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「うまレター」にて、「ROUNDERS」を紹介してもらいました。

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「うまレター」の2月号にて、「ROUNDERS」vol.2を紹介してもらいました。フェブラリーSの日に東京競馬場に行くつもりだったのですが、私用でどうしても行くことができず、「お馬さんがいっぱい」のもんぺさんに頼んで取ってきてもらいました。突然の無理な依頼に快く応じてくださったもんぺさん、そして、「ROUNDERS」vo.2を掲載してくださった浜近さん、ありがとうございました。

「うまレター」は競馬場にて手に入れることのできるフリーマガジンです。競馬場で無料といえば、レーシングプログラムが思い浮かびますが、今はやはり「うまレター」ですね。中央競馬から地方競馬、生産牧場、引退した活躍馬の現況まで、競馬に関する情報をこの1冊で手に入れることができるのです。今号はフェブラリーS馬であるグルメフロンティアの故郷の紹介や荒尾競馬場の廃止にともない新たな人生を歩むことになったベテラン騎手の話、そして相馬野馬追を舞台につながるマイネルアムンゼンと若武者の悲しい物語など、フリーマガジンとは思えない充実した内容になっています。

これまでは東京、京都、阪神、札幌、函館競馬場でしか置かれていませんでしたが、3月号からは中山、新潟、福島、小倉、そして新装された中京競馬場でも入手することができるようになったそうです。ぜひ競馬場に行って、レースの合間に読んでみてください。

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チューリップ賞を当てるために知っておくべき3つのこと

Tulip

■1■前に行ける馬
新装の阪神競馬場の1600mコースで行われるようになって以来、3年連続で逃げ馬が連対した。前哨戦ということもあって、無理をしてペースを上げて厳しいレースにする必要はなく、道中は折り合いに専念する馬が多いため、スローペースになりやすい。また、本番前に脚を測るという意味合いで、有力馬が敢えて後ろから行き、追い出しをギリギリまで我慢させることもある。そのため、前に行ける馬、特に単騎で逃げた馬は、マークされることなく楽に逃がしてもらえることになる。

■2■瞬発力勝負に
道中がスローに流れる以上、最後の直線に向いてヨーイドンのレースになる。阪神競馬場の外回りコースは直線が473mと長いため、ここでどれだけ切れる脚を使えるかが勝負になる。瞬発力に欠ける馬にとっては、苦しい舞台となる。

12.4-10.9-12.1-12.2-12.2-11.1-11.0-11.8(47.6-46.1) S ウオッカ
12.6-11.2-12.3-12.6-12.6-12.0-10.7-11.8(48.7-47.1) S エアパスカル
12.5-11.1-12.4-12.6-12.7-12.2-11.1-11.9(48.6-47.9) M ブエナビスタ
12.7-11.0-12.3-12.3-12.5-11.9-11.3-12.1(48.3-47.8) M ショウリュウムーン
12.5-11.3-11.7-12.2-12.4-11.7-11.1-11.6(47.7-46.8)M レーヴディソール

■3■意外にも外枠が有利
これは阪神ジュベナイルF、チューリップ賞、そして本番の桜花賞にも通ずることだが、意外にも外枠を引いて、外々を進んだ馬にとってレースがしやすい。理由としては、新装の阪神1600mコースは内と外の差がほとんどなく、だとすれば、キャリアの浅い若駒(特に牝馬)にとっては、馬群に揉まれず、自分のフットワークやペースで伸び伸びと走ることができる外の方が力を発揮しやすいからである。外々を通って、良い脚を長く(3ハロン)使える馬を狙いたい。

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前駆の盛り上がりが素晴らしいトゥザグローリー:5つ☆

■中山記念
ダイワファルコン →馬体を見る
毛艶も良く、引き締まった馬体だが、どうしても薄く長く見えてしまう。
ジャングルポケット産駒の特徴でもあるが、やや後駆に物足りなさを残している。
Pad3star

トゥザグローリー →馬体を見る
アンバランスな印象ばかりあった若駒の頃に比べ、全体のシルエットが安定してきた。
特に前駆の盛り上がりと張りは素晴らしいものがあり、今の中山は合いそう。
Pad5star

フィフスペトル →馬体を見る
コロンと映るマイラーの馬体だけに、距離延長はプラスにはならない。
ただ、全体的にバランスが良く、ゆったり立てているように、仕上がりは万全。
Pad3star

フェデラリスト →馬体を見る
前走はまとまりがあって好感の持てる馬体だったが、今回は立ち姿に不満が残る。
表情も冴えず、連勝してきてはいるが、やや疲れが見てきているのか。
Pad3star

リアルインパクト →馬体を見る
ディープインパクト産駒らしからぬ、マッチョな馬体で力強さを感じさせる。
いかにも休み明けといった仕上がりで、まだ余分なところに筋肉がついている。
Pad3star

レッドデイビス →馬体を見る
スッキリとした素軽い印象を与える馬体で、いきなりでも走れそう。
胴部にも伸びが出てきているので、中山の1800mは適距離か。
Pad3star

■阪急杯
エーシンリジル →馬体を見る
休養を挟んだことで、馬体に余裕が戻ってきて、表情も良くなった。
ただ、昨年の良かった頃に比べると、まだ筋肉のメリハリという点において物足りない。
Pad3star

オセアニアボス →馬体を見る
いかにも短距離馬といったマッチョで筋肉の塊のような馬体を誇る。
顔つきから見ても、気の強さがある反面、乗り難しさもあるはず。
Pad3star

ガルボ →馬体を見る
全体のバランスは良くなってきて、立ち姿に力みがなく調子は良い。
筋肉のメリハリという点では、もうひと絞りできるあと一歩の仕上がり。
Pad3star

サンカルロ →馬体を見る
若駒の頃に比べて、年齢を重ねるごとに、短距離馬の馬体にシフトしてきている。
前後駆に実が詰まってきているので、余計に胴部が短く見える。
Pad4star

トウカイミステリー →馬体を見る
休み明けのため、ふっくらとして、良い意味で英気が養われた馬体をしている。
あとは内蔵面が出来ているかどうかだが、この馬体ならいきなりの好走も可能。
Pad4star

マルカフェニックス →馬体を見る
1年以上のブランクがあるにもかかわらず、柔らかい筋肉は相変わらず健在。
表情も良く、もうひと絞りできてくれば、いきなりの実戦でも走れる。
Pad3star


Nakayamakinen2012wt

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集中連載:「ダート競馬の楽しみ」第3回

ダートで強い馬は芝でも走るとは言っても、カリブソングのような馬はごく稀であることを知ったのは、のちのことである。それはダート馬が芝で走っている馬より弱いということではなく、ダートと芝のレースはやはり全く別のものだからである。たとえが正しいかどうか分からないが、テニスでいうと軟式と硬式ぐらい、格闘技でいうと立ち技系と寝技系ぐらい別ものなのである。どちらのジャンルもこなしてしまうプレイヤーが出現することも稀にあるが、あくまでも例外的な存在でしかないだろう。ほとんどの馬にとっては、ダートか芝か、どちらかに適性が寄っているはずである。

それでは、ダート馬と芝馬を分けるものは何であろうか。なぜダートを走る馬は芝も走ると言い切れないのか(またその逆も然り)。同じサラブレッドであるのに、どこが違うのか。ダート馬の特徴を見ながら、まずはそこから考えていきたい。

ひとつ目の違いは走法である。ダート馬と芝馬では走り方が違う。なぜかというと、当然のことながら、馬場が全く違うからである。現在、ダートコースには路盤の上に約9cmの厚さの砂が敷かれている。馬が砂の上を走るとき、着地の衝撃と馬自身の体重の重みで、脚は砂の中に沈む。砂の厚みが9cmに設定されているのは、馬が着地したときに、ちょうど蹄の先が路盤に引っ掛かるもしくは引っ掛からないぐらいにするためである。つまり、ダートコースに着地しているとき、馬の脚はいつも9cmぐらい砂の中に浮いている(埋まっている)ことになる。

このことがダートでの走り方に大きな影響を与える。ダート馬と芝馬の走法の違いを比べてみると明らかである。ダート馬は前肢を上に持ち上げて、叩きつけるような走法が要求される。いわゆる前肢のかき込みが強い馬ということである。対して、芝馬は後ろ肢のキック力を活かして前に進み、前肢は払うように前に伸ばす、車でいうと後輪駆動の走法が求められる。

なぜ芝では後ろ肢のキック力が必要で、ダートでは前肢のかき込みが重要かというと、ダートでは脚が砂の中に深く沈むので、前肢を投げ出すような走り方ではうまく走れないからである。そうなると前肢が伸びないので、一完歩の大きさは必然的に小さくなり、ピッチ走法で走ることになる。芝馬はその逆で、前肢を出来るだけ伸ばして一完歩の大きさを伸ばすことによって、より速く走ることができる。前肢か後ろ肢か、主に身体のどこを使って走るかで、一完歩の大きさまで変わってくるということだ。ダート馬と芝馬では走法がまず違うのである。

Dirtkeibanotanoshimi03
前肢は払うように前に伸ばすマンハッタンカフェの走法

Dirtkeibanotanoshimi04
前肢のかき込みが強いメイセイオペラの走法

(第4回へ続く→)

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阪急杯を当てるために知っておくべき3つのこと

Hankyuhai

■1■逃げ・先行馬有利
12.3-10.9-11.4-11.7-11.7-11.8-12.7 (34.6-36.2)H
12.2-10.8-11.3-11.4-11.3-11.2-12.3 (34.3-34.8)M
12.4-11.1-11.2-11.4-11.2-11.4-12.0 (34.7-34.6)M
12.2-10.6-11.3-11.6-11.7-11.6-12.1 (34.1-35.4)H
12.3-11.2-11.5-11.2-11.3-11.5-12.4(35.0-35.2)M
12.0-10.2-11.0-11.6-11.7-11.5-12.1(33.2-35.3)H

高松宮記念を目指すスプリンターのためのステップレースである、ということがミソ。スプリンターが多く登場してくる以上、1400mという距離は少し長い馬が多いので、スプリント戦のように極端に速い流れになりにくい。平均ペースになりやすいのはそういう理由である。さらに開幕週で馬場が良いということが加わって、前に行った馬がそのまま残りやすいレースになる。

■2■内枠を引いた馬
阪神1400mコースは、内回りコースを使うため、コーナリングがきつい。全体で180度以上回ることになり、特に最終コーナーはきつい。スピードに乗ってきたぐらいでコーナーが待ち構えているので、外を走る馬は大きく外に振られてしまうため、基本的に内枠を引いた馬にとって有利なレースになる。もちろん、3~4コーナーにかけての直線部分長いため、差し馬は外からでも距離を詰められるのは確かだが、結局は最終コーナーでまた外に振られてしまうことになる。

■3■パワー型の馬を狙え
前述のとおり、先行して粘り込むといったアメリカ型のレースになることが多く、一瞬の切れ味を生かすような展開にはならない。そのため、どちらかというとサンデー系ではない、スピードの持続力で勝負する馬たちにとって有利なレースになる。具体的な血統でいうと、ミスタープロスペクター系やロベルト系のスピード馬が活躍するだろう。

また、開幕週とはいえ、芝が枯れて重くなってくる季節だけに、時計勝負ではなくパワーが問われる舞台となる。つまり、スピードの持続力があって、なおかつパワーに溢れる馬を狙いたい。

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折り合いがつくことがどれだけ大切か

Febs2012 by Monpe
フェブラリーS2012-観戦記-
強引にハナに立ったセイクリムズンをトウショウカズンが追いかけ、さらにそれを有力馬のほとんどが積極的に追走したことで、前半の800mが46秒6、後半の800mが48秒8という超ハイペースとなった。フェブラリーSは速い流れで飛ばしても、なかなか前がバテない傾向があるが、さすがに前後半が2秒2も違う前傾ラップでは、前に行った馬たちの脚は上がってしまう。断然の1番人気のトランセンドを筆頭に、有力馬のほとんどが先行馬であったことで、引くに引けない馬たちも多かったのではないだろうか。

「やってまった」と勝利騎手インタビューで岩田康誠騎手が話したように、テスタマッタの勝利は展開の利を得たことによるのは確かだが、それにしても最後の爆発力には目を見張った。前走の根岸Sではレースの半分ぐらい引っ掛かって、最後には伸びを欠いてしまったが、今回は騎手と喧嘩をしてしまう時間が比較的短かった。前半は折り合いを欠く場面も見られたが、ギリギリまで脚を溜めて、最後の直線だけで他馬をごぼう抜きしてみせた。テスタマッタの走りを見ると、折り合いがつくことが、競走馬にとってどれだけ大切かが分かる。

岩田康誠騎手もテスタマッタの癖を掴み、今回は絶対に折り合わせようと決めていたに違いない。道中はやや力づくにも映ったが、前走のように行かせてしまうことなく、後方から2、3頭目にポジショニングすることができた。最後の直線では、大きなアクションで馬を叱咤激励して伸ばしていた。さすが昨年度のリーディングジョッキーである。同じミスを二度と繰り返さない、または前回の反省を次に活かすことができる。超一流のジョッキーが円熟の域に入ってきたのだから、今年もまた、福永祐一騎手と火花の散るような激しいリーディング争いを繰り広げるに違いない。

シルクフォーチュンは自分の競馬に徹して2着に突っ込んだ。脚質的に不器用な馬だけに、G1レベルではなかなか勝ち切れないが、地力のあるところは示して見せた。藤岡康太騎手もG1の舞台だからといって特別な乗り方をするのではなく、前半で置かれ気味になったが慌てず、シルクフォーチュンのリズムで走らせることに専念していた。あらゆる全てが見事に調和して、シルクフォーチュンの力が存分に発揮された、悔いのないレースであった。

ワンダーアキュートはいつもより後方の位置取りになったが、終始前を追いかけた分、最後に外から来られたときには脚が残っていなかった。それでも、ゴール前でダノンカモンを競り落としたように、前に食らいついてゆく渋太さは健在であり、この馬の良さは発揮された。惜しむらくは、もう少し落ち着いた流れになれば、前を追走した馬の中では最先着したのだから、G1のタイトルに手が届くチャンスはあったということだ。

ダノンカモンも見所のある走りを見せてくれた。積極的に前々を追走し、勝ちに行ったが、ハイペースに巻き込まれる形で最後は力尽きた。それでも、いつもの苦しくなると尻尾を振る癖を見せなかったことは大きな収穫だろう。陣営の苦労が実って矯正されつつあるのか、それとも精神的な成長によるものか、そのいずれもかもしれないが、最後まできっちり走ることができるようになることは、この馬にとって最大の課題を克服したことになる。このまま行けば、次走は勝利の文字が見えてくる。

トランセンドは追走に骨を折っていたように、本質的にはマイルの馬ではない。テンの速い流れになってしまったことに、JCダート以来の休み明けで100%の仕上がりにはなかったことが加わって、本格化してから初めて掲示板を外してしまった。とはいえ、敗因が明らかである以上、ドバイワールドカップに向けては順調に来ている。かつてのダートの鬼たちは、このフェブラリーSで仕上げすぎて本番(ドバイワールドカップ)で力を発揮できなかったケースが多かっただけに、誤解を招くかもしれないが、負けて丁度良かったのかもしれない。昨年の悔しさはドバイで晴らしてほしい。

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中山記念を当てるために知っておくべき3つのこと

Nakayamakinen

■1■中山記念を得意とする馬
中山記念の過去9年の勝ち馬と2、3着馬を見ると、面白いことが分かる。
       勝ち馬          2着                 3着
2003年 ローエングリン     バランスオブゲーム    ダイワジアン
2004年 サクラプレジデント   サイドワインダー     ローエングリン
2005年 バランスオブゲーム  カンパニー         アルビレオ
2006年 バランスオブゲーム  ダイワメジャー       エアメサイア
2007年 ローエングリン     エアシェィディ       ダンスインザモア
2008年 カンパニー        エイシンドーバー     エアシェイディ
2009年 カンパニー       ドリームジャーニー    アドマイヤフジ
2010年 トーセンクラウン    テイエムアンコール    ショウワモダン
2011年 ヴィクトワールピサ  キャプテントゥーレ     リーチザクラウン

ローエングリンとバランスオブゲーム、カンパニーが共に2勝を挙げている。ローエングリンはその2勝が3年間のブランクを挟んでのものであるだけでなく、実はサクラプレジデントが勝ったレースでも3着していることに驚かされる。また、バランスオブゲームは2005年、6年と連勝しただけではなく、2003年にもローエングリンの2着している。さらに、一昨年と昨年の勝馬であるカンパニーは3年前にも2着している。

谷間の重賞であることは確かで、毎年出走してくる馬にも偏りはあるのだが、中山記念は中山記念を得意とする(狙ってくる)馬が強いG2レースだと考えてよいだろう。

■2■前に行った馬が有利
次に、中山記念の過去9年間のラップタイムを見てみたい。

12.8-11.7-11.9-11.6-11.5-11.8-11.8-11.9-12.6(48.0-48.1)S 
12.4-11.5-11.4-11.2-11.1-12.0-11.9-11.5-11.9(46.5-47.3)M 
12.6-12.2-11.9-11.3-11.2-11.8-11.9-11.7-11.9(48.0-47.3)M 
13.3-11.8-12.0-12.0-11.8-12.4-12.0-11.6-12.0(49.1-48.0)S 
12.9-11.7-12.0-11.6-11.3-11.7-11.7-11.4-12.9(48.2-47.7)M 
12.6-11.5-12.0-11.8-11.8-12.3-12.2-11.5-11.6(47.9-47.6)M
13.1-12.1-12.5-12.1-12.1-12.2-12.0-11.3-11.8(49.8-47.3)S
12.6-11.7-12.3-12.2-12.1-12.6-12.6-12.8-12.8(48.8-50.8)H
12.8-11.5-12.0-12.2-11.6-11.4-11.7-11.1-11.7(48.5-45.9)S

不良馬場で上がりが異常に掛かった昨年は例外として、全体のラップタイムを見ると、平均~スローな流れになりやすく、当然、前に位置した馬が有利になる。なぜこうなるかというと、レースの展開というのは最初の2ハロンまでの流れで決まることが多いからである。

中山1800mコースは、スタンド前の上り坂からのスタートとなり、最初のコーナーまでの距離は205mと極めて短い。そこから1~2コーナー中間まで上り坂が続くため、最初の2ハロンがどうしても遅くなってしまうのである。よって、各騎手がスローを過度に意識しない限り、平均~スローペースに落ち着くことが多く、前に行った馬が有利になる。

■3■持続的なスピードを支えるスタミナ
上記のハロンごとのラップタイムを見ると、最初の1ハロンと最後の1ハロンを除き、11秒台が続いているように、全体的に淀みのないレースになりやすい。どこかで急激に緩んだり、どこかで急激に速くなったりということがないレースとなる。

つまり、爆発的な脚を使えるような馬ではなく、どちらかというと同じ脚を長く続けることの出来る持続的なスピードのある馬にとって有利なレースとなりやすいのである。言い換えれば、瞬間的なスピードよりもスピードを支えるスタミナが優先されるということで、1800m以上のレースで活躍してきたような馬を狙いたい。

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申し込み受付を終了しました。

「勝ちポジを探せ!ライブ」DVDのお申し込み受付を終了させていただきます。今回は30部と少なかったため、“残り僅か”の告知も出来ず申し訳ございません。お申し込みいただきました皆さま、ありがとうございました。これからのG1シリーズに向けて、楽しんで観て、聴いて、ぜひとも実践してみてくださいね。これからもどうぞ宜しくお願いいたします。

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バネの強さが伝わってくるワンダーアキュート:5つ☆

エスポワールシチー →馬体を見る
良かった頃の圧倒的な馬体と比べると、筋肉のメリハリが物足りない。
馬自身が自信を失っているのか、表情や立ち姿からも迫力が伝わってこない。
Pad3star

グランプリボス →馬体を見る
大型馬にもかかわらず、大きく見せないバランスの良さは芝向きかも。
リラックスして立てているし、前後駆に実が入って調子は上向きになった。
Pad4star

シルクフォーチュン →馬体を見る
前走に比べて、付くべきところに筋肉が付き、全体的に力強さを増してきた。
調子が良いのだろう、顔つきからも馬の自信が伝わってくる。
Pad4star

ダノンカモン →馬体を見る
黒光りしているように、この時期にしては、毛艶は極めて良好と調子は上々。
馬体にも伸びが出て来ているが、今回はやや細く見えるのが気がかり。
Pad4star

テスタマッタ →馬体を見る
前走は抜群の立ち姿だったが、レースでは引っ掛かってしまった。
気性的に問題はあるが、体型的には距離の延長自体は問題ない。
Pad3star

トウショウカズン →馬体を見る
たくましいほどに前後駆に筋肉がついていて、そう簡単にはバテないだろう。
ただ、顔つきから、やや難しさを抱えているのか、落ち着いて行けるかがポイント。
Pad3star

トランセンド →馬体を見る
G1レースを勝つ前の方が良く見せていたのだから不思議に思える。
決してダート馬らしい馬体ではないが、
これで走るのだからよほどエンジンが凄いのだろう。
Pad3star

ヤマニンキングリー →馬体を見る
7歳馬とは思えない、柔らかな筋肉と素晴らしい毛艶に覆われている。
やや重心が低く、距離の短縮自体も、この馬にとってはプラス材料だろう。
Pad4star

ワンダーアキュート →馬体を見る
洗った直後で毛艶の見栄えは良くないが、好調を維持しているのが分かる。
手脚がスラっと長く、腰高の馬体からはバネの強さとスピード感が伝わってくる。
Pad5star

Febs2012wt

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「勝ちポジを探せ!ライブ」DVDを数量限定で発売します。

Livedvdimg

いよいよ今年初めてのG1レース、フェブラリーSがやってきました。この時期になると、これから来る春のG1シリーズに向けて、少し気が引き締まりますね。まだ寒さが残る中ですが、ダートの上での熱い闘いを期待したいところです。

さて、およそ1年振りになりますが、「勝ちポジを探せ!ライブ」DVDを数量限定で発売します。

「勝ちポジ」とは勝つためのポジションの略です。近年、サンデーサイレンス産駒がほとんどいなくなり、海外や地方からもジョッキーが入り込んできている時代の中で、この「勝ちポジ」の存在はますます大きくなってきています。ジョッキーにとってはもちろん、予想をする私たちにとっても、知らずには予想できないほど「勝ちポジ」は重要な概念となります。

「勝ちポジ」は競馬予想における補助線のようなものです。こうすれば必ず勝てるという法則など競馬にはありませんが、その補助線が引いてあることで、レースの見え方が全く変わり、より正しい答え(結果)を導きやすくなることはあります。もしくは、その補助線が引いていなければ、正しい結果(答え)を導くことが出来ないというレースもあるでしょう。

あるレースを観て、「勝ちポジ」の存在を本当の意味で理解した時、私は今までの謎が全て解けた気がしました。そして、レースに対する見方そのものが、180度変わってしまったのでした。それ以来、過去のレースを見直し、実戦のレースを通して「勝ちポジ」について研究を重ねた内容を、最もシンプルな形でまとめたのがこのライブになります。

一部ではありますが、ライブに参加していただいた方々の声をご覧ください。

勝ち馬ではなく、勝ちポジを探すという観点がとても面白い
勝ち馬ではなく、勝ちポジを探すという観点がとても面白い。昨年のライブでも少し触れられていましたが、アドマイヤムーンのジャパンカップがまさにそれでした。走り出してすぐ勝ちポジ確保で勝馬決定という感じでしたね。勝ちポジを取れる馬を探すのに苦労しそうですが楽しみです。とても楽しかったです。
S.Iさん

何か繋がるところがありそうで参考になりました
最近、ポケットを通る馬に注目してレースを見ていたので、何か繋がるところがありそうで参考になりました。おそらく僕がポケットと思っているポジションが勝ちポジでいう基本ポジションと被る気がするのですが、どう思いますか?質問したいことを思いついたので、また質問させてもらいますね。ありがとうございました。
T.Hさん

映像たっぷりで勝ちポジの意味が理解できました
勝ちポジって、初めは勝ちポジティブと思っていました(笑)。勝つために積極的に行く馬、騎手が誰か探したいです。また映像たっぷりで勝ちポジの意味が理解できました。今後もレースビデオを観て、勝ちポジのレースを多く体験したいと思います。
KHさん

展開より立体的な予想が役に立ちそう
展開より立体的な予想が役に立ちそうと思いました。不確定な要素を相手にするものと思いますので、現状で補助線レベルになってしまうかもとおっしゃっていましたが、競馬歴の長い、またはデータ量のストックが多い方にとっては、とても有益な情報だと思いました。
KYさん

改めて違う視点から競馬を観ることが出来ました
最近、なかなか当たっていなかったので、改めて違う視点から競馬を観ることが出来ました。枠順をあまり気にしていなかったので、明日のレースからもう少し注意してみたいと思います。映像を使った説明が分かりやすくて良かったです。
齊藤さん

穴馬探しのヒントとして考えてみたい
穴馬探しの視点として、勝ちポジの取れる位置に近い枠順を狙うというのは、ヒントとして考えてみようかなと思いました。とても分かりやすく、イメージしやすい話でした。レースによる勝ちポジの違いをまとめて教えてくださったら、さらに役立つものになると思います。ありがとうございました。
SAさん

ポジションを気にして観られて良かった
まとめて過去のレースを観ることがなかったので、ポジションを気にして観られて良かった。レースと説明のバランスも良かった。
HMさん

ダートの方がさらに有効
なかなか面白い理論だと思いますので、参考にさせていただきたいと思います。ダートの方がさらに有効かなとも考えています。
T.Kさん

レースでの深い観察眼に感心しました
最近、私も馬のポジショニングを予想に取り入れようと、色々試行錯誤していたので、とても参考になりました。私の方法はターゲットにあるPCIという指標を用いて、レースでの最適ポジションを取られる馬を測ることです。これに枠順などを加味して予想しています。今日はお疲れ様でした。レースでの深い観察眼に感心しました。もう少しレースを多く観たいと思います。
黒木さん

理解するのはなかなか難しいのでは?
ある程度、競馬を知っている方なら、レースにおけるポジション取りが分かると思いますが、時に変化することもあるので、理解するのはなかなか難しいのでは?レースが終わって初めて勝ちポジションを理解できると思うので、辛抱が必要ですね。今の私には大変面白い話でした。
K.Kさん

ここまで理論化されたものを聴いて目の前から雲が晴れた
最近同じようなことを考えていましたが、ここまで理論化されたものを聴かせていただき、目の前から雲が晴れた気持ちです。スッキリしました。盛りだくさんの内容で、今まで以上に良いライブでした。
T.Mさん

コースによって勝ちポジの特徴が色々あるという観点
インのポケットに入った馬が勝ちやすいというのは知っていましたが、コースによって勝ちポジの特徴が色々あるという観点から自分でも定量分析する必要があると思いました。またそういう傾向の出やすいコースやレースを攻めればいいと感じました。たくさんレースを解説していただいてレースの見方が参考になりました。
T.Iさん

忘れていたことも思い出させてもらった
現状の競馬予想に行き詰まりを感じていた中で、一度は気付いていたかもしれないけれども、忘れていたことも思い出させてもらった気がします。特に位置取りを考える際に1コーナーまでのポジション(枠順)が重要になるという点が大きなポイントと思いましたので、改めてよく考え直して競馬に当たって行きたいと思います。
山下さん

まるで馬の息遣いが分かるような錯覚すら感じました
最近はレースビデオを観るようにしていますが、漠然としていて、観ても何も分かりませんでした。今日のライブを聴いて、ひとつのモノサシが出来たような気がします。今日のような集まりに初めて参加しました。不安もありましたが、やはり自分は競馬が好きなんだなとつくづく思いました。そして、今日、競馬が好きな人たちと同じ時間、空間を共有したことがとても心地よく、レースビデオひとつ観るのも、まるで馬の息遣いが分かるような錯覚すら感じました。参加して本当に良かったです。
M.Eさん

今までの予想方法の見直しに迫られました
お話のメインである勝ちポジについて、新しい気づきや馬券のヒントがありました。立体的に考えをまとてめいくという部分は参考になりました。今回のライブに参加させてもらい、今までの予想方法の見直しに迫られました。今後はこの考え方をもとに頑張ります。
山本さん

実際のライブの内容としては、「勝ちポジ」を体感していただくために、実際のレース映像を13レースほどピックアップして観ていただきました。昔の名勝負から最近の好騎乗まで、名馬に名手が跨った興奮のレースばかりを、私の好みで選びました。ジョッキーでいうと、福永洋一騎手や岡部騎手から、デットーリ騎手、安藤勝己騎手、武豊騎手、横山典弘騎手、岩田康誠騎手、ペリエ騎手、そして三浦皇成騎手まで。競走馬では、エリモジョージやジェニュインからビリーヴ、ブラックホーク、ヴァーミリアン、デルタブルース、アドマイヤムーン、メイショウサムソンなどなど、こうして名前を聞くだけでもワクワクしてしまいますね、って私だけですか(笑)?

Katiposi02_3
ホワイトボードを使って「勝ちポジ」の変化を説明しました。

ライブDVDの内容は以下の通りです。
Disc1
■デットーリポジション
■勝つためのポジション(基本ポジション)
■動物学的な観点からの『勝ちポジ』とは?
■安藤勝己騎手のこだわりがビリーヴを勝たせた
■なぜ各馬が自分のペースで走ることでレースは成り立たないのか?
■サンデーサイレンス産駒と武豊時代の終焉
■馬単、3連単の時代だからこそ
■川田将雅騎手、藤岡佑介騎手ら若手ジョッキーの台頭
■内田博幸騎手など、地方から来た一流ジョッキーは持たせてしまう
■「勝ちポジ」予想の手順
■買えなかったブラックホークの単勝馬券
■「勝ちポジ」を探すための4つのポイント
■伝説の福永洋一騎手のマジックも実は勝ちポジだった!?
■三浦皇成の上手さはここにあり
■菊花賞はデルタブルースポジション

Disc2
■勝ちポジを走る馬を探すための3大要素
■岩田康誠騎手の天才論
■武豊騎手がヴァーミリアンで「勝ちポジ」を取りに行った!(武豊の逆襲)
■馬の体調と「勝ちポジ」との密接な関係
■岡部幸雄騎手とジェニュインの『勝ちポジ』
■菊花賞馬が天皇賞春を勝てない本当の理由
■レースを見ることの本当の意味
■横山典弘騎手がなかなかG1を勝てないのはなぜ?
■武豊騎手の悪い癖
■質疑応答(Q&A)

Livedvdimg

Sityou(MP3形式、3分40秒)

ライブDVDの内容は、DVD2枚組(合計150分)と当日使用したレジュメ(重賞ごとの勝ちポジ付き)になります。今回、DVDという形を取ったのは、ライブの中で13のレース映像を実際に使って説明しているからです。顔を出すのは本当に恥ずかしいのですが、CDでは伝わりにくいと思い、映像化しました。厳選されたレースを何度もご覧いただき、春に向けてじっくりと時間を掛けてお楽しみください。

私個人の時間的な都合で大変申し訳ないのですが、30部限定とさせてください。通常料金が7,500円のところ、今回は特別に3,980円(税込み・送料、代引き手数料無料)でお分けいたします。お支払い方法は代金引換になります。安くて心配と思われる方がいらっしゃるかもしれませんが、情報商材ではありませんので、ひとりでも多くの皆さまに観ていただきたいという思いを込めています。早めになくなってしまうことが予想されますので、ご希望の方は今すぐお申し込みください

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お申し込み方法
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*SSLに対応しておりますので、個人情報の保護も万全です
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Step3_2お届け先住所にライブDVDが届きます。
*代金引換ですので、ライブDVDをお受け取りの際に料金はお支払いください。

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また、質問メールも受け付け致します。このライブDVDを聴いて頂いて、分からなかったこと、もっと知りたいこと等、もしありましたら私宛のメールにて遠慮なくドシドシ質問してください。喜んでお答えいたします。皆さまからのご感想もお待ちしております。(glassracetrack@ymail.plala.or.jpまで)

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東京ダート1600m

Tokyo1600d1

ポケットからの発走でスタート直後に80mほど芝コースを走る。外枠の方が若干長く芝コースを走ることができ、それを利して外側の馬が内側に圧力をかけながらコーナーに突入するため、内側の馬は窮屈になりやすい。ダートコースに入ってすぐの2コーナーは緩く、進路を左に変える程度のもので、実質的な第1コーナーは3コーナーとなる。そのため、スタートから第1コーナーまでの距離は670mと非常に長く、先行馬にとっては息を入れることのできない速いペースになってしまうことが多い。

それでも、フェブラリーSは1分34秒台という芝なみの速い時計で決着することが多く、前に行った馬も簡単には止まらない。全体的にペースが緩むところがあまりなく、スタートからゴールまでスピードを持続することが求められるため、スタミナがないと克服することが出来ないコースでもある。

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集中連載:「ダート競馬の楽しみ」第2回

Dirtkeibanotanoshimi02

ダート競馬の歴史を振り返ってみると、中央競馬にダートが登場したのは1961年のこと。もともとは芝コースを保護する目的で導入され、芝が冬枯れしてしまう時期や芝が育つシーズンには、芝の代用品としてダートで競馬が行なわれた。特に下級条件のレースで、多くのダート競馬が実施された。導入当初はアメリカの競馬を参考にしてダート(土)を使っていたが、雨の多い日本では水はけの悪いダート(土)は管理が難しく、結局のところ、管理がしやすい今の砂主体のダートに取って代わられた。

ダート競馬が誕生した経緯を考えると、中央競馬から競馬を始めたファンにとっては、芝を走らない馬がしょうがないからダートへ行く、といったイメージを払拭するのは難しいだろう。長きにわたって実際にそうであったし、格の高いレースが芝を中心に構成されている以上、芝のレースを目指して生産され、調教され、レースを使われる馬が多いのは当然である。しかし、私にとって、意外にもダート競馬は芝よりも格下ではなかった。格上とまでは思えなかったが、少なくとも芝と同列ぐらいのイメージを持ちながら、ダート競馬を楽しむことができたのだ。

それは前回も述べたように、ダートがメジャーな存在であることに気づかされたという理由もあるのだが、もっと原初の記憶を探っていくと、ある馬との出会いが私のダート競馬観に大きく影響を与えたと言ってよいだろう。

その馬とは、カリブソングという、ダートと芝の両方で活躍した名馬である。マルゼンスキーを父に持つカリブソングは、私が競馬を始めたちょうど1990年にダートで頭角を現した。3連勝でガーネットS(当時オープン)を勝つと、フェブラリーH(当時G3)をも制し、秋にはウインターSこそナリタハヤブサに負けたが、2連勝してダートの鬼として活躍したのである。インパクトのある名前とダートでの比類なき強さが共鳴し合って、いつの間にか、私はカリブソングのファンになっていた。カリブソングは土曜日の競馬中継のメインレースに出走することが多く、その走りを目に焼き付ける機会も多かった。レース実況でカリブソングの名前が呼ばれると、競馬好きの友人と「カリブの歌が聞こえてきた!」とテレビの前で叫びながら、興奮して応援していたことを思い出す。

翌年の1991年、カリブソングはダートから芝のレースに転向した。59kgの斤量を背負った金杯をあっさり制すると、AJCCでの2着をはさみ、目黒記念ではなんと60.5kgの酷量をものともせずに勝ってしまったのだから、驚きを隠せなかった。この時、まだ競馬を始めたばかりであった私はこう考えた。ダートで強い馬は芝でも強い。たとえば重いバットを振って練習しているバッターが軽いバットに持ち替えたようなもので、カリブソングのようにダートで滅法強い馬は芝でも強いのだと考えたのである。カリブソングとの出会いが、ダート馬はサラブレッドとしては2線級だという呪縛から私を解放してくれたのだ。

(第3回へ続く→)

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フェブラリーSを当てるために知っておくべき3つのこと

Feb

■1■スピードが求められる
平成14年以降、アグネスデジタル(マイルCS、天皇賞秋、安田記念など)、ゴールドアリュール(ダービー5着)、アドマイヤドン(朝日杯フューチュリティS、菊花賞4着)、メイショウボーラー(皐月賞3着、NHKマイルC3着)など、芝コースで実績のある馬の活躍が目立っていた時期がある。2着馬に目を移しても、平成16年のサイレントディールはシンザン記念を制していて、平成17年のシーキングザダイヤはニュージーランドTを勝っている。ここ数年で、芝のG1戦線でも十分に勝ち負けになる実力馬の参戦、もしくは転戦により、フェブラリーSの勢力図が変化してきていることは見逃せない。

なぜ芝コースで実績のある馬が、畑違いのダートG1レース・フェブラリーステークスでも同じような走りを見せることができるのだろうか。もちろん、芝コースで実績のある馬は能力自体が高いのだが、それ以外の理由として以下の2つが挙げられる。

1)東京ダート1600mのコースは、スタート直後に80mほど芝コースを走るから
2)1分35秒台で決着することが多く、スピードが求められるから

1)のスタート直後の芝コースは、確かに東京ダート1600mコース独特のものである。スタート直後80mの芝部分を利して、芝実績のある馬が先手を取って流れに乗ることが出来るということである。しかし、わずかスタート直後80mの芝部分がレースの勝敗を左右するとは思えない。とすると、2)のスピードが求められるという理由の方が大きいのではないだろうか。

東京競馬場のダートコースは砂が浅いため、冬場の時期でも、それほど力のいる馬場にはならない。平成10年は勝ち時計が1分37秒5と、非常に力の必要とされる馬場であったが、さまざまな原因が重なって起こった例外的なものと考えていいだろう。

標準的な馬場であれば、オープンクラスだとマイルで1分35秒台での決着となる。これくらいの馬場状態だと、ダート戦といってもスピードがないと勝負にならず、パワーだけで勝負する生粋のダート馬にとっては苦しいレースになるだろう。スピードの絶対値が高い馬、つまり芝コースでの実績馬が活躍するのは当然といえば当然の結果である。

■2■4、5歳馬が中心
4歳   【4・5・1・33】
5歳   【6・2・3・21】
6歳   【1・1・5・43】
7歳以上【0・3・2・44】

過去11年の年齢別の成績を見てみると、4、5歳馬から勝ち馬が10頭と、若い世代が高齢馬を圧倒している。ダートは馬が痛まないので高齢まで長く好走できるのだが、極限のスピード能力が要求されるフェブラリーSでは、スピード能力の落ちてきた高齢馬のゴマカシが利かず、ある意味において篩(ふるい)に掛けられてしまうのである。

■3■1600m以上のスタミナが求められる
スタートしてから第1コーナーまでの距離が長いため、息の入らない激しい流れになることが多い。そのため、スピードだけではなく、最後の直線でバテずに踏ん張ることのできるスタミナも必要とされる。1600mという数字以上のスタミナを要求されるのは、過去の勝ち馬を見ても明らかである。前述したスピードと、それを持続するスタミナ、そのどちらを欠いてもフェブラリーステークスを制することはできない。

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いかにもディープの仔らしいトーセンラー:5つ☆

■京都記念
ウインバリアシオン
昨年時よりも多少ガッチリとしてきたが、それでも線の細さは残っている。
いかにもステイヤーらしい馬体であり、叩いて良化するタイプか。
Pad3star

ゲシュタルト
前走時も素晴らしい出来だったが、今回も仕上がり良く好調を保っている。
牡馬としては力強さに欠けるが、全体のバランスは非常に良い。
Pad4star

ダークシャドウ
筋肉量がさらにアップしたように映るが、もうひと絞りできそうな馬体。
馬体が緩くても気持ちで走ってしまう馬だけに、どのような結果が出るか。
Pad4star

トレイルブレイザー
筋肉量が豊富な馬体を誇るが、シルエットは距離が伸びて良さそう。
海外遠征明けにしては毛艶も良く、休み明けとは思えない仕上がりにある。
Pad4star

トーセンラー
牡馬としてはやや線が細いが、筋肉のメリハリは十分でバネで走るタイプか。
いかにもディープの仔らしい馬体には好感が持て、毛艶も冴えて仕上がりも良い。
Pad5star

ヒルノダムール
フランス遠征の疲れは皆無と言ってよいほど、立派な立ち姿が戻ってきた。
もうひと絞りできそうな馬体で、気性的にも叩いて良化タイプか。
Pad4star

■共同通信杯
アーカイブ
馬体にメリハリがなく、発展途上の馬体というのが現状か。
表情にも幼さが見え隠れして、本当の意味で良くなるのはまだ先である。
Pad2star

コスモオオゾラ
3歳馬とは思えない立派な馬体の持ち主で、完成度が高い。
この時期にして、斑点が浮くほどに毛艶が良く、絶好調といえる。
Pad4star

ゴールドシップ
コロンとして映る馬体だが、同配合のオルフェーヴルよりも力強さはある。
顔つきからも気持ちの強い馬であろうことが察せられ、好勝負必至。
Pad3star

ジャングルクルーズ
現時点では筋肉のメリハリに物足りなさはあるが、各パーツは素晴らしい。
立ち姿に子どもっぽさを感じさせるものの、将来性の高さは折り紙つき。
Pad3star

ディープブリランテ
体型的なこともあるが、まだ太く映り、いかにもステップレースという造り。
筋肉の柔らかさは伝わってくるが、あまり良く見せるタイプではない。
Pad3star

レッドブレイゾン
まるで牝馬のようにスラっと細い馬体で、力強さに欠けるのは否めない。
表情は穏やかで、毛艶も良く、現時点でも力を発揮できる仕上がりにある。
Pad3star


Kyotokinen2012wt

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集中連載:「ダート競馬の楽しみ」第1回

Dirtkeibanotanoshimi01

ダートは芝よりもメジャーな存在である。と言うと、驚かれる方もいるかもしれないが、本当にそうなのである。日本全国で行なわれている年間の芝レースの数、およそ1600に対し、ダートレースはおよそ25000、と桁が違う。中央競馬がイギリスを手本としてレース体系をつくっただけに、ダートは補完的な存在にすぎないという考えがどこか私たちの中にあるが、レース数の多さという点では、実はダートは芝よりもメジャーな存在であると言っても過言ではない。

そのことに私が気づいたのは、競馬を始めてから3、4年目の地方競馬に足繁く通うようになった頃。週末の中央競馬だけでは飽き足らず、平日にも競馬を楽しめないものかと考えたところ、最も身近なところに大井、川崎、船橋、浦和競馬場があった。平日は南関東4場を回って、土日は中央競馬というヘビーローテーションな競馬生活を続けていると、ふと自分がダートのレースばかり見ているような気がした。よく考えてみると、実際に私が楽しんでいたのはほとんどダートのレースであり、週末になると芝のレースがたまに登場したにすぎなかった。つまり、日本で恒常的に競馬を楽しもうとすれば、ダート競馬が中心になるのは当然のことなのだ。

さらに日本全国に目を向けると、津々浦々の地方競馬場でダートのレースが行なわれていることが分かる。今こうしているうちにも、地方競馬場のどこかでサラブレッドが砂を蹴って走っている。地方に旅行や出張に行く際には、必ずや近くに競馬場がないかどうか調べ、自由になる時間があれば寄ってみたい、そう思うのは競馬ファンの常であろう。私も高知に旅行すれば高知競馬場に赴き(どちらかというと競馬がメインだが)、大阪に出張すれば園田に足を運んでみる。そうして行く先々の競馬場で楽しめるのもまた、ダート競馬なのである。

そして、私にとってダメ押しとなったのは、1年間に及ぶアメリカへの留学である。詳細はここでは書かないが(極めて個人的なことなので)、私は競馬歴が6年目となる時期に、アメリカのサンフランシスコに渡るという幸運を得た。当時はシガーという馬が圧倒的な強さで大レースを勝ち続け、アメリカ競馬の話題の中心となっていた。サンフランシスコでの生活に慣れるや、私はベイメドウズという競馬場に通い始めた。もちろん、馬場はターフではなくダート。アメリカの競馬では、それまでの私のダート競馬に対する認識が覆されるほど、スピード感に溢れる、激しい闘いが繰り広げられていた。私がダート競馬に魅了されたのは言うまでもない。

度重なる偶然、もしくは必然のおかげで、それまでに慣れ親しんだ芝のレースと同じぐらい、私はダート競馬が好きになった。そういった私の心境の変化と共に、時代も大きく変化していった。「開放元年」と呼ばれた1995年には、多くの中央地方指定交流競走が設けられ、東京大賞典などの地方の大レースにも中央馬が出走できるようになった。「激しい場所には芝は生えない」というキャッチコピーが生まれたのも、たしかこの頃。ライブリマウントが地方の競馬場で勝ちまくり、ホクトベガが18馬身差の圧勝で競馬ファンの度肝を抜いたエンプレス杯は今でも記憶に残っている。芝とダートは全く別物であり、ダート競馬にはダート競馬の楽しみがある。そう私は悟ったのだった。

(第2回へ続く→)

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京都記念を当てるために知っておくべき3つのこと

Kyotokinen

■1■明け4歳馬が断然
過去11年における、年齢別の勝利数と勝率は以下のとおり。

4歳 【7・2・2・26】 19%
5歳 【2・0・3・22】  7%
6歳 【2・8・4・28】  5%
7歳以上【0・1・2・33】 0%

明け4歳馬が圧倒的な強さを見せている。年齢が高くなるごとに勝率は低くなっていく傾向は顕著であり、7歳以上の馬に至っては勝ち馬が出ていない。春の中距離戦におけるカギとなるレースだけに、勢いと成長力のある明け4歳馬が出走してきたら注目すべきである。

■2■スタミナ豊富な馬を狙え
京都2200m(外回り)は、スタンド前からの発走となり、最初のコーナーまでの距離は397mと短くも長くもない。1コーナーまでには各馬の位置取りがスムーズに決まることが多く、コーナーを2つ回って、向こう正面にかけて比較的穏やかにレースが進む。しかし、高低差は4.3mと、丘をひとつ越えていかなければならないため、スタミナが問われるレースになる。

このコースで結果を出している種牡馬を見ていくと、ダンスインザダーク、ホワイトマズル、スペシャルウィーク、ジャングルポケット、マンハッタンカフェ、ステイゴールドなど、2400mを越える距離を得意とするステイヤー型の血統である馬がほとんどである。

■3■前走G1レース組に注目
香港ヴァーズ、香港CなどのG1レースも含め、過去5年で4頭が前走G1レースを経て、京都記念を勝利している。過去10年にデータを広げても、10頭中5頭が前走G1レース組である。前走が昨年末の有馬記念である馬は、一旦少し緩めてから再度仕上げ直すのには最適のローテーションなのであろう。もし前走G1レース(有馬記念)組が出走してこないのであれば、日経新春杯を使って、ここが最高潮の仕上がりにある馬を狙うべきである。

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福永祐一の美しき舞を

Hukunagayuiti

福永祐一騎手が2011年度の全国リーディングを獲得した。前年度の関西リーディングからのステップアップだけに、完全に本格化したといってよい。2010年に「祐一よ、リーディングを目指せ」という記事を書いてから、わずか1年半後の急成長だけに、嬉しさと共に驚きを隠せない。ジョッキーとして父ほどの素質を持ち合わせていない福永祐一騎手が、どのようにして騎手の頂点に立ったのだろうか。その秘訣は、彼の冷静さ、もう少し具体的に言えば、騎手としてのヘッドワークの良さにあると言っても過言ではない。

感性で乗るタイプと、考えて乗るタイプの騎手がいるとすれば、福永祐一騎手は間違いなく後者である。彼が手本として考える武豊騎手も同じく、考えて乗るタイプの騎手である。まだ見習いであった頃の武豊騎手を、「自分で考えて自分で消化するタイプの子」であると評し、「“自分ならこう乗る”とシュミレーションしながら、ずっと僕を見ているのは感じていた」と兄弟子であった河内洋元騎手は語っている。福永祐一騎手も、自分に与えられた騎手としての能力と騎乗馬の力を冷静に見極めて、相手の力を測りながらも、どうやったら勝てるのかを常に考えて騎乗しているのが分かる。唯一、武豊騎手と違うのは、武騎手が“自分ならこう乗る”とシュミレーションするところを、福永祐一騎手は“自分ならこう乗らないと勝てない”とシュミレーションするところであろうか。

もちろん、頭で考えて乗るだけでは限界がある。かつて藤沢和雄調教師がオリビエ・ペリエ騎手について、「瞬時の判断力とそれを実行できる技術力が優れている」と評したことがある。騎手にとっては、頭では分かっていても、実際に動きに移せないということもひとつの課題だ。その課題を福永祐一騎手は数を乗ることで克服してきた。生まれつきの素質に恵まれていない人間は、人よりも数(量)を多くこなすことによって補うことができるということだ。だからこそ、誰もが海外の競馬に活路を見出そうとしていたときも、福永祐一騎手は国内でひと鞍でも多く乗ることにこだわった。視野の狭い若者だったのではなく、できるだけ多くの実戦を踏む方を選んだのだ。

最近の福永祐一騎手を見ると、ゴール前での顔つきが変わってきたことが分かる。その能面のような無表情は、かつてのオリビエ・ペリエや武豊騎手に共通するものである。なぜそのような顔つきになるかというと、身体に力が入りすぎてもおらず、またリラックスしすぎてもおらず、それでいて頭は極めて冷静という状態だからである。

ここで私は、「離見の見」という世阿弥の言葉を思い出す。

舞の心得に、「目前心後」というのがある。これは「目では前を見て、心を後ろに置け」ということだ。見物席から見られるわが舞台姿は、いわば自分にとっての「離見」である。それに反して自分の意識は「我見」である。「「離見」に立った「見る」ではない。離見の見とはなにかというと、それは観客席から舞台上を見るのと同じに自分を見ることが出来るのだ。わが姿を見ることができてはじめて、左右前後も見ることが可能となろう。「離見の見」の真理をしっかりと体得してこそ、美しい舞が舞えるだろう。 (「花鏡」)

「離見の見」は、一流のアスリートであれば誰もが経験することだろう。たとえば、元F1レーサーの中嶋悟は、調子の良い時は、時速300kmを超えるレース中においても、自分の前後左右の車の位置関係が手に取るように分かったという。サイドミラーやバックミラーで確認しているわけではなく、まるでレースを真上から見ているような感覚があったそうだ。そのような視点があってこそ、初めて美しいパフォーマンスが生まれてくる。円熟期に入った福永祐一騎手の美しき舞を、これからも観客として、しかと見させてもらいたい。


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共同通信杯を当てるために知っておくべき3つのこと

Kyoudoutuusinhai

■1■先行馬有利
東京1800mコースは、ポケットから発走して157mで本線に合流する。第1コーナーまでの距離が極端に短いため、無謀なポジション争いはなく、各馬が出たままの平均ペースに流れることが多い。これが「府中の千八、展開いらず」と言われるゆえんである。とはいえ、このレベルで平均よりも遅めに流れると、前に行った馬は簡単には止まらない。力のある馬であれば差して来られるが、先行馬にとって有利なレースである。

■2■瞬発力ではなく持続力&パワー
上記のように、平均ペースで前に行った馬が粘り込むというレースになりやすい以上、ヨーイドンで瞬発力ではなく、スピードの持続力の勝負になる。ビュっと伸びるのではなく、ジワジワと良い脚をどれだけ長く続けることが出来るかが問われるレースと言ってもよいだろう。先週の東京新聞杯に比べ、サンデーサイレンス系の馬の活躍が目立たないのはそれゆえである。また、時期的に芝はやや重い状態なので、パワーに欠ける馬にとっては苦しいレースになる。スピードの持続力とパワーを兼備した馬を狙いたい。

■3■前走は1800m以上
過去10年の勝ち馬のステップレースを見ると、1600m戦からが3頭に対し、1800m以上のレースからは7頭と圧倒的に多い。ごまかしの利かない府中の1800m戦だけに、前走でマイル戦を走っていたようなマイラーではなく、長めの距離を使われてきたスタミナに支えられた馬が活躍するということだ。具体的に言うと、朝日杯フューチュリティS組ではなく、東スポ杯もしくはラジオNIKKEI杯2歳Sから臨んでくる馬を上に見たい。

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父アドマイヤムーン似の馬体を誇るアルキメデス:5つ☆

■東京新聞杯
サダムパテック →馬体を見る
実が入ってきた時期もあったが、また線の細さが目につくようになってきた。
時期的に毛艶の悪さは仕方ないとしても、好調とはいいがたいのでは。
Pad3star

スマイルジャック →馬体を見る
絶好調だった昨年の同時期には及ばないが、毛艶も良く、この季節が合うのだろう。
馬体的にはもうひと絞り欲しく、最終追い切りでどこまで。
Pad3star

ダノンシャーク →馬体を見る
全体のバランスが良く、いかにもマイラーといった力強い好馬体を誇る。
毛艶も良く、ゆったりと立てていて、ここにきて馬が充実している。
Pad4star

フミノイマージン →馬体を見る
胴部が拳一個分長くなったように見え、ここにきてさらに成長している。
ただ、今回は放牧明けということもあり、筋肉のメリハリが今ひとつに映る。
Pad3star

フレールジャック →馬体を見る
3歳秋の力強い馬体が失われ、線の細さを感じさせる馬体に変化してしまった。
ストレスが原因か分からないが、毛艶も良くなく、好調とはいいがたい。
Pad3star

マイネルラクリマ →馬体を見る
前走はさほど良く見せなかった割には、レースできちっと走ってみせた。
馬体の張りも増して、毛艶も良く、全体的に力強さが漲っている今回はどう出るか。
Pad4star

■きさらぎ賞
アルキメデス →馬体を見る
前後駆にしっかりと実が入った、父アドマイヤムーン似の馬体を誇る。
現状ではマイル前後がベストも、胴部が伸びてくれば距離はこなせるはず。
Pad5star

ジャスタウェイ →馬体を見る
胴部に伸びがあるが、まだ絞り切れていない段階であと一歩。
筋肉にメリハリが出てくれば、全体のシルエットもさらに磨かれていくだろう。
Pad3star

ベールドインパクト →馬体を見る
非常に意志の強そうな表情をしており、コンスタントに力を発揮するタイプか。
馬体的には未完成な部分も残しているが、各パーツは力強く、将来性が高い。
Pad4star

マイネルアトラクト →馬体を見る
毛艶が冴えず、後駆の実の入りも物足りない印象を受ける。
全体のバランスは良いので、大敗することはなさそうだが、インパクトに欠ける。
Pad3star

ローレルブレッド →馬体を見る
相変わらずの毛艶の良さで、暮れからの好調を維持している。
追われて前に進んでいくタイプだけに、あまり時計が速くなると心配がある。
Pad3star

ワールドエース →馬体を見る
コンパクトにまとまっているが、反面、インパクトに欠ける印象は否めない。
毛艶も物足りず、素質は高くとも、現時点では一枚割引して考えるべきか。
Pad3star

Kisaragis2012wt

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シルクHCの会報にて「ROUNDERS」が紹介されました。

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シルクホースクラブの会報(1月号)にて、「ROUNDERS」が紹介されました。掲載にあたって、昨年暮れの中山競馬場で、代表の阿部氏と話をする機会をいただきました。最終レース終了後、待ち合わせ場所に颯爽と現れた背の高い紳士がその人で、その場で「ROUNDERS」を読んでくれ、最上級の褒め言葉をいただきました。それからしばし競馬談義を交わしたのですが、「今日はクラブの馬が勝てなかったから、あんまり元気がなくて…」とおっしゃったときの阿部氏の表情を忘れることができません。競馬ファンが全レースの馬券を外してしまったときのような落胆ぶりに、1頭1頭をまるで自分の馬のように思いを込めて応援している姿が浮かびました。この人も競馬が好きなのだと感じました。

さて、シルクホースクラブの馬といえば、個人的にはシルクジャスティスやシルクプリマドンナが思い浮かびます。私が競馬を始めてまだ間もない頃の馬たちですので、余計に記憶に残っているのでしょう。シルクジャスティスは犬のような馬でした。前半はトコトコとレースに付いていって、ラストの直線に入ると急激にピッチを上げて追い込んでくる様子は、まるで久しぶりの散歩に出た犬が全身で走る喜びを表現しているようでした。追い込んでも追い込んでもサニーブライアンに届かなかった日本ダービーのもどかしさ、そして私がちょっと見放した隙にマーベラスサンデーやエアグルーヴを相手に金星を挙げた有馬記念の悔しさなど、様々な感情を教えてくれた馬でした。

シルクプリマドンナはオークスでウイニングチケットをプレゼントしてくれました。桜花賞で好走して、距離が伸びて確勝と思っていただけに、そのとおりの走りを見せてくれて、私に自信を与えてくれた馬です。さらに、スローペースではなぜ馬群の内側を走らなければならないかをこの馬から学びました。オークス以降のシルクプリマドンナが勝てなかったレースにて、「スローだったので内を回れていたら違っていた…」と藤田伸二騎手がよくコメントしていました。その意味をずっと考えて、ようやく分かったときの喜びは、シルクプリマドンナの記憶として残っているのです。今みたいに何でもネットや本に答えが書いてある時代ではなかったので、そういった当たり前のこともひとつ1つ考えたものです。というか暇だったのでしょうね。

話を戻して、シルクホースクラブの募集馬のラインナップを見てみると、昨年までとはメンバーが一新されているのが分かります。一口馬主、POG界隈の方々ならとっくの昔にご存知のように、今年からシルクホースクラブと社台グループは提携することになりました。その判断もしくは決断に至るまでには、様々な葛藤や逡巡があったに違いありませんが、1月号会報の冒頭の阿部氏の挨拶を読む限りにおいては、英断だと捉えてよいのではないでしょうか。実際に魅力的な募集馬が多く、さきほどのシルクプリマドンナの仔(父ダイワメジャー)やディープインパクトの産駒もいます。もし社台レースホースクラブやサンデーレーシング等で募集されていたら、すぐに満口になってしまいそうな馬たちが、まだ残っているというところ小さな驚きがあります。今年から来年にかけて、シルクの冠名をつけた馬たちがターフで大活躍したころには、もうこんなことはなくなってしまうのでしょうね。そう考えると、一口馬主を始めるのは今年かなと思ってみたりします。


■シルクホースクラブのHPはこちら
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きさらぎ賞を当てるために知っておくべき3つのこと

Kisaragi

■1■1800m以上のスタミナと持続力
ひとつだけラップ構成から垣間見えるレースの特徴がある。勝ち馬や全体のタイムはほとんど関係ないので、過去10年のラップと前後半4ハロンのタイムだけを時系列に並べてみたい(一番下が2011年度のラップ)。

12.5-11.0-11.5-12.4-12.4-12.2-11.9-11.9-11.8(47.4-47.8) 平均ラップ
12.8-11.4-12.0-12.6-12.9-12.4-11.8-11.8-11.9(48.8-47.9) 平均ラップ
12.9-11.3-11.5-12.1-12.5-12.5-11.8-11.7-11.7(47.8-47.7) 平均ラップ
12.9-11.8-11.9-12.5-12.4-12.0-11.6-11.4-12.0(49.1-47.0) 後傾ラップ
12.8-11.0-11.5-12.2-12.5-12.5-11.9-11.3-11.7(47.5-47.4) 平均ラップ
12.8-11.3-12.3-12.9-12.4-12.1-11.3-11.4-12.3(49.3-47.1) 後傾ラップ
12.8-11.0-12.3-12.5-12.2-12.1-12.1-11.8-12.0(48.6-48.0) 平均ラップ
13.0-11.5-11.9-12.7-12.6-12.2-11.8-11.1-12.1(49.1-47.2) 後傾ラップ
12.8-11.1-11.4-12.3-12.8-12.4-12.0-11.7-12.1(47.6-48.2) 平均ラップ
12.4-11.3-11.6-12.4-12.5-12.0-11.3-11.8-12.3(47.7-47.4) 平均ラップ

前後半のラップの差が1秒以上ない場合を平均ラップとして考えると、過去10年中で僅か3レースのみが後傾ラップとなる。それ以外の年のレースは平均ラップで流れていて、スローペースになりやすい近年の傾向を考えると、中距離としてはかなり珍しい部類のレースに入る。

なぜこのような平均的な流れになるかというと、京都1800m(外回り)というコースの形態に理由がある。京都1800mは、向う正面を延長したポケットの最深部からスタートするため、スタートから最初のコーナーまでの距離がなんと912mという長さになる。この数字を見てピンときた人はさすがだが、つまりレース全体距離の半分が最初の直線に費やされるということだ。

これだけ直線が長いと、どうしても逃げ・先行馬が息を入れずに気分良く行ってしまうため、前半部分が速くなりやすい。しかし、その代わりに後半が遅くなるかというとそうでもなく、3コーナーを回ってからゴールまでは下り一辺倒になるので、後半も同じように速い上がりでの勝負となる。つまり、全体的に淀みのないラップが刻まれ続ける、厳しいレースになるということだ。

よって、このレースを勝ち切るためにまず問われるのは、1800m以上のスタミナである。過去の勝ち馬から菊花賞馬が2頭、ダービー馬が1頭出ていることは、あながち偶然でもないだろう。そして、もうひとつ問われるのは、速いラップを長く刻み続けることの出来る持続力である。マイル戦でスピードを生かす競馬を得意とする馬や、一瞬の差し脚で勝負する馬は狙いを下げた方が賢明である。

■2■前走は500万下組もしくは未勝利戦の素質馬を狙え
過去10年の優勝馬だけではなく、連対馬からもG1ウィナーを輩出しているように、クラシックへ向けての試金石となる一戦。勝ち馬の前走だけを見ると、過去10年でダートG1からが1頭(レインボーペガサス)、G3レースからが2頭(アサクサキングス、リーチザクラウン)、オープンからが1頭(アグネスゴールド)と、それ以外の6頭は全て500万下レースもしくは未勝利戦を勝った後の連勝となっている。つまり、ここに狙いを定めて出走してくる、2歳時に無理をしなかった素質馬を狙うべきということだ。

■3■キャリア3~5戦の馬
過去10年間の勝ち馬のうち、7頭までがキャリア3~5戦のゾーンであった。上述のように「2歳時に無理をしなかった素質馬」という観点からは、キャリアが6戦以上の馬は外れるだろう。かといって、さすがにキャリア1戦の馬では勝ち切るのは厳しい。つまり、キャリアが少なすぎても多すぎても、このレースを勝つための資質という点からは遠ざかっていくということである。

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