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歴史を脅かす日が来ることを


セントジェームスズパレスS2011―観戦記―
無敗馬フランケルの強さばかりが目立ったレースであった。着差が僅かであったので、力差がなかったと勘違いしてしまうかもしれないが、決してそうではない。2番手集団のペースが遅いとみるや途中から自ら動き、壊滅的なペースを作り、最後まで粘り通してみせたのだから、その速さと強さは本物である。ラップが計時されない中、どうやってレースの厳しさを計るかというと、他馬のポジションや動きを見ればよい。2着に突っ込んできたゾファニーは、最後方から突っ込んできたように、フランケルを追いかけなかった馬である。フランケルについて行った馬は、皆、脚を失ってしまった。グランプリボスは2番手で追走したのだから、体調がピークを過ぎていたとはいえ、早々に手応えがなくなってしまったのも仕方がない。

「馬券のヒント」にも書いたことだが、強い逃げ馬がいるとヒモが狂うのだ。とてつもなく速くて強い逃げ馬がいると、2着には大穴が飛び込んでくることが多い。なぜなら、とてつもなく速いその馬をマークして追走し、仕掛けることによって、他の有力馬が自分のリズムを崩してしまうからだ。また、よどみのない速いペースになることが多く、まともに追走した馬がなし崩し的に脚を使わされる中、勝負を捨て、道中は自分のペースを守った人気薄の台頭がある。まさに今回のセントジェムズパレスSは、その典型的なレースであった。連勝が止まる時は必ず来るはずだが、それにしても世界には恐ろしく逃げ馬がいるものだ。

300年の歴史を誇るロイヤルアスコット開催に、父サクラバクシンオーのグランプリボスが出走したことの意義は果てしなく大きい。「ROUNDERS」の連載でルドルフおやじさんが書かれているように、20歳近くになったサクラバクシンオーが、朝日杯フューチュリティSの勝ち馬を出したこと自体が驚きであり、血の更新が盛んになった現在、これほど息長くチャンピオンクラスの仔を出し続けている内国産種牡馬がいるのは奇跡に近い。ルドルフおやじさんの言葉を借りると、サクラバクシンオーは内国産の「歴史」そのものなのである。いつかサクラバクシンオーの仔が再びアスコットの地に立ち、歴史を脅かす日が来ることを楽しみに待ちたい。

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Comments

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Posted by: moth control | April 05, 2014 at 11:27 PM

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