うのですが、今回はさらに凄かった。

onyxkissさんがゾクッと来たのも分かる気がします。

さて、今週のジャパンカップもゾクッと来る馬がいるか楽しみですね。

Posted by: 治郎丸敬之 | November 27, 2008 at 01:36 AM

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