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鉄の女カレンチャン


高松宮記念2012―観戦記―
5連勝中のロードカナロアが最内枠から好スタートを決めると、昨年の短距離女王カレンチャンが負けじと先手を取ろうと攻撃し、悲願のG1制覇を狙うダッシャーゴーゴーがそれに続いた。強引に逃げたのはエーシンダックマンで、前半3ハロンが34秒5、後半が35秒8という、このメンバーにしては極端に速くも遅くもないペースが刻まれた。展開による有利不利のない、しかも新設の中京1200mコースは枠の内外の違いもほとんどないため、実力が正直に反映されたレースとなった。

カレンチャンは正攻法の競馬で、他の有力馬を従える形で勝利した。ゴール前では詰め寄られたように見えるが、カレンチャンの耳の動きを見ると、まだ余裕があった。スピードとスタミナ、そしてパワーを兼ね備えた名スプリンターである。しかも気性が素直であることが加わって、どの競馬場で行なわれるどんなレースでも、常に持てる力を発揮することができる。1分7秒台で決まった昨年のスプリンターズSと、1分10秒3で決着した高松宮記念の両スプリントG1を勝ったことの価値は高い。カレンチャンがいかに欠点のない3拍子揃った馬か分かる。スプリンターは短い期間で燃え尽きてしまう馬が多い中で、昨年の激戦を勝ち抜きながらも、今年に入ってもトップの座を譲らなかったのだから、見た目からは想像もつかないほどタフな女のだろう。

2着に突っこんだサンカルロは、これでスプリントG1において2着が2回、3着が1回とコンスタントに力を発揮している。それでも勝利に手が届かないのは、カレンチャンと違い、どうしても展開の影響を受けてしまう脚質であるがゆえである。最後の直線で他馬が総崩れするような、よほど極端なハイペースで流れてくれないと勝ち切れない。吉田豊騎手はサンカルロが馬の後ろに位置しないと脚がたまらないことを知りながらも、できる限り前目のポジションを取り、最後まで追い出しを我慢していた。人馬共に完璧なレースであった。

1番人気に推されたロードカナロアも、現時点での持てる力を最大限に発揮しての3着。好スタートから絶好のポジションを取り、道中は脚をためて直線で爆発させるというイメージどおりの競馬ができた。それでも伸び切れなかったのは、この馬が未完成であることに加え、これまでの5連勝とは同じスプリント戦でもまるで中身の異なるレースになったからである。具体的に言うと、スピードだけではなく、パワーとスタミナも問われるレースになったということだ。それでも3着に来たわけだから、この経験を生かすことができれば、将来的にはスプリント界の頂点に登り詰めることになるだろう。

ダッシャーゴーゴーは、なぜかG1レースになると不利を受けてまともに走られないことが多かったが、新設中京の広々としたコースを生かして、スムーズな走りをすることができた。やや外を回った嫌いはあるが、この馬の能力は出し切っている。マジンプロスパーも力をつけていることを証明した。有力馬と真っ向から組み合っても引けを取らない実力の持ち主である。敢えていうならば、あと1ハロン距離が延びた方がこの馬のリズムで走ることができるはず。

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Comments

とてもいいレースだったと思います
すべての馬が持ち味を存分に発揮したガチンコ勝負!
直線が長くなった分、チャンス到来と思われたサンカルロが差し切れるかどうかの1点のみが勝敗を分けると考えてたのでレース展開もほぼ読み通りでした
3連複で勝負したため儲けは少なかったものの余りあるレース内容に満足しています
こんなレースでこそ早く治郎丸さんのように単勝勝負できる実力を身につけたいなぁ…

Posted by: DreamVodka | March 27, 2012 at 11:53 AM

お見事!
僕はG1はやらないで、マーチS 一本に絞って撃沈・・
(苦笑)
今後も期待してます^^

Posted by: hilux130 | March 27, 2012 at 09:13 PM

DreamVodkaさん

サンカルロは勝てるかなと思ったのですが、カレンチャンはまだ余裕がありましたね。

でも、この掲示板に載った5頭は実力どおりの結果ですので、どの馬も強いと思います。

私はロードカナロアとかなり迷って、たまたまカレンチャンにして正解でした(汗)。

Posted by: 治郎丸敬之 | March 27, 2012 at 09:28 PM

hilux130さん

ありがとうございます!

高松宮記念をやらずにマーチSとは渋いですね(笑)

大穴党とみました。

Posted by: 治郎丸敬之 | March 27, 2012 at 09:29 PM

 こんばんは
 ロードカナロアはロードのHPで追いきり情報に「迫力満点」とありました。ロードHCの基地であるケイアイファームの皆さんは期待していたと思います。ただ、カレンチャンの方がまだ上だと見ていたのは安田先生でしょうか?この後ロードカナロアは函館スプリントSに行くようです(ひとまず放牧)。
 カレンチャンは牝馬で軸馬として頭からは入りにくい。そう感じて1ロードカナロアと17サンカルロを重視してしまいました。三連複・馬連で行くことにきめました。
 三連複7点・5点・5点
 1・17-1・17・10-1・17・10・15・ 1-17・15-17・10・15・12
 1-17・10-17・10・15・12
 馬連5点
 1・17-1・17・10・15
 馬単6点
 1・17→1・17・10・15(ハズレ)
 
 1着から5着まできれいに買ったのに、トリガミかと思いました(汗)。

Posted by: 玉ちゃん | March 28, 2012 at 09:38 PM

大好きなカレンチャン
またしてもG1勲章おめでとうございます。
貴女は我が愛犬シェルティと名前が同じでデビュー時から応援していました。名前の如く可憐な貴女は益々スプリンターとしてその地位を不動にしました。流石に香港では厳しい競馬を強いられましたがそれでも5着は立派でした。
願わくは再び香港に渡り世界一の栄冠を期待してます。

Posted by: ミスターケリー | March 29, 2012 at 09:12 AM

玉ちゃん

私も同じような感覚を抱きました。

ロードカナロアはいかにも勝ちそうな感じでしたが、インタビューのニュアンスを聞いている限り、安田調教師はカレンチャンの方を上に考えていましたよね。

ロードカナロアはどこまでやれるかというのが素直な評価だったのだと思います。

Posted by: 治郎丸敬之 | March 29, 2012 at 10:45 PM

ミスターケリーさん

今回の走りを見る限り、香港もベストな状態で行っていれば勝っていたかもしれませんね。

牝馬だけに、なるべく早いうちに、香港に行くなら行って挑戦してもらいたいものです。

カレンチャンならチャンスはあると思います。

Posted by: 治郎丸敬之 | March 29, 2012 at 10:47 PM

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