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ジャパンカップを世界最高のレースへ

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21世紀の最強馬であるオルフェーヴルが引退した。日本の3冠馬でありながら、ヨーロッパの最強馬を決める凱旋門賞を2年連続で2着したのだから、当然の称号と言えるだろう。決して身びいきではなく、外国の競馬評論家でも(少しでも競馬について知っていれば)そう考えるはずだ。過去10年ではシーザスターズかフランケルが文句なしに強いと感じさせられたが、オルフェーヴルはそれ以上である。想像してみてほしい、シーザスターズやフランケルがジャパンカップや天皇賞秋に出走して、2年連続で2着を確保できるだろうか。オルフェーヴルはそれをやってのけたのである。

それだけの馬が結局のところ凱旋門賞を勝てなかった(しかも今年に限っては、完璧なローテーションと仕上がりで臨んでも勝てなかった)のだから、もう日本馬が凱旋門賞を勝つことはできないと考える方が賢明である。いわゆる無理ゲーというやつである。野平祐二さんの頃から凱旋門賞にあこがれ、高い目標を自らに課して、馬づくりに励んできたからこそ、今の日本の競馬の発展があることは間違いない。しかし、そのシンボルである凱旋門賞が今となっては呪縛である以上、いつまでも自虐的に振舞うのではなく、私たちはそろそろ新しい物語を紡ぐべきなのである。

もちろん、種牡馬としての価値を高めるため、日本競馬のレベルの高さを世界に示すためという目的があっての出走はありだろう。その場合は、勝つことだけが至上命題ではなく、負けたから日本の競馬は世界に及ばないという結論にもならない。たとえばオルフェーヴルのように2年連続で2着することができれば、そのサラブレッドとしての資質の高さは分かる人には分かる。もし凱旋門賞というレースを勝つことだけに一点集中するのであれば、ブエナビスタやウオッカのような牝馬を3歳時に連れていくしかない。オークスやダービーを勝ってしまうと疲れが残るので、桜花賞を使ってすぐに海外に移動させて秋に備える。でもそんなこと現実的ではない。

話を戻すと、ひとつの提案はジャパンカップを世界最高のレースにという新しい物語である。いつまでも海外のレースに出向くばかりでなく、世界の最強馬たちにジャパンカップへと挑んでもらうように向きを変えるのだ。ドバイワールドカップがそうなりつつあるように、ジャパンカップを勝った馬こそが最強という価値観の転倒を起こすのだ。夢のような話ではなく、実は茨(いばら)の道である。賞金をさらに高くしたり、1日にジャパンカップ以外の複数のG1レースを開催すればなんて、そんな単純な問題ではない。ジャパンカップを世界最高のレースにするためには、日本の競馬そのものにメスを入れなければならなくなるからだ。

たとえば、検疫の問題。臼井の競馬学校で検疫を受けてから、東京競馬場に移動するのに5日間もかかるなんて、あまりにも長すぎる。そして馬場の問題。日本のターフは管理のしやすさを優先してか、あまりにも硬すぎる。たとえばジャパンカップを勝ったジェンティルドンナの今年の上がり3ハロンは33秒9、昨年は32秒8である。ドンナレースダヨ!と外国のホースマンに言われても返す言葉もない。レースの時計が速すぎるという以上に、馬場が硬すぎることが嫌われているのである。それから厩舎の問題。外国人調教師にも厩舎を開放すべきである。今年の凱旋門賞ではフランスに厩舎を開業している小林智調教師がいたからこそ、オルフェーヴル陣営は万全の出走態勢を整えることができた。日本における調教のノウハウを身に付けた自国の調教師がいれば、なおさら日本における滞在は楽になるはずだ。他にもたくさんあるが、総じて言えば、日本競馬はもっと開かれていかなければならなくなるということだ。それこそが、今後、真の意味での日本の海外への挑戦ということになるのではないだろうか。

Photo by 三浦晃一

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Comments

この問題の背景には日本国自体のガラパゴス化があり、日本の競馬界が日本で世界基準を創れなかった事があるように思います。どうしても後追いになってしまう以上、凱旋門賞の称号からの呪縛から解き放たれないように思います(私もそう)。

一般競馬ファンの我々のところには、検疫の問題等もたまに聞きますが、よく聞くのはやはり馬場を嫌われているという点ですね。
海外の方は非常に馬場に敏感?で、馬場状態で出走を取り消すこともよく耳にします。日本ではあり得ないですね笑

日本の馬場は少し前までどこが芝か分からないような時もありましたが10年、15年前と比べて大きく馬場が変わってきており、緑々とした芝と管理は日本の技術なのかな~と思いながらも硬すぎるという違和感は拭えないままでした(当然今も)。

その頃から馬の故障と馬場の関係性もよく言われだしたようにも思います(直接的な関係かは個人的に微妙と)。

話がそれましたが、世界最強馬というのは凱旋門賞があり、ドバイがあり、JCがある今となってはもう、どのレースに世界最強の価値があるのか分からなくなりますね。
このコラムにあるようにJCだけでなく、日本の競馬がガラパゴス化しないように、海外馬に輸送以外のアドバンテージを与えない仕組みが確かに必要だと思いますね。

そうなる事で、有力な海外馬の参戦が増え、日本の競馬ファンも海外馬に興味を持ち、世界のレースを知り、また新たな視点で競馬を楽しめるようになるかもしれませんね。

長文すみません>\<
競馬が好きすぎるのです、わたくしわ@^ ^@笑

Posted by: 小倉のデビュー戦 | December 28, 2013 at 10:12 PM

お久しぶりです。JCを世界最高の国際レースにするとは大胆な発言ですね笑。先に仰ってた馬場の問題ですがJRAも対策は打ってきてます。現にこの秋冬開催は中京を筆頭に福島を除いて全てある程度時計がかかる馬場になってました(シャンタリングの影響で)。そもそもJRAの馬場保全は間違いなく世界一です。馬場の問題は以前から指摘されJRAもこれならどうだと時計のかかる馬場を作り上げてきました。ですので馬場に関しては本気でやれば改善は可能でしょう。そもそもドバイミーティングやアメリカのブリーダーズカップはエンターテイメント性は確かに高いですが商業というよりスポンサーの力が大きいと思います。寧ろ日本は日本独自の競馬文化を世界に誇っていいんではないかと思います。果たして有馬記念の売上を世界で超えることのできるレースはあるでしょうか?短期免許で来日する外国人の騎手は日本のフェアな競馬に感心するといいます。それはファンがあってのものだからです。以前お話させて頂きましたが日本と欧米の競馬の1番大きな違いはファンの力だと思います(ギャンブルという要素を含めて)。馬主ありきの欧米を全て模倣することなく日本の競馬はこんなにも素晴らしいものなんだ!だからこれだけの売上、賞金、競馬ビジネスが行えるんだと世界に誇っていいんではないでしょうか?話は逸れましたが何も全て世界に合わせることはないと僕は思ったので。長文失礼致しました。

Posted by: ユータロウ | December 28, 2013 at 11:54 PM

小倉のデビュー戦さん

こんばんは。

あらゆる条件が外国馬にとって厳しいことと、馬場等が日本の馬にとって有利に働きすぎることが重なっての今のジャパンカップがあると思います。

外国のホースマンは日本人ほど自虐的ではないので、無理ゲーに乗ってくることはありません(笑)。

私も時計の速い馬場と怪我の相関関係はあまりないと思っています。

硬い馬場と怪我は密接な関係があると思いますが。

どれだけ馬場造園課の方が力説しようと、日本の馬場は馬を走らせてみると硬いと感じるのでしょう。

どこまで世界基準に合わせつつ、ジャパンカップを世界最高のレースに見せるかということが重要になってくるのではないかと思います。

Posted by: 治郎丸敬之 | December 29, 2013 at 10:36 PM

ユータロウさん

お久しぶりです。

私も日本の競馬は最高だと思います。

海外に行って、少し競馬を楽しめば分かりますよね。

それを支えているのは、競馬メディアであったり競馬ファンの層の厚さだったりします。

ただ、それが世界には上手く伝わっていないようです。

ジャパンカップを世界基準に合わせているように見せつつ、世界最強を決定するようなレースに見せる、マーケティングが必要なのだと私は思います。

Posted by: 治郎丸敬之 | December 29, 2013 at 10:40 PM

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Posted by: 3 | December 31, 2013 at 12:27 PM

明けましておめでとうございます。年末年始は家族のいるラスベガスに一時帰国してました。
私は世界の競馬見て回ってます。それで思った事は日本の競馬場は最悪だと言う事。人間第一主義社会日本は馬の事を考えていない。世界は競争馬の負担を考えて優しい競馬場作りをしている。しかし我が傲慢なJRAは 馬に愛情無くただ走る道具としてやたらスピード出る固い馬場にしている。しかも情報開示もしてくれない。これでは世界から馬は集まらない。
忌憚ない意見を言わせて頂いたが事実である。アメリカやフランスの馬主もそう言ってます。
因みにオルフェーブルは世界一強いと言う私の見解に同意してくれました。日本とフランス全く違う馬場、こんなレース出来る馬は世界にいないと。是非種づけしたいと。
年度代表馬は、オルフェーブルと短距離世界一ロードカナロア同時代表にして欲しい。そしてジェントルディーナにも次点以上の勲章を上げたい。

Posted by: ミスターケリー | January 04, 2014 at 01:46 PM

ミスターケリーさん

あけましておめでとうございます。

ここ数年スパムが多く、コメントに今気づきました…

返事が遅くなり失礼しました。

世界の競馬場を見て回ると、その違いが分かりますよね。

私は多くを知りませんが、日本の競馬は素晴らしいところもあれば、売り上げ至上主義なところもあります。

個人的には、総合的には日本の競馬が私は一番大好きです。

アメリカの競馬も楽しかったですし、シンガポールも豪華でエキサイティングでした。

でも、どこの国で一生競馬を楽しむかと問われたら、やはり日本かなと思います(手前味噌ですが)。

私もオルフェーヴルは最強だと思いますし、ロードカナロアと同時代表になってもらいたいと思っていました。

Posted by: 治郎丸敬之 | January 09, 2014 at 09:37 PM

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