馬が空を

ルドルフおやじさん、久しぶりの長いお手紙ありがとうございます。お元気そうで何よりです。先週で終わってしまいましたが、プレミアムギャラリーに来て欲しかったなあ。でも仕方ありませんよね。東京競馬場だけではなく、小倉そして全国の競馬場で開催できる日が、いつか来ることを願います。そう、全てはつながっているのですから。
それでは、今回お越しいただけなかった方々のためにも、展覧会の様子を報告させていただきます。雰囲気が少しでも伝わるといいなあ。

「プレミアムギャラリー~東京競馬場で輝いた名馬たち」は5月2日~5月17日までの間、東京競馬場フジビュースタンドの3Fセンターコート内で行われました。ウオッカを中心に、東京競馬場で活躍した馬たちの写真とエッセイが12点、絵画が11点という内容でした。写真はPhotostud、絵画は武藤きすいさん、そして、主宰はグリーンチャンネルでもお馴染みの浅野靖典さんでした。

浅野靖典さんからのあいさつ文です。
今回は様々な面で支えていただき、本当にありがとうございました。

本馬場からスタンドやパドックへと行き来する往来の多い場所でした。

非常に多くの競馬ファンに観ていただくことが出来ました。

モノクロの格好いいレース写真ですね。「死闘」というタイトルをつけました。

ウオッカとダイワスカーレットが愛くるしく描かれています。
個人的に大好きだった絵です。

写真とエッセイが融合して、最も人気の高かった作品のひとつです。

ウッドバーニングという製法を採っているそうです。
ブエナビスタの父スペシャルウィークですね。
ご来場いただいた皆さま、本当にありがとうございました。おかげさまで、とても楽しい6日間を送ることが出来ました。さすがに全ての作品を紹介することは出来ませんが、私のエッセイはこれからも少しずつ紹介していきますので、楽しみにしていてください。今回は2003年天皇賞秋のシンボリクリスエスについて書いたエッセイです。

「空飛ぶ馬」として最も有名なのはディープインパクトだと思いますが、私の中では、シンボリクリスエスが最初に観た「空飛ぶ馬」です。今となっては、シンボリクリスエスとディープインパクトでは飛び方に違いがあることが分かります。シンボリクリスエスは、他馬がバテて失速した瞬間に、自身のエンジンが掛かり、高く大きく跳んだことで、あたかも飛んだように見えたのでした。対照的にディープインパクトは、低く深く跳ぶ走り方の馬でした。跳びは大きいのですが、低く深く跳ぶため一完歩に要する時間が短いのです。よって、他馬よりも速く遠くへ走ることが出来たのです。
ブエナビスタも明らかにディープインパクトに似た走り方をする馬です。低く深く跳ぶ走り方です。他馬と同じようにもしくはゆっくりと走っているように見えて、実は速く遠くへ進んでいるのです。桜花賞の時、私が「脚が速い」と称したのはこのことですね。普通に走った時のスピードが他馬とは違うということです。この真似するのが極めて難しい走り方をする2頭(ディープインパクトとブエナビスタ)を見ると、どちらも薄くコンパクトな馬体をしていますね。ずんぐりムックリの馬体では、筋肉が邪魔をして、低く走ることが出来ないのかもしれません。
当然のことながら、ブエナビスタにも危険な点はあります。それは前走で33秒台の豪脚を使って勝ったということです。安藤勝己騎手はオークスを意識した完璧な勝ち方をしたのですが、結果的にはラスト3ハロンで33秒台の脚を使うことになってしまいました。そうしなければ勝てなかったわけです。大外を回ってあれだけ鮮やかな勝ち方をしてしまうと、並の馬であれば肉体的な反動が出てしまいます。次走で人気になって飛びやすい(この場合負けてしまうという意味)、典型的なパターンです。
ただし、ブエナビスタは並の馬ではないかもしれません。彼女にとっての33秒台は、もしかすると他の馬の34秒台なのかもしれませんね。実は、ディープインパクトは、私の知る限りにおいて、33秒台の脚を使っても反動がこない唯一無二の馬でした。そう考えると、このオークスがブエナビスタにとっての最初の関門になるような気がしてなりません。果たして、シンボリクリスエス、ディープインパクトにつぐ、「空飛ぶ馬」になれるのでしょうか。最後の直線では安藤勝己騎手になったつもりで、手綱をワッセ、ワッセ!としごいて、ドイチェ、ドイチェ!と応援したいと思います。
ブエナビスタ以外に1頭挙げるとすれば、ワイドサファイアが面白いのではないでしょうか。もしブエナビスタに反動があって伸びあぐねるようなことがあれば、足元をすくうことができるかもしれません。外枠を引いてしまったことは悔やまれますが、そうなった以上は、最初の直線から第1コーナーにかけて、切れ込むような形でインに潜り込むしかありません。イメージとしては、レディパステルやトールポピーが勝った時のような乗り方です。岩田康誠騎手も分かっているでしょうから、隙あらばインを狙ってくるでしょう。クラシックシーズンに向けて成長するアグネスタキオン産駒ですし、折り合いさえつけば、直線ではスパッと切れるはずです。

菊花賞2
有馬記念
阪神大賞典
天皇賞春1
天皇賞春2
宝塚記念1
宝塚記念2
宝塚記念3
凱旋門賞1
凱旋門賞2
ジャパンカップ
ファイナルフライト1
引退式
ハーツクライ
伝説のウオッカ
メイショウサムソン
スイープトウショウ引退記念
アドマイヤムーン
ダイワスカーレット桜花賞
ディープスカイ
ウオッカ安田記念
伝説の天皇賞秋
ダイワスカーレット有馬記念
Comments
ぜひ京都競馬場でもやって戴きたいです。競馬場だけでなく、むしろごく普通の街角のギャラリーやデパートの催事場などの方が、競馬場への集客に繋がるような気がしますね。
Posted by: eriko | May 23, 2009 at 10:00 PM
erikoさん
はじめまして。
京都競馬場でもやりたいです。
>競馬場だけでなく、むしろごく普通の街角のギャラリーやデパートの催事場などの方が、競馬場への集客に繋がるような気がしますね。
実は、この後、愛知県の丸栄というデパートでも開催することになりました。
なぜ愛知県かというと、なにやら競馬関係のイベントがあるらしいのです。
そういうところでも競馬の素晴らしさをアピールしていくことも大切ですよね。
ぜひいつかお近くの場所で開催された際はお越しくださいませ。
Posted by: 治郎丸敬之 | May 24, 2009 at 11:52 PM