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凱旋門賞へ向けて2014-その4-

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今週はグランドオープンした札幌競馬場にて、G2札幌記念が行われる。敢えてG2と入れたのは、今年の素晴らしいメンバーを見て、札幌記念はやはりG1にすべきという意見が上がっているからだ。全体的には、札幌記念をG1レースに格上げすることに私も賛成である。世界の競馬では重要な価値が置かれる古馬による2000mのG1レースは、天皇賞秋以外にもう1つあってもよいだろうし、何と言っても、この時期にG1レースがあることで、競馬関係者だけではなく、競馬ファンの気持ちが引き締まるはず。

ただし、細かいことを言うと、真夏のオフシーズンに行われるレースだけに、たとえG1と銘打ったとしても、このレースに向けて本気で仕上げてくる馬は少なく、蓋を開けてみると、G1級のメンバーは揃っても勝ち馬はG1馬とは言い難いという可能性もあるだろう。G1を勝ち切れる力はないG2クラスの馬が、本気で勝ちに来るレースになるかもしれない。つまり、ゴールドシップやハープスターのようなG1馬であり、これから先もっと多くの価値あるG1レースを勝とうと目論む馬たちにとって、札幌記念は実に微妙な位置づけにある難しいレースなのである。

勝つためにキッチリ仕上げてしまっては、本番である秋シーズンにピークアウトしてしまうことになるし、逆にあまりに余裕を残して出走させて大敗してしまっては、G1馬としてみっともないし、馬自信や関係者たちが自信を失ってしまっては元も子もない。余裕残しで勝つのが理想的なのだが、相手が揃ってしまうとそれもなかなか叶わない。そうなると、どの陣営も考えることは同じで、80%ぐらいの仕上げで臨んで、それでも見せ場をつくり、勝ちはしないまでも2、3着の接戦になってくれればそれでいい。もちろん声に出しては言えないが、心のどこかでそう考えているはずである。という前提に立って札幌記念を観るとまた面白い。

ゴールドシップは、精神的なムラがある馬ではないかと最近思い始めている。馬体の立ち写真を見る限りにおいて、どのレースもほとんど変わらない姿を披露してくれていて、肉体的には好不調の波が極めて小さく、安定した体力の持ち主である。にもかかわらず、急に前に進まなくなったり、大きく出遅れてしまったりと、レースに行っての不安定さが目立つ。あてにならないということでもあり、馬券を買うファンだけではなく管理する人間にとっても難しく、横山典弘騎手の言うように「走ってくださいとお願いするぐらいしかできない」ということなのである。こういったムラ駆けタイプは、好走と凡走を繰り返すのが特徴であり、宝塚記念快勝後の今回は凡走の可能性も十分にある。

対するハープスターは、肉体的にも精神的にも繊細すぎるほど繊細な馬である。肉体的な疲労が精神面にも大きく影響するため、陣営にとっては、走るときと走らないときの理由が分かりやすい。ローテーションをきっちり決めて、本番に向けて調整を進めていけば、その通りに仕上がり、仕上がった分だけ力を発揮してくれるはずだ。もちろん、100%からそれ以上に仕上げるのは凱旋門賞だから、その前にもう1レース叩くか、それとも札幌記念か直行するかによって少し違ってくるが、今回は80%~90%の仕上げで構わないし、無理をして勝つ必要もない。変に極限の切れ味を発揮してしまうと肉体的な反動が怖いので、今回は敢えて中団の馬群の中での競馬を試みてはどうだろうか。

Photo by M.H

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