安田記念を当てるために知っておくべき3つのこと

■1■外国調教馬の活躍
平成5年から国際競走として行われ、当初は欧州調教馬が大勢を占めていたが、ここに来て香港調教馬の活躍・台頭が目立つ。過去10年で外国調教馬の成績は【2・2・2・18】。香港から2頭の勝ち馬が出ている。もちろん、勝負になると思うからこそ遠征してくるわけで、たとえ人気がなくとも要注意である。
香港競馬はオセアニア産のスピード馬を輸入しながら、全体のレベルも年々上がっている。短距離路線に関して言えば、日本よりは層が厚く、スプリント戦ではすでに歯が立たないというのが現状だろう。マイル戦では、贔屓目に見てほぼ互角といったところだろうか。府中のマイル戦はスタミナも必要とされるため、サイレントウィットネスやグッドババのような小回りが得意なスプリンターではなく、少し長めの距離を得意とするブリッシュラックのようなマイラーを狙うべきである。
■2■高松宮記念勝ち馬の不振
平成12年 キングヘイロー 3着(3番人気)
平成13年 トロットスター 14着(4番人気)
平成15年 ビリーヴ 12着(9番人気)
平成17年 アドマイヤマックス 12着(4番人気)
平成18年 オレハマッテルゼ 10着(1番人気)
平成19年 スズカフェニックス 5着(1番人気)
平成20年 ローレルゲレイロ 15着(6番人気)
高松宮記念が3月に施行されるようになった平成12年以降、高松宮記念勝ち馬が安田記念に出走してきた際の成績は上の通り。キングヘイローの3着が最高着順であり、スズカフェニックスそれ以外の馬は二桁着順に惨敗している。高松宮記念勝ち馬が安田記念で活躍できない理由としては、以下の2つが考えられる。
1、高松宮記念勝ち馬は本質的にはスプリンターである
当たり前のことだが、高松宮記念を勝つような馬は本質的にはスプリンターである。安田記念が行われる府中の1600m戦はマイル以上のスタミナを要求されるため、スプリンターはガス欠を起こしてしまう。また、中京競馬場1200mコース(小回り)と東京競馬場1600m(大回り)では、道中の流れが全く違うため、前走で高松宮記念を勝つようなリズムで走った馬は、安田記念ではリズムの違いに戸惑い、凡走してしまうのである。
2、高松宮記念を目標に仕上げられているため余力が残っていない
高松宮記念はレースを使い込んで仕上げてきた馬が勝つ傾向がある。そのため、2ヶ月後の安田記念までに余力が残っておらず、体調が下降線を辿ってしまう馬が多い。
■3■安田記念にぶっつけで臨んでくる外国馬の取捨は難しい
平成5年から国際交流競走となり、さらに平成6年からはステップレースである京王杯スプリングカップ(以下、京王杯SC)も交流レースとなった。平成7年にはドバイ調教馬のハートレイクが勝利し、平成12年には香港のフェアリーキングプローン、英国のディクタットによるワンツーフィニッシュとなった。ここ数年は日本馬同士での決着となっているが、これからも各国からの有力馬の参戦があるはずで、外国馬の取捨は大切なポイントとなるだろう。 外国馬が安田記念に臨んでくるにあたって、2通りのパターンがある。
1)安田記念一本に狙いを定めてくる馬
2)京王杯SCを叩き台とする馬
2)のパターンであれば、馬体重の推移から体調を判断できるのだが、今回は該当する外国馬がいないので解説は行わない。欧米から挑戦してくる馬にとっては、このパターンの方が調整しやすいはずである。
1)のパターンの、ぶっつけで安田記念に臨んでくる外国馬の状態の良し悪しを判断するのは非常に難しい。ジャパンカップにおいてもそうであるが、直前の追い切りの動きや関係者からの情報にしか手がかりはないだろう。香港から遠征してくる馬に限っては、検疫等の不利はあるにしても、このパターンでも力を出し切ることができるはずである。

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