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盤石の押し切り勝ち


フェブラリーS2015―観戦記―
逃げ馬コーンベリーが出遅れ、大外枠からアドマイヤロイヤルが敢然と先頭に立ち、その直後にコパノリッキーらが続き、前半マイルが46秒9、後半が49秒4というフェブラリーSらしいペースを刻んだ。前半の時計は速いが、5ハロン目に13秒台のラップが入ってガクンとペースダウンしたことで、先行馬はここで息を入れられた。上位を占めた馬たちは馬群の外をスムーズに先行した馬たちであり、決して差し馬が伸びていないわけではなく、G1レベルのダート戦では前も止まらないのである。内枠からのスタートで前に行けなかった馬や、脚質的に後方から行った馬たちにとっては厳しいレースであった。

フェブラリーSを連覇したコパノリッキーは、内枠からのスタートであったが、道中で外に出し、自らの型に持ち込んで力を発揮した。体型的にもスタミナは十分であり、こういった持久力勝負になっても強いところを見せつけた。ホッコータルマエさえいなければ、さすがに今の日本のダート界ではこの馬の総合力が一枚上であった。武豊騎手も実に上手くコパノリッキーを導いた。アドマイヤロイヤルに終始外からフタをされる形になれば苦しかったが、先に行き切ってくれたおかげで、外に出すスペースができた。また、番手の外でスムーズに競馬ができたのも、前走の東海Sで本番を見据えて乗っていたからである。全てが見事に噛み合った、盤石の押し切り勝ちであった。

インカンテーションの好走の理由は、先行できたことに尽きる。スタートが決まり、外枠発走だったことも味方して、狙っていたポジションにつけることができた。最後の直線に向いて、さすがにいつもほどの末脚の破壊力はなかったが、ゴールまで踏ん張って2着を死守してみせた。この馬自身、5歳を迎えて素晴らしい馬体に成長してきたし、大野拓弥騎手からバトンを受けた内田博幸騎手もダイナミックなアクションで馬を叱咤激励し、最後まで持たせた。勝ち切るためには、もうひとつ上のレベルのスピードが必要だが、今年はこのコンビが地方交流競走を含めて大いに活躍するはず。

ベストウォーリアは、道中でやや行きたがる面を見せつつも、持てる力の全てを出し切っての3着。第4コーナーでシルクフォーチュンに外から捲られたことは誤算であったが、ほとんど思い描いていた通りの走りであった。ややスタミナが足りないため、最後は息切れしてしまった。この馬にとって、府中のマイル戦で行われるG1レースは距離が少し長かったということだ。最も力を発揮できるのは、1200~1400mの距離であろう。

ローマンレジェンドは内から伸びたが惜しい4着であった。好位の外にポジショニングできれば、もう少し違った結果が出たかもしれない。岩田康誠騎手は枠なりに腹を括った騎乗に徹し、考えうる限りの最高のレースをした。ワイドバッハも勝負所で前が塞がる不利はあったが、最後まで良く伸びている。ここに来てパワーアップしているのは確かで、確実に末脚を使えるようになっている。この2頭に関しては、7歳馬と6歳馬ということもあり、上位3頭に比べるとスピードの絶対値という面で分が悪かった。そういう意味では、来年以降もスピードに優る4歳、5歳馬を狙っていくべきレースであることは覚えておきたい。

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