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大きな自信に

Febs2013 by 三浦晃一
フェブラリーS2013-観戦記-
エスポワールシチーを振り切って逃げたタイセイレジェンドが、前半マイルが46秒5、後半マイルが48秒6という、いかにもフェブラリーSらしいハイラップを刻んだ。超ハイペースとなった昨年が46秒6-48秒8だから、前後半の落差はほとんど変わらない。とはいえ今年は、たとえペースは厳しくとも、前に行っている馬が止まらないことによって、後ろから行った追い込み馬たちは差し届かない、中団に位置できた馬にとって有利なレースとなった。

勝ったグレープブランデーは、枠なりに道中は経済コースを立ち回った。その分、直線に向いてもなかなか前が開かず、綱渡りの競馬であったが、最後は豪快に抜け出して差し切った。ジャパンDDで将来を嘱望されながらも骨折のアクシデントがあり、なかなか成績が安定しない時期を経て、ようやくここに来て本格化した。長い休養期間を間に挟んだことで、馬体面の成長は顕著であっただけに、気性面も充実してきたことが大きい。砂を被る厳しいポジションにもかかわらず、最後まで集中を切らすことなく力を出し切った。

浜中俊騎手にとっては、2009年菊花賞以来のG1制覇となった。昨年はリーディングジョッキーに輝きながらも、G1には手が届かず悔しい思いをしたが、今年初めてのG1レースにて、自身も納得の最高の形で勝利した。ソツなく乗るだけではG1レースは勝てないことに気づかされ、100%以上の騎乗をしようと考え、その通りにできたのだから、本人にとっては大きな自信につながるはずだ。最後の直線でグレープブランデーを激しく追う姿を見て、現在の日本の頂点に立たんとするジョッキーの矜持を感じた。

エスポワールシチーはこのペースを2番手で追走し、あわや勝利かというシーンまで作ったのだから、さすが実力馬である。JCダートは気分良く走りすぎ、前走の東京大賞典は自らの形に持ち込めなかったことで大敗を喫していただけで、決して終わってはいなかったことを自ら証明した。全盛期には及ばなくとも、これだけの走りをすることができるのだから、佐藤哲三騎手が言うように、ダートの超一流馬は2度ピークを迎えるという息の長さには驚かされる。

ワンダーアキュートにも同じことが当てはまり、昨年の秋から厳しいレースを闘い続けているにもかかわらず、今回も3着と好走した。年齢的にもピークは過ぎているはず。その頑張りには頭が下がる。ただ、降着にはならないが、和田竜二騎手の直線での強引な進路取りは感心しない。新しいルールで行うからこそ、より騎手たちに善意が求められることを忘れてはならない。

テスタマッタとシルクフォーチュンの追い込み組は、昨年ほど前が止まらなかったことで、末脚が不発に終わった形となった。昨年のように展開がピタリとハマることは、さすがに2年連続では起こらなかった。また、イジゲンとガンジスの4歳馬2頭は、歴戦の古馬たちに比べて肉体的に成長途上にあり、厳しいレースになったことで、それが表面化してしまった。

1番人気に推されたカレンブラックヒルは2秒8差の15着と大敗。府中の芝マイル戦を1分34秒5のタイムで走り抜けた馬が、ダートであったとしても1分37秒9も掛かったのだから、芝とダートは別ものであると考えるべきなのだろう。それでも、ここまで大敗してしまった理由としては、初めてのダート戦ということだけではなく、むしろそれ以上に、連勝を続けてきた馬が敗れてしまった(連勝が止まった)による疲れの噴出にあったはず。敗れた天皇賞秋から十分な間隔を取って調整してきたものの、肉体は回復しても、途切れた気持ちを巻き戻すのには時間が掛かるのだ。

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Comments

 こんばんは なんとなく昨年の秋から感じていることですが・・・

 函館2歳S・・・ストークアンドレイ
         (父クロフネ)
 新潟2歳S・・・ザラストロ
         (父ホワイトマズル)
 小倉2歳S・・・マイネルエテルネル
         (父Tamayuz)
 札幌2歳S・・・コディーノ
         (父キングカメカメハ)
 デイリー杯2歳S・・・テイエムイナズマ
         (父ブラックタイド)
 アルテミスステークス・・・コレクターアイテム
        (父ハーツクライ)
 ファンタジーS・・・サウンドアリーナ
        (父ケイムホーム)
 京王杯2歳S・・・エーシントップ
       (父Tale of the Cat)
 東京スポーツ杯・・・・コディーノ
        (父キングカメカメハ)
 阪神JF・・・ローブディサージュ
        (父ウオーエンブレム)
 朝日杯・・・ロゴタイプ
       (父ローエングリン)
 ラジオNIKKEI・・・エピファネィア
       (父シンボリクリスエス)
 シンザン記念・・・エーシントップ
       (父Tale of the Cat)
 フェアリーS・・・クラウンロゼ
        (父ロサード)
 京成杯・・・フェイムゲーム
        (父ハーツクライ)
 きさらぎ賞・・・タマモベストプレイ
        (父フジキセキ)
 クイーンC・・・ウキヨノカゼ
        (父オンファイア)
 共同通信杯・・・メイケイベガスター
        (父フジキセキ)

 ここまでディープインパクトの産駒が出てきません。これは何か理由がありますか?

Posted by: 玉ちゃん | February 19, 2013 at 10:38 PM

玉ちゃん

そう言われてみれば…

けっこう衝撃的なデータですねこれ。

クラシックに照準を絞っているということではなく、
今年のディープ産駒は不作だということでしょうか。

毎年、試行錯誤はあると思うのですが、
この年は上手く行かなかったということかもしれません。

紅梅Sを勝った馬は強い気がしますが、
それ以外の素質馬はクラシックに間に合うのかどうか、
心配ですね。

最後になりましたが、
エスポワールシチーの好走おめでとうございます!

Posted by: 治郎丸敬之 | February 20, 2013 at 11:16 AM

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