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シンプルに5連勝

Nhkmilec2014 by 三浦晃一
NHKマイルC2014-観戦記-
ダッシュよく飛び出したミッキーアイルが刻んだペースは、前半マイルが46秒6、そして後半マイルも46秒6という完全なるイーブンペース。一昨年にカレンブラックヒルが勝ったときと同様のラップ構成であり、NHKマイルCというレースの特性を考えても、このメンバーとしては遅めの流れ。これぐらいのペースに落とさないと、府中のマイル戦を逃げ切るのは難しく、ミッキーアイルにとっては望んだとおりレースであった。スローの流れの中、上位には馬群の内で脚を溜めることができた馬たちが、長い直線を活かして差し込んだ。

勝ったミッキーアイルの武器は、天性のスピードとセンスの良さである。スピードの絶対値が違い、また馬体にパワーもあるため、ゲートが開いてから、すぐに他馬よりも一完歩前に出ることができる。無理をすることなく先頭に立ち、あとはこの馬のリズムで走るのみ。先頭に立つとすぐに耳を前に向けてリラックスして走ることができる気性も、この馬の長所である。道中で力みがないため、スタミナを無駄にロスすることがない。シンプルに5連勝を積み上げたといえる。とはいえ、馬体は未完成であり、今回はペースにやや恵まれた感もある。まだ成長の余地を残している馬だけに、まずは馬を一旦休ませて、秋に備えてもらいたい。

浜中俊騎手は、スタートからゴールまで、迷いなくミッキーアイルを導いた。下手に抑えても意味がなく、乗っているだけで先頭に立ってしまうことは確実。逃げたくないのに逃げてしまったドバイのデニムアンドルビーのケースとは全く異なる、自信満々の逃げであった。さすがに府中の直線は長く感じただろうが、ミッキーアイルは最後まで止まっておらず、着差以上の完勝であった。日本人離れした肉体的資質を持っているジョッキーだけに、日本国内での活躍はもちろん、この先は海外遠征や国外での騎乗も視野に入れてほしいと思うのは私だけではないはず。

2、3、4着に入ったタガノブルグとキングズオブザサン、ロサギガンティアは、内枠を引き、道中は脚を溜め、最後の直線に賭けたことが吉と出た。1頭分前にいたタガノブルグが先に抜け出た分、キングズオブザサンに先着した格好となった。三浦皇成騎手は惜しくも初G1勝利を逃してしまった。おそらく遠くない未来に、人気馬ではなく、今回のような人気薄でG1を勝つ日がくるだろう。蛯名正義騎手は相変わらず乗れている。今回もまた無欲の騎乗で力を引き出した。ロサギガンティアは距離云々もあるが、それよりもスプリングS時がピークの体調にあったのではないか。

牝馬として最先着したホウライアキコは良く走っている。今回はミッキーアイルを追いかけすぎたが、勝ちに行っての5着だけに価値は高い。マイルまでの距離であれば、牡馬に混じっても力上位であり、また今年の3歳牝馬のレベルの高さを証明してみせた。同じく牝馬のベルルミエールは、外から同型のホウライアキコに被せられ、常に苦しいポジションで競馬を強いられてしまった。馬を外に置くと良くないタイプなのだろう。ショウナンアチーヴは、前走ニュージーランドTは展開に恵まれた感があり、今回は最高の競馬をしての5着と力通りの結果であった。

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Comments

例年外枠の馬が馬券によく絡んでいましたが、今年は二桁馬番の馬が軒並み下位に沈んだ結果となりました。
その事からもペースは早くなく、内でロスなく脚を溜めて爆発させるような競馬をした馬が上位を締める結果となりましたね。
逆に出遅れた馬、外を回された馬には厳しい展開であったと思います。
ミッキーアイルを現時点で最高の状態で迎えれるようアーリントンCから間隔が開いてでも仕上げてきた陣営にはプロだなぁと改めて感じさせられます。(フェノーメノもそう、大きくプラス体重にしてベスト体重できている)
騎手のペース配分だけでなく、陣営のぬかりない仕上げがあってこその勝利でした。

Posted by: 小倉のデビュー戦 | May 14, 2014 at 03:25 AM

小倉のデビュー戦さん

おっしゃる通りだと思います

ミッキーアイルはまだ完成度が高くなく、それでいてこの5連勝ですから(展開の助けはあったにせよ)、じっくりと仕上げていけば、相当な馬になると思います。

それぞれの馬に合ったローテーションを組み、それに沿って適切な仕上げを施していくのは厩舎サイドの腕が問われますね。

Posted by: 治郎丸敬之 | May 14, 2014 at 10:12 AM

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