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JRA60周年を迎えるにあたって

JRAの2013年の売り上げが2兆4049億3351万3200円と、前年をわずかに上回った(4%増)。これで昨年に次ぐ2年連続での売り上げ増。2012年は東日本大震災の影響があった2011年と比較しての数字だけに、2013年の売り上げ増をもって初めて、久しぶりに売り上げ減に歯止めが掛かったと言ってよい。落ちるところまで落ちたと見るか、さらに底があると見るか、そもそも今までが異常だったと見るか、その人の立場や考え方によって解釈は違うだろうが、私はようやく落ち着くところに落ち着いたと考えている。

かつては売り上げ2兆円を目指してJRAは頑張っていた時代もあった。それを思うと、今の売り上げが決して少ないわけではなく、その過程で膨れ上がってしまった様々なものを維持するためには、売り上げ2兆円では足りなくなってきているというのが現状であろう。いくら売り上げが上がったとしても、その分、広告宣伝費をかけているとしたら、実は何ひとつ根本的な解決になっていないことになる。わずかな光としては、お金をかければ、今年の日本ダービーのように競馬場に人は集まることが分かったぐらいか。

なぜピーク時に比べてここまで売り上げが下がり、競馬ファンが少なくなってしまったのかという話は複雑できりがないので一旦置いておいて、今回はどうすれば売り上げが(たとえわずかでも)アップし、競馬ファン離れを防ぐことができるのかという建設的な提案をしていきたい。もしかしたら分かっているけど現実的にはできないという耳の痛い話かもしれないが、それでもやらなければならないときはいつしか来るだろう。以下3点が、一競馬ファンの私からJRAへの提案である。

1、馬券を4種類に
JRAにとって馬券こそが商品である。商品の種類が多すぎて、既存の競馬ファンもどの馬券を買うべきか分からなくなっている。新規の競馬ファンはなおさらだ。商品の選択肢が多すぎるとお客は何も選ばない(買わない)という選択をする傾向もある。そして、買うにしてもローリスクハイリターン(のように見える)3連単を選択されてしまい、一人当たりの購入単価は減ってしまう。何よりもまず先に手をつけるのは、現在の9種類(単勝・複勝・枠連・馬連・馬単・ワイド・3連複・3連単・WIN5)から4種類へ減らすこと。どの4つを残すかが難しい問題だが、単勝、枠連、馬連、3連単が適当か。

2、競馬場を4つに
これは人が大きく関わる問題だから簡単には行かないだろうが、売り上げの8割近くを占める4つの競馬場(東京、中山、阪神、京都)に絞りつつ、各場の開催日数は増やして行なっていくということだ。競馬ファンの本音としては、2場でも多いぐらいで、3場同時開催はいくらなんでも多すぎる。ひとつのレースについてじっくりと考え、予想する競馬ファンの時間が失われてはならない。その醍醐味を奪ってしまうと、知的ゲームとしての競馬の特徴は消え去ってしまう。

3、30代を訴求対象へ
以下のグラフは、拙ブログの読者の年齢別である。昨年(2013年)1年間の読者を対象としているだけに、かなり精度の高い数字であると考えられる。この結果にはさすがに驚かされた。30代、40代が多く、50代、60代と20代は少ないと想像していたが、30代が60%を占めているように圧倒的に多い。もちろん私が(かろうじて)30代であることから、そうした年代に読まれやすいことはあるが、ここまでの偏りが出てしまうのは、コアな競馬ファンの年齢層もほとんどこれに近いからだ。つまり、これから数十年は団塊ジュニアの層に訴求対象を定めていくべきだろう。

Nenrei

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Comments

2は難しい問題ですね。

4競馬場に絞る、つまり競馬場をなくすと、競馬産業としても失うものが大きく、そのしわ寄せは弱いところに至ります。

経営的にはどこかを取るとどこかを削ることになるのですが、今の状況だと実際には難しいでしょう。

でも将来的にJRAが瀕死の状態に追い込まれたときには、手をつけなければならない問題だと思います。

Posted by: 治郎丸敬之 | January 07, 2014 at 08:56 PM

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