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そろそろ負けを認めたほうがいい。


マイルCS2014-観戦記-
内枠を利してホウライアキコが先頭に立ち、外からミッキーアイルが追いかける形でレースは進んだ。ほとんどの馬が掛かり気味で追走し、馬群が固まって流れていたため、それほど速くは映らなかったが、前半マイルが45秒3、後半マイルが46秒2と、昨年とは打って変わってほぼハイペース。外回りコースの長い直線を含め、差し脚のあるマイラーにとっては、うってつけのレースとなった。

勝ったダノンシャークは差しに徹した作戦が吉と出た。スタートが良く、スピードがある馬だけに、どうしても気分良く走りすぎて、ゴール前で力尽きるというレースが続いていたが、今回はジョッキーも変わったことで、一か八か、道中は抑え込んで脚をためたことで、最後まで伸び切ることができた。馬体が小さく、パンチ力不足に悩まされてきたが、直線が平坦なコースそしてジョッキーの腕といったあらゆる要素が見事に絡み合った。これまで不思議と大舞台でアクシデントに巻き込まれ、大きく不利を受けてきただけに、今度こそようやく悲願のG1タイトルを手に入れた。

たしかにダノンシャークが勝ったのだが、それ以上に、岩田康誠騎手が勝たせたという印象が強い。ただ単に差しに回ったから勝てたのではなく、スタートしてから常に1頭分でも内を狙う姿勢を見せていたし、最終コーナーにかけて他馬が上がって行ったときも、岩田康誠騎手だけはまだ動くなという合図を送っていた。他馬をやり過ごしたあと、ひと呼吸置いて仕掛け、直線では内を突くことも狙っていたはず。そうしないと勝てないことを知っていたからであり、そしてその通りに乗って勝たせてしまったのだから凄い。岩田康誠騎手がハナ差の勝負に強いのは、騎手としての技術と経験の絶対値が違うからである。彼のことを、不格好だとか、馬の背中を傷めるとか、危険だとか、手綱が緩んでいるとか批判する人は、そろそろ己の負けを認めたほうがいい。

フィエロは好スタートからスムーズに流れに乗って、ゴールまでしっかりと伸び切った。差して届かないレースが多かったが、今回は横綱相撲をして勝ちに行った結果の2着と、決して悲観する内容ではない。馬体は大きくとも、この馬も全身に力が付き切っていない現状があり、もっと馬体がパンとしてくれば、パンチ力が増し、大きなレースでも勝ち切れるようになるだろう。福永祐一騎手はソツなく乗ったが、最後の最後はジョッキーの技量の差が出てしまった。相手にあって自分にないものは何か、そこを埋めるのは難しいが、今回の敗北を機に謙虚に見つめてみてほしい。ヒントはゴール板前の写真にある。

グランデッツァは力のあるところを見せ付けた。ディープインパクト産駒2頭の切れ味に屈してしまったが、それでも速いペースを追走し、最後まで粘り強く走り通した。ワールドエースやロゴタイプといった強い現5歳世代の馬たちが復調に苦しむ中、ほぼ完全復活の兆しを見せてくれた。昨年の覇者であるトーセンラーにとって、レースの流れは向いたが、末脚に昨年のような破壊力はなかった。力にやや陰りが見えてきている。1番人気に推された3歳馬ミッキーアイルは、これまでペースに恵まれてきたが、G1の今回はさすがに楽には走らせてもらえず惨敗。まだ幼いところを残しており、走る資質は極めて高いものがあるだけに、馬体が成長すれば来年以降が楽しみである。

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Comments

今日の菊花賞での岩田の騎乗を見ても、そんな戯言を言い続けられますか?

Posted by: noname | October 25, 2015 at 11:06 PM

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