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秋のG1戦線を占う:古馬短距離編(ロケットマン)

ダッシャーゴーゴーにとっての最大の敵は、シンガポールのロケットマンである。ロケットマンの凄さは、21戦17勝(そのうち2着が4回)というほとんどパーフェクトに近い戦績だけを見ても分かるだろう。シンガポール国内だけで走ったものではなく、ドバイに遠征して、ドバイゴールデンシャヒーンといった国際G1レースをも制している。しかも、今年に入っては5戦全勝と負け知らずと、競走馬としてのピークが比較的短いスプリンターとしては異例とも言える、6歳にしてさらなる成長と進化を遂げているのだ。

それはロケットマンがセン馬であることにも起因しているはずである。セン馬のスプリンターといえば、スプリンターズSを制した香港馬サイレントウィットネスと姿を重ねてしまう。デビューから17連勝の記録を持つ香港のヒーローであり、日本のスプリンターにはない圧倒的なパワーを備えた馬であった。はじめて570kg台の馬体を見たときには、まるで違う生物なのではないかと、しばし圧倒されたものだ。サイレントウィットネスの走りと馬体を生で見てみると、日本のスプリンターが世界で通用しない理由が分かる。馬体のスケールとパワーが違い過ぎるのだ。スプリント戦は突き詰めてゆくと、爆発的なスピードを生み出すパワーの勝負なのだ。そういえば、ジョッキーもコーツィ騎手と同じである。

ロケットマンは、シャドーロールを着用しているように、頭が高く、首をあまり使わない走り方をする馬である。上半身の力が強く、ロケットスタートからパワーにものを言わせて先行し、そのままスピードを落とすことなく、直線に向いてさらにギアを上げることで後続を突き放す。相撲で言うと、相手にまわしを取られる前に、突っ張りと張り手で土俵の外に押し出している感じ。速くて強い馬にこのようなレースをされてしまうと、切れ味や軽いスピードが武器の馬には付け入る隙がないのだ。

もしロケットマンが普通に出走してくれば、さすがのダッシャーゴーゴーでも厳しいかもしれない。川田将雅騎手が今度こそ完璧にダッシャーゴーゴーを導いたとしても、世界レベルのスプリンターにねじ伏せられてしまう可能性は大いにある。つくづくG1に縁のない馬なのだろうか。もちろん、世界基準でいえば、ロケットマンとダッシャーゴーゴーを並べて語るのもおこがましいのだが、私はそれぐらいダッシャーゴーゴーという馬の力を評価しているということでもある。サクラバクシンオーの後継者として、ショウナンカンプよりも、グランプリボスよりも、私はダッシャーゴーゴーの方に魅力を感じるのだ。競走馬としても、種牡馬としても。

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Comments

おひさしぶりです。GⅠのステップレースが始まり、各馬の動向に関心が行くところですね。震災などの影響により外国馬の参戦を心配しましたが、とりあえずは面白くなりそうですね。

さて、話題はすこし逸れてしまうのですが、今春こちらのブログでも取り上げられたリベルタス号。今どうしているのかなぁ…と考えていた夏場でしたが、9月1日付けのスポーツ紙に「ノドの手術で菊花賞はパス」という角居師のコメントが載っていました。
このコメントで、私はまた混乱してしまいました。春の不自然な走りは“ノド”にあったの?! メンタル的な問題ではなかったの? それにしてもなぜこの時期にノド手術の記事が? 春の走りには関係なく、夏場に発症してしまったの?
“待ち”の姿勢を決め込んでいた私ですが、また下衆の勘ぐりが始まってしまいました(苦笑)。

Posted by: ビンゴカンタ | September 13, 2011 at 11:47 PM

ビンゴカンタさん

ほほう、喉の手術なんですか。

そう思ってしまうと、あの不自然な走りにも納得がいってしまいますね。

肉体的に苦しかったのかもしれませんし、また、そういう苦しさから逃げようとしていたのかもしれません。

喉であっても道中であれだけ嫌々をするとは、相当に症状が重かったのでしょうか。

まあ今となっては関係者しか真相は分からないと思いますが、なんとしてでもリベルタスを復活させてもらいたいものです。

Posted by: 治郎丸敬之 | September 14, 2011 at 12:52 AM

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