◎アーバニティ

WBC(ワールドベースボールクラシック)を日本が2連覇しましたね。私は小学生の頃からずっと野球をやっていたので、日本の野球が世界で勝つと、まるで自分のことのように嬉しいです。3年前の第1回大会の時もそうだったし、昨年オリンピックで負けた時は自分のことのように悔しかったです。別に私が選手として戦ったわけではなく、関係者として携わったわけでもないのですが、日本でずっと野球をやってきた自分が認められたような気持ちになるのです。
この感覚は、ディープインパクトが凱旋門賞に出走した時にも味わいました。レースの日が近づくにつれ、もしかするとディープインパクトなら勝てるのではという思いは日に日に強まり、いつの間にか日本の競馬が世界を制するのではないかという夢を見ていました。この時の私の想いは、野球の場合よりもっと複雑で、日本の競馬が世界で認められれば、競馬ファン以外の一般の人々にも日本の競馬の素晴らしさを知ってもらうことができ、さらに競馬ファンの私も世の中に認めてもらえるかもしれないという気持ちがあったような気がします。競馬なんて…と言われ続けてきた世代であればあるほど、この複雑な想いは分かっていただけるのではないでしょうか。
「わたしの勝手な思い込みかもしれませんけども、世界に日本馬のレベルが上がっていることを見せることが、生産者や競馬サークルの人やファンが望んでいることだと思うんです」と角居調教師はある雑誌で語っていましたが、まさにその通りだと私は思います。そうすることで、あらゆる形で競馬に携わっている人々が自分に対して誇りを持てるようになるのだと思います。
さて、日本では日曜日に高松宮記念が行われます。昨年の優勝馬であるファイングレインと2着馬キンシャサノキセキ、スプリンターズSの勝ち馬スリープレスナイトや前哨戦を圧勝したビービーガルダンなど、屈指のスプリンターが揃い、こちらも熾烈な争いが繰り広げられそうです。
そんな中でも、本命は◎アーバニティに打ちたいと思います。レガシーオブストレングスの仔なんですね、この馬。姉妹馬であるスティンガーやサイレントハピネスはもちろんのこと、競馬ファン歴の長い方であれば、レガシーオブゼルダという名前を聞いたことがあるかもしれません。私が競馬を始めてまだ日が浅かった頃の馬ですから、あれから随分と年月が流れました。それでこうしてG1レースに仔を送り込んでくるとは、何という繁殖牝馬なのでしょう。高齢になって出産した仔の中から、重賞レースで活躍する馬を出すのは本当に難しいのです。Quinaさんによると、もしアーバニティが勝つようであれば、産駒のGⅠ勝利の最高齢出産記録となるそうです。
それはさておき、この馬の強みは1200m以上の距離で走られるスタミナを有していることでしょう。さらに、マイル前後の距離を使われてきたことにより、走るリズムがスプリント仕様になり切っていないことも、こと高松宮記念などのスプリントG1においてはプラス材料です。序盤、他馬が力んでトップスピードで走ってしまうペースの中で、どれだけタメを利かせつつ自分のリズムで走られるかどうかが最後の勝敗を分けるからです。また馬体も素晴らしいですね。パーツパーツが伸びやかでバランスが整っていて、一点の曇りもない毛艶の良さです。前走は連闘での勝利だっただけに疲れが心配されましたが、追い切りの動きもスムーズで、ここにきて充実期を迎えたようです。馬場状態の見極めが難しいのですが、外枠がプラスになるようであれば、ゴール前での差し切り勝ちを期待してもよいのではないでしょうか。
現在5連勝中のスリープレスナイトが素質の面では最上位です。普通に走れば、桁違いの能力で圧勝してしまうでしょうが、今回に限ってはどうでしょうか。この馬が勝つためには、休み明けとポジションという2つの要素をクリアしなければなりません。スプリンターズSを勝った後に蕁麻疹が出たのは、それだけ疲労が蓄積されていたということです。見た目には圧勝続きでしたが、やはり勝ち続けるということは簡単なことではありません。一旦、完全に馬体を休めて(緩めて)からの再調整になりますので、フレッシュである反面、連勝時のようなピークの状態にないことは明らかです。
もうひとつ、ポジションの問題ですが、この馬は前向きな気性と生来のスピードにより、先行することになるはずです。それほど切れる脚がないことを考えると、早めに外目に出しておきたいとジョッキーは思うはずです。そうなってくると、直線で良い末脚を持っている馬に差されかねないということです。高松宮記念は直線の短い中京で行われるにもかかわらず、差し脚の生きるレースですので、先行して押し切れるかどうかは疑問ですね。もちろん、ここを押し切るようであれば、この馬の非凡さがより強調されることになるでしょう。ポジションに関して言えば、ビービーガルダンやローレルゲレイロにも同じことが当てはまり、ペースが速くなり、道中が厳しい流れになりやすいG1レースにおいては、よほどの力がない限り、押し切り勝ちは難しいのではないでしょうか。
ビリーヴの仔であるファリダットは、マイル以上のG1レースでは底力が足りないという典型的な馬です。スズカフェニックスのようなイメージですね。逆に言えば、スプリントのG1であればタイトルを獲れる可能性はあるはずです。ただ、馬体を見ると、まだ幼さを残す未完成のそれですので、本格化にはもう少し時間が掛かるかなと私は見ていますが、どうでしょうか。同じことはキンシャサノキセキにも言えて、マイル以上のG1レースでは底力が足りないので、この馬がもしG1を勝てる可能性があるとすれば、それはスプリントG1以外にはありません。とはいえ、臨戦過程を見ると、以前の勢いが感じられず、昨年あたりがピークだったかと邪推してしまいます。
昨年の覇者ファイングレインは、前走の阪急杯の凡走が意外でした。昨年のマイルCSで見せ場を作り、体調的に上向きになってから休養に入ったので、この春には大いに期待をしていました。それだけに、いくら59kgを背負っていたとしても、前走の惨敗には首をひねらざるを得ませんでした。ひと叩きして、大きく変わった気配もありませんので、一変を望むのは難しいかもしれませんね。
トウショウカレッジは、前走の阪急杯では脚を余してしまいました。香港に行った影響もあるのか、帰国後はなかなか良い動きをするようになりました。7歳で馬が変わるということは考えがたいのですが、体つきを見ても、余計な部分がそぎ落とされて、走られる状態になってきています。内枠を引いて、鞍上には内田博幸騎手を迎え、穴っぽい気配が漂いますね。ドバイに出走するウオッカと母系を同じくするのもまた不気味です。

菊花賞2
有馬記念
阪神大賞典
天皇賞春1
天皇賞春2
宝塚記念1
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宝塚記念3
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凱旋門賞2
ジャパンカップ
ファイナルフライト1
引退式
ハーツクライ
伝説のウオッカ
メイショウサムソン
スイープトウショウ引退記念
アドマイヤムーン
ダイワスカーレット桜花賞
ディープスカイ
ウオッカ安田記念
伝説の天皇賞秋
ダイワスカーレット有馬記念
Comments
治郎丸さん、こんにちは。
GⅠの季節になってきましたね。
ドバイのウオッカは残念でしたが、不可解でしたね。
これまでの疲労なのでしょうか…。無事に帰ってきてほしいものです。
さて、高松宮記念ですが、正直よくわかりません(笑)。
◎は調子の良さを買ってビービーガルダンにしました。
以下、前走からの巻き返しを期待したいキンシャサノキセキ、アーバニティ、
穴っぽいところではウエスタンダンサー、コスモベル、アポロドルチェあたり
を買ってみようと思っています。
荒れそうですが、どうなるでしょうか?楽しみです!
Posted by: onion | March 29, 2009 at 03:39 PM
治郎丸さん、こんばんは。
フェブラリーSに続いて、◎が重なりましたね。
結果は…まあ…仕方ないですね(笑)。
年齢を話題にした(!?)ご婦人の呪いかな。
いよいよ4月、もうすぐクラシックレースが始まります。
今年もドキドキするレースを期待します。
もちろん、予想も当てたいですね!
Posted by: Quina | March 29, 2009 at 10:48 PM
onionさん
こんばんは。
ウオッカは残念な結果になりましたね。
今年はかなり期待していたのですが、
私にとっても不可解なレースでした。
怪我などしていないことを祈ります。
高松宮記念は馬場の影響もあって、今年は単調なレースになってしまったと思います。
差し馬で力を発揮できなかった馬が目立ちましたね。
ビービーガルダンもまさに枠順に苦しめられていた1頭でしたね。
Posted by: 治郎丸敬之 | March 31, 2009 at 12:23 AM
Quinaさん
こんばんは。
来週までかなりハードなスケジュールでフラフラしています(笑)。
アーバニティはレースの流れに乗れていませんでしたが、一度もガツンと来るところがありませんでしたね。
記録を更新してもらいたかったのですが、仕方ありません。
来週からはいよいよ桜花賞です。
大物感溢れる馬たちがたくさんいますので、
今年もまたワクワクするレースがたくさん見られるのではないでしょうか。
ダービーで横山騎手のガッツポーズを見たいものです。
Posted by: 治郎丸敬之 | March 31, 2009 at 12:27 AM