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藤田伸二騎手には迷わずそこに突っ込んでほしい

Sfujita

騎手の世界で綺麗に乗るということは、つまり、騎乗フォームやアクションが美しいだけではなく、フェアに乗るということを意味する。自分が勝つためだけに、他の騎手や馬の危険を顧みず、レース全体の調和を乱してしまうような乗り方をするのではなく、競馬というスポーツが誰にとってもスムーズに公正に行われるように乗る。誰の邪魔をすることもなく、ただ馬につかまってジッとしているだけであれば、安全安心ではあっても、勝利からは遠ざかってしまう。また反対に、他の人馬を妨害したり、無理な進路変更やポジション取りをすれば、自分の馬が勝つ可能性が高まることもある。どちらか一方だけを選択するのだとすれば、さほど難しいことではない。両方を同時に行うことが難しく、騎手として最高の技術と英知が求められるのである。

「特別模範騎手賞」を2度受賞した藤田伸二騎手は、「綺麗に乗る」と「勝つ」を最も体現している騎手のひとりであろう。「特別模範騎手賞」とは、勝利数か獲得賞金、勝率のいずれかの部門で全国リーディング5位以内に入る優秀騎手賞を手にし、なおかつ制裁点数が0でなければ取れない賞である。1980年に創設されて以来、この賞を獲得したのは、藤田伸二騎手以外には、柴田政人元騎手と河内洋元騎手だけなのである。これだけを見ても、綺麗に乗りながら人より多く勝つことがどれだけ難しいかが分かるだろう。

その藤田伸二騎手がヒルノダムールに乗って凱旋門賞に挑戦する。派手な外見や言動とは裏腹に、壮大なこだわりを胸に秘めたジョッキーなのである。ターフの外ではなく上でもっと暴れてほしいと思った時期もあったが、藤田伸二騎手のこだわりが見えてくるにつれて、彼がターフの上では自らを厳しく律していることが分かった。レースに行って、ソツなく乗らせたら、右に出る者はいない。悪い意味ではなく、良い意味において、ミスをしない騎手である。凱旋門賞のようなひとつのミスが許されないレースでは、上手く乗ることではなく、時としてミスをしないことの方が重要になってくるだろう。

ただひとつ、藤田伸二騎手にはお願いしたい。もし「綺麗に乗る」と「勝つ」のいずれか一方を選択しなければならない場面があったとしたら、今回だけは「勝つ」方を選んでほしい。凱旋門賞は世界で有数のレベルが高いレースである。道中では馬群が密集し、各馬の間隔はほとんどないに等しい。道中でバテて下がってくるような馬もおらず、最後の直線に向くまで、いや向いても、全く隙のないレースになることが多い。自分の馬が勝つためのポジションを取るチャンスも、馬群から抜け出すタイミングも、ほんの一瞬しかない。道中は内々でひたすら我慢しつつ、勝負所でたとえ1頭分のスペースもない状況があっても、そこを抜け出さないと勝てないのであれば、今回だけは迷わずそこに突っ込んでほしい。それだけの技術も勇気も藤田伸二騎手にはあるのだから。

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中山芝1200m

Nakayama1200t

スタート時点から、第1コーナーである3コーナーまでは275m、そこからもさらに100mほど直線が続く。3~4コーナーにかけて、きついカーブになっているように見えるが、中間に直線が入っているため、実はスピードをほとんど落とすことなく回ることができる、全競馬場の中で屈指の高速コーナーである。またスタート時点が坂の頂上にあるため、ゴール前の残り200mの時点までは緩やかに下りながらレースが進むことになる。そのためペースは速くなりがちで、馬場さえ良ければ、かなりの速いタイムが出ることになる。

ゴール前の直線は310mと短いが、高低差2.3mの急坂が待っているため、ハイペースで飛ばした先行馬が末脚をなくし、後方待機の差し馬に一気に交わされるという逆転劇が往々にして起こり得る。特にG1レースにおいては、道中が速く厳しいペースになりやすいので、前に行って粘り込むためには、相当な実力が必要とされる。
スタートからコーナーまでの直線距離が長く、コーナーも比較的緩やかであるため、内外の枠順で基本的には差はない。しかし、あまりにも内枠すぎると、インぴったりに閉じ込められ、かえってスピードに乗れないこともある。多少の距離損があったとしても、中~外枠の方がレースはしやすい。


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ヒルノダムールが凱旋門賞を勝ってしまうのではないかと思う

Hiruno_damour

今年の春のG1シリーズを観て、凱旋門賞に挑戦してほしいと観戦記に書いた馬が2頭いる。1頭は日本ダービーを勝ったオルフェーヴルであり、もう1頭は天皇賞春を勝ったヒルノダムールである。たとえ日本の一流馬であっても、これまで凱旋門賞で勝負になると思った馬はいなかった。あのディープインパクトでさえ、負けるのではと思っていたし、そのように書いた。決して日本馬が弱いということではなく、日本の競馬とは対極にある資質が求められる以上、日本の馬が凱旋門賞を勝つことは極めて難しいのだ。その難しさは、ドバイワールドカップにおけるそれの比ではない。

それでもオルフェーヴルとヒルノダムールにはチャンスがあると踏んだのは、どちらの馬も日本の一流馬の中では特異な強さを持っているからだ。スピードがあることは大前提であり、この2頭には重い馬場を苦にしないパワーと、無尽蔵なスタミナがある。オルフェーヴルがもし3歳で出走していれば斤量の恩恵もあったはずだし、なんと言っても、昨年、伏兵ながらも2着したナカヤマフェスタと父が同じステイゴールドである。ステイゴールドが日本のG1レースを勝てず、香港やドバイでは別馬のような強烈な走りを見せたのは、力の要る重い馬場への適性ゆえであった。小柄な馬であったが、体内に秘めたパワーは相当なものがあった。

実際に凱旋門賞にチャレンジすることになったのは、ヒルノダムールの方である。この馬にはオルフェーヴルを上回る長所がある。どのような状況においても、「引っ掛からない」こと。それはステイヤーとして優秀な資質であり、日本のレースと大きく異なるペースで流れる凱旋門賞では、「引っ掛からないこと」が極めて重要なポイントになる。あのエルコンドルパサーもディープインパクトも、結局のところ、レースの流れに乗ることができずに敗れているのだ。押して押して進んで行くタイプのヒルノダムールは、どのような流れになってもピタリと折り合えるはずだ。

前哨戦のフォア賞を使えたことも大きい。向こう(現地)ではどうしても満足な調教を積むことができないことが多く、調教だけでキッチリ仕上げることが難しく、馬が思いのほか太くなってしまう。そういった意味でも、フォア賞を叩けた場合と、そうでない場合の間には天と地ほどの違いがある。サラフィナに負けてはしまったが、ステップレースと考えれば上々の併せ馬ができたのである。

また、隠し味としての血統も興味深い。父マンハッタンカフェは天皇賞春を勝ち、凱旋門賞を最後に、屈腱炎を発症してキャリアを終えた馬である。つまり、凱旋門賞で夢破れた馬ということだ。マンハッタンカフェの母系はドイツのSラインであり、重厚なスタミナが脈々と流れている。そして、母の父にラムタラを迎えて、完全無欠のステイヤーが誕生した。ラムタラといえばキャリア2戦にしてエプソムダービーを制し、凱旋門賞を勝って4戦4勝の戦績で引退したのち、日本に種牡馬として輸入された馬である。肺病を患った中でのエプソムダービー制覇やその負けしらずの戦績から「奇跡の馬」と言われることもあるし、デットーリ騎手は「ライオンのハートを持つ馬」と絶賛した。日本に3000万ドル(当時の約33億円)で売られたときには、ヨーロッパの競馬ファンはさぞかしがっかりしただろう。そして、時を超えて、あのラムタラが母の父として凱旋門賞に挑戦してくるなんて、誰も想像しなかったに違いない。そもそも彼らはこのことに気づいているのだろうか。

日本の人馬たちが凱旋門賞に挑戦し始めてから、およそ40年の年月が流れた。スピードシンボリやメジロアサマから、エルコンドルパサー、そしてディープインパクトまで、あらゆる名馬たちがヨーロッパの厚い壁にはね返されてきた。しかし、ドバイワールドカップの壁が破られた今年、凱旋門賞においても最大のチャンスが訪れた。これほど凱旋門賞の舞台に適した馬が、きちんとステップレースを使えて出走できることは、これからも滅多にないはず。サラフィナは想像以上に強く、ソーユーシンクは歴史に残る名馬である。それでも、ヒルノダムールが凱旋門賞を勝ってしまうのではないかと思う。夢が現実になってしまうのではないかと思う。

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スプリンターズSを当てるために知っておくべき3つのこと

Sprint02

■1■サマースプリントシリーズの最終戦として
1990年にG1レースに昇格し、それ以降、師走のスプリント決戦として定着していたが、2000年から秋の中山開催へと時期が変更された。この変更によって、夏に行われるサマースプリントシリーズとの結びつきが強くなった。夏競馬を使ってきた勢いを、ほとんどそのまま持ち込めるようになったということだ。そういう意味において、スプリンターズSはサマースプリントシリーズの最終戦と考えて良いだろう。

とはいえ、サマースプリントシリーズで目一杯走り切ってしまった馬は苦しい。昨年のサマースプリントチャンピオンに輝いたサンアディユがそうであったように、夏に3走もしてしまっていると、最後のスプリンターズSではガス欠を起こしてしまうことになる。また逆に、なんらかの事情があって、ここがブッツケになってしまった馬では、余程力が抜けていないとこのレースを勝つことは難しい。つまり、サマースプリントシリーズを使いつつ、スプリンターズSを最終目標に定めてきた馬を狙うべきである。

■2■基本的には差し馬が有利も
中山1200mのコースは先行馬にとって有利な形態となっているが、これだけハイペースになってしまうと、前に行けるだけのスピード馬にとっては苦しいレースになる。「短距離の差し馬」という格言もあるように、ハイペースについて行けて、なおかつ末脚もしっかりとしている差し馬が狙いとなる。

ただし、雨が降って道悪になった際は、考え方を180℃変えなければならない。平成12年のダイタクヤマトや平成16年のカルストンライトオ、平成18年のテイクオーバーターゲット、平成19年のアストンマーチャンが逃げ切ったように、道悪になると先行できる馬が圧倒的に有利になる。

スプリンターズSはパンパンの良馬場で行われても、重・不良馬場で行われても、前半の800mのタイムは実はほとんど変わらない。たとえば、平成17年に良馬場で行われたスプリンターズS(勝ち馬サイレントウィットネス)と、平成19年に不良馬場で行われたアストンマーチャンが逃げ切ったスプリンターズSのラップをご覧いただきたい。

平成17年 12.1-10.1-10.7-11.1-11.5-11.8 良馬場 
平成19年 12.0-10.3-10.8-11.1-12.0-13.2 不良馬場

これほど異なる条件下で行われた2つのスプリンターズSだが、テンの4ハロンのラップタイムはほとんど同じであることが分かる。平成17年がスローペースで流れたわけではない。どちらかというとハイペースで道中は進み、中団から進出したサイレントウィットネスが最後の急坂で差し切り、2着には最後方からデュランダルが32秒の脚で追い込んできた。パンパンの良馬場をハイペースで流れたスプリンターズSと、ドロドロの不良馬場のスプリンターズSの前半800mがほぼ同じラップなのだ。これはどういうことだろう?

これこそが雨のスプリンターズSは800mのレースであるということに他ならない。つまり、スタートしてから800mで究極のラップを刻むため、ラスト400mはどの馬もバテてしまい、レースどころの騒ぎではないということである。

また、競走馬はスタミナが切れたところを追い出されるとフォームを崩してノメるという特性があるため、4コーナー手前からはどの馬も真っ直ぐ走らせるだけで精一杯という状況にもなる。勝負は最初の800mで決まってしまうのだ。雨が降った場合は、スタートよく飛び出して、ハミをしっかりと噛みながらガンガン前に行ける馬を狙うべきである。

■3■1200m以上のスタミナ
スピード自慢の馬たちが揃うため、前半3ハロンは32秒~33秒前半というハイペースになり、さらに直線に急坂が待ち受けていることも加わって、後半3ハロンは35秒台の消耗戦となる。前半と後半で2秒以上の落差が生まれることによって、一本調子のスピード馬にとっては厳しいレースになり、このレースを勝ち切るためには1200m以上のレースを走るだけのスタミナが要求される。

■参考データとして
1、G1レース出走経験がないと×
2、前走オープン特別で敗れていた馬、または条件戦出走馬は×
3、1200m戦で連対率50%、かつ勝ち星があることが望ましい

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馬体が大人びてきたフレールジャック:5つ☆

■オールカマー
アーネストリー →馬体を見る
宝塚記念時よりも筋肉量が増し、この馬らしい馬体といえばこの馬らしい。
すっきり映った前走が強かっただけに、今回はやや太めと見るのが正解か。
Pad4star

カリバーン →馬体を見る
毛艶は良く、前走で負けはしたものの、連勝時の好調を保っている。
馬体全体の伸びもあるが、このメンバーに入ってしまうと線の細さは否めない。Pad3star

ゲシュタルト →馬体を見る
古馬になって、夏を越したが、3歳時の頃からあまり馬体に成長を感じない。
つまりはあまり良く見せないタイプの馬だけに、今回も高い評価はできない。
Pad2star

シャドウゲイト →馬体を見る
毛艶も良く、黒鹿毛の馬体は9歳馬とは思えない若々しさを保っている。
表情からも闘争心も衰えておらず、58kgの斤量さえ克服できれば。
Pad3star

マイネルラクリマ →馬体を見る
前走から間隔は開いたが、毛艶も良好で、筋肉のメリハリも増し、仕上がりは抜群。
距離延長はプラスには働かないが、流れに乗れればこなせる範囲である。
Pad4star

■神戸新聞杯
ウインバリアシオン →馬体を見る
いかにも休み明けらしい、ふっくらとして、余裕を残した仕上がり。
全体のバランスも絶好で、ひと叩きされて次へつながりそう。
Pad4star

オルフェーヴル →馬体を見る
ダービー時の最高の仕上がりと比べると、まだまだ完調には至らない。
わずかに胴部に伸びが出てきたように、成長の跡が見られる。
Pad3star

ショウナンマイティ →馬体を見る
このメンバーに入ると、筋肉のメリハリという点では物足りない。
将来的に馬体が枯れてくれば強くなりそうな馬だが、現状ではあと一歩か。
Pad3star

スマートロビン →馬体を見る
いかにも松田国英厩舎の馬らしい、トモ高の筋骨隆々の馬体を誇る。
毛艶があと一歩であるように、大型馬だけに馬体ももうひと絞りほしいところ。
Pad3star

フレールジャック →馬体を見る
幼さを感じさせた前走に比べ、休養を挟んで、馬体が大人びてきた。
胴部にも伸びがあるので、距離延長も馬体的には心配ない。
Pad5star

Koubesinbunhai2011wt

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オールカマーを当てるために知っておくべき3つのこと

Allcomer

■前に行ける馬が圧倒的に有利
12.5-11.6-12.2-12.5-12.5-12.4-12.4-12.0-11.5-11.8-12.0(61.3-59.7)S
13.4-12.3-13.8-12.4-13.0-12.6-12.4-12.2-11.2-11.4-12.0(64.9-59.2)S
12.2-11.9-12.6-12.4-12.4-11.7-11.5-11.6-11.8-11.4-12.6(61.5-58.9)S
12.6-11.5-12.4-12.3-12.2-12.6-11.8-11.8-11.3-11.4-12.6(61.0-58.9)S
12.3-11.8-13.0-12.4-12.3-12.4-11.6-11.4-11.2-11.8-11.8(61.8-57.8)S
12.5-11.5-12.4-12.3-12.3-12.2-12.1-12.0-11.3-11.2-11.6(61.0-58.2)S
12.4-11.1-12.2-11.9-12.4-11.9-12.0-12.2-11.7-11.7-11.9(60.0-59.5)M

前半が上りで、後半が下りというアップダウンの影響も大きいのだが、過去7年間のラップタイムを見るだけで、オールカマーというレースが必然的に極端なスローペースになることが分かる。開幕3週目の絶好の馬場も手伝って、前に行ける馬が圧倒的に有利になる。これだけの速い上がりを

■夏を使ってきた馬
これは9月競馬全体に言えることだが、まだこの時期においては、休み明けの実績馬よりも夏競馬を使ってきた上がり馬の方が優勢である。この時期はまだまだ暑く、休み明けの馬にとっては調整が難しく、レースに行っていきなり能力を発揮しづらい。ところが、休み明けの馬は実績のある馬であることが多いため、たとえ仕上がりが悪くても、どうしても人気になってしまう面は否めない。私たちは春競馬での強い姿を覚えているので、ある程度の期待と幻想を持って、休み明けにもかかわらず実績馬を人気に祭り上げてしまうのだ。

過去10年の勝ち馬を見ても、8月以降のレースを使っていた馬が8頭に対し、春以降ぶっつけで臨んできた馬が2頭と、休み明けの馬にとっては苦しいという結果が出ている。特に、春シーズンを最後まで戦い抜き、出がらしの状態で休養に入った馬にとっては、9月の段階で本調子に仕上げ直すのは非常に難しい。

■長くいい脚を使えるタイプ
中山2200mコースの特性として、第2コーナーから最終コーナーにかけて、フォルスストレート(偽直線)を約500m下って最後の直線に向かうことになる。ラスト1000mのラップが恐ろしく速いのはそういうことでもあり、良い脚を長く使えるタイプの馬に適した舞台である。過去の勝ち馬を見てみると、バランスオブゲームしかり、3連覇したマツリダゴッホしかり、瞬発力勝負では分が悪いが、スピードを持続させる力に富んだ馬が強い。

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オルフェーヴルは3冠馬になれるのか?

Orfvre_2 by mkoichi

今年の3歳牡馬のクラシックを占うにおいて、最大の焦点は、オルフェーヴルは菊花賞を勝って3冠を達成できるのか?ということだろう。前哨戦から皐月賞、そしてダービーに至るまでの成長力は素晴らしく、その勝ち方を見ると、他馬とは一枚上の力を有していることは明らかである。折り合いさえつけば、ラストの爆発力には目を見張るものがあり、しかも、良馬場と重馬場の両方を制しているだけに心強い。

ただ、そうは言っても、容易には達成することができないのが3冠である。これまで幾多の馬たちが3冠を目前にして涙を飲んできた。およそ7000頭のサラブレッドのうちの1頭が、距離もコースも全く違う3つのクラシックレースを全て制することがどれだけ難しいか(今回、最大の難関であった皐月賞が府中で行われたことがオルフェーヴルにとって救いとなったことは確かである)。夏を越して大きく成長した晩成の馬たちも、秋には続々と登場するだろう。また、菊花賞が行われる3000mという距離のレースを大の得意とする馬たちも、刃を研いで最後の1冠を狙ってくるだろう。

そして何よりも、オルフェーヴル自身にとって最大の敵となるのは、己の体調である。ダービー馬が菊花賞を万全の体調で迎えることは極めて難しい。その難しさについては、ダービー馬と菊花賞の関係に語らせるのが最も分かりやすいだろう。過去13年間のダービー馬の菊花賞における成績は以下のようになる。
     
平成10年 スペシャルウィーク→2着
平成11年 アドマイヤベガ  →6着
平成12年 アグネスフライト →5着
平成13年 ジャングルポケット→4着
平成14年 タニノギムレット →不出走
平成15年 ネオユニヴァース →3着
平成16年 キングカメハメハ →不出走
平成17年 ディープインパクト→1着
平成18年 メイショウサムソン→4着
平成19年 ウオッカ→秋華賞に出走3着
平成20年 ディープスカイ→天皇賞秋に出走3着
平成21年 ロジユニヴァース→不出走
平成22年 エイシンフラッシュ→不出走

誰の目にも一目瞭然だが、あの怪物ディープインパクト以外のダービー馬は、菊花賞で凡走を繰り返している。もしくは、故障や体調不良で出走すら出来ていない。なぜこのような現象が起こるのだろうか。その世代の最強馬であるはずのダービー馬が、なぜわずか4ヶ月後に行われる菊花賞でいとも簡単に負けてしまうのだろうか。その理由は、ダービーから菊花賞までの期間の短さにある。

ダービーを勝つためには、極限の仕上がりが要求される。目一杯の調教に耐え、レースでは自身の持つ力の全てを使い切るほどでないとダービーを制することはできない。ダービーとは、それほどまでに苛酷なレースなのである。そして、ダービーで全ての力を使い果たした馬を、わずか4ヶ月で再び100%の状態に持って行くことは至難の業である。

たとえば、平成10年のダービー馬スペシャルウィークが菊花賞、ジャパンカップと凡走したのは、ダービーの疲れが抜け切れていなかったからである。スペシャルウィークほどの馬でも、ダービー後には一時的なスランプに陥っている。メイショウサムソンが秋シーズンに思わぬ凡走を繰り返したのも、ロジユニヴァースが戦列になかなか復帰できなかったのも、肉体面での疲労が回復していなかったのである。

さらに難しいのは精神面での回復である。極限の状態で苛酷なレースを制した馬は、その後、精神的に燃え尽きてしまうことが多い。それが一時的なものになるか、完全に燃え尽きてしまうかはそれぞれだが、他馬に抜かれまいとする闘争心、苦しくても走り続ける気力が失われてしまうのだ。タヤスツヨシやネオユニヴァースはその典型である。ダービーを勝つほどの能力を持った馬でも、闘争心や気力が失われている状態では凡走を繰り返してしまうことになる。

それでもやはり3冠馬の誕生をまたこの目で見てみたい。シンボリルドルフやナリタブライアン、ディープインパクトなど、過去の3冠馬たちと比べても遜色ない名馬になりうる可能性をオルフェーヴルは秘めている。そして、オルフェーヴルには来年の凱旋門賞に挑戦してほしい。これまでのどの挑戦者よりも、ヨーロッパの競馬が合うタイプだと思うからである。オルフェーヴルはあらゆる苦難や難敵に打ち勝ち、まずは3冠馬に輝くことができるのだろうか。オルフェーヴルに残された時間はあとわずか。

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神戸新聞杯を当てるために知っておくべき3つのこと

Koubesinbunhai

■1■とにかく前走ダービー上位組
過去10年のうち、前走ダービー組から8頭の勝ち馬が出ている。連対馬にまで対象を広げても、20頭中14頭が前走ダービー組である。さらに日本ダービー優勝馬は【3・2・0・0】連対率100%、2着馬は【3・2・2・3】連対率50%と抜群の成績を残している。紛れのない府中2400mで行われるダービーで勝ち負けになった馬は、たとえ休み明けでも確実に勝ち負けになる。とにかく、ダービー上位組を狙うべきレースである。

■2■瞬発力があり、先行できる馬に有利
阪神2400mはスタートしてから最初のコーナーまでの距離も長く、休み明けの馬が多いこともあってスローペースは否めない。そして、緩やかな3~4コーナーをゆっくり回るため、どうしても直線に向いてからのヨーイドンの競馬になる。当然のことながら、先行できる馬にとって有利になり、「折り合いに不安のある馬」、または「瞬発力のない馬」にとっては苦しくなる。枠順としては、スローになる分、どちらかというと内枠有利。

■3■さほどスタミナは問われない
今年から距離が400m延長されたが、この時期の芝は軽いことや、阪神2400mコースの特性上、さほどスタミナを問われるレースにはならない。よって、前走ダービー上位組以外を狙うのであれば、夏を越して力をつけてきたステイヤーを狙うのではなく、ただ単純に夏の上がり馬を狙うだけでよい。上がり馬だけに、前走で勝っていることは最低条件になるだろう。

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世界は競馬場だ

「世界は中古レコード店だ」と村上春樹は書きましたが、「世界は競馬場だ」と私は断言できます。村上春樹は世界のどこの国に行っても、暇さえあれば中古レコード店を探して回るそうです。通り一遍の観光をするよりも、中古レコード店を訪れるだけで、その国の何たるかを少しは理解できるような気がするということです。私もある土地に着いても競馬場にしか行かずに帰ってくることもありますし、また競馬場に行きたくてその地を訪れることがほとんどです。競馬が行われている場所こそが、私にとっては世界なのです。

今回は導かれるようにして、先週末に北海道の別海に行ってきました。秋の収穫を祝う産業祭の中の、ひとつの催しとしての馬事技術大会を観戦しに行くためです。中標津空港から車でおよそ40分のところにある別海町。車の免許を更新していない私は、タクシーを使って、現地にたどり着きました。朝9時前に到着したというのに、お祭りに参加する人々だけではなく、馬事競技に参加する馬々まで、たくさんの人馬が集まっていました。1周1000mぐらいはありそうな競技場にも、すでに大勢の見物客が集まっていて、お祭りが主で競馬が従なのか、競馬が主でお祭りが従なのか、この時点で私にはもう分からなくなってきました。

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1日目の土曜日は、トロッターの繋駕(けいが)速足競走やポニー競馬が主でした。繋駕(けいが)速足競走とは、馬の後ろに1人乗りの2輪車を付け、ドライバーと呼ばれる騎手が長いムチと手綱で馬を操縦して、馬は走るのではなく速足で競うレースです。トロットとは右前足と左後ろ足を同時に地に着け、次のタイミングで左前足と右後ろ足を地に着ける速足の方法です。

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日本では大正時代に奨励されて中央競馬でも開催されていましたが、終戦後、スピード感の欠如などの理由から、次第に縮小に向かい、1971年に盛岡競馬場で行われたのを最後に廃止となってしまいました。現在はアマチュアの草競馬として、道東にその文化はかろうじて残っていますが、競技人口はなんと数十人。ドライバーも高齢にさしかかった人が多く、後継者もいないというのが現状ということです。

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お昼休みには、メインの会場で蟹や鮭などたくさんの秋味を食べることができました。競馬を観て、美味しいものを食べ、そしてまた競馬を観るという最高に贅沢な1日。午後にはポニー競馬が2レースが行われました。こちらも道東では競技人口が減っており、毎年、浦河からポニー少年団が遠征して主役を務めています。小さい子で小学校3年生からという少年少女たちが、大人顔負けのド迫力のレースを見せてくれました。

レースごとに勝者が異なるスリリングな展開で、最後のレースでは一昨年のジョッキーベイビーズの勝者である木村拓己くんと、その弟で今年のジョッキーベイビーズに出場することが決まっている木村和士くんの追い比べになりました。最終コーナーでほとんどの人馬が逸走というアクシデントはあったものの、デッドヒート(同着)ではないかと思わせる激しいレースの結末は、弟の和士くんに軍配が上がりました。11月6日(日)に東京競馬場で行われるジョッキーベイビーズでの兄弟制覇を目指して、和士くんには頑張ってもらいたいものです。

これで1日が終了かと思いきや、現地で知り合ったSさんに誘っていただき、野付ライディイングファームに車で移動して、ベストタイアップを見学してきました。知っていますか、ベストタイアップ?父アンバーシャダイという渋い血統ながらも、サンデーサイレンス産駒に負けない切れ味を見せ、1996年と97年の金杯、そして東京新聞杯を勝った馬です。切れる馬にありがちな狂気を内に秘めた馬で、白目がちだった右目を覚えていました。17歳になった今でもあの目は健在で、なんだか嬉しかったです。

Bekkai09

ベストタイアップに別れを告げ、次はAiba中標津を目指しました。そう、ホッカイドウ競馬とばんえい競馬の場外馬券場です。Sさんの動物的な嗅覚でようやく見つけた場外馬券場で、ばんえい競馬の馬券を買い、見事にタテ目を食らって負けました。嗚呼、単勝にしておけば良かったと反省しながら、Sさんに中標津まで送ってもらい、その日は眠りに落ちたのでした。

Bekkai10

翌日の2日目、雨の降りしきる中、ばんえい競馬が行われていました。ばん馬が連なってつながれている光景は、なんだか恐ろしい。でも、ばん馬はサラブレッドよりも気性が大人しい。だから本当は怖くないのです。ポニーによるばん馬も観て、この日はお昼で切り上げ、後ろ髪を引かれながらも空港へと向かったのでした。たくさんの馬文化に触れて、大満足の2日間でした。お世話になりました皆さま、ありがとうございました。やっぱり、世界は競馬場です。

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Bekkai08

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成馬の姿に近づいてきたエリンコート:5つ☆

■セントライト記念
サダムパテック →馬体を見る
同じ休み明けでも弥生賞時の方がパワーに溢れていた。
線の細い馬だけに、これが本来の形なのだろうが、馬体からは強さを感じない。
Pad3star

ショウナンパルフェ →馬体を見る
胴部の長さに比べて、脚が短く、全体的なバランスはあまり良くない。
前駆には鍛え上げられた筋肉が付いていて、仕上がり自体は及第点。
Pad3star

トーセンラー →馬体を見る
いつも良く見せるように、きっちりと立てるし、毛艶も素晴らしい。
とはいえ、まだ休み明けの馬体であることは否めず、完璧な仕上がりとはいえない。
Pad4star

ハーキュリーズ →馬体を見る
見た目にも分かるように、線が細く、馬体には幼さが残っている現状。
それでもいざ走りだすと、体が柔らかく、首を使って走り、将来性は高い。
Pad2star

フェイトフルウォー →馬体を見る
休養をはさんで、疲労が取れたことが伝わってくる、ふっくらと回復した馬体。
平均点の高い馬体なので、力は出し切れる出来にあり、次にもつながりそう。
Pad3star

ベルシャザール →馬体を見る
腰高の馬体が目立った春に比べて、やや馬体全体が成長し余裕が出てきた。
欲を言えば、後駆に実が入るともっと良いが、前哨戦から好走を期待できそう。
Pad4star

ユニバーサルバンク →馬体を見る
馬体全体のバランスが取れていて、窮屈なところが一切ない。
やや腰が高く映るように、2000m前後が最も力を発揮できそうな舞台である。
Pad3star

ラヴェルソナタ →馬体を見る
もうひと絞りふた絞りできそうで、筋肉のメリハリに欠ける未完成の馬体。
顔つきを見ても幼さが残り、まだこれから先の馬であることが伝わってくる。
Pad2star

■ローズS
エリンコート →馬体を見る
オークス時とは見違えるほどに、馬体に力強さが満ちてきている。
胴部にも伸びがあり、夏を越して、成馬の姿に近づいてきた。
Pad5star

キョウワジャンヌ →馬体を見る
筋肉はメリハリがあり、研ぎ澄まされているものの、線の細さを感じさせる。
このメンバーに入ってしまうと、どうしてもパワー不足は否めない。
Pad2star

ドナウブルー →馬体を見る
筋肉のメリハリには乏しく、まだ競走馬としての筋肉が付き切っていない。
それでもこれだけ走るのだから、長い目で見て活躍する馬だろう。
Pad2star

ホエールキャプチャ →馬体を見る
春当時に比べ、フックラ感は失せ、馬体全体に細さと薄さを感じさせる。
体型的な変化なのか、それとも少しガレているのか、判断が難しい。
Pad3star

マイネイサベル →馬体を見る
いかにもスピードがありそうな、腰高の馬体で、先行力に富んでいる。
筋肉のメリハリに物足りなさを感じるように、成長力には疑問がある。
Pad3star

マルセリーナ →馬体を見る
休み明けにしては、太め感はほとんどなく、細く見えるくらいに映る。
ただ、随所に緩さが残っていて、桜花賞当時の迫力にはあと一歩か。
Pad3star

リヴァーレ →馬体を見る
立ち姿や表情からも幼さを感じさせる馬だが、前後駆の肉付きは良い。
毛艶も良く、走れる仕上がりにあり、連勝中の勢いを生かせれば。
Pad3star


Roses2011wt

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秋のG1戦線を占う:3歳牝馬編

Erincoat by mkoichi

次に、前哨戦であるローズSが今週末に行われる、3歳牝馬のクラシック戦線について占ってみたい。牝馬の場合、総じて完成が早い、早熟なタイプが多いため、秋を迎えて大きく成長する馬は少ない。中にはファインモーションのような秋から勝ち上がってくる大物もいるが、あくまでも稀な例として考えてよい。つまり、春の時点での力関係が、ほとんどそのまま秋にも反映されるということである。

そう考えると、桜花賞で1、2着したマルセリーナとホエールキャプチャはオークスでも上位を占めており、この2頭の力上位は揺るがないものがある。それに加え、忘れな草賞を勝って、オークスを制したエリンコートも実績上位である。そして、春のクラシックを怪我で棒に振ったが、クイーンSを勝って最後の1冠に臨むアヴェンチュラも侮れない。もし桜花賞やオークスに出走していたら、好走していたに違いない能力を秘めた馬だと思うからだ。

マルセリーナは、ディープインパクト産駒らしく体の小さなところはあるが、のんびりとした性格の馬で気性のカリカリした面はない。道中は押していかなければ前へ進もうとしないほどで、だからこそ安藤勝己騎手も距離が伸びて良いと考えたはず。ところが、桜花賞で驚くべき切れ味を発揮して、肉体的にはマイラーであることを示した。800m距離が伸びたオークスでは、位置取りが消極的になってしまったことに加え、重馬場に切れ味を殺されてしまい4着と敗れてしまったが、決して距離が長かったということではない。マルセリーナの気性を考えると、たとえ肉体的にはマイラーでも、むしろ少しゆったりと走れる2000mぐらいの中距離の方がレースはしやすいだろう。秋華賞とエリザベス女王杯の王道を進むとしても、距離面での心配は全く要らない。むしろ、ディープインパクト産駒の夏を越しての成長力が期待される。

ホエールキャプチャは勝ち運に恵まれない馬である。完璧なレースをした阪神ジュベナイルFではレーヴディソールという圧倒的に強い馬に差され、100%の状態に仕上がった桜花賞では、外枠を引いて、外々を回されてしまう不運があった。オークスではなぜかスタートで後手を踏んでしまい、池添謙一騎手はそこからは上手く乗ったが、3着に追い上げるのが精一杯であった。絶好調であれば突き抜けていたはずだが、体調が少し下降線を辿っていただけに伸び切れなかった。父は短距離志向のクロフネだが母系はスタミナに富んでいるだけに、2000~2200mの距離自体に不安はない。あるとすれば、春の激戦の疲れが癒えているかどうかという点だろう。

エリンコートは重馬場のオークスで頂点に立ったように、パワーとスタミナに富んだ馬である。デュランダル×エリンバードという血統イメージに囚われてしまうと見誤ってしまうが、実は母系を遡ってみるとスタミナ血脈にも行き着く。この馬のオークス制覇を考えるにつけ、血統の難しさと不思議さを思わずにはいられない。馬体を見ると、オークス時は幼さを含む柔らか味に溢れていたが、夏を越してパワーアップが著しい。馬体が大人になってきた、成長してきたということである。その馬体の成長が良い方向に出るかどうかは、走ってみなければ分からない。

アヴェンチュラは3歳夏の時点で古馬相手に重賞を勝ったことからも、3歳世代のトップクラスの実力を持つことが分かる。しかも、正攻法の競馬で勝っただけに価値が高い。また、春のクラシックを走っていないことで、かえって肉体的なダメージは少ないばかりか、成長の度合いも大きいはず。夏を越し、札幌2歳Sを勝った時から10kg以上も馬体重を増やしているように、数字にも表れるほど肉体が成長している。姉トールポピーは跳びが大きく、ややハミ受けが悪そうな印象を受けたように、秋華賞の芋を洗うようなレースには対応できなかったが、アヴェンチュラは姉に比べて首の使い方が柔軟で、反応が良いことからも、秋華賞は十分にチャンスがあると見る。

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別海に取材に

Betsukai

「ROUNDERS2」の取材のために、これから北海道の別海で行われる草競馬に行ってきます。恥ずかしながら、つい最近まで別海という土地の名前を知らずにいました。何かの縁でこうして見知らぬ場所を訪れることができることを嬉しく思います。車の免許を持っていない私が、果たして中標津空港から別海にたどり着けるのか、神のみぞ知るといったところです。今秋の第2号の発売に向けて、「ROUNDERS」は新たな一歩を踏み出しています。それでは、今から羽田に向かいます。

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ローズSを当てるために知っておくべき3つのこと

Roses

■1■前走オークス組と夏の上がり馬が五分
過去10年の勝ち馬の前走を見ると、G1オークスもしくは桜花賞以来の馬が7頭、条件戦(もしくはG3)からが3頭とほぼ互角の争い。連対馬に手を広げても、G1オークス(もしくはNHKマイル)以来が5頭、条件戦(もしくはG2・3)からが5頭と、こちらも互角となる。

これは、牝馬は総じて仕上がりが早いということに理由があるだろう。この時期であれば、基本的には夏にレースを使っていた馬が有利なのだが、たとえ休み明けであっても、春の実績馬がある程度までキッチリと仕上がって出走してくるということである。つまり、春のクラシックを走ってきた実績馬が夏の上がり馬と五分に戦える舞台となっている。

■2■紛れが少なく、内枠有利なコース設定
改修後の阪神1800mは、スタートしてから最初のコーナーまでの距離が長く、直線も長いため、激しい先行争いもなく、極めて紛れの少ないコースといえる。別の言い方をすると、ごまかしが利かないため、スタミナのないマイラーでは苦しい。また、コーナーを緩やかに回るので、馬群が固まりやすく、外枠を引いた馬は外々を回されやすい。内枠を引いた馬が有利である。

■3■瞬発力勝負に強い馬
改修後の阪神1800mコースの特性上、どうしても道中がスローで、最後の直線に向いての瞬発力勝負になりやすい。そういった意味では、前に行ける先行馬にとって有利となるが、後方からでも瞬発力に優れていれば差し切れる。

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秋のG1戦線を占う:古馬短距離編(ロケットマン)

ダッシャーゴーゴーにとっての最大の敵は、シンガポールのロケットマンである。ロケットマンの凄さは、21戦17勝(そのうち2着が4回)というほとんどパーフェクトに近い戦績だけを見ても分かるだろう。シンガポール国内だけで走ったものではなく、ドバイに遠征して、ドバイゴールデンシャヒーンといった国際G1レースをも制している。しかも、今年に入っては5戦全勝と負け知らずと、競走馬としてのピークが比較的短いスプリンターとしては異例とも言える、6歳にしてさらなる成長と進化を遂げているのだ。

それはロケットマンがセン馬であることにも起因しているはずである。セン馬のスプリンターといえば、スプリンターズSを制した香港馬サイレントウィットネスと姿を重ねてしまう。デビューから17連勝の記録を持つ香港のヒーローであり、日本のスプリンターにはない圧倒的なパワーを備えた馬であった。はじめて570kg台の馬体を見たときには、まるで違う生物なのではないかと、しばし圧倒されたものだ。サイレントウィットネスの走りと馬体を生で見てみると、日本のスプリンターが世界で通用しない理由が分かる。馬体のスケールとパワーが違い過ぎるのだ。スプリント戦は突き詰めてゆくと、爆発的なスピードを生み出すパワーの勝負なのだ。そういえば、ジョッキーもコーツィ騎手と同じである。

ロケットマンは、シャドーロールを着用しているように、頭が高く、首をあまり使わない走り方をする馬である。上半身の力が強く、ロケットスタートからパワーにものを言わせて先行し、そのままスピードを落とすことなく、直線に向いてさらにギアを上げることで後続を突き放す。相撲で言うと、相手にまわしを取られる前に、突っ張りと張り手で土俵の外に押し出している感じ。速くて強い馬にこのようなレースをされてしまうと、切れ味や軽いスピードが武器の馬には付け入る隙がないのだ。

もしロケットマンが普通に出走してくれば、さすがのダッシャーゴーゴーでも厳しいかもしれない。川田将雅騎手が今度こそ完璧にダッシャーゴーゴーを導いたとしても、世界レベルのスプリンターにねじ伏せられてしまう可能性は大いにある。つくづくG1に縁のない馬なのだろうか。もちろん、世界基準でいえば、ロケットマンとダッシャーゴーゴーを並べて語るのもおこがましいのだが、私はそれぐらいダッシャーゴーゴーという馬の力を評価しているということでもある。サクラバクシンオーの後継者として、ショウナンカンプよりも、グランプリボスよりも、私はダッシャーゴーゴーの方に魅力を感じるのだ。競走馬としても、種牡馬としても。

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セントライト記念を当てるために知っておくべき3つのこと

Sentolite

■1■夏の上がり馬に注目
9月競馬全般に言えることだが、この時期はまだまだ暑く、休み明けの馬にとっては調整が難しいため、レースに行っていきなり能力を発揮しづらい。セントライト記念も最近の傾向として、夏にレースを使っていた馬が強く、ダービー以来の休み明けで勝った馬は、2002年のバランスオブゲーム、2009年のナカヤマフェスタのみであるように、よほど力が抜けている、もしくはダービー後も体を緩めずに仕上げてきたということでない限り、いきなり勝利というわけにはいかないのだ。昨年は夏にレースを使ってきた馬がワンツーフィニッシュを決めたように、夏の上がり馬に注目すべきレースである。

■2■切れよりも地脚の強い馬
中山2200mは、2コーナーが丘の頂上となっていて、そこからゴールまで緩やかな下りが続く。3コーナーが軽く舵を切るだけで曲がれるため、2コーナーから4コーナーまでは500mの擬似直線と考えることも出来る。そのため、3コーナー付近からロングスパートのレースになりやすく、距離以上のスタミナを要求されることになる。一瞬の切れを武器にする馬ではなく、良い脚を長く使える地脚の強い馬を狙うべきである。

■3■前に行ける馬を狙え
これも9月競馬全般に言えることだが、この時期だけは夏の間にしっかりと養生されたことで、芝がしっかりと根を張った野芝100%の状態になっているため、多少のハイペースで行ってもなかなか前の馬は止まらない。これに中山競馬場の直線の短さが加わって、差し・追い込み馬にとってはかなり苦しいレースになる。ただし、ロングスパートでスタミナが問われることがこたえるのか、逃げ切りも意外と難しい。つまり、前に行ける先行馬、もしくは3~4コーナーまでに好位を確保できる馬にとって有利なレースになる。

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全体的にレベルが高いも5つ☆は見送り

■セントウルS
エーシンホワイティ →馬体を見る
いつも良く見せる馬だが、今回はいつも以上に良く見せている。
毛艶も良く、筋肉のメリハリも素晴らしく、顔つきも走る気に満ちている。
Pad4star

エーシンリジル →馬体を見る
牡馬顔負けの体つきだが、前走の方がメリハリがあって良く見せていた。
相変わらず闘争心溢れる表情だが、前走がピークで、今回はややトーンダウンか。
Pad3star

エーシンヴァーゴウ →馬体を見る
下降線気味だった前走からひと息入れて、持ち直してきた印象を受ける。
馬体全体に伸びがあり、ゴール前のスタミナ勝負になっても負けないはず。
Pad4star

サンカルロ →馬体を見る
休み明けにしては毛艶も良好で、仕上がり自体は悪くない。
表情からも気性の難しさが伝わってくるように、スムーズに走れるかどうかがカギ。
Pad3star

ダッシャーゴーゴー →馬体を見る
相変わらずの前駆の盛り上がりで、胸が深いのが特徴的な馬体を誇っている。
その分、トモに物足りなさを感じるが、休み明けを考えると次へつながる仕上がりか。
Pad3star

テイエムオオタカ →馬体を見る
使い込まれている馬らしく、毛艶も冴えて、馬体も引き締まっている。
やや細身に映り、古馬に比べると物足りなさを感じるが、バネの強さは一級品。
Pad3star

トウカイミステリー →馬体を見る
前走は展開にも恵まれたが、馬体を見る限り、夏場の体調の良さが伝わってくる。
余計な筋肉が削ぎ落とされ、牝馬らしい切れ味が発揮できそうな仕上がりにある。
Pad4star

■京成杯オータムH
アプリコットフィズ →馬体を見る
古馬になって、馬体を大きく見せるようになってきたが、
筋肉のメリハリに乏しく、絶好調時に比べて馬体が研ぎ澄まされていない。
Pad2star

エアラフォン →馬体を見る
まとまりのある安定した馬体だが、その分、大物感は伝わってこない。
前走は少し太目が残っていたが、馬体を見る限りにおいては重め残りはない。
Pad3star

タマモナイスプレイ →馬体を見る
夏場が合うのか、立ち姿に柔らか味があり、全体のバランスが良い。
前後駆に筋肉がしっかりとついて、この馬としては絶好調の出来にある。
Pad4star

フィフスぺトル →馬体を見る
古馬になって背が伸びた分、雄大さを感じさせるようになってきた。
立ち姿は首が高くてもう一歩だが、骨折を乗り越えてようやく復活した。
Pad3star

マイネルファルケ →馬体を見る
マイルCSで2着した時ほどの勢いを感じさせないが、馬体自体は悪くない。
あとは気持ちの問題だけで、どれだけスムーズに型に持ち込めるかどうか。
Pad3star

レインボーペガサス →馬体を見る
前走を速い時計で快勝しても、馬体は全く傷んでおらず、出来を維持している。
全体のバランスが良く、表情も落ち着いており、前でレースが出来るようになってきた。。
Pad4star

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「21世紀の馬券戦略ライブ」CDの申し込みを締め切りました

「21世紀の馬券戦略ライブ」CDの申し込みを締め切りました。お申込み頂きました皆さま、ありがとうございました。順次、発送させていただきます。このライブでお話している内容が、何らかの刺激やヒントになれば幸いです。まずは楽しんで聴いてみてくださいね。また、質問メールも受け付けておりますので、ライブCDを聴いて頂いて、分からなかったこと、もっと知りたいこと等、私宛のメールにて遠慮なくドシドシ質問してください。喜んでお答えいたします。皆さまからのご感想もお待ちしております。

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「21世紀の馬券戦略ライブ」CDを数量限定で販売します。

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およそ1年ぶりになりますが、「21世紀の馬券戦略ライブ」CDをお分けします。

一人でも多くの方に、この集大成ともいえる馬券戦略をお伝えしたいと思っているのですが、いかんせんCDを作成するまとまった時間が取れない都合で、数量限定販売にさせていただいていることをご理解ください。

2006年から20007年にかけて、「21世紀の馬券戦略ライブ」と「プロフェッショナル馬券戦術ライブ」の2本のライブを開催させていただきました。タイトルからもお分かりの通り、後者が具体的な戦術(技術)論だとすると、「21世紀の馬券戦略ライブ」はもう少し大きな視点の戦略論となります。

戦略は戦術の土台(基礎)であり、戦略がなければ競馬で勝つことは出来ないと私は考えています。いくら技術的な知識があっても、どのように考え、どのように賭けるかを知らなければ元も子もないからです。それはトレーニング方法を知らないスポーツ選手がガムシャラに練習しても上手くならないばかりか、下手をすると体を壊してしまうことにも似ています。

・どの馬に賭けるかと同じくらい、どのように賭けるか迷ってしまう
・予想は当たっていたのに馬券は儲かっていない
・いくら予想をしても結論が出ない(決断ができない)
・自分の納得のいく予想が出来ない

こういう悩みのほとんどは、この戦略部分を知ることで解決できます。もちろん、十人いれば十人の予想法や賭け方があり、どれが正しいとは言い切れないのですが、それでも「基本」というものがあるのもまた事実です。その「基本」から外れてしまうと、いくら予想しても無駄になってしまうということですね。

もう少し具体的に言うと、回収率をアップさせる効果的な馬券の賭け方や買い方、予想に臨むに当たっての手順やポイント、そして最も大切な「思考の流れ」について詳しくお話しています。とても基本的なことですが、おそらく今まで誰も教えてくれなかったことですし、書店で手に入る本には書いていないことです。特に第3部の内容については、驚かれる方もいらっしゃるかもしれません。

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「21世紀の馬券戦略ライブ2006秋 in 渋谷」 →ライブの模様はこちら

以下、ライブに参加してくださった皆さま、ライブCDを購入してくださった方々の中で、掲載の承諾を得たものになります。*個人情報の問題もありますので、お名前はイニシャルにして掲載させていただいております。

『なるほど、すばらしい』
さて、内容についてですが『なるほど、すばらしい』です。私もにわか競馬ファン?の例に漏れずいろいろな馬券本を読み漁りいわゆる投資法も実践してきましたがここまで深いものはなかったですね。(ここでいう深いとは細かいという意味ではありません)大数の法則にもふれてありますが私が過去目にしてきた他の多くの本は法則を紹介するがその後には決まって都合の良いデータと見当違いの公式や馬券購入方法を延々とならべるだけの中身の薄いものばかりでしたが、「21世紀の馬券戦略ライブ」の中では本質を突いたことが非常にシンプル(ここ大事)に紹介されていて治朗丸さんもCDで言っておられましたがこれを実践するだけでも間違いなく収支は改善されますね。網羅思考と直観思考については言っておられたことは大方、理解できたと思ってますからもうちょっと競馬を勉強してからだなと・・・。そうでないとあまりにも精度が悪すぎて(汗)しかしこの内容で3,500円は破格の値段ですね。こちらとしてはありがたいですが(笑)近々、またライブをされるみたいですね。都合がつきませんで行けれませんがまたこのような形で(CD)で提供してくださることを願って応援しております。ありがとうございました。
(M様)

Mの法則の今井さんの次に出会った
CD届きました。ご連絡できてなくてすいませんでした。手間賃にも及ばないような価格で提供していただき感謝します。ガラスの競馬場の治郎丸さんに出会ったのは、馬券を購入することになってから、悩み出したときにたどり着いた2つ目の出来事です。1つ目は、Mの法則の今井さんです。馬券を絞っていく方が、最終的な勝ちに近いということですね。まだ、サラっとしか聞いていませんが、楽しい競馬のバイブルとして何度も聞いてみます。昔は、にわかMの法則で、ハズしまくっても最終的に勝つ!みたいな攻めの馬券が買えていたのですが、最近は、守りの競馬に入ってしまって、ほんの少し勝つか、少し負けるかの馬券しか買えなくなりました。なんか、無難に馬券して、無難に勝って、無難に負けて、、、、、楽しいか?オレ?。昔の馬券も今の馬券も人生を終わりにするような競馬はしていないので問題はありませんが、やっぱり始めたころの馬券の方が数倍自分もイキイキしてたし、楽しかったです。そんなモヤモヤ馬券をしてるスランプ期?に、ガラスの競馬場に出会いました。平均配当のデータは、ビックリです。期待値は、単勝が1番あると聞いたことありますが、間違ってますか?)ワイド登場した頃は、「なんで、馬単とか3連単とか先ににやらねーんだ!」って、みんな言ってたと思います。私も思ってました。馬券戦略の3ページ目の平均配当を見て、私が最近感じていたことの回答が出た気がしました。「ワイドは、(・∀・)イイ!!」です。そして私の構想「攻めて守る馬券」のアイテム(守り方)にピッタリです。馬連、馬単で攻めて、同一目で、ワイドで守る!これを買い目を絞って買っていきます。あと、ちゃんと収支をつけないといけないことを反省します。回顧が重要なこともわかっていますが、なかなかできません。ネットに自分の予想や買い目を乗せると馬券が堅くなり、当たらなくなりますが、これは「直感」を大事にする逆手にもとれますので、早めにバンバン載せていくのもアリですね^^。面識もないのに、フレンドリーな書き方、またダラダラ乱雑な書き込み読んでいただきありがとうございました。メルマガにも登録させていただきました。楽しく拝見させてもらいます。
(M様)

「なるほど!」と、独り言を言ってしまった
競馬一年生のSです。テキストを広げて聴いているとなぜか自分もそこにいるような感覚…。不思議体験でした。まだ全部を聴いたわけではないですけれど3つのルール+1は今週、小倉記念から実践してみようと思います。聴いてるときに思わず「なるほど!」と、独り言を言ってしまったのは内緒ですよ。では結果はどうあれまたメールさせて頂きます。
(S様)

お金をだしてCDを買った価値があるかな(いやそれ以上の価値があったかも)
ライブCD全部聞かせて頂きました。参考になる部分がたくさんあり、まずは100レース分実践してみようと思っています。ありがとうございました。それと他の人の大局観を聞くのは勉強になりますね。私も冶郎丸さんの大局観をみてなるほど~と思いました。まあ自分の考えを大切にしたいので直観を変える気はありませんけどね(汗) これでお金をだして冶郎丸さんのCDを買った価値はあるかな(いやそれ以上の価値があったかも)と思っています。ありがとうございました。また何かあったらお願いします。
(H様)

覚悟して精進していこうと思います
一通り聞かせていただきました。個人的には『馬券を買う』という欲求に耐えることができるのかが問題かと思います。どうやって勉強(研究)をして直観力を上げていくのか(そもそも上げていけるのか)。その間、いかにお金を回していけるか。そして、単勝に限らず大きく賭けるだけの経済力がない状態ではやはり大きな配当に目がくらんでしまうと思うんですよ(笑)。それもたくさん買ってしまう理由のひとつでしょうね。そこをいかに耐えて大きな勝負をできるだけの直観力を身につけることができるか。精神力の勝負ですね。まさに修行ですが、その先には何が待っているのでしょう。先の見えない道へ足を踏み入れてしまっているのですから、覚悟して精進していこうと思います。
(Murao様)

この話聴いてからホント競馬がわかってきました
CDとテキストいただきました@また聴いてます><んー正直言って、この話聴いてからホント競馬がわかってきました。 何にか?それは予想してもわからない。ということです。当てることって難しいということです。それをふまえて、単勝を主に勝ってますが、単勝を2点など、幅をきかせてやってます。そして自分の好きな馬を買う!見る!応援してる馬が勝つってホントに嬉しいです!そして自信のないレースは買わないようになりました。それは競馬を続ける上でいいことだと思いました^^またライブとか交流しましょう!!CDありがとうございました~
(T様)

少し謎が解けたというか、自信を取り戻した気がします
CDですが、もう何回も聴かせていただきました。直感を信じるって、本当だと思います。私は本当によくあるんです。最初にこの馬がいいんじゃないかなぁと、浮かんだときその馬が来ることは多々ありました。私もレースが近づくにつれ、網羅思考になっていき、最終、よくわからない馬券を買ったりすることが多々あるんですよね。このCDをいただいたおかげで、少し謎が解けたというか、自信を取り戻した気がします。これからもどうぞ、素晴らしいHP更新&馬券のヒント続けてください。この度は、どうもありがとうございました。
(M様)

これからの処生のためにも必要な観点だと感じました
ライブCD拝聴いたしました。20世紀の馬券戦略は要素分解、21世紀の馬券戦略は統合の視点が必要、ということ特に印象に残ったキーワードは2つ、「大局観を持つ」、「個を立てる」。これは馬券以外の(大げさに言うと)これからの処生のためにも必要な観点だと感じました。この概念をいかに馬券で体現できるか。ここが難しくて奥が深いところでしょうね。思考と感性を磨きながら取り組んでみたいと思います。とりいそぎ感想まで。これからもよろしくお願いいたします。
(S様)

大事さが改めてわかった
CDを視聴させていただきました(まだ2枚目までですが)。一枚目の絞り込む理由とかいきなり実践してみようかと思います。というか、大事さが改めてわかったというか。わかっていてもなかなか実践できなかったので常に頭にいれてやってみようと思います。それと2枚目、流れの話ですがちょっと難しいですけど、確かにと思い当たる節が多数ありました。すぐ思いつく流れ、「自分の予想の流れ」ですね。予想がいいときと悪いときの流れってありますよね。何しても当たらない、見たいな。これも絞込みの作業をすればかなり違ってくるのではないかと思います。何度か聞いてみて、ご質問等すると思いますのでよろしくお願いします。
(I様)

にわかに信じられないですがまず100レース試してみたい
ライブCDの通り単勝買いにしてから、なかなか調子がいいです!好きな馬、想いを乗せた馬一頭に勝負を託す醍醐味がなんとなく分かってきた気がします。直観を使って結論を出す という内容が非常に印象的でした。考えて考えて最後の最後(馬体重見て、パドック見て)で結論を出すという流れが当然の競馬の予想の流れであると思っておりました。まだ、にわかに信じられないですが(体の中にすっと入ってこないですが)、まず100レース試してみたいと思います。レース前はあまり考えすぎず直観で結論を出して、レース後に頭を使うように心がけてみます(反省することに頭を使うようにします)。単勝で勝負するという話も非常に参考になりました。わたくしは三連単をメインに勝負していたため、今年の春のG1は散々な結果でした。まさに「揺らぎ」を思いっきり被った結果でした。そんな中、競馬の醍醐味は、やはり「誰が一番強い馬なのか」を当てるという「単勝」に行き着くのかなとも感じておりました。これからは、直観+単勝をメインにかけてみたいと思います。貴重なCDありがとうございました。また、ホームページの方も参考にさせていただいております。今後ともよろしくお願い致します。以上にて失礼致します。
(U様)

私の教則本とさせていただいております
次郎丸さん、ライブCDを送っていただいた後、メールをいただいておりましたが、返信もしないままになっておりました。ご無礼をお許し下さい。送っていただいたCDは、私の教則本とさせていただいております。初心者(アンカツさんの1つ上のオヤジですが)ですので、解らない部分もあるのですが、少しずつ解きほぐして行こうと思っております。ところで、メイショウサムソン、素晴らしいですね。ゲートを出てからゴールまで、まるで勝利の女神に導かれるように、彼らの前には道標があったようにも思えます。不利を受けた馬達は吹き飛ばされたようにも見えましたよ。競馬っておもしろいですね。地方在住でも楽しめる環境に感謝しつつ、サラブレッドの熱さを私の心に刻み込んだ、故アンバーシャダイに感謝し、そして、競馬のロマンを伝えてくれる次郎丸さんのブログを教本として、これからも楽しんでいきたいと思っております。今後もご教授の程よろしくお願致します。
(K様)

買い方自体が刺激的でした
買い方自体が刺激的でした。解説がはじめは抽象的で、少し?が出ましたが、皆さんの質問を交えてのやりとりで少し輪郭が分かった気がしました。競馬を続けているうちに、いろいろと馬券の買い方が変遷していったのですが、今回のライブでまた変化が起きそうです。点数を減らす決断力をつける努力をします。(Y様)

後から痛い目を見たことでしょう
競馬新聞やTVを見て予想して、運が良ければ儲けられればと、競馬を楽しい夢のように思っていたおろかさがしみじみわかりました。ここに来ないまま、仮にたまたま当たったとしても、後から痛い目を見たことでしょう。それがわかった上で、では何をすればいいのかがわかるのがこの戦略ライブですね。競馬で勝って楽しむという夢を「あってほしい現実」にしたかったら参加すべきですね。(T様)

馬券に対する考え方が変わった
馬券に対する考え方が変わったし、すごくタメになりました。その馬券を買う意味を再考してみようと思いました。「21世紀の思考法」で聞いた話は、今後意識して行ってみようと思います。また機会がありましたら、ぜひ参加させていただきたいと思います。(M様)

悩みに対して前向きになる勇気がでた
悩みは簡単には解決されませんが、悩みに対して前向きになる勇気がでました。その意味で、解決に向かうはずです。そして、自分なりのスタイルを見つけたいと思います。今まで目を背けてきた、「理由探しの限界」を直視しようという勇気をもらいました。もっともっと競馬を見て、経験を積んでいこうと思います。次の機会楽しみにしています。
(jirobacks様)

自分の考えを再確認できた
大変ためになり、自分の考えを再確認できました。「結論から考える」は勉強になった。ブログいつも楽しみにしてみていますので、これからも面白い記事をお願いします。
(Y様)

特に複雑系の話は大変参考になりました
これまで私が断片的に行ってきた(考えてきた)馬券の買い方について、よく整理していただいた。本日のお話は思い浮かんでいた部分もあったので、大分すっきりしました。特に複雑系の話は、意識していたこともあり、大変参考になりました。
(K様)

今日で方向が決まりました
直観をつめていくこと。網羅思考的に有力馬を広げていくとダメだということを再確認しました。これからは馬を絞り込んでいきます。オッズで変えてはいけないことも、心に残りました。直観の中に正しい答えがあることが多いというのは、うすうす気付いていましたが、今日で方向が決まりました。競馬とは関係がないですが、ブラックボックスのイメージは人生で役立ちそうです。今日で何を意味している図で、何に適応されるのかよく分かりました。
(N様)

競馬以外にも使える広がりのある話でした
大変セミナーの進め方もお上手だし、人前で話すことに慣れていらっしゃるようにお見受けいたしました。資料等も分かりやすくまとめられていますし、ビデオなども使われていて、色々な角度から、競馬というジャンルにおいてはかなり難しいと思われる話ですが、頭に入りました。今日のお話は、競馬以外にも使える広がりのある話でした(特に21世紀の思考法)。月下の棋士のように、駒が光って見える如く、馬柱の馬名が光って見えるといいですね。
(H様)

競馬にマンネリ気味だった私には良い刺激になりました
けっこう長い時間でしたが、楽しかったです。集まった人たちも皆良い人で、雰囲気も良かったです(怪しい雰囲気だと嫌だと少し心配しておりました)。競馬にマンネリ気味だった私には、良い刺激になりました。
(I様)

自分の頭の中で少しモヤモヤしていたものがまとまった気がする
自分の頭の中で少しモヤモヤしていたものが、まとまった気がする。直観思考の大切さ、自分が網羅思考に陥らないようにしたいことと、考え続けることが必要なのだと思った。自分は考えることをやめている。
(T.I様)

今日のテキストを家に帰ってからも読み直したいと想いました
「分からないことを分かること」これはなかなか奥深い言葉でした。自分なりに掘り下げて、理解したいと思います。<感情>を磨くこと、これも意外でしたね。今日のテキストを家に帰ってからも読み直したいと想いました。
(I様)

自分にうまく取り込んで昇華させたい
私は馬の精神状態を読み解くというMの法則という考え方で5~6年競馬を見ています。長年その考え方を使ってきましたので、逆に固定観念に捉われてしまうようになってしまいました。あるいは、必要以上に難しく考えることも増えました。直観思考という考え方を自分にうまく取り込んで、昇華させたいと思います。
(O様)

「ゆらぎ」を抑えることがヒントになりました
競馬中級者くらいになったと思っていましたが、まだまだでした。また競馬は複雑なゲームであることを認識することができ、「ゆらぎ」を抑えることがヒントになりました。今日から、直観思考を実践してみたいと思います。ありがとうございました。
(H様)

成程…と思いました
皐月賞は取りましたが、予想の根拠としては恥ずかしいほどに情けないもので、とても声に出して言えないものでした。馬券は取るには取りますが、どうも自分の予想に「ブレ」を感じて、その修正をしたいと思っていたところ、先のライブの告知を拝見して、参加させていただくことにしました。結果、得ることはとても大きかったです。特に「めりはり」をつける箇所は、成程…と思いました。
(匿名希望)

テキストは何回も読みました
初めまして。先日、「21世紀の馬券戦略ライブCD」を購入したNです。仕事が忙しいので、合間をぬって、1枚目のCDを聴講しました。テキストは何回も読みました。自分の知っている情報や知らない知識があり、大変勉強になっています。これから2枚目のCDを聴講するところです。また、名刺も頂き、案内の文書には、直筆?のサインもあり、この方は信頼できる方だと感じています。今後、いろいろと質問をさせて頂きますので、どうぞよろしくお願い致します。競馬というものについて、今まで自分なりにいろいろと研究・勉強してきました。次郎丸さんのホームページの記事や情報も、全部目を通しましたよ。すごいなあと思っています。これからも、いろいろと勉強させて頂きます。また、近いうちにお会いして、いろいろとお話できたらいいなぁと思っております。どうぞよろしくお願い致します。
(N様)

「21世紀の馬券戦略ライブCD」の具体的な内容は以下のとおりです。

Disc1 幸せな競馬勝利者になるために知っておくべき3つのルール+1(43分)
■競馬は儲からない!?
■確実に負けていく人、勝てるチャンスが残された人
■回収率が大幅にアップする3つのルール+1
■コース設定に基づきめりはりを決める
■本命に賭け続けるとどうなる?
■同じ点数でも賭け方によって効果が違う
■質疑応答

Disc2 競馬~『複雑』なゲーム(36分)
■競馬は『複雑』なゲーム
■20世紀の競馬理論とその限界
■「複雑系」ゲームの2つの攻略法
■ノースフライトの安田記念
■どれぐらい競馬が分かっていますか?
■競馬は無限なり、個を立てよ!

Disc3 21世紀の思考法(57分)
■結論から考える
■網羅思考と直観思考
■上級者と羽生の決定的な違い
■正しい答えを高い確率で出すためには?
■途中で思考が行き詰ってしまった場合、どのように決断するか?
■競馬の予想で一歩抜け出すために
■質疑応答

21cdimg_1
Sityou*MP3形式(約4分間)

ライブCDの内容は、CD3枚(合計137分)と当日使用したテキスト(23ページ)になります。

私個人の都合で大変申し訳ないのですが、今回は20部限定とさせてください。料金はライブの参加費であった3500円のみ(税込み、送料、代引き無料)でお分けいたします。お支払い方法は代金引換になります。安くて心配と思われるかも知れませんが、情報商材ではありませんので、ひとりでも多くの皆さまに聴いていただきたいという思いを込めました。早めになくなってしまうことが予想されますので、ご希望の方は今すぐお申し込みください

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プライバシーポリシー特定商取引に基づく表記もご覧ください。

お申し込み方法
Step1_2メールフォームにてお申し込みをしてください。
*SSLに対応しておりますので、個人情報の保護も万全です
*個人情報を第三者に開示をすることは決してありません。

Step2_2お申し込み確認メールが届きます。

Step3_2お届け先住所にライブCDが届きます。
*代金引換ですので、ライブCDをお受け取りの際に料金はお支払いください。

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追伸
いよいよ秋のG1シーズンが近づいてきました。この機会に、競馬について見直してみたい方、またさらなるレベルアップをしたいという方は、ぜひ「21世紀の馬券戦略ライブ」CDを聴いてみてください。私のかなりの自信作です。第1部を聴いて実践するだけでも、回収率が大幅にアップするはずですよ。

また、質問メールも受け付け致します。このライブCDを聴いて頂いて、分からなかったこと、もっと知りたいこと等、もしありましたら私宛のメールにてドシドシ質問してください。喜んでお答えいたします。皆さまからのご感想もお待ちしております。(glassracetrack@ymail.plala.or.jpまで)

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再掲:高地競馬の廃止は許されない

私がなぜ高知競馬に対してこれだけ関心を寄せているかを説明する必要があるだろう。はっきり言えば、日本の競馬全体を思ってのことである。これは高知競馬ひとつの問題ではなく、日本の競馬全体に影響する大きな問題としてとらえているのだ。

存続の危機に立たされているのは、いまのところ高知競馬だけだが、それと同じような状況にいつなってもおかしくないとおもわれる、危ない競馬場はほかにもある。

たとえば、ホッカイドウ競馬の累積赤字は高知競馬を上回っている(私の実感では、北海道の関係者にはその危機感はないようだが)。高知の廃止が決まれば、他の地方競馬場に連鎖的に波及する危惧があるのだ。

日本の競馬場がひとつ減ることは、競走馬の流通経路がひとつなくなることを意味する。流通がなくなれば競走馬生産土壌にも影響してくるのは必至だろう。そのなかで最も大きな影響を受けるのが中小の生産者たちである。

競馬の歴史を見てもわかるように、強い馬は大牧場だけから出てくるわけでもないし、良血とされる血統だけから出るわけでもない。

思いもかけない血統からも、素晴らしい馬が出てくる。それがサレブレッド血統の神秘であって、競馬の面白さだろう。

ところが、地方競馬がひとつ減るだけで、生産した馬が競走馬としてデビューするチャンスすら与えられない牧場が増えることになる。いまでも苦しい状況にある、良血を持たない中小生産者の立場はさらに悪くなり、購入される馬が減り続けていけば、牧場経営をやめていく人たちの数は、いまよりも増えるだろう。

地方競馬がひとつなくなるだけで、少数の大牧場にいい馬が集中する傾向がさらに加速していくことは、容易に想像がつく。血統、出自などバラエティに富んだ馬たちによる競走が競馬の理想であり、特定の大牧場だけによる競馬では面白みが半減してしまう、と思っているのは私だけではないはず。

競馬場で走ることさえできれば、もしかすると素晴らしい走りをするかもしれない中小牧場の生産馬が、そのチャンスさえ与えられず、人知れず消えていく。

競馬場がひとつ消えることで、こうした現実がさらに増えていく。

私は日本の競馬を愛していることにかけては、誰にも負けないつもりだ。それだけに、こうした現実を、これからさらに見続けねばならないとしたら、寂しく、悲しくてしようがない。

日本競馬の将来を考えるなら、高知競馬がなくなっては困る。

そのために私の経験を生かすことができるのなら、できる限りお手伝いしたい。日本競馬全体のためにも、「高知競馬ひとつくらい廃止してもいいんだ」では絶対にダメなのだ。
(「口笛吹きながら」より)

Nohirayuuji

正直に言うと、かつて私は「競馬場ひとつくらい廃止してもいいのでは」と思っていた。利益を生まず、赤字を垂れ流しているのであれば、存続が危ぶまれるのは当然であり、主催者側(行政)のあらゆる癒着構造を断ち切らなければさらなる負の連鎖が生まれるに違いない。利益の出ないビジネスは、むしろ廃止すべきではないかとさえ考えていた。今から思えば、なんと単純な、派遣社員を簡単にリストラする企業の経営者たちのような発想であった。

日本の競馬のことを考えるのならば、高知競馬だけではなく、ばんえい競馬も荒尾競馬も、なくなっては困るのだ。日本の競馬場がひとつ減ることは、競走馬の流通経路がひとつなくなることを意味する。地方競馬がひとつ減るだけで、生産した馬が競走馬としてデビューするチャンスすら与えられない牧場が増えることになる。競馬場で走ることさえできれば、もしかすると素晴らしい走りをするかもしれない中小牧場の生産馬が、そのチャンスさえ与えられず、人知れず消えていくのだ。まさに祐ちゃん先生の言うとおりで、私はそんな当たり前のことさえ分からずにいた。

たとえば、古いところでいうと、オグリキャップという馬は笠松という小さな競馬場でデビューした。笠松競馬場がなければ、もしかするとオグリキャップは競走馬としてデビューしていなかったかもしれない。そうなると、オグリキャップが演じた数々の感動のレースを私たちは味わうこともなく、オグリブームなどあるはずもなく、日本の競馬は今日のような陽の目を見ていなかったかもしれない。オグリキャップの感動のラストランを見て競馬にのめり込んだ私が、「ガラスの競馬場」を始めることもなかったかもしれない。もちろんオグリキャップだけではなく、テイエムオペラオーやメイショウサムソンなど、数々の名馬たちが中小牧場から生まれ、日本の競馬を盛り上げた。

さらに言うと、競馬場で働く人々や馬たちはどうなるのか。ひとつの競馬場にはおよそ1000人以上の関係者らが働いている。調教師、厩務員、騎手、装蹄師など、馬を速く走らせることに情熱を注いで生きてきた人々は、どこに行けば良いのだろうか。他の競馬場に移籍して、今までどおりの生活を送れるのはごく僅かな人たちだけである。かつて新潟競馬場が廃止されてしまった時にも、その関係者らは家族と共に全国各地に散り散りにならざるを得なかった。ジョッキーを続けられたのは、およそ半分にしかすぎなかったという。走る場所を失ったサラブレッドたちは食肉処分にされた。

毎年、高知競馬場では3月に黒船賞が行われる。今年は震災のため開催中止となってしまったが、来年こそは行ってみたいと思う。2007年の黒船賞には私も実際に足を運び、高知競馬の魅力を堪能させてもらった。高知の知己にも大変お世話になった。福永洋一騎手の出身地でもあり、高知の競馬ファンはそのことを大変誇りに思っている。息子の祐一騎手にも熱い声援が送られていて、胸が熱くなった。高知は気候だけではなく、人の心も温かい。こんな素晴らしい場所がなくなってしまうなんて、私には考えられない。

競馬場の廃止は絶対に許されないのである。


関連リンク
高知新聞HP:「高知競馬という仕事」
ガラスの競馬場:「岩手競馬廃止とかいばおけ支援金と」

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京成杯オータムHを当てるために知っておくべき3つのこと

Keiseihaiautumnh

■1■内枠を引いた逃げ・先行馬有利
過去6年のレースラップを見てみると、道中で速いラップを刻み続けるだけではなく、前が止まりにくいことを意識して各馬が良いポジションを取りに行くため、前半が後半に比べて速い前傾ラップになることが多いことが分かる(下記)。

12.9-11.2-11.6-11.5-11.6-11.6-11.0-11.4(47.2-45.6)S
12.1-11.2-11.1-11.3-11.5-11.7-11.5-12.9(45.7-47.6)H
12.4-11.1-10.8-11.0-11.4-11.8-11.6-11.9(45.3-46.7)H
12.7-10.9-11.5-11.2-11.5-11.5-11.6-11.7(46.3-46.3)M
12.2-10.1-10.5-11.2-11.9-11.9-12.2-12.1(44.0-48.1)H
12.7-10.5-10.9-11.2-11.5-11.6-11.8-11.9(45.3-46.8)H
12.4-11.6-11.4-11.7-11.4-11.2-11.3-11.8(47.1-45.7)S

前傾ラップになって前に行った逃げ・先行馬にとっては苦しい展開になるにもかかわらず、逃げ・先行馬が残って上位を占めることが多い。それだけ馬場が絶好であるため、前が簡単には止まらないということである。ペースが速くなることを承知で、それでも逃げ・先行馬を狙うべき。もちろん、中山の1600mコースは内枠有利が定石で、逃げ・先行馬が内枠を引けば大きく有利になることは間違いない。

■2■瞬発力ではなく持続力が問われる
4月以降の開催となるため、野芝の養生期間が長く、根がしっかりと張った野芝100%の極めて軽い馬場で行われる。そのため、スタートからゴールまで速いラップが刻まれ、一瞬の脚ではなく、どれだけスピードを維持できるかという持続力が問われるアメリカ型のレースになりやすい。アメリカ血統の馬、ノーザンダンサー系(特にノーザンテースト、ダンチヒ)の馬が、意外な好走を見せるものここに理由がある。

■3■牡馬優勢
同じ日に阪神で行われるセントウルSとは対照的に、牡馬が【8・9・8・75】と牝馬【2・1・2・22】を圧倒している。過去10年で牝馬の勝ち馬はキストゥへヴンとザレマのみで、連対馬に拡げてみても2004年のシャイニンルビーただ1頭にすぎない。前述のとおり、どれだけスピードを維持できるかという持続力が問われるアメリカ型のレースになりやすいため、一瞬の脚で勝負したい牝馬にとっては苦しい戦いになるのである。

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秋のG1戦線を占う:古馬短距離編(ダッシャーゴーゴー)

暑い夏はまだ終わっていないが、夏競馬が終わり、いよいよ今週から秋競馬が幕を開ける。無事に夏を越せた馬もいれば、そうでない馬もいるだろう。夏を牧場でゆっくりと過ごせた馬もいれば、休養を挟むことなく、夏の間も競馬場で鍛えられた馬もいるだろう。中央競馬に舞台を移し、それぞれが頂点を目指し、秋のG1戦線に向けて、前哨戦で手応えを試すことになる。

この時期に私にできることといえば、G1レースで有力馬たちが激突する姿を空想することや、自分だけの穴馬が激走する妄想をすることぐらい。でも、案外と私はこの時期が好きだったりする。いずれやってくる未来に思いを馳せて、あらんかぎりの想像力を働かせて、自分だけの競馬を創り上げる。ほとんどの場合それらは現実化しないことが多いが、あとで振り返ってみると、もう数ヶ月前に自分がG1馬を予見していたということだって(たまに)ある。そう、競馬場は未来を描く場所なのだ。

前置きはこのあたりにして、この時期だからこそ、秋のG1戦線を占ってみたい。全てを一気にというわけにはいかないので、クラシックと短距離戦、中長距離戦、ダート戦など、カテゴリー別に分けて見てみたい。まずはイの1番に行われるG1スプリンターズSに向けて、古馬の短距離戦線について。

Dassyagogo古馬の短距離戦線の筆頭は、ダッシャーゴーゴーをおいて他にいない。馬体の幼さが残っていた3歳時にもセントウルSで古馬を破り、スプリンターズSでも2着に突っ込んだ(4着に降着)。今年に入ってからは馬体にもまずまずの成長を見せ、オーシャンSで絶好のスタートを切れたと思いきや、高松宮記念ではまさかの降着で11着に敗退。川田将雅騎手の勝ちたいという思いが強く出すぎてしまったレースであった。

川田騎手の気持ちもよく分かる。ダッシャーゴーゴーは短距離馬には珍しく、ズブくて自分からハミを取って前へ前へというタイプではない。また、ビュっと末脚が切れるわけでもないので、第4コーナーを回った時点で、前たちの馬を射程圏に入れておきたいし、後続の切れる馬たちはできるだけ引き離しておきたい。前が詰まったりして、一旦ブレーキをかけようものなら、再びトップスピードに持ってゆくのに時間が掛かる馬なのだ。そのため、騎手自身にとにかく積極的に前へという意識が強く働いてしまうのだ。

それでも、ダッシャーゴーゴーの内蔵しているエンジンは計り知れないほどに大きいのだから、川田将雅騎手は今度こそ、ドッシリと落ち着いて乗ればよいと思う。この馬とがっぷり四つで組み合って、パワーとスピードで敵う馬は日本国内には存在しない。サクラバクシンオー産駒らしからぬゴツさがあり、軽快さではなく力で他を圧倒する迫力を持っている。前走のCBC賞も、ゴール前で耳を立てていた姿を見れば分かるように、余裕のある勝ち方であった。

セントウルSは勝たなければならないレースではあるが、無理をしてまで勝つことはない。夏を使って来た馬には負けても仕方ないとあきらめよう。そして、ひと叩きされた本番スプリンターズSでは、ひとまずは2度の降着事件は綺麗さっぱり忘れて、ダッシャーゴーゴーと共に自然に1200mを回ってくることを心掛けよう。そうすれば、勝利はついてくる。もしひとつ願うならば、スプリンターズSではできるだけ外の枠を引きたい。

Photo by M.H

(後編に続く→)

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セントウルSを当てるために知っておくべき3つのこと

Centauruss

■1■内枠の逃げ、先行馬
阪神の開幕週ということもあり、馬場の傷んでいない内の経済コースを通られる馬は当然ながら有利になる。また、馬場が軽くて前が止まらないことや、阪神1200mコースは最後の直線が356mと比較的短く、逃げもしくは先行馬にとって有利なレースとなる。内枠に入った逃げ・先行馬がいたら、とりあえず狙ってみるのも面白い。

11.8-10.5-11.1-11.1-11.4-11.9(33.4-34.4)H
12.3-11.1-11.2-11.4-10.5-11.7(34.6-33.6)S
12.2-10.8-10.9-11.0-11.2-12.2(33.9-34.4)M
12.0-10.2-11.1-11.7-12.0-11.6(33.3-35.3)H
12.2-10.5-10.7-10.9-11.1-11.7(33.4-33.7)M
12.0-10.7-11.2-11.5-10.8-11.8(33.9-34.1)M

■2■牝馬の活躍
1200m戦で行われるようになった過去11年間において、牡馬(セン馬含む)が【3・7・9・85】とわずかに2勝(連対率10%)に対し、牝馬は【8・4・2・40】と8勝(連対率22%)を挙げ、圧倒的な成績を残している。サマースプリントシリーズの最終戦であり、スプリンターズSの前哨戦でもあるという、複雑な思惑の絡んだレースではあるが、夏競馬の勢いそのままに牝馬の活躍が目立つ。開幕週で馬場が軽いということが理由のひとつであろう。

■3■夏場に使っていた馬
        勝ち馬          前走時期
平成12年 ビハインドザマスク   8月20日
平成13年 テネシーガール     7月1日
平成14年 ビリーヴ          8月17日
平成15年 テンシノキセキ      8月10日
平成16年 ゴールデンキャスト   8月29日
平成17年 ゴールデンキャスト   8月28日
平成18年 シーイズトウショウ   8月27日
平成19年 サンアディユ       8月12日
平成20年 カノヤザクラ       7月20日
平成21年 アルティマトゥーレ   7月19日
平成22年 ダッシャーゴーゴー   8月15日

過去11年の勝ち馬は、全て7、8月の夏場にレースを使っている。9月のこの時期は、中央開催に戻ってきてはいるものの、まだまだ暑く、休み明けの馬は調整が難しい。どれだけ力のある実績馬であっても、仕上がり途上の段階で、重い斤量を背負いながら、いきなりトップギアでの走りを期待するのは難しい。ここをステップにスプリンターズSに向かう馬VS夏競馬を使ってきた馬という構図になるが、このレースに限っては後者が有利。実績馬よりも、夏場を使っていた馬の方に妙味がある。舞台が阪神に移ったとはいえ、夏競馬の延長線上にあると考えるべきである。

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古馬のような威圧感ダローネガ:5つ☆

■小倉2歳S
キンシツーストン →馬体を見る
2歳馬にしては、ごく平均的な馬体で、良い意味で可もなく不可もない。
全体のバランスが良いので、初芝の距離延長でも克服可能か。
Pad3star

ゴーイングパワー →馬体を見る
もうひと絞りもふた絞りもできそうな馬体で、稽古量が足りない。
前後駆にシッカリと筋肉がついているので、パワーに不足はないだろう。
Pad3star

マコトリヴァーサル →馬体を見る
短距離馬にしては線の細さは感じさせるが、バネの強そうな馬体を誇る。
気性的にも前向きであることが表情から伝わってきて好勝負必至。
Pad4star

ヴェアデイロス →馬体を見る
やや前傾姿勢ではあるが、前後駆ともに実がしっかりと入って、力強い。
短距離戦を走る上では欠点らしい欠点は見当たらず、凡走は考えにくい。
Pad3star

■新潟2歳S
アドマイヤリリーフ →馬体を見る
子供っぽさを感じさせる立ち姿で、表情にも落ち着きを欠いている。
筋肉のメリハリは良いが、首周りが薄く、もう少し力強さが欲しい。
Pad3star

クリッピングエリア →馬体を見る
まだこの時期だけに、完成手前の馬体は仕方ないが、やや太めが残っている。
もうひと絞りできれば、筋肉のメリハリも出てくるはずで、もう一歩の出来にある。
Pad3star

ジャスタウェイ →馬体を見る
胴部には長さがあるのに比べ、脚はやや短く、適距離はマイルまでという印象。
表情からは大人しそうな馬に映り、安定して力を発揮することができるはず。
Pad3star

ダローネガ →馬体を見る
2歳馬離れした、まるで古馬のような威圧感のある好馬体を誇っている。
休み明けではあるが、毛艶も良く、筋肉のメリハリも十分あり、好仕上がり。
Pad5star

ニンジャ →馬体を見る
腹回りがもうひと絞りできそうな、余裕のある馬体をどこまで絞れるか。
顔つきは落ち着いているので、この馬も素直に競馬が出来て力を出し切れそう。
Pad3star

モンストール →馬体を見る
全体的に伸びのある馬体で、距離がもっと延びてさらに良さが出そう。
筋肉のメリハリもあり、毛艶も良好で、力を出し切れる仕上がりにある。
Pad4star

ラフレーズカフェ →馬体を見る
牝馬らしい顕著な印象の馬体で、ともするとパワー不足を感じさせる。
全体のバランスは良いので、もう少しパワーアップしてくると怖い存在になる。
Pad3star


Niigata2sais2011wt

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「開成調教師」

Kaiseityoukyousi_2

かつて調教師によるこの手の本を読んだことがあったと思いきや、森秀行調教師の「最強の競馬論」であった。どちらの本にも、番組選びの大切さから、いかに従業員のモチベーションを高めつつ効率良く厩舎経営をしているか(するべきか)という、競馬論というよりは経営論が書いてある。バリバリのビジネスマンである著者も認めるだろうが、競馬ファンと同時に競馬関係者に向けて、自身と自厩舎の宣伝目的に書かれた本でもあるということだ。

それでも、せっかく読み始めたのだから、何かひとつでも競馬のヒントをもらいたい、と思うのが競馬ファンの常である。そう思って精読していくと、確かに矢作調教師ならではの競馬に対する突っ込んだ言及もあった。

そのひとつとして、手前を替えるかどうかは調教の重要なポイントだと述べている。手前がいつ替わったかを分かりやすくするために、矢作厩舎の馬は左右のバンテージの色を赤と白に分けているのだという。手前をいつ替えたかどうかを見極めるのは、競馬ファンにとって難しいことだが、まずは矢作厩舎の馬の調教を見てみることから始めてもよいかもしれない。

また、矢作厩舎の仕上げ方は、レースで叩きつつというスタイルを取っている。だからこそ、リーディング上位にもかかわらず連対率は低い。その辺りを考慮に入れつつ、私たちは馬券を買わなければならない。出走してくるレースで必ずしもキッチリ仕上げているわけではないので、どのレースを狙ってきているのかを見極めておく必要があるということだ。

競馬の存続に関する考え方には共感した。ひとりでも多くの競馬関係者が矢作調教師のように考え、行動してくれることを願う。少し長くなるが、矢作調教師のフェアな世界観が垣間見える部分なので引用させてもらいたい。

中央競馬の売り上げは毎年下がり続けている。大レースのたびに、「前年比何%減」という数字が報道されるのが、すっかり当たり前になっている。そんな状況に対して、どれだけの厩舎関係者が危機感を抱いているだろうか。 (中略) この世界で生きている以上、売り上げを意識するのは当然だと思う。なぜなら日本の競馬は、ファンの馬券の売り上げによって成り立っているからである。調教師になる以前の厩務員時代から、この考え方は一貫している。 (中略) すべての面での一本化。日本競馬が生き残る道は、これしかない。調教師や騎手の免許に関してもそうだし、馬主の許認可も競走馬の登録も一本化する。最終的に組織として一本化するところまで行けたら、これほど強いものはないだろう。 (中略) 自分の厩舎の経営のことだけを考えれば、地方競馬の優秀な調教師が入ってくるよりも、現状のままの方が楽に決まっている。しかし、競馬界全体のことを考えれば、そんなことは言っていられない。地方と中央の統合が正しい道だと思うし、そうなるべきだと思う。

もはや付け足す言葉は要らないだろう。競馬の売り上げ減は、短期的にも長期的にも、深刻な問題である。このままだと誰もが幸せにならないシステムの中で私たちは競馬を続けていかなければならない。なんとか逃げ切れる世代はよしとしよう。百歩譲って、今の幸せな日本の競馬を楽しめている世代もよしとしよう。それでも、もし私たちの次の世代に希望がないとすれば、誰が競馬を受け継いでいくのだろうか。私は自分の子供の世代にも、孫の世代までにも、競馬を語り継いでゆきたいのだ。

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小倉2歳Sを当てるために知っておくべき3つのこと

Kokura2sais

■1■外枠有利
過去10年の枠順別の成績を見てみると、内枠(1~4枠)に入った馬が【3・2・4・58】、外枠(5~8枠)が【7・8・8・60】と、勝率にして4%、連対率にして11%の差がある。これには大きく2つの理由が考えられる。

1)開催最終週となるため馬場の内側が荒れている
2)キャリアが浅いため、馬群の外の方がスムーズにレースができる

1)に関しては説明するまでもないだろう。2ヶ月近くにわたる開催期間だけに、さすがの小倉競馬場の野芝も相当に荒れてきているということだ。特に3~4コーナーにかけての内側の芝は、見た目以上に痛んでいるはずである。

2)については、多くても3戦、少なければたった1戦のキャリアの出走馬が多いレースである。いきなりレベルの高いレースにおいて、馬群の中で揉まれてしまうと、最後まで自分の走りが出来ずに終わってしまう馬が多いということである。キャリアが浅い馬にとっては、多少の距離ロスがあったとしても、外枠からスムーズに自分のリズムで走られるメリットの方が大きい。

■2■牝馬の活躍
過去10年の性別の成績を見てみると、牡馬のわずか3勝に対し、牝馬が7勝と圧倒的に牝馬の方が強いことが分かる。この時期の牡馬と牝馬では、同斤量であってもほとんど走る力に差はなく、完成度の高い牝馬に軍配が上がることが多い。とにかく前に行って押し切るスピードが問われるので、最後まで集中して前向きに走り切る牝馬の方が、この時期は信頼が高い。

■3■ハイペース必至だが先行馬有利
過去12年の前半後半のタイムを比べてみたい。

        前半   後半
平成11年 34.3-36.7 ハイペース
平成12年 34.3-36.8 ハイペース
平成13年 33.7-36.9 ハイペース
平成14年 33.3-36.5 ハイペース
平成15年 32.9-36.4 ハイペース
平成16年 33.4-34.8 ハイペース
平成17年 33.6-35.5 ハイペース
平成18年 32.5-35.9 ハイペース
平成19年 33.5-35.8 ハイペース
平成20年 33.2-35.9 ハイペース
平成21年 33.8-35.2 ハイペース
平成22年 33.1-35.6 ハイペース

いずれの年も、前半後半の落差が2秒以上もしくは近くあるように、ハイペース必至であることが分かる。スピードを武器に行きたい馬が揃うため、スローはもとより、ミドルペースでさえ望めない。これだけ前半が速いと、差し馬にとって有利なレースになりやすいのだが、意外にも先行馬が活躍している。これは小倉1200mというコース形態ゆえであり、さすがに逃げ馬にとっては厳しいが、直線の短さを考慮すると、ハイペースを追走できてバテない先行馬を狙うべき。

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