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オルフェーヴルは3冠馬になれるのか?

Orfvre_2 by mkoichi

今年の3歳牡馬のクラシックを占うにおいて、最大の焦点は、オルフェーヴルは菊花賞を勝って3冠を達成できるのか?ということだろう。前哨戦から皐月賞、そしてダービーに至るまでの成長力は素晴らしく、その勝ち方を見ると、他馬とは一枚上の力を有していることは明らかである。折り合いさえつけば、ラストの爆発力には目を見張るものがあり、しかも、良馬場と重馬場の両方を制しているだけに心強い。

ただ、そうは言っても、容易には達成することができないのが3冠である。これまで幾多の馬たちが3冠を目前にして涙を飲んできた。およそ7000頭のサラブレッドのうちの1頭が、距離もコースも全く違う3つのクラシックレースを全て制することがどれだけ難しいか(今回、最大の難関であった皐月賞が府中で行われたことがオルフェーヴルにとって救いとなったことは確かである)。夏を越して大きく成長した晩成の馬たちも、秋には続々と登場するだろう。また、菊花賞が行われる3000mという距離のレースを大の得意とする馬たちも、刃を研いで最後の1冠を狙ってくるだろう。

そして何よりも、オルフェーヴル自身にとって最大の敵となるのは、己の体調である。ダービー馬が菊花賞を万全の体調で迎えることは極めて難しい。その難しさについては、ダービー馬と菊花賞の関係に語らせるのが最も分かりやすいだろう。過去13年間のダービー馬の菊花賞における成績は以下のようになる。
     
平成10年 スペシャルウィーク→2着
平成11年 アドマイヤベガ  →6着
平成12年 アグネスフライト →5着
平成13年 ジャングルポケット→4着
平成14年 タニノギムレット →不出走
平成15年 ネオユニヴァース →3着
平成16年 キングカメハメハ →不出走
平成17年 ディープインパクト→1着
平成18年 メイショウサムソン→4着
平成19年 ウオッカ→秋華賞に出走3着
平成20年 ディープスカイ→天皇賞秋に出走3着
平成21年 ロジユニヴァース→不出走
平成22年 エイシンフラッシュ→不出走

誰の目にも一目瞭然だが、あの怪物ディープインパクト以外のダービー馬は、菊花賞で凡走を繰り返している。もしくは、故障や体調不良で出走すら出来ていない。なぜこのような現象が起こるのだろうか。その世代の最強馬であるはずのダービー馬が、なぜわずか4ヶ月後に行われる菊花賞でいとも簡単に負けてしまうのだろうか。その理由は、ダービーから菊花賞までの期間の短さにある。

ダービーを勝つためには、極限の仕上がりが要求される。目一杯の調教に耐え、レースでは自身の持つ力の全てを使い切るほどでないとダービーを制することはできない。ダービーとは、それほどまでに苛酷なレースなのである。そして、ダービーで全ての力を使い果たした馬を、わずか4ヶ月で再び100%の状態に持って行くことは至難の業である。

たとえば、平成10年のダービー馬スペシャルウィークが菊花賞、ジャパンカップと凡走したのは、ダービーの疲れが抜け切れていなかったからである。スペシャルウィークほどの馬でも、ダービー後には一時的なスランプに陥っている。メイショウサムソンが秋シーズンに思わぬ凡走を繰り返したのも、ロジユニヴァースが戦列になかなか復帰できなかったのも、肉体面での疲労が回復していなかったのである。

さらに難しいのは精神面での回復である。極限の状態で苛酷なレースを制した馬は、その後、精神的に燃え尽きてしまうことが多い。それが一時的なものになるか、完全に燃え尽きてしまうかはそれぞれだが、他馬に抜かれまいとする闘争心、苦しくても走り続ける気力が失われてしまうのだ。タヤスツヨシやネオユニヴァースはその典型である。ダービーを勝つほどの能力を持った馬でも、闘争心や気力が失われている状態では凡走を繰り返してしまうことになる。

それでもやはり3冠馬の誕生をまたこの目で見てみたい。シンボリルドルフやナリタブライアン、ディープインパクトなど、過去の3冠馬たちと比べても遜色ない名馬になりうる可能性をオルフェーヴルは秘めている。そして、オルフェーヴルには来年の凱旋門賞に挑戦してほしい。これまでのどの挑戦者よりも、ヨーロッパの競馬が合うタイプだと思うからである。オルフェーヴルはあらゆる苦難や難敵に打ち勝ち、まずは3冠馬に輝くことができるのだろうか。オルフェーヴルに残された時間はあとわずか。

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Comments

まったく同感です。
もし今年オルフェーヴルが凱旋門賞に挑戦したら
最大のチャンスだったと思っています。
(シーザスターズみたいな怪物もいないですしね^^;)

距離が伸びる方が良さそうなので
3冠挑戦については近年のどの馬よりも
菊花賞への適性が高いのではないでしょうか。

名馬への道を順調に歩んでもらうためにも
今週の復帰戦には大いに注目ですね♪楽しみです!

Posted by: けん♂ | September 22, 2011 at 07:01 PM

けん♂さん

こんばんは。

春の強さを維持しつつ、もし今年の凱旋門賞に出走していたら、他のどの馬よりもチャンスはあったと思います。

それぐらい強い馬ですし、距離延長自体は全く問題ないと思います。

心配なのは体調だけですね。

ダービーは楽に勝ったように映りましたが、反動がどれだけあったのか未知ですし、あとはオルフェーヴルの生命力にかけるしかありません。

できれば神戸新聞杯は完調手前で負けてほしいのですけどね。

Posted by: 治郎丸敬之 | September 23, 2011 at 01:00 AM

治郎丸さんこんばんは。
3冠馬の誕生か…?そんな秋を2年連続で迎えられるとはうれしい限りです。しかも今度は牡馬。3冠がとてつもなく難しいとは理解しつつ、それでもオルフェーヴルに期待せずにはいられません。
ディープインパクトを知らない私にとって、競馬に嵌ってから初めて出会った「絶対的ヒーロー候補」のせいか、思い入れもひとしおです。彼が池添騎手と共に3冠を成し遂げ、押しも押されもせぬヒーローになるところをぜひ見たいなと思います。
本当に、体調さえ万全なら…そればかりが案じられますね。それさえクリアできれば、この秋も来年も大きく羽ばたいてくれると信じています。

Posted by: クロサキ | September 23, 2011 at 02:33 AM

ご無沙汰しています
今回のオルフェーヴルに望むことは無事にレースを終わって欲しい、贅沢を言えばそれで3着以内ならと思っています。

Posted by: 鬼太郎 | September 23, 2011 at 05:38 AM

クロサキさん

そうですよね。

ディープ後世代にとっては、初めての3冠馬になるかもしれません。

私はナリタブライアンとディープインパクトの達成の瞬間を味わっているのですが、3頭目に期待します。

でも、意外と難しいんですよね、これが。

もちろん3冠だけがレースではありませんので、おっしゃるように、来年の活躍も楽しみにしたいところです。

Posted by: 治郎丸敬之 | September 23, 2011 at 11:17 AM

鬼太郎さん

そうなんです。

菊花賞やその後を考えるにあたって、
今回の神戸新聞杯は無理をすることなく、
無事に走ってほしいですね。

ぶっちゃけて言うと、
無理に勝ちに行く必要はないですから。

でも、ダービー馬だからと無理しちゃうんですよ。

Posted by: 治郎丸敬之 | September 23, 2011 at 11:18 AM

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