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今すぐフランスに飛んでいきたい

Olfe

もしディープインパクトが凱旋門賞を勝ったら、日本の競馬が変わるかもしれない。そんな想いを胸に抱えながら、日々を過ごしていたことを思い出す。まるで野球やサッカーを語るように、競馬を自由に屈託なく語れる日を想像すると、胸が高まり、苦しくて、居ても立ってもいられず、当時住んでいた広島の地を何の目的もなく歩き廻った。

しかし、私の、そして私たちの想いは実現することはなかった。ディープインパクトが外から交わされた瞬間の落胆は、生涯忘れないだろう。仕方がないとは思えなかった。世の中が変わる唯一のチャンスがすぐそこまで訪れていたのに、私たちの手からスルリと抜け落ちてしまったのだ。あの日から6年の歳月が流れた。

今ではあれで良かったのだと思う。もちろん勝ってほしかったが、もし勝っていたとして、あの時、変わると思っていた世の中が変わらなかったときの落胆は、さらに大きかったのではないだろうか。そう、今回オルフェーヴルが勝つようなことが起こっても、世の中は変わらない。1週間も経てば、日本馬による歴史的快挙などすぐに忘れ去られ、私たちには今までと同じ競馬の日々が訪れる。野球やサッカーを語るように競馬を語る日は来そうもないのだ。

それは決してあきらめではなく、私が大人になったからでもない。日本における競馬とは、そういうものだと思うようになったのだ。もしかすると、だからこそ私は競馬を好きになったのかもしれない。日本の競馬がもっと多くの人々に広く愛されてほしいという気持ちがある一方、そうでなくてもいいんだと思うこともある。そんなアンビバレントな感情こそが、私をここまで駆り立ててくれたのだから。

それでも、オルフェーヴルを応援しないわけにはいかない。日本の3冠馬が世界の凱旋門賞に挑戦するのだ。ステップレースとしてフォア賞を使い、鞍上には現地のジョッキーであるC・スミヨン騎手を迎えた。やるべきことはやった。いい経験で終わってしまっては情けない。期待が大きければ大きいほど、負けたときの落胆も大きいのは経験済みだが、それでもディープインパクトのとき以上の期待を抱いてみたい。本当のことを言うと、今すぐフランスに飛んでいきたい。

Photo by 三浦晃一

以下、オルフェーヴル壁紙プレゼント企画に応募してくださった方々からの、オルフェーヴルへの応援メッセージです(敬称略)。

オルフェーヴルには是非頑張って欲しいです。僕はまだ競馬を初めて2年で、初めて見た三歳世代でオルフェーヴルが三冠をとりました。皐月賞ではその強さに驚かされ、ダービーでは圧巻し、有馬記念では震撼しました。凱旋門賞ではどのような衝撃を与えてくれるのか楽しみです。オルフェーヴルは僕の中での最強馬。オルフェーヴル頑張ってください。
みちる

オルフェ陣営が、オルフェの能力を信じ、オルフェ自身が自分の競馬をする事ができれば、必ず結果はついてくると信じてます。でも、何より無事に帰って来てください。オルフェの能力が最大限に発揮できる舞台である事を心から願い、日本から応援してます。日本のファンの応援がフランスいるオルフェに届きオルフェのプラス@の力になりますように!
Rise

オルフェーヴル、勝つと信じています。ステイゴールドやメジロマックイーンだけでなく、エルコンドルパサーやディープインパクトや、頂点を目指したすべての馬の血がこの馬には流れているような気さえします。それを重荷と思わせない、不思議な強さを感じさせる馬です。強い馬が勝ってこその世界最高峰のレース。オルフェーヴルが、その強さを世界に知らしめてくれると思います。
Mytopgun

現地応援します!!ぼやぼやしているうちに凱旋門賞ツアーが満席になっちゃったので、自力で弾丸ツアーを作成して応援に行きます。できれば、掲示板を一着で駆け抜けて、さらに止まれない暴れる元気なヴルたんがみたいですが、本当は無事に発走ししてけがなく回ってきてくれれば、それで満足です(^^ゞ今までの日本人(馬)とは一味違う彼ならなんかやってくれると信じてます。
ぺんぎん

日本競馬、血統における至宝、オルフェーヴルの戴冠を期待しています。
さっさん

この馬の名前が頭に焼きついたのは忘れもしない東京開催の皐月賞でした。この時はまだ4番人気で私を含めファンの評価は低かったです。ですがレースを終えて「今年は3冠馬が出るな」と友人と言葉を熱く交わしたほど、レースのインパクトは強くその後のオルフェーヴルの活躍を予感してワクワクしました。そして向かえたダービーでは直線に向いた時にナカヤマナイト柴田善臣に内に押し込められ進路を絞られたかに見えたのに、画面が切り替わり後方の叩きあいが写されると進路をこじ開けたのかオルフェーヴルが鬼気迫る迫力で猛走し追いすがるウインバリアシオンを封じ込め完勝を収めました。さらにこの馬の力を垣間見たのは有馬記念。ブエナビスタの引退レースでエイシンフラッシュ、ルーラーシップ、トーセンジョーダン、ヒルノダムール等GI級の古馬をも横綱競馬でねじ伏せました。この時にこの馬はディープインパクトを超えたんじゃないかという思いが生まれました。さらにさらに驚いたのは阪神大賞典です。競馬史に残る逸走からの猛追。とにかく信じられない、規格外の馬だなぁと思わされました。結果がどうあれ、恐らく凱旋門賞がこの馬にとっての集大成になるのではないかと思っています。池添騎手には悪いですがスミヨン騎手は私の中で現在ナンバーワンジョッキーですので、オルフェーヴルの力を十分に発揮できる理想のコンビが結成されたと喜びの方が強かったです。凱旋門賞を勝つかもしれないと素直に思いながら見るのはもしかしたら初めてかもしれません。ディープインパクトの時でさえ半信半疑でしたから。今はとにかくその時を心待ちにしたいと思います。
オルフェー舞竜

スピード、パワー、心肺能力を持ったオルフェーヴルは日本競馬の最高傑作とも言えるレベルに達していると感じます。スロー・ハイに関係なく勝てることを証明し、日本のホースマンや国民の希望となるべく力を出し切ってがんばって欲しいです。
こばやし

過去挑戦した名馬が幾度となく阻まれた壁。その壁はとてつもなく高いが、越えてほしい。メジロマックイーン、ステイゴールド、サッカーボーイとまさに日本の血統の血統の塊。大和魂を見せつけてくれ。
スペシャルインパクト

今回はロマンではなく、本気の勝負。スミヨンJを乗せて、もう負けた言い訳もできなくしている。ぜひとも勝って、凱旋門賞の呪縛を取り払って欲しい。
ダイワカーリアン

君のような暴れん坊に日本の未来を託して乾杯!!
毘沙門悠祥

オルフェーヴルが凱旋門賞に挑戦する。日本の三冠馬が挑戦するだけでも胸が熱くなるのだが、前走のフォワ賞の勝利・鞍上にスミヨン騎手となり、これまでにない状態で日本馬が挑戦できるだろう。頑張れ!オルフェーヴル!
カスパロフ

いつかは日本の馬が凱旋門賞を勝つ日が来るという希望は、この非常に個性的な「オルフェーヴル」という馬で現実味を帯びてきました。
Kenko

パリの空に日の丸を!
シバリン

やんちゃなあいつが歴史を変える!
POG

オルフェーブルは絶対何かやってくれそうな気がします。がんばって、白老の星!
M所長

有力馬が離脱してしまいレースのワクワク感は薄れてしまいそうですが、これも「オルフェーヴルがもっている」からだと思います。あの美しい栗毛の馬が1着でゴールするのを楽しみに、観戦&応援します!
Sさん

もしディープインパクトが凱旋門賞に勝つようなことがあれば、競馬が変わっていたかもしれないと私は思っている。競馬のスポーツとしての素晴らしさを、まるで野球やサッカーをそうするように、自然と語ることのできる日常がすぐそこまで来ていたと。 治郎丸さんのブログを読んでいたら、こんな文章を見つけました。僕が“あの時”、悔しかったり、途方に暮れてしまったのは、こういった気持ちがあったからだと思います。合わせて先日、渋谷に向かう電車の中で書かれていた「日本最強馬 秘められた血統」という本を読みました。前半には海外レースに挑戦した幾多の日本の名馬の「屍」という言葉が出てきています。おそらく関係者を中心としたその悔しさは、僕のそれとは比べ物にならないものでしょう。更には何かの事情やアクシデントで、出走さえできなかった(しなかった)馬もたくさんいます。10/7の凱旋門賞はそんなたくさんの「想い」がオルフェーヴルに託されていると思います。僕も目一杯、応援したいです。
ジャスティ

関連エントリ
「ガラスの競馬場」:凱旋門賞を勝つためには
「ガラスの競馬場」:勝たなければ解き放たれない
「ガラスの競馬場」:なぜ海外のステップレースを使うべきなのか

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Comments

こんにちは。
本当に頑張って欲しいですね。

正直、相手関係もかなり楽になりましたし。キャメロットさえ普通の馬なら、何とかなるのではないでしょうか。

ただ、ここで勝ってしまったら日本競馬は盛り上がらないかもしれませんね。やはり役者としてはディープの方が上だったでしょうし・・・。

とはいえ我がままばかり言っていてもしょうがないですね。リアルな期待感をもって凱旋門賞を迎える幸せを満喫したいと思います。

Posted by: bowie | October 07, 2012 at 01:22 AM

bowieさん

こんにちは。

有力馬が相次いで回避して、少しばかり残念なメンバーになってしまいました。

それでも、勝つことで、何か変わることもあるかもしれませんからね。

もちろん、私たちの内部での話ですが。

勝ったあとに、日本の競馬にはどんな世界が見えてくるのか、それも楽しみです。

Posted by: 治郎丸敬之 | October 07, 2012 at 01:30 PM

こんにちは。

いよいよ本番が迫ってきましたね。

大外引いたのがご愛嬌と言うかオルフェらしいと言うか、
相手関係が薄くはなりましたが
(サオノワと、フランキーのキャメロットが気にはなりますが)
それでもこの状況で凱旋門賞を勝てば、
オルフェという馬の価値、そして日本競馬の質は
自他共に世界レベルになりますよね。

私は、競馬というスポーツは、やはり他のスポーツと違い、
ギャンブルが前提である以上、
マイノリティであることが特徴であると思っています。
逆にそこに魅力があるし、
今のところはそれでいいと思っています。

それにしても、トレイル&ユタカのレースも素晴らしかった。
2着で終わったとは言え、初めてのアメリカの馬場で
初めてのマイル戦。加えて前哨戦であることや
ラシックス使用、そして日本とは異なる質の高速馬場・・・
そんなファクターを背負いながらのあの末脚は
相手関係が弱いとは言え、すごいの一言。

GI勝ってない馬なので、補助金もない状態で、
アメリカGIに参戦・・・
前田さんってのはやっぱすごい。
日本競馬の先を見据えているんでしょうね。

日本競馬は既に世界で普通に戦えるレベルになっていることを
オルフェとトレイルの存在で痛感させられます。

ガンバレ!日本競馬!!

Posted by: 熊助 | October 07, 2012 at 03:44 PM

熊助さん

おっしゃるとおりです。

競馬はマイノリティだからこそ魅力があるのであって、それは悪いことではないと思います。

もちろんメジャーになってほしいとどこかで思う気持ちもあるのですが。

私たち競馬ファンだけではなく、主催者や関係者も競馬に対する考え方を少し変えていかなければ、どんどん先細りになる一方だと思います。

そうならないためのひとつのきっかけとして、オルフェーヴルやトレイルブレイザーの挑戦もあるのだと思いますし、今回は勝利を掴みにいく番です。

一緒に応援しましょう!

Posted by: 治郎丸敬之 | October 07, 2012 at 08:49 PM

直線、本当に本当に夢を見ました。

今、池江さん、謝ってるけど、

オルフェは素晴らしかった。

本当に素晴らしかった。

これで、世界で勝ち負けできる馬だということを

証明したと思います。


オルフェにもスミヨンにも

お疲れさまと言いたいです。


それにしても、ペリエ

とんでもない男ですね・・・


はぁ~・・・

Posted by: 熊助 | October 07, 2012 at 11:39 PM

まさに勝負に勝ってレースに負けたという内容でした。

スミヨン騎手の最後の膝ガクガクな状態の映像を見ると、馬よりも人のほうがロンシャンの馬場に脚を取られたような感じに見えました(誰がうまいこと言えと…殴殴殴殴)。


鞍ズレなどが敗因でなければいいのですが…。

Posted by: ふとん | October 08, 2012 at 12:53 AM

 こんばんは
 すばらしいレースを見せていただきました。関係者の皆様に感謝いたします。遠征にかかる経費を負担される方々の苦労は大変なものなだけに、本当に頭が下がります。

 エスポワールシチーの遠征で・・・愚痴を言っちゃいけないのですが(苦笑)。今回の挑戦を冷静に見ることができた余裕は、この経験のおかげです。

Posted by: 玉ちゃん | October 08, 2012 at 12:54 AM

スミヨンの談話によれば、
直線に向いてから、オルフェが右にヨレ出して、
ずっと右ムチで矯正し続けてたけど、
最後の最後で大きくヨレてしまったってことらしいです。
スミヨンは差されるとは思っていなかったようなので、
結局今回は勝った相手が強かったということでしょう。

オルフェ自身、右にササる癖はあったと思うのですが、
今回は大外からの不利と、不良馬場のおかげで、
一瞬の足を使えたオルフェも
直線かなりしんどかったということでしょうね。

勝った馬は、重馬場でのみ良績を残していたみたいで、
内枠という利点を最大限に活かし、
それを引き出したペリエも凄まじい男です。
結局運はそちらに行ってしまったということでしょう。
何という勝負のアヤか・・・

でも、私はもうどうでもいいです。
オルフェは本当に素晴らしかった。
ただただ無事に帰ってきて欲しい。
それだけです。

Posted by: 熊助 | October 08, 2012 at 01:26 AM

オルフェーヴルは素晴らしかった。オルフェーヴルは素晴らしかった。最後に差されたが悲歎はない。横綱相撲で勝ちにいったレースで重馬場得意な平幕に足を救われた。でも大丈夫。来年は間違いなく勝つ。しかも2着3着もナカヤマナイトやゴールドシップで上位独占だ。あながち夢ではない。来年もパリで凱旋門に応援だ。

Posted by: ミスターケリー | October 08, 2012 at 02:37 AM

熊助さん

まさかペリエにやられるとはですね。

ペリエは道中は一番良いところを通っていました。

オルフェーヴルはあの競馬をしての敗北ですが、調子が最高の状態であれば、それでも押し切っていた感触はありますね。

あらゆる全てが揃わないと勝つのは難しいです…。

Posted by: 治郎丸敬之 | October 08, 2012 at 11:00 AM

ふとんさん

残念でしたよねえ。

誰もが勝ったと思ったはずです。

あそこから、オルフェーヴルがあんなにもヨレるなんて…

それがヨーロッパの馬場やコースということもありますし、オルフェーヴル自身の体調にも問題があったということでもあると思います。

それにしても悔しい。

Posted by: 治郎丸敬之 | October 08, 2012 at 11:02 AM

玉ちゃん

そうですね、まずは関係者たちの勇気と努力に感謝すべきですね。

私たちに大いなる刺激を与えてくれました。

海外遠征の大変さを思うと、もうしたくないと思ってしまうかもしれませんが、これからも何かを求めて海を渡っていってほしいものです。

Posted by: 治郎丸敬之 | October 08, 2012 at 11:04 AM

熊助さん

バテた馬を持たせるのが上手いスミヨン騎手でも、あそこまで苦しがってよれると、どうしようもないですね。

勝った馬とオルフェーヴルの道中のポジションがあまりにも違いすぎましたし、今回は大外枠が響いた面もありますね。

まあ終わったことですから、まずは無事に帰ってきてもらい、また次のことをゆっくりと考えてほしいです。

関係者の方々には感謝したいですね。

Posted by: 治郎丸敬之 | October 08, 2012 at 11:06 AM

ミスターケリーさん

おっしゃるとおり、オルフェーヴルは横綱相撲をして、最後は力尽きてしまったのですから悔いはありません。

見た目には分からなかったですが、馬場も重かったのですよね。

来年は最後までしっかり走れる状態で送り出してあげたいですね。

Posted by: 治郎丸敬之 | October 08, 2012 at 11:08 AM

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