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黄金配合のひとつとして


エリザベス女王杯2014-観戦記-
先手を奪いたいヴィルシーナを制してサンシャインが逃げ、前半の1000mが60秒3、後半が59秒2というスローペースで道中は流れた。特にラスト3ハロンは全て11秒台であり、究極の瞬発力勝負となった。できるだけ先行しつつ、馬群の内で脚を溜められた馬たちにとって有利なレース、逆に後ろから行った馬や馬群の外々を回された馬たちにとっては苦しいレースであった。1~4着までは内ラチ沿いを進んだ馬たちであり、枠順が大きく着順を左右したともいえる。

勝ったラキシスは終始、先団の内々を走り、ディープインパクト産駒らしい、極限の鋭い脚を使い、ゴール前でヌ―ヴォレコルトを競り落とした。休み明けを叩かれて体調は上向き、それに加えて長距離輸送がないことで、馬体は鍛えられながらもふっくらと維持されていた。ディープインパクト×母父ストームキャットという血統構成の一流馬が目立つのは、ただ単純にストームキャットがついている母系は一流であるからということに加え、ディープインパクトのアメリカ血統との相性の良さがある。なぜ相性が良いかというと、ヨーロッパの母系だと重厚になりすぎるからであり、もうひとつは馬体が大きく出やすいからである。種牡馬としてのディープインパクトの弱点である体の小ささを補って、450kg以上で走る産駒を出してくれるのである。現にラキシスは輸送を含めて450kgを切らんとしているときには、持ち前のパワーを生かせていない。

3歳馬のヌ―ヴォレコルトは、秋華賞とは違って、スタートからゴールまで完璧なレース運びであったが、あと一歩前に出ることができなかった。それを古馬の壁と言うこともできるし、ハーツクライとディープインパクト産駒の一瞬の切れ味の違いと解釈することもできる。が、それ以上に、オークスを勝ったことによる疲労が、府中の2400mを走り切ったことによる反動が、少なからずあると私は考える。ヌ―ヴォレコルトは堅実に走る馬だけに疲れが目に見えにくいが、最後のひと踏ん張りが利かないのはそこに理由がある。今年は無理をせず、ゆっくりと休ませて、成長を促せば、来年はハープスターと互角に渡り合える馬になるだろう。

ディアデラマドレはもっとも惜しい競馬、そして強い競馬をしたと言っても過言ではない。外枠からの発走であり、脚質的にも後方の外を回らされる形となってしまった。最後の長い直線を生かして、鋭い末脚で追い込んできたが、道中のポジションが響いて3着に敗れた。内ラチ沿いを走ることができていれば、勝ち負けまであったはず。藤岡康太騎手にとっては非常に悔しく、もどかしい3着であったに違いない。同厩舎のキャトルフィーユは5着と、角居厩舎の管理馬が3頭出しで1、3、5着と上位を占めた。今年はリーディングトレーナー(最多勝利調教師)には手が届きそうにないが、それでも大レースでの勝負強さは群を抜いている。

秋華賞馬であるショウナンパンドラは、前走ほどの行きっぷりがなく、ポジション取りに苦労していた。秋華賞で激走した目に見えない疲れがあったのかもしれない。馬体は増えてパワーアップしていたように、夏を越しての成長が著しい。来年が楽しみな1頭である。昨年の覇者メイショウマンボは積極的に好位を取りに行ったが、全く伸びることなく惨敗を喫してしまった。昨年、オークスを勝ち、秋のG1レースを2勝した疲れが尾を引いているのだろう。馬体は回復しても、気持ちが戻ってこなければ、牝馬は特に走らない。

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