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先行力としぶとさ、そして経験


チャンピオンズC2014-観戦記―
行く馬がいないと見てR・ムーア騎手がクリノスターオーを先頭に導き、それにホッコータルマエが蓋をする形で、前半4ハロンが50秒4、後半の4ハロンが48秒7という超がつくスローペースとなった。さすがにここまで遅く流れると、後方から進めた馬や馬群の外々を回らされてしまった馬たちにとってはノーチャンス。ゴール前は、レースの流れに器用に乗れた馬と内々で脚を溜められた馬同士の争いとなった。

勝ったホッコータルマエは、持ち前の先行力としぶとさを最大限に生かした。スタートを決めると、あとは番手でピタリと折り合い、第4コーナーからローマンレジェンドに競りかけられ、ゴール前ではナムラビクターの追撃に遭ったが、全てを振り切ってみせた。前走(JBC)をひと叩きされ、本来のホッコータルマエへと蘇った。いかにもキングカメハメハ産駒らしく、馬体全体に伸びがあって、大きなストライドで走る馬であり、芝でも走れるがダートが合っている。ドバイに渡り、海外の強い馬たちと走った経験がこの馬をさらに強くした。

幸英明騎手は久しぶりの中央G1レース勝利となった。騎乗回数は群を抜いて多いが、最近は重賞勝ちにあまり結びついていなかっただけに、本人にとっても嬉しい勝利であろう。甘いマスクに似合わず、肉体的に頑強なジョッキーだけに、ダート競馬で馬を力強く走らせることに長けている。今回はさすがに直線焦ったのだろう、幸騎手らしい豪快なフォームで馬を追えていなかったが、ダートでバテた馬を最後までもたせる術を心得ている。勝っても驕(おご)ることなく、常に礼儀正しさを失わない姿勢は、馬主から騎乗を依頼される騎手という職業のお手本になるはず。

ナムラビクターは内々で脚をためて、最後の長い直線で爆発させた。スタート前はゲート入りを拒んでみたりと気難しい面があるが、ダートではそれ砂を被ってもひるまない闘争心につながっているのだろう。小牧太騎手も絶好のポジションで、絶妙なタイミングの仕掛けでゴールを目指したが、今回は相手が止まらなかった。

ローマンレジェンドは、馬体を併せると燃える気性を岩田康誠騎手が熟知し、早目からホッコータルマエに目標を絞って一騎打ちに持ち込んだが、最後は肉体的にバテて3着に敗れてしまった。最近のこの馬にとっては、レース間隔を開けた方が、気性的にはフレッシュされて良いが、肉体的にきっちり仕上がらず、そのあたりが難しい。

4着ながらも大健闘といえるのは牝馬のサンビスタである。後ろからの競馬になってしまったが、道中は馬群のポケットに入る形でスムーズに走ることができ、最後は力強く前の3頭に迫った。JBCレディースクラシックを勝ったときもそうだったが、ここに来てさらに強くなってきている。良い調教がここまで馬を強くするという典型的な例だろう。

1番人気のコパノリッキーは、スタートダッシュが悪く、二の脚もつかなかったことで、道中は馬群の外を回らされる最悪の展開となってしまった。これだけのスローで、あんなにも外を回されては惨敗も仕方ない。前走のJBCであまりにも楽に勝ちすぎて、馬も陣営も気持ちが抜けてしまっていたように感じた。地力をつけていることは確かだが、そういう意味では、まだムラがある馬ということなのだろう。

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