« 前後躯のバランスが素晴らしいフェノーメノ:5つ☆ | Main | CBC賞を当てるために知っておくべき3つのこと »

今年でしょ!

Takaraduka2013 by Scrap
宝塚記念2013―観戦記―
逃げ馬シルポートがダッシュ良く先頭に立ち、大逃げを打った。昼前から降り続いた雨の影響で、土が見えるぐらいに緩んだ馬場であったことも考慮すると、前半1000mが58秒5というラップはかなりのハイペース。その激流を有力馬たちが積極的に追走し、まるでアメリカの競馬を見ているよう。最後は力と力がぶつかり合うガチンコ勝負となった。

勝ったゴールドシップは、我慢比べの中から、最後の直線でグイっと抜け出して、最強であることを自ら証明してみせた。スタンド前では内田博幸騎手に追っ付けられながらも、道中は行きっぷり良く先行し、新たな境地を開いての勝利でもあった。今回は人間に反抗する姿をほとんど見せなかったように、天皇賞春の惨敗からわずか2ヶ月の間に、精神的にも完全に立ち直っていた。こういうパワーとスタミナがあって気持ちが強い馬に、来年ではなく今年、凱旋門賞に行ってほしい。

内田博幸騎手と須貝厩舎にとっては、さすがにここは負けられない、負けたくない一戦であったろう。中間は内田博幸騎手が付きっ切りで調教し、陣営による懸命なケアもあって、ゴールドシップを精神的にも立て直すことに成功した。道中の位置取りも、気を抜くクセのあるゴールドシップをレースに集中させるための一か八かの作戦。難しい馬であることは確かだが、この先も十分なケアを施しつつ、メジロマックイーンのような最強のステイヤーに育てていってもらいたい。

今回のレースで最も驚かされたのは、川田将雅騎手がダノンバラードを2着に持ってきた手腕である。今年に入って、騎乗技術が一段とアップしていることには気づいていたが、それにしても今回の宝塚記念は全く隙がなかった。スタートからゴールまで、実質的には馬群の先頭に立つ形に持ち込んで、3強に割って入った。川田将雅騎手でなければ2着はなかったと断言してもよい、見事な騎乗であった。

ジェンティルドンナは、道中スムーズに先行し、勝ちパターンに持ち込んだと思われたが、この馬本来の伸びは見られなかった。昨年度の疲れが癒えていないのか、それともドバイ遠征の影響があるのか、こうした馬場を苦手としたのか分からないが、グッと来るところがなかった。夏は十分な期間を休養にあてて、一旦完全にリフレッシュさせてから秋に備えてほしい。負けたから言うわけではないが、もし凱旋門賞を勝ちたいと思うならば、宝塚記念は負けていいレースである。

フェノーメノはどうしたのだろう。スタートから行き脚がつかず、位置取りとしては3強の中で最も後ろに下がってしまった。そのため、せっかくの内枠を生かすことができず、外を回す羽目に。跳びの大きな馬だけに、阪神の小回りコースに加え、泥田のような馬場状態になってしまったことで、この馬のフットワークで走ることができなかった。また、春3戦目ではあったが、天皇賞春でメイチに仕上げてから2ヶ月という微妙な間隔が、中途半端な仕上がりにつながってしまったのだろう。

現在のランキング順位はこちら

|

Comments

ゴールドシップ見事でしたね。やはり中間の内田騎手の付きっ切りの調教で脚質転換も含め馬との主従関係が出来ていたなと思います。またこの馬には昨日の様な時計の掛かる馬場も味方しましたね。上がりの掛かるレースなら国内敵なしだと思います。
一方ジェンティルドンナは海外帰り、レース前の入れ込み、道中力んだ走りと原因は沢山ありますがやはりこの馬はディープ産駒らしく時計勝負の広々としたコースが合うんだと思います。
フェノーメノに関しては馬場適性の差も大きかったと思いますが現時点での力の差もあったかなと。只、ステゴ産駒は古馬になってからも成長する様にもう一段階上にいける馬だと思います。
馬券は当日の馬場コンディションを考慮してゴールドシップ頭で3連単勝負したんですが、痛恨のダノンバラード3着付けで外しましたw
今迄のダノンバラードの戦績を振り返れば昨日の様な馬場コンディションとコースが1番合うのは分かっていたんですが2着付けできない様ではまだまだ馬券下手ですねw

Posted by: ユータロウ | June 24, 2013 at 07:29 PM

まさに!!

今年でしょっ!

何故今年国内専念なのか………

凱旋門賞に最も適性がありそうな上、自力も世界トップ3の位置にいるであろうに!!

もったいない(≧ω≦)

馬主が遠征費を渋っているなら、JRA負担 or ファンから寄附を募ってもいいと思うんですが。

ゴールドシップという逸材こそ、20年に一頭の存在なのに………。

Posted by: 風 | June 25, 2013 at 01:06 AM

いつも楽しく読ませてもらってます。
確かに今年行って欲しいというのもわかりますが、何のツテもノウハウもないのに楽に調整出来る程海外遠征は簡単ではないと思いますよ。
須貝師は開設まだ数年で池江師や角居師、二ノ宮師のように海外経験や繋がりがあるわけでもありませんし…
そういう事情もあるんじゃないかと思いました。

Posted by: グリーン | June 25, 2013 at 02:53 AM

ユータロウさん

おっしゃっていたとおりのレースでしたね。

ゴールドシップは無理に出して行くと気分を害するかもと思っていましたが、杞憂に終わりました。

よほど体調が優れていたのでしょう。

ダノンバラードはまさかの2着ですよね。

攻めてここまで持ってきた川田騎手は素晴らしいと思いました。

さあ夏競馬も一緒に楽しみましょう!

Posted by: 治郎丸敬之 | June 25, 2013 at 03:03 PM

風さん

海外遠征の資金をファンから寄付とは面白いですね。

今はクラウドファンディングなどもありますので、勝ったら戻ってくる、もしくは少し配当が乗って戻ってくるなどしたらかなりの寄付金が集まるかもしれません。

せっかく日高から誕生した星なのですからそうやって皆の馬になってフランスに行ってもいいですね。

いずれにせよ、大きな夢を託せる馬が登場しました。

Posted by: 治郎丸敬之 | June 25, 2013 at 03:05 PM

グリーンさん

なるほど、須貝調教師は海外遠征経験がありませんからね。

たしかに海外遠征は半端な覚悟では臨めません。

まあどんな調教師も初めは経験や繋がりも少なくチャレンジしているので、須貝調教師にもいずれは期待ですね。

かなり無責任に言っているのは承知ですが、これだけ強い馬なので、たぶん競馬ファンはそう思うだろうなと。

Posted by: 治郎丸敬之 | June 25, 2013 at 03:09 PM

治郎丸様。いつも為に成る内容、ありがとうございます!

私の感じた宝塚。

春の京都。

あま、勝負け必至だろう。

、、、まさかの敗退。

競馬に絶対は無い!

勉強になりました。


初夏の阪神。

残念ながら、まだ、力を出し切れず。

、、、勝て無いだろう。

そう思ってました。


結果。


将に強し!で勝ちました!

私的に、パドック気配は極論だと未だ覇気無し、に映りました。


またしても、勉強させられました。


凱旋門。

私も、全く同感です。

『今年の秋に、挑んで欲しいです!』

以前。

私の尊敬する方が言いました。

『 、、、馬は人では無いのだから』

先日。様々な思いや、考えの中。

あの、内田さんが言いました。


『馬は生き物ですから。』

私の、勝手な思い込みかも知れませんが。

私には。全く同じ意味合いに聞こえ感じ、テレビを見ながら独り感動してしまった私の宝塚でした。


Posted by: 孔熊 | June 25, 2013 at 07:14 PM

孔熊さん

こちらこそ、いつも読んでくださってありがとうございます。

ゴールドシップは強かったですね。

連勝してきた馬の連勝が止まった次のレースでも危険という私なりの経験則を見事に打ち破ってくれました。

まさに馬は生きものなのですね。

来年も無事に走れるか分からない以上、無責任な外野の立場から言わせてもらうなら、今年凱旋門賞には行ってほしい。

でもそうしたら誰が勝つのか本当に分からないですね(笑)。

それだけ古馬の中長距離戦線が今年は充実しているということでもあり、オルフェーヴルが現役を続けてくれたことにも感謝しなければなりませんね。

Posted by: 治郎丸敬之 | June 25, 2013 at 10:08 PM

清々しい勝利

ゴールドシップよ、おめでとう!
そしてありがとう。

優れた馬が勝つべくして勝つと言うのは本当に素晴らしいことですし、気持ちの良いものでした。

これぞ王道競馬。
少頭数や力のいる馬場が良かったことは確かでしょう。

また勝利こそ正義かのような風潮が蔓延する中にあって、
ラフプレーの無い競馬は大変清々しく華を添えました。

ありがとう内田騎手。
競馬とは斯くも面白い。

Posted by: 愛知のポルンガ | June 26, 2013 at 03:29 AM

愛知のポルンガさん

清々しい勝利でしたね。

まさに力でねじ伏せるような勝ち方で、フェノーメノを買っていた私もグウの音も出ませんでした。

こういう素晴らしい馬はぜひ行けるうちに凱旋門賞に行って、日本馬の呪縛を打ち破ってもらいたいものです。

内田博幸騎手も実に腹の据わった騎乗でした。

Posted by: 治郎丸敬之 | June 27, 2013 at 09:57 PM

This is a great post and also has lots of advantage. Thank you because I have recently been searching about for a week and yours this article is the greatest I've discovered

Posted by: clothing brands | January 30, 2014 at 01:33 AM

In addition, the specifically developed headphones to the greater degree of comfort and hearing to supply extra space, comfort cushion to additional decrease the permeability

Posted by: partners provider | January 30, 2014 at 01:35 AM

Terrific article! This is the kind of information that are supposed to be shared across the net. Disgrace on Google for not positioning this submit upper! Come on over and consult with my web site . Thanks =)

Posted by: Melisa | April 05, 2014 at 06:51 AM

Thanks for finally writing about >ガラスの競馬場: 今年でしょ!

Posted by: christian louboutin chaussures hommes | April 08, 2014 at 11:38 PM

This is my first time visit at here and i am genuinely pleassant to read all at one place.

Posted by: Lawn Pros Colorado Springs Complaints | April 29, 2014 at 01:22 AM

Very good article. I'm experiencing many of these issues as well..

Posted by: CasandraOGobbo | July 02, 2015 at 09:11 AM

Howdy! I'm at work browsing your blog from my new iphone! Just wanted to say I love reading through your blog and look forward to all your posts! Carry on the superb work!

Posted by: MagenQMerced | July 03, 2015 at 02:21 AM

Post a comment