« 産経大阪杯を当てるために知っておくべき3つのこと | Main | ダービー卿チャレンジTを当てるために知っておくべき3つのこと »

ジェンティルドンナのもう一段上のギアを見てみたい

Onemoregear

3歳牝馬にしてジャパンカップを勝ったジェンティルドンナが、今週行なわれるドバイシーマクラシックに出走する。3歳春のマイル戦ぐらいまでは、牝馬と牡馬の差はほとんどないとされているが、たとえ負担斤量の差があったとしても、3歳の秋を迎え、しかも古馬の牡馬と戦って勝利してしまったのだから、もはや私たちの想像の領域を超えた牝馬ということになるだろう。その強さは筆舌に尽くしがたいというか、見た目以上の強さを秘めているのである。

ウオッカやヒシアマゾンのように牡馬並みの肉体を誇示するタイプではなく、ブエナビスタのように生まれつき脚が速いタイプでもない。あえて挙げるとすれば、ダイワスカーレットのような底知れない強さである。他馬に並ばれてから突き放す(または追いつく)ときに使う、スッという脚が凄いのだ。トップスピードに乗ったときの速さが桁違いというべきか。それは勝負所の一瞬のことで、大きく離して勝ったり、驚異的な末脚を使ったりするのではないから、なおさら分かりにくい強さなのだ。つまりは搭載しているエンジンが桁違いなのである。

「競走馬私論」(藤沢和雄著)に、こんなくだりがある。

調教のスピードは、どんなに速くても、1000mで数秒はレースよりも遅い。どんなに強い調教でも、馬が苦しがってギリギリになるところまではやらないからである。

しかし、レースではギリギリまで走る。能力の限界に近いスピードで走り、苦しくなったときに鞭が入る。そのとき、どんな動きをするか。それが超一流とそれ以下の馬の違いである。

(中略)

同じスピードで走っているとき、ほんの一瞬で頭だけ前に出るというのは、大変なことである。サラブレッドのスピードは、だいたい1分で1000mだから、時速にすると60kmくらいである。もちろん、緩急があるから、瞬間的にはもっとスピードが出る。

ゴール前の直線、仮に時速60kmで2頭が競り合っているとしよう。単純に考えると、相手が時速60kmなら、時速61km出せば頭くらいは前に出られそうだが、そうはいかない。時速1kmの差で頭だけ前に出るには、20m近く走らなければならない。

ところが、本当に強い馬は、並んだ瞬間にスッと頭だけ前に出ることができる。体の奥深いどこかに神秘的と言ってもいい力が潜んでいる。その能力を見分ける感覚は、レースで乗った者でないとわからない。だから、超一流馬の本当のすごさを実感できるのは、騎手だけなのである。

このスッと前に出る力のことを、「もう一段上のギア」と表現する騎手もいる。もうひとつ上のギアがあると分かっていても入らない馬もいれば、ジェンティルドンナのように、オルフェーブルのような最強馬に並ばれて、ようやく本気になってギアが入る馬もいる。ということは、それまでのレースは、勝っていたとしても、どこか遊びながら、余裕を持った勝利であったということになる。秋華賞でヴィルシーナに負けそうになったとき、フィニッシュラインでは岩田康誠騎手の手綱が緩んでいたように、ジェンティルドンナはガッチリとハミを噛んで走っていたわけではない。だからこそ、騎手にとってもファンにとってもハラハラする競馬を見せるのだが、それが逆に神秘性を生んでいるとも言えないだろうか。一気に来られたりしては嫌だが、世界の強豪に並ばれてから見せてくれるジェンティルドンナのもう一段上のギアのギアを見てみたい。

Photo by 三浦晃一

現在のランキング順位はこちら

|

Comments

治郎丸さんいつもお疲れ様ですヽ(・∀・)ノ


ジェンティルドンナは惜しかったですねf(^^;しかし3才牝馬が海外遠征の上…世界の百戦錬磨の猛者を相手に負けたとはゆえ2着なんですからオルフェーヴルを降したのも納得の内容ですねo(*⌒O⌒)b

しかしオルフェーヴルを退けたソレミアにしても最後のあのしぶとくさらにもう止まったとゆうところからのあの伸びが凄まじいですねf(^^;

最後の一滴まで絞り出してさらに伸びる…凄いとゆうしかありませんね(。-∀-)


こんな凄いジェンティルドンナと戦ってきたヴィルシーナの力を信じて斤量もオルフェーヴルより前で競馬が出来るのも魅力で絶好だと思い複勝1点に諭吉軍10人を惜しげもなく注ぎ込んだんですがやはり少し力が及ばなかったのか残念で仕方ないですf(^^;

こんな負け方する馬じゃないんですけどねf(^^;

でも無事にレースもしてくれたみたいなのでまたこの経験を糧に無事に頑張って欲しいですねf(^^;

Posted by: ユビキタス | March 31, 2013 at 11:10 PM

Thank you for any other informative blog. The place else could I get that type of information written in such an ideal manner? I have a venture that I am simply now working on, and I've been at the look out for such info.

Posted by: AlisiaUKagey | July 14, 2015 at 05:10 AM

Post a comment