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現代のダービーにおいて「運が良い」とは内枠を引くこと

Rensai010

競馬は強い馬が勝つわけではなく、勝った馬が強いわけでもなく、勝つためのポジションを走った馬が勝つ。ほとんどの人は賛成しないかもしれないが、これは大切な真実である。力が抜けている馬であれば、どこのポジションを走ろうとも勝つことができる。後ろから行こうが、大外を回そうが、脚の速さの違いでねじ伏せることができる。しかし、各馬の実力が拮抗する重賞レース、特に世代の頂点に立つ馬を決める日本ダービーには、勝つために走るべき明確なポジションが存在する。

競馬には勝つために走るべきポジションがあることを最初に発明したのは、かつて府中2400mのスペシャリストと呼ばれた嶋田功元騎手であった。日本ダービーやジャパンカップ、オークスなどの大レースが行われる東京競馬場の芝2400mコースにおける勝ち方を、レースを観たり、実際のレースで試したり、とことん研究し、その結果、1972年から74年にかけて、タケフブキ、ナスノチグサ、トウコウエルザでオークスを3連覇するという偉業を成し遂げた。その3つのレースは、ほとんど同じようなポジションを走っての勝利であった。しかも、ナスノチグサの1973年には、翌週の日本ダービーまでタケホープで制してみせたのだ。そう、あのハイセイコーが敗れた日本ダービーでもある。

具体的な府中芝2400mを勝つためのポジションとは、スタートしてから第1、2コーナーは内ラチ沿いピッタリを距離ロスのないように回り、向こう正面で先行集団との差を詰めておく。第3~4コーナーは少しずつ外に出しながら回り、最後の直線では馬場の良い内から3~4頭目のところに持ち出して追い出すというものである。

近年の日本ダービーにおいては、勝つためのポジションを走った馬が勝つという傾向に拍車が掛かっている。過去10年の日本ダービー馬が走ったポジションを見ると、ディープインパクトやオルフェ―ヴルといった圧倒的な能力を誇る3冠馬を除いたほとんど全ての馬たちが、前述の府中芝2400mを勝つために走るべきポジションを走っていることが分かる。昨年のワンアンドオンリーの走りを思い浮かべた方もいるだろうし、メイショウサムソンが2冠に輝いたレース振りを思い出した人もいるだろう。勝つためのポジションを走る馬は、まるで1頭だけ無重力状態にいるかのように、ロスも負荷もなく道中を回ってくることができる。

(続きは週刊Gallopにて)

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Comments


治郎丸さん
夜分に失礼します。

ダービーポジション!

トウカイテイオーを思い出しました♪

私がダービーポジションを
意識したのが、この年の
ダービーでした!

近年は、やっぱり内枠傾向なんですね。

今年、内枠からダービーポジションをとれる馬は、どの馬か?

楽しみです!

Posted by: | May 28, 2015 at 01:09 AM

風さん

トウカイテイオーは懐かしいですね。

あの馬はあの世代においては抜けた力を持っていたので、直線での弾み方は素晴らしかったですね。

昔は10番手以内がダービーポジションなんて言われていましたが、最近は内ということが重要になってきていますね。

今年もどんなレースになるのか楽しみです。

Posted by: 治郎丸敬之 | May 28, 2015 at 10:42 AM

治郎丸さん、こんばんは〜とうとうダービー枠順決まりましたね。私が買おうとしていたキタサンまさかの8枠、最悪なところに入ってしまいました(´Д` )泣 ワイドの相手に考えてたリアルスティールも外めに‥予想練り直しです笑
ドゥラメンテは2000までが能力最大限に活かせる距離なんじゃないかなーと考えておりますが左回り、デムーロなら圧勝もあり得そうですね。
なんにせよ雨の府中でどうなるか楽しみです。

Posted by: マック好き | May 28, 2015 at 08:40 PM

マック好きさん

こんばんは。

ダービーの枠順が出たとき、がっかりした気持ちとやっぱりかという気持ちが交錯しました。

これで有力馬たちにハンデが課された形になり、いよいよ混戦模様ですね。

これで雨が降ったら、本当にどうなるのか分かりませんね。

いずれにせよ、1年に1度のダービーを楽しみたいと思います。

Posted by: 治郎丸敬之 | May 28, 2015 at 10:32 PM

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