« 「競馬最強の法則」にて紹介されました。 | Main | 4白流星のアンライバルドも強い »

3強でも1強でもなく

Jiromaru

今年の皐月賞は好メンバーが揃い、レベルの高い争いが繰り広げられそうです。その中でも、ロジユニヴァースとリーチザクラウン、アンライバルドの3頭が、これまでの実績やレース振りからも頭ひとつずつ抜けていて、3強として注目されるのは当然です。

「3強に波乱なし」という競馬の格言があります。裏を返せば、2強の場合には波乱があるということです。2強の時は、ライバルと目された2頭のジョッキーがお互いを意識しすぎてレース全体が見えなくなってしまうため、思わぬ伏兵に脚をすくわれてしまうことが多いのです。お互いに動けずに前が残ってしまったり、逆にお互いに競ってバリバリ行ってしまい共倒れしたりするということです。逆に3強の場合は、1頭だけに意識が集中することがないので、相手を意識しすぎてということが少なくなるため波乱が起こらないということですね。

と、ここまでは一般論を書きましたが、私個人としては、3強でも1強でもなく、2強だと考えています。ロジユニヴァースとリーチザクラウンの2強です。現時点での完成度やスケールの大きさという点でいえば、この2頭が頭ひとつ抜けていると思います。アンライバルドの素質の高さは認めるのですが、まだ肉体的精神的にも幼さを残す現状ですし、血統的にもアテにならない面を秘めていると思います。ただ、すんなりロジユニヴァースとリーチザクラウンで決まるかというと、それはまた別の話です。

なぜなら、2強の1頭であるリーチザクラウンが大外枠を引いてしまったからです。もし皐月賞だけ勝つことを考えれば、逃げてしまえば良いと思います。逃げるのであれば、大外枠からの発走はかえってプラス材料になるでしょう。しかし、ダービーを見据えてのレースをするのであれば、馬の気に沿って気分良く行かせるだけでは意味がありません。きさらぎ賞→皐月賞というローテーションを見ても、リーチザクラウン陣営の大目標はダービーであることは明らかですから。

ということは、武豊騎手にはフルゲートの大外枠から発走して、折り合いをつけながら、先団もしくは中団で脚をタメる走りも覚えさせる必要があります。これが難しいのですよね。下手をすると、終始馬群の外を回されて終わってしまう可能性もあります。最高に上手く乗った例として、1993年に大外枠を引いた岡部幸雄ビワハヤヒデがいますが、それでも最後は差されて2着に敗れてしまいました。つまり、武豊リーチザクラウンが先を見据えていればこそ、2着すら外してしまう可能性があるということです。

絶好の枠を引き当てた◎ロジユニヴァースが本命です。この馬の強さは、何といっても2歳の時点で関西に遠征してラジオNIKKEI杯を勝ったことです。敵地に乗り込んで、ハイレベルなレースで勝利を収めたのですから、久しぶりに関東からダービーを狙える大物が登場したことを確信しました。力の要る馬場で圧倒的なパフォーマンスを見せたことも、開催最終週で馬場の重くなる皐月賞での好走を約束するはずです。前走の弥生賞で奇しくもにメンバーが手薄になり、ほとんど負担のない勝ち方が出来たこともプラス材料となるでしょう。

前走は行く馬がいなかったので自らペースを作りましたが、本来折り合いがきちんと付く馬ですので、今回はペースに応じての競馬となるはずです。コース形態を考えると、横山典弘騎手は積極的に行くはずで、あわやこの馬が逃げようかというシーンも見られるかもしれません。たとえペースが速くなり、激流に巻き込まれてしまったとしても、今のロジユニヴァースならばそこからでも抜け出して来られるはずです。乗りやすさという面でいえば、先週のブエナビスタよりも安心して見ていられそうですね。

穴ということで1頭だけ挙げておくと、2番枠を引いたリクエストソングということになるでしょうか。前走のスプリングSは、皐月賞を見据えて後藤騎手が馬を出して行ったことが逆効果となり、スローペースの中で馬が大きく引っ掛かってしまいました。まるで競馬になっておらず、ほとんど力を出していません。あれほど遅いペースになることはないでしょうから、もし今回ビシッと折り合いが決まるようでしたら、2頭の間に割って入るシーンもあるかもしれません。馬力型の馬だけに、この時期の中山の馬場も合うはずです。

現在のランキング順位はこちら

|

Comments

治郎丸さんの「2強」説、面白いですね。

私も将来的にはそうかも?と思いますが、
皐月賞時点での予想は、◎ロジユニヴァース、〇アンライバルドです。

ロジユニヴァースは、ブエナビスタ同様、ケチのつけようがないですが、
1枠が鬼門となるかどうかくらいでしょうか?ジャングルポケットのように
なるのか、ナリタブライアンのようにあっさりクリアするのかですが、
あっさりクリアだと思っています。

2番手はアンライバルドですが、ちょっと微妙な枠に入ったと思っています。
リーチザクラウン同様、この馬も引っ掛かってチグハグな競馬になる可能性が
あると思いますし、調子を含め前走が必要以上によかったという気もしています。

▲は人気ですが、時計・枠・調子と良い要素が一番あると思うベストメンバー、
あとは差し馬の台頭があると想定して漁夫の利的に溜めそうなフィフスぺトル、
調子良さげなセイウンワンダーも切れません。
後は大穴でゴールデンチケットに馬券的に期待しています。

ただ、今回の注目はロジユニヴァースの走りは当然のこと、
リーチザクラウンがダービーに向けてどう走るのかというところです。
大外ならスタートの距離ロスを味方にしてポジションを下げてなだめれる
チャンスがあると思うのです。それでも行き脚がつけば行ってしまうでしょうが、
武ジョッキーは治郎丸さんのおっしゃるようにダービーを見据えて出来る限りの
ことをしようと思っているはずなので、リーチザクラウンなりの溜め方を模索する
ような気がしています。ただ、それ故にチグハグな競馬になる可能性も大で、
今回のような良いメンバーが揃った中で勝つためにはトゥザヴィクトリーばりの
マジックが必要になると思っているので、今回は馬券対象外にしました。

ハイレベルなクラシック、ダービーへ続く物語がどうなるのか楽しみですね!

Posted by: onion | April 19, 2009 at 11:14 AM

こんにちは。
先週は何事もなくブエナ勝っちゃいましたね。
今週は逆に混戦模様です。
◎は馬券圏内という意味でロジユニヴァースにします。
この馬も説明不要ですが、枠と体重(-10kg)が気になります。
皐月賞でこその馬なので是非頑張って欲しいです。
○リクエストソングで。
この馬は前走は完全にミス騎乗だったと思うので、トライアルと見なせば、まだまだやれると思います。
正直ここまで人気ないと逆に怖いですが、大丈夫だと思います。
▲はアーリーロブストで。
リクエストソング同様に前走は控える形を試した格好です。京成杯を勝ってるのにこれまた人気がないので面白いですね。
△はトライアンフマーチ、ミッキーペトラ、ベストメンバー、ナカヤマフェスタ、
フィフスペトル、(アントニオバローズ)
この中で一番期待してるのはベストメンバーです。
先週買わなかった四位騎手なので3着くらいに持ってきそうです。

3強の見解ですが、
ロジとリーチが来ればアンライは来ない
アンライが来るとロジ、リーチが来ない
と考えてます。
一番強いのはロジと信じてますがいろいろ超えないといけない壁があります。
そんなものを蹴散らして勝ってほしいです!

Posted by: keigo | April 19, 2009 at 02:54 PM

onionさん

こんばんは。

返信が遅くなりました。

ちょっと今色々原稿を書いておりまして…

私もロジユニヴァースの敗戦を残念に思っています。

敗因は観戦記に書きたいと思うのですが、
もう皐月賞の時点で表出してくるとは…

個人的には横山典弘騎手にダービーを勝って欲しかっただけに、今回の結果は悔しい!

ただ、ここはアンライバルドの強さを称えましょう。

この馬、まだまだ未完成ですが、日々成長していますね。

岩田騎手もとても上手く乗りました。

本当に勝負強いですね。

Posted by: 治郎丸敬之 | April 21, 2009 at 01:06 AM

keigoさん

こんばんは。

返信が遅くなりましてすいません。

ロジユニヴァース残念でしたね。

敗因は観戦記に書きたいと思うのですが、
本当に競馬って難しいなと実感しました。

それにしても、
これだけ極端なレースは久しぶりに観ましたね。

>3強の見解ですが、
>ロジとリーチが来ればアンライは来ない
>アンライが来るとロジ、リーチが来ない
>と考えてます。

お見事な見立てでした。

再来週の天皇賞春も楽しみなレースですね。

Posted by: 治郎丸敬之 | April 21, 2009 at 01:08 AM

Post a comment