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もし凱旋門賞を制することがあるとすれば


天皇賞春2014-観戦記-
サトノノブレスが内枠を利して先頭に立ち、ペースメーカーとして、前半の1000mが61秒7という緩やかな流れをつくりだした。同じ良馬場で行われた昨年が59秒4だから、今年がいかにスローペースであり、ヨーイドンの瞬発力勝負になったかが分かる。スローペースの長距離戦においては、折り合いがついていること、馬群の内の経済コースを走られているかどうかがポイントとなる。そうでない馬たちは、いくらスタミナが問われない遅い流れとはいえ、最後の直線で伸びあぐねてしまうことになる。

メジロマックイーンとライスシャワー、テイエムオペラオーに続き、フェノーメノが天皇賞春を連覇した。この事実だけで、フェノーメノの強さと偉大さが分かる。しかも、昨年の上がりの掛かる競馬と今年の瞬発力勝負のレースのいずれをも制してのものだけに、より価値は高い。スピードとスタミナ、パワーを兼ね備えているだけではなく、2度の坂越えを乗り越えるだけの精神力と執念が並外れている。絶好調であった昨年には及ばなかったが、休み明けをひと叩きされてガラッと変わるあたりも、ライスシャワーを彷彿とさせていかにもステイヤーらしい。このあとは馬の様子を見て、宝塚記念ではなく、秋の凱旋門賞を目指してほしい。

蛯名正義騎手は、皐月賞のイスラボニータに次いで、春のG1レースを連勝することになった。今回も道中の位置取りから仕掛けのタイミングまで完璧で、円熟の域に達したベテランが気を吐いている。思い返せば、ステージチャンプでライスシャワーを差し切ったと勘違いしてガッツポーズをしてしまったあの天皇賞春から19年の歳月が流れた。これだけの長い間、一線級として活躍し続けていることが驚きで、さらに最近は新しい馬の追い方を取り入れているように、(周りにどう言われようが)常に進化していこうとする姿勢が何よりも素晴らしい。もし日本馬に日本人ジョッキーが乗って凱旋門賞を制することがあるとすれば、それは2着2回の実績がある蛯名正義騎手なのかもしれない。

ウインバリアシオンはワンパンチ足りない走りで惜敗した。一昨年の3着から着順を上げているように、屈腱炎を乗り越えて、完全復調した。急きょ乗り替わりとなった武幸四郎騎手は、ウインバリアシオンをレースの流れに乗せて、ソツなく導いたが、その分、勝ち馬には及ばなかった。勝った相手が一枚上だったと認める反面、思い切ったレースをしなければ出し抜くことはできないだろう。

3着に突っ込んだホッコーブレーヴは決してフロックではない。父マーベラスサンデーは名ジャンパーを出しているようにスタミナの血を伝える種牡馬であり、母父のダンシングブレーヴは凱旋門賞を勝った名馬である。距離が延びれば延びるほど良いタイプであり、ここにきて力をつけてきている。田辺裕信騎手も内ラチ沿いで脚をため、追い出しをギリギリまで待って、この馬の末脚を引き出した見事な騎乗であった。

圧倒的1番人気に推されたキズナは、最後の直線でいつもの伸びがなかった。展開的に厳しかったことに加え、上位の馬たちとは距離適性の差が出てしまった。キズナにとって3200mの距離が長すぎることはないのだが、母父にストームキャットが入っており、この馬の切れ味が生きるのは2400mまでであろう。日本ダービーを勝った頃に比べ、トモに筋肉が付いてパワーアップしていることは確かだが、そのことがかえって距離適性を縮めることもある。2014年は無敗で行くとか日本最強馬を名乗るのはまだ早計か。

ゴールドシップはゲートで暴れて、スタートで立ち遅れてしまった。昨年の流れであれば巻き返せたかもしれないが、今年は万事休す。C・ウイリアムズ騎手は直線で止まらない心臓の強さを生かしたかっただろうが、そのプランも一瞬にして水の泡と消えた。そもそも、ゲートで暴れたことや行き脚がつかなかったことを見ると、前走とは打って変わって、今回は馬が走ることを嫌っていたようだ。昨年秋の不振を乗り越えて、今年は精神的にもリフレッシュされたと思っていただけに、この馬の難しさが身に染みる。陣営やジョッキーはなおさらだろう。

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