« 素直な気性が伝わってくるレッツゴードンキ:5つ☆ | Main | 朝日杯フューチュリティSを当てるために知っておくべき3つのこと »

軽く飛んだ


阪神ジュベナイルF2014-観戦記-
酒井学騎手に乗り替わったスマートプラネットが押し出されるように先頭に立ち、前後半が全く同じ47秒2というフラットなペースをつくり出した。掛かり気味になっている馬の姿が多く見られ、見た目はスローに映ったが、道中は淀みなく流れていたということ。前に行った馬にとっても、後ろから脚を伸ばした馬にとっても、大きな有利不利のない、実力が素直に反映される展開であり舞台でもあった。

勝ったショウナンアデラは驚くほどの脚を見せて、全馬まとめて差し切った。やや行き脚がつかなかったことで、後方からの競馬に徹したが、特に直線に向いて、馬群の外に出してからの伸び脚は強烈で、他馬が止まって見えるとはこのこと。ディープインパクト産駒特有のというよりは、超G1級の馬の切れ味であった。蛯名正義騎手が「軽く飛んだ」とコメントした、2006年朝日杯フューチュリティSを勝ったときのドリームジャーニーの末脚を彷彿とさせる。他馬とは次元が違う強さであり、来年のクラシックの主役となるのは間違いない。

レッツゴードンキは道中行きたがる素振りを見せていたが許容範囲内。折り合わせるために前に壁をつくろうとする気持ちは分かるが、それによってどうしても馬群の窮屈なところに入ってしまうことになる。レッツゴードンキが精神的な強さを備えているとはいえ、さすがにこの時期の牝馬にとって、馬群の中で揉まれ込んでしまうことによる消耗は激しい。それでも最後は確実に脚を使っており、完成度という点においては他馬を一歩リードしていたが、今回は相手が悪かった。

ココロノアイは内ラチ沿いで我慢して、ラストも内を伸びた。前走のように、行きたがったときに行かせてしまうと、次走以降で抑えが利かなくなることが多いが、さすが横山典弘騎手だけあって、上手く制御してみせた。父ステイゴールド、母父デインヒルは天皇賞馬フェノーメノと同じ血統構成であり、また祖母にはマックスジョリーがいる超良血馬。誰がどう考えてもスタミナの裏付けはある以上、馬体重を増やしつつ、折り合うことを教えていければ、来年に向けて楽しみが広がる馬である。

1番人気のロカは、ゲートから大きく立ち遅れてしまい、そのロスを最後まで覆すことができなかった。パドックではそれほど入れ込んでいなかったので、ゲートのタイミングによる偶然かもしれないし、もしくはキャリアの浅さゆえと言えなくもないが、あまりにももったいなかった。過剰人気していたきらいはあり、素質は確かなのだから、もう1度立て直して、来年に向けて備えてもらいたい。それにしても、ハービンジャー産駒がなかなか2勝目を挙げられないのは不思議である。

コートシャルマンは結果的には前に出して行きすぎた。この馬はゆっくり行って、最後に脚を伸ばす形が合っている。せっかく外枠を引いたのだから、思い切って遅らせ気味に外を走らせてみた方が良かった。川田将雅騎手の今回の騎乗は、積極策というよりは安全策に映った。W・ビュイック騎手が跨ったダノングラシアスは理想的なレース運びであったが、最後の直線では伸びず。このメンバーに入ってしまうと、まだ馬体に緩いところが多く、パワーという点で引けを取ってしまった。この馬が良くなるのはもう少し先だろう。

現在のランキング順位はこちら

|

Comments

Post a comment