« 阪神大賞典を当てるために知っておくべき3つのこと | Main | 全体的に軽さがあるアジアエクスプレス:5つ☆ »

2014年春の古馬中長距離路線を占う

Goldship

毎年、阪神大賞典そして産経大阪杯のレースが近づいてくると、いよいよ一流馬たちの走りを見られる時期がやってきたかと胸が高まる。クラシック路線については、牡馬牝馬ともに年明け早々に占ったので、今度は古馬路線、その中でもオルフェ―ヴルがターフを去ったあと、高いレベルで実力が拮抗している中長距離戦線について展望してみたい。天皇賞春から宝塚記念という日本の春競馬の王道ではなく、ドバイや香港に有力馬が枝分かれするケースが今年は目立つが、海外遠征組も最後には宝塚記念で集結するという期待を込めつつ。

まずは古馬牡馬の筆頭格はゴールドシップをおいて他にいない。ゴールドシップは、同じステイゴールド産駒であるオルフェ―ヴルと似て、気力で走る馬であり、気持ちが走ることに向いていない(精神的に消耗してしまっている)ときは、あっと驚く凡走をしてしまう。惜敗ではなく大敗を喫してしまうタイプの分かりやすい馬である。昨年の秋シーズンは、それまでに蓄積されていた疲れが噴出し、精神的に大きく崩れてしまったが、あそこまで走らなかったことで、かえって疲れが抜けたかもしれない。父ステイゴールドは晩年まで闘争心を失わなかった馬であり、その長所は産駒にも遺伝しているので、この春は完全復活したゴールドシップを見ることができるのではないか。

ゴールドシップを負かすことのできる実力をつけたのが、同じ須貝厩舎であり、昨年の天皇賞秋の覇者であるジャスタウェイ。この馬も父ハーツクライと似て、古馬になってようやくトモに実が入ってきた。それまでは後方から行って、鋭い末脚を使うものの、差して届かずもしくは不発に終わっていたレースが多かったが、後駆が充実してきたことで自然と前の位置につけられるようになった。楽に先行して、直線では力強い末脚を繰り出すのだから、今のジャスタウェイを負かすのはそう簡単なことではない。8分以下の仕上がりであった中山記念を勝ったのだから、かなり高い確率で、ドバイデューティーフリーでも好走するであろう。むしろ注目は、ドバイデューティーフリーを勝ったあと、宝塚記念に出走してきたときのゴールドシップとの同門対決である。

エピファネイアはスタミナの裏付けはあるが、気性的には2000mがベストの馬であるため、菊花賞を勝ったことによる反動は少なくなかったのではないだろうか。そのあたりはさすが天下の角居調教師だけあって、ジャパンカップや有馬記念には目もくれず放牧に出した。この春は肉体的にも精神的にもリフレッシュしているだけに、産経大阪杯から香港のクイーンエリザベス2世Sまでは、角居調教師の思い描くとおりに運ぶのではないか。そこから先、2か月の期間が開いての宝塚記念というローテーションをどう乗り越えるか、特にきっちり仕上げて香港のG1レースを勝ったあとの調整は難しいだろう。同じ道程を辿ったルーラーシップの経験を活かせるかどうか。

キズナはどう出るか分からない。日本ダービーを勝った反動、そしてフランスに渡り、凱旋門賞で激走した疲れがあって当然である。その疲れが本当に癒えているのかどうかの見極めが大切である。もしかすると、この春は自慢の末脚が不発に終わってしまうレースを繰り返すことになるかもしれない。もちろん、これだけの苛酷な試練を乗り越えれば、日本を代表する名馬として秋には再び凱旋門賞に挑戦してもらいたいし、それだけの馬だと考えている。

Photo by M.H

関連エントリ
「ガラスの競馬場」:2014年のクラシック路線を占なってみる(牡馬編)
「ガラスの競馬場」:2014年のクラシック路線を占なってみる(牝馬編)

現在のランキング順位はこちら

|

Comments

 こんばんは
 9頭立てと馬券的には魅力の薄いレースとなってしまいました。1頭抜いてがんばってついていけば8着でも賞金は入るので、馬主さんにとっては大切なレース。

 ゴールドシップとサトノノブレス。どちらかといえば新馬戦を生観戦したサトノノブレスを応援したいところです。

Posted by: 玉ちゃん | March 20, 2014 at 11:58 PM

玉ちゃん

こんにちは。

産経大阪杯の方が距離的にも出走しやすいのでしょうか。

賞金という面でいえば、おっしゃるように1頭抜いてもらいたいというのが馬主さん視点ですね(笑)

私はゴールドシップがもう一度息を吹き返すところを見てみたいと思っています。

Posted by: 治郎丸敬之 | March 21, 2014 at 10:01 AM

いよいよクラシックの季節ですね。本日強いゴールドシップが復活し、オルフェーブルの弟リファンドファミユも骨折から立ち直りオープン入り。来週はドバイに入りジャスタウエィ、ホッコータルマエ、ジェントルディンナ等日本馬を応援に行きます。クラシックは快速馬バンドワゴンとマイルのミッキーアイル応援します。サイレントスズカの再来願ってます。

Posted by: ミスターケリー | March 23, 2014 at 08:54 PM

ゴールドシップの復活うれしいです。
相性の良い阪神、中山の高速馬場ではない時を
狙って出走して欲しいです。
ということで必然的に
宝塚記念と有馬記念で期待したいです。

Posted by: たけちゃ | March 23, 2014 at 10:31 PM

Post a comment