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強えぇぇ


皐月賞2011-観戦記-
前日の雨が残っていたため、馬場はやや緩く、若干のパワーを要求される状態であった。エイシンオスマンが先頭に立ち、前後半60秒3という、まさに平均ペースでレースを引っ張った。後ろを離しているように見えても、決してペースが速かったわけではなく、馬群はひと固まりとなり、レースは最後の直線に向いてからの瞬発力勝負になった。

勝ったオルフェーヴルは次元の違う脚で突き抜けた。終わってみれば、この馬の力が一枚抜けていたということになる。スプリングSの時もそうだったが、今回もゴール後すぐに耳を立てて、余裕綽綽であった。馬体だけを見ると、まだ幼さを残し、頼りないのだが、いざ走りだすと豹変する。きさらぎ賞やスプリングSで見せた、第4コーナーで他馬を飲み込むような加速は、あのディープインパクトやブエナビスタが見せたそれに近い。池添謙一騎手が折り合いを教えてきたことで、前半で脚を溜めて、コンスタントにラスト600mでスピードを爆発させられるようになった。

全兄ドリームジャーニーと比較されてしまうのは仕方ないが、2頭は全くタイプが違う。ドリームジャーニーはピッチ走法で一瞬の脚を武器にしていたので、コーナーが多くある小回りのコースが合っていた。対するオルフェーヴルは、馬体の伸縮の良さで走る脚の速い馬なので、伸び伸びと走ることのできる広いコースでより力を発揮できる。そう考えると、同じ東京競馬場で400m距離が延びて行われるダービーに王手をかけたことは間違いない。あとは前走時から少しずつ減っている馬体をどこまでケアして、ダービーまで維持していけるかどうか。

1番人気に推されたサダムパテックは、ロスのない内々を進み、直線でも最後まで良く伸びている。岩田康誠騎手もソツなく完璧に乗っているし、フジキセキ産駒だけにやや力の必要な馬場を苦にしたとも思えない。休み明けの前走弥生賞を叩かれ、マイナス8kgと馬体も絞れて、仕上がりも万全であった。あえて言うならば、この馬の口の堅さ(ハンドルの堅さ)が、追い出されてからの反応の悪さとして表出してしまったのだが、それでもこれだけ完敗してしまったのは、想像以上にオルフェーヴルが強かったということだろう。そうである以上、距離が延びて血統的にもプラス材料はなく、相手がミスをしてくれるのを待つ以外にチャンスは少ない。

オルフェーヴルと同厩舎のダノンバラードも最高の結果を出した。武豊騎手は内枠を生かし、前半から攻めてポジションを取りに行き、ダノンバラードの力を十分に出し切った。折り合いを意識するあまりポジションを下げてしまうことの多い武豊騎手らしからぬ、積極的な攻めの騎乗であった。新たなスタイルへの第1歩となるのかもしれない。ダノンバラードもラジオNIKKEI杯2歳Sの勝ち馬だけに、体調さえ整えば、これぐらい走られる下地はあった。

ナカヤマナイトはサダムパテックと同じような位置を進んだが、最後は伸びそうで伸びなかった。馬体こそ絞れていたが、やはり2ヶ月以上の間隔が開いていたことで、最後の200mで息切れしてしまった。一瞬、グッと伸びようとした場面もあり、力負けではないので、皐月賞をひと叩きされて、次走のダービーではもう少し走れてもいい。

トーセンラーは外枠からの発走が仇となり、道中で内に入るスペースがなかった。終始外をまわった挙句、第4コーナーでは大外をぶん回して脚を失ってしまった。勝ち馬とは力差があったが、もし第4コーナーでオルフェーヴルの後ろをついて抜けてくれば、もう少し上位争いに加われていたのではないだろうか。仕上がりは悪くなかっただけに、惜しまれる騎乗であった。

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