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◎ローマンレジェンド

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今年のJCダートには、アメリカのベテランジョッキーであるゲイリー・スティーヴンス騎手が騎乗しますね。ケンタッキーダービー、プリークネスS、ベルモントSの3冠レースを3回ずつ制覇し、BCカップやドバイワールドカップなど、世界の大レースをことごとく勝ってきました。日本では1991年のゴールデンフェザントの直線一気が印象的なレースですね。これまで2度の現役引退から返り咲き、今年はBCディスタフとBCクラシックを連日で勝利するなど、衰えることを知りません。

今年で50歳になるスティーヴン騎手ですが、雑誌「PEOPLE」の「世界で最も美しい50人」の1人に選ばれたことがあります。そのえもいわれぬ立ち振る舞いや醸し出す雰囲気ゆえだと思いますが、ジョッキーが美しい人として選出されることが、日本人の私にとっては不思議な感覚です。かつて安藤勝己騎手がデットーリ騎手のことを、「男でも惚れてしまいそうな雰囲気を持っていて、サインをもらおうかと思った(笑)」と語っていたように、超一流のジョッキーは腕だけではなく、その独特の雰囲気も大切だということでしょうか。

馬は騎乗する人間の本質を見抜きます。恐ろしいほど、瞬間的に。ある人が跨ると全く動かない馬が、別の人が乗るとスッと動いたりすることがあります。もちろん騎乗技術の問題もあると思いますが、それ以上に、言葉にできない何かを馬は背中に感じるのです。どう表現すればいいのか分かりませんが、まあつまり雰囲気というかオーラのようなものです。それまで全く走らなかった馬が突然走ったりするのは、ごく一握りのジョッキーだけが持つオーラを感じ取り、走る気になるからでしょう。

たとえば、2002年のJCダートではデットーリ騎手が跨ったイーグルカフェはまるで別馬のようでした。それまでは追い込み馬というイメージでしたが、スタートから行く気満々で先行し、直線に向いても手応え抜群で、最後は内を突いて先頭でゴールしました。それまでのイーグルカフェの走りを知っている日本の競馬ファンは度肝を抜かれたものです。その次の日に行なわれたジャパンカップでもファルヴラヴに騎乗して連日のG1を制覇するという離れ業を演じ、レース後の私は放心状態で開いた口が塞がらなかったのを覚えています。

今年のJCダートはどんな騎手がどんなレースを見せてくれるのでしょうか。JCダートの勝ちポジは内の2、3番手です。力が一枚上の馬であれば、2、3番手の外を回して押し切ることができますが、基本は内の2、3番手を走ることができる馬が有利になります。本命は最高の枠を引いた◎ローマンレジェンドに打ちます。今年の春シーズンは昨年の疲れが抜け切らず、らしからぬレースを繰り返しましたが、完全に休養を挟んだことで立て直すことができたようです。前走の走りには、そんな兆候が見て取れました。

具体的に言うと、連勝が途切れたレース(昨年のJCダート)の次(東京大賞典)は疲れが出てしまうので普通は負けるものですが、ローマンレジェンドは勝ってしまったことが尾を引いていました。この理屈は先週敗れたゴールドシップにも当てはまります。天皇賞春で連勝が途切れた次の宝塚記念も負けておかしくなかったのですが、そこを無理に勝ってしまったことによる反動が今年の秋に噴出しています。ホッコータルマエにも同じことが言えて、南部杯で連勝が途切れてしまいガタっと崩れてしまっても不思議はないのですが、前走のJBCクラシックを勝ちました。負けるべきレースで負けなかったツケはどこかで回ってくるものです。今回勝つことがあれば本物、というか相当に強い馬ですが、実はかなり苦しいレースを強いられるはずと私は考えています。

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「プロフェッショナル馬券戦術ライブ」CDを発売します。

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およそ1年ぶりになりますが、「プロフェショナル馬券戦術」ライブCDを発売します。「ガラスの競馬場」を立ち上げた時から、いつかはやりたいと思い続けてきた、競馬における具体的な馬券技術についてのライブです。前作の「21世紀の馬券戦略」が競馬の大枠を捉えた馬券の賭け方、考え方の戦略だとすると、「プロフェッショナル馬券戦術」ライブは、その名のとおり、より実践的な馬券戦術です。

今から振り返ってみると、かなりマニアックな内容まで話しているというのが正直な感想です。実践的なノウハウから、知っておかねばならない細かな知識まで、特に「ラップ(ペース)」、「馬場」、「コース」、「馬の適性」に焦点を当てて話しています。競馬予想における断片をよくぞここまで拾い集めたと自分でも感心してしまいます。基本的なところから応用編まで、私の知っている限りのことをお話していますので、競馬中級者の方から上級者まで、楽しみつつ学んでいただけるような内容になっています。

以下は、ライブ参加者の方々から頂いた感想になります。 *○○のところは隠そうとしているわけではなく、これからCD等を聴いていただく方の楽しみを奪わないようにとの配慮からです。

レベルを測るものさしとして優れているかもしれません
レース○○○でラップを比較する視点。前後半3ハロンの合計タイムから馬の実力を測る視点で見ていましたが、レースレベルの比較というのも面白いですね。緩みのないラップよりも、○○○のラップ差の方がレベルを測るものさしとして優れているかもしれません。
S.A様

これが最善の方法ではないかなと思いました。
ラップ分析で全体を○○○に○○○考えるのは理にかなった方法であって、現在のレースラップしか公表されない状況ではこれが最善の方法ではないかなと思いました。また機会があれば参加したいです。
Mr.Honma様

別の視点から予想法を聞くことができて面白かった
ラップの基本的な考え方を学ぶことができました。走法の考え方や概念が参考になりました(○○○○○○○○○がピッチ走法だとは知りませんでした)。長距離でも走れるのですね。別の視点から予想法を聞くことができて面白かったです。
M.N様

ラップの原則を参考に予想に取り入れたい
ラップは先行馬のもので参考にしづらいと思っていました。今回のラップの原則を参考に予想に取り入れたいと思います。次回も参加したいです。今後もよろしくお願いいたします。
萩本様

新しい発見もあり、ためになりました
自分の競馬歴の中で既に知っている内容も多かったのですが(いつもブログを拝見させていただいていますので)、調教の15-15の意味や重馬場でのプラス能力、パワー、瞬発力、手軽さの微妙な違いなど、新しい発見もあり、ためになりました。
中島様

今迄はレース全体のラップは気にしていなかった
ラップからのレースレベルの判断は参考になりました。今迄はレース全体のラップは気にしていなかったので、使ってみたいと思っています。
H.T様

レースのレベルをつかむために活用していきたい
今まではラップタイムをどのように活用すればいいのか分からず新聞に出ている上がり3ハロンタイムをチラッと見る程度でした。レースのレベルをつかむために活用していきたいです。生でいろいろな話を伺えて楽しかったです。また機会があれば参加させていただきたいと思います。
S.S様

自分なりに取り込んでいきたい
ラップの○○○○の考え方、見方は参考になりました。自分もラップを意識し始めた時期なので、本日の話は自分なりに取り込んでいきたいと思います。今日も参考になる話ありがとうございました。血統面でのアプローチについて何かお話しをいただければありがたいです。
黒木様

ラップの新たな読み方が分かり試してみたい
レースへの適性を見極めるの部では、予想をする事よりも、レースを楽しく見れるポイントを教えていただいたと思っています。ラップからレースレベルを判断するの部では、ラップの新たな読み方が分かり試してみたいなと思います。今回も楽しかったです。オフシーズンにでも時間を増やしたライブをしていただけたら嬉しいです。
T.M様

明日の予想がとても楽しみになりました
嶋田功、ダービーの話は知らず、明日の予想がとても楽しみになりました。他にも開幕内枠=買いのように方程式として最近考えていたことを論理的に話されていたので、とてもためになりました。とてもよかったです。またキカイがあれば参加したいです。
T・H様

おもしろくなりそうな考え方が思い浮かんだ
ラップを一杯見ていて、おもしろくなりそうな考え方が思い浮かんだのでちょっと調べてみたいと思います。あとそれに関係して、瞬発力と持続力の定義で新しい考え方が浮かんだので、また言える時がくればいいんですが…。まとまるかどうか。基本的なところが大変参考になり、改めて気付く事が多かったです。ありがとうございました。
M様

ラップに関する考え方が変わった
ラップに関する考え方が変わり、レースレベルの判断基準がわかりました。枠順の有利不利が細かくわかりやすく今まで以上に馬券購入の検討に組み込みたいと思います。とても参考になりました。これからも続けてください。
K・M様

今まで私にない知識だった
○○○のラップによるレースレベルの分析が非常に勉強になりました。今まで私にない知識だったので参考にしたいです。とても楽しい時間を過ごさせていただきありがとうございました。
H・I様

レースレベルを判断するは少し難しかった
ラップからレースレベルを判断するは少し難しかった。メンバーにもよるので、いちがいに言えることではありませんが、注意してレースを観たいと思います。
K・K様

見る時のツボやコツが分かってきました
昔、なんとなくみていたレースも、新たなる知識を加えて見直すと非常に新鮮でした。また、ラップの見方もこれまで何となく数字を眺めているだけでしたが、見る時のツボやコツが分かってきました。ただ基準のタイムが頭に入っていないと瞬時に判断することが難しい。まだまだ奥深いと感じました。
T・S様

遠方から来た甲斐がありました!
コーナーでの遠心力の話が初めて聞く話だったので、とても参考になりました。とても楽しかったです。遠方から来た甲斐がありました!これからも頑張ってください。
K・S様

走法のところが面白かった
ラップという言葉はブログでも良く目にすることばですが、どうしたものだかさっぱり?でした。1回聞いただけではすべてわかる訳ではないですが、なんとなく初歩的、基礎的なことは理解できたような気がします。第2部は文化系の人間でもわかる内容で、今まで何となく知っていたことがよくまとめられていて理解を深めることができました。走法のところが面白かった。
K・H様

幅を広げて楽しみたい
まだ一部の馬券の買い方しか分からず、初心者なのに、3連単ねらいばかりで、当たる時はそこそこですが確率が低い状態です。もう少し幅を広げて楽しみたいと思います。
K様

3時間半があっという間
遅くまでお疲れ様でした。そして、ありがとうございました3時間半があっという間に過ぎてしまいました。ラップタイムの話しは興味深く聴かせていただき、大変為になりました。勝負に負けても、ラップ○○○○のタイムにより次のレースで勝てる可能性があることが分かった。大変参考になりました。今後もライブがあれば参加したいと思います。
T・H様

ビックリした
○○○○ラップによる考え方は初めて知った。ビックリした。勉強してみたい。あっという間に時間が過ぎてしまった。22時までというので長すぎると思っていたが、全然違った。ビデオの活用とかも良かった。来て良かった。
Y.H様

ジグソーパズルの大変重要な1ピースになりました
まず、私に1番役にたったのはラップのところです。実は、去年の今頃から興味をもちだしまして、分析していました。そのころは上がり3ハロン重視で特に最後の1ハロンを重視していました。たいがい、最後の1ハロンは減速するものですがたまに加速したり、最後の2ハロンと同じだったり、減速値が少ないレースがあるのに気がつきました。今はそこから自分なりのアレンジを加えてようやく自分なりの形がみえてきました。そこに治郎丸さんのラップの解説が自分とってタイムリーでした。「○○の○○○○○○が○○○に倍になって返ってくる」この言葉は、私にとって競馬いうジグソーパズルの大変重要な1ピースになりました。話はここでコスモバルクばりにによれるのですがJCのアルカセットの解説がすばらしかったです。今年のJCを見るうえでもちょっとだけプロっぽく見れました。デットーリポジションっていい言葉ですね。東京D2100には横山典ポジションもありますよね。彼は東京D2100に乗せれば世界1うまい騎手です。JCDは阪神にいっちゃいましたが・・・○○ポジションて使えますよね。例えば秋天のスペシャルウィークポジションとか。少し生意気いいますと今後、治郎丸さんが言った言葉を世間の人が使うようになればいいなと思います。ぜひそういう言葉をつくって下さい。
I様

「プロフェッショナル馬券戦術ライブ」CDの内容は以下の通りです。

Disc1 ラップからレースレベルを判断する(55分)
■ラップの原則
■理想的なペース配分とは?
■武豊騎手の「1馬身下げると2馬身前へ」
■ダイワスカーレットの秋華賞
■ラスト3ハロン、中盤などを切り取ってしまうことの怖さ
■柴田政人騎手の対角線理論
■キングカメハメハVSディープインパクト(ラップ編)

Disc2 ラップからレースレベルを判断する~レースへの適性を見極める(48分)
■サイレンススズカとディープインパクトはどっちが強かった?
■今だからできる、サイレンススズカの天皇賞秋の結末予想
■サラブレッドの能力を形成する4大条件とは?
■瞬発力型、持続力型なんて本当にある?
■メジロマックイーンのジャパンカップ
■テイエムオペラオー、アドマイヤベガ、ナリタトップロードをグラフにしてみると…
■グラスワンダーはどんなコースを得意としたか?

Disc3 レースへの適性を見極める(37分)
■ハーツクライが逃げられるようになった理由
■差し馬が有利なコースなどない!?
■首の使い方のうまい馬、下手な馬
■かき込みの強い馬はどんなコース、馬場で力を発揮するのか?
■一本の線の上を走る馬ベガ
■遠心加速度は2倍3倍ではなく2乗3乗
■出走表でまずどこを見るか?
■ローカル競馬場には勝ちパターンがある
■嶋田功騎手とデットーリ騎手

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Sityou(MP3形式、3分40秒)

ライブCDの内容は、CD3枚(合計140分)と当日使用したレジュメになります。

私個人の時間的な都合で大変申し訳ないのですが、今回は20部限定とさせてください。料金は3500円(税込み・送料、代引き手数料無料)でお分けいたします。お支払い方法は代金引換になります。これだけの内容量なのに安くて心配と思われる方がいらっしゃるかもしれませんが、情報商材ではありませんので、ひとりでも多くの皆さまに聴いていただきたいという思いを込めています。早めになくなってしまうことが予想されますので、ご希望の方は今すぐお申し込みください。

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プライバシーポリシー特定商取引に基づく表記もご覧ください。

お申し込み方法
Step1_2メールフォームにてお申し込みをしてください。
*SSLに対応しておりますので、個人情報の保護も万全です
*個人情報を第三者に開示をすることは決してありません。

Step2_2お申し込み確認メールが届きます。

Step3_2お届け先住所にライブCDが届きます。
*代金引換ですので、ライブCDをお受け取りの際に料金はお支払いください。

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追伸
このライブで私がお話ししているのは、決して必勝法ではありません。こうすれば絶対に当たるという方法などないのです。しかし、ひとつひとつの馬券技術や知識が全く役に立たないかというと、そうではありません。今までに知らなかった技術や知識を得ることで、それだけ決断をする根拠や裏づけが増えるということであり、また当然のことながら、予想をする際の精度や深み、そして楽しみが変わってきます。たとえ基本的なことであっても、意外と知らないで予想をしていることは多いものです。 1年に1度のチャンスですので、ぜひ聴いてみてください。

また、質問メールも受け付け致します。このライブCDを聴いて頂いて、分からなかったこと、もっと知りたいこと等、もしありましたら私宛のメールにてドシドシ質問してください。喜んでお答えいたします。皆さまからのご感想もお待ちしております。(glassracetrack@ymail.plala.or.jpまで)

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雄大で迫力十分なベルシャザール:5つ☆

ホッコータルマエ →馬体を見る
馬体全体からは、ダート馬らしからぬ伸びやかさ、スマートさが伝わってくる。
筋肉のメリハリという点ではやや物足りないが、豊富なスタミナを感じさせる。
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エスポワールシチー →馬体を見る
全盛期の迫力には到底及ばないが、8歳馬とも思えない柔らか味のある馬体。
気持ちさえ戻ってくれば、卓越した能力を持っているのでチャンスはあるはず。
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ブライトライン →馬体を見る
茄子に楊枝を挿したような、いかにもマイラーといったコロンとした体型。
距離には不安は残るが、毛艶は良く、好調を維持しているのは確か。
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ニホンピロアワーズ →馬体を見る
立ち姿に力感がないは、膝が曲がっているのはこの馬の特徴で問題はない。
特に強調材料はない馬体だが、昨年とほとんど同じレベルの馬体に仕上がった。
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ベルシャザール →馬体を見る
若駒の頃から雄大で迫力十分な馬体を誇示していたが、さらにパワーアップした。
あばらが浮いて、前後躯にしっかり実が入り、仕上がり状態も非の打ち所がない。
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ワンダーアキュート →馬体を見る
腰高に映っていた馬体は影を潜め、余分な筋肉が削がれたコンパクトな馬体。
この時期、年齢にして、毛艶も良く、レースを使われつつ、安定した出来を誇っている。
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テスタマッタ →馬体を見る
筋肉のメリハリに欠け、フェブラリーSを勝ったときの馬体から衰えは隠せない。
気性的には落ち着いた部分もあるだろうが、このメンバーではさすがに苦しいか。
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ナイスミーチュー →馬体を見る
若駒の時に比べて、6歳になってずいぶんと馬体が立派になり成長してきた。
それに伴い表情も大人になり、この馬としては今が完成期か。
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ローマンレジェンド →馬体を見る
ややバランスが悪いのではと思わせるほどに、胴部に伸びがある体型。
ひと叩きされて毛艶も良くなり、前後躯にしっかりと実が入ってきて万全の出来。
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グレープブランデー →馬体を見る
冬場ということもあるが、毛艶が冴えずに、フェブラリーS時の迫力に欠ける。
もうひと絞りできそうな腹構えでもあり、レースまでにどこまで絞れるか。
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グランドシチー →馬体を見る
コロンと映る体型で、スタミナには不安があり、一瞬の脚を生かしたレースが合う。
陽の当たり方もあるが、毛艶が素晴らしく、このレースに向けて完璧に仕上がった。
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阪神ダート1800m

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スタートしてから1コーナーまでの距離は303mと長くも短くもない。向こう正面からジワジワと下り、最後の直線に坂が待ち構えている。最後の直線に坂があること以外、形状や大きさが京都のダートコースに似ている。芝コース同様に、1~2コーナーはスパイラルカーブでペースが一旦落ちる、3~4コーナーは複合カーブでスピードが出やすい。

1コーナーまでの主導権争いは厳しく、外からも先手を奪いたい馬が殺到することになる。少頭数だとあまり関係ないが、多頭数になると逃げ、先行馬は内枠の方が先手を取りやすい。基本的には逃げ、先行馬が有利だが、クラスが上がってペースが速くなると2着争いに差し馬が来ることもある。騎手にとっては乗りやすく、どの馬にとっても力を発揮しやすい舞台となる。

ただ、無理に先行したり、右回りのコーナーを曲がりきれない外国馬の挙動には注意が必要か。

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世界の果てまで

Japancup2013 by M.H
ジャパンカップ2013―観戦記―
まさかのエイシンフラッシュが逃げ、前半の1000mが62秒4、後半が58秒1だから、昨年以上の究極のスローペース。まるでヨーロッパの競馬のようであり、馬には我慢できる精神力、そしてジョッキーには馬をガッチリと抑えて脚を溜める技術が問われることになった。馬の力や体調如何はあるにせよ、R・ムーア騎手、W.ビュイック騎手、C.ウィリアムズ騎手、J.スペンサー騎手といった外国人ジョッキーが、混戦の中で上位を占めたのはそういうことだ。浜中俊騎手は日本人として唯一食い込んでおり、肉体的にも技術的にも、海外に通用する若手騎手であることを図らずも示してみせた。

勝ったジェンティルドンナは、好スタートからエイシンフラッシュを見る形で追走し、最後の直線に向くと早め先頭で押し切った。欲を言えば、もう1頭分、内のポジションを走りたかったはずだが、トーセンジョーダンが思わず先行してきたことで、少し外を回る形になった。それでも、エイシンフラッシュを交わすときに久しぶりに見せた、あのスッという一瞬の脚は健在であった。今年の春シーズンは、昨年秋の激走の反動が少なからずあったが、疲れが抜けて、気力が戻ってくれば、牡馬さえも横綱相撲で退けてしまう世界レベルの実力の持ち主である。内外離れたことで際どくなったが、馬体が併さっていれば、世界の果てまで行っても抜かれることはなかった。

R・ムーア騎手は、なんとか仕事をやり遂げたという気持ちだろう。最後は冷や汗ものではあったが、これだけのスローペースに惑わされることなく、道中はガッチリと馬を抑え込んで、最後の直線で力を爆発させた。簡単そうに見えても、並のジョッキーであれば持っていかれていたかもしれないし、馬とケンカして脚を溜めることができなかったかもしれない。そういった意味では、(これだけのスローになることを予測していたわけではないだろうが)乗り替わりはプラスに転じた可能性はある。さすが世界の名手という手綱さばきであった。

デニムアンドルビーは斤量が好走の主な理由である。もともと今年の3歳牝馬世代の中では、メイショウマンボに引けを取らない、もしくはそれ以上の走力の持ち主だが、小さい馬体がネックとなってきた。今回は53kgという(馬体重の12%をやや超える程度の)斤量に恵まれたおかげで、このメンバーに入ってのパンチ力不足を補うことができた。もちろん、浜中俊騎手の馬を抑える技術、追う技術が高い次元にあることもデニムアンドルビーの好走に貢献したことも確か。今後、G1レースを勝ち切るためには、もう少し馬体重を増やしてパワーアップする必要がある。

ゴールドシップは気持ちが走る方に向いていない。馬群から離れて追走し、内田博幸騎手に追っつけられても反応しなかった。さすがにここまで動かないと、ジョッキーとしては成す術がない。気持ちで走るタイプだけに、気力が戻ってくれば、有馬記念はあっさりということもあるはず。エイシンフラッシュはまさか逃げることになるとは思わなかったが、それはM・デムーロ騎手も同じだろう。いつもより前のポジションを取ろうと思ったことが裏目に出てしまった。レース全体としては、この馬向きの展開になっただけに、最初からガッチリ抑える競馬に徹していればチャンスは大きかったはずである。関係者にとっては悔やんでも悔やみきれないレースだろう。

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JCダートを当てるために知っておくべき3つのこと

Jcdirt

■1■スピード&器用さ優先
かつて行われていた東京競馬場の2100mダートというコースは、スピードだけで押し切ることは難しく、マイラータイプの馬にとっては厳しい条件であった。2000mまでならゴマカシが利くが、わずか100mの違いでマイラータイプの馬はバテてしまうのだ。もちろん、スピードがなければ速いペースについて行くことはできないが、勝ち切るためにはそのスピードを支える豊富なスタミナが必要であった。

しかし、舞台が阪神1800mダート変わったことにより、東京の2100mダートほどにはスタミナが要求されなくなった。もちろん、速く厳しいペースになるので、スピードだけでは押し切れないが、どちらかというとスピードに富んだマイラータイプの馬にとって勝つチャンスが訪れるということだ。そして、4つコーナーと小回りコースということを考えると、勝ち切るためには上手く立ち回れる器用さも求められる。

■2■関西馬有利
ただでさえ西高東低の状況が続く中、開催競馬場が関東から関西に移った以上、関西馬にとって条件はさらに有利になった。長距離輸送を考えなくてよい分、あと1本追えたり、また手加減なしに攻める調教を施すことが出来るだろう。ダート競馬はどの馬も最後はバテて、それでもそこからもうひと伸びすることを求められるので、輸送を考慮した軽い仕上げではなく、ビッシリと仕上げられた馬でないと苦しい。もちろん、阪神ダート1800mを乗り慣れた関西のジョッキーが乗るということもプラスになる。

■3■3歳馬にとっては厳しい戦い
阪神競馬場に開催地を移した2008年より、3歳馬の斤量が55kg→56kgとなった。11月から12月に開催時期が変更されたことによる措置だろうが、この1kgが3歳馬にとっては大きな負荷となる可能性は高い。たとえ日々成長著しい3歳馬とはいえ、この時期に歴戦のダート古馬とぶつかるのに1kgの斤量差は少ない。現に2008年はカジノドライブが6着、サクセスブロッケンが8着と大敗した。この2頭が翌年明けのフェブラリーSで1、2着したことからも、3歳冬の時点で古馬と戦うことの厳しさが分かるだろう。
注)2013年度は12月1日開催のため3歳馬は55kg

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◎ジェンティルドンナ

Japancup10

潮の満ち引きや月の満ち欠けがあるように、サラブレッドの体調にもバイオリズムがあります。そのことが昨年は良かったけど今年は悪かったり、春シーズンは不調だったが秋シーズンは絶好調のような形で表に出てくるのです。昨年秋に牝馬3冠を達成し、返す刀でジャパンカップを制したジェンティルドンナが、今年はドバイでは人気に応えられず、宝塚記念ではゴールドシップにねじ伏せられたのも当然といえば当然ですし、昨年の有馬記念で古馬を相手に強烈な捲くりを披露したゴールドシップが、天皇賞春ではまさかの凡走をし、荒れ馬場の宝塚記念を強引な位置取りで勝ったものの、秋緒戦の京都大賞典では惨敗を喫してしまったもの納得です。

日本の競馬において、春と秋にG1レースが組まれている以上、その年の前半(春シーズン)と後半(秋シーズン)という形での対比が可能です。その中で、宝塚記念は鍵を握るレースになります。なぜなら、6月最終週という、前半シーズンのラストに組まれている番組だからです。この宝塚記念を勝つためには、それ相応の仕上げを施さなければならず、6月後半で100%に仕上がった馬が十分な休養を取って、秋シーズンに向けて調整をすると、どうしてもピークは後ろ倒しになってしまうのです。だからこそ、宝塚記念を制した馬が天皇賞秋を好走した例はほとんどありません。間に合わないというのが正直なところです。

そう考えていくと、ジェンティルドンナとゴールドシップの2頭の比較ということであれば、前者に分があることが分かります。ジェンティルドンナの春シーズンの結果が思わしくなかったのは、昨年秋の疲れを引きずっていたからで、決して力負けではありません。むしろ、そのような状態で、ドバイシーマクラシックを2着、宝塚記念を3着した実力を評価すべきでしょう。宝塚記念後には十分な休養を挟んで、天皇賞秋からの始動にしたのも頷けます。休み明けでしたらか、ジャスタウェイの激走に屈したのは仕方ないとして、この秋の最大目標であるジャパンカップには完調で出走できそうです。バイオリズム的にも、ここでは負けられない、負けたくないはずですね。

ゴールドシップは気持ちの強さで走るタイプですので、精神面でのバイオリズムにも注目すべきです。宝塚記念はやや無理強いされて走った感もあったので、そのツケがこの秋に噴出しているのかもしれません。ここも凡走して、気力が戻ってきた有馬記念で好走というのがパターンですが、逆に無理をしてジャパンカップで走ってしまうと、今度は有馬記念で思わぬ凡走があります。そういう裏腹なところのある馬ですね。速い時計や速い上がりに対応できないということではなく、本質的には気持ちで走るタイプだからこそ、気力を出し切った後の反動が出るということです。

ジャパンカップの勝ちポジは、東京2400mの勝ちポジと同じく、中団の内です。スタートしてから第1コーナーまでに、内ラチ沿いを確保することが重要です。どの馬もどの騎手も内に殺到するので、外枠から発走する馬が内ラチ沿いを走るのは困難で、基本的には内枠からスタートを切れる馬が狙い目となります。実力上位3頭の中では、勝ちポジを走れるのはジェンティルドンナかエイシンフラッシュでしょう。エイシンフラッシュは枠なりで勝ちポジにドンピシャですし、ジェンティルドンナは自分よりも内からスタートする馬たちよりも先行力があるので、少し切れ込む形でエイシンフラッシュのひとつか2つ前の内を確保できるはずです。どちらも勝ちポジを走れそうである以上、前走(天皇賞秋)のハイペースを前で受けて、勝ち馬以外には先着を許さなかった◎ジェンティルドンナの方がややスタミナ面で分があるとみて本命を打ちたいと思います。

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グッドルッキングホース、エイシンフラッシュ:5つ☆

エイシンフラッシュ →馬体を見る
グッドルッキングホースであり、良く見せないときは少ないが今回は抜群。
筋肉の柔らか味とメリハリがあり、表情が調子の良さを物語っている。
Pad5star

ゴールドシップ →馬体を見る
馬体的には好不調の波の少ないタイプで、今回もふっくらして疲れはなさそう。
宝塚記念で目一杯の走りをしたメンタルの反動が癒えているかどうか。
Pad4star

ジェンティルドンナ →馬体を見る
3歳時に比べて、馬体が薄くなってしまったように映り、力強さが感じられない。
昨年の激走や海外遠征の疲れは取れたはずで、もう少しふっくら見せても良い。
Pad3star_2

アンコイルド →馬体を見る
夏場から使い込まれているにもかかわらず、毛艶も筋肉のメリハリも素晴らしい。
胴が詰まっている馬体だけに、距離延長はプラスには働かないが、調子は良い。
Pad4star

トーセンジョーダン →馬体を見る
毛艶も冴えず、良かった頃のはち切れそうな馬体にはまだ戻っていない。
もう少し、順調に使えるようになり、しっかり調教を積めるようになれば。
Pad3star_2

アドマイヤラクティ →馬体を見る
ごく平均的な馬体であり、これといった欠点もないシンプルな構造を誇る。
無駄がないため距離は長いほどロスがなく、この馬の力は出し切れる舞台。
Pad3star_2

ルルーシュ →馬体を見る
馬自体は悪くはないが、寒くなってくると調子を落とすタイプか毛艶が冴えない。
馬体全体のシルエットは相変わらずで、やや重心が低いが、バランスは悪くない。
Pad3star_2

ナカヤマナイト →馬体を見る
冬場にして光輝く毛艶を保っているように、この馬なりに体調は良いはず。
筋肉のメリハリという点では有力馬たちに劣るが、仕上がり自体は悪くない。
Pad3star_2

デニムアンドルビー →馬体を見る
ふっくらと映り、筋肉の質も柔らかくて、いかにも走りそうな馬体。
馬体重がもう少し増えてパワーアップすれば、このメンバーでも通用する。
Pad3star_2

ヴィルシーナ →馬体を見る
春当時に比べて、やや筋肉のメリハリという点では落ちてきている。
馬体全体に力強さは出て来ているので、もう少し負荷を掛けられれば仕上がる。
Pad3star_2

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違和を感じてこそ

Jiromaru

1990年に競馬を始めた私が、初めて観たジャパンカップはベタールースンアップが勝ったジャパンカップでした。ベタールースンアップのジャパンカップと覚えているとおり、その不思議なニュアンスの馬名と最後の直線での風車ムチが強烈な印象を私に残したのです。当時は枠連の時代でしたので、2着に入った栗毛のオードという馬のこともよく覚えていますね。3着はカコイシーズでしたか。とにかく、ジャパンカップというレースは、ものすごい違和として私の中に飛び込んできたのでした。

あれから23年が経ち、ジャパンカップで違和を覚えることはなくなってしまいました。いつもの日本競馬の延長線上にある、予定調和的な、実に平板なレースになったのですが、それは日本競馬のレベルアップの賜物であり、悲しむべきことではないのかもしれません。が、それでも、せめてジャパンカップぐらいは、いつもとは異なる風景を見たいと思うのは私だけでしょうか。海外の各国から有名無名の強豪が集う、見たことがないものを見られるような、そんなジャパンカップを観てみたいものです。

ジャパンカップに世界の一流馬たちが来なくなったのは、もちろん日本馬が強くなったというのが理由のひとつですが、その他、レース時期や検疫の問題などもあります。そして、最大の理由としては、レースの性質が他国とは決定的に異なるからです。昨年のジャパンカップを思い出してもらっても、上位4頭までの上がり3ハロンが32秒台という競馬。ジャンティルドンナやオルフェーヴルに勝つためには、32秒5ぐらいの脚を使って上がらなければならない計算になるのです。凱旋門賞馬であったソレミア陣営は、レース後にものすごい違和を覚えたのではないでしょうか。

ジャパンカップが(いや、もしかすると日本競馬が)特殊なレースである以上、海外の競馬関係者はどう考えるかというと、ジャパンカップに出走するぐらいなら勝てる条件のレースに出走するとなります。分かりやすくいうと、無理ゲーには参加しないということです。日本の競馬関係者が凱旋門賞に出走するように、高い壁だからこそ挑戦する、あきらめずに挑めばいつかチャンスはあるとは考えないのです。それは凱旋門賞とジャパンカップというレースの格の違いという面はあるかもしれませんが、これだけジャパンカップも高額な賞金を用意している以上、つまりはレースの性質の問題が大きいはずです。

そう考えると、オルフェーヴルの凱旋門賞2着2回、ジャパンカップ2着は偉業と言って良いのだと思います。この2つのレースの性質の違いを知っていればいるほど、オルフェーヴルという馬の凄さが分かるということです。昨年も今年の凱旋門賞でも、当時私がジャパンカップで外国馬に抱いた違和と同じように、ヨーロッパの競馬関係者にはオルフェーヴルは違和として感じられたはずです。特に昨年の凱旋門賞の直線の脚なんて、見たことのない切れ味として映ったのではないでしょうか。また、オルフェーヴル陣営にとっては、今年の凱旋門賞のトレヴの強さは違和だったはずです。そうやって違和を感じることでこそ、人も馬も強くなっていくのかもしれませんね。


もう20年以上前にオセアニアではこういう追い方が主流だったんですね。

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東京芝2400m

Tokyo2400t

スタンド前からの発走で、スタート地点から第1コーナーまでの距離は349mと平均的な長さ。第1コーナーまでの距離が十分にあるため、無理な先行争いはあまりなく、1コーナーまでには大方の位置取りは決する。コース幅も広く、コーナーも複合カーブであり、直線も長いという全くごまかしの利かないタフなコース設定となっているため、力がなければ勝ち切ることはできない。

直線が長いという意識が各騎手に働くため、どの馬も道中無理をせず折り合いに専念する。そのため、スローペースになり、最後の直線での瞬発力勝負になりやすい。瞬発力に欠ける馬では苦しく、末脚に自信のある差し馬にとっては十分に能力が発揮される舞台である。

以上のことから、東京の2400mを勝つためには、「折り合いがつくこと」「瞬発力があること」「スタミナがあること」という3つの条件を満たしていることが望ましい。まさに、2400mがチャンピオンディスタンスと呼ばれるゆえんを体現しているコースと言えるだろう。

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パーフェクトライド


マイルCS2013―観戦記―
ダッシュ良く飛び出したコパノリチャードに後続が一斉に続き、凝縮した馬群のまま最終コーナーまで進んだ。前半の半マイルが46秒8、後半が45秒6と、前後半の落差が1秒2もある、マイルのG1レースにしてはかなり遅いペース。これ程までの後傾ラップは、カンパニーが勝った2009年のマイルCSぐらいしか記憶にない。あの時は逃げたマイネルファルケが2着に粘り、勝ったカンパニーは好位のインを進んでいたように、今年も基本的には内ラチ沿いを走った先行馬たちにとって有利なレースとなった。

そんな流れの中、後方からラスト3ハロン33秒3の末脚を使って差し切ったトーセンラーは、このメンバーでは力が一枚上であった。さすがオルフェーヴルやゴールドシップ、フェノーメノらと覇を競ってきただけのことはある。これぐらいスタミナと底力に支えられた馬がマイル戦に出走してきたら、単なるマイラーでは歯が立たない。初めてのマイル戦でも引っ掛かる姿を見せていたように、肉体的にも気持ちの面でも、陣営がトーセンラーをマイル仕様に造り変えてきたことが分かる。中距離以上になると、前述の馬たちとの底力の差が出てしまうので、今後はマイル路線を歩むのが正解だろう。

武豊騎手は見事にトーセンラーを勝利に導いた。なだめるのに苦労するぐらいの行きっぷりで、最後の直線で弾けそうな手応えを感じていたからこそ、終始落ち着いて騎乗することができたはず。特筆すべきは4コーナーの回り方。スローペースを知って、少しでもロスを減らしたいという思いからか、ふた呼吸ほど仕掛けるタイミングを我慢し、直線に向いてから斜に進路を取るように外へ出した。道中の馬の抑え方といい、コーナリングや進路の取り方といい、ゴールする瞬間をマックスのスピードにもっていく追い出しといい、全盛期を彷彿させるパーフェクトライドであった。

内から伸びたダイワマッジョーレは、この馬の持てる力を発揮しての2着。少しずつ成長を遂げているし、常に全力を出し切るのがこの馬の良さ。ややズブいところがあるので、距離はマイル以上の方が合う。ペースが落ち着くことを読んでいたのか、枠順を活かしたかったのか、スタートから積極的に出していった蛯名正義騎手のポジショニングも光った。敢えて言うならば、第4コーナーを回ったところで、一瞬内を突こうとして前が詰まったことが勿体なかった。あそこは内が閉まると判断するべきであったはず。

1番人気に推されたダノンシャークは、最後まで差を詰めているが勝ち切れず。外枠だったこともあり、終始馬群の外を回されたことも響いて、人気に応えることはできなかった。福永祐一騎手もソツなく乗っているが、これ以上の着順に持ってくるのは難しかっただろう。いずれにせよ、ダノンシャーク自身がワンパンチ足りないということである。これからは関西の競馬場でマイル前後の距離を使いながら、馬体を増やしていくことを主眼に置くべき。そうすれば、G1レースには手が届かなくても、重賞の1つか2つは確実に勝てるはず。

初の全国リーディングを目指す川田将雅騎手が騎乗したクラレントは、直線で追われるも意外と伸びずに失速してしまった。道中で舌がハミを越していたように、レースに集中できていなかったようだ。得意とするスローの流れになっただけに、今回は中間の調整に狂いがあったのではないだろうか。驚かされたのは、ほぼ最後方から5着に突っ込んだドナウブルー。あれだけ使い込まれながらも、ここに来て馬体が充実してきている。血統は侮れない。

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ジャパンカップを当てるために知っておくべき3つのこと

Japancup

■1■日本馬のレベルアップ
ジャパンカップで最も大きな問題となってくるのが、外国馬と日本馬の比較である。近年は完全な日本馬の優勢であり、日本馬が1~3着だけでなく、掲示板を独占することがあっても驚かなくなってきた。ここ十数年で、生産、調教の技術が飛躍的に向上したことによって、日本の競走馬のレベルそのものは、海外のそれと比較しても同等かそれ以上のところまで上がってきている。

日本国内における一流馬であれば、海外に出ていっても十分通用することは、古くはジャックルマロワ賞のタイキシャトル、凱旋門賞のエルコンドルパサーから、インターナショナルSのゼンノロブロイ、アメリカンオークスのシーザリオ、メルボルンCのデルタブルース、そしてハーツクライ、ディープインパクト、そして最近でいうとナカヤマフェスタやオルフェーヴルまで多くのG1ホースらが示してくれた。もちろん自分の土俵(日本の競馬)で戦うのであれば、堂々と胸を貸すぐらいの気持ちで立ち向かうことができるはずだ。

外国馬に関する情報は極めて少なく、日本の馬場で一度も走ったことがない馬の実力を推し量ることは、はっきり言って非常に難しい。それでも、ひとつだけ大きなものさしを示すとすれば、「力をつけた日本馬に地の利がある以上、外国馬は余程の実力、実績を持った馬でないとジャパンカップで勝ち負けにはならない」ということになる。日本の軽い馬場が合いそうだとか、招待されたからなどというレベルの外国馬では勝負にならないところまで日本馬のレベルは上がってきている。
ちなみに、外国馬に関して述べると、海外遠征未経験馬は疑ってかかるべきである。今回のジャパンカップ挑戦が初めての遠征になるような馬では、よほど能力が抜けていないと極東の地での激しい戦いを勝つことは出来ない。ヨーロッパの馬でヨーロッパの外に遠征した経験がない馬も同じである。

■2■凱旋門賞、ブリーダーズC馬は消し ジャパンカップの前にはヨーロッパで凱旋門賞、アメリカでブリーダーズカップとG1レースの中のG1レースが行われている。海外の馬は当然そちらを目標に出走するため、ジャパンカップにはピークを過ぎた状態で出走してくることが多い。

特に、凱旋門賞、ブリーダーズCを勝った馬は、ほぼ間違いなく調子落ちでの出走となるはず。ピークの仕上げで臨まなければ、凱旋門賞やブリーダーズCといった大レースは勝てないため、勝った勢いでジャパンカップに挑戦してきても、結局、状態は下降線を辿ることになるのだ。ブリーダーズカップを勝ったコタシャーン、凱旋門賞を勝ったエリシオ、モンジュー、デインドリーム、ソレミアなどがあっさりと敗れてしまったのは、明らかにピークを過ぎた状態で出走してきたからである。また、凱旋門賞を勝つ馬は、深い芝で走れるだけのパワーとスタミナが勝っている馬である(今年の凱旋門賞は別)。軽い芝でスピードと瞬発力を要求される日本の競馬には合わないことが多いだろう。また、ブリーダーズCを勝った馬はローテーション的に厳しい。死力を尽くして大レースを勝った後に、遠征を含めて、もうひとつG1レースで勝つことは難しい。

逆に言うと、凱旋門賞、ブリーダーズCで負けてしまった馬の巻き返しは期待できるということだ。

■3■迎え撃つのは4、5歳馬
過去10年の勝ち馬は、4歳馬が4勝、続いて5歳馬が3勝、3歳馬は2勝、6歳以上の馬はわずかに1勝となっている。ジャパンカップのレベルが上がったことにより、肉体的に最も充実する4、5歳馬が圧倒的に有利なレースとなった。百戦錬磨の外国馬を迎え撃つのは日本の4歳馬という図式が成り立つだろう。

また、ジャパンカップを勝ち切るためには高い壁があって、日本馬、外国馬に関わらず、連対率が50%を切るような馬では厳しい。高い競走能力と、どのような状況や環境にも対応できる資質の持ち主であることが問われるのだ。

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◎ダイワマッジョーレ

Milecs

今年のリーディング争いはずいぶん白熱していますね。ここに来て福永祐一騎手が頭ひとつ抜け出しましたが、最後まで誰が勝つか分かりません。11月16日現在で6位の戸崎圭太騎手ぐらいまでは、逆転のチャンスがあるように見えます。その中でも、現在108勝を挙げて3位の川田将雅騎手が抜け出して、福永祐一騎手に迫るのではないかと私は予想しています。というのも、トップ6のジョッキーの中で、川田将雅騎手の勝率0.164と連対率0.301が最も高く、そこに福永祐一騎手(勝率0.157、連対率0.284)を逆転するチャンスが僅かにあると考えています。

今年のマイルCSの小粒なメンバーを見渡してみると、なんだかリーディングの行方を左右しそうな気がしてきます。現在、全国リーディング1位の福永祐一騎手は1番人気のダノンシャーク、2位の浜中俊騎手はスワンSを逃げ切って勢いのある3歳馬コパノリチャード、3位の川田将雅騎手は3番人気のクラレント、関東の内田博幸騎手こそ騎乗していませんが、戸崎圭太騎手は安田記念馬であるリアルインパクトに騎乗します。どの馬にもチャンスがありそうで、ジョッキーの腕が問われるレースになりそうです。もしこのレースを勝つことができれば、1勝を積み重ねるだけではなく、大きな勢いを味方につけることになりそうです。

そんな中、若手ジョッキーたちの台頭を抑えようと、2番人気のトーセンラーに騎乗する武豊騎手やダイワマッジョーレの蛯名正義騎手といったベテランジョッキーたちも、虎視眈々と勝利のチャンスを狙っています。世代交代の波に飲み込まれてしまうのか、それともG1レースのような騎手の技術と経験がモノを言うレースではベテラン健在を示すことができるのか。そんな見方もできそうな、今年のマイルCSです。最後の直線での追い比べは見ごたえがありそうですね。

本命はベテラン蛯名正義騎手が跨る◎ダイワマッジョーレに打ちます。マイルCSの勝ちポジは、内の中団ですから、ゲートから出て、枠なりでダイワマッジョーレのリズムで走れば、勝ちポジを走ることができるはずです。レースの流れによっては、自然と少し前のポジションになるかもしれませんが、無理をしてポジションを取りに行く必要はなさそうですね。前走のスワンSの行きっぷりを見ると、武豊騎手のトーセンラーの前にポジションできそうなのも良いです。粘り込みを図る川田将雅騎手のクラレントを捕らえつつ、武豊騎手のトーセンラーや福永祐一騎手のダノンシャークの追い込みを凌いだところがゴール。そんなイメージで仕掛けてくるのではないでしょうか。

昨年の秋から狙っていたダノンシャークに◎を打たなかったのは、休み明け以降の馬体重の変化が理由です。今年に入ってから、せっかく450kg台に成長した馬体が、なぜか京成杯AHでは448kgに減り、さらに富士Sでは436kgとかつての馬体重に戻ってしまいました。前走はさすがに増やして臨んでくるかと思っていたのですが、もしかしたら長距離輸送が苦手なのかもしれませんね。関東の競馬場でレースをすることのダメージが大きいのではないでしょうか。大久保調教師が大事に育ててきた、能力も操作性も高いマイラーですから勝ってもらいたい気持ちはありますが、ワンパンチ足りないかもしれないと評価を一枚落としました。

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マイラーへと造り変えてきたトーセンラー:5つ☆

トーセンラー →馬体を見る
若駒の頃も全体のバランスは素晴らしかったが、ここに来て力強さが増した。
筋肉のメリハリがあり、ややコロンと映る体型はマイラーへと造り変えてきた感がある。
Pad5star

ドナウブルー →馬体を見る
この時期にして毛艶が良く、調子が良かった頃の筋肉の柔らか味を取り戻してきている。
表情からも精神的な落ち着きが伝わってくるようで、この馬としての力は出し切れるはず。
Pad3star

カレンブラックヒル →馬体を見る
腰高の体型は相変わらずだが、古馬となり、休養をはさみつつ、馬体に厚さを増している。
休み明けとは思えないほど毛艶が良く、馬体もきっちりと仕上がっている。
Pad4star

コパノリチャード →馬体を見る
前走は展開に恵まれて逃げ切ったが、このメンバーに入るとやや幼さを感じさせる。
前後躯にはしっかりと実が入っており、もう少し馬体が枯れてくるとさらに走るようになる。
Pad3star

ダイワマッジョーレ →馬体を見る
この馬は4歳馬にしては馬体が幼く、よく言えば、成長途上でこれから活躍する馬である。
前躯に比べてやや後ろが弱く、G1クラスのメンバーではワンパンチ足りない印象を受ける。
Pad3star

サダムパテック →馬体を見る
胴部から手脚に至るまで、身体全体の各パーツに長さがあり、決してマイラーではない。
とはいえ、気性的にムラがあるためか、使える脚に限界があり、距離はマイルがベストか。
Pad4star

ダノンシャーク →馬体を見る
関東に長距離輸送があるとこたえるのか、前走も大幅に馬体重を減らしていた。
パッと見た感じ、後躯に物足りなさを感じさせ、もうワンパンチほしい馬体ではある。
Pad3star

クラレント →馬体を見る
胴部には十分な長さがあっても、脚が短いため重心が低く、やはり適距離はマイルか。
前後躯にしっかりと実が入っており、毛艶、筋肉のメリハリともに素晴らしい。
Pad45star

グランプリボス →馬体を見る
馬体が枯れてきており、良い意味でも悪い意味でも、大きな変化は感じさせない。
毛艶は滑らかで、全体的にもまとまりがあり、この馬の力を発揮できる仕上がりにある。
Pad4star

ダークシャドウ →馬体を見る
表情を見る限り、前走を回避したアクシデントの影響はなさそうで安心した。
絶好調時と比べると迫力不足は否めないが、相変わらず立派な馬体を誇っている。
Pad3star

マイネイサベル →馬体を見る
腰高の馬体からは、一瞬の切れ味を想像させる、いかにも牝馬らしいマイラーである。
毛艶はイマイチだが、表情には気合が漲っていて、乗り方次第では上位も可能である。
Pad3star

リアルインパクト →馬体を見る
この馬も胴部が長いが、手脚が短く、重心の低さはマイラーのそれ。
腹回りにやや余裕を感じさせるが、古馬のマイラーらしい、力強さのある体型。
Pad3star

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京都芝1600m

Kyoto1600t1

向こう正面の直線を2コーナー側に延長したポケットからのスタート。第1コーナーとなる3コーナーまでの距離は711mと長く、逃げ馬が気分よく行ってしまうとオーバーペースになりやすい。しかし、3コーナー過ぎてからは下り坂となるため、多少のハイペースで行ったとしても、前もなかなか止まらない。結果として、平均ペースのレースになりがちで、実力どおりの決着となることが多い。力さえあれば、展開にはあまり左右されることのないコースといえる。

京都の1600mコースには内回りと外回りがあり、G1であるマイルチャンピオンシップは外回りを使って行われる。外回りコースは、4コーナーで内回りコースと合流するため、内にポッカリとスペースが開きやすい。そのため、直線で前が詰まる心配がほとんどなく、差し馬にとっては安心して乗れるコースである。

第1コーナーまでの距離が長いため、枠順による有利・不利はほとんどない。あるとすれば、最初の直線において、ポケットの直線から本線に入る際、わずかに内の馬が窮屈になることぐらいか。とはいえ、1番枠でない限り、ほとんど気にする必要はないだろう。

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メイショウマンボに乗っているときが一番上手い。


エリザベス女王杯2013―観戦記―
ハナを切ったエディンに続く先行集団がごった返し、中団以降との間にパックリと間が開くという珍しい展開でレースは進んだ。中盤のペースは緩み、前後半に分けてみても、前半1000mが62秒7、後半が60秒4というスローに流れた。それでも、前に行った馬も後ろから差して来た馬も好走しており、道中のポジションというよりは、重馬場の巧拙とスローペースの我慢比べにおける精神力が問われたレースであった。

秋華賞からの連勝となったメイショウマンボには強いのひと言しかない。どんな距離でも、確実に末脚が切れる。スタートしてからの前進気勢にも優れているし、道中で折り合いを欠くこともなく、勝負所でゴーサインを出すと体を大きく使って、ゴールまで伸びる。血統も馬体も地味だが、レースに行けば、他馬に付け入る隙を与えない走りをするのだから驚きである。今思えば、フィリーズレビューを勝ったから短距離の差し馬なのではなく、距離延びて良い馬がフィリーズレビューを勝ったということなのだ。今回のレースでも、外を回して早めに動きながらの完勝だけに、もはやジェンティルドンナを脅かす存在に躍り出たと言っても過言ではない。

武幸四郎騎手は、この馬とのコンビで既にG1レース3勝を挙げた。さすがに今回は挑戦者の立場ではなかったのでプレッシャーはあったに違いないが、メイショウマンボの操作性があまりにも良いこともあって、実に冷静に堂々とした騎乗を見せてくれた。内の馬場が重かったため、馬群の外へ出すタイミングだけが唯一の心配材料だったが、馬群が前後に割れた先頭を走ることができたことで、すんなりと外に出すことができた。ひと昔前に、故野平祐二氏が「和田竜二騎手はテイエムオペラオーに乗っているときが一番上手い」と表現していたが、まさに武幸四郎騎手もメイショウマンボに乗っているときが一番上手い。

ラキシスは先行グループから唯一抜け出して連対した。こういった馬場はあまり得意ではないはずだが、最後まで脚を伸ばした走りは今後につながるはず。結果的に3歳世代のワンツーとなり、今年の3歳世代の牝馬の優秀さを示すことになった。もちろん、ラキシスの大駆けの要因のひとつとして、特に今年は乗れている川田将雅騎手の手腕も挙げられる。騎座がしっかりしており、きっちりと馬を追える川田騎手だからこそ、こういった走りにくい馬場でも好走することができた。今年のリーディング争いは、最後には福永祐一騎手との一騎打ちになるだろう。

1番人気のヴィルシーナはいつもの行きっぷりがなく、追い出されてからの反応も今ひとつ。こうした重い馬場ではこの馬の一瞬のスピードが生きない。それでも、これだけ大きく負けた以上、本質的な敗因としては、馬体に余裕がありすぎたということだろう。デニムアンドルビーはいつも通り後方からレースを進め、最後は伸びてきてはいるが掲示板まで。G1レースで突き抜けるためには、もうひと回り馬体に成長がほしいところ。3着に入ったアロマティコは良く伸びてきたが、勝ち馬と同じ脚色になってしまった。道中のポジション次第でチャンスはあったが、本来、良馬場で切れるタイプであり、この馬も馬場に泣いた。

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マイルCSを当てるために知っておくべき3つのこと

Milecs

■1■マイルの連対率は重要な目安
マイルのチャンピオン決定戦である以上、1600mのレースにおける連対率が50%を割っているような馬はチャンピオンとして相応しくない。1600m戦での連対率は、その馬のマイル戦に対する適性を顕著に表すからだ。

大荒れとなった平成7年は、出走馬18頭中、1600mのレースにおける連対率が50%を超えている馬がわずか2頭しかいないというレベルの低いレースであった。その2頭が、安田記念も勝ったトロットサンダーと、なんと大穴のメイショウテゾロである。このことからも、マイルチャンピオンシップにおいて、マイルの連対率がどれだけ重要なデータとなるかが分かる。マイルの連対率が50%を切っている馬は軽視すべきである。

■2■勝つためにはスタミナが必要
京都1600m外回りコースで行われるため、スピードだけでは押し切れないレースである。前4走ともに1600m未満の距離を使っていたスプリンタータイプの馬では、最後の直線でスタミナ切れすることになる。スプリンタータイプの馬では勝ち切ることは難しい。勝つためには、中距離を走り切れるだけのスタミナが必要とされる。1600m以上の中距離レースでの実績は必要。 

■3■サンデーサイレンスの血を引く馬?
過去10年のレースラップ(下参照)を見ても、昔は前半から飛ばす馬がいてハイペースになることが多かったが、ここ最近は、さすがにスローにはならなくても、全体的にフラットな落ち着いた流れになる傾向が強い。1分32秒台後半から33秒前半という全体時計は変わらないということは、前半が厳しい流れになる昔のレースの方がレベルは高かったということになる。

そのため、ズブズブのスタミナ勝負になることは少なく、スッと先行して4コーナーを持ったまま先頭で押し切れるぐらいスピードに富んだ馬、もしくは瞬発力勝負に長けた馬にとっては競馬がしやすいレースになる。デュランダル、ハットトリック、ダイワメジャーと、サンデーサイレンス産駒が5年連続でこのレースを勝ったのも、そういう特性(軽さと瞬発力)こそが問われるからである。もし血統的に狙いを絞るとすれば、ありきたりではあるが、サンデーサイレンスの血を引く馬ということになる。

12.4-10.7-11.3-11.6-11.6-11.2-12.1-12.4(46.0-47.3)H
1:33.3 デュランダル
12.1-11.2-11.6-11.7-11.8-11.7-11.5-11.4(46.6-46.4)M
1:33.0 デュランダル
12.2-10.6-11.4-11.5-11.4-11.5-11.3-12.2(45.7-46.4)M
1:32.1 ハットトリック
12.3-10.6-11.1-12.0-11.5-11.6-11.2-12.4(46.0-46.7)M
1:32.7 ダイワメジャー
12.6-10.6-11.2-12.0-11.6-11.5-11.3-11.9(46.4-46.3)M
1:32.7 ダイワメジャー
12.5-10.6-11.3-11.9-11.6-11.4-11.6-11.7(46.3-46.3)M
1.32.6 ブルーメンブラッド
12.1-10.9-11.8-12.4-11.5-11.4-11.2-11.9(47.2-46.0)S
1.33.2 カンパニー
12.1-10.7-10.9-11.6-11.4-11.1-11.9-12.1(45.3-46.5)H
1.31.8 エーシンフォワード
12.4-10.8-11.2-12.3-11.9-11.8-11.6-11.9(46.7-47.2)M
1.33.9 エイシンアポロン
12.5-11.1-11.4-11.9-11.3-11.3-11.5-11.9(46.9-46.0)M
1.32.9 サダムパテック

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一発あるとすればオールザットジャズ:5つ☆

メイショウマンボ →馬体を見る
牝馬らしいといえばその通りだが、G1をすでに2勝もしている馬とは思えない馬体。
前走を快勝してからもそれほど変化はなく、良くも悪くも平行線の状態で臨めるはず。
Pad3star

ヴィルシーナ →馬体を見る
3歳時から良く見せるタイプであったが、古馬になって馬体が大きく風格が出てきた。
全体的にふっくらとしており、毛艶も良く、最大目標で大きく成長した姿を見せてくれるはず。
Pad45star

ホエールキャプチャ →馬体を見る
この馬は3歳時からあまり良く見せない馬で、仕上がりの良し悪しが表に出にくい。
馬体のバランスはさすがG1馬であり、全体に伸びがあって距離延長は問題ない。
Pad4star

レインボーダリア →馬体を見る
昨年に比べると、力強さは増しているが、筋肉に柔らか味が失われつつある。
表情からは素直さが伝わってきて、折り合いがつく、距離が延びて良いタイプである。
Pad3star

ハナズゴール →馬体を見る
古馬になっても感じさせた線の細さが少しずつ解消されてきているが、それでも細い。
使い詰めで精神的にきつくなった時期もあったが、今の表情を見る限り立ち直っている。
Pad3star

ラキシス →馬体を見る
ディープインパクト産駒らしい、線の細さが漂いながらもピリッとした馬体だが、やや幼い。
現時点では力強さに欠けるため、このメンバーでどこまで通用するかが問題だろう。
Pad3star

デニムアンドルビー →馬体を見る
馬体重の割にはどっしりとしていて、重心が低く、筋肉質のパワータイプの馬体。
前走と比べてもふっくらとしていて、道悪を走った反動のあった前走よりも体調はアップしている。
Pad4star

オールザットジャズ →馬体を見る
立ち姿には力強さが漲っていて、毛艶も良く、馬体全体のバランスも素晴らしい。
表情も落ち着いていて、体調は最高潮と、一発あるとすればこの馬だろう。
Pad5star

エディン →馬体を見る
牝馬らしい線の細さはあるが、コンパクトにまとまった馬体に欠点はない。
尾離れが良く、この馬なりにトモに実が入ってきている証拠である。
Pad3star

マルセリーナ →馬体を見る
一旦スランプに陥ったが、立ち姿には力感があり、桜花賞を勝ったときの体調に戻った。
馬体全体を見ると、筋肉量が多く、マイラーであることは否めないため距離はやや不安。
Pad3star

アロマティコ →馬体を見る
前躯には力強さがあるが、夏場を使ってきた影響か、それに対して後躯が薄く感じる。
馬体全体のシルエットは中距離馬のそれであり、2200mまでは十分に対応できそう。
Pad3star

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忘れえぬ名勝負

Jiromaru

誰にとっても、忘れられない名勝負がひとつやふたつはあるはずです。ここでいう名勝負とは、レースにおける馬同士の勝負ではなく、レースを予想するにあたっての馬券としての勝負。万馬券を的中させたとか、大勝ちしたとか、そういうことではなく、自分との戦いを制した渾身の予想が現実となったのが名勝負。あのときあんな馬券をよく買うことができたなあと、今から振り返ってみても、自分自身に感心してしまうような予想のこと。もっと言えば、自分を超えた何かが舞い降りてきたとさえ思える現象のことです。

私にとっての名勝負のひとつに、1998年のエリザベス女王杯があります。このレースには、エアグルーヴとメジロドーベルという2頭の名牝が出走していました。ご存知エアグルーヴは、3歳時にはオークスを快勝し、4歳になってからは天皇賞秋でバブルガムフェローとの叩き合いを制し、続くジャパンカップではピルサドスキーの2着、有馬記念では3着と、世界レベルの一流牡馬たちと引けをとらない実力を誇る女傑です。対するメジロドーベルも、関東馬ながらにして阪神3歳牝馬S(今のジュベナイルF)を勝ち、桜花賞ではキョウエイマーチの後塵を拝し2着でしたが、オークス、秋華賞と勝利したほぼ3冠牝馬です。

どちらも世代を代表する名牝でしたが、エアグルーヴが単勝1.4倍、メジロドーベルが4.6倍とオッズには差がついてしまいました。牝馬としてメジロドーベルは向かうところ敵なしですが、エアグルーヴは牡馬をねじ伏せる力の持ち主ですから、当然といえば当然かもしれません。あのバブルガムフェローやピルサドスキーを相手に互角以上に走ってきた牝馬が、前年と同じく、札幌記念を楽勝して牝馬同士のG1エリザベス女王杯に臨んできたのですから、どう転んでも負けようがない、というのが一般的な見解であったと記憶しています。まさに牝馬に負けるエアグルーヴの姿を想像するのが難しいということでした。

ところが私は、エアグルーヴは負けて、メジロドーベルが勝つだろうと考えていました。その理由としては、エアグルーヴが5歳と年齢的にピークを過ぎようとしているのに対し、メジロドーベルはまだ4歳と充実しているため逆転が起こるのではないかということでした。実に単面的というか、単純な考えではありますが、当時20代前半であった私にとっては、絶対にそうであるように思えたのでしょうか。誰もがエアグルーヴが勝つと思っている中、世界中で私だけがメジロドーベルを勝つと信じているような心境でした。そして、その年齢の若者にとっては心臓が締め付けられるような金額を、メジロドーベルの単勝に賭けたのでした。

激しく折り合いを欠いたメジロドーベルが、直線に向いてから、再び内ラチ沿いを伸びて先頭でゴールしたときの私のガッツポーズは、鞍上の吉田豊騎手を上回るものでした。私はあの瞬間、勝負に勝った気がしました。具体的な誰かではなく、世間の考えや空気に流されそうになってしまいがちな自分との勝負に勝った。これまで自分をがんじがらめにしていた常識という不自由さを破った。不遜であることを恐れずに言うならば、競馬の神様に勝った。そんな気さえもしました。若き日々の青臭い想いで一杯のレースですが、今の自分にあの頃に戻ってもう1度メジロドーベルの単勝を買うことができるかと問うと、情けないことにどうにも自信はないのです。若さというのはそういうことであり、成熟するというのはそういうものなのかもしれませんね。今年のエリザベス女王杯は、あのときの名勝負を思い出して、久しぶりに自分と戦ってみようかと思います。

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京都芝2200m(外回り)

Kyoto2200t1

スタンド前からの発走となり、最初のコーナーまでの距離は397mと短くも長くもない。1コーナーまでには各馬の位置取りがスムーズに決まることが多く、コーナーを2つ回って、向こう正面にかけて比較的穏やかにレースが進む。かと思えば、前半から飛ばす馬がいて意外に前半のペースが速くなったりするため、折り合いの難しい馬や器用に立ち回ることの出来ない馬にとっては、勝ち切ることが難しいコースである。

道中がスローの団子状態で流れた場合、外々を回されてしまうと、かなりの距離ロスになってしまう。外を回されやすい外枠よりも、経済コースを進むことができる内枠を引いた馬の方が有利になる。

外回りコースでは、4コーナーの出口で内回りコースと合流するため内柵がなくなり、内にポッカリとスペースができる。そのため、内埒沿いを走っていても前が詰まることが少なく、脚さえ残っていれば確実に馬群を割ることができる。よって、脚を余して負けるということが極めて少ない、実力が正直に反映されるコース設定となっている。

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エリザベス女王杯を当てるために知っておくべき3つのこと

Elizabeth

■1■秋華賞→エリザベス女王杯の連勝は難しい
秋華賞→エリザベス女王杯という路線が3歳の有力馬にとって自然な選択となってきているが、秋華賞→エリザベス女王杯という連勝は難しい。秋華賞馬はエリザベス女王杯でもほぼ1番人気になるが、人気に応えられているとは言い難い。

平成13年 テイエムオーシャン(1番人気)→5着
平成14年 ファインモーション(1番人気)→1着
平成15年 スティルインラブ(1番人気)→2着
平成16年 スイープトウショウ(1番人気)→5着
平成17年 エアメサイア(1番人気)→5着
平成18年 カワカミプリンセス(1番人気)→12着(1位降着)
平成19年 ダイワスカーレット(1番人気)→1着
平成20年 ブラックエンブレム(不出走)
平成21年 レッドディザイア(不出走)
平成22年 アパパネ(1番人気)→3着
平成23年 アヴェンチュラ(2番人気)→2着
平成24年 ジェンティルドンナ(不出走)

秋華賞とエリザベス女王杯の連勝が難しい理由としては、やはり秋華賞とエリザベス女王杯が違った性格のレースになるからだろう。秋華賞は京都2000m小回りコースで行われ、スピードの持続が求められるレースになりやすい。それに対し、エリザベス女王杯は京都2200m外回りコースで行われるため、折り合いとスタミナが要求される緩急のついたレースになりやすい。

また、小回りコースの高低差が3.1mに対し、外回りコースは4.3mと、外回りコースは丘をひとつ越えていかなければならない。そのため、秋華賞とエリザベス女王杯では、200mの距離以上に要求されるスタミナの量が異なってくるのである。

■2■世代交代について
エリザベス女王杯において、世代交代の問題は避けて通れない。一般的に、牝馬は牡馬に比べ、現役の競走馬として活躍できる期間が短いとされる。それは牝馬には血を繋ぐという役割があるからであって、肉体的そして精神的にも競走馬から繁殖牝馬へと変遷していく時期が自然とあるからだ。

ダイイチルビーは4歳時にスプリンターズステークスを制したが、5歳となった翌年は目を覆いたくなるような惨敗を繰り返しそのまま引退していった。その時に、伊藤雄二調教師が言った、「ルビーはもうお母さんの目になっているね」というセリフが印象的であった。肉体的には走れる状態にあったが、精神的にはレースを走り抜くだけの闘争心がすでに失われていたのであろう。

もちろん、馬それぞれにおいてピークは異なってくるので、この年齢以上では走れないというような線引きはできない。ただし、あと2ヶ月も経てばもう6歳馬となってしまう5歳の秋は、牝馬にとって非常に微妙な時期なのではないだろうか。明日にでも、まるで坂を転げ落ちるように競走馬としての能力が衰えてしまう、ギリギリのラインに立っているのである。

衰えゆく5歳馬から、充実の4歳馬、そして更なる上昇が期待される3歳馬への世代交代というクロスオーバーが行われるのがこのエリザベス女王杯である。平成12年から秋華賞が1週間繰り上げられ、エリザベス女王杯までが中3週となった。これにより勢いのある3歳馬の挑戦も増えることからも、5歳馬にとってはさらなる苦戦を強いられることになるであろう。

■3■牡馬と勝負になっていた馬でないと×
牝馬の中でチャンピオンを決める戦いではあるが、牝馬限定戦でずっと戦ってきたような馬では、このレースは勝てない。牡馬との厳しいレースで揉まれ、牡馬を相手に好勝負になっていた馬を狙うべきである。もちろん3歳馬については、牡馬混合戦に出る機会もなかっただろうから、この条件は当てはまらない。

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筋肉のメリハリと柔らか味が素晴らしいムスカテール:5つ☆

■アルゼンチン共和国杯
メイショウナルト →馬体を見る
5歳馬にしては筋肉のメリハリの少ない、幼さを残している馬体。
パワーやスピードには欠けるが、馬体がコンパクトな分、バテない強みがある。
Pad3star

アドマイヤラクティ →馬体を見る
前躯が発達していて、しかも腰高と、典型的なステイヤーの体型とは思えない。
顔つきからおそらく気性的におっとりしているところがあり、それが長距離に合うのだろう。
Pad3star

ムスカテール →馬体を見る
この馬も表情が実に聡明で、肉体的というよりも、気性的に長い距離が合っている。
ややコロンと映る馬体だが、毛艶も良く、筋肉のメリハリと柔らか味が素晴らしい。
Pad5star

ルルーシュ →馬体を見る
前躯から胴部にかけて充実しているが、脚の短さゆえか、全体のバランスが悪く映る。
毛艶も良く、トモの実の入りも良いので、この馬の力は出し切れる仕上がりにある。
Pad4star

ホッコーブレーヴ →馬体を見る
もうひと絞りできそうな馬体だが、立ち姿には力強さが漲っている。
顔つきからは気持ちの強さが伝わってきて、重賞初挑戦でも気後れはしないはず。
Pad3star

サイモントルナーレ →馬体を見る
いかにもゴールドアリュール産駒らしく、無駄肉の付いていない筋力の強い馬体を誇る。
速い時計の出る馬場では分が悪いが、長距離で上がりが掛かるレースになれば。
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■みやこS
ローマンレジェンド →馬体を見る
現時点でも悪くはないが、元々素晴らしい馬体の馬だけに物足りなさは残る。
レースを使われて、筋肉のメリハリが出て、表情が引き締まってくれば万全だろう。
Pad4star

グレープブランデー →馬体を見る
ひと叩きされたが、ややトモの実の入りが物足りず、力強さが感じられない。
毛艶や全身のシルエットは際立っているので、この馬ももう少しで完調に至るはず。
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ケイアイレオーネ →馬体を見る
コロンとして胴が詰まったように映り、パワーはあるが、スタミナという点では疑問。
黒ずんで見える毛艶は素晴らしく、表情も落ち着いていて、体調自体は良い。
Pad3star

ブライトライン →馬体を見る
腰が高いのは腹が巻き上がっているのではなく、体型的なものであり、短距離馬のそれ。
距離延長はプラス材料にはならないが、体調は良さそうなので、内々の経済コースを走れば。
Pad4star

インカンテーション →馬体を見る
胴部に長さがある割に、腰と首の位置が高く、馬体全体のバランスはあまり良く見えない。
顔つきから素直な気性が伺えるので、現時点では素質の高さだけで走っているのだろう。
Pad3star

グランドシチー →馬体を見る
胴部が詰まっているように、馬体的には距離が短い方が力を発揮できるはず。
気性的に後ろから行かざるを得ないのだろうが、あまり外を回してしまうと届かない。
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ナイスミーチュー →馬体を見る
惜敗続きだが、立ち姿には力感があって、馬が自信を失っていないことが分かる。
前後躯にきっちり実が入っているので、末脚が不発に終わることはなさそう。
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「京大式 推定3ハロンEX」

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ハイブリッド競馬新聞の久保和功さんの著作が出たので、久しぶりに馬券の本を読んだ。思い返してみると、半笑いさんと夏目耕四郎さんによる共著「ラップ思考だけで馬券が当たるメカニズム」以来の馬券本だから、およそ2年ぶりになる。馬券本以外ほとんど出版されていないことを考えると、競馬関連の書籍を読むことが昔に比べて極端に少なくなってしまったと感じる。砂が水を吸収するように競馬の本を読み漁っていた20年前とは、悲しいことではあるが、時代も私も変わってしまったということか。

さて、「京大式 推定3ハロンEX」は、前作「京大式 推定3ハロン」の進化バージョンである。推定3ハロンの考え方をご存じない方もいらっしゃると思うので、少しだけ分かりやすく紹介させていただくと、「4角先頭馬」および「上がり最速馬」を買えば馬券でプラスになるのだから、事前にそういった馬たちを見出して馬券を買いましょうという理論である。とはいっても、平たく買うと、「推定前半3ハロン」1位の単勝回収率は94%、「推定後半3ハロン」1位の単勝回収率は88%となるので儲からない。そこでコースや距離などの条件を絞って狙おうというのが本書の狙いである。

たとえば、距離別に「推定前半3ハロン」1位の単勝回収率を見てみると以下のとおり。

1200m 126%
1400m  69%
1600m 105%
1800m  76%
2000m 108%
2200m  52%
2400m  76%

いわゆる根幹距離と呼ばれている距離のレースの回収率は100%を超えていて、非根幹距離のレースは100%を大きく下回っている。かと思えば、2400mのチャンピオンディスタンスは76%と奮わない(他の距離と比べてサンプル数が少ないことを考えると、2400mはもしかすると回収率を上げてくるかもしれない)。いずれにせよ、200m刻みで、前に行った馬が有利になった不利になったりするところが分かりやすいし、興味深い。

ここに競馬場(コース)を加えていくと、さらに詳細な有利・不利が見えてくる。「推定前半3ハロン」や「推定後半3ハロン」が生きる、コース設定ごとのデータは中身を読んでいただくとして、ここでは「推定前半3ハロン」や「推定後半3ハロン」がそれぞれ苦手とする条件のレースを挙げていきたい。

「推定前半3ハロン」ワースト5
1、 中京芝1200m
2、 中京ダ1200m
3、 東京芝2400m
4、 京都芝2200m(外回り)
5、 阪神芝1800m(外回り)

「推定後半3ハロン」ワースト5
1、 中京芝1200m
2、 小倉芝2600m
3、 函館芝2000m
4、 中京ダ1400m
5、 東京芝2400m

なるほどと思わせられるコース設定が多く、そして誰もが驚かされるのは、中京芝1200mはどちらのカテゴリーにおいてもワースト1ということだろう。それだけ逃げ切りも追い込みも難しいコースということである。極端な前残りや極端な上がりの競馬にならない、展開や脚質に大きく左右されないコースであると言うこともできる。同じことは東京2400mにも当てはまり、これらのフェアなコースで勝つ馬は基本的に強いと考えてよいだろう。また、京都芝2200mや阪神芝1800mで逃げ切った馬、または函館芝2000mや中京ダート1400mを差し切った馬は力があると考えることもできる。

その他、個人的には「1m外を回れば何mの距離ロスか?」というコラムが面白かった。3~4コーナーを半径160mの半円だと仮定して計算してみると、1m外を回ると1馬身の距離ロスがあるとのこと。遠心力による馬に対する負荷を考えると、1頭分外を回ることによって失うものは少なくない。ゴール前のハナ差や首差で勝敗が分かれるレースを繰り返しているジョッキーたちが、1頭分でも内を回りたい気持ちが良く分かる。このように自分の感覚と抽出されたデータ(数字)を照らし合わせながら確認し、軌道修正していく役割も本書は果たすことができる。競馬ファンそれぞれの視点から、様々な角度で読める馬券本であった。

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