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あの泥があればこそ咲け


マイルCS2011―観戦記―
絶好枠からあっさりとハナを奪ったシルポートがレースを引っ張り、前半が46秒7、後半が47秒2という平均ペース、G1のマイル戦にしては比較的緩やかなペースをつくり出した。それに加え、前日に降った大雨の影響で馬場が緩く、追い込みが利きづらく、前残りの典型のような決着となった。コースロスなく馬場の内側をすんなり先行できた馬が、上位を占めたレースであった。

エイシンアポロンはレース巧者ぶりを遺憾なく発揮して、ゴール前で粘るフィフスペトルを競り落として勝利した。返し馬のときから、池添謙一騎手との一体感が目立っていたように、4歳の秋を迎えて肉体的にも精神的にも充実している。秋華賞を勝ったアヴェンチュラと同じように、この馬の場合も1年間の休養が馬に成長を促すきっかけとなったのだろう。また、3歳時にレベルの高い世代のクラシックレースや古馬との厳しい闘いに挑んだことが、今回の勝利につながったような気がしてならない。サンデーサイレンスの血が入っておらず、スパッと切れる一瞬の脚のないエイシンアポロンにとって、やや上がりが掛かる馬場になったことも幸いした。

これで今年G1レース5勝目となった池添謙一騎手は、自信と余裕を持って騎乗している。ダービー1番人気になったことや3冠制覇の重圧に比べれば、たとえG1レースとはいえ、今回のマイルCSは肩の力を抜いて乗れたはずである。エイシンアポロンの行く気に任せ、無欲でレースの流れに乗ったことが最高の騎乗につながった。ハミや手綱を通してのエイシンアポロンとの意志の疎通もパーフェクトであり、追い出してからも人馬一体の綺麗なフォームで追えていた。スイープトウショウやデュランダル、そしてドリームジャーニーなど、仕掛けどころの難しい追い込み馬に乗り、勝たねばならない極限のレースで鍛えられたこと全てが今の充実をつくり上げた。

2着に入ったフィフスペトルは、この馬自身の復調に加え、横山典弘騎手の絶好の騎乗も手伝って、勝利まであと一歩というところまで手が届いた。枠順や馬場状態を考えると、これしかないという乗り方だったが、それを絵に描いたように実現してしまう騎乗技術が横山典弘騎手の凄さである。フィフスペトルは函館2歳Sを勝ったように、早い段階で完成度の高かった馬である。それ以降、なかなか勝ち切れないレースが続いたが、あきらめずに立て直しを図り、ようやくこのようにしてG1の舞台であわやという場面をつくった陣営の手腕にも賛辞を送りたい。

サプレザは負けて強し。昨年と同じく外枠を引いてしまい、しかも脚質的に後方からのレースを強いられてしまったが、最後まであきらめずに伸びて3着を確保した。もしこの馬にスッと先行できる器用さとスピードがあれば、あっさり勝ってもおかしくない能力の持ち主であることを証明した。6歳にして最高の出来で挑戦してきただけに、非常に惜しいレースとなった。

1番人気に推された3歳馬リアルインパクトは、道中はレースの流れに見事に乗っていたが、最後の直線での反応が悪く5着に沈んだ。安田記念のときは4kgあった斤量差が、今回は1kgまで縮まったことも理由のひとつではあるが、何よりも関西への長距離輸送がこたえたのではないだろうか。パドックから返し馬に至るまで、首を上下に振ったりと、変に入れ込んでおり、この馬らしい落ち着きがなかった。来年はマイル路線を引っ張っていかなければならない存在だけに、輸送の問題はぜひとも克服してもらいたい課題である。

リディルは外枠が災いした。馬場状態を考えると先行すべきであり、だが8番枠ということもあって、気合を付けて出していったものの、前に壁をつくることができずに引っ掛かってしまった。何とか折り合いはついたが、前半でのロスと外々を回されたことが響いて、最後は脚がなくなった。内枠を引けていれば、違った結果が出ていたはずだから、競馬は実力だけではなく運もなければ勝てないということである。

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Comments

 こんばんは ROUNDERS2に続いて、第1号もアマゾンにて購入(間もなく到着)です。

 競馬ファン歴40年近くになります(鼻たれ小僧の頃より)。現在は1口馬主(シチー&ロード)で細々と楽しんでいます。代表馬はエスポワールシチー(JCD出走予定)です。

 ジャパンカップの個人的見どころは・・・次の3点。

①凱旋門賞馬とドバイWC馬の世界一決定戦。どちらかが1着になれば・・・その馬が今年の世界一かな?

②ジャパンカップ昨年優勝のローズキングダムと同じキングカメハメハ産駒のトゥザグローリー。どっちが先にゴールするか?ともに馬券圏外ならキングカメハメハの古馬になっての成長力は・・・?

③ジャングルポケット3騎の活躍は・・・東京2400mは適性№1のジャングルポケット。ジャガーメイル・オウケンブルースリが馬券圏内に入ったら、古馬での衰えがないということでしょうか?

③池江厩舎の3頭出し・・・トーセンジョーダン・トゥザグローリー・トレイルブレイザー。順位付けはこのレースで分かるのかな?

Posted by: 玉ちゃん | November 23, 2011 at 10:10 PM

玉ちゃんへ

ありがとうございます。

競馬歴が40年とは…、そんな方にぜひ読んでもらいたい雑誌です、「ROUNDERS」は。

それにしても、エスポワールシチーを持ってらっしゃるとは凄いです。というか羨ましい。

この馬によって色々な夢が見られたことと思います。

私も一口馬主をいつかやってみたいのですよね。

今年のジャパンカップも見所が多いですね。

強い4歳世代が集結した感があります。

楽しみで仕方ありません。

Posted by: 治郎丸敬之 | November 24, 2011 at 12:32 AM

 こんばんは ROUNDERS1がアマゾンより届きました。種牡馬は1と2でチェックすると、レース検討に役立ちます。パーフェクト種牡馬事典と併用します。

 明日は京阪杯。新スプリントヒーローの誕生を期待!ロードカナロアを応援します。ジャパンCは観戦レースかな(笑)。

 エスポワールシチーは1口24000円でした。現役生活を長く楽しめるのはダート馬のほうですね。 

Posted by: 玉ちゃん | November 25, 2011 at 05:56 PM

玉ちゃんへ

こんばんは。

ROUNDERS1届きましたか!

確かにほとんどメインの種牡馬は1と2で網羅できますよね。パーフェクト種牡馬時点と併用してみてください。

ロードカナロア勝ちましたね。おめでとうございます。

24000円ですか、もうそこまでいくとお金ではないのでしょうが、先見の明があったのですね。

羨ましいです(笑)。

Posted by: 治郎丸敬之 | November 27, 2011 at 12:26 AM

The city buses mostly used diesel engine and often appear a large black smoke emission. It will cause physical and mental damage to passengers waiting for the bus in the platform, but also make the air pollution in cities. The filters for bus is the most effective method to solve this problem.
On the other hand, the filters for truck usually use the centrifugal type. It must be changed by travelling per 20000 kilometers and maintenance inspection every time.
In order to prevent dust and the impurities of added oil getting into machine's main parts, filters for excavators are necessary and these filters play their own important role for the excavators, too. http://www.waxfilter.com/

Posted by: filters | November 29, 2011 at 06:10 PM

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