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スタミナが全てを制圧する

Arima2012 by 三浦晃一
有馬記念2012―観戦記―
内からポンと飛び出したアーネストリーが先手を奪い、前半1200mが72秒4、後半が72秒5というイーブンペースを作り上げた(最初の100mを除く)。前半、中盤、後半の3ブロックに分けると、47秒1-49秒7-48秒1だから、中盤が緩んだやや前傾ラップであり、最終コーナー手前から有力馬が動き始めたことも加わって、先行していた馬たちにとっては苦しい展開になった。中団の内で脚を溜めることのできた馬に有利な流れであり、それらをまとめて大外から差し切った勝ち馬は力が抜けていた。

ゴールドシップは、最後方からひと捲くりして勝ったように、このメンバーに入っても地脚の強さが際立っていた。有馬記念を捲くって勝った馬といえば、マンハッタンカフェとディープインパクト、そしてオルフェーヴルが思い浮かぶように、もはや超一流と呼ばれる馬たちと遜色ないレベルに達していることを示した走りであった。父ステイゴールド、母の父メジロマックイーンという黄金配合にあっても、毛色も含め、メジロマックイーンの血が濃く出ていることを感じさせる。スタミナで全てを制圧するステイヤーらしい勝利であった。サラブレッドのピークはそれほど長くないのだから、来年 に凱旋門賞へ出走し、フォルスストレートから捲くって、ロンシャン競馬場の最後の直線を真っ直ぐに突き抜けてほしい。

内田博幸騎手の騎乗は実に腹の据わったものであった。行き脚がつかないことも織り込み済みで、それでも最後には捲くりきれるという自信があったからこそ、道中で無理をしてポジションを上げようとはしなかった。そして、思ったとおりに全馬を捲くりきって、最後の直線でも止まらないゴールドシップの勢いを手綱から感じ、もう後ろから来られる馬はいない、そう確信してのゴール前での会心のガッツポーズであった。ゴールドシップは自ら前に進もうとしないが、当たりの強い、ビッシリと追える内田博幸騎手にはピッタリの馬である。また、上がりの速くなりがちなジャパンカップではなく、上がりの掛かる有馬記念を選択した須貝調教師の判断も見事であった。

オーシャンブルーは1頭だけ違う脚で馬群から抜け出してきた。道中はレースの流れに完璧に乗り、脚を溜められていたからこそ、この馬の力をフルに発揮できた。そこにはオーシャンブルー自身の成長力もあるし、池江泰寿調教師の渾身の仕上げもあった。また、C・ルメール騎手の見事な手綱捌きもあった。ステイゴールド産駒は芝の時計の速いレースを得意とするが、馬場が荒れても苦にしない。C・ルメール騎手は昨年に続き有馬記念で2着と、ここ1番での冷静な騎乗はさすがである。

ルーラーシップは大きく出遅れて、最後は差してきたが3着が精一杯であった。ジャパンカップの出遅れを受けて、この中間はゲート練習にも励んできたが、前回以上の大きな立ち遅れ。練習のときには表面に出ないが、レースに行ってから必ずそうなるのは、馬の癖というよりは、精神的に馬が追い詰められてしまっているからだろう。休養をはさんで気持ちをリフレッシュさせるか、年齢的にもこのまま引退させた方が良いかもしれない。

当日の朝、M・デムーロ騎手から三浦皇成騎手に乗り替わりになったエイシンフラッシュは、最後は見せ場を作ったものの、惜しくもゴール前で止まってしまった。この馬にはもっと軽い馬場でスローの流れが合う。M・デムーロ騎手からバトンを受けた三浦皇成騎手にとっては、かなりのプレッシャーだったに違いない。それをはねのけて、エイシンフラッシュの力を出し切って、見せ場を作った文句のつけようのない好騎乗であった。

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Comments

 こんばんは 2012年の競馬をいろいろと振り返っています。
 今日は、1800m重賞を調べてみました。2歳重賞は除きます。

 3歳以上でなんと16レースもあるのに、全部勝ち馬が違っていました。
 複数の勝ち馬を出した種牡馬は3頭。
 ディープインパクト(5頭)
 アグネスタキオン(2頭)
 キングカメハメハ(2頭)

 今年ディープインパクトは1600m~2400mで優勝馬を出しました。1600mで3頭、1800mで5頭です。この種牡馬のベストは1800m~2200mくらいでしょうか?
 
 キングカメハメハは1200mでロードカナロアがG1優勝・・・しかし1400m、1600m重賞勝ち馬が出ませんでした。本来の守備範囲である距離より短い距離のG1馬ロードカナロア。強さが国際級であることは気づいていたのですが。

 かつてアグネスタキオンで距離が明らかに長い2400mを勝ったダイワアクトレス。タニノギムレットで2400mを勝ったウオッカ。この2頭の女傑も父の守備範囲を超えて重賞を勝った馬と言っていいでしょう。


 そしてステイゴールドは・・・1800mは不向きのはずですが、今年は1頭だけ優勝馬を出しました。

 父ステイゴールドで1800m重賞を勝ったのはゴールドシップ。しかもスピードが求められる東京コースの1800mですから、その後の大活躍は共同通信杯で予想できたのかもしれません。

 札幌2歳Sで父アグネスタキオンのグランデッツアに負けたのは、弱いからではなかったようです。

 オルフェーブルが2歳時に負けたのも・・・なるほど。

Posted by: 玉ちゃん | December 26, 2012 at 12:32 AM

 こんばんは 今日は2200mの重賞を振り返ってみます。ここはG2・G1ですね。

 日経新春杯(G2)
 ルーラーシップ(キングカメハメハ)
 京都記念(G2)
 トレイルブレイザー(ゼンノロブロイ)
 京都新聞杯(G2)
 トーセンホマレボシ(ディープインパクト)
 宝塚記念(G1)
 オルフェーブル(ステイゴールド)
 セントライト記念(G2)
 フェノーメノ(ステイゴールド)
 オールカマー(G2)
 ナカヤマナイト(ステイゴールド)
 エリザベス女王杯(G1)
 レインボーダリア(ブライアンズタイム)
 
 7レースしかないのにG1が3つもある。優勝は7頭とも別の馬です。

 今年の2200mのG2を勝った馬で、G1(2000m、2400m、2500m)を勝った馬はいません。
 ステイゴールドは勝ち馬が3頭でダントツですが、中山・阪神で開催されたレースです。京都・東京では出ていません。
 2000mの中山・皐月賞はゴールドシップ。
 2000mの中京・金鯱賞オーシャンブルー。
 ここからもステイゴールドと坂のあるコースの相性のよさを感じます。

 逆にディープインパクトは東京・京都で強く、中山で重賞を勝ったのはベストディール1頭だけ。

 不向きなはずの東京1800mを優勝・・・。しかも負かした相手が・・・ディープインパクト産駒の代表馬。

 ゴールドシップは強い・・・そして、ジャパンカップより有馬記念で正解だったのですね。

Posted by: 玉ちゃん | December 27, 2012 at 11:20 PM

玉ちゃん

こんにちは。

大変な研究の成果をありがとうございます。

私もほぼ同様の考えです。

ゴールドシップの共同通信杯勝ちは、その後の走りを見ると、驚異的なパフォーマンスだったと思います。

ディープインパクト産駒のほとんどは、母父にアメリカのスピード血統の馬ですので、それでようやく距離適性が1800m~2000mがベストになるのでしょう。

個人的には、ワールドエースはステイヤーだと思うので、無事にいってくれていれば、ゴールドシップの良きライバルになったはずです。

つくづく残念な故障でした。

Posted by: 治郎丸敬之 | December 28, 2012 at 01:15 PM

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