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良いお年を

2001年秋から始めた「ガラスの競馬場」は、おかげさまで10年目を迎えることができました。まさかこんな日が来るとは思ってもいなかったのですが、競馬をやっていると歳月の流れるのはあっという間です。私の人生が競馬に寄り添っているのか、私の人生に競馬が寄り添ってくれているのか、最近はどちらか分からなくなりましたが、馬と人が織り成す競馬をいつまでも楽しみたいものです。

今年は「ガラスの競馬場」10周年ということで、ひとつのチャレンジをしました。新しい競馬の雑誌「ROUNDERS」を創刊したことです。「半熟卵の冒険」のgachalliongoさんと共に、たくさんの方々にサポートしてもらいながら、こんな競馬の雑誌が読んでみたいという作品を世に出すことができました。ありがたいことに、たくさんの競馬ファンに読んでもらうことができ、大きな反響をいただき、「ROUNDERS」vol.2を発行することもできました。今年ほど競馬を愛する人々に囲まれて過ごしたときはないかもしれません。

来年以降も、1年間に2冊のペースで「ROUNDERS」を創り続けていきます。来春の発売に向けて、現在、「ROUNDERS」vol.3の製作・執筆を開始しています。昨日も忘年会と称した打ち合わせを夜遅くまで行なってきたところです。どうも競馬の話になると時間の経つのを忘れてしまいます(笑)ぜひ楽しみに待っていてください。また、すっかりご無沙汰になってしまっているライブも、来年はぜひ行ないたいと思っています。全国各地で開催できると楽しいでしょうね。いつかあなたとも会える日を楽しみにしております。

今年もありがとうございました。来年もどうぞよろしくお願いします。

良いお年をお迎えください。

治郎丸敬之

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連勝している馬ほど危険

Rensyou by mkoichi

連勝している馬は、それだけで人気になってしまう。馬柱に1、1、1…と数字が並んでいれば、誰が見ても勢いを感じるだろうし、その馬の能力の高さが分かるからである。競馬をよく見ている人ほど、その勝ちっぷりの良さを知っていて、そしてここ最近ではその馬が勝つところしか見ていないように思えるだろう。そんな馬をいきなり馬券の対象外とするのは難しく、どちらかというともう一丁を期待して、渾身の◎を打ちたくなるのも当然である。

しかし、実は連勝している馬ほど危険な馬はいない。走る能力のある馬であれば、何かのきっかけ(脚元や気性の不安が解消されるなど)でポンポンポンと3連勝することはできても、4連勝、5連勝することは極めて難しいのである。連勝の壁は、3と4の間が高く、4と5の間はさらに高い。ドミノ倒しのように3、4、5と倒れていくのではなく、3、4、5と段々高くなっていく壁を登っていくイメージである。シンボリルドルフやディープインパクトのように傑出している馬は別として、その他の馬たちにとって、4連勝、5連勝は難しいのだ。

なぜならば、連勝していくにつれ、戦う相手が強くなっていくからである。当たり前のことだが、連勝してクラスが上がっていくと、同じように能力の高い馬と走らなければならなくなる。1000万下と1600万下では走破タイムも違うし、レースの厳しさも異なる。1600万下とオープンではなおさらである。これも連勝の論理と同じで、クラスが上がっていけばいくほど、壁は高くなってゆく。勝てば勝つほど相手が強くなり、勝つのが難しくなってくるのは自明の理だろう。

もうひとつの理由は(といっても競馬ではこちらの方が大きいのだが)、連勝するために体調を維持することが難しいからである。競馬で連勝することの難しさは、実はここにある。たとえどれだけ能力の高い馬であっても、肉体面、精神面でのコンディションが悪ければ負けてしまう。シンボリルドルフが秋の天皇賞でギャロップダイナに強襲されたのも、ディープインパクトが有馬記念でハーツクライを捕らえられなかったのも、体調が優れなかったからに他ならない。サラブレッドという繊細な生き物の特性上、常にベストコンディションを保ってレースに出走することは、極めて難しいのである。

そこが3連勝と4連勝の壁であり、4連勝と5連勝の壁でもある。たとえば、1ヶ月に1回のペースでレースに出走し、休養を挟むことなく連勝を3に伸ばしたとすると、およそ3ヶ月の間、コンディションを保っていたことになる。しかし、なかなかそれ以上になると苦しい。サラブレッドの体調には必ずバイオリズムがあり、3ヶ月以上にわたってベストコンディションを保ち続けることは至難のワザなのである。かつて藤沢和雄調教師が春3走、秋3走がベストと言っていたのは、そういう意味でもある。

また、レースとレースの間に休養を挟んで連勝を3に伸ばしたとする。すると、一度馬体を緩めてから改めて仕上げ直すことになるため、毎回毎回休み明けでもキッチリと仕上げていることになる。それはそれで難しいことでもあるし、次もキッチリ仕上げて勝たなければならないという人間側のプレッシャーが長期間にわたるため、それが馬にも伝わり、精神的に休まっていない状態が続くことになってしまう。

だからこそ、連勝している馬ほど危険な存在はいないのである。見た目とは裏腹に、一寸先は闇という状況が続いているのだ。競馬というスポーツもしくはゲームの構造上、同じ馬が何度も続けて勝つことは困難なのである。競馬は勝ったり負けたりして成り立っていて、その勝負の綾の上に名馬やドラマが生まれるのだ。

年末から年始にかけて、連勝している馬が人気になりそうなレースが続く。7連勝中で東京大賞典に臨むスマートファルコンと中央に入って5連勝中で中山金杯に臨むアドマイヤコスモス。どちらの馬もメンバー的には力上位で、あとは己との戦いになる。特に、スマートファルコンは、ドバイへ向けて、負けられない、負けたくない一戦である。ただ、その気持ちが人馬ともにプレッシャーとなり、まさかの敗戦へとつながってしまうこともあるのだ。いつまでも連勝を伸ばしてほしいという想いがある一方、連勝している馬ほど危険であることも肝に銘じておきたい。

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ディープインパクトの失敗が報われる日が

Arima2011 by mkoichi
有馬記念2011―観戦記―
先行したいが逃げたくはないアーネストリーとトーセンジョーダン、ヴィクトワールピサらが牽制し合い、最終的に引導役を引き受けることになったアーネストリーが刻んだペースは、道中に14秒台のラップが2つも並ぶ超スローとなった。もはやここまで遅くなると、ポジションうんぬんではなく、どこまで我慢することができるかという精神力が問われるレースであった。直線に向いて失速した馬が目立ったのは、決してスタミナ切れではなく、馬の気持ちが切れてしまったのである。

今年G1レース4勝目となったオルフェーヴルは、道中は苦しいポジションながらも、ひたすら折り合いをつけることに専念していた。距離こそ短縮されたものの、前走の菊花賞よりも道中は我慢比べのレースとなり、古馬相手どうこうではなく、自分自身との戦いとなった。最後まで集中力を切らすことのなかったオルフェーヴルは、勝負所で外から動き、捲くるようにして先頭に立ち、最後は沈み込むような末脚で他馬を封じ込めた。自ら動いた距離の長さを考えると、着差以上の完勝であった。ゴールしたあとも、池添謙一騎手を振り落とそうとしていたように、まだ余裕十分であった。考えられる全ての課題をクリアした今、もはや国内に敵はいない。あのディープインパクトの失敗が報われる日が、もうすぐそこまで来ている。とにかくこのまま順調に行ってほしい。

今秋、エイシンフラッシュは条件が噛み合わずに不本意なレースを続けていたが、内枠からの発走で道中は脚を溜め、この馬の得意とするレースに持ち込めた。前2走ともに絶好の仕上がりで臨んでいただけに、3戦目にしてようやく力を出し切れた。最強世代のダービー馬の称号に恥じない走りであったが、前に1頭だけ馬がいた。ひと世代下の3冠馬の方が強かったということだ。ルメール騎手の道中で脚を溜める技術も実に見事であった。“抑える”のではなく“溜める”技術を日本のジョッキーも見習いたい。

トゥザグローリーは秋3戦目で体調が上向いてきたこと、さらにこの時期の馬場や気候が合うのだろう。道中では引っ掛かる素振りも見せたが、最後まであきらめることなく伸びてみせた。叩いて良くなるタイプだけに、昨年と同様に、この後(先)のレースでまた強さを見せてくれるはず。それにしても、池江泰寿調教師の管理馬の底力には驚かされる。5着に敗れたトーセンジョーダンも、札幌記念からコンスタントに走り続け、オーラス有馬記念まで見せ場を作った。父から受け継いだ知恵や独学で得たノウハウを活かし、調教の質量から競走馬の栄養管理まで、馬づくりのあらゆる面において一歩先を行っているのだろう。

ドバイワールドカップ馬のヴィクトワールピサは、直線に向いて手応えなく失速してしまった。スタートから前進気勢に乏しく、デムーロ騎手が押して押して2番手を取りに行ったように、ヴィクトワールピサらしくない走りに終始してしまった。ジャパンカップを叩いて馬体こそ出来ていたが、レースに対する気持ちが戻ってきていなかったようだ。結果的に見れば、ドバイで大金星を挙げた時点で、この馬の肉体と精神は限界を超えていたのだろう。

ここが引退レースとなったブエナビスタは、絶好のポジション取りだったにもかかわらず、最後までガツンと来るところがなかった。これだけのスローペースだから、引っ掛かる仕草を見せたのは自然であるし、その程度も許容範囲内であった。それでも全く伸びなかったのは、やはりレースに対する気持ちがどこか切れてしまっていたのだろう。枠順や乗り方の問題ではない。2歳時からトップレベルで走り続け、最後の2年間は古馬の牡馬相手に極限の競争を走り抜いた。父スペシャルウィークもそうであったが、ブエナビスタも飄々とした馬だけに見過ごしがちだが、この2年間の生きざまのどれだけ壮絶なことか。勝って引退とは行かなかったが、誰も文句は言うまい。最強牝馬も最後は母となるのだ。

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年末年始に「ROUNDERS」を

Hyosiimgvol2

今年最後の告知になります。

「ROUNDERS」は、「競馬は文化であり、スポーツである」をモットーに、世代を超えて読み継がれていくような、普遍的な内容やストーリーを扱った、読み物を中心とした新しい競馬の雑誌です。

第2号の特集は、「ジョッキー 馬5騎手5の時代」です。かつて競馬がギャンブル一辺倒だった時代、騎手は単なる記号に過ぎませんでした。勝てば馬が賞賛され、負ければ騎手に罵声が浴びせられました。もう今はそういう時代ではありません。競馬は人間と馬が呼吸を合わせて行う美しいスポーツです。競馬がスポーツである以上、騎手も馬と同様にアスリートです。そんな騎手たちの技術や考え方に注目しないわけにはいきません。

この10年間において、日本の競馬界では大きな変化が起こりました。圧倒的な性能を誇っていたサンデーサイレンスの直仔たちによる競馬が終焉し、レースにおける各馬の能力差は次第に縮まりつつあります。また、地方競馬や海外の競馬から一流騎手たちが流入したことで、新しい勝ち方やレースの形が生まれました。そういう時代だからこそ、「ジョッキー」の存在がより重要になってきているのです。

各特集記事や連載記事については、これから少しずつ詳しく語っていくつもりですが、まずは「ROUNDERS」を手に取って、読んでみてください。一緒に雑誌を創ってくれたgachalingoさんによると、「創刊号以上に読み応えがあります」とのこと。創刊号もかなり力を入れて作ったのですが、今回はそれ以上を目指した結果、なんと8ページも増量してしまいました。読み捨ての競馬雑誌ではありませんので、ぜひ年末年始にゆっくりと読んでみてください。

特集ページの無料サンプルはこちらからご覧ください↓
*表示に時間が掛かる場合があります。

目次
Rounders02_mokuji
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特集1 Portrait of Jockeys 文 治郎丸敬之 イラスト 塩井浩平
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特集2 ジョッキーの光と影 赤見千尋
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特集3 藤井勘一郎インタビュー 大海を知るジョッキー
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特集4 ラップで読み解く騎手の資質 半笑い
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特集5 馬楽のすすめ 上坂由香
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特集6 一流の騎手とは 治郎丸敬之
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Hyosiimgvol2

「ROUNDERS」(全165ページ)を1,995円(税込み、送料無料)でお分けいたします。
*大変申し訳ありませんが、振込み手数料は各自でご負担いただきますのでご理解ください。


今回、「ガラスの競馬場」より直接お申し込みいただいた方には、「ROUNDERS」執筆陣による、お勧めの競馬本を紹介した「文化、スポーツとしての競馬を深く知るための30冊」というパンフレットをプレゼントします。「ROUNDERS」vol.2を読み終わったあと、他にも競馬の本を読みたくなったときの参考にしてくだされば幸いですし、このパンフレットを読むだけでも、たくさんの競馬本を読んだ気になれますよ。

Bookfairpanph

プライバシーポリシー特定商取引に基づく表記もご覧ください。

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ご注文方法
Step1メールフォームにてご注文をしてください。
*SSLに対応しておりますので、個人情報の保護も万全です
*個人情報を第三者に開示をすることは決してありません。
Step2ご注文確認メールが届きます。
Step3お届け先住所に「ROUNDERS」が届きます。
*振込み用紙を同封しますので、商品到着から5日以内に指定の銀行口座にお振込みください。
*振込み手数料は各自でご負担いただきます。

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より良い競馬の世界を目指して、これからも創り続けていきますので、応援してください。お読みいただいたご感想やご意見など、教えてくださると嬉しいです。(glassracetrack@ymail.plala.or.jpまで)

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古馬としての風格が漂うヴィクトワールピサ

アーネストリー →馬体を見る
春のグランプリ馬だが、あの絶好調時と比べると馬体の張りから違う。
時期的に毛艶は仕方ないとして、筋肉のメリハリと柔らか味がほしい。
Pad3star

エイシンフラッシュ →馬体を見る
細く見せるのはいつものことで、日本の馬には珍しいほど各パーツが長い。
秋3戦目で仕上がりは申し分なく、あとは中山の小回りコースがどう出るか。
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オルフェーヴル →馬体を見る
3冠のかかった前走の馬体と比較すると、落ちるという評価が正直なところ。
元々があまり良く見せる馬ではないので、それほど気にすることもないはず。
Pad3star

ジャガーメイル →馬体を見る
冬場なのでやや皮膚に厚みが残っているが、それでも仕上がりは良さそう。
全体のバランスも非常に良く、7歳馬とは思えない毛艶の良さもあって体調は万全。
Pad4star

トーセンジョーダン →馬体を見る
いつも腹回りが太く見せる馬で、今回は特に余裕残しの印象を受ける。
時期的に絞り切れないのだろうが、体調自体は下降線を辿っているはず。
Pad3star

ヒルノダムール →馬体を見る
天皇賞春を勝った時の柔らか味が失われ、馬体に寂しさを感じさせる。
海外遠征の影響が大きかったのだろうが、まだ疲れが癒えていないのではないか。
Pad3star

ブエナビスタ →馬体を見る
前走で急激に馬体が良くなっていたが、今回もその出来を維持している。
牝馬とは思えないほど胴が長くてしかも力強く、さすが歴史的名牝である。
Pad4star

マイネルキッツ →馬体を見る
前走でようやく復活したが、ステイヤーは好調を持続しやすく、調子は良好。
やや立ち姿に硬さは残しているが、前後駆に実が入って、この馬の力は出し切れる。
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レッドデイビス →馬体を見る
馬体が回復して、休み明けを快勝した後も、ふっくらとした柔らか味を維持している。
表情などからも幼さを感じさせるが、未知数な部分を残しているともいえる。
Pad3star

ヴィクトワールピサ →馬体を見る
昨年の有馬記念時に比べると、毛艶、筋肉の柔らかさという点では劣る。
ただ、どっしりとした立ち姿からは、精神的な成長と古馬としての風格が漂う。
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大海を知るジョッキー藤井勘一郎

Joefujii01

藤井勘一郎騎手のことを初めて知ったのは、2007年にシンガポールに旅打ちに行ったとき。いや、それまでもオーストラリアの競馬学校の広告にも出られたりしていたので、薄々その存在は知ってはいた。実際に顔と名前と実績が一致したのが、シンガポールで騎乗する姿を目の前で観たときということだ。それにしても幸運だったのは、ちょうど私がシンガポールのクランジ競馬場を訪れた日が、短期騎手免許を取得して乗っていた藤井勘一郎騎手にとって最後の騎乗日だったということである。たった1日でも遅ければ、彼と私が出会うことはなかったかもしれない。

その日以来、藤井勘一郎騎手とはいつか話してみたいと思っていた。日本国内だけではなく、海外にも素晴らしい日本人ジョッキーがいるということを、私自身が書いてみたかったし、ひとりでも多くの競馬ファンに知ってもらいたかった。騎手のボーダレス化がますます進む中、海外のジョッキーばかりではなく、日本人ジョッキーが海外に出て行って活躍する姿にも光を当てるべきだろう。そう思い続けてきたからこそ、「ROUNDERS」vol.2の騎手特集という場を借りて、藤井勘一郎騎手にロングインタビューをする機会に恵まれたのだろう。

もうお読みになった方はお分かりかと思うが、せっかく世界の競馬を肌で知っているジョッキーにインタビューできるのだから、ありきたりの内容に終始しないように気をつけたつもりである。ジョッキーとしてだけではなく、ひとりの人間としてリスペクトを持ってインタビューさせていただいた。それに応えてくれるかのように、藤井勘一郎騎手もひとりの人間として悩みや複雑な心境も語ってくれたと思う。すごく個人的なことを言うと、彼も競馬ファンから始まって騎手になったので、彼と話していると、競馬が大好きという気持ちが伝わってきて、私にとっても至福の時間であった。

実はインタビューをさせてもらう前に、彼に「ROUNDERS」の創刊号を送って見てもらった。どんな雑誌か説明するよりも、まずは読んでもらった方が分かってもらえると思ったからだ。競馬関係者の方、つまり第一線で活躍されている方に「ROUNDERS」を読んでもらうときは、いつも緊張して手に汗を握るのが常である。なぜなら、現場とかけ離れたことを書いてしまっているとすれば、私は競馬ファンに読んでもらうために書いているつもりであっても、それは多少なりとも恥ずべきことに思えるからだ。その後、藤井勘一郎騎手が感想をブログに書いてくれたみたいなので、恐る恐る覗いてみたところ…、ホッと安心した。そして、嬉しかった。

・「ROUNDERS」vol.1について感想を書いてくれました
http://plaza.rakuten.co.jp/kanichirofujii/diary/201109160001/

・「ROUNDERS」vol.2についても書いてくれました。
http://plaza.rakuten.co.jp/kanichirofujii/diary/201111300000/

インタビュー後、藤井勘一郎騎手は怪我をしてしまい、しばらく乗れない時間を過ごしたのだが、最近になってようやく騎乗を開始したようだ。もうすでに2着2回と連対しているのだから凄い。騎手にとって、馬に乗れないほど辛いことはないのだろうなと想像しつつも、馬に乗れない時期もまた騎手を育てるのかもしれないと勝手なことを思った。それはどんな仕事でも同じなのだろう。彼は私とのやりとりの最後に、「トップを目指す」と誓ってくれた。彼のことを知る人は皆そう言うし、私も彼ならトップになれると思う。そしていつの日か、日本でもその勇姿を見せてほしい。

■藤井勘一郎騎手のブログ「Japanese Jockey in Brisbane」はこちら
Joefujii

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中山芝2500m

Nakayama2500t

外回りコースの3コーナー直前からのスタート。第1コーナーである3コーナーまでの距離は192mと短く、スタートしてすぐにコーナーに突っ込む感じ。スタンド前を通る前に馬を落ち着かせておきたいので、スタートしてから最初の直線まではポジション争いよりも各馬折り合いに専念する。

スタンドからの歓声によって馬が行きたがることがあるが、馬を前に置けるとそれを防げる。そのため、前の馬を壁にできる内枠の馬は有利になる。1週目はゆっくりと坂を登り1コーナーに差し掛かる。ペースが上がるのは2コーナーを回って丘の下りにかかった地点から。向こう正面から3コーナーまでの間に、ほぼトップスピードに加速する。ここでのペースが極端に速いと最後の坂での逆転劇が待っている。

中山の2500mというコースにおける特徴はコーナーを6つも回るということだ。そのため道中のペースはあまり速くなることはない。ステイヤータイプの馬が活躍しているのは、スローペースでも折り合いに苦労することがないからであろう。スピードだけで押し切れるコースではないが、マイラーでも折り合いがつくタイプであれば克服はできる。

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父の姿が重なって見える

Asahihaifs2011 by mkoichi
朝日杯フューチュリティS2011―観戦記―
ハクサンムーンが2の脚を使って先頭に立ち、前半の半マイルが45秒9、後半が47秒5というハイペースでレースは進んだ。このメンバーであれば当然の流れとはいえ、前に行ったハクサンムーンやニンジャ、マコトリヴァーサルらは大バテしてしまっているのだから、決して先行した馬にとって有利な流れではなかった。それでも、外を回さざるを得なかった馬や後ろから差してきた馬にとっても勝ち切ることが難しいという、中山コース特有のレースであった。

勝ったアルフレードは好スタートから内枠を利して先行し、最後は内ラチ沿いに鋭く伸びた。これで3戦3勝、使われる毎に緩かったトモにも実が入って、馬体が大きく成長している。黒鹿毛の雄大な馬体には、3歳になってからジワジワと力をつけた晩成の父シンボリクリスエスの姿が重なって見えるが、アルフレードの方が現時点での完成度は高い。また、この時期の中山の芝は、速いタイムが出る割には力を要することが多いため、ダートに適性があるパワータイプのシンボリクリスエス産駒に合っていたともいえる。馬体からは距離が伸びても良さそうに思えるが、道中の行きっぷりや気持ちの入り方を見ると、マイルから2000mがベストの馬になるはず。つまり、来年のクラシックに向けては、馬をつくり変えない限り、ダービーまでは難しいということである。

クレイグ・ウィリアムズ騎手はスタートからゴールまで、アルフレードを完璧な形で導いた。真っ直ぐな体制でスタートを切り、内枠を生かして、最初のコーナーまで直線的に攻めた。番手の内を確保すると、行きたがる馬をなだめながら、レース全体の流れに乗せてゆく。教科書どおりと言ってしまえばそれまでだが、この大舞台で1番人気に跨ってのものだけに、私の目には芸術的に映った。ウイリアムズ騎手はレース前に十分すぎるほどに下準備をするジョッキーであり、競馬場のコース形態から馬場状態、そして相手関係まで調べつくしてレースに臨む。だからこそ、たとえテン乗りであったとしても、このコースに乗り慣れている日本人ジョッキーと同じ、もしくはそれ以上のパフォーマンスが発揮できるのだ。

2着のマイネルロブストも内枠を活かして、最高の立ち回りをしてみせた。勝った馬の後ろというベストポジションを取り、アルフレードが抜け出したあとのスペースを通って伸びた。相手をアルフレードに絞った蛯名正義騎手の判断も見事であった。また、道中で行きたがるところのあるこの馬にとって、ペースの速いG1レースのマイル戦が合っていた。

レオアクティブは後方から直線に賭けたが、どうにも届かなかった。直線も短く、最後の坂で勢いが止まってしまうコースだけに、あれだけ外を回して差し切るのは難しい。横山典弘騎手は前日の10R香取特別でヒラボクマジックに乗って見事な差し切り勝ち(結果的には失格となってしまったが)をしており、そのイメージで乗ったのだと思うが、さすがに前が止まらなかった。それでも、前走の爆発力がフロックでなかったことを証明してみせた。

同じく外枠からの発走が仇となったのがダローネガ。スタートでやや立ち遅れたため、後方から追走することになり、外々を回されてしまった。中山競馬場のような小回りのコースでは、京都競馬場のような大回りのコースに比べ、外を回されることに対するロス(負荷)は大きい。4着と惨敗してしまったが、決して力負けではないはずだ。

トウケイヘイローは4コーナーでは早めに先頭に立ったが、最後まで粘り通せなかった。あそこで馬の行く気を抑えていたとしても、伸びていなかったと思われる以上、行かせたのは後藤浩輝騎手の好判断であった。前走からあと1ハロン距離が延びたことも、多少の影響もあったかもしれない。

クラレントは自分の競馬に徹したが伸び切れなかった。坂路調教でも速いタイムが出ないように、まだ身体に力が付き切っていない。逆に考えると、今の状態でここまで走るのだから、潜在的な力は相当に秘めているといえる。

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有馬記念を当てるために知っておくべき3つのこと

Arima

■1■必ずしも強い馬が勝つとはいえない2つの理由
暮れの大一番、有馬記念。3歳馬と古馬との対決でその年のナンバーワンを決定するのだが、必ずしも強い馬が勝つとは言えないのがこのレース。

その理由として、
1、シーズン最後のレースであるために、強くてもピークを過ぎている馬がいる。
2、コーナーを6つも回るため、展開によって大きくペースが左右される。
という2点が挙げられる。

1については、各馬それぞれ目標としていたレースが違うということである。たとえば3歳馬なら菊花賞、古馬ならジャパンカップ、そして海外の大レースに目標を定めていた馬もいるだろう。しかし、現状としては、暮れの大一番である有馬記念に目標を置いていたという馬はまずいない。よって、秋のどこかの時点でピークに仕上がってしまった馬や、仕上げて勝った馬は、この有馬記念には下降線の決して万全とはいえない体調で臨まざるを得ないということになる。中にはここに来て調子を上げてくる馬もいるので、そういった体調の交錯があって、あっと驚く好走や凡走が繰り広げられるのがこの有馬記念である。

2については、有馬記念が行われる中山の2500mというコースにおける特徴は、コーナーを6つも回るということだ。競馬はコーナーを回ることによって息が入ったり、ペースがアップダウンしたりするので、コーナーの数と展開の不安定性は比例する。昨年はダイワスカーレットが尋常ではないペースでレースを引っ張ったが、いつ超スローペースになってもおかしくない。つまり、展開の紛れによって結果が大きく左右される、荒れやすいレースである。

■2■世代交代が行われるレース
過去10年の年齢別の成績を見ると、3歳馬が3勝、4歳馬が6勝となる。成長著しい3歳馬か、充実から完成に向かう4歳馬のどちらかから勝ち馬が出る可能性は非常に高い。このデータを考えると、5歳と7歳時に連対したタップダンスシチーの凄さが分かる。いずれにせよ、有馬記念は世代交代が行われるレースであり、これからの馬を狙い打つのが本筋である。

■3■牝馬が勝ちきることは難しい
昨年、ダイワスカーレットが驚異的な強さで勝利したものの、牝馬としてはヒシアマゾンの2着、エアグルーヴの3着、ダイワスカーレットの2着が近年では最高であった。理由は2つ考えられて、1つはジャパンカップと同じく、トップレベルのスタミナが要求されること。もうひとつは、牝馬は牡馬に比べて冬毛が生えてくるのが早いように、季節的に休眠に入ってしまい臨戦態勢にないことが挙げられる。これからも牝馬がこのレースを勝ち切ることは相当難しいだろう。

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群を抜いて良く見せるアルフレード

■朝日杯フューチュリティS
アルフレード
キャリア2戦の2歳馬とは思えない立派な馬体で、群を抜いて良く見せる。
トモに実が入って力強いだけではなく、全体のバランスも理想的になってきた。
Pad5star

クラレント
前駆に比べてトモが弱そうだが、胴部に伸びがあってスタミナはありそう。
ただ、表情に幼さを覗かせるように、本格化はまだ先か。
Pad4star

サドンストーム
いかにもパワーがありそうな、実の詰まったコロンとした馬体を誇る。
距離には心配はあるが、気の強さでカバーしてくれるはず。
Pad3star

スノードン
尾離れの良さが目立つが、それに対して尾が短いのも気になる。
幼さを残した未完成の馬体だが、毛艶は良好で、体調自体は良い。
Pad3star

ダローネガ
ダイワメジャーの産駒は、馬体に伸びがあって全体のバランスが良い。
ゆえに距離が持つのだろうし、どんな展開になっても力を出し切れる。
Pad4star

トウケイヘイロー
やや間隔が開いたが、毛艶は良く、馬体の張りも素晴らしい。
気性の素直そうな表情だけに、1ハロンの距離延長にも十分に対応できる。
Pad4star

ネオヴァンクル
首はやや細いが、前後駆にしっかりと実が入って、パワーを感じさせる馬体。
気性が難しそうな顔つきをしているので、道中でスムーズに走れるかどうか。
Pad3star

マイネルロブスト
胴部には伸びがあって距離は持ちそうだが、脚がやや短いために、重心が低い。
もうひと絞りできそうな体つきだが、気性は素直そうで今回は引っ掛からないだろう。
Pad3star

マコトリヴァーサル
いかにも短距離馬らしく、全身に筋肉がつき、馬体を大きく見せている。
夏を越したことによって、馬体が成長したようで、今ならマイル戦も対応できる。
Pad3star

レオアクティブ
栗毛の馬体が輝いているように、この時期でも毛艶が抜群で体調はすこぶる良い。
もうひと絞りできそうな馬体だが、筋肉のメリハリも全体のバランスも良い。
Pad4star

ローレルブレッド
この馬も尾が短いこともあって、馬体は標準的であっても、あまり良く見せない。
胴部も完全に詰まっているわけではないので、マイル戦ならこなせる範囲だろう。
Pad3star


Asahihaifs2011wt

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「週刊Gallop」にて「ROUNDERS」を紹介していただきました。

Gallop001Gallop002

「週刊Gallop」にて「ROUNDERS」vol.2を紹介していただきました。今回もカラーで大きく載せていただき、たくさんの競馬ファンに知ってもらえることでしょう。ありがとうございます。後進の新しい競馬の雑誌に、こうして期待を掛けてくれることを素直に嬉しく思いつつ、期待に応えられるよう創り続けていかなければというプレッシャーを感じます。今週号のメインはもちろん朝日杯フューチュリティSですが、増田知之氏の「殺し文句」というタイトルのエッセイが面白かったです。「誰だって、誰かの子どもだ」など、JRAのキャッチコピーを紹介しつつ、競馬の魅力を語ってくれています。それから、毎年の年末に発売される「Gallop重賞年鑑」も楽しみですね。今年は安田隆行調教師、矢作芳人調教師ら関係者の寄稿も増えているようです。

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「ラップ思考だけで馬券が当たるメカニズム」

Rapsikou

テンが速く、中盤も上がりも速い、そんな競馬理論書である。最初の章(LAPTIME1)では、半笑い氏と夏目耕四郎氏のラップ理論の概要が各自で展開される。第2、3の章(LAPTIME2、3)では、Keiba@nifty上で行なわれた2人のレースに対する対話のまとめがあり、59この質問が彼らを待ち構えている。そして、最後の章(LAPTIME4)では、ラップタイムタイムの思考から日本の競馬に対する想いまでが対談形式で語られている。全328ページという長丁場にもかかわらず、読み手を飽きさせないのは、密度の濃いラップが刻まれているからである。

以下、私が読んで線を引いた部分を引用してみたい。

・中盤が速いレースを差し切った馬は、距離延長で更に前進しやすい(P11)
・多くの競馬場において1200m、1600m、2000m、という根幹距離では、スタート後の2ハロンが直線部分にあたるように設計されているのに対し、非根幹距離は2ハロン目が最初のコーナー途中にあることが多い(P51)
・(新潟直線競馬について)ラップバランスでいうと遅→速→やや遅→速→失速(遅)という5ハロンで、これはダート短距離(1000m~1200m)のラップバランスにそっくりなんです(P103)
・コースの起伏に対する理解とラップ分析は切り離せない(P113)

あくまでも個人的になるほどと思わされた部分なので、他の方が読んだら別の部分に線が引かれるかもしれないし、上の引用だけでは意味が分からないという方は、ぜひ手に取って詳しく読んでみてほしい。ラップの入門書ではないが、ラップに関して少しは知っているよという競馬ファンにとって、多くの学びがあるだろう。共著にありがちな、相手の手の内を探り合うばかりで、自分の手の内はさらさないといった不甲斐なさは微塵も感じられない。両氏、全力投球の1冊である。

最後に、「半笑い・夏目耕四郎を考える59の質問」の中のひとつ。

Q東京芝2000m。このドリームレースを制するのは?また、芝2400mなら?中山芝2500mでは?なお、ラップ的見地でも思い入れでも可とし、枠順、馬場状態は考慮しないものとする。

1、ヴィクトワールピサ
2、ウオッカ
3、エアグルーヴ
4、エルコンドルパサー
5、オグリキャップ
6、オルフェーヴル
7、キングカメハメハ
8、サイレンススズカ
9、ジャングルポケット
10、シンボリクリスエス
11、ダイワスカーレット
12、ディープインパクト
13、テイエムオペラオー
14、トウカイテイオー
15、ナリタブライアン
16、ブエナビスタ
17、ミホノブルボン

この質問に答えるにあたって正解はないという大前提と、1頭を選んだからといってその他の馬たちが弱いということではないという名馬たちへのリスペクトを持ちながら、競馬終了後のオケラ街道のおやじたちの会話のような気軽さで答えさせてもらいたい。

まずこの名馬たちの中には脚の速い馬が3頭いて、それらはディープインパクトとブエナビスタ、オルフェーヴルである。脚が速いとは、走るのが速いということ。つまり、トップスピード(最高速度)が並み居るサラブレッドの中でも抜きん出ているということである。こういう馬はどんな条件でも苦にしない(何といっても脚が速いのだから)ため、東京の2000mだろうが、2400mだろうが、中山の2500mだろうが、ほとんど関係がない。なので、あくまでも敢えて選ぶとすると、次のようになる。

東京2000m ブエナビスタ
東京2400m オルフェーヴル
中山2500m ディープインパクト

中山の2500mがディープインパクトであることは真っ先に決まった。ラストランとなった有馬記念を観れば、誰も文句はないだろう。最後の走りにして、最高の走りだったと思う。あの4コーナーで他馬を捲くっていくときのスピードは、サラブレッドとしては極限のものであった。あの時、外から観ていた私でさえ鳥肌が立ったのだから、ディープインパクトの背にいた武豊騎手は何を感じたのだろうか。おそらく誰にも説明できない未知の領域、新しい世界に足を踏み入れたに違いない。

東京2000mと2400mは迷ったが、牡馬と牝馬という性差を考慮に入れて、スタミナ面では一日の長があると思われるオルフェーヴルが2400m、最強牝馬として最強牡馬たちに太刀打ちできる距離としてブエナビスタが2000mとした。ただ、東京の2000mのことを考えると、1頭だけ、どうしても心に引っ掛かる馬がいる。サイレンススズカである。脚が速い3頭が最も苦手とする、肉を切らせて骨を断つタイプの馬であるからだ。サイレンススズカが最後まで走り遂げることができたとしたら、この馬を捕まえられる馬はいないのかもしれない。それは競馬ファンにとって永遠の謎だが、いつまでも謎のままにしておきたいと思うのだ。

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「週刊競馬ブック」にて「ROUNDERS」を紹介していただきました。

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「週刊競馬ブック」にて「ROUNDERS」vol.2を紹介していただきました。ひとりでも多くの競馬ファンに知ってもらいたいと切に願っていますので、とても嬉しいです。Vol.2の製作においても大変お世話になりました。この場を借りて、改めて御礼申し上げます。ありがとうございます。今週号のメインはもちろん朝日杯フューチュリティSですが、先週の阪神ジュベナイルFをジョワドヴィーヴルで制した松田博資調教師のインタビューが秀逸でした。馬への愛情や松田調教師の人となりが伝わってくるような素晴らしい内容です。それから、秘かに注目していた園田競馬場の木村健騎手のインタビューも載っており、読みどころ満載です。ぜひ読んでみてください。

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それにしても血統とは

Hansinjf2011 by M.H
阪神ジュベナイルF2011-観戦記-
どの馬も行こうとはせず、結局、押し出されるような形でファインチョイスが先頭に立ち、さらに中からラシンティランテ、外からサウンドオブハートやエピセアロームらの有力馬が引っ掛かりながら続いた。前半の半マイルが48秒ジャスト、後半のそれが46秒9だからスローペース、特に最初の1ハロンは12秒6と極端に遅かった。スタートしてからスッと折り合いがついたかどうかが、最後の長い直線における攻防の明暗を分けた。

大外から豪快に突き抜けたジョワドヴィーヴルは、ゴール前では抑える余裕すらあった。メンコを外して臨んでいたように、1度使われて、かえって落ち着いてレースに臨むことができたようだ。また、外枠から発走したことで、馬群に揉まれることもなく、自分のフットワークとリズムで終始走ることができた。恵まれた部分もあったにせよ、キャリア1戦の馬とは思えない末脚であった。それにしても血統とは恐ろしい。姉ブエナビスタや同厩舎の先輩レーヴディソールのこの時期に比べ、馬体の完成度は低く、前走の走りを見ても課題ばかりだったにもかかわらず、この一変である。どこにこれだけの力が秘められていたのだろうか。ジョワドヴィーヴルの馬体が成長して、完成した暁には、もしかすると姉さえも超えてしまうのではないか、そんな想像と期待が果てしなく膨らんだ。

福永祐一騎手は昨年に比べ、今年は気楽に乗っていた印象を受けた。馬の出たなり、枠なりのポジションを進み、ゴーサインを送ると、馬が沈んで伸びた。勝とうとして勝ったというよりは、馬に跨って回ってきたら勝っていたという感じ。それだからこそ、涼しい顔をして勝ったように見えるが、ゴールしたとき、ジョワドヴィーヴルの伸び脚に最も驚いたのは福永祐一騎手だったかもしれない。

松田博資厩舎の調教法と阪神のマイルコースの相性も語らずにはいられない。阪神ジュベナイルFにおいては、レーヴダムール(2着)から始まり、ブエナビスタ、ベストクルーズ(3着)、レーヴディソール、桜花賞においては、ブエナビスタだけではなく、マルセリーナ、トレンドハンター(3着)と活躍馬が目白押しである。これは松田博資厩舎独特の長めから追い切る馬のつくり方と、阪神マイルコースの息の長い脚を使わなければならないという特性が絶妙にかみ合うのだろう。

アイムユアーズは前に行った馬の中では、掛からずに走れていた分、最後まで止まらなかった。実に小気味良いフットワークで走る馬で、前走のような道悪はもちろん苦にしないばかりか、今回のような器用に立ち回ることを要求されるレースにも強い。メンディザバル騎手は、周りの動きを見ながら馬を先行させたように、レースの流れに応じて柔軟に騎乗できるばかりではなく、追ってから非常に力強い。最後にサウンドオブハートを競り落としたのは騎手の技術でもある。

サウンドオブハートは、あれだけ持っていかれながらも最後まで粘っているのだから、走る能力自体は高い。気性の前向きさをコントロールできるようになれば、大きな勝利に手が届くかもしれない。2番人気のエピセアローム、3番人気のラシンティランテともに、スタートしてからハミを噛んで掛かってしまい、道中でスタミナを大きくロスしてしまった。前者は前走で1200m戦を使っていたことでリズムを崩し、後者はレース間隔が中1週しかなかったことで馬が気負ってしまっていた。

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中山芝1600m

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1コーナー付近にある小高い丘の頂上からのスタート。第1コーナーとなる2コーナーまでの距離が240mと短いことと下り坂になっていることによって、流れは速くなりやすい。見た目よりもゆったりとした2コーナーを回ると、あとはひたすら下り坂で、その勢いをつけたまま4コーナーを回り直線に突入することになる。勝負の分かれ目は最後に待ち構えている坂で、余力が残っていない馬はここでパタっと止まる。そのため、前残りか前崩れかといった極端な展開になりやすい。

直線が短いためスピードだけで押し切れそうだが、直線に急勾配な坂があることによって、実はスタミナも必要とされる。かといって、ジワジワと伸びていても直線が短く届かないので、一気に坂を駆け上がるような瞬発力も要求される。

外枠が極端に不利なコースである。第1コーナーまでの距離が短いため、外枠の馬は良いポジションを確保するのが難しい。そして、コース全体が大きな円を描いているため、外を回されると内の馬と比べてかなりの距離ロスになってしまう。ペースに緩みがないため、一旦外を回されると軌道修正する前にレースが終わってしまうことも多い。

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朝日杯FSを当てるために知っておくべき3つのこと

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■1■絶対的能力と完成度が問われる
傾向としては1番人気が強く、過去11年間で【2・3・4・2】という成績である。勝率ほぼ2割、連対率ほぼ5割、複勝率もほぼパーフェクトに近い。1番人気が好走することで有名なマイルチャンピオンシップよりも高い数字である。また、2番人気においても、【4・2・0・4】と1番人気を上回る安定した成績を残している。理由としては、かなり速い時計での決着となるため、実力の有無がはっきりと出てしまうことが考えられる。

また、過去10年の勝ち馬を見ると、平成16年のマイネルレコルト、平成18年のドリームジャーニー、平成19年のゴスホークケン以外、すべての馬が前走1着していることが分かる。これは現時点での絶対的な能力や完成度が問われるレースになることを示している。重賞ならば最低でも3着以内に好走していること、もちろん条件戦で負けているようでは×。

■2■生粋の逃げ馬は通用しない
ここまで逃げて勝ってきた馬がまったく通用していないことにも注目したい。中山1600mのコース形態上、2コーナーまでの位置取り争いが激化するため、ほぼ毎年、前に行った馬には厳しいペースとなる。さらに、最後の直線に急坂があることによって、スピードだけで押し切るのは難しい。

このレースを逃げ切ったのはゴスホークケンだけ。そもそも、この年はペースがそれほど速くはなかったし、ゴスホークケンはその前走で抑える競馬をしていた。つまり、スピードを武器にした一本調子の馬ではなく、抑えが利いて、終いの脚を生かすような競馬ができる馬でないとこのレースは勝てないということだ。

12.1-10.9-11.4-11.8-11.5-12.1-12.1-11.9(46.2-47.6)H
1:33.8 アドマイヤドン
12.5-11.1-10.7-11.2-11.4-11.7-12.3-12.6(45.5-48.0)H
1:33.5 エイシンチャンプ
12.3-10.7-11.1-11.7-11.7-12.1-11.9-12.2(45.8-47.9)H
1:33.7 コスモサンビーム
12.3-10.8-10.9-11.4-12.0-12.0-11.8-12.2(45.4-48.0)H
1:33.4 マイネルレコルト
12.8-11.5-11.6-11.5-11.6-11.8-11.1-11.8(47.4-46.3)S
1:33.7 フサイチリシャール
12.6-11.0-11.3-11.9-12.1-12.2-11.1-12.2(46.8-47.6)M
1:34.4 ドリームジャーニー
12.3-11.1-11.3-11.6-12.0-11.9-11.3-12.0(46.3-47.2)M
1:33.5 ゴスホークケン
12.2-10.8-11.3-12.0-12.5-12.6-11.7-12.0(46.3-48.8)H
1.35.1 セイウンワンダー
12.0-10.8-11.4-11.9-12.3-12.3-11.7-11.6(46.1-47.9)H
1:34.0 ローズキングダム
12.2-11.0-11.5-11.9-12.0-11.7-11.6-12.0(46.6-47.3)M
1:33.9 グランプリボス

■3■スタミナがないと勝ち切ることはできない
このレースはスピードこそ絶対だが、スタミナもないと勝ち切ることはできない。そのため、1600m以上の距離のレースを経験していることはほぼ必須条件になってくる。ということからも、もし東京スポ-ツ杯(G3 東京1800m)のレースを勝った馬が順調に出走してくれば、間違いなく勝ち負けになるだろう。

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「プロフェッショナル馬券戦術ライブ」CDの申し込みを締め切りました

「プロフェッショナル馬券戦術ライブ」CDの申し込みを締め切りました。お申込み頂きました皆さま、ありがとうございました。順次、発送させていただきます。このライブでお話している内容が、何らかの刺激やヒントになれば幸いです。まずは楽しんで聴いてみてくださいね。また、質問メールも受け付けておりますので、ライブCDを聴いて頂いて、分からなかったこと、もっと知りたいこと等、私宛のメールにて遠慮なくドシドシ質問してください。喜んでお答えいたします。皆さまからのご感想もお待ちしております。

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柔らかい筋肉がたっぷりと付いているエピセアローム:5つ☆

■阪神ジュベナイルF
アイムユアーズ
ひと夏越してだいぶ逞しくなってきたが、それでもまだ線の細さが残る。
気が強そうな表情から、追い比べになれば、勝負根性でどこまで。
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アンチュラス
線の細さを感じさせる牝馬らしい馬体だが、しっかりと立っていて好感を持てる。
この馬もいかにも気が強そうで、食い下がるタイプであり、凡走は考えにくい。
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イチホクシン
未完成な部分はあるが、ふっくらとした馬体で成長の余地はたくさん残されている。
気性も素直そうなので、長距離輸送は問題なく、能力は十分に発揮できるはず。
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エイシンキンチェム
いかにも短距離馬らしい、胴が詰まって、前後駆の筋肉の盛り上がりが凄い。
父フジキセキ、母父ミスターグリーリーという血統からも、今回の舞台は厳しい。
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エピセアローム
馬体全体のバランスは非常に良く、柔らかい筋肉がたっぷりと付いている。
前走は1200m戦を使われたが、距離延長の心配はほとんどない。
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サウンドオブハート
素直に立てているが、筋肉のメリハリに欠け、成長途上にある馬体に映る。
馬体が成長して、もう少し力強さが増してくれば、バランスの良さが生かせそう。
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ジョワドヴィーヴル
やや腰高で、スピードは十分、しかも前後駆にはしっかりと実が入っている。
この馬の場合、パワー不足は否めず、成長して力強さが出てくると大きく化けそう。
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トーセンベニザクラ
ダイワメジャーの産駒には、ガッチリではなく、胴部と手脚の長い特徴がある。
現役時代とは違ったイメージで捉えておいたほうが良いはず。
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ファインチョイス
夏を越して力強さが出てきたが、それでもまだ子ども子どもしている馬体。
ひと叩きされて、ちょうど良い仕上がりにあり、巻き返しは必至。
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ラシンティランテ
肩とトモにバランス良く筋肉が付いて、かつ全体の馬体のバランスも素晴らしい。
中1週とは思えないほどに、毛艶も良く、柔らか味のある仕上げに不安はない。
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「プロフェッショナル馬券戦術ライブ」CDを発売します。

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およそ1年ぶりになりますが、「プロフェショナル馬券戦術」ライブCDを発売します。「ガラスの競馬場」を立ち上げた時から、いつかはやりたいと思い続けてきた、競馬における具体的な馬券技術についてのライブです。前作の「21世紀の馬券戦略」が競馬の大枠を捉えた馬券の賭け方、考え方の戦略だとすると、「プロフェッショナル馬券戦術」ライブは、その名のとおり、より実践的な馬券戦術です。

今から振り返ってみると、かなりマニアックな内容まで話しているというのが正直な感想です。実践的なノウハウから、知っておかねばならない細かな知識まで、特に「ラップ(ペース)」、「馬場」、「コース」、「馬の適性」に焦点を当てて話しています。競馬予想における断片をよくぞここまで拾い集めたと自分でも感心してしまいます。基本的なところから応用編まで、私の知っている限りのことをお話していますので、競馬中級者の方から上級者まで、楽しみつつ学んでいただけるような内容になっています。

以下は、ライブ参加者の方々から頂いた感想になります。 *○○のところは隠そうとしているわけではなく、これからCD等を聴いていただく方の楽しみを奪わないようにとの配慮からです。

レベルを測るものさしとして優れているかもしれません
レース○○○でラップを比較する視点。前後半3ハロンの合計タイムから馬の実力を測る視点で見ていましたが、レースレベルの比較というのも面白いですね。緩みのないラップよりも、○○○のラップ差の方がレベルを測るものさしとして優れているかもしれません。
S.A様

これが最善の方法ではないかなと思いました。
ラップ分析で全体を○○○に○○○考えるのは理にかなった方法であって、現在のレースラップしか公表されない状況ではこれが最善の方法ではないかなと思いました。また機会があれば参加したいです。
Mr.Honma様

別の視点から予想法を聞くことができて面白かった
ラップの基本的な考え方を学ぶことができました。走法の考え方や概念が参考になりました(○○○○○○○○○がピッチ走法だとは知りませんでした)。長距離でも走れるのですね。別の視点から予想法を聞くことができて面白かったです。
M.N様

ラップの原則を参考に予想に取り入れたい
ラップは先行馬のもので参考にしづらいと思っていました。今回のラップの原則を参考に予想に取り入れたいと思います。次回も参加したいです。今後もよろしくお願いいたします。
萩本様

新しい発見もあり、ためになりました
自分の競馬歴の中で既に知っている内容も多かったのですが(いつもブログを拝見させていただいていますので)、調教の15-15の意味や重馬場でのプラス能力、パワー、瞬発力、手軽さの微妙な違いなど、新しい発見もあり、ためになりました。
中島様

今迄はレース全体のラップは気にしていなかった
ラップからのレースレベルの判断は参考になりました。今迄はレース全体のラップは気にしていなかったので、使ってみたいと思っています。
H.T様

レースのレベルをつかむために活用していきたい
今まではラップタイムをどのように活用すればいいのか分からず新聞に出ている上がり3ハロンタイムをチラッと見る程度でした。レースのレベルをつかむために活用していきたいです。生でいろいろな話を伺えて楽しかったです。また機会があれば参加させていただきたいと思います。
S.S様

自分なりに取り込んでいきたい
ラップの○○○○の考え方、見方は参考になりました。自分もラップを意識し始めた時期なので、本日の話は自分なりに取り込んでいきたいと思います。今日も参考になる話ありがとうございました。血統面でのアプローチについて何かお話しをいただければありがたいです。
黒木様

ラップの新たな読み方が分かり試してみたい
レースへの適性を見極めるの部では、予想をする事よりも、レースを楽しく見れるポイントを教えていただいたと思っています。ラップからレースレベルを判断するの部では、ラップの新たな読み方が分かり試してみたいなと思います。今回も楽しかったです。オフシーズンにでも時間を増やしたライブをしていただけたら嬉しいです。
T.M様

明日の予想がとても楽しみになりました
嶋田功、ダービーの話は知らず、明日の予想がとても楽しみになりました。他にも開幕内枠=買いのように方程式として最近考えていたことを論理的に話されていたので、とてもためになりました。とてもよかったです。またキカイがあれば参加したいです。
T・H様

おもしろくなりそうな考え方が思い浮かんだ
ラップを一杯見ていて、おもしろくなりそうな考え方が思い浮かんだのでちょっと調べてみたいと思います。あとそれに関係して、瞬発力と持続力の定義で新しい考え方が浮かんだので、また言える時がくればいいんですが…。まとまるかどうか。基本的なところが大変参考になり、改めて気付く事が多かったです。ありがとうございました。
M様

ラップに関する考え方が変わった
ラップに関する考え方が変わり、レースレベルの判断基準がわかりました。枠順の有利不利が細かくわかりやすく今まで以上に馬券購入の検討に組み込みたいと思います。とても参考になりました。これからも続けてください。
K・M様

今まで私にない知識だった
○○○のラップによるレースレベルの分析が非常に勉強になりました。今まで私にない知識だったので参考にしたいです。とても楽しい時間を過ごさせていただきありがとうございました。
H・I様

レースレベルを判断するは少し難しかった
ラップからレースレベルを判断するは少し難しかった。メンバーにもよるので、いちがいに言えることではありませんが、注意してレースを観たいと思います。
K・K様

見る時のツボやコツが分かってきました
昔、なんとなくみていたレースも、新たなる知識を加えて見直すと非常に新鮮でした。また、ラップの見方もこれまで何となく数字を眺めているだけでしたが、見る時のツボやコツが分かってきました。ただ基準のタイムが頭に入っていないと瞬時に判断することが難しい。まだまだ奥深いと感じました。
T・S様

遠方から来た甲斐がありました!
コーナーでの遠心力の話が初めて聞く話だったので、とても参考になりました。とても楽しかったです。遠方から来た甲斐がありました!これからも頑張ってください。
K・S様

走法のところが面白かった
ラップという言葉はブログでも良く目にすることばですが、どうしたものだかさっぱり?でした。1回聞いただけではすべてわかる訳ではないですが、なんとなく初歩的、基礎的なことは理解できたような気がします。第2部は文化系の人間でもわかる内容で、今まで何となく知っていたことがよくまとめられていて理解を深めることができました。走法のところが面白かった。
K・H様

幅を広げて楽しみたい
まだ一部の馬券の買い方しか分からず、初心者なのに、3連単ねらいばかりで、当たる時はそこそこですが確率が低い状態です。もう少し幅を広げて楽しみたいと思います。
K様

3時間半があっという間
遅くまでお疲れ様でした。そして、ありがとうございました3時間半があっという間に過ぎてしまいました。ラップタイムの話しは興味深く聴かせていただき、大変為になりました。勝負に負けても、ラップ○○○○のタイムにより次のレースで勝てる可能性があることが分かった。大変参考になりました。今後もライブがあれば参加したいと思います。
T・H様

ビックリした
○○○○ラップによる考え方は初めて知った。ビックリした。勉強してみたい。あっという間に時間が過ぎてしまった。22時までというので長すぎると思っていたが、全然違った。ビデオの活用とかも良かった。来て良かった。
Y.H様

ジグソーパズルの大変重要な1ピースになりました
まず、私に1番役にたったのはラップのところです。実は、去年の今頃から興味をもちだしまして、分析していました。そのころは上がり3ハロン重視で特に最後の1ハロンを重視していました。たいがい、最後の1ハロンは減速するものですがたまに加速したり、最後の2ハロンと同じだったり、減速値が少ないレースがあるのに気がつきました。今はそこから自分なりのアレンジを加えてようやく自分なりの形がみえてきました。そこに治郎丸さんのラップの解説が自分とってタイムリーでした。「○○の○○○○○○が○○○に倍になって返ってくる」この言葉は、私にとって競馬いうジグソーパズルの大変重要な1ピースになりました。話はここでコスモバルクばりにによれるのですがJCのアルカセットの解説がすばらしかったです。今年のJCを見るうえでもちょっとだけプロっぽく見れました。デットーリポジションっていい言葉ですね。東京D2100には横山典ポジションもありますよね。彼は東京D2100に乗せれば世界1うまい騎手です。JCDは阪神にいっちゃいましたが・・・○○ポジションて使えますよね。例えば秋天のスペシャルウィークポジションとか。少し生意気いいますと今後、治郎丸さんが言った言葉を世間の人が使うようになればいいなと思います。ぜひそういう言葉をつくって下さい。
I様

「プロフェッショナル馬券戦術ライブ」CDの内容は以下の通りです。

Disc1 ラップからレースレベルを判断する(55分)
■ラップの原則
■理想的なペース配分とは?
■武豊騎手の「1馬身下げると2馬身前へ」
■ダイワスカーレットの秋華賞
■ラスト3ハロン、中盤などを切り取ってしまうことの怖さ
■柴田政人騎手の対角線理論
■キングカメハメハVSディープインパクト(ラップ編)

Disc2 ラップからレースレベルを判断する~レースへの適性を見極める(48分)
■サイレンススズカとディープインパクトはどっちが強かった?
■今だからできる、サイレンススズカの天皇賞秋の結末予想
■サラブレッドの能力を形成する4大条件とは?
■瞬発力型、持続力型なんて本当にある?
■メジロマックイーンのジャパンカップ
■テイエムオペラオー、アドマイヤベガ、ナリタトップロードをグラフにしてみると…
■グラスワンダーはどんなコースを得意としたか?

Disc3 レースへの適性を見極める(37分)
■ハーツクライが逃げられるようになった理由
■差し馬が有利なコースなどない!?
■首の使い方のうまい馬、下手な馬
■かき込みの強い馬はどんなコース、馬場で力を発揮するのか?
■一本の線の上を走る馬ベガ
■遠心加速度は2倍3倍ではなく2乗3乗
■出走表でまずどこを見るか?
■ローカル競馬場には勝ちパターンがある
■嶋田功騎手とデットーリ騎手

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Sityou(MP3形式、3分40秒)

ライブCDの内容は、CD3枚(合計140分)と当日使用したレジュメになります。

私個人の時間的な都合で大変申し訳ないのですが、今回は20部限定とさせてください。料金は3500円(税込み・送料、代引き手数料無料)でお分けいたします。お支払い方法は代金引換になります。これだけの内容量なのに安くて心配と思われる方がいらっしゃるかもしれませんが、情報商材ではありませんので、ひとりでも多くの皆さまに聴いていただきたいという思いを込めています。早めになくなってしまうことが予想されますので、ご希望の方は今すぐお申し込みください。

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プライバシーポリシー特定商取引に基づく表記もご覧ください。

お申し込み方法
Step1_2メールフォームにてお申し込みをしてください。
*SSLに対応しておりますので、個人情報の保護も万全です
*個人情報を第三者に開示をすることは決してありません。

Step2_2お申し込み確認メールが届きます。

Step3_2お届け先住所にライブCDが届きます。
*代金引換ですので、ライブCDをお受け取りの際に料金はお支払いください。

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追伸
これは何度も申し上げてきていることですが、このライブで私がお話ししているのは、決して必勝法ではありません。こうすれば絶対に当たるという方法などないのです。しかし、ひとつひとつの馬券技術や知識が全く役に立たないかというと、そうではありません。今までに知らなかった技術や知識を得ることで、それだけ決断をする根拠や裏づけが増えるということであり、また当然のことながら、予想をする際の精度や深み、そして楽しみが変わってきます。たとえ基本的なことであっても、意外と知らないで予想をしていることは多いものです。 1年に1度のチャンスですので、ぜひライブCDを聴いてみてください。

また、質問メールも受け付け致します。このライブCDを聴いて頂いて、分からなかったこと、もっと知りたいこと等、もしありましたら私宛のメールにてドシドシ質問してください。喜んでお答えいたします。皆さまからのご感想もお待ちしております。(glassracetrack@ymail.plala.or.jpまで)

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こんな馬にまた巡り会いたい

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シンコウラブリイは初めて好きになった馬でした。競馬を始めたばかりの頃、その走りに魅了され、追いかけて、最後まで応援した牝馬でした。その表情の可愛らしさと、レースではいつも勇敢に、そして健気に走るところのギャップが好きになったのだと思います。シンコウラブリイの溢れんばかりのスピードは、彼女のアスリートとしての才能の証明でした。

シンコウラブリイは岡部幸雄騎手にアイルランドで見初められた馬でした。あの岡部騎手の目に留まったのですから、よほど光る何かを持っていたのでしょう。アイルランドから日本にやってきたシンコウラブリイは、周囲の期待に応えるかのように、順調に調教を重ね、デビュー戦を迎えました。

藤沢和雄調教師はシンコウラブリイを新馬戦ではなく500万下のきんせん花賞にいきなり出走させようと考えていたそうです。どの馬も生まれて初めてのレースであり、入れ込んだり、スタートには手間取ったり、道中もふらふらと走り、どこで不利に巻き込まれるか分からない新馬戦よりも、1度でもレースに使われたことのある経験馬相手のほうがレースはしやすいということです。

結局、ジョッキーの関係で、きんせん花賞ではなく普通の新馬戦でデビューすることになりましたが、それだけシンコウラブリイの能力に自信があったということであり、また、とにかく細心の注意を払って大成させようという藤沢調教師の意図が伝わってくる話です。それ以降は、春シーズンに3戦、秋シーズンに3戦という定められたローテーションで大事に使われることになります。

藤沢調教師は今となっては大トレーナーですが、当時はまだ開業して間もなく、厩舎には走る馬はほとんどいませんでした。そんな状況の中、調教でもレースでも目一杯に走りすぎてしまうシンコウラブリイをいかにして楽に走らせるかに注力したといいます。調教では常に馬なりで、1度も追ったことはありませんでした。そのことでG1レースを勝てないと揶揄されたこともありましたが、シンコウラブリイは絶対に追ってはいけないと、馬なり調教を貫いたのでした。

私が初めてシンコウラブリイの走りを見たのは、1991年の阪神3歳牝馬S(現阪神ジュベナイルF)でした。デイリー杯を勝って3連勝で臨んできたニシノフラワーと、新馬戦と福島3歳Sを連勝したシンコウラブリイが人気を二分していました。今から思うと、ニシノフラワーはのちに桜花賞とスプリンターズSを勝ったのですから凄いメンバーでしたね。阪神ジュベナイルFは数年に1度、末恐ろしいメンバーが揃うことがあります。私は前走で1200mを走っていたシンコウラブリイを嫌い、ニシノフラワーを上に見て馬券は当たったのですが、真っ黒の勝負服を着た岡部幸雄騎手が跨っているシンコウラブリイの姿が、どうしても目に焼きついて離れませんでした。

競馬のけの字も知らなかった私の直感は見事に当たり、その後のシンコウラブリイと私の旅は幸福そのものでした。唯一の大敗はカーネーションカップ(6着)のみ。最も印象に残っているのは、4歳時(現在の3歳)に富士Sから連闘で臨んだマイルチャンピオンシップです。牡馬の間で揉まれて、接触する不利もありながら、勝ったダイタクヘリオスに最後まで食い下がり、ナイスネイチャらの古豪を退けて2着したときには驚きを隠せませんでした。

ラストランとなったマイルCSは、余力十分の勝利で、最も強いときに引退するという、サラブレッドとしてはこれ以上ないほどの美しい幕引きでした。藤沢和雄調教師にとって、初重賞はシンコウラブリイによるニュージーランドT4歳Sであり、初のG1制覇はシンコウラブリイによるマイルCSでした。信念を貫いた藤沢調教師にシンコウラブリイがどれだけ安堵と自信を与えたことでしょうか。こんな馬にまた巡り会いたい、そう思いながら、藤沢和雄調教師も私も競馬を続けているのだと思います。



シンコウラブリイのスピードを体感してみてください(富士S)。

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阪神芝1600m

Newhanshin1600
向こう正面からのスタートで、最初のコーナーである3コーナーまでの距離は444mと長い。極端なポジション争いはなく、最後の直線が長いことも意識されるため、前半はほとんど無理をすることなくスムーズに流れる。

新阪神1600mのコースの特徴は、3~4コーナーにある。3コーナーにある残り5ハロン標識を切ってから、非常に緩やかなカーブが4コーナーまで続くため、各馬ゆったりとコーナーリングを開始する。旧阪神1600mのコースであれば、3コーナーから4コーナーにかけての擬似直線で前との差を詰めることができたが、新阪神1600mのコースではそれができない。だからこそ、先行馬はここで息を入れて、最後の直線に向くまでにスタミナを温存することができる。

最後の直線は474mもあり、直線に向いてから仕掛けても遅くはない。差し馬にとっては脚を余すということがなくなったが、3~4コーナーで楽をしている分、先行馬も簡単には止まらない。結局は、最後の長い直線での瞬発力勝負で勝敗は決することになる。もちろん、最後に急坂が待ち構えているので、スタミナに欠ける馬はここで脱落してしまうことになる。実力がはっきりと反映されるコースというよりも、ある程度のスタミナに支えられた瞬発力のある馬にとって最適の舞台である。

ただし、キャリア僅か数戦の若駒同士のレースということで、思わぬ馬が思わぬ暴走をしてしまい、ペースが急激に上がってしまうこともあり得る。また、スローが予測されるレースでは、外枠を引いた騎手が外々を回されるのを嫌って、多少強引にでも先行してくることもあり、これでペースが一気にはね上がってしまうこともある。基本的には上述のようにゆったりと流れやすいコースだが、各馬の出方には細心の注意を払いたい。

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もし願いが叶うならば


JCダート2011―観戦記―
大外枠から強引にハナを奪ったトランセンドが刻んだペースは、前半4ハロンが48秒2、後半4ハロンが49秒7というハイペース。昨年の47秒9―48秒9と比べても、より前傾ラップであり、逃げたトランセンドにとっては苦しいように映るが、実はそうではない。昨年と今年で決定的に違うのは5ハロン目のラップである。昨年の12秒1に対して、今年は12秒7と、前半が一見速いように見せて、本当のところは、ちょうどレースの真ん中のところで息が入っているのだ。これによって、トランセンドは、ゴール前では抑える余裕さえ見せ、逃げ切ることに成功した。

トランセンドはこれでJCダート2連覇となった。ドバイワールドカップで2着に粘った馬が、自分の型に持ち込んで、地脚の強さをストレートに反映したのだから、他の馬はなす術がない。ダート馬らしからぬ、スマートな馬体の持ち主だが、それゆえに無尽蔵なスタミナを有している。この馬が大きくバテる姿は想像しにくい。藤田伸二騎手は、大外枠を引いてかえって腹を括ったのだろう。スタートしてから先頭に立つことは最初から決めていたようだ。結果的には、この判断がトランセンドの力を最大限に発揮させることになり、勝利へとつながった。

前走のJBCクラシックでは、トランセンドには休み明けの南部杯を激走した反動が少なからずあり、スマートファルコンに敗れてしまったが、もし今回のJCダートのような出来で戦うことができれば、おそらく力関係は互角とみる。スタートからお互いに先頭を譲らないマッチレースになれば、果たしてどちらの馬がゴールで前に出ているのだろうか。そんな想像を駆り立てる傑出した存在が、ダート戦線から出現したことに、今の日本競馬の面白さがある。もし願いが叶うならば、トランセンドとスマートファルコンの直接対決をもう1度観てみたい。

ワンダーアキュートはスタートで躓いて、後方からの競馬を余儀なくされた。それで仕方なくという表現が適切だろうが、和田竜二騎手は内に進路を変えて、直線でも内を突くことになった。馬群の中を抜けてきたワンダーアキュートも立派だが、道中のコース取りが良かったからこその2着ともいえる。もし普通にスタートを切って、枠なりに馬群の中団外を走っていたとしたら、果たして連対できていたかどうか。競馬はゲートが開いてみるまで分からない。

エスポワールシチーはトランセンドを前に見る形でレースを進め、ほとんど完璧に近い組み立てだっただけに、完敗を認めないわけにはいかない。肉体的は申し分ないほどに回復しているが、全盛期ほどの気の漲りがないのではないか。あれだけ激しいレースを積み重ねてきて、さらに海外遠征まで行なったのだから、それはそれで自然なことであるともいえる。個体差こそあれ、サラブレッドが己の極限を超えてまで踏ん張れる期間は、それほど長くはないのだ。

これが引退レースとなるラヴェリータは、武豊騎手の見事な手綱さばきに導かれ、有終の美を飾った。好枠を生かした形で最高のポジションを走り、あらん限りの力を出し切った。この馬の全盛期であれば、もっと際どい勝負になっていたはずである。

ダノンカモンやヤマニンキングリー、ミラクルレジェンドといった外枠を引いた馬たちは、道中でも内に入るスペースがなく、終始外々を回されてしまった。ダートコースは小回りになるため、枠順によって、どうしても道中のポジションが規定されてしまうことになる。3頭とも最後は伸びているが、枠順的に勝つチャンスが少なかったといえる。

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阪神ジュベナイルFを当てるために知っておくべき3つのこと

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■1■2つの経験
平成3年より従来の阪神3歳Sは牝馬限定に変更され、さらに平成13年より名称を「阪神ジュベナイルフィリーズ」と改められた。わずか数戦のキャリアで臨んでくる馬がほとんどで、各馬の力の比較が難しい。実はこれといった傾向はないのだが、以下2つの経験をしている馬にとっては、かなり有利なレースになる。このレースを勝つためには、いずれかを経験していることが望ましい。

1、1600m以上の距離
2、坂のあるコース

「早熟の短距離馬」が多く出走してくるため、このレースに臨むまでのステップとして、1600mよりも短い距離を使ってくる馬が多い。これまでにマイルの距離や直線に坂のあるコースを走ったことがない馬たちが、いきなりG1レースの厳しい流れの中に放り込まれ、直線に坂のある1600mのコースを走ると、確実にスタミナ切れを起こすことになる。1600m以上の距離、もしくは直線に坂のあるようなタフなレースを走った経験がないと、このレースで勝ち切ることは難しい。

■2■抽選をクリアした馬の台頭
これは来週の朝日杯フューチュリティSにも当てはまることだが、抽選をクリアした馬、滑り込み出走が叶った馬たちには着目すべきである。それは運が良いからということではなく、彼ら彼女たちの「ローテーション」と「成長曲線」に秘密が隠されているからだ。

まず「ローテーション」については、抽選をクリアしてきた馬は、これまでの出走過程において無理を強いられていない馬が多いということである。多いと書いたのは、全ての馬がそうではないからである。本番に出走する権利を取るために、何度もレースに出走してそれでも抽選待ちになってしまった馬もたくさんいるはずだ(こういう馬は能力的に疑問符がつく)。そのあたりは1頭1頭を検証する必要があるが、例えば2007年のトールポピーはキャリア3戦、ゴスホークケンは2戦、レーヴダムールに至ってはわずか1戦であった。

これが何を意味するかというと、これらの馬たちは、本番であるG1レースに合わせたローテーションを組んで走らされてきたのではなく、自分たちの仕上がりに合わせて大事に使われてきたということである。人間の都合ではなく、馬優先の余裕を持たせたローテーションであったということだ。あくまでもその延長線上に、たまたまG1レースがあったということに他ならない。だからこそ、そこまでの過程において無理をさせてきていないからこそ、馬に余力が十分に残っているということになる。

次に「成長曲線」についても、余裕を持たせたローテーションということとリンクしてくる。馬の仕上がりに合わせるとは、馬の成長に合わせたローテーションということである。特に若駒の間は、レースを使うことによって、成長を大きく阻害してしまうことがある。2歳戦~クラシックにかけて、数多くのレースを使うことは、マイナス材料にこそなれ、決してプラス材料にはならない。レース経験の少なさは、馬の能力と騎手の手綱で補うことが出来る。つまり、本番のレースに出走するために、馬をキッチリ仕上げて勝ってきた馬たちに比べ、成長を阻害しない程度のゆったりとした仕上がりで走ってきた馬たちは、上積みが見込めるばかりではなく、本番のレースへ向けて上向きの成長カーブで出走してくることが可能になるのだ。

これらのことからも、余力が十分に残っていて、上向きの成長カーブを辿っている馬が、もし抽選をクリアして出走することが出来たとしたら、本番でも好走する確率が高いことは自明の理であろう。これが2歳戦からクラシック戦線においては、抽選をクリアして出走してきた馬、滑り込みで出走してきた馬には大いに注目すべき理由である。

■3■関東馬とっては厳しいレース
この時期の牝馬にとって、長距離輸送をしてレースに臨むことは条件的に厳しい。よって、関東馬がこのレースを勝つには、関西に一度遠征した経験があるか、もしくは実力が一枚も二枚も上でなくてはならない。現に過去10年で、初長距離輸送でこのレースを制した関東馬は3冠馬となったアパパネだけである。彼女ぐらいの実力を持っていないと、初めて長距離輸送をして、並みいる関西馬たちを倒すことはできない。逆に言うと、このレースを勝った関東馬は相当な実力の持ち主であるということになる。

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緩急自在に走れそうなミラクルレジェンド:5つ☆

■JCダート
エスポワールシチー →馬体を見る
完璧に見えた南部杯がまさかの失速で、要は精神面の影響が大きい馬。
今回は馬体こそやや太めに映るが、気持ちは乗ってきているようなので望みはそこに。
Pad3star

ダイショウジェット →馬体を見る
8歳馬とは思えない雄大な馬体を誇るように、まだまだ衰えを感じさせない。
力強さは感じさせるものの、筋肉のメリハリという点ではあと一歩で、もうひと絞りほしい。
Pad3star

ダノンカモン →馬体を見る
夏を越して、馬体のバランスが良くなっており、距離延長には十分対応できそう。
使い詰めだが、毛艶は良く、仕上がりは申し分ないので、あとは気性の心配だけか。
Pad4star

トウショウフリーク →馬体を見る
いかにもダート馬らしい、筋骨隆々の力強さに溢れる好馬体を誇っている。
連勝は止まったが、馬体は維持しており、もう少しメリハリが出てくれば言うことなし。
Pad3star

トランセンド →馬体を見る
今年に入ってからの馬体はあまり感心できず、今回も昨年ほどの力感がない。
バランスの良さが特徴の馬体だけに仕方ないにしても、迫力不足は否めない。
Pad3star

ニホンピロアワーズ →馬体を見る
頭が大きく、前後駆には実が入りきっていないようで、完成途上の馬体に映る。
立ち姿も決まっておらず、気性的に不安な部分がある馬であることがうかがい知れる。
Pad2star

ミラクルレジェンド →馬体を見る
前後駆ともに実が入って、全体のバランスが素晴らしく、力強さにも溢れている。
大人しそうな表情からも、気性の良さが伝わってくるように、緩急自在に走れそう。
Pad5star

ヤマニンキングリー →馬体を見る
ダートに転向してすぐに結果を出したが、馬体もダート馬らしく変化している。
やや胴部が詰まってきているので、距離短縮はプラスに働くはず。
Pad4star

ワンダーアキュート →馬体を見る
全体のバランスは今一歩だが、後駆の盛り上がりは凄まじく、トモの大きさには圧倒される。
破壊力という点ではこのメンバーでも通用するはずで、あとは上手く流れに乗れるか。
Pad3star


Jcdirt2011wt

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京大式 推定3ハロン

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発売日にアマゾンで買い求め、「ROUNDERS」の取材で別海に行った途中の飛行機やホテルで読んだ思い出が新しい競馬本である。すぐに紹介したかったが、「ROUNDERS」の追い込みの時期と重なり、ここまで延びてしまったことを先にお詫びしておく。なぜかというと、この秋のG1レースも推定3ハロンの考え方で勝てたレースもあったのではないかと思うからだ。

「4角先頭馬」と「上がり最速馬」が見抜ければ競馬は勝てる、というサブタイトルどおりの内容である。「4角先頭馬」とは4コーナーを先頭で回った馬(ほとんどの場合逃げ馬)、「上がり最速馬」とはレースで上がり3ハロン最速をマークした馬(最も良く伸びた馬)のことを指す。2010年度のデータによると、「4角先頭馬」の単勝回収率が214%、「上がり最速馬」のそれが305%になる。つまり、4コーナーを先頭で回る馬、もしくは上がり最速の馬が分かれば、競馬は勝てるということになる。ここまでは当然と思われる方もいて当然である。

ではどうしたら「4角先頭馬」と「上がり最速馬」が見抜けるか、というところまで著者である久保和功氏は踏み込む。香港と違って日本の競馬は各馬のラップタイムが計時されない以上、前半の3ハロンについては独自で測定するしかないことに加え、レースが行なわれたコースや馬場状態など様々な要素の影響を考えると、各馬の前後半3ハロンの単純な比較は難しい。それでも、敢えて、独自の算出方法(古馬500万条件を基準とする)を用いて各馬の優劣をつけて予想につなげるのだから素晴らしい。この予想を個人レベルで行なうのは難しいはずで、餅は餅屋というか、「ハイブリッド新聞」内の推定3ハロンシートを使ってみるのが確かだろう。

個人的にはサイドストーリーも面白かった。特に競馬BARのくだりは、久保さんとご一緒したことのある「TURF BAR PADDOK」も紹介されていて、妙な懐かしさが蘇ってきた。そういえば、今秋の菊花賞の前の晩、競馬友だちを連れてTURF BAR PADDOKに脚を運んだところ、今日は一杯ですと丁寧に断られたのだった。それほど大きなBARではないので、あまり多くの競馬ファンに知られてしまうと、フラっと立ち寄れなくなるなあなんて思ったりして。でも、ぜひお近くにお住まいの方は訪ねてみてほしい。もしかしたら、この本の著者である気さくな久保氏に会えるかも。

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『優駿』にて『ROUNDERS』vol.2を紹介していただきました。

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『優駿』の12月号にて『ROUNDERS』vol.2を紹介していただきました。これで創刊号に続いての登場となります。いつも好意的に扱ってくださっている『優駿』編集部の皆さま、本当にありがとうございます。同じ競馬に関わる読み物を作っている同志として、これからも期待に応えられるように頑張ります。

今月号の『優駿』はもちろん3冠馬オルフェーヴルが大きな話題です。菊花賞当日のレポートから池添謙一騎手のインタビューまで、様々な角度からオルフェーヴル3冠制覇までの道のりが語られています。個人的には、過去の3冠馬たちの比較が興味深かったです。特に馬体重。セントライトとシンザンは馬体重が不明なのですが、それ以外の5頭は全て500kg以下なのです。ちなみに、菊花賞勝利時の馬体は、ミスターシービーが462kg、シンボリルドルフが474kg、ナリタブライアンが470kg、ディープインパクトが444kg、オルフェーヴルが466kgです。馬体は大きすぎても良くないのだということが分かりますね。

それ以外にも、世界に広がるサンデーサイレンスの血の話やミルコ・デムーロ騎手が日本競馬を語るインタビュー、そしてアップルと競馬を論じた馬のハナムケクンの漫画(オチが最高)が印象に残っています。ぜひ全国の書店やターフィーショップで手に取って読んでみてください。

■優駿オフィシャルブログはこちら
Yusyunblog
小話からウンチクまで面白いのでぜひ読んでみてください。

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阪神ダート1800m

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スタートしてから1コーナーまでの距離は303mと長くも短くもない。向こう正面からジワジワと下り、最後の直線に坂が待ち構えている。最後の直線に坂があること以外、形状や大きさが京都のダートコースに似ている。芝コース同様に、1~2コーナーはスパイラルカーブでペースが一旦落ちる、3~4コーナーは複合カーブでスピードが出やすい。

1コーナーまでの主導権争いは厳しく、外からも先手を奪いたい馬が殺到することになる。少頭数だとあまり関係ないが、多頭数になると逃げ、先行馬は内枠の方が先手を取りやすい。基本的には逃げ、先行馬が有利だが、クラスが上がってペースが速くなると2着争いに差し馬が来ることもある。騎手にとっては乗りやすく、どの馬にとっても力を発揮しやすい舞台となる。

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