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秋のG1戦線を占なう:スプリント路線

Lordkanaroa毎年恒例となった「秋のG1戦線を占なう」。なぜ秋かというと、春に比べて秋のG1戦線の方が予見しやすいからである。春と秋のG1は少なからず連動性があって、春のレースが秋のそれへの布石、もしくは伏線になっている。もちろんこれまでに占なってきたことで、当たったこともあるし、当たらなかったこともある(当たり前か笑)。たとえば、昨年はロードカナロアがカレンチャンを逆転すること、ローマンレジェンドがダート戦線の惑星になること、ゴールドシップの菊花賞の勝ち方まで予言していたのに対し、秋華賞で負けると断言したジェンティルドンナは3冠牝馬に輝き、大きな期待をかけたワールドエースやゴルトブリッツはターフに現われることはなかった。たとえ1ヶ月先の未来を占なうことさえ難しいという認識の下に書いていきたいし、そう思って読んでもらいたい。

まずはスプリント路線から。春の短距離戦線を制圧したロードカナロアは、実力的にも実績的にもこれ以上は負けられない存在である。高松宮記念を勝利したとき、「サクラバクシンオーに匹敵する」と書いたように、冷静に見ても、10年に1度現われるかどうかの短距離馬であることは間違いない。サクラバクシンオーと違ってタメが利くタイプであるゆえ、マイルG1(安田記念)まで手が届いたが、搭載しているエンジンと手脚の軽さの比率が他馬とは桁違いである。セントウルSで連勝がストップしてしまったが、良い方向に考えると、負けるべきレースで負けたということ。勝ち続けることは難しいのだ。

ただし、連勝が途切れてしまったことで、気持ちの面でガタっと崩れてしまわないかだけが心配だ。特に短距離馬は燃えるのも早いが、燃え尽きるのも早いので、気持ちのケアは非常に重要になってくる。ずっと張り詰めてきたものが切れてしまわないようにケアができて、もう1度、気持ちを巻き直すことができれば、残りの2走では、最強の短距離馬が歴史に残る走りを見せてくれるだろう。香港スプリントは昨年勝っているので、スプリンターズSを連覇した暁には、香港マイルを陣営は狙ってくるはずであり、もちろんマイル戦線でも世界に通用だけの力は十分にある。

もし万が一、ロードカナロアの気持ちが切れてしまい、足元をすくわれるようなことがあるとすれば、その相手はグランプリボスだろう。グランプリボスはNHKマイルを勝っているが、道中で力んで走る癖があることからも、スプリント戦で追走に苦しむとは考えにくい。スプリント戦ばかりを使っているとタメが利かなくなるだろうが、1400m~1600mを中心に使ってきて、今回スプリント戦をポンと走らせるのは極めて有効である。年齢を重ねるごとに集中して走ることができる距離は短くなってくるので、もしグランプリボスがもうひとつG1を勝てるとすれば、スプリントG1であるという見立ては、私も矢作調教師と同じである。

セントウルSを勝ったハクサンムーンも力をつけているが、あくまでも夏を使ってきた馬であり、体調を上手く維持できたとしても、秋に向けて調子を上げてくる馬たちとの間で逆転が起こる可能性は高い。脚質的にも、大崩れすることはないが、勝つまでには至らないのではないか。もし勝つチャンスがあるとすれば、それはスプリンターズSの当日に雨が降ったときである。

Photo by 三浦晃一

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