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盛岡競馬場に行ってきた(後編)

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ドリームバレンチノの勝利に気を良くした私は、食べられなかった昼食を求めて、場内を歩き回ってみた。盛岡の三大麺というものがあることを知り、チャグチャグ馬コを見て、焼いたホタテをつまんだ。そうしていると、岩田康誠騎手のインタビューが聞こえてきた。相変わらず単調で抑揚のない、良く言えば朴訥で、悪く言えば空気の読めない受け答え。岩田騎手はもっと自分をさらけ出していい。こうあるべきという騎手像に自らを収めようとしなくていいし、周りも枠をはめないであげてほしい。こんなことを考えていると、無性に武豊騎手だったら何と言うのだろう、武豊騎手の勝利ジョッキーインタビューを聞いてみたいと思うようになった。

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だからなのか、JBCクラシックのパドックではワンダーアキュートがバカに良く見えた。帝王賞以来の休み明けにもかかわらず、馬体は黒光りしていて、手脚がスラリと伸びている。この馬を直にパドックで観るのは、およそ2年ぶりになるが、全く衰えを感じさせない、老いてますます盛んという感触を得た。4歳馬のクリソライトはやや入れ込んでいたし、コパノリチャードもこれと言って訴えてくるものはなかった。4歳馬を買うつもりでやってきたが、急きょ8歳馬を買うことに決めた。外を回される心配のない内枠も良いと考えた。

私が思っていた以上にコパノリチャードは力をつけており、スタートから第1コーナーに向かうまでの直線ですでに耳を立ててリラックスして走れていたし、ゴール前ではさらに伸びて他馬を突き放してみせた。休み明けでびっしり仕上がっていたわけではなく、これだけのレースができるのだから、チャンピオンズカップや年末の東京大賞典に向けて楽しみが広がった。クリソライトは、負けはしたものの、前走のレコードによる反動を少し引きずっていたようにも思えるので、今後もコパノリチャードを脅かすライバルになるはずである。ワンダーアキューとは自身の力を出し切っている。私の期待が上回ってしまっただけの話だ。

競馬場からのバスに乗り、盛岡駅へ向かう中で、私は競馬に対する物足りなさを感じた。誤解しないでもらいたいのは、競馬が物足りないのではなく、私にとって競馬が物足りなくなってきているということだ。少し前から感じていたものであり、もしかすると、だいぶ昔から心のどこかにあったものかもしれない。

夕食は盛岡でも有名な老舗「肉の米内」に食べに行った。ロース焼肉定食と冷麺を食べた。そこには競馬関係者らしき人々も来ていて、自分の生産馬が4着に入ったといった話をしていた。食事が終わり、会計をしているその生産者の背中がとても大きく見えた。私はもっと近いところで競馬を楽しみたいと思った。それは生産に近いところという意味でもあり、育成や調教に近いところという意味でもあり、競馬場に近いところという意味でもある。ブリーダーズカップという名のレースで私がそう強く感じたのは、決して偶然ではないだろう。

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