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ひと捲り


朝日杯フューチュリティS2014―観戦記―
武豊騎手に導かれて先頭に立ったアクティブミノルが、前半マイルが47秒3、後半が48秒6というハイペースをつくり出した。道中は馬群が密になって進んだため、それほど速いペースには映らなかったが、レース全体としては淀みなく流れ、前崩れの展開となった。今年から阪神競馬場で行われるようになったことも含め、これぐらいの厳しい競馬になった以上、来年のクラシック戦線へとつながってゆくことは間違いない。スピードとスタミナ、そして底力が問われるレースであった。

勝ったダノンプラチナは、ほぼ最後方からひと捲りで他馬をねじ伏せた。道中はゴチャつく場面も見られたが、早々に先行集団を捉えての完勝。先週に続きディープインパクト産駒の2歳G1連勝となった。ショウナンアデラが究極の切れ味であったのに対し、ダノンプラチナはかなり長く良い脚を使っている。どちらにしても、ディープインパクト産駒のトップギアに入ったときの桁違いの速さを示した形となった。関東からの長距離輸送を経てこの勝ち方だけに、来年のクラシックの主役となる(少なくともダービーまでは)ことは確かである。

蛯名正義騎手も先週に続いてのG1レース連勝となった。さすが百戦錬磨のベテランだけに、思い切りが良く、勢いに乗ると止められない感がある。今回も、内の馬場が悪く、ペースが速くなることを見越してか、スタートしてからすぐに外に出そうとしていたし、3分3厘から動き始めたのもダノンプラチナの脚の長さを掌握していたからだろう。馬が強かったのは確かだが、その馬の力を最大限に引き出せるように、随所において正しい選択をしている。馬を動かす技術だけではなく、豊富な経験から来る瞬時の判断が実に見事である。

14番人気のアルマワイオリが2着に突っ込んで穴を開けた。道中は内で折り合いに苦労していたが、最後まで仕掛けを我慢させたことで、この馬の末脚が生きた。祖母に阪神3歳牝馬S(現阪神ジュベナイルF)を末脚一閃で勝ったスエヒロジョウオーがいる早熟な血統であり、末脚の鋭さが受け継がれた。勝浦正樹騎手も落馬負傷を克服して、久しぶりに穴ジョッキーとしての本領を発揮してくれた。

クラリティスカイはレースの流れに乗り、正攻法で立ち回ったが、そのまま押し切るだけの力はなかった。前走レコード勝ちした反動が少なからずあったか。レースに行っての器用さはこれからも武器になるはずで、母父にスペシャルウィークが入っているだけに、距離はもう少し延びても問題ないだろう。ただ、大きなところを勝つにはもうワンパンチほしい。横山典弘騎手からバトンを受けた岩田康誠騎手も、考えうるかぎり最高の騎乗をしていた。

好枠を生かし、出して行きたかったはずのネオルミエールは、スタートで立ち遅れたことで、内枠がかえって仇となった。道中では内を突いたが前が詰まり通しで、直線でもコース取りもスムーズではなく、あまりにもお粗末な騎乗であった。ロックドゥカンブの菊花賞のときもそうであったが、柴山雄一騎手はここぞという大一番で勝負弱い。ブライトエンブレムは休み明けで、途中から動いていった分、最後は力尽きた。馬格のないアッシュゴールドにとっては、力を要する馬場で切れ味が削がれた形となった。以上の3頭は、必ずしも勝負づけが終わったわけではなく、今後のローテーションや成長力次第ではクラシックでの活躍が期待できる。

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