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凱旋門賞へ向けて2014-その2-

Dubaiworldcup201402

先日、ひと足先に、今年の凱旋門賞に挑戦する3頭の日本馬の活躍を占ってみたが、今回は現時点で出走を予定している外国馬についても触れておきたい。というのも、これまでの日本馬による凱旋門賞への挑戦の歴史を顧みて、やはり相手関係があっての競馬だと思うからだ。当たり前のことだが、日本馬が海外のレースに出走するとなると、どうしても日本馬の状況ばかりに目が行ってしまう。日本馬だけでレースをするわけではなく、むしろ世界から見れば、日本馬は有力馬や伏兵馬の1頭でしかない。相手関係を知らなければ、なぜエルコンドルパサーやディープインパクト、オルフェ―ヴルらが敗れたのか、正確に理解できないのである。

近年、日本馬の競走馬としてのレベルは格段に上がり、日本のトップホースは海外の大レースで一緒に走っても引けを取らない、という前提で話をしたい。まず、そのトップホースの中でも10年に1頭の馬たち、つまりエルコンドルパサーやディープインパクト、オルフェ―ヴルらの超一流馬であっても凱旋門賞を勝てないパターンは3つある。

ひとつは、自身の体調が優れなかったり、仕上がりが悪かったりするパターン。そのほとんどは、その年の春シーズンに3戦して、その3戦目に宝塚記念を勝っている。たとえば、2006年のディープインパクトは宝塚記念からの回復を待って、ぶっつけで本番に臨んだが本来の飛ぶような末脚を発揮できなかった。2012年のオルフェ―ヴルは前哨戦を使ったものの、体調が下降線を辿ってしまい、しかもレースでは大外を回されて、最後は大きく失速してしまった。このパターンは、現地における調教やそこに至るまでのローテーションを見直すことで防げるはずである。

ふたつ目は、勝った相手も歴史に残るような超一流馬であるパターン。これは仕方がないというか、相手が悪かったとあきらめるしかない。具体的に言うと、1999年にエルコンドルパサーが負けたときのモンジュ―である。エルコンドルパサーはこの年、春シーズンからヨーロッパに身を移し、サンクルー大賞とフォア賞を勝ち、今から考えても画期的な、そして完璧な過程を経て、凱旋門賞に臨んだ。個人的な感覚だが、エルコンドルパサーが最も凱旋門賞制覇に近かったのではないかと思う。現地の超一流馬であるモンジュ―に地の利を生かして立ちはだかられては、悔しいかな、わずかに及ばなかった。近年で言うと、シーザスターズやフランケルのような最強クラスと向こうの競馬場で走っては勝ち目はない。

最後の3つ目は、3歳牝馬の大駆けに遭ってしまうということだ。早い時期にサラブレッドとしてのピークを迎えた3歳牝馬が、究極の仕上げを施されて、斤量差を生かし、恐ろしいほどの末脚を発揮するパターンである。たとえば、2013年にオルフェ―ヴルが敗れたときのトレヴがそうである。トレヴは決して弱い馬ではないが、今年に入って勝てていないことからも分かるとおり、あの凱旋門賞では持てる力を120%発揮したような、ある種、異常な走りであった。条件が揃えば、3歳牝馬にはこういった大駆けがあり、古馬の超一流馬の足下を掬うことができる。もちろん、このパターンを逆手に取れば、ハープスターのような3歳牝馬の挑戦には、大きなチャンスがあるということでもある。

Photo by Photostud

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