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毎日王冠を当てるために知っておくべき3つのこと

Mainitioukann

■1■とにかく逃げ・先行有利
府中の1800展開いらず、どんな展開になっても強い馬が勝つという意味の格言だが、開幕週に限っては当てはまらない。この時期の東京競馬場は、夏の間に十分根を張った軽いオーバーシード芝となる。洋芝はまだ芽が出かけた程度で、ほぼ野芝100%の極めて軽い馬場であるため、前に行った馬が簡単には止まらない。たとえかなりのハイペースになったとしても、とにかく逃げ・先行馬に有利なレースとなる。

■2■前走がG1、もしくは重賞勝利馬
過去12年間の、前走をクラス別で分けると以下のとおり。
G1  【8・8・3・32】
G2  【0・2・2・21】
G3  【3・1・5・45】
OP以下【1・1・1・9】

過去12年の連対馬中で、16頭が休み明けの前走G1組、その他6頭はG2、G3をステップとしている。休み明けにもかかわらず、前走G1組が勝利しているように、この時期になると夏を使ってきた馬よりも実績のある実力馬にとって有利なレースとなる。前走がG1組であれば着順は関係ないが、G2、G3もしくはOP以下のレースをステップとしてきた馬は、前走勝って臨んできている上り馬であることが必須条件となる。

■3■5歳馬中心も3歳馬には注目
世代別の成績は以下の通り。
3歳馬【2・3・0・6】 連対率45%
4歳馬【2・2・3・25】 連対率13%
5歳馬【4・3・0・39】 連対率15%
6歳馬【0・2・4・13】 連対率11%
7歳馬以上【2・0・3・20】 連対率8%

連対率こそ変わらないが、勝ち馬、連対馬共に、夏を越して本格化した5歳馬の活躍が目立つ。秋の中距離G1シリーズに向けてキーとなるステップレースである以上、ひと夏を越しての成長が見込まれる馬を探すべきレースである。

また、3歳馬の連対率が45%と圧倒的に高い。出走頭数こそ少ないが、この時期に古馬にぶつけてくるような素質を見込まれた3歳馬が出走してきたら、かなりの確率で好勝負になるということである。

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◎サクラゴスペル

Sprinterss

今年のスプリンターズSの焦点は、王者ロードカナロアが勝つかどうかです。日本馬にとっては高い壁となっていた香港スプリントを圧勝し、昨年のスプリンターズS、今年の高松宮記念と安田記念を勝利し、もはや国内外で向かうところ敵なしの短距離馬です。休み明けの叩き台であった前走は仕方ないとして、ケタ違いの能力を持つロードカナロアが負ける姿を想像するのは難しい、というのが正直なところでしょう。その感覚に従って、素直にロードカナロアの相手探しをするか、それともロードカナロアが再び敗れる方に賭けるのか。

ロードカナロアにもただひとつだけ心配材料があります。それは連勝が途切れた馬の次走も危ないからです。なぜ危ないかを簡単に説明すると、馬の気持ちが切れてしまうことが多いからです。サラブレッドが連勝をするには、どれだけ能力が高い馬であっても、毎回きっちり仕上げられなければならず、肉体的にも精神的にも追い詰められます。その状態がずっと続くのですから、連勝している間は馬も人間も気が休まるときはありません。連勝が止まると、それまでに溜まっていた疲れが一気に噴出し、張り詰めていた気持ちが切れます。よって、次のレースまでになかなか馬の気持ちと身体を立て直すことができず、負けてしまうことが多いのです。

現にロードカナロア自身もかつて連勝が止まったことで、ガタっと来てしまったことがあります。5連勝で臨んだ昨年の高松宮記念で3着に敗れ、秋へ向かっての復活を図って出走した函館スプリントSでは圧倒的な1番人気を裏切る形で2着に敗れてしまいます。さらにその次のレースであるセントウルSでもエピセアロームに差されて2着と惜敗を喫しました。この2つの敗戦を経て、ロードカナロアは肉体的にも精神的にも立ち直り、秋から今年の春に続く全盛期を走り切ったのでした。どこかで気持ちは途切れてしまいますし、そこから立て直すのにはある程度の時間が掛かり、それはロードカナロアのような名馬にとっても同じということです。

それでは、ロードカナロアを負かすとしたらどの馬でしょうか。やや気持ちが乗っていない状態のロードカナロアであっても、搭載しているエンジンが違う以上、凡走することは考えにくいです。そうなると僅かな隙を突いて、たった鼻の差であったとしてもロードカナロアをゴール前で競り落とせる可能性のある馬を探すということになります。かつて「秋のG1戦線を占なう」のスプリント路線で書いたように、グランプリボスをその1番手と考えていましたが、やはりぶっつけでの挑戦というが引っ掛かります。雨が降ったらハクサンムーンもチャンスはあると思いますが、今回、当日に雨は今のところ降らなさそうです。

そうなると私が本命を打ちたいのは◎サクラゴスペルです。高松宮記念の4着もそうですが、安田記念の5着には価値があると思います。なんと言っても、スプリンターズSの勝ちポジである外の3、4番手を走れる脚質と枠順を手に入れたことが大きいです。横山典弘騎手はおそらくハクサンムーンの逃げをロードカナロアが捕らえようと早めに動き出したところを狙って、ワンテンポ仕掛けを遅らせてゴーサインを出すはずです。そうすれば、最後まで踏ん張りきれるだけの気力を失いつつあるロードカナロアが一瞬気を緩めたところを、ゴール前で計ったように差し切ることができるのではないでしょうか。

Sprinterss2013wt

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雰囲気が非常に良いスギノエンデバー:5つ☆

ロードカナロア →馬体を見る
休み明けの前走はさすがに余裕残しであったが、今回は全体的にメリハリが出てきた。
耳を傾けているのが若干気になるが、馬体は文句をつけようがないほど完璧に仕上がった。
Pad45star

ハクサンムーン →馬体を見る
馬体全体のバランスが崩れることなく、夏からの好調を依然として維持している。
余計なところの肉は削げ落ち、必要なところだけに実が入ったシンプルな馬体を誇る。
Pad4star

グランプリボス →馬体を見る
後ろ肢が若干流れてしまっているため、立ち姿に力強さが欠けている。
前後のバランスは良く、毛艶も冴えているので、仕上がり自体は悪くない。
Pad3star

マジンプロスパー →馬体を見る
比較的いつも良く見せるタイプの馬で、今回も実に馬体全体のバランスが優れている。
敢えて言うならば、間隔が開いたことによって、腹回りが完全には絞り切れていない。
Pad4star

スギノエンデバー →馬体を見る
いかにも短距離馬らしい、前後躯に実の入った、筋肉量の多い好馬体を誇る。
立ち姿はリラックスしており、落ち着いた表情からも、雰囲気が非常に良い。
Pad5star

ドリームバレンチノ →馬体を見る
いつも良く見せる馬が、今回は筋肉のメリハリに乏しく、馬体を薄く見せている。
胴部や手脚の長さを見る限りスタミナは豊富にあるので、舞台自体は合っているはず。
Pad3star

パドトロワ →馬体を見る
若かりしころの迫力はさすがにないが、良い意味で、馬体が枯れてきている。
毛艶はよく、筋骨隆々の馬体を誇り、パワー勝負になればチャンスはあるかも。
Pad3star

シルクフォーチュン →馬体を見る
ダート馬らしからぬ、軽さを感じさせる馬体の造りだが、さすがに前躯は力強い。
もうひと絞りできそうに映るのは、年齢的なことか、それとも仕上がりの問題か。
Pad3star

フォーエバーマーク →馬体を見る
夏場の絶好調時に比べると、筋肉のメリハリや毛艶が失われてきている。
体調は下降線を辿っており、このままだと逃げ争いを制することができるか疑問。
Pad3star

サンカルロ →馬体を見る
ここ最近はレース中に舌を出して走っており、立ち写真でも舌を出している。
集中力を欠いている証拠であり、年齢を重ねて、以前ほどの末脚はなくなってきた。
Pad3star

サクラゴスペル →馬体を見る
ふっくらとして丸みを帯びた馬体は、夏を越しての成長を裏付けている。
毛艶が物足りないのと、あとひと絞り欲しい馬体で、本番までに間に合うかどうか。
Pad4star

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光と影の物語

Jiromaru

光があるから影がある。当たり前のことではありますが、時としてそれは残酷な物語を紡ぎます。たとえば競馬のレースにおいては、勝負の明暗ではなく、生と死を隔ててしまうような光の当たり方があるということです。私たちはどうしてもサラブレッドの速さに目を奪われてしまいがちで、それはもちろん素晴らしいことなのですが、500kg前後の身体をあれだけ細い脚で支えながら極限のスピードで走る以上、どれだけ細心の注意を払おうとも、怪我や故障は避けられません。そして、サラブレッドの場合はそれらのアクシデントが即、生命を奪われてしまうような深刻な事態へとつながってしまいます。サラブレッドの輝きは死と隣り合わせのところにあるのです。

これまで競馬をやってきて、数知れない光と影の物語を見てきましたが、私が初めてサラブレッドの輝きと死が表裏一体であることを知らされたのは、1991年のスプリンターズSでした。ダイイチルビーが勝ったレースと言ってしまえばそれまでですが、私にとって、いや少なくない数の競馬ファンにとって、あの年のスプリンターズSはケイエスミラクルが競走を中止したレースとして記憶されているのではないでしょうか。なぜかというと、決して感傷的な理由ではなく、ケイエスミラクルが1番人気でダイイチルビーが2番人気と、この2頭だけが圧倒的な人気を分け合っていたからです。おそらく半分近い競馬ファンは、抜群の手応えで直線に向いたケイエスミラクルを見たはずなのです。

ケイエスミラクルは、スピードの塊という表現がピタリとくるような外国産馬でした。うなるような速さを武器にして、4月にデビューしてからわずか8ヶ月で、G1レースで1番人気に推されるまでの存在に登り詰めました。青い覆面が印象的で、スーパーマンを連想させるような格好の良い馬でした。スワンSではダイイチルビーを負かしていましたし、マイルCSでは距離が若干長く3着に敗れましたが(ダイイチルビーは2着)、適距離のスプリント戦では負ける姿が想像できませんでした。泣く子も黙る破竹の勢いで、それこそ一気にスプリント界の頂点に立とうとしていたのです。私も何を隠そう、ケイエスミラクルが勝つと信じて疑わなかった者のひとりでした。

対するダイイチルビーは美しい矢のような馬です。父にトウショウボーイ、母にハギノトップレディという超良血馬で、特に母系はヤマピット、イットー、ハギノトップレディなどを出し、華麗なる一族と呼ばれるファミリーに属しています。デビューしてからの戦績も実に華麗であり、マイル以下の距離のレースにおいては連対を外したことすらなく、同年の安田記念では並み居る牡馬を斬り捨ててG1馬に輝きました。牝馬らしい切れ味を武器にして、弓を引けば引くほど、最後の直線で真っ直ぐに伸びてくる。そんな生粋のマイラー。距離が短縮されても、放たれた弓が伸びてゴールまで間に合うかどうか、それだけが心配材料でした。

今でも2頭の運命がすれ違ったあの瞬間を、私は忘れられないでいます。トップスピードに乗ったと思った矢先に故障を発生し、急激にブレーキをかけたケイエスミラクルの真横を、これからトップスピードに乗らんとするダイイチルビーが通過していった刹那。それはまるで風のようでした。あれほど一瞬にして勝負の明暗が分かれ、天国と地獄が逆転し、生と死が隣り合わせであったレースを私は知りません。悲観的な意味ではなく、決して弔いということでもなく、毎年スプリンターズSの時期になると、ケイエスミラクルのことを語り継がなければという衝動に駆られます。それはあの瞬間を観た者の宿命なのではないか思うのです。

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中山芝1200m

Nakayama1200t

スタート時点から、第1コーナーである3コーナーまでは275m、そこからもさらに100mほど直線が続く。3~4コーナーにかけて、きついカーブになっているように見えるが、中間に直線が入っているため、実はスピードをほとんど落とすことなく回ることができる、全競馬場の中で屈指の高速コーナーである。またスタート時点が坂の頂上にあるため、ゴール前の残り200mの時点までは緩やかに下りながらレースが進むことになる。そのためペースは速くなりがちで、馬場さえ良ければ、かなりの速いタイムが出ることになる。

ゴール前の直線は310mと短いが、高低差2.3mの急坂が待っているため、ハイペースで飛ばした先行馬が末脚をなくし、中団待機の差し馬に交わされるという逆転劇が起こり得る。特にG1レースにおいては、道中が速く厳しいペースになりやすいので、前に行って粘り込むためには、相当な実力が必要とされる。ただし、差し馬はあまり後ろすぎても届かないため、ある程度前に行くことのできる先行力は必要とされる。

スタートからコーナーまでの直線距離が長く、コーナーも比較的緩やかであるため、内外の枠順で基本的には差はない。しかし、あまりにも内枠すぎると、インぴったりに閉じ込められ、かえってスピードに乗れないこともある。多少の距離損があったとしても、中~外枠の方がレースはしやすい。

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スプリンターズSを当てるために知っておくべき3つのこと

Sprint

■1■サマースプリントシリーズの最終戦として
1990年にG1レースに昇格し、それ以降、師走のスプリント決戦として定着していたが、2000年から秋の中山開催へと時期が変更された。この変更によって、夏に行われるサマースプリントシリーズとの結びつきが強くなった。夏競馬を使ってきた勢いを、ほとんどそのまま持ち込めるようになったということだ。そういう意味において、スプリンターズSはサマースプリントシリーズの最終戦と考えて良いだろう。

とはいえ、サマースプリントシリーズで目一杯走り切ってしまった馬は苦しい。2007年のサマースプリントチャンピオンに輝いたサンアディユがそうであったように、夏に3走もしてしまっていると、最後のスプリンターズSではガス欠を起こしてしまうことになる。また逆に、なんらかの事情があって、ここがブッツケになってしまった馬では、余程力が抜けていないとこのレースを勝つことは難しい。つまり、サマースプリントシリーズを使いつつ、スプリンターズSを最終目標に定めてきた馬を狙うべきである。

■2■基本的には差し馬が有利も
中山1200mのコースは先行馬にとって有利な形態となっているが、これだけハイペースになってしまうと、前に行けるだけのスピード馬にとっては苦しいレースになる。「短距離の差し馬」という格言もあるように、ハイペースについて行けて、なおかつ末脚もしっかりとしている差し馬が狙いとなる。

ただし、雨が降って道悪になった際は、考え方を180℃変えなければならない。平成12年のダイタクヤマトや平成16年のカルストンライトオ、平成18年のテイクオーバーターゲット、平成19年のアストンマーチャンが逃げ切ったように、道悪になると先行できる馬が圧倒的に有利になる。

スプリンターズSはパンパンの良馬場で行われても、重・不良馬場で行われても、前半の800mのタイムは実はほとんど変わらない。たとえば、平成17年に良馬場で行われたスプリンターズS(勝ち馬サイレントウィットネス)と、平成19年に不良馬場で行われたアストンマーチャンが逃げ切ったスプリンターズSのラップをご覧いただきたい。

平成17年 12.1-10.1-10.7-11.1-11.5-11.8 良馬場 
平成19年 12.0-10.3-10.8-11.1-12.0-13.2 不良馬場

これほど異なる条件下で行われた2つのスプリンターズSだが、テンの4ハロンのラップタイムはほとんど同じであることが分かる。平成17年がスローペースで流れたわけではない。どちらかというとハイペースで道中は進み、中団から進出したサイレントウィットネスが最後の急坂で差し切り、2着には最後方からデュランダルが32秒の脚で追い込んできた。パンパンの良馬場をハイペースで流れたスプリンターズSと、ドロドロの不良馬場のスプリンターズSの前半800mがほぼ同じラップなのだ。これはどういうことだろう?

これこそが雨のスプリンターズSは800mのレースであるということに他ならない。つまり、スタートしてから800mで究極のラップを刻むため、ラスト400mはどの馬もバテてしまい、レースどころの騒ぎではないということである。

また、競走馬はスタミナが切れたところを追い出されるとフォームを崩してノメるという特性があるため、4コーナー手前からはどの馬も真っ直ぐ走らせるだけで精一杯という状況にもなる。勝負は最初の800mで決まってしまうのだ。雨が降った場合は、スタートよく飛び出して、ハミをしっかりと噛みながらガンガン前に行ける馬を狙うべきである。

■3■1200m以上のスタミナ
スピード自慢の馬たちが揃うため、前半3ハロンは32秒~33秒前半というハイペースになり、さらに直線に急坂が待ち受けていることも加わって、後半3ハロンは35秒台の消耗戦となる。前半と後半で2秒以上の落差が生まれることによって、一本調子のスピード馬にとっては厳しいレースになり、このレースを勝ち切るためには1200m以上のレースを走るだけのスタミナが要求される。

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ステイヤーの体つきになってきたエピファネイア:5つ☆

■神戸新聞杯
テイエムイナズマ →馬体を見る
2歳時から良く見せる馬だったが、夏を越してさらに馬体が成長を遂げた。
休み明け自体は問題ない仕上がりの良さだが、胴部にやや長さがなく距離が心配。
Pad4star

エピファネイア →馬体を見る
母父スペシャルウィークの影響か、春よりも胴部に長さが出て長距離仕様になってきた。
その分、腹回りに寂しさを感じさせるが、休み明けで余裕残しということはない。
Pad5star

マジェスティックハーツ →馬体を見る
晩成型なのか、この時期にしては幼さを感じさせる身体つき。
それでも勝っているということが、この馬の素質の高さを物語っている。
Pad3star

ラストインパクト →馬体を見る
毛艶は申し分なく、筋肉にメリハリのある馬体からは夏負けは感じられない。
それでも、やや胴部に伸びを欠いているので2400mの距離がどう出るか。
Pad3star

タマモベストプレイ →馬体を見る
休み明けにしては、毛艶も良く、前後躯にしっかりと実が入っている。
首を上手く使って走るタイプではあるが、馬体だけを見るとマイル以下の馬か。
Pad3star

カシノピカチュウ →馬体を見る
自信みなぎる立ち姿で、体調は良く、気持ちの面でも安定して走れそう。
あとはトモの実の入りが物足りないので、成長の余地も残している。
Pad3star

■オールカマー
ハナズゴール →馬体を見る
絶好調時に比べると、どうしても馬体全体から覇気のようなものが伝わってこない。
馬体自体はふっくらとしてきたが、後躯の肉付きに物足りなさを感じる。
Pad3star

オーシャンブルー →馬体を見る
春シーズンは疲れが抜け切らなかったが、長い休養を挟み、身体は戻ってきた。
調教で走らない馬だけに、あとはレースを使いつつ調子が上がってくれば。
Pad4star

ダノンバラード →馬体を見る
宝塚記念を3着したように、ここに来てさらに成長を遂げつつある。
馬体としては手脚が長くなり、スタミナを感じさせる身体つきになってきた。
Pad4star

サトノアポロ →馬体を見る
ふっくらとして毛艶も冴え、休み明けとしては最高の形でレースに臨めそう。
腹回りに多少余裕が伺えるので、ひと叩きされ絞れればこの馬も秋は面白いだろう。
Pad4star

ダイワファルコン →馬体を見る
父ジャングルポケット同様に、他馬よりも拳ひとつ分だけ胴部が長く見える。
その影響もあってか、スパッと切れるよりは、長くスパートできるレースが合う。
Pad3star

ムスカテール →馬体を見る
ふっくらとして春の疲れは取れているが、胴部が短い馬体は長距離馬のそれではない。
2200mの距離も微妙で、切れ味勝負になりにくい、オールカマーはどうだろか。
Pad3star

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オールカマーを当てるために知っておくべき3つのこと

Allcomer

■1■前に行ける馬が圧倒的に有利
12.5-11.6-12.2-12.5-12.5-12.4-12.4-12.0-11.5-11.8-12.0(61.3-59.7)S
13.4-12.3-13.8-12.4-13.0-12.6-12.4-12.2-11.2-11.4-12.0(64.9-59.2)S
12.2-11.9-12.6-12.4-12.4-11.7-11.5-11.6-11.8-11.4-12.6(61.5-58.9)S
12.6-11.5-12.4-12.3-12.2-12.6-11.8-11.8-11.3-11.4-12.6(61.0-58.9)S
12.3-11.8-13.0-12.4-12.3-12.4-11.6-11.4-11.2-11.8-11.8(61.8-57.8)S
12.5-11.5-12.4-12.3-12.3-12.2-12.1-12.0-11.3-11.2-11.6(61.0-58.2)S
12.4-11.1-12.2-11.9-12.4-11.9-12.0-12.2-11.7-11.7-11.9(60.0-59.5)M
12.3-11.3-12.6-12.2-12.1-11.7-11.9-11.6-11.8-11.4-12.3(60.5-59.0)S
12.6-11.3-12.4-12.5-12.6-12.9-12.6-12.6-12.0-11.7-12.3(61.4-61.2)M

前半が上りで、後半が下りという競馬場のコースのアップダウンの影響も大きいのだが、過去9年間のラップタイムを見るだけで、オールカマーというレースが必然的に極端なスローペースになることが分かる。開幕3週目の絶好の馬場も手伝って、前に行ける馬が圧倒的に有利になる。これだけの速い上がりを求められる以上、前に行ける馬にとって圧倒的に有利になることは間違いない。

■2■夏を使ってきた馬
これは9月競馬全体に言えることだが、まだこの時期においては、休み明けの実績馬よりも夏競馬を使ってきた上がり馬の方が優勢である。この時期はまだまだ暑く、休み明けの馬にとっては調整が難しく、レースに行っていきなり能力を発揮しづらい。ところが、休み明けの馬は実績のある馬であることが多いため、たとえ仕上がりが悪くても、どうしても人気になってしまう面は否めない。私たちは春競馬での強い姿を覚えているので、ある程度の期待と幻想を持って、休み明けにもかかわらず実績馬を人気に祭り上げてしまうのだ。

過去12年の勝ち馬を見ても、8月以降のレースを使っていた馬が8頭に対し、春以降ぶっつけで臨んできた馬が4頭と、休み明けの馬にとっては苦しいという結果が出ている。特に、春シーズンを最後まで戦い抜き、出がらしの状態で休養に入った馬にとっては、9月の段階で本調子に仕上げ直すのは非常に難しい。

■3■長くいい脚を使えるタイプ
中山2200mコースの特性として、第2コーナーから最終コーナーにかけて、フォルスストレート(偽直線)を約500m下って最後の直線に向かうことになる。ラスト1000mのラップが恐ろしく速いのはそういうことでもあり、良い脚を長く使えるタイプの馬に適した舞台である。過去の勝ち馬を見てみると、バランスオブゲームしかり、3連覇したマツリダゴッホしかり、瞬発力勝負では分が悪いが、スピードを持続させる力に富んだ馬が強い。

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秋のG1戦線を占なう:マイル路線

Mile

続いて、マイル路線は難解である。それは安田記念をロードカナロアが制したことからも分かるように、確固たる中心馬不在、この距離の層が薄いことが原因だ。この現象は長らく続いてきており、ダイワメジャーがマイルCSを2連覇した年を境として、超1流のマイラーが私たちの目の前から姿を消している。さらに言うと、タイキシャトル以降、世界に通用するマイラーが現われていない。あらゆる理由が考えられるが、分かりやすいところでは、サンデーサイレンスの血の影響だろうか。溜めてラストで爆発的な瞬発力を発揮する競馬を得意とする、サンデーサイレンスの産駒とその後継者たちの仔が、最も得意とする舞台は、パワーとスピードが要求されるマイル戦ではなく、それ以上の距離のレースだからだ。

そう思いつつ有力馬を辿っていくも、やはり不在である。安田記念を2着したショウナンマイティにとって、マイルはやや距離不足の感があり、スッと前に行けるようにならないと勝ち切るまでは難しい。昨年は期待していたダークシャドウだが、6歳になってやや翳りが見えつつある。グランプリボスは掛かり癖が顕著になってきており、年齢を重ねたことで、マイルの距離で集中力を持続させることが難しくなっている(そのことを逆に利用してスプリント戦に向かうことは前回書いたとおり)。昨年のマイルCSの覇者であるサダムパテックは、気ムラな面があり、昨年と同じレースが再びできるかというと大いに疑問である。

そうなってくると、変わる可能性も含めて、チャンスがあるのはダノンシャークとカレンブラックヒルだろうか。

ダノンシャークは昨年の秋からずっと注目してきたが、マイルCSと今年の安田記念の両方で致命的な不利を受け、力どおりの着順を得られずにいる。陣営の胸には忸怩たる思いがあるはずだ。そもそも440kg台と牡馬にしては馬体が小さいがゆえに、勝負所でぶつけられたダメージが大きかったこともあり、やはりこの馬にとっての課題は馬体を少しでもパワーアップさせることである。そういった意味では、デビュー以来始めて450kg台に馬体重が乗った今年の春は成長を感じたが、秋緒戦となる京成杯でマイナス4kgと減ったのは残念に思う。ここはもう1度間隔を開けて、スワンSでは馬体重を増やして走り、マイルCSに臨めれば、G1に手が届く力はある。

カレンブラックヒルは、マイル戦(特にG1レベルのレース)ではどうしてもハイペースに巻き込まれてしまい、それを撥ね返すだけの力がついていない。NHKマイルCを勝ったとはいえ、スローペースを逃げ切ったものであったし、毎日王冠では止まらない馬場を味方に勝利した。父ダイワメジャーのような横綱相撲で勝ったわけではない。いざ天皇賞秋や安田記念のように厳しいレースになってしまったとき、脆さが露呈してしまうのである。成長を遂げてこの壁を超えなければG1を勝つのは難しく、秋緒戦のレースが試金石となるだろう。

Photo by 三浦晃一

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神戸新聞杯を当てるために知っておくべき3つのこと

Koubesinbunhai

■1■とにかく前走ダービー上位組
過去12年のうち、前走ダービー組から10頭の勝ち馬が出ている。連対馬にまで対象を広げても、24頭中17頭が前走ダービー組である。さらに日本ダービー優勝馬は【4・2・0・0】連対率100%、2着馬は【3・3・2・3】連対率50%以上と抜群の成績を残している。紛れのない府中2400mで行われるダービーで勝ち負けになった馬は、たとえ休み明けでも確実に勝ち負けになる。とにかく、ダービー上位組を狙うべきレースである。

■2■瞬発力があり、先行できる馬に有利
阪神2400mはスタートしてから最初のコーナーまでの距離も長く、休み明けの馬が多いこともあってスローペースは否めない。そして、緩やかな3~4コーナーをゆっくり回るため、どうしても直線に向いてからのヨーイドンの競馬になる。当然のことながら、先行できる馬にとって有利になり、「折り合いに不安のある馬」、または「瞬発力のない馬」にとっては苦しくなる。枠順としては、スローになる分、どちらかというと内枠有利。

■3■さほどスタミナは問われない
2007年から距離が400m延長されたが、この時期の芝は軽いことや、阪神2400mコースの特性上、さほどスタミナを問われるレースにはならない。よって、前走ダービー上位組以外を狙うのであれば、夏を越して力をつけてきたステイヤーを狙うのではなく、ただ単純に夏の上がり馬を狙うだけでよい。上がり馬だけに、前走で勝っていることは最低条件になるだろう。

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秋のG1戦線を占なう:凱旋門賞路線

Orfevreキズナがニエル賞で接戦を制し、オルフェーヴルがフォア賞を圧勝と、日本馬が同日にフランスで2つの重賞を勝利した以上、マイル路線、中長距離路線、ダート路線をすっ飛ばして、凱旋門賞への展望をしなければならないだろう。それにしても、2頭の日本ダービー馬がそれぞれの良さを発揮した、日本の競馬ファンにとっては胸のすくようなレースであった。前哨戦とはいえ、凱旋門賞まで中2週ということを考えると、ここで勝ち負けしていないと話にならない。まずはひとつめの関門を無事にクリアし、悲願の凱旋門賞制覇に向けて一歩前進というところか。

キズナの最大の強みは決して引っ掛からないこと。スローに流れやすいヨーロッパのレースでは、走りたい気持ちを我慢できる精神力の強さが求められる。道中で僅かでも折り合いを欠くことがあれば、ロンシャン競馬場の深い芝に瞬く間にスタミナを奪い取られる。キズナの天性の賢さに加え、武豊騎手が徹底的に教え込んできたこともあり、初めて訪れる海外の競馬場でもバッチリと折り合ってみせた。凱旋門賞に臨むジョッキーにとって、道中でブレーキを掛ける心配をしなくて良いほど安心なことはない。常に攻めることだけを考えられるということだ。

キズナの心配材料はやはり日本ダービーの疲れだろうか。ディープインパクトやオルフェーヴルのような飛びぬけた能力を持つ3冠馬を例外として、ダービー馬たちがこぞって秋に凡走を重ねたり、リタイアしてしまうのは、日本ダービーが極限のレースだからである。日本ダービー馬にしか味わうことのできない、肉体的、精神的な疲労がレース後に襲いかかってくるのだ。そして、それは目に見えない。もちろん、キズナにもダービーの疲れがないわけがなく、重要なのは、それがどの程度のものかということだ。

実はその答えが出るのは、秋2戦目であることが多い。秋緒戦まではダービーの緊張を維持して、好発進しても、2戦目でガタっと崩れてしまうのだ。つまり、キズナにとっては凱旋門賞こそが自身との戦いとなるということだ。個人的には、キズナは肉体的に未完成の状態で日本ダービーを勝ち、また真正面から全馬を受けとめて倒すような勝ち方ではなかったので、もしかすると余力と成長分があるかもしれないという期待を抱いている。そうであれば、3歳馬にとっての恩恵となる56kgの斤量が生きてくる可能性は十分にある。

オルフェーヴルが凱旋門賞を勝てる力を持っていることは疑うべくもない。今年のフォア賞の勝ち方は、昨年よりも数段良かった。それには理由がある。宝塚記念を使わなかったからである。幸運にも(私にはそう思える)、宝塚記念を前に肺出血を起こし回避したことで、凱旋門賞を勝つためのローテーションが完成したのだ。これは何度も書いてきているが、ローテーション的に、宝塚記念を勝った馬は凱旋門賞を勝てない。もしオルフェーヴルが宝塚記念に出走していたら、ほぼ間違いなく勝っていたが、そうなるとその疲れを取って、10月頭の凱旋門賞に向けて仕上げることは極めて難しかったはずだ。

そんなことは、池江泰寿調教師ならばもう分かっているはずで、それでも宝塚記念を使おうとしたのは、サラブレッドはオーナーのものでもあるからだ。リスクの高い海外遠征をするために、目の前の宝塚記念を勝って金銭的なリスクを軽減したいと考えるのは世の常である。そういった意を汲みつつ、もちろん出走するからには宝塚記念も凱旋門賞もどちらも勝つつもりで、池江泰寿調教師は断腸の思いで宝塚記念に向けて調整していたはずだ。そこに降って湧いたようなオルフェーヴルの肺出血。迷いはなかったはず。宝塚記念をスキップできる口実ができたのである。昨年はまだ完調ではない状態で臨み、さらに大外を回されて最後の直線で力尽きたが、今年はもうオルフェーヴル自身に負ける理由はない。勝つべくして勝つ凱旋門賞になるだろう。

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この秋は力を出せるコレクターアイテム:5つ☆

■ローズS
レッドオーヴァル →馬体を見る
牝馬らしい馬体のラインは相変わらずだが、春当時に比べると成長してきた。
筋肉にメリハリがあり、研ぎ澄まされた印象で、休み明けとしては仕上がっている。
Pad45star

デニムアンドルビー →馬体を見る
ふっくらと見せて、依然パワフルな馬体だが、やや腹回りが寂しい気もする。
そのため前後のバランスが悪く映り、ひと叩きされて春の疲れが抜けるかどうか。
Pad3star

メイショウマンボ →馬体を見る
胴部に長さがあり、すらっとした手脚を見ると、オークスを制したのも頷ける。
まだ筋肉のメリハリに欠け、休み明けらしい仕上がりで、ここはひと叩きか。
Pad3star

エバーブロッサム →馬体を見る
前後躯にしっかりと実が入っており、いつでも力を発揮できそうな馬体を誇る。
もうひと絞りできそうな緩さはあるが、休み明けとしては丁度良い仕上がり。
Pad4star

コレクターアイテム →馬体を見る
ふっくらとしてきて、休養を十分に挟んだことが良い方向に出ている。
春はギスギスした馬体だったので、この秋はこの馬の力を出せるはず。
Pad5star

ローブティサージュ →馬体を見る
耳を撮影者に向けているように、この気性の激しさが垣間見える。
馬体に大きな成長はないが、ふっくらとしており、休み明けとしては問題なし。
Pad3star

■セントライト記念
ヒラボクディープ →馬体を見る
手脚、胴部が長く、すらっとして、いかにもディープインパクト産駒らしい馬体。
もちろん幼さが残っている部分もあり、成長途上の馬体といえる。
Pad4star

ケイアイチョウサン →馬体を見る
胴がコロンと映るように、距離が延びてそれほど良いタイプではない。
それでも、前後躯にはしっかりと実が入って、この距離までなら問題なし。
Pad3star

バンデ →馬体を見る
他の部分に対して首が長く、肩から胸前まで、鍛え上げられて実に力強い。
それに比べると、トモを中心とした肉付きが物足りず、完成はまだ先だろう。
Pad3star

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秋のG1戦線を占なう:スプリント路線

Lordkanaroa毎年恒例となった「秋のG1戦線を占なう」。なぜ秋かというと、春に比べて秋のG1戦線の方が予見しやすいからである。春と秋のG1は少なからず連動性があって、春のレースが秋のそれへの布石、もしくは伏線になっている。もちろんこれまでに占なってきたことで、当たったこともあるし、当たらなかったこともある(当たり前か笑)。たとえば、昨年はロードカナロアがカレンチャンを逆転すること、ローマンレジェンドがダート戦線の惑星になること、ゴールドシップの菊花賞の勝ち方まで予言していたのに対し、秋華賞で負けると断言したジェンティルドンナは3冠牝馬に輝き、大きな期待をかけたワールドエースやゴルトブリッツはターフに現われることはなかった。たとえ1ヶ月先の未来を占なうことさえ難しいという認識の下に書いていきたいし、そう思って読んでもらいたい。

まずはスプリント路線から。春の短距離戦線を制圧したロードカナロアは、実力的にも実績的にもこれ以上は負けられない存在である。高松宮記念を勝利したとき、「サクラバクシンオーに匹敵する」と書いたように、冷静に見ても、10年に1度現われるかどうかの短距離馬であることは間違いない。サクラバクシンオーと違ってタメが利くタイプであるゆえ、マイルG1(安田記念)まで手が届いたが、搭載しているエンジンと手脚の軽さの比率が他馬とは桁違いである。セントウルSで連勝がストップしてしまったが、良い方向に考えると、負けるべきレースで負けたということ。勝ち続けることは難しいのだ。

ただし、連勝が途切れてしまったことで、気持ちの面でガタっと崩れてしまわないかだけが心配だ。特に短距離馬は燃えるのも早いが、燃え尽きるのも早いので、気持ちのケアは非常に重要になってくる。ずっと張り詰めてきたものが切れてしまわないようにケアができて、もう1度、気持ちを巻き直すことができれば、残りの2走では、最強の短距離馬が歴史に残る走りを見せてくれるだろう。香港スプリントは昨年勝っているので、スプリンターズSを連覇した暁には、香港マイルを陣営は狙ってくるはずであり、もちろんマイル戦線でも世界に通用だけの力は十分にある。

もし万が一、ロードカナロアの気持ちが切れてしまい、足元をすくわれるようなことがあるとすれば、その相手はグランプリボスだろう。グランプリボスはNHKマイルを勝っているが、道中で力んで走る癖があることからも、スプリント戦で追走に苦しむとは考えにくい。スプリント戦ばかりを使っているとタメが利かなくなるだろうが、1400m~1600mを中心に使ってきて、今回スプリント戦をポンと走らせるのは極めて有効である。年齢を重ねるごとに集中して走ることができる距離は短くなってくるので、もしグランプリボスがもうひとつG1を勝てるとすれば、スプリントG1であるという見立ては、私も矢作調教師と同じである。

セントウルSを勝ったハクサンムーンも力をつけているが、あくまでも夏を使ってきた馬であり、体調を上手く維持できたとしても、秋に向けて調子を上げてくる馬たちとの間で逆転が起こる可能性は高い。脚質的にも、大崩れすることはないが、勝つまでには至らないのではないか。もし勝つチャンスがあるとすれば、それはスプリンターズSの当日に雨が降ったときである。

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セントライト記念を当てるために知っておくべき3つのこと

Sentolite

■1■夏の上がり馬に注目
9月競馬全般に言えることだが、この時期はまだまだ暑く、休み明けの馬にとっては調整が難しいため、レースに行っていきなり能力を発揮しづらい。セントライト記念も最近の傾向として、夏にレースを使っていた馬が強く、ダービー以来の休み明けで勝った馬は、2002年のバランスオブゲーム、2009年のナカヤマフェスタ、2011年のフェイトフルウォー、2012年のフェノーメノであるように、よほど力が抜けている、もしくはダービー後も体を緩めずに仕上げてきたということでない限り、いきなり勝利というわけにはいかないのだ。2010年は夏にレースを使ってきた馬がワンツーフィニッシュを決めたように、夏の上がり馬にまず注目すべきレースである。

■2■切れよりも地脚の強い馬
中山2200mは、2コーナーが丘の頂上となっていて、そこからゴールまで緩やかな下りが続く。3コーナーが軽く舵を切るだけで曲がれるため、2コーナーから4コーナーまでは500mの擬似直線と考えることも出来る。そのため、3コーナー付近からロングスパートのレースになりやすく、距離以上のスタミナを要求されることになる。一瞬の切れを武器にする馬ではなく、良い脚を長く使える地脚の強い馬を狙うべきである。

■3■前に行ける馬を狙え
これも9月競馬全般に言えることだが、この時期だけは夏の間にしっかりと養生されたことで、芝がしっかりと根を張った野芝100%の状態になっているため、多少のハイペースで行ってもなかなか前の馬は止まらない。これに中山競馬場の直線の短さが加わって、差し・追い込み馬にとってはかなり苦しいレースになる。ただし、ロングスパートでスタミナが問われることがこたえるのか、逃げ切りも意外と難しい。つまり、前に行ける先行馬、もしくは3~4コーナーまでに好位を確保できる馬にとって有利なレースになる。

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集中連載:「複雑系の競馬」最終回

Hukuzatukei10

■大局観を持って見る
競馬という『複雑』なゲームと向き合う上で、最も大切なことがある。それは大局観を持って見るということだ。大局観とはつまり、「全体の流れの中で、各馬の力関係を大枠で把握すること」。もう少し具体的に言うと、以下のような流れに注目するということである。

・競馬界全体の流れ(海外競馬の動向、日本競馬界の潮流やニュース等)
・レースの流れ(レースの傾向や特徴等)
・世代の流れ(世代間の力関係等)
・競馬場の流れ(コースや馬場等の特徴や状態)
・人の流れ(騎手や調教師等の調子やバイオリズム)

レース毎にどの流れに注目すべきか異なるが、これらの流れを常に意識しながら、そのレースにおける全体の設計図を描くということである。全体の設計図を構想せず、1頭1頭の馬の能力や力差等の細かい計算ばかりしてしまうと、肝心の答えはいつになっても見えてこない。

そして、もっと大事なことは、「大局観が論理を超えていくことがある」ということである。私たちが頭で考えるよりも、現実はずっと豊かで複雑だということだろう。将棋や囲碁では「名人に定跡なし」と言うが、つまり名人は一見、論理的には矛盾しているような手(答え)を大局観から発想できるということである。

そうした常識を超えるような手(答え)を勝負どころで思い切って指すためには、勇気と自信が必要である。常識外れの手(答え)というのは、自分でも「どうかな?」と思うような、違和感を伴って見えるもの。そうした手(答え)をあえて指すには、やはり普段からの研究や経験や技術に支えられた自信が必要なのである。

■問い続けること
この連載を通して私が述べたかったことは、競馬という『複雑』なゲームにおいて、私たちの予想する“技術”など取るに足りないものであり、私たち人間は全く無力な存在であるということである。情報を分析するといった科学的な手法によって世界を理解することができると考えることは錯覚であり、世界は理解できないことの方が多いはずである。それを私たち人間の能力の欠如である、と考えることすら傲慢なのではないだろうか。

もし神という存在があるとすれば、それは世界の全てを理解できる者のことであり、それに対して私たち人間は常に「なぜ?」と問い続ける者なのである。しかし、「なぜ?」と問い続け、世界を理解しようと努力することによってこそ、私たちは一歩ずつでも確実に正しい方向に歩んで行くことができるのではないだろうか。21世紀を生きる私たちは、競馬という大海原に浮かぶ小さな舟を、たった今漕ぎ出したばかりなのである。

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ローズSを当てるために知っておくべき3つのこと

Roses

■1■前走オークス組と夏の上がり馬がほぼ互角
過去12年の勝ち馬の前走を見ると、G1オークスもしくは桜花賞以来の馬が9頭、条件戦(もしくはG3)からが3頭と、休み明けでも実績馬に分がある。連対馬に手を広げても、G1オークス(もしくはNHKマイル)以来が7頭、条件戦(もしくはG2・3)からが5頭と、こちらはほぼ互角となる。

これは、牝馬は総じて仕上がりが早いということに理由があるだろう。この時期であれば、基本的には夏にレースを使っていた馬が有利なのだが、たとえ休み明けであっても、春の実績馬がある程度までキッチリと仕上がって出走してくるということである。つまり、春のクラシックを走ってきた実績馬が夏の上がり馬と五分に戦える舞台となっている。

■2■紛れが少なく、内枠有利なコース設定
改修後の阪神1800mは、スタートしてから最初のコーナーまでの距離が長く、直線も長いため、
激しい先行争いもなく、極めて紛れの少ないコースといえる。別の言い方をすると、ごまかしが利かないため、スタミナのないマイラーでは苦しい。また、コーナーを緩やかに回るので、馬群が固まりやすく、外枠を引いた馬は外々を回されやすい。内枠を引いた馬が有利である。

■3■瞬発力勝負に強い馬
改修後の阪神1800mコースの特性上、どうしても道中がスローで、最後の直線に向いての瞬発力勝負になりやすい。そういった意味では、前に行ける先行馬にとって有利となるが、後方からでも瞬発力に優れていれば差し切れる。

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バリバリの短距離馬サドンストーム:5つ☆

■セントウルS
ロードカナロア →馬体を見る
相変わらず、いかにも短距離馬らしい、筋骨粒々の堂々とした馬体を誇る。
怪物だとした昨年の同時期に比べるとやや落ちるが、力は発揮できる出来にある。
Pad4star

ドリームバレンチノ →馬体を見る
いつも良く見せる馬で、特に前躯から首の部分のラインは実に美しい。
表情からはやや気合が入りすぎている嫌いはあるが、レースに行ってどう出るか。
Pad3star

ハクサンムーン →馬体を見る
迫力のある馬体が使い込まれて、研ぎ澄まされてシンプルになってきた。
毛艶も良く、夏の好調をそのまま維持しており、あとは相手関係のみ。
Pad45star

マイネルエテルネル →馬体を見る
胴部には長さがあり、前躯と後躯ともにしっかりと実が入っている。
やや腹回りが淋しい気もするが、3歳馬でこれだけの馬体は完成度が高い証拠。
Pad3star

サドンストーム →馬体を見る
バリバリの短距離馬といった馬体で、少しでも距離が短いほうがいい。
前走で大幅に馬体重が減ったが、馬体を見る限りは絶好調と言ってもよいだろう。
Pad5star

■京成杯オータムH
レオアクティブ →馬体を見る
絶好調だった前走時の勢いをそのまま持ち込んだような、研ぎ澄まされた馬体。
古馬になって、肉体的にはかなり安定してきたので、あとはレースの流れが向くか。
Pad3star

フラガラッハ →馬体を見る
体調は少しずつ下降線を辿っているのではと思わせる首からの細さがある。
それでも仕上がり自体は悪くはないので、この馬も展開さえ向けば力は出せる。
Pad3star

ダノンシャーク →馬体を見る
今年の春にあった馬体の成長がウソのように、以前の幼さが戻ってきている。
休み明けをひと叩きして、筋肉のメリハリと馬体の長さが増すことを期待したい。
Pad3star

エクセレントカーヴ →馬体を見る
牝馬らしい線の細さが残っているが、どこと言っては欠点のないまとまった馬体。
ダイワメジャー産駒にしては、各パーツに長さがあり、距離は延びて良さが出そう。
Pad3star

ルナ →馬体を見る
母父の影響が強く出ているのだろうが、パワーというよりは、切れ味を感じさせる。
馬体はふっくらとして、柔らか味もあり、体調は良さそう。
Pad4star

インパルスヒーロー →馬体を見る
休み明けとは思えない毛艶の良さで、春シーズンの疲れはすっかり取れた。
まだ前後のバランスは悪いが、夏を越して成長著しく、この秋の活躍に期待が持てる。
Pad4star

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R.I.P.トウカイテイオー

Tokaiteio by 三浦晃一

トウカイテイオーは、私が初めてリアルタイムで観た日本ダービーの勝ち馬である。つまり私は、アイネスフウジンの逃げ切りは観ておらず、中野コールも知らない。どんなオールドファンであれ、どのダービーからは観ていて、どこまでは観ていないという境目があるはずで、私にとっては、それがトウカイテイオーの日本ダービーであった。間に合ったというべきであろう。最後の直線における、あの弾むようなフットワークを生で観ることができたのだ。おかげさまで、当分の間、日本ダービーを勝つことのすごさや難しさが分からなかった。それぐらい、トウカイテイオーは軽々とゴールを駆け抜けた。

ところが、日本ダービー後に骨折が判明してからは、すべてが一変し、己の肉体を傷つけることと引き替えに大きなレースを勝つようになった。日本ダービーまで6連勝した頃の天真爛漫なトウカイテイオーは、もうそこにはいなかった。3歳の秋を全休し、翌年の春にターフに戻ってきたが、天皇賞春ではメジロマックイーンに完膚なきまでに叩きのめされた。秋の天皇賞ではハイペースに自ら巻き込まれるようにして惨敗した。それでもあきらめず、気力を振り絞ってナチュラリズムを競り落としてジャパンカップを勝ったが、続く有馬記念はメジロパーマーの大逃げの前に成す術もなく敗れてしまう。11着という屈辱的な着順。端正な顔立ちや気品のある肉体と、レースに行って走る姿の壮絶さとのギャップが美しく際立っていた。

それから丸1年が経ち、誰もがその存在を忘れかけていた頃、トウカイテイオーはひっそりと帰ってきた。1993年の有馬記念、1番人気に推されたのは、クラシック戦線で活躍し、菊花賞を楽勝して勢いに乗る3歳馬のビワハヤヒデ。その鞍上には、かつてのパートナーであった岡部幸雄騎手がいた。若さと勢いに優るビワハヤヒデを岡部騎手が選んだのは当然のことだった。当時の調教技術を考えると(今でもこの記録は破られていないのだが)、中363日という長期休養明けの馬が、ぶっつけでG1レースである有馬記念を勝てるわけがなかった。

最後の直線、ビワハヤヒデに外から並びかけたトウカイテイオーの姿が視野に入った瞬間、そこにいるはずのない者がそこにいたような、見てはいけないものを見てしまったような、背筋が震える感覚を味わった。そして、なぜか、あのキンシャサの奇跡と同じだと思った。

1974年、アフリカはザイールのキンシャサ。徴兵制を忌避したことでタイトルを剥奪され、最盛期を無為に過ごさざるを得なかったモハメド・アリは、3年間という長いブランクの果てに、7歳年下で37戦無敗34KOという強打を誇るチャンピオン、ジョージ・フォアマンと雌雄を決することになった。峠を越したアリに対し、若さと勢いに優るフォアマンの勝利を疑う者はほとんどいなかった。試合もそのように進んでいった。

しかし、サンドバックのようにパンチを打たれ続けながらも、ロープを背にして、アリは耐えに耐えた。そして、攻め疲れが出てきたジョージ・フォアマンの一瞬の隙を突き、わずか5発のパンチでチャンピオンをマットに沈めたのだ。なぜ若き強打のチャンピオンのパンチをあれだけ受けても、アリはリングに立っていられたのか。まさかの敗北を喫したフォアマンは、のちにこう語った。

「戦う目的があったからだ。それさえあれば、人はどんな苦しみにも耐えられる。アリは、当時の私にはない何かを持っていた。彼には死んでもいいというだけの理由があったのだ」

トウカイテイオーにも戦う目的があったのだろう。メジロマックイーンにいつか雪辱を晴らすためだったかもしれないし、父シンボリルドルフの後継者としての意地、もしくは日本ダービー馬としての矜持だったのかもしれない。ひょっとすると、体内に流れる悲運の名牝ヒサトモの血が騒いだのかもしれない。そうでなければ、1年という長いブランクを経て、一旦はへこたれそうになりながらも、ゴールまで残り数十メートルであのビワハヤヒデを競り落とすなんてあり得ない。彼には死んでもいいというだけの何かしらの理由があり、だからこそどんな苦しみにも耐えられたのだ。

安らかに、トウカイテイオー。

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京成杯AHを当てるために知っておくべき3つのこと

Keiseihaiautumnh

■1■内枠を引いた逃げ・先行馬有利
過去9年のレースラップを見てみると、道中で速いラップを刻み続けるだけではなく、前が止まりにくいことを意識して各馬が良いポジションを取りに行くため、前半が後半に比べて速い前傾ラップになることが多いことが分かる(下記)。

12.9-11.2-11.6-11.5-11.6-11.6-11.0-11.4(47.2-45.6)S
12.1-11.2-11.1-11.3-11.5-11.7-11.5-12.9(45.7-47.6)H
12.4-11.1-10.8-11.0-11.4-11.8-11.6-11.9(45.3-46.7)H
12.7-10.9-11.5-11.2-11.5-11.5-11.6-11.7(46.3-46.3)M
12.2-10.1-10.5-11.2-11.9-11.9-12.2-12.1(44.0-48.1)H
12.7-10.5-10.9-11.2-11.5-11.6-11.8-11.9(45.3-46.8)H
12.4-11.6-11.4-11.7-11.4-11.2-11.3-11.8(47.1-45.7)S
12.0-11.0-11.0-11.1-11.5-11.7-11.8-11.8(45.1-46.8)H
12.2-10.9-10.9-11.1-11.1-11.2-11.5-11.8(45.1-45.6)M

前傾ラップになって前に行った逃げ・先行馬にとっては苦しい展開になるにもかかわらず、逃げ・先行馬が残って上位を占めることが多い。それだけ馬場が絶好であるため、前が簡単には止まらないということである。ペースが速くなることを承知で、それでも逃げ・先行馬を狙うべき。もちろん、中山の1600mコースは内枠有利が定石で、逃げ・先行馬が内枠を引けば大きく有利になることは間違いない。

■2■瞬発力ではなく持続力が問われる
4月以降の開催となるため、野芝の養生期間が長く、根がしっかりと張った野芝100%の極めて軽い馬場で行われる。そのため、スタートからゴールまで速いラップが刻まれ、一瞬の脚ではなく、どれだけスピードを維持できるかという持続力が問われるアメリカ型のレースになりやすい。アメリカ血統の馬、ノーザンダンサー系(特にノーザンテースト、ダンチヒ)の馬が、意外な好走を見せるものここに理由がある。

■3■牡馬優勢
同じ日に阪神で行われるセントウルSとは対照的に、牡馬が【10・10・10・97】と牝馬【2・2・2・24】を数の上で圧倒し、勝率・連対率でもやや優勢となっている。過去12年で牝馬の勝ち馬はキストゥへヴンとザレマのみで、連対馬に拡げてみてもシャイニンルビーとアプリコットフィズにすぎない。前述のとおり、どれだけスピードを維持できるかという持続力が問われるアメリカ型のレースになりやすいため、一瞬の脚で勝負したい牝馬にとっては苦しい戦いになる。

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集中連載:「複雑系の競馬」第8回

Hukuzatukei09■「ゆらぎ」の意識的導入
次に、②「ゆらぎ」を意識的に導入する、ということは一見「ゆらぎ」を抑えるという提案に矛盾するように思えるが、ここでは意識的にということがミソになる。いくら紛れのないコースを選択し、単勝で賭けることによって「ゆらぎ」を抑えることに成功しても、それで『複雑』な現象を私たちが完全に支配したということにはならない。むしろ、それでもコントロールできない領域のほうが圧倒的に大きいはずである。

『複雑』な世界を完全にコントロールしようというのは、人間の傲慢でしかない。コントロールできない領域に限っては、いっそのこと何も考えずに『複雑』という波に身を任せてしまおうという逆転の発想が、「ゆらぎ」を意識的に導入するということの本質である。「ゆらぎ」を完全に支配しようとするのではなく、必ず生じるものとして意識的に導入することによって逆に利用するのである。

それでは、どのように「ゆらぎ」を意識的に導入し、利用するかというと、「ゆらぎ」があること(予測できないと思われる結果が出ること)をあらかじめ想定(期待)して、予測を立てるのである。具体的に述べると、たとえば紛れの多いコース設定で行われるレースにおいては、あえて人気のない馬(人気薄の馬)を狙って賭けるということである。

ブラックボックスのたとえをもう一度使って説明すると、ブラックボックスにノイズ(「ゆらぎ」)の大きいAが入っていく場合、出てくる時にはBとなって現れる可能性が高いと思われている(思っている)状況でも、あえて可能性が低そうなCという形で現れるという状況を想定(期待)して予測を立てるのである。

ブラックボックスの中で大きな「ゆらぎ」が生じ、紛れが起こることをあらかじめ想定した上で、確率が高そうに見えるBではなく、確率が低そうに見えるCを意識的に選択する。選択したあとは、ブラックボックスの中で「ゆらぎ」が生じ、結果としてCというかたちで現れることを期待して待つ。

たとえば、秋華賞というG1レースを例に取ってみると、このレースは京都の2000m(内回り)という非常に紛れの多いコースで行われる。つまり、ノイズ(「ゆらぎ」)の大きい入力ということになる。それに加えて、未知の要素が多い3歳牝馬戦というレースの性格上、このレースは荒れる(あり得そうもないことが起こる)ことが多いと考えられる。

そういった状況において、あえて人気のない馬に賭けてみるのである。もし甲という馬と乙という馬でどちらを買おうか決めかねている場合に、甲は人気があり、乙は人気がないとすると、あえてそこで乙という馬を選択する。あくまで判断基準は、自分にとってどちらが勝ちそうかではなく、どちらが人気かということである。

なぜなら、人気の有無というのは、その馬が勝つということがあり得そうかどうか(勝つ可能性)を判断している唯一の客観的な基準だからである。そして、賭けるという事の性質上、人気がない方を選択して当たった場合には、より大きな報酬を得ることにもなる。

乙という人気のない馬を意識的に選んで馬券を買ったら、あとはレースの結果を待つのみ。レースで紛れが生じ、人気のある甲が力を出せず、人気のない乙がレースの流れに乗って大駆けをしてしまうことを期待しながら待つのである。

あり得そうもないことが起こる状況(荒れる設定のレース)において、あり得そうな結果(人気のある馬)を選択して賭けるのは効果的ではない。もし人気のある甲が順当に勝ってしまった場合は仕方がないだろう。それはあくまでも結果であって、レースの前における選択が間違っていたということにはならない。

一見極めて受け身の姿勢を取っているようであるが、『複雑』な現象の中で「ゆらぎ」があることを想定し、利用しようとしている限りにおいては、極めて積極的な姿勢であると考えることができる。

(次回へ続く→)

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セントウルSを当てるために知っておくべき3つのこと

Centauruss

■1■内枠の逃げ、先行馬
阪神の開幕週ということもあり、馬場の傷んでいない内の経済コースを通られる馬は当然ながら有利になる。また、馬場が軽くて前が止まらないことや、阪神1200mコースは最後の直線が356mと比較的短く、逃げもしくは先行馬にとって有利なレースとなる。内枠に入った逃げ・先行馬がいたら、とりあえず狙ってみるのも面白い。

11.8-10.5-11.1-11.1-11.4-11.9(33.4-34.4)H
12.3-11.1-11.2-11.4-10.5-11.7(34.6-33.6)S
12.2-10.8-10.9-11.0-11.2-12.2(33.9-34.4)M
12.0-10.2-11.1-11.7-12.0-11.6(33.3-35.3)H
12.2-10.5-10.7-10.9-11.1-11.7(33.4-33.7)M
12.0-10.7-11.2-11.5-10.8-11.8(33.9-34.1)M
12.2-10.6-11.3-11.3-11.0-12.1(34.1-34.4)M
12.0-10.3-10.9-11.0-11.2-11.9(33.2-34.1)M

■2■牝馬の活躍
過去10年間において、牡馬(セン馬含む)が【3・4・6・80】とわずかに3勝(連対率8%)に対し、牝馬は【7・3・3・35】と7勝(連対率21%)を挙げ、圧倒的な成績を残している。サマースプリントシリーズの最終戦であり、スプリンターズSの前哨戦でもあるという、複雑な思惑の絡んだレースではあるが、夏競馬の勢いそのままに牝馬の活躍が目立つ。開幕週で馬場が軽いということが理由のひとつであろう。

■3■夏場に使っていた馬
        勝ち馬          前走時期
平成12年 ビハインドザマスク   8月20日
平成13年 テネシーガール     7月1日
平成14年 ビリーヴ          8月17日
平成15年 テンシノキセキ      8月10日
平成16年 ゴールデンキャスト   8月29日
平成17年 ゴールデンキャスト   8月28日
平成18年 シーイズトウショウ   8月27日
平成19年 サンアディユ       8月12日
平成20年 カノヤザクラ       7月20日
平成21年 アルティマトゥーレ   7月19日
平成22年 ダッシャーゴーゴー   8月15日
平成23年 エーシンヴァーゴウ   8月14日
平成24年 エピセアローム     8月19日

過去13年の勝ち馬は、全て7、8月の夏場にレースを使っている。9月のこの時期は、中央開催に戻ってきてはいるものの、まだまだ暑く、休み明けの馬は調整が難しい。どれだけ力のある実績馬であっても、仕上がり途上の段階で、重い斤量を背負いながら、いきなりトップギアでの走りを期待するのは難しい。ここをステップにスプリンターズSに向かう馬VS夏競馬を使ってきた馬という構図になるが、このレースに限っては後者が有利。実績馬よりも、夏場を使っていた馬の方に妙味がある。舞台が阪神に移ったとはいえ、夏競馬の延長線上にあると考えるべきである。

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