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このコンビでドバイへ

Jbcclassic2011 by Scrap
JBCクラシック2011-観戦記-
スマートファルコンがあっという間に先頭に立ち、それを追ってトランセンドとシビルウォーが続いた。前半1000mが60秒7、後半が61秒4という平均ペースで流れ、当日の速い時計の出やすい馬場を考慮に入れると、スマートファルコンにしてはゆっくりと逃げたレースであった。その他の馬たちは、スマートファルコンに鈴をつけにいくのを避けたが、結局、道中は追走で一杯になってしまった。最後は、スマートファルコンとトランセンドのマッチレースとなり、ダートの両雄による力と力の真っ向勝負を堪能させてもらった。

スマートファルコンと武豊騎手は、スタートしてからの数十メートルで勝負を決したと言ってよい。好スタートから斜めに進路を取ってスッと先頭に立ち、ライバルであるトランセンドに全く隙を与えなかった。その分、骨を斬らせて肉を断つような激しいレースではなく、自身にとっても負荷の少ない、スマートなレースとなった。これで7連勝となり、昨年のJBCクラシックのような重いダートのレースから、東京大賞典のようなスピードレースまで、あらゆるタイプのダート競走を制しているように、もはや国内には敵はいない。あとは己の体調維持や衰えとの闘いになるだろう。

武豊騎手に手綱が渡ってから快進撃が始まったように、スマートファルコンの型を作り上げた武騎手にも賛辞を送りたい。下手に抑えるのではなく、走るリズムを優先した結果、スマートファルコンの力を最大限に発揮できる「逃げ」という型が出来上がった。言うほど簡単ではなく、スマートファルコンの意に任せて逃げさせるにも、最初は勇気が要ったことだろう。武騎手の経験と勘が、スマートファルコンの成長と上手く結びついて、最高の形として結実した。ぜひこのコンビでドバイへ行ってほしい。

トランセンドも敗れはしたものの、ゴール前では再び差を詰めたように、完膚なきまで叩きのめされたわけではない。再び相見えることがあれば、次はどうなるか分からないという余韻を残しての敗戦であった。ひとつだけ気になったことは、前走の南部杯でも見せていた行きっぷりの悪さである。いつもは手応え抜群で追走できる馬だが、今回はそれほど速いペースでなかった割に、勝負所で藤田伸二騎手の手が動いていた。最後は盛り返してきているのだから、馬がバテているわけではなく、気持ちが前向きではないということ。ドバイ遠征の精神的な疲れがまだ癒えていないのだろうか。それでもここまで走るのだから、ダートの超一流馬であることに間違いはない。

シビルウォーは玉砕覚悟で前の2頭についていったことで、ここに来ての成長が確かなことを証明してみせた。これまでは折り合いに気を遣う形でソロっと出していたが、今回キッチリと流れに乗れたことで、今後の脚質に幅が出てくるはずである。ダートは先行できないと安定感が増さないので、そういう意味でも、シビルウォーにとって負けても収穫の多いレースであった。

追記
上のスマートファルコンの写真を撮影されたとーじゅさんからも、「ROUNDERS」vol.2にサイレンススズカの写真を提供していただきました。ダメ元でお願いしてみたのですが、とーじゅさんは何とサイレンススズカの毎日王冠の写真を持っていらっしゃったのです。あの頃から、これだけクオリティの高い写真を撮り続けられていることには尊敬の念を感じざるをえません。カメラのファインダー越しに観る競馬の世界を、ぜひとーじゅさんのブログ「Scrap」で堪能してみてください。

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