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あなたたちが見たいのは本当は

今年初めて東京競馬場に行ったフェブラリーSの日、久しぶりに競馬博物館に足を運び、「ホースフォトグラフ展~太田宏昭・寺島一郎・松崎博の世界~」を観てきた。かつてPhotostudが取り上げられたこともあるように、今回で10回目の写真展になる。3人の著名な競馬カメラマンが集い、それぞれの持ち味を発揮しながら表現し合う。こういう素晴らしい企画が競馬場内で行なわれているというのに、それほど積極的な宣伝もなく、ほとんどの競馬ファンは競馬博物館の場所すら知らない。せっかくなので、微力ながらでも、紹介させてもらいたい。

太田宏昭氏には、「ROUNDERS」にも多数の写真を提供していただいている。ばんえいカレンダーの写真を撮影されたり、ばんえい競馬の写真のイメージがあまりにも鮮烈なので、ばんえい競馬の写真がメインと思われているかもしれないが、そうではない。「優駿」や「ROUNDERS」等に彼が提供している写真を見ると、そこには人と馬の絆やあふれ出す感情が描かれている。競馬の主人公はサラブレッドであり騎手であるが、それはあくまでも表面的なものにすぎない。その走りを支える、裏方としての仕事人にも太田氏のカメラは光を当てる。あなたたちが見たいのは本当はこういうことじゃないの?太田氏の写真を観ると、そう問われている気がする。

Hohta
何度観ても心が震える太田宏昭氏による一枚

寺島一郎氏にも、「ROUNDERS」の表紙を飾っていただいたことがある。彼がこの写真展で扱ったのは、フランケルという世界最強の名馬である。その幾枚もの写真からは、彼のフランケルに対する鋭いまでの愛情や、ときには畏怖の念さえも伝わってきて、まるで今井壽惠氏がシンボリルドルフを撮ったときのような熱情にうなされているようにも見える。また、フランケルの走りに生で立ち会えたことに感謝しているようでもある。実に神々しいフランケルの姿がそこに立ち上がっているのだ。

松崎博氏のグラスワンダーの写真には驚きを隠せなかった。言葉で説明するのは難しいが、グラスワンダーの四肢がすべて空中に浮いたその一瞬を捉えた写真である。普通の馬だと、ここまで前肢を掻きこんで、跳びあがるようにして走ったりはできない。グラスワンダーのゴム鞠のような筋力の強さが象徴されている奇跡のワンカットであり、これもグラスワンダーに対する並々ならぬ愛情を感じざるをえない。グラスワンダーのことが大好きだからこそ撮れた写真ではないかと思う。

百聞は一見にしかずというが、写真の素晴らしさはやはり見てもらわなければ完全には伝わらない。東京競馬場に行ける競馬ファンという限定はつくが、4月14日(日)まで競馬博物館にて開催されているので、馬券を買いに行ったついでで構わないので、ぜひ足を伸ばしてみてほしい。

「第10回ホースフォトグラフ展 ~太田宏昭・寺島一郎・松崎博の世界~」
http://www.jra.go.jp/news/201211/112701.html

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Comments

ご無沙汰しております。

僕が競馬、特に馬に魅了されたのは、一心不乱にコースを駆け抜けていく力強さ、流線型で良く手入れされ、研ぎ澄まされた 芸術ともいえる馬体の躍動感を目の当たりにしたからです。
そして、自分自身も馬の道を志すきっかけにもなりました。
彼らの魅力をもっともっと、色んな方に知って頂きたいですよね♪
P.S.よろしければ、この記事をFacebookに貼り付けたいのですが…。

Posted by: ビバーチェ | March 14, 2013 at 07:17 AM

ビバーチェさま

おはようございます。

返事が遅れてしまい申し訳ありません。

ビバーチェさんは馬の道を志されたのですね。

サラブレッドの馬体はもはや芸術です。

私もそんなサラブレッドが走る競馬の魅力を少しでも伝えていければと考えています。

もちろん、フェイスブックに貼り付けていただいても構いませんよ。

どうぞよろしくお願いします。

Posted by: 治郎丸敬之 | March 15, 2013 at 05:53 AM

治郎丸さん

ありがとうございます。早速貼らせていただきました!!

僕は馬業界に入って3年目と、まだまだ未熟者ですが、Facebook等を通じて色々な人に馬が持つ魅力や、競馬のスポーツとしての素晴らしさや文化を微力ながら伝えたいと思っています。
実際に馬に携わる者が馬や競馬の素晴らしさを語らなければいけないとも思っています。
今後ともよろしくお願いします!!

Posted by: ビバーチェ | March 15, 2013 at 06:09 PM

ビバーチェさん

こちらこそ、ご丁寧にありがとうございます。

実際に馬に携わっている方々の発信を期待しております!

これからもどうぞよろしくお願いします。

Posted by: 治郎丸敬之 | March 20, 2013 at 09:12 AM

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