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折り合いがつくことがどれだけ大切か

Febs2012 by Monpe
フェブラリーS2012-観戦記-
強引にハナに立ったセイクリムズンをトウショウカズンが追いかけ、さらにそれを有力馬のほとんどが積極的に追走したことで、前半の800mが46秒6、後半の800mが48秒8という超ハイペースとなった。フェブラリーSは速い流れで飛ばしても、なかなか前がバテない傾向があるが、さすがに前後半が2秒2も違う前傾ラップでは、前に行った馬たちの脚は上がってしまう。断然の1番人気のトランセンドを筆頭に、有力馬のほとんどが先行馬であったことで、引くに引けない馬たちも多かったのではないだろうか。

「やってまった」と勝利騎手インタビューで岩田康誠騎手が話したように、テスタマッタの勝利は展開の利を得たことによるのは確かだが、それにしても最後の爆発力には目を見張った。前走の根岸Sではレースの半分ぐらい引っ掛かって、最後には伸びを欠いてしまったが、今回は騎手と喧嘩をしてしまう時間が比較的短かった。前半は折り合いを欠く場面も見られたが、ギリギリまで脚を溜めて、最後の直線だけで他馬をごぼう抜きしてみせた。テスタマッタの走りを見ると、折り合いがつくことが、競走馬にとってどれだけ大切かが分かる。

岩田康誠騎手もテスタマッタの癖を掴み、今回は絶対に折り合わせようと決めていたに違いない。道中はやや力づくにも映ったが、前走のように行かせてしまうことなく、後方から2、3頭目にポジショニングすることができた。最後の直線では、大きなアクションで馬を叱咤激励して伸ばしていた。さすが昨年度のリーディングジョッキーである。同じミスを二度と繰り返さない、または前回の反省を次に活かすことができる。超一流のジョッキーが円熟の域に入ってきたのだから、今年もまた、福永祐一騎手と火花の散るような激しいリーディング争いを繰り広げるに違いない。

シルクフォーチュンは自分の競馬に徹して2着に突っ込んだ。脚質的に不器用な馬だけに、G1レベルではなかなか勝ち切れないが、地力のあるところは示して見せた。藤岡康太騎手もG1の舞台だからといって特別な乗り方をするのではなく、前半で置かれ気味になったが慌てず、シルクフォーチュンのリズムで走らせることに専念していた。あらゆる全てが見事に調和して、シルクフォーチュンの力が存分に発揮された、悔いのないレースであった。

ワンダーアキュートはいつもより後方の位置取りになったが、終始前を追いかけた分、最後に外から来られたときには脚が残っていなかった。それでも、ゴール前でダノンカモンを競り落としたように、前に食らいついてゆく渋太さは健在であり、この馬の良さは発揮された。惜しむらくは、もう少し落ち着いた流れになれば、前を追走した馬の中では最先着したのだから、G1のタイトルに手が届くチャンスはあったということだ。

ダノンカモンも見所のある走りを見せてくれた。積極的に前々を追走し、勝ちに行ったが、ハイペースに巻き込まれる形で最後は力尽きた。それでも、いつもの苦しくなると尻尾を振る癖を見せなかったことは大きな収穫だろう。陣営の苦労が実って矯正されつつあるのか、それとも精神的な成長によるものか、そのいずれもかもしれないが、最後まできっちり走ることができるようになることは、この馬にとって最大の課題を克服したことになる。このまま行けば、次走は勝利の文字が見えてくる。

トランセンドは追走に骨を折っていたように、本質的にはマイルの馬ではない。テンの速い流れになってしまったことに、JCダート以来の休み明けで100%の仕上がりにはなかったことが加わって、本格化してから初めて掲示板を外してしまった。とはいえ、敗因が明らかである以上、ドバイワールドカップに向けては順調に来ている。かつてのダートの鬼たちは、このフェブラリーSで仕上げすぎて本番(ドバイワールドカップ)で力を発揮できなかったケースが多かっただけに、誤解を招くかもしれないが、負けて丁度良かったのかもしれない。昨年の悔しさはドバイで晴らしてほしい。

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Comments

いつもご苦労様です

岩田Jの追い方は本当に好きなんですよ
次郎丸さんの言う大きなアクション
追うと言う行為でそれは騎手ならば当たり前なのかもしれませんが
岩田Jは馬と一体化した感が有るというか・・・
それが強く感じるんですよね
たまに、ちぐはぐになってる時もありますけど

6歳ですがテスタマッタにはダート界の新星になって欲しいです

Posted by: あさひ | February 23, 2012 at 04:13 AM

あさひさん

いつもありがとうございます。

賛否両論あると思うのですが、
私も個人的には岩田騎手の追い方は好きですよ。

上下動が少ないことを美しいとする向きもありますが、
それはあくまでも好みの問題であって、
最終的には馬を動かせるかどうかだと思います。

テスタマッタの末脚がコンスタントに発揮されるようになると凄い馬になるでしょうね。

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