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なぜ日本ダービー馬は好発進するも、その後不振に陥るのか?

Oneandoonly

過去の日本ダービー馬を思い返してみると、その年の秋シーズンは、不振に陥っている馬が多いことに気づく。ディープインパクトやオルフェ―ヴルといった3冠を獲るような馬は別にして、ほとんどの普通のダービー馬は、極度の疲労から回復するのに時間が掛かって秋シーズンを棒に振ってしまったり、ひどいケースだとさっぱり走らなくなったり、怪我をしてそのまま引退してしまうこともある。日本ダービーで極限のレースを強いられ、肉体的にも精神的にも燃え尽きてしまうからである。

そんな中でも、なぜか秋初戦だけは走る馬が多い。スペシャルウィーク、アドマイヤベガ、キングカメハメハ、ディープスカイは、秋初戦(神戸新聞杯や京都新聞杯)だけは勝利した。その後のレースにおける走りを見ても、なぜ初戦だけは走ったのか不思議である。秋初戦のレースの方が、その後のG1レースよりもメンバーが弱いということは確かにあるが、そういう問題を抜きにしても、あまりにも秋2戦目以降のふがいなさが目立つ割には、秋初戦は好発進したかのように見せる日本ダービー馬が多いということである。

たとえば、スペシャルウィークは、菊花賞で圧倒的な1番人気に推されながらもセイウンスカイの影も踏めず、続くジャパンカップでは最後の直線でフラつく素振りを見せてエルコンドルパサーに一瞬にして突き放された。アドマイヤベガも同じで、菊花賞で見せ場なく6着に惨敗し、再び走ることはなかった。キングカメハメハは故障してしまい早々に引退し、ディープスカイは天皇賞秋、ジャパンカップと古馬に挑むも勝ち切れなかった。昨年の日本ダービー馬であるキズナをこのパターンに当てはめるべきかどうかは難しいところだが、二エル賞を快勝し、凱旋門賞では4着に敗れた。

なぜ秋初戦だけは走って、その後のレースでは凡走するかというと、日本ダービー馬を負けさせるわけにはいかないという陣営の意識が、ダービー後も馬体をあまり緩めることなく、疲労を表に出さないように引っ張ってこられる限界が秋初戦ということなのだろう。さすがにそれ以降は馬も耐えられず、それまでの疲労が一気に噴出してしまい、本来の走りができなくなってしまう。どれだけ調教技術が進歩しても、究極に仕上げられたレースの後は体調が下がり、落ちるところまで落ちてからまた回復してゆくという体調のバイオリズムに抗うことはできないのだ。

ワンアンドオンリーはこのパターンに当てはまるのではないか。日本ダービー馬であることは確かだが、決してディープインパクトやオルフェ―ヴルのような超一流馬ではない。実力でいえばイスラボニータの方が一枚もしくは二枚上であり、日本ダービーは枠順の良さと究極の仕上げによってなんとか勝つことができた。目に見えない疲れは当然あるはず。調教であまり動かない馬だけに、もしかしたら神戸新聞杯も負けてしまうこともあるかもしれないが、勝ち負けには持ち込んでくるだろう。そして、私が最も杞憂しているのは、いかにも好発進したように見えるワンアンドオンリーが菊花賞で惨敗してしまうシーンなのである。

Photo by 三浦晃一

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