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後光が差していたマンハッタンカフェ

Makereviewimg_2今回のメイクレビューは、6月27日~7月5日までの4日間から、目に付いた馬をピックアップしていきたい。

まずは阪神第3日4R(芝1400m)を勝ち上がったツルマルジュピターから。レースに臨むにあたっての調教内容が質量共に良く、「まだソエを気にしていた」(武豊騎手談)ながらも、1.4倍という圧倒的な人気に応えた。スッと抑えられたように、レースセンスがある。ただ、レース振りを観る限り、スピードが勝っているだけにマイルは若干長いかもしれない。馬体に関して言えば、肩から首にかけて少し細く映る。パワーを要求されるような馬場よりも、高速馬場の方が合っているはず。

また次走以降、ツルマルジュピターの最終追い切りにおける追われ方には注目しておきたい。特にこの時期の若駒はソエが出やすいので、レースに行って問題ない程度なのか、それとも力を発揮できない可能性があるのかを見極めておかなければならない。ソエを痛がって満足な追い切りが出来ない場合も、調教不足や太目残りで思わぬ惨敗を喫することもある。

以下は、ツルマルジュピターの新馬戦に臨むにあたっての最終追い切りである。

6/24(水) 栗坂 重 助手55.1-41.5-26.7-12.8 ゴール前強め

重馬場のため、全体の時計は掛かったが、ゴール前では強めに追われている。もしソエで脚元が不安な状態であれば、最終追い切りでは馬なりで流したはずである。強めに追ってきたということは、前走は問題ない程度のソエだったと判断できる。つまり、次走以降で、ツルマルジュピターが最終追い切りを馬なりにとどめてきた場合、脚元の不安による危険信号を発していると判断してよい。かなり危険な人気馬になるだろう。

札幌第4日3R(芝1200m)を勝ったソムニアは、いかにも牝馬らしい好仕上がりにあった。デビューしたてのサラブレッドは、まだ手を抜くことを知らず、スタートからゴールまで一生懸命に走り切る。その中でも特に牝馬は、きちんと能力を出し切るので、勝ちタイムや勝ちっぷりの良さは、そのままその馬の能力を反映する。スペシャルウィーク×エルコンドルパサーという、奥が深そうな晩成血統の馬だけに、この先も十分楽しみがある。ただ、412kgという馬体の線の細さは否めないので、休養を挟んで馬体の成長を待ちたい。

阪神6日4R(芝1200m)の勝ち馬シンメイフジは、レディミューズの仔、つまりあのシンコウラブリイの孫娘にあたる。シンコウラブリイは、実は私が最初に好きになった牝馬であり、引退レースのマイルCSにおける美しい引き際は今でも記憶に残っている。余力を残してターフを去ったシンコウラブリイからどんな仔が誕生するのか楽しみで、その産駒たち(特にロードクロノス)の走りには一喜一憂した。孫シンメイフジのレース振りは、荒削りというか、よくこれだけ他馬を気にしながらも勝ったなという印象を受けた。まともに走ったのは最後の200mぐらいだろう。秘めた能力は相当なものなので、幼さが残る気性が解消してくれば先々楽しみである。応援していきたい。

最後は福島6日5R(芝1800m)を勝ち上がったロードシップ。今回の4頭の中では、最もその能力を評価したい馬である。道中の走りにも余裕があり、4コーナーで捲くった時の脚はなかなかの迫力であった。ゴール前でも余力があったように、まだ底を見せていない。先を見据えて、松岡正海騎手がレースを教えながら勝ったことも大きい。欲を言えば、もう少しトモに筋肉がついて、あと拳一個分、馬体に伸びが出てくると良い。この馬も夏を越しての成長に期待をしたい。

それにしても、前回取り上げたサンディエゴシチーに続き、今回もツルマルジュピター、ロードシップと、マンハッタンカフェ産駒の新馬戦における強さは圧巻である。マンハッタンカフェ自身は菊花賞で頭角を現した晩成タイプであり、血統的にもドイツのステイヤーの血が脈々と流れているだけに、産駒の仕上がりの早さには良い意味で裏切られた。個人的な思い出としては、2004年に社台スタリオンステーションに行った際に、最もインパクトを受けた種牡馬の1頭である。その年に種牡馬入りしたということもあったが、黒光りする大きな馬体は神々しく、まるで後光が差しているようであった。アグネスタキオン亡き後、種牡馬リーディングの頂点に最も近いのはこの馬だろう。

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Comments

治郎丸さん、こんばんは!

若駒のソエって馬券を買う上でかなり重要ですよね。

つい最近も、7月5日2回福島の2歳未勝利戦で、1番人気ながら13着に惨敗したコロラトゥーラもソエを痛がっての結果だったようです。確かに最終追い切りは馬なりでしたが、この時は中1週だからだろうと特に問題ないように思えましたし、パドックでも僕にはやはり問題なく見えました。まったく妙味はないので馬券は買いませんでしたが、結果はびっくりするような惨敗。あとで返し馬のVTRを見ると、確かにソエを気にしているようなぎこちない走り方。

そうなると、若駒戦で勝負のときは、やっぱりパドック&返し馬のチェックは必至ということになりますね。逆に、前走ソエで惨敗した馬が強めの追い切りをかけてきた場合、特にその馬が早い段階で素質の片鱗を見せていた馬で人気があまりなければ買い、ということですよね。

ひとつ教えていただきたいのですが、このソエというのは、だいたい若駒がどのくらいレースをこなすまで、気にかける必要があるものなのでしょうか? 逆に言えば、どのくらいレースに慣れれば、ソエがほとんど出なくなるものなのでしょうか? きっちりとした区分けはないとは思いますが、もしご存知であれば教えてください!

ほんと馬柱から読み取れないことをいかに把握するかが大切なんだなあと痛感している今日この頃です。

ひきつづきメイクレビュー、楽しみにしています!

Posted by: Gachalingo | July 21, 2009 at 03:18 AM

Gachalingoさん

こんばんは。

ご無沙汰しております。

若駒のソエは買い消しの材料として大切ですよ。

ソエとは骨が固まっていない若駒の時期に、強い調教を施されて起こりやすい疾病です。

ですので、少なくとも3、4戦目までは気にかける必要があります。

もちろん、古馬になってもソエを痛がる馬もいますので、
個体によって千差万別ですが。

そして、ソエが出ていても走る馬もいますし、
痛がって本来の走りが出来ない馬もいます。

見分けるポイントとしては、
ソエが出ているためキッチリと調教が出来ていなければ要注意ということです。

おそらくソエを痛がって惨敗したコロラトゥーラは強い調教が手控えられていたのではないでしょうか。

パドックや返し馬を見てソエが出ていて、
調教も軽い馬なりであれば怪しいと思ってください。

ちなみにJRAが作っている競馬用語辞典というのがありますよ。かなり良く出来ているのでご参照ください。

http://www.jra.go.jp/kouza/yougo/index.html

PS
2週間ほど前に送ったメール、また届いていませんか?
近いうちにお会いしてお話ししたいなあ。

Posted by: 治郎丸敬之 | July 22, 2009 at 01:36 AM

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Posted by: xw1y3n | June 27, 2010 at 11:32 PM

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Posted by: football | June 07, 2011 at 01:11 PM

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