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会心

Arima09 by Deliberation
有馬記念2009-観戦記-
武豊リーチザクラウンがスタート良く飛び出し、内のミヤビランベリを制する形で先頭に立った。確たる人気馬不在の中、各ジョッキーが勝ちを意識し、少しでも有利なポジションでレースを進めようと、スタートしてから192mしかない第1コーナーに殺到したことによって、全体的に淀みのない、前半1000m通過が58秒6という、昨年のダイワスカーレットの時よりも速いペースでレースは流れた。ブエナビスタ以外の上位馬は、後ろから行った3頭が1、3、4着という、典型的な前潰れのレースとなった。

勝ったドリームジャーニーにとっては会心のレースであった。自らが得意とするコーナーの多い右回りのコースで、これだけ展開に恵まれれば、まさに勝ってくださいと言わんばかり。スタートでの出遅れもなんのその、最後のコーナーで前の馬たちを一気に飲み込んだ。宝塚記念でピークに仕上げられ、天皇賞秋では完調手前だった体調が、ジャパンカップをパスしたことに加え、最後の追い切りでハードに追われたことで上向いていた。2歳時にマイルのG1レースを勝った馬が、5歳になって中距離の古馬G1レースを2つも勝つのだから、競馬は不思議である。父ステイゴールド、母父メジロマックイーンという遅咲きの血を大事に育てた関係者には、敬意を表したい。

池添謙一騎手は、追い込み馬に乗っても、常に落ち着いた手綱さばきを見せてくれる。スイープトウショウ、デュランダルなどに跨った経験が実になっているのだろう。池添謙一騎手のことだから、今回の有馬記念でも、レース前に自分を相当に追い込んだに違いない。追い込み馬に乗るジョッキーには我慢が求められる。行きたくても行かない、行けても行かない、我慢に我慢を重ねる精神力が必要である。そのために、あらゆる状況を何度も何度もイメージしたはずである。最も望んでいた形となり、ゴール後は緊張の糸がほどけて喜びの涙が溢れた。

負けて強しとはこういうレースのことを言うのだろう。この厳しいペースを自分から勝ちに行き、ドリームジャーニーに最後まで食い下がっているのだから、ブエナビスタは強い。結果的には、積極的に攻めたことが完全に裏目に出てしまった。それでも、これまでの牝馬らしいイメージを覆した、底力とスタミナに溢れる走りを見せてくれた。違った面を引き出せたことに関して言えば、実りの多いレースであったに違いない。競馬にはタラレバは禁物だが、もしこれまでのようにブエナビスタが後ろからレースを進めていたら、どんな結果になっていただろうか。

昨年と同じく3着に突っ込んだエアシェイディは、さすが高齢馬というべきか、周りの乱ペースに惑わされることなく、自らのリズムで走っていた。前に行った馬が勝手に潰れてくれた結果ではあるが、自身の力を出し切った。4着に入ったフォゲッタブルは、ルメール騎手の好判断が光った。周りの馬の状況を瞬時に察知する、レースに行っての頭の良さは素晴らしい。他の騎手が真似しようとしても真似できるものではない。フォゲッタブル自身も、この秋、最も力をつけた1頭だろう。菊花賞とステイヤーズSを2、1着と激走し、暮れの有馬記念まで走り切ったのだから、馬肥ゆる秋を見事に体現した。血統背景からも来年が楽しみな馬である。

これが引退レースとなったマツリダゴッホは、4コーナーであわやという見せ場を作った。切れる脚のない馬だけに、早めに動くしかなかったが、このペースを捲くり切るだけの力は残っていなかった。菊花賞馬スリーロールスは大変残念なことになってしまった。冬の時期だけにあり得ることとは分かっていても、悔やんでも悔やみきれない関係者の気持ちは察して余りある。競馬の陰の部分からも、私たちは決して目を背けてはならない。

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京都金杯を当てるために知っておくべき3つのこと

Kyotokinpai

■1■マイル戦に実績があり、マイル以上のスタミナを持つ馬を狙え
主なステップレースは鳴尾記念(1800m)と阪神カップ(1400m)になり、マイル以上のスタミナを持つ馬とマイル以下の距離でスピードを発揮する馬とが、マイル戦の舞台で激突することになる。京都のマイル戦というコース設定を考えると、どちらかといえば鳴尾記念組を上に取るべきだが、33秒台の速い時計で決着することが常なので、スピード勝負にも対応できる裏づけがないと厳しい。そういった意味では、マイル戦での実績(勝ち鞍)は必要で、マイルCSで好走してきた馬が出走してくれば間違いなく好勝負になる。

■2■勝つはずの馬が勝つべくして勝つレース
前半3ハロンの平均タイムが34秒9、ラスト3ハロンの平均が35秒1と、京都のマイル戦らしく、極めて平均ペースでレースは流れる。つまり、どんな脚質の馬でも勝負になり、展開に左右されて負けるということが稀なレースである。また、スタートから最初のコーナーまでの距離も694mとかなり長いため、枠順の有利不利もほとんどない。勝つはずの馬が勝つべくして勝つレースといえる。

ただし、開幕週ということもあって、直線が平坦な絶好の馬場では前もなかなか止まらないことに注意すべき。過去10年のラップタイムの中でも、前半800mのタイムに注目してみたい。

平成12年
12.3-10.9-11.8-11.7-11.5-11.7-11.9-11.6(46.7-46.7) 1:33.4キョウエイマーチ
平成13年
12.6-11.2-11.8-11.9-11.5-11.1-11.6-11.7(47.5-45.9) 1:33.4ダイタクリーヴァ
平成14年
12.4-11.0-11.7-11.9-11.7-11.6-11.6-11.9(47.0-46.8) 1:33.8ダイタクリーヴァ
平成15年
12.3-10.5-11.8-12.2-12.1-11.6-11.5-11.7(46.8-46.9) 1:33.7Mサイドワインダー
平成16年
12.2-11.0-11.2-11.6-11.6-11.8-11.5-12.4(46.0-47.3) 1:33.3Hマイソールサウンド
平成17年
12.7-10.8-11.5-11.7-11.7-11.6-11.8-12.2(46.7-47.3) 1:34.0Mハットトリック
平成18年
12.2-11.1-11.8-12.2-11.8-11.2-11.4-12.3(47.3-46.7) 1:34.0Sビッグプラネット
平成19年
12.3-11.2-11.7-12.2-11.6-11.0-11.6-12.3(47.4-46.5) 1:33.9Sマイネルスケルツィ
平成20年
12.5-11.4-11.4-12.3-11.4-11.3-11.2-12.1(47.6-46.0) 1.33.6S エイシンデピュティ
平成21年
12.6-10.7-11.2-11.8-11.6-11.9-11.4-11.7(46.3-46.6)1.32.9M タマモサポート

前半の800mが47秒台に落ち着くと、完全に前が有利になっていることが分かる。出走メンバーを見渡してみて、どの馬がどのように逃げるのかをイメージする作業をする際には、この47秒という数字を頭に置いておきたい。

■3■あまりハンデ戦であることを意識しなくてよい
平成8年からマイル戦へと距離が短縮され、高松宮記念や安田記念へ向かうというよりも、昨年の秋シーズンを消化不良で終わったマイラーたちの最終戦的な色合いが濃い。とはいえ、一戦級落ちの実力のあるマイラーが揃うため、ハンデ戦ながらもレベルの高い争いが期待できる。

そのため、勝ち馬の平均ハンデが56.4kgと、力のある馬であれば、少々重いハンデを背負ったとしても軽量ハンデ馬に足元をすくわれることはほとんどない。あまりハンデ戦であることを意識せずに、基本的には各馬の力の比較を優先すべきレースである。

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究極の選択

Jiromaru

私に残された最後のチャンスは有馬記念でした。今からちょうど10年前、1レース10万円という勝負をしていた1999年最後のG1レース。当時、手取り14万円だった私にとって、1年間では返しきれないほどの借金を背負って臨んだレースでした。実は前の週のスプリンターズSでブラックホークの単勝を買っていた私は、ほんの少しだけ負債を減らし、ほんの少しだけ気が楽になっていました。もしこの有馬記念が当たれば、逆転勝利の可能性も残されていたのでした。

しかし、この年の有馬記念には、スペシャルウィークとグラスワンダーという超一流馬が2頭出走してきました。スペシャルウィークはこの秋、天皇賞秋→ジャパンカップと連勝し、最後の大一番に臨んできました。特にジャパンカップでの強さは圧巻で、さらに調子を上げて来ているとの陣営のコメントもあり、全く隙のない馬に見えました。対するグラスワンダーも、辛勝した毎日王冠から間隔を開け、この有馬記念に向けて完全に仕上げ直してきました。しかも前年の覇者でもあります。この2頭のどちらが勝利するのかが焦点であり、圧倒的な人気を分け合うのは明らかでした。

私の選択肢は2つありました。ひとつは、この2頭以外の馬を買うこと。候補として考えていたのは、3歳馬のテイエムオペラオーでした。ミスター競馬こと故野平祐二さんが「ヨーロッパの馬みたいだ」と絶賛していたほど、力強いピッチ走法で駆けるテイエムオペラオーにとって、暮れの中山の時計の掛かる馬場が合っていないはずはありません。しかし、菊花賞で僅差の2着後、ステイヤーズSを使ってまさかの2着に敗れていました。前走、G3レースで負けていた馬が有馬記念で勝つということに少々無理があるのではと感じていました。

もうひとつは、賭け金を増やすこと。スペシャルウィークもグラスワンダーも2倍台の単勝オッズでしたので、たとえ当たったとしても、1レース10万円では逆転は不可能です。詳しくは書きません(書けません)が、○○万円を賭ければチャラ、それ以上であれば勝ってこの年を終われるはずです。悪魔のささやきが聞こえてきました。「もうここまで負けているんだから、○○万円も○○万円も変わらないよ。男なら思い切って勝負しな」と。

悩みに悩んだ末、私は後者を選びました。いや、選んだというよりは、スペシャルウィークとグラスワンダーのどちらかが勝つのが必然と思ったのです。そうなると、賭け金を増やすしかありませんよね。私は腹を決めました。あとはどちらに賭けるかです。年始から単勝のみで勝負をしてきた私にとって、2頭の馬連という結論はありえませんでした。スペシャルウィークか、それともグラスワンダーか。まさに究極の選択でした。

この時ほど、切実に未来を知りたいと思ったことはありません。もしどこかに答えがあるならば、どんな手段を用いても手に入れたい。そんな気持ちでした。まるで頭から湯気が出るような気がしました。パドックを見ては考え、返し馬を見ては考え、競馬新聞を見ては考え。スペシャルウィークで間違いないと確信した時もありましたし、グラスワンダーが勝利するイメージが浮かんだこともありました。結局、レースの投票が締め切られる1分前まで、私は延々と考え続けました。

今思い返してみると、実は答えなんてどこにもなかったのです。それはレースを見てもらえば分かると思います。それまでの私は、競馬のレースは何度やっても同じ結果になると考えていましたし、その結果は科学的に証明できると信じていました。ひとつのレースにはひとつの答えがあって、その答えに至るまでの過程さえ正しければ、どんなレースでも必ず勝てると公言していました。恥ずかしい限りです。この薄氷を踏むような経験を通して、競馬は分からないということが分かったのでした。

この有馬記念の結末を書こうと思って筆を執りましたが、やめておきます。競馬場の締め切りのベルが鳴って、心臓が止まりそうになりながら、マークシートにどちらの馬の番号を塗りつぶしたのか、私以外の誰も知りません。今まで10年間、誰にも言えなかった秘密をどうしても書く気になれないのです。思わせぶりな私のわがままだと思ってご容赦ください。もしかすると、結末はすでにあなたの胸の中にあるのかもしれませんね。


関連リンク
「ガラスの競馬場」:あの時の熱狂が
「ガラスの競馬場」:良い逃げ切り、悪い逃げ切り

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「ガラスの競馬場」CLASSICの申込みを締め切りました。

「ガラスの競馬場」CLASSICの申込みを締め切りました。ライブCDを発送したり、パスワードをお伝えしたりする時間の関係上、今回は限定募集とさせていただきました。あくまでも個人でやっていることですので、どうぞご理解ください。

さて、「ガラスの競馬場」CLASSICについて、いくつかの質問を頂戴しておりますので、この場を借りて答えさせてください。おそらく同じ質問・疑問をお持ちの方もいらっしゃるかもしれませんので。

まずは一番多かったのが、「私は他人の予想(根拠)を参考にすることはあっても、のっかったり転用するつもりはなく、CLASSICに入会するか躊躇しているところです」という趣旨の質問です。おっしゃる通りだと思います。私が思うに、「ガラスの競馬場」をご覧いただいている方々は、自分で予想することが楽しく、最後の決断も自分でされるはずです。勝ちポジ的予想はあくまでも私の結論であって、当たったり外れたりすることもあると思います。ただ、「勝ちポジマップ」を使った予想法自体は非常に有効なので、ぜひとも実際のレースで体感してもらいたいのです。あなたの予想法に新しい視点が加わるはずです。

もうひとつ、これは余談になるかもしれませんが、「競馬を書くことで生きてゆく」という所信表明を、私が予想を有料化してプロの予想家として食べていくという意味に解釈されてしまっていることがあるようです。別にそういう意味ではなく、「競馬を書くことで生きてゆく」は、今まで競馬を読むことで生かされてきた私が、これからは競馬を書くことで生きていきたいということです。これから先、私がそうしてもらったように、もっと多くの人々の人生に競馬の楽しさや素晴らしさを伝えていきたいと思うのです。そのプロジェクトの第1弾として「ガラスの競馬場」CLASSICがあり、メンバーの方々にサポートしてもらっていると感謝しています。

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中山2500m

Nakayama2500t

外回りコースの3コーナー直前からのスタート。第1コーナーである3コーナーまでの距離は192mと短く、スタートしてすぐにコーナーに突っ込む感じ。スタンド前を通る前に馬を落ち着かせておきたいので、スタートしてから最初の直線まではポジション争いよりも各馬折り合いに専念する。

スタンドからの歓声によって馬が行きたがることがあるが、馬を前に置けるとそれを防げる。そのため、前の馬を壁にできる内枠の馬は有利になる。1週目はゆっくりと坂を登り1コーナーに差し掛かる。ペースが上がるのは2コーナーを回って丘の下りにかかった地点から。向こう正面から3コーナーまでの間に、ほぼトップスピードに加速する。ここでのペースが極端に速いと最後の坂での逆転劇が待っている。

中山の2500mというコースにおける特徴はコーナーを6つも回るということだ。そのため道中のペースはあまり速くなることはない。ステイヤータイプの馬が活躍しているのは、スローペースでも折り合いに苦労することがないからであろう。スピードだけで押し切れるコースではないが、マイラーでも折り合いがつくタイプであれば克服はできる。

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風格さえ

Asahihaifs09_2 by Deliberation
朝日杯フューチュリティS2009-観戦記-
1番枠を生かしたバトルシュリイマンがハナに立ち、それをツルマルジュピターとダイワバーバリアンが追いかける形でレースは始まった。前半800mが46秒1、後半が47秒9という朝日杯フューチュリティSに典型的なハイペースとなり、前半で前に行き過ぎた馬にとっては苦しいペースとなった。また、厳しい流れになったことにより、スピードだけでなくスタミナも問われるレースであった。流れに乗った上位2頭は現時点での完成度が高く、それ以下の馬たちとは力差も感じられた。

ローズキングダムは並ぶ間もなくエイシンアポロンを抜き去り、わずか3戦目にして横綱相撲でG1レースを勝ってしまった。好位に行こうと思えば行ける器用さと、騎手が行くなと抑えれば素直に反応できる賢さを兼ね備えている。前走もそうであったが、競走馬にとって一番苦しいキャリア2、3戦目にもかかわらず、パドックでも返し馬でもレースでも落ち着いていた。それでいてレースに行くと闘争心を発揮するのだから、非の打ち所のない馬である。この時期に激しいマイル戦を走ったことが来年どう出るか分からないが、底知れぬ強さを感じさせる勝利であった。

小牧太騎手は念願の橋口調教師の管理馬によるG1制覇を成し遂げた。圧倒的な1番人気に推され、自分が大きな失敗さえしなければ勝てるというプレッシャーを乗り越えての勝利だけに、嬉しさもひとしおだろう。道中でわずかに行きたがったローズキングダムを抑え、最後の直線まで中団で追い出しを我慢したように、ただ勝つだけではなく、完璧な手綱捌きであった。勝利ジョッキーインタビューにて、溢れそうになる感情を抑えながら答える様には、ジョッキーとしてひと皮むけたG1ジョッキーの風格があった。

エイシンアポロンも力強い競馬をしたが、今回は相手が強かった。51秒台で真っ直ぐ駆け上がってきた坂路調教からも、このレースに向けて最高の仕上がりにあった。父は鉄の馬と呼ばれたジャイアンツコーズウェイであり、エイシンアポロンもその渋太さを受け継いで、最後まで良い脚を長く使ってよく伸びている。デビュー戦から1800mを2度使ったことも、ここに来て布石として生きてきている。この馬の地脚の強さを生かすために、外目を通り、気持ち早目に仕掛けた池添騎手の好騎乗も光った。

3着に粘りこんだダイワバーバリアンからは、将来性の高さを感じさせられた。まだしっかりと筋肉が付ききっていない現状で、これだけのペースを先行して粘ったのだから、来年以降が楽しみな馬である。今年絶好調のマンハッタンカフェ産駒は、こうして早い時期から活躍できるだけではなく、成長力も備えている。来年以降もアグネスタキオンに次ぐ、サンデーサイレンスの後継者としての役割を担っていくことだろう。

キングレオポルドは結果的には前に行き過ぎた。勝負をしに行ったのは分かるが、この馬の良さを生かすには、ソロっと出して中団よりも後ろで折り合って進めるべきであった。その馬の能力と他馬のそれとの比較の上に成り立つ判断だが、まだ勝負に行くには馬が完成されていなかったということである。同じことはダッシャーゴーゴーにも言え、スタミナの不安を補うためには、ここは抑える競馬をしてみても良かったのではないだろうか。

まさかの14着と惨敗してしまったトーセンファントムは、明らかに外枠がこたえていた。内田博幸騎手はスタートしてから思い切って出して勝ちに行く選択肢を選んだが、やはり引っ掛かってしまった。私は後ろから下げて直線一気を狙うのかと思っていたが、前者を選んだようである。どちらが正解ということではないが、勝ちに行っての結果と受け止めるしかないだろう。この馬の引っ掛かる気性と中山マイル戦の外枠という条件が、どうにも一致しなかった。

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有馬記念を当てるために知っておくべき3つのこと

Arima

■1■必ずしも強い馬が勝つとはいえない2つの理由
暮れの大一番、有馬記念。3歳馬と古馬との対決でその年のナンバーワンを決定するのだが、必ずしも強い馬が勝つとは言えないのがこのレース。

その理由として、
1、シーズン最後のレースであるために、強くてもピークを過ぎている馬がいる。
2、コーナーを6つも回るため、展開によって大きくペースが左右される。
という2点が挙げられる。

1については、各馬それぞれ目標としていたレースが違うということである。たとえば3歳馬なら菊花賞、古馬ならジャパンカップ、そして海外の大レースに目標を定めていた馬もいるだろう。しかし、現状としては、暮れの大一番である有馬記念に目標を置いていたという馬はまずいない。よって、秋のどこかの時点でピークに仕上がってしまった馬や、仕上げて勝った馬は、この有馬記念には下降線の決して万全とはいえない体調で臨まざるを得ないということになる。中にはここに来て調子を上げてくる馬もいるので、そういった体調の交錯があって、あっと驚く好走や凡走が繰り広げられるのがこの有馬記念である。

2については、有馬記念が行われる中山の2500mというコースにおける特徴は、コーナーを6つも回るということだ。競馬はコーナーを回ることによって息が入ったり、ペースがアップダウンしたりするので、コーナーの数と展開の不安定性は比例する。昨年はダイワスカーレットが尋常ではないペースでレースを引っ張ったが、いつ超スローペースになってもおかしくない。つまり、展開の紛れによって結果が大きく左右される、荒れやすいレースである。

■2■世代交代が行われるレース
過去10年の年齢別の成績を見ると、3歳馬が2勝、4歳馬が8勝となる。成長著しい3歳馬か、充実から完成に向かう4歳馬のどちらかから勝ち馬が出る可能性は非常に高い。このデータを考えると、5歳と7歳時に連対したタップダンスシチーの凄さが分かる。いずれにせよ、有馬記念は世代交代が行われるレースであり、これからの馬を狙い打つのが本筋である。

■3■牝馬が勝ちきることは難しい
昨年、ダイワスカーレットが驚異的な強さで勝利したものの、牝馬としてはヒシアマゾンの2着、エアグルーヴの3着、ダイワスカーレットの2着が近年では最高であった。理由は2つ考えられて、1つはジャパンカップと同じく、トップレベルのスタミナが要求されること。もうひとつは、牝馬は牡馬に比べて冬毛が生えてくるのが早いように、季節的に休眠に入ってしまい臨戦態勢にないことが挙げられる。これからも牝馬がこのレースを勝ち切ることは相当難しいだろう。

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長い旅の途上

Jiromaru

私の大好きな冒険写真家の星野道夫さんは、「人は生きているかぎり、夢に向かって進んでいく。夢は完成することはない。しかし、たとえこころざし半ばにして倒れても、もしその時まで全力を尽くして走りきったならば、その人の一生は完結しえるのではないだろうか」と書きました。私もそう思います。誰にも夢があり、ある人にとっては手の届かない夢、またある人にとっては目標に近い夢かもしれません。でも、日々、その夢を抱いて生きてゆく。青臭いかもしれませんが、たとえその夢が完成しようがしまいが、夢があるからこそ私たちは生きてゆけるのです。もしその夢がかなったのなら最高ですよね。

小牧太騎手にとっての夢は、「橋口調教師の管理馬でG1レースを勝つこと」でしょう。このことを語るには、今から5年前の朝日杯フューチュリティSまで遡らなければなりません。園田競馬場のトップジョッキーとして、鳴り物入りで中央競馬に殴りこみをかけた小牧太騎手は、橋口厩舎のペールギュントを駆って、朝日杯フューチュリティに1番人気で臨みました。前走の東京スポーツ杯を好走しての出走だけに、いよいよ小牧太騎手の中央初G1の時が来た、と誰もが思いました。

ところが、1枠を引いてしまった小牧太ペールギュントは、なかなか前目のポジションを取ることが出来ませんでした。終始包まれるような形になり、直線で大外に出して追い込んできたものの、先に抜け出したマイネルレコルトに届かず、3着に終わってしまいました。小牧太騎手は、ペールギュントの良さである末脚を生かした乗り方をしたと思います。それでも、中山の1600mというトリッキーなコースの前になす術なく敗れたのでした。

小牧太騎手は言い訳ひとつしませんでした。それでも、ペールギュントの馬券を持っていなかった私でさえ、小牧太騎手の心中が推し量れるような負け方でした。中央に移籍して以来、ずっとお世話になっている橋口調教師の管理馬で、G1レースを勝って恩返しが出来るチャンスに、すぐそこまで手が届いていたはずでした。どれだけ悔しかったでしょう。自分の運命を呪ったこともあったかもしれません。いつかこの借りは返す、そう胸に誓ったに違いありません。

自身による中央初のG1制覇は、昨年の桜花賞、レジネッタでの勝利により達成されました。しかし、小牧太騎手の本当の夢は、橋口調教師の馬をG1タイトルに導くことなのではないでしょうか。夢に向かって歩き続けるのか、それとも途中あきらめてしまうのか、人それぞれだと思います。小牧太騎手は今回の朝日フューチュリティSで、夢をかなえるチャンスをついに手にしました。地方から中央入りして、期待はずれと陰口を叩かれながらも、腐らずにやってきた全ての経験と彼のジョッキーとしての矜持をぶつけるのです。

私にも夢があります。「競馬を書くことで生きてゆく」プロジェクトの第1弾として、「ガラスの競馬場」CLASSICを立ち上げました。たくさんの方々に応援していただき、嬉しく思っています。これから先、自分の大好きなことが周りの人々に少しでも認めてもらえる世界になるよう、多くの人々の力を借りて、もっと広いリーチで競馬の素晴らしさを伝えていきたいと思っています。その長い旅の途上には、たくさんの楽しいことが待っている気がしてなりません。


自分の夢や人生が日常に絡めとられそうになった時、いつも聴く曲です。

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競馬を語ります。

Classicprtop01

私が「ガラスの競馬場」にて競馬を書き始めたのは、観戦記が書きたかったからです。変わっていると思われるかもしれませんが、レースの予想を公表したかったわけではなく、どうしてもレースを観た後の解釈を書きたかったのです。ですから、記念すべき最初のエントリーは、実は2001年のスプリンターズSの観戦記なのです。インターネットの黎明期でしたので、あのアップした時の興奮は今でも忘れられません。夢にまで見た、自分の観戦記が書ける場が出来たという感動でした。それ以来、8年間にわたり、G1レースに限ってですが、観戦記を書き連ねてきました。

過去の観戦記はこちら(あの頃の感情が蘇ってきます)
http://www.glassracetrack.com/blog/cat1909598/index.html

私はミスター競馬こと野平祐二さんに競馬を教えてもらいました。教えてもらったと言っても、手取り足取りではなく、観戦記を読ませてもらうことで、競馬を学んだのでした。週刊「GALLOP」を買うと、真っ先に読むのが野平祐二さんの観戦記でした。実際のレースを観て、私が考えたことと野平祐二さんが考えたことを比べてみて、その違いに驚き、そのギャップを少しでも埋めていこうと何度も穴が開くほど読みました。そうすることで、野平祐二さんの競馬を吸収していったのです。今思うと、野平祐二さんに競馬を教えてもらったのは最大の幸せでした。もし他の誰かだったら、私の競馬は全く変わっていたかもしれない、と思うとゾッとします。

そんな私と野平祐二さんの師弟関係は、-まるで私の一方的な片思いでしたがーおよそ5、6年続いたと思います。しかし、野平祐二さんは2001年にお亡くなりになり、もう二度と彼の観戦記を読むことが出来なくなってしまいました。そして、私は自分で観戦記を書くことを決意しました。

「ガラスの競馬場」CLASSICでは、私がレースを観て考えたことや感じたことを、実際の映像を観ながら語っています。なぜ音声という形にしたかというと、もし野平祐二さんが生きておられて、その肉声でレース回顧をしてくれていたら、絶対に聞きたいと思ったからです。もちろん野平祐二さんの代わりはいませんが、自分が聴いてみたいというサービスを自分で作ってみました。G1レースだけではなく、重賞レース(G2、G3)についても分析しています。生で話すことでしか伝わらない、伝えられないこともあると思います。

以下、「ガラスの競馬場」CLASSICメンバーのためのサービスです。

Sono1
昨年行われた「勝ちポジを探せ!ライブ」で発表した、「勝つ馬ではなく、勝つためのポジションを走る馬を探す」という、競馬の運動法則を最も忠実に実現した予想理論です。ご自身の予想法に新しい視点を取り入れてみてください。単勝や連勝だけではなく、馬単、3連単にも対応できるように印(◎○▲△)を打っていきます。

土曜日、日曜日に行われる重賞競走のレース予想を、前日夜~当日朝までに1鞍ずつお送りします。この時点では、最終追い切りも終わり、枠順も決まっているため、立ち写真の様子や調教での動きと「勝ちポジ」理論を連動させることによって、これまでにない新しい視点からの予想をお届けします。点でしかなかった思考が最後に1本の線になる瞬間です。

→サンプルはこちら(PDF形式)

Katipojitekisample

Sono2
重賞に出走する馬の立ち写真から馬体を検証し、シンプルかつ分かりやすい言葉を使って評価します。最高に体調が良く、最も仕上がっている馬を、基本的には1頭ピックアップしますので、馬券の参考にしている方が非常に多く、かつ実績のあるコーナーです。

立ち写真には馬の体調の良し悪しが如実に出ます。厩舎や関係者のコメント・情報に比べ、立ち写真の馬体は真実を語ります。ただし、立ち写真から体調を読み取るには、かなりの熟練の目が必要になります。長年の試行錯誤の末にたどり着いた、立ち写真を使った馬体の見極め方を学んでいただければと思います。

→サンプルはこちら

ちなみに、もし「ガラスのパドック」の連載が始まってからの5つ☆馬の単勝を買い続けていたとすると、トータル(計77レース)での回収率は291%になります。体調が良い馬を見極めることが出来れば、競馬で勝てる可能性が十分にあることを証明していると思います。

→実績の詳細はこちら(PDF形式)

Glasspaddocksample

Sono3
実はこちらのサービスが、今回の目玉かなと個人的には考えています。

音声と動画を組み合わせながら、レースの見方を勉強していきます。先週に行われた重賞レースを回顧・分析し、音声(MP3形式)による配信を行います。JRAのホームページやレーシングビュアー等を使って、パソコンもしくは携帯で映像を同時に観ていただくことで、レースのポイントや各ジョッキーや馬の動きがより分かりやすくなります。実戦のレースを通して、今までは知り得なかった競馬の本質に迫ります。

また、今週の重賞レースの展望も行います。今週の重賞レースの傾向や出走各馬の評価を、音声(MP3形式)によって配信します。勝つチャンスのある馬から危険な人気馬まで、かなり細かい馬券のノウハウを織り交ぜながら語っていきます。その他、先週のレースを見て、気になった注目馬やニュースなどがあればお伝えします。

火曜日、水曜日までには配信しますので、モーニングコーヒーを飲みながら、パソコン上で映像と共に聴いてくださっても結構ですし、お持ちのMP3プレイヤーやipodやiphoneに落として、通勤通学の途中で聴いていただくことも出来ますよ。

→サンプルはこちら(MP3形式)

*再生まで多少時間が掛かることがありますのでご理解ください。

1wnagare

「ガラスの競馬場」と併せてご覧頂くことで、毎日が日曜日になります!

■料金は?
月額3,980円(税込)になります。入会日を起算として、1ヶ月毎に料金を頂戴します。安くて心配と思われるかもしれませんが、「ガラスの競馬場」をご覧になっている真の競馬ファンのほとんどどなた様でも会員になりやすく、長く続けて読んでいただくことで、より大きな価値を提供できると考えています。

■お支払い方法は?
お支払いはクレジットカード払いによる毎月継続課金になります。
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Step2

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Step3

Classicsaletopimg02

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「ガラスの競馬場」クラシック会員に登録いただいた方々に、先月行われました「馬券のヒント」Q&Aトークライブの内容をまとめたCDを無料でプレゼントします。会員登録を確認後、順次、ライブCDをご指定のご住所まで発送いたします。

ライブCDの内容は以下の通りです。

Disc1(45分)
■一生競馬を楽しむために大切なこと
■今年のダービーは宝物のようなレース
■3連勝することはできても、4連勝、5連勝は難しい。
■メジロパーマーが勝った上がり不問のレース
■揉まれ弱い馬にとって、道悪と直線競馬は好材料となる。
■重・不良馬場でこそ、騎手で買え。
■道悪ではどんな馬を狙うべきか?(リーチザクラウン編)
■私たちの判断や決断は、感情に支えられている。
■“頭”ではなく“心臓”で予想せよ。

Disc2(67分)
■安藤勝己騎手の「勝つためには勝つ気で乗らないこと」
■レジェンドハンターの朝日杯フューチュリティSの個人的思い出
■隙のない藤田伸二騎手
■アメリカンスタイルとヨーロピアンスタイルの騎手
■各ジョッキーの特徴(長所、短所)、馬との相性について
■レースで強い馬を見極めるポイント(レースを見ただけで強い馬が分かる?)
■ゴール前で耳が立っているのは、余力のある証拠。
■ディープインパクトの菊花賞を内側から観る
■舌を出して走る馬を騎手は操縦できない。
■レース映像と雑誌の写真を使ってレースを観る。
■質疑応答(Q&A)
■瞬発力型、持続力型の馬をどうやって見極めるか?
■道悪馬場を走った反動ってあるの?
■どのようにして、レベルの高いレースを見極めるのか?

Bakennohintcd
Sityou

ライブCDの内容は、CD2枚組(合計112分)と当日配布した資料になります。ライブCDの内容の一部分を、試聴していただけるようになりましたので、ぜひ聴いてみてください。
*試聴まで少し時間が掛かる場合がありますのでご容赦ください。

→ライブの感想はこちらから

お一人お一人様にパスワードやライブCDを送らせていただく関係で、今回は100名の限定募集とさせていただきます。早めに定員が一杯になることが予想されますので、ご希望の方は今すぐ申し込みください。

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追伸

最後に、「ガラスの競馬場」CLASSICをオープンするにあたって、「競馬を書くことで生きる」というエッセイを書きましたので、私の所信表明としてお読みください。
Keibawokakukotode_2

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中山1600m

Nakayama1600t1

1コーナー付近にある小高い丘の頂上からのスタート。第1コーナーとなる2コーナーまでの距離が240mと短いことと下り坂になっていることによって、流れは速くなりやすい。見た目よりもゆったりとした2コーナーを回ると、あとはひたすら下り坂で、その勢いをつけたまま4コーナーを回り直線に突入することになる。勝負の分かれ目は最後に待ち構えている坂で、余力が残っていない馬はここでパタっと止まる。そのため、前残りか前崩れかといった極端な展開になりやすい。

直線が短いためスピードだけで押し切れそうだが、直線に急勾配な坂があることによって、実はスタミナも必要とされる。かといって、ジワジワと伸びていても直線が短く届かないので、一気に坂を駆け上がるような瞬発力も要求される。

外枠が極端に不利なコースである。第1コーナーまでの距離が短いため、外枠の馬は良いポジションを確保するのが難しい。そして、コース全体が大きな円を描いているため、外を回されると内の馬と比べてかなりの距離ロスになってしまう。ペースに緩みがないため、一旦外を回されると軌道修正する前にレースが終わってしまうことも多い。

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ALOHA,WORLD!

Hansinjf09 by Photostud
阪神ジュべナイルF2009-観戦記-
内枠を引いたジュエルオブナイルやパリスドールが元気良く飛び出し、控える馬は控えたため、第1コーナー手前の時点でペースダウンしつつ隊列はほぼ決した。縦長になりながら複合カーブをゆっくりと回り、最終コーナーにかかる直前から各馬一斉に動き始めた。前半の800mが47秒3、後半のそれが47秒6という平均ペースでレースは流れ、およそ力通りの決着となった。関東馬によるワンツーフィニッシュは初で、この時期の長距離遠征のハンデを克服しようという、関東陣営の試みがようやく実を結んだ結果である。長きにわたってその先陣を切っていた国枝調教師の管理馬が、関西で行われる牝馬のG1レースを制したという事実は大きい。

勝ったアパパネは折り合いが付いたことが最大の勝因である。スタート後に掛かる素振りを見せたが、蛯名正義騎手が手綱を引いて抑えると、素直に指示に従った。その後は理想的なポジションでレースを進め、4コーナー手前で外から来られて苦しい場面もあったが、蛯名正義騎手の好判断で、開いたスペースに馬が入って事なきを得た。アパパネに推進力があったからこそ、あそこのスペースに自然に入って行けたとも言える。外枠からの発走を克服したことに加え、最後は余裕を持ってのフィニッシュだっただけに、着差以上にこの馬の強さが際立った。ようやくキングカメハメハから待望の大物が誕生した。

2着に入ったアニメイトバイオは、決してスムーズな競馬ではなかったにもかかわらず、最後までよく伸びている。前走で牡馬を相手に2着した実績はダテではなかった。前走もそうだったが、馬込みも気にせず、息の長い末脚を使う馬である。この末脚は来年のクラシック第1弾桜花賞でも生きてくるだろう。激しい戦いが続いたので、今後少し休ませて疲れを癒してほしい。

ベストクルーズは安藤勝己騎手が実に上手く乗った。なかなかスピードに乗っていかない特性を利用して、ゴール前がトップスピードになるように、この馬のリズムで走らせることに終始した。直線に向いて前に開いたスペースに無理に入ろうとせず、アパパネが先に抜けたところを待ってから追い出したタイミングも完璧だった。安藤勝己騎手の連対率が高いのは、こうした何から何まで勝ちに行くのではなく、その馬の力を効率良く引き出す騎乗が出来るからに他ならない。結果こそ3着だったが、ベストクルーズにとっては最高のレースであった。

ラナンキュラスは内ラチ沿いを立ち回ったが、勝つためのレースではなかった。四位騎手としては、ラナンキュラスの現状を把握した上で、最短距離で回ってこようと考えたのだろう。最後までこの馬の力は出し切っているが、もうワンパンチ足りなかった。肉体的に力が付き切っていない中で、ここまで走られれば上出来だろう。肉体的な成長を促すためにも、馬をゆっくりと休ませてほしい。身体に力が付いてくれば、元々素質は高く、血統的にも来年のクラシックで楽しみな馬の1頭である。

1番人気に推されたシンメイフジは、スタートからダッシュが悪く、押してレースの流れに乗っていた。道中に遊んでしまうのはこの馬の良さでもあるとして、最後の勝負どころで反応が鈍かったのは休み明けのせいだろう。最後の直線でも左右から馬にぶつけられて、苦しいレースになってしまった。仕上がりこそ良かったものの、実戦に対する気持ちは仕上がっていなかったのだろう。気性的な成長が見られなかったのは残念である。

タガノエリザベートはポツンと後ろを進まないと末脚が発揮できない馬だけに、追い込んで届かずという結果は仕方ない。こういう結果が出ると、得てして後ろ過ぎたと言う人間が出てくるが(関係者も含め)、そうではないだろう。もっと前に行っていれば、最後の脚は使えないのである。前走のファンタジーSはハマったが、こういう競馬はなかなか2度続かないのである。

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朝日杯FSを当てるために知っておくべき3つのこと

Asahihaifs

■1■絶対的能力と完成度が問われる
傾向としては1番人気が強く、過去10年間で[1.4.4.1]という成績である。勝率1割、連対率5割、複勝率にするとほぼパーフェクトである。1番人気が好走することで有名なマイルチャンピオンシップよりも高い数字である。理由としては、かなり速い時計での決着となるため、実力の有無がはっきりと出てしまうことが考えられる。

また、過去10年の勝ち馬を見ると、平成16年のマイネルレコルト、平成18年のドリームジャーニー、平成19年のゴスホークケン以外、すべての馬が前走1着していることが分かる。これは現時点での絶対的な能力や完成度が問われるレースになることを示している。重賞ならば最低でも3着以内に好走していること、もちろん条件戦で負けているようでは×。

■2■生粋の逃げ馬は通用しない
ここまで逃げて勝ってきた馬がまったく通用していないことにも注目したい。中山1600mのコース形態上、2コーナーまでの位置取り争いが激化するため、ほぼ毎年、前に行った馬には厳しいペースとなる。さらに、最後の直線に急坂があることによって、スピードだけで押し切るのは難しい。

このレースを逃げ切ったのはミホノブルボンとゴスホークケンだけ。ミホノブルボンは新馬戦では出遅れて差す競馬を経験しているし、ゴスホークケンは前走で抑える競馬をしていた。つまり、スピードを武器にした一本調子の馬ではなく、抑えが利いて、終いの脚を生かすような競馬ができる馬でないとこのレースは勝てない。

ただし、最近のラップタイムを見ると、ここ数年は少し傾向が変わってきていることが分かる。ほぼ確実にハイペースに流れていた過去のレースとは違い、平成17年はなんとスローペース、平成18、19年はミドルペースに落ち着いている。その年ごとのメンバーによって流れが違ってくるのは確かだが、近年になってクラシックを狙う馬が回避して、よりスピードに偏った馬が集まってきている中だけに興味深い傾向である。今年も比較的落ち着いた流れになってしまうのか、もう少し見守りたい。

12.0-11.0-11.3-11.1-11.7-12.3-12.0-12.2(45.4-48.2)H
1:33.6 グラスワンダー
12.5-11.2-11.4-11.8-12.0-12.2-12.2-12.0(46.9-48.4)H
1:35.3 アドマイヤコジーン
12.3-10.4-10.8-11.6-12.0-12.6-12.1-12.9(45.1-49.6)H
1:34.7 エイシンプレストン
12.3-11.2-11.5-11.7-11.7-12.0-11.9-12.2(46.7-47.8)H
1:34.5 メジロベイリー
12.1-10.9-11.4-11.8-11.5-12.1-12.1-11.9(46.2-47.6)H
1:33.8 アドマイヤドン
12.5-11.1-10.7-11.2-11.4-11.7-12.3-12.6(45.5-48.0)H
1:33.5 エイシンチャンプ
12.3-10.7-11.1-11.7-11.7-12.1-11.9-12.2(45.8-47.9)H
1:33.7 コスモサンビーム
12.3-10.8-10.9-11.4-12.0-12.0-11.8-12.2(45.4-48.0)H
1:33.4 マイネルレコルト
12.8-11.5-11.6-11.5-11.6-11.8-11.1-11.8(47.4-46.3)S
1:33.7 フサイチリシャール
12.6-11.0-11.3-11.9-12.1-12.2-11.1-12.2(46.8-47.6)M
1:34.4 ドリームジャーニー
12.3-11.1-11.3-11.6-12.0-11.9-11.3-12.0(46.3-47.2)M
1:33.5 ゴスホークケン
12.2-10.8-11.3-12.0-12.5-12.6-11.7-12.0(46.3-48.8)H
1.35.1 セイウンワンダー

■3■スタミナがないと勝ち切ることはできない このレースはスピードこそ絶対だが、スタミナもないと勝ち切ることはできない。そのため、1600m以上の距離のレースを経験していることはほぼ必須条件になってくる。ということからも、もし東京スポ-ツ杯(G3 東京1800m)のレースを勝った馬が順調に出走してくれば、間違いなく勝ち負けになるだろう。

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良い逃げ切り、悪い逃げ切り

Jiromaru

阪神ジュべナイルFには、良い逃げ切りと悪い逃げ切りがあります。あっ、もちろん、私にとってですが。良い逃げ切りは、ブエナビスタの母であるビワハイジが勝ってくれた時のそれ。自分と同じ誕生日というだけの理由で買った線の細い牝馬が、あの女傑エアグルーヴに先着した唯一のレースでした。「ハイジ、ハイジ!」と少女のように叫びました(笑)。悪い逃げ切りは、M・キネーン騎手を背にしたヤマカツスズランが逃げ切ってしまった時のそれ。決してM・キネーン騎手やヤマカツスズランが悪いわけではありません。が、どうしてもこの馬だけには逃げ切って欲しくなかったのです。

かつて1レースに10万円を賭けていた年があった、と以前に書いたことがあります。当時、手取りの給料が14万円だった私にとって、1レース10万円という金額はまさに大金でした。考えられないほどの大金を賭けることによって、自分はどう変化するのか。今となって思えば、私という人間の限界を知りたいという実験だったのかもしれません。若気の至りと言ってしまえばそれまでですが、その頃の私は誰がどう見ても殺気立っていたと思います。

阪神ジュべナイルFが行われる頃には、私は相当に追い詰められていました。年頭から始めた1レース10万円ルールは既に破綻していて、恥ずかしい話なのですが、もう自分の持ち金だけでは賭けることが出来なくなり、当時付き合っていた彼女にお金を借りていました(今はそんなことはしません!)。当てなければならないというプレッシャーに、毎週末、私は押し潰されそうでした。そのような状況で迎えた1999年の阪神ジュべナイルF(当時阪神3歳牝馬S)当日、なんと運の悪いことに、仕事が入ってしまったのでした。

PATなど普及していない時代でしたので、土曜日に馬券を買っておくか、日曜日に馬券を買いに行ってもらうしか方法はありませんでした。10万円の馬券を前売りで買う度胸がなかった私は、後者を選び、彼女に馬券を買いに行ってもらうことにしました。当然のことながら、その日は仕事が全く手につきません。頭の中は競馬の予想で一杯です。ギリギリの時間まで悩みに悩んだ末、彼女の家に電話をかけて、エンゼルカロという馬の単勝を買ってもらうよう頼みました。4番人気の7.2倍。これが当たれば借金のほとんどは返せるという打算もあったかと思います。

電話を掛け終えてから、ひと息ついたその瞬間、「1番枠に入った逃げ馬にキネーンが乗ったら普通逃げ切るんじゃない?」という声が頭の中でしました。我に返った私が慌てて電話を掛けなおすと、彼女はもう馬券を買いに出かけてしまったようで、電話に出ません。当時、彼女は携帯を持っていませんでした。鳥肌が立ち、背筋がゾクッとしました。やってしまった…。どれほど今すぐ職場を抜け出して、エンゼルカロの馬券を買いに行く彼女を捕まえに行きたかったことでしょう。もちろん、新人の私にはそんなこと叶うわけもありませんでした。

仕事が終わった帰り道、私は怖くてレースの結果を見られませんでした。キオスクの売店を見ないようにして(速報が出ていることがあるので)、コソコソと家に帰り、テレビをつけ、意を決して録画していたビデオを観ました。そこには、私が頭の中で描いていたのと全く同じレース映像が流れました。好スタートからポンとハナを奪ったヤマカツスズランは、キネーン騎手に導かれて、そのままゴールまで逃げ切ってしまったのでした。最後の望みを託し、私は彼女の家に電話を掛けました。「馬券買った?」と聞きくと、「買ったよ」と即答でした。私は「ありがとう」とだけ言うと、静かに受話器を置きました。ヤマカツスズランの単勝は4.2倍。もしあの電話がつながっていれば、42万円になっていたはずでした。

私はこの1年で、金銭的にも精神的にも大きなダメージを受け、たくさんの人々に迷惑を掛けもしました。それでも、この1年があったからこそ、(大袈裟に言うと)今の私があるとも思っています。馬券のスキルだけではなく、競馬というゲームの本質を学びました。自分の未熟さや弱さといった限界を知っただけではなく、競馬の限界を知ったのでした。寺山修司はこう言いました。「馬券を買っているんじゃない。自分を買っているんだ」と。大きなお金を賭けることは決してお勧めしませんが、勝つにしても負けるにしても、傷つかない程度ではなく、自分が何かを失ってしまうほどに大きく勝負してみないと、見えないものがあるのもまた事実でしょう。

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濃密な23分36秒を

「ガラスの競馬場」CLASSICがオープンして、1週間が経ちました。私にとっても新たなチャレンジでしたので、今週はさすがにバタバタ。その中でも、競馬のレースの見方を、ほぼリアルタイムで「話す」ということが、これほど難しいものとは…。しかし、なんとか第一弾JCダートの解説・分析をアップすることができ、すぐに「盛りだくさんの解説で良かったです」、「内容もボリュームも大満足です」等のお言葉をいただけて安心しました。

先週の告知には、「レーシングスタディ」のサンプルがありませんでしたが、今回だけ特別にお聴きいただけるようになりました。これぐらいの内容が、週に2回、今週の重賞レースの展望と共にブログ上にアップされます。JRAのホームページやレーシングビューワーで配信されているレースの映像と共にお聴きいただければ、なおさら理解が深まるはずです。

濃密な23分36秒をお楽しみください。

→サンプルはこちら(MP3形式)

*再生まで多少時間が掛かることがありますのでご理解ください。

以下、「ガラスの競馬場」CLASSICメンバーのためのサービスです。

Sono1
昨年行われた「勝ちポジを探せ!ライブ」で発表した、「勝つ馬ではなく、勝つためのポジションを走る馬を探す」という、競馬の運動法則を最も忠実に実現した予想理論です。ご自身の予想法に新しい視点を取り入れてみてください。単勝や連勝だけではなく、馬単、3連単にも対応できるように印(◎○▲△)を打っていきます。

土曜日、日曜日に行われる重賞競走のレース予想を、前日夜~当日朝までに1鞍ずつお送りします。この時点では、最終追い切りも終わり、枠順も決まっているため、立ち写真の様子や調教での動きと「勝ちポジ」理論を連動させることによって、これまでにない新しい視点からの予想をお届けします。点でしかなかった思考が最後に1本の線になる瞬間です。

→サンプルはこちら(PDF形式)

Katipojitekisample

Sono2
重賞に出走する馬の立ち写真から馬体を検証し、シンプルかつ分かりやすい言葉を使って評価します。最高に体調が良く、最も仕上がっている馬を、基本的には1頭ピックアップしますので、馬券の参考にしている方が非常に多く、かつ実績のあるコーナーです。

立ち写真には馬の体調の良し悪しが如実に出ます。厩舎や関係者のコメント・情報に比べ、立ち写真の馬体は真実を語ります。ただし、立ち写真から体調を読み取るには、かなりの熟練の目が必要になります。長年の試行錯誤の末にたどり着いた、立ち写真を使った馬体の見極め方を学んでいただければと思います。

→サンプルはこちら

ちなみに、もし「ガラスのパドック」の連載が始まってからの5つ☆馬の単勝を買い続けていたとすると、トータル(計77レース)での回収率は291%になります。体調が良い馬を見極めることが出来れば、競馬で勝てる可能性が十分にあることを証明していると思います。

→実績の詳細はこちら(PDF形式)

Glasspaddocksample

Sono3
実はこちらのサービスが、今回の目玉かなと個人的には考えています。

音声と動画を組み合わせながら、レースの見方を勉強していきます。先週に行われた重賞レースを回顧・分析し、音声(MP3形式)による配信を行います。JRAのホームページやレーシングビュアー等を使って、パソコンもしくは携帯で映像を同時に観ていただくことで、レースのポイントや各ジョッキーや馬の動きがより分かりやすくなります。実戦のレースを通して、今までは知り得なかった競馬の本質に迫ります。

また、今週の重賞レースの展望も行います。今週の重賞レースの傾向や出走各馬の評価を、音声(MP3形式)によって配信します。勝つチャンスのある馬から危険な人気馬まで、かなり細かい馬券のノウハウを織り交ぜながら語っていきます。その他、先週のレースを見て、気になった注目馬やニュースなどがあればお伝えします。

火曜日、水曜日までには配信しますので、モーニングコーヒーを飲みながら、パソコン上で映像と共に聴いてくださっても結構ですし、お持ちのMP3プレイヤーやipodやiphoneに落として、通勤通学の途中で聴いていただくことも出来ますよ。

→サンプルはこちら(MP3形式)

*再生まで多少時間が掛かることがありますのでご理解ください。

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■料金は?
月額3,980円(税込)になります。入会日を起算として、1ヶ月毎に料金を頂戴します。安くて心配と思われるかもしれませんが、「ガラスの競馬場」をご覧になっている真の競馬ファンのほとんどどなた様でも会員になりやすく、長く続けて読んでいただくことで、より大きな価値を提供できると考えています。

■お支払い方法は?
お支払いはクレジットカード払いによる毎月継続課金になります。
VISA、Master Card、JCB、Amexがご利用いただけます。
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※世界最大規模のPAYPALのシステムを使っていますので、ご安心してお申込みいただけます。
※皆さまにより納得し、安心してお申込みいただくために返金制度を設けております。ライブCDやパスワードの関係で無料期間はございませんが、入会後14日以内にキャンセルされた場合には、すでに納入していただいている全ての料金をお返しいたします。
※退会をご希望の場合は、ご自身のアカウントから直接退会することが出来ます(私宛に直接メールを送っていただいても構いません)。

「ガラスの競馬場」クラシック会員に登録されるにあたっては、プライバシーポリシー特定商取引法に基づく表記(利用規約含む)を必ずお読みの上、お申込みください。

■お申込みの流れ

Step1

申込み(購読)フォームより、手続きを完了させてください。*PAYPALより支払い完了メールが2通届きます。

Step2

申込みを確認・認証した後、ユーザー名、パスワードをメールにてお知らせします。

Step3

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*12月13日(日)10時までにお申込みいただければ、阪神ジュべナイルFの勝ちポジ的予想、ガラスのパドック(馬体診断)をご覧いただけます。それ以降にお申込みの方は、来週の朝日杯フューチュリティSからご参加いただくことになります。

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阪神1600m

Newhanshin1600

向こう正面からのスタートで、最初のコーナーである3コーナーまでの距離は444mと長い。極端なポジション争いはなく、最後の直線が長いことも意識されるため、前半はほとんど無理をすることなくスムーズに流れる。

新阪神1600mのコースの特徴は、3~4コーナーにある。3コーナーにある残り5ハロン標識を切ってから、非常に緩やかなカーブが4コーナーまで続くため、各馬ゆったりとコーナーリングを開始する。旧阪神1600mのコースであれば、3コーナーから4コーナーにかけての擬似直線で前との差を詰めることができたが、新阪神1600mのコースではそれができない。だからこそ、先行馬はここで息を入れて、最後の直線に向くまでにスタミナを温存することができる。

最後の直線は474mもあり、直線に向いてから仕掛けても遅くはない。差し馬にとっては脚を余すということがなくなったが、3~4コーナーで楽をしている分、先行馬も簡単には止まらない。結局は、最後の長い直線での瞬発力勝負で勝敗は決することになる。もちろん、最後に急坂が待ち構えているので、スタミナに欠ける馬はここで脱落してしまうことになる。実力がはっきりと反映されるコースというよりも、ある程度のスタミナに支えられた瞬発力のある馬にとって最適の舞台である。

ただし、キャリア僅か数戦の若駒同士のレースということで、思わぬ馬が思わぬ暴走をしてしまい、ペースが急激に上がってしまうこともあり得る。また、スローが予測されるレースでは、外枠を引いた騎手が外々を回されるのを嫌って、多少強引にでも先行してくることもあり、これでペースが一気にはね上がってしまうこともある。基本的には上述のようにゆったりと流れやすいコースだが、各馬の出方には細心の注意を払いたい。

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芝の上を走るように

Jcdirt09 by @84img
JCダート2009-観戦記-
行こうとしない外国馬を横目に、コーナリングを利用してエスポワールシチーが楽に先頭に立った。ティズウェイのマラージ騎手が蓋をする形で、そのまま3コーナーまで流れ、安藤勝己騎手が動き出した時は既に遅し。自分の型に持ち込んだエスポワールシチーの勢いは、誰にも止めることが出来なかった。自ら動いた有力馬が最後の直線で止まり、ひと呼吸待って仕掛けた差し馬が2、3着に突っ込んだ。

佐藤哲三騎手が前走の南部杯後に絶賛したように、エスポワールシチーはここに来て大きく力を付けている。この馬の最大の良さは、力を抜きながら道中走られることだろう。パワー優先のダート馬は力を入れて走るタイプが多い中、エスポワールシチーはまるで芝の上を走るように軽快に走る。気持ちにも余裕があるので、たとえ外から来られていたとしても、スッと番手に控えられたに違いない。今回は展開が向いたことも加わって、新旧交代を告げる3馬身差の圧勝となった。陣営は海外も視野に入っているらしいが、この軽快なスピードはまさにドバイ向きである。ウオッカと共にぜひ挑戦して欲しい。

3歳馬シルクメビウスは道中この馬のリズムで追走し、仕掛けを待って追い出したことが好結果につながった。追って味がある馬だけに、シルクメビウスの良さを引き出した田中博康騎手の好騎乗を褒めたい。クイーンスプマンテでは大胆さを見せ、今回は冷静な手綱捌きを披露してくれた。同じく3歳馬のゴールデンチケットも、ルメール騎手の思い切った騎乗が功を奏した。他馬と自分の馬の力差を見極めた上で、2着狙いに徹したレース勘はさすがのひと言である。2頭共に仕掛けがドンピシャだったにせよ、この時期に56kgを背負って古馬相手に走っている。

サクセスブロッケンは好枠を利して、内田博幸騎手らしく積極的な競馬をした。エスポワールシチーには力負けしたが、この馬自身の力は出し切った。フェブラリーSを勝った春当時に比べ、馬体にどこか寂しさを感じさせたように、まだ体調が戻り切っていないところがあるのだろう。それが精神的にも影響しているのか、パドックでもG1馬とは思えないほど入れ込んでいた。この馬も4歳世代を代表するダート馬だけに、完全復活を心待ちにしたい。

ワンダーアキュートは最も中途半端なレースになってしまった。外枠を引いただけに、ジワジワと先行するしかないにしても、自分の得意とする形に持ち込めなかったのは惜しい。前走で馬体重が大幅に減っていたことの反動があったのだろう。最後は余力がなくなってしまった。この馬の本来の力はこれぐらいではないはずで、ひと息入れて立て直すことが出来れば、エスポワールシチーにも劣らぬ快速ぶりを見せてくれるに違いない。

10個目のG1タイトルを狙ったヴァーミリアンは、見せ場なく8着に終わった。第1コーナーの先行争いで、武豊騎手が手綱を少し引いてしまったことで、その後、ポジションをズルズルと下げてしまった。4コーナーを回る時にはもう手応えはなく、負けを覚悟したに違いない。消極的な騎乗はあったにせよ、これだけ負けたのだから、ヴァーミリアンの体調にこそ問題があったと考えるべきだろう。2走ボケというよりは、プラス9kgの馬体重が示すとおり、馬体が絞り切れていなかった。ヴァーミリアンのように調教で動かない馬は、寒い時期になると太目残りでの凡走が怖い。

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阪神ジュべナイルFを当てるために知っておくべき3つのこと

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■1■2つの経験
平成3年より従来の阪神3歳Sは牝馬限定に変更され、さらに平成13年より名称を「阪神ジュベナイルフィリーズ」と改められた。わずか数戦のキャリアで臨んでくる馬がほとんどで、各馬の力の比較が難しい。実はこれといった傾向はないのだが、以下2つの経験をしている馬にとっては、かなり有利なレースになる。このレースを勝つためには、いずれかを経験していることが望ましい。

1、1600m以上の距離
2、坂のあるコース

「早熟の短距離馬」が多く出走してくるため、このレースに臨むまでのステップとして、1600mよりも短い距離を使ってくる馬が多い。これまでにマイルの距離や直線に坂のあるコースを走ったことがない馬たちが、いきなりG1レースの厳しい流れの中に放り込まれ、直線に坂のある1600mのコースを走ると、確実にスタミナ切れを起こすことになる。1600m以上の距離、もしくは直線に坂のあるようなタフなレースを走った経験がないと、このレースで勝ち切ることは難しい。

■2■抽選をクリアした馬の台頭
これは来週の朝日杯フューチュリティSにも当てはまることだが、抽選をクリアした馬、滑り込み出走が叶った馬たちには着目すべきである。それは運が良いからということではなく、彼ら彼女たちの「ローテーション」と「成長曲線」に秘密が隠されているからだ。

まず「ローテーション」については、抽選をクリアしてきた馬は、これまでの出走過程において無理を強いられていない馬が多いということである。多いと書いたのは、全ての馬がそうではないからである。本番に出走する権利を取るために、何度もレースに出走してそれでも抽選待ちになってしまった馬もたくさんいるはずだ(こういう馬は能力的に疑問符がつく)。そのあたりは1頭1頭を検証する必要があるが、例えば昨年のトールポピーはキャリア3戦、ゴスホークケンは2戦、レーヴダムールに至ってはわずか1戦であった。

これが何を意味するかというと、これらの馬たちは、本番であるG1レースに合わせたローテーションを組んで走らされてきたのではなく、自分たちの仕上がりに合わせて大事に使われてきたということである。人間の都合ではなく、馬優先の余裕を持たせたローテーションであったということだ。あくまでもその延長線上に、たまたまG1レースがあったということに他ならない。だからこそ、そこまでの過程において無理をさせてきていないからこそ、馬に余力が十分に残っているということになる。

次に「成長曲線」についても、余裕を持たせたローテーションということとリンクしてくる。馬の仕上がりに合わせるとは、馬の成長に合わせたローテーションということである。特に若駒の間は、レースを使うことによって、成長を大きく阻害してしまうことがある。2歳戦~クラシックにかけて、数多くのレースを使うことは、マイナス材料にこそなれ、決してプラス材料にはならない。レース経験の少なさは、馬の能力と騎手の手綱で補うことが出来る。つまり、本番のレースに出走するために、馬をキッチリ仕上げて勝ってきた馬たちに比べ、成長を阻害しない程度のゆったりとした仕上がりで走ってきた馬たちは、上積みが見込めるばかりではなく、本番のレースへ向けて上向きの成長カーブで出走してくることが可能になるのだ。

これらのことからも、余力が十分に残っていて、上向きの成長カーブを辿っている馬が、もし抽選をクリアして出走することが出来たとしたら、本番でも好走する確率が高いことは自明の理であろう。これが2歳戦からクラシック戦線においては、抽選をクリアして出走してきた馬、滑り込みで出走してきた馬には大いに注目すべき理由である。

■3■関東馬とっては厳しいレース
この時期の牝馬にとって、長距離輸送をしてレースに臨むことは条件的に厳しい。よって、関東馬がこのレースを勝つには、関西に一度遠征した経験があるか、もしくは実力が一枚も二枚も上でなくてはならない。現に過去10年で、初長距離輸送でこのレースを制した関東馬は、ヒシアマゾン、メジロドーベル、スティンガーという、その後も活躍した名牝たちばかりである。彼女たちくらいの実力を持っていないと、初めて長距離輸送をして、並みいる関西馬たちを倒すことはできない。逆に言うと、このレースを勝った関東馬は相当な実力の持ち主であるということになる。

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「ガラスの競馬場」CLASSICがオープンします。

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「ガラスの競馬場」CLASSICがオープンします。

「勝ちポジ」を使った予想を実際に見てみたいという声に応えるべく、G1レースのみならず重賞レースほぼ全てを対象として、勝ちポジ的予想を公開していきます。 実際のレース(予想)を通して、競馬についてリアルタイムで学んで頂きたいと思います。G1レースだけではなく、他の重賞レースの予想情報を提供できることに、私自身とてもワクワクしています。

以下、「ガラスの競馬場」CLASSICメンバーのためのサービスです。

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昨年行われた「勝ちポジを探せ!ライブ」で発表した、「勝つ馬ではなく、勝つためのポジションを走る馬を探す」という、競馬の運動法則を最も忠実に実現した予想理論です。ご自身の予想法に新しい視点を取り入れてみてください。単勝や連勝だけではなく、馬単、3連単にも対応できるように印(◎○▲△)を打っていきます。

土曜日、日曜日に行われる重賞競走のレース予想を、前日夜~当日朝までに1鞍ずつお送りします。この時点では、最終追い切りも終わり、枠順も決まっているため、立ち写真の様子や調教での動きと「勝ちポジ」理論を連動させることによって、これまでにない新しい視点からの予想をお届けします。点でしかなかった思考が最後に1本の線になる瞬間です。

→サンプルはこちら(PDF形式)

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Sono2
重賞に出走する馬の立ち写真から馬体を検証し、シンプルかつ分かりやすい言葉を使って評価します。最高に体調が良く、最も仕上がっている馬を、基本的には1頭ピックアップしますので、馬券の参考にしている方が非常に多く、かつ実績のあるコーナーです。

立ち写真には馬の体調の良し悪しが如実に出ます。厩舎や関係者のコメント・情報に比べ、立ち写真の馬体は真実を語ります。ただし、立ち写真から体調を読み取るには、かなりの熟練の目が必要になります。長年の試行錯誤の末にたどり着いた、立ち写真を使った馬体の見極め方を学んでいただければと思います。

→サンプルはこちら

ちなみに、もし「ガラスのパドック」の連載が始まってからの5つ☆馬の単勝を買い続けていたとすると、トータル(計77レース)での回収率は291%になります。体調が良い馬を見極めることが出来れば、競馬で勝てる可能性が十分にあることを証明していると思います。

→実績の詳細はこちら(PDF形式)

Glasspaddocksample

Sono3
実はこちらのサービスが、今回の目玉かなと個人的には考えています。

音声と動画を組み合わせながら、レースの見方を勉強していきます。先週に行われた重賞レースを回顧・分析し、音声(MP3形式)による配信を行います。JRAのホームページやレーシングビュアー等を使って、パソコンもしくは携帯で映像を同時に観ていただくことで、レースのポイントや各ジョッキーや馬の動きがより分かりやすくなります。実戦のレースを通して、今までは知り得なかった競馬の本質に迫ります。

また、今週の重賞レースの展望も行います。今週の重賞レースの傾向や出走各馬の評価を、音声(MP3形式)によって配信します。勝つチャンスのある馬から危険な人気馬まで、かなり細かい馬券のノウハウを織り交ぜながら語っていきます。その他、先週のレースを見て、気になった注目馬やニュースなどがあればお伝えします。

火曜日、水曜日までには配信しますので、モーニングコーヒーを飲みながら、パソコン上で映像と共に聴いてくださっても結構ですし、お持ちのMP3プレイヤーやipodやiphoneに落として、通勤通学の途中で聴いていただくことも出来ますよ。

→サンプルはこちら(MP3形式)

*再生まで多少時間が掛かることがありますのでご理解ください。

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■料金は?
月額3,980円(税込)になります。入会日を起算として、1ヶ月毎に料金を頂戴します。安くて心配と思われるかもしれませんが、「ガラスの競馬場」をご覧になっている真の競馬ファンのほとんどどなた様でも会員になりやすく、長く続けて読んでいただくことで、より大きな価値を提供できると考えています。

■お支払い方法は?
お支払いはクレジットカード払いによる毎月継続課金になります。
VISA、Master Card、JCB、Amexがご利用いただけます。
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※世界最大規模のPAYPALのシステムを使っていますので、ご安心してお申込みいただけます。
※皆さまにより納得し、安心してお申込みいただくために返金制度を設けております。ライブCDやパスワードの関係で無料期間はございませんが、入会後14日以内にキャンセルされた場合には、すでに納入していただいている全ての料金をお返しいたします。
※退会をご希望の場合は、ご自身のアカウントから直接退会することが出来ます(私宛に直接メールを送っていただいても構いません)。

「ガラスの競馬場」クラシック会員に登録されるにあたっては、プライバシーポリシー特定商取引法に基づく表記(利用規約含む)を必ずお読みの上、お申込みください。

■お申込みの流れ

Step1

申込み(購読)フォームより、手続きを完了させてください。*PAYPALより支払い完了メールが2通届きます。

Step2

申込みを確認・認証した後、ユーザー名、パスワードをメールにてお知らせします。

Step3

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ユーザー名、パスワードを入力して「ガラスの競馬場」CLASSICにログインしてください。

お一人お一人様にパスワードやライブCDを送らせていただく関係で、今回は100名の限定募集とさせていただきます。早めに定員が一杯になることが予想されますので、ご希望の方は今すぐ申し込みください。

「ガラスの競馬場」クラシック購読申込みはこちら↓

Tokuten
「ガラスの競馬場」クラシック会員に登録いただいた方々に、先月行われました「馬券のヒント」Q&Aトークライブの内容をまとめたCDを無料でプレゼントします。会員登録を確認後、順次、ライブCDをご指定のご住所まで発送いたします。

ライブCDの内容は以下の通りです。

Disc1(45分)
■一生競馬を楽しむために大切なこと
■今年のダービーは宝物のようなレース
■3連勝することはできても、4連勝、5連勝は難しい。
■メジロパーマーが勝った上がり不問のレース
■揉まれ弱い馬にとって、道悪と直線競馬は好材料となる。
■重・不良馬場でこそ、騎手で買え。
■道悪ではどんな馬を狙うべきか?(リーチザクラウン編)
■私たちの判断や決断は、感情に支えられている。
■“頭”ではなく“心臓”で予想せよ。

Disc2(67分)
■安藤勝己騎手の「勝つためには勝つ気で乗らないこと」
■レジェンドハンターの朝日杯フューチュリティSの個人的思い出
■隙のない藤田伸二騎手
■アメリカンスタイルとヨーロピアンスタイルの騎手
■各ジョッキーの特徴(長所、短所)、馬との相性について
■レースで強い馬を見極めるポイント(レースを見ただけで強い馬が分かる?)
■ゴール前で耳が立っているのは、余力のある証拠。
■ディープインパクトの菊花賞を内側から観る
■舌を出して走る馬を騎手は操縦できない。
■レース映像と雑誌の写真を使ってレースを観る。
■質疑応答(Q&A)
■瞬発力型、持続力型の馬をどうやって見極めるか?
■道悪馬場を走った反動ってあるの?
■どのようにして、レベルの高いレースを見極めるのか?

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Sityou

ライブCDの内容は、CD2枚組(合計112分)と当日配布した資料になります。ライブCDの内容の一部分を、試聴していただけるようになりましたので、ぜひ聴いてみてください。
*試聴まで少し時間が掛かる場合がありますのでご容赦ください。

→ライブの感想はこちらから

お一人お一人様にパスワードやライブCDを送らせていただく関係で、今回は100名の限定募集とさせていただきます。早めに定員が一杯になることが予想されますので、ご希望の方は今すぐ申し込みください。

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追伸

最後に、「ガラスの競馬場」CLASSICをオープンするにあたって、「競馬を書くことで生きる」というエッセイを書きましたので、私の所信表明としてお読みください。
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阪神ダート1800m

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スタートしてから1コーナーまでの距離は303mと長くも短くもない。向こう正面からジワジワと下り、最後の直線に坂が待ち構えている。最後の直線に坂があること以外、形状や大きさが京都のダートコースに似ている。芝コース同様に、1~2コーナーはスパイラルカーブでペースが一旦落ちる、3~4コーナーは複合カーブでスピードが出やすい。

1コーナーまでの主導権争いは厳しく、外からも先手を奪いたい馬が殺到することになる。少頭数だとあまり関係ないが、多頭数になると逃げ、先行馬は中から外枠の方が競馬しやすい。基本的には逃げ、先行馬が有利だが、クラスが上がってペースが速くなると差し馬が来ることが多い。騎手にとっては乗りやすく、どの馬にとっても力を発揮しやすい舞台となる。ただ、無理に先行したり、右回りのコーナーを曲がりきれない外国馬の挙動には注意が必要か。

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史上最強牝馬ウオッカ壁紙無料プレゼント企画

ウオッカのジャパンカップ制覇を記念して、壁紙を無料でプレゼントします。ウオッカにヒシアマゾンをダブらせていた私にとっても、今回の勝利はまさに感無量でした。写真判定の末、5番の数字が電光掲示板に挙がった時には、思わず涙がこぼれていました。もしかするとこれが最後のレースになるかもしれませんので、今回の勝利の嬉しさと喜びを、ひとりでも多くの皆さまと共有したいと思います。

今回の壁紙も 、あのPhotostudとのコラボレーションになります。Photostudは2006年、2008のJRA大賞パンフレットの表紙を飾った競馬デザインユニットです。雑誌「優駿」での毎月の連載も、ハイクオリティの作品ばかりですよね。今月号のシーザスターズの写真には度肝を抜かれました。また、彼らの創ったポスター作品は各競馬場、ウインズのターフィーショップで好評販売中です(通販はこちら。)

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ウオッカの澄んだ瞳が競馬の美しさを物語っています。
思わず手を伸ばして触ってしまいたくなるほど、ウオッカの体温が感じられる作品です。

壁紙は2サイズ(「1024*768通常版」と「1280*768ワイド版」)で用意しております。ご希望の方にはどちらのパターンも差し上げますので、お気軽にお申し出ください。

壁紙をプレゼントさせていただくにあたって、アンケートにお答えいただけると嬉しいです。今回のアンケートは、「引退するウオッカへのメッセージ」です。頂戴したメッセージは、ウオッカが引退するその日が来た時に、「ガラスの競馬場」に掲載させていただきます。また、掲載させていただく際のハンドルネームも教えてください。

■応募方法は以下の通りです
件名を「史上最強牝馬ウオッカ壁紙無料プレゼント企画」とする。
本文に、
①ご希望のサイズ「1024*768」か「1280*768」を必ずご記入ください。
②簡単なアンケートに答えください。
「引退するウオッカへのメッセージ」
③「ガラスの競馬場」に対するご意見やご感想も教えてください。
④掲載させていただく際のハンドルネームを教えてください。

内容が確認でき次第、壁紙画像(JPG)を添付して返信いたします。

→ご応募はこちらから

・応募期間は12月20日(日)までとさせていただきます。
・メールアドレス(個人情報)を第三者に開示をすることは決してありません。
・画像の著作権はPhotostudが所有します。また、商用目的の無断複製、転載を禁止します。

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誰もが泣いていた。

Japancup09 by Deliberation
ジャパンカップ2009-観戦記-
エイシンデピュティから先頭を奪ったアサクサキングスから、リーチザクラウンがハナを奪う形でレースは進んだ。前後半の1200mが共に71秒2という、ジャストが付く平均ペースで流れ、展開による有利不利のほとんどない、各馬が実力を出し切ったフェアなレースとなった。先行して抜け出したウオッカも強ければ、後方から追い込んだオウケンブルースリも強い。

ウオッカはスムーズにスタートを切り、ゴチャつきやすいジャパンカップの第1コーナーを無事に乗り切った。道中は折り合い良く進み、追い出しをギリギリまで我慢して、ラストの一瞬の脚で抜け出した。ゴール前は止まっていたが、オウケンブルースリの追撃をハナ差だけ凌いだところがゴールであった。最大の勝因はウオッカ自身の体調の良さだろう。毎日王冠、天皇賞秋とは比べ物にならないほど、最高の仕上がりにあった。昨年の敗北を糧にして、今年はジャパンカップをピークになるように仕上げてきた陣営の手腕には恐れ入る。

牝馬のジャパンカップ制覇は、あのホーリックス以来、20年ぶりの快挙となる。日本馬としては初めてであり、これで名実共に日本競馬史上、最強牝馬の座を確たるものにした。ウオッカの凄さを挙げればキリがないが、ひと言で言い表すとすれば、強さを持続することの強さであろう。2歳時に阪神ジュべナイルFを制してから、3年間にわたって古馬や牡馬、そして世界の強豪たちと極限の戦いを続けてきたのである。ただ強いだけでも、その一瞬だけ強いでもない、常にトップレベルでの強さを持続していることがウオッカの強さである。

ルメール騎手はテン乗りにもかかわらず、ウオッカの力を最大限に引き出した。脚を溜めながら先行する技術はさすがで、仕掛けどころも文句なし。あっと言う間に後続との差を拡げ、ちょうどスタミナが尽きたところがゴール板前であった。武豊騎手の名誉のためにも言っておくと、彼が前走の天皇賞秋でゆっくり走るリズムを覚えさせたからこそ、さらに距離が伸びた今回のジャパンカップを克服することが出来た。また、競馬に飽きてきていたウオッカにとっては、ジョッキーが乗り慣れた武豊騎手からルメール騎手に替わったことも、良い刺激となったのではないだろうか。

ハナ差で惜しくも敗れてしまったオウケンブルースリも、最後は1頭だけ凄い脚で突っ込んできた。昨年時に比べると、夏の休養を挟んで、トモが強くなってきている。成長の余地を残しているだけに、もっとパンとしてくれば、スムーズに前に行けて、なおかつ今回のような強烈な脚を使えるようになるだろう。4コーナー手前で僅かに不利もあった。内田博幸騎手は悔しくて眠れないに違いない。走りたかったポジションを取れなかったが、最後の直線での鬼気迫る追いっぷりは、さすがリーディングジョッキーであった。

レッドディザイアは四位騎手のエスコートに導かれ3着と大健闘した。最もロスなく乗られて、力を出し切っての結果だけに、今回は上位2頭が強かった。秋華賞で極限の状態に仕上げられたレッドディザイアの体調を考慮して、エリザベス女王杯をスキップした陣営の選択は正しかった。5着に入ったエアシェイディは、高齢馬ながらよく走っている。内が開かず、前が詰まったのは誤算だったが、最後まで良く伸びた。後藤浩輝騎手としては、もう少し前の位置取りを取りたかったのだろうが、馬がズブくなっていて行けなかった。

BCターフ馬のコンデュイットは、外枠のロスや中2週のローテーションをはねのけて、2分22秒台で走っているのだから本当に強い。ジャパンカップに照準を合わせて狙ってきていたら、おそらくこの馬に勝たれていただろう。ダカラニ×サドラーズウェルズという重厚な血統だが、軽さと瞬発力を兼備していることが証明された。これからは日本の地にその血を伝えていって欲しい。

それにしても、今年のジャパンカップは国際色豊かなレースであった。英リーディングジョッキーのR・ムーア騎手をはじめ、フランスのルメール騎手、スミヨン騎手、米リーディング2位のルパルー騎手、そしてM・スタウト調教師にドライスディール調教師と、世界のホースマンが一堂に会した。ジャパンカップというレースの格式を感じさせるには十分であったが、そんな中でBCターフ2連覇馬を尻目に日本馬がワンツーしたことが今後どう出るのだろうか。海外からの強い馬の参戦があってこそのジャパンカップでもあるから。

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