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死闘

Sitou

イギリスやフランスでは、競馬場にピクニックに行くという。文字通り、たとえばコースの内側の芝生に敷物を広げ、柔らかな陽射しに包まれながら、家族や友だちや恋人と話して過ごす。馬券を買うこともあるが、決してそれが目的ではない。たまたまそこで馬券を売っているというだけであって、その日の重賞の勝ち馬さえ知らずに帰ることも多いという。

ヴェルメイユ賞やオークスなど、女性のためのレースがある日は、競馬場はピクニックから社交場へと様変わりする。目に鮮やかな衣装を身にまとい、とびきり縁の大きな帽子を被った女性が、ハイヒールで競馬場を闊歩する。ひと昔前の日本では考えられなかったこんな風景が、最近では日本の競馬場でも少しずつ見られるようになってきた。私の競馬友だちの女性は、昨年のヴィクトリアマイルの日、JRA主催のドレスアップパーティーに参加して、華やかな衣装を身にまとい、縁の大きな帽子を被って、7階席のベランダから観戦したという。

ヴィクトリアマイルは、古馬牝馬による春の女王決定戦という位置づけで創設された。秋のエリザベス女王杯が3歳馬と古馬の世代交代という意味合いが強いレースであるのに対し、春のヴィクトリアマイルは今まさに成熟した女性だけによる華やかなレースである。ダンスインザムード、コイウタ、エイジアンウインズ、ウオッカ、ブエナビスタ、そしてヴィルシーナ。過去のどの勝ち馬を見ても、今にも踊って歌い出してしまいたくなるような名ばかりだ。

しかし、レースが始まってしまえば、一転、競馬はモノクロの世界に様変わりする。華やかな衣装に身を纏っていたはずの美しいサラブレッドは、500kgの筋肉の塊のアスリートと化す。息遣いは激しく、目をむき出し、互いに体をぶつけ合い、蹄鉄同士が擦り合わさって火花が散る。人生にチャンスはたった一度だけ。女の意地に賭けても負けられない。そんな心意気に応えるように、ジョッキーも必死の形相で馬を追い、鞭を振るう。競馬はピクニックであり、観劇であり、スポーツであり、そして死闘でもある。それでいいのだ。

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Comments

次郎丸さん
こんばんは。
「死闘」の文字を見て一番にこちらを思い出しました。

77年有馬記念
その直線で 過去も未来も消え去った
ただ 今と今とのぶつかり合い
伝説のデッドヒート
戯れにも見えた 死闘にも見えた
その勝者の名は テンポイント
競馬の全てがここにある 有馬記念

JRAのCMからです

競馬は過去から 未来へ繋がるものですが
その闘いは 常に "いま゛という時なんですよね。

昨日 レースは見てないんですがエイシンヒカリに武豊騎手が騎乗していたみたいで サイレンススズカを思いださずにはいられませんでした。
競馬はもちろん命を懸けた闘いの世界でもありますが サイレンススズカを見ていると そんなことには無関心な顔で涼やかに走っているように見えるんですよね。
後続が死闘を繰り広げる中 サイレンススズカは1頭 別世界なんです。
こんな馬をまた見てみたいなぁなんて 思っていたから ついついエイシンヒカリをサイレンススズカに重ねてしまうんですが エイシンヒカリにすれば 「俺はオレだ。」なんて思っているかもしれませんね。

Posted by: 通りすがりの皇帝ペンギン | May 17, 2015 at 07:55 AM

次郎丸さん
またまた私ですがエイシンヒカリについて追記です。
エイシンヒカリが芦毛というのも驚きでした。
あんなに真っ黒なのに 芦毛はやはり神秘的ですね。
競馬を始めた頃は あまり芦毛は好きではありませんでした。
全盛期のオグリキャップのイメージが強くて あの白と黒のまだらな感じがどうも好きにはなれなくて 汚れたとゆえば失礼ですが 綺麗な毛色と思えませんでした。
青鹿毛や黒鹿毛の黒く輝く馬体がかっこいいなぁなんて見ていました。
それがレーヴディソールを初めて見た時に なんてかわいい馬なんだと思うようになり 芦毛に惹かれるようになりました。
オグリキャップの引退後20年を撮り続けた
「白の時間」という写真集があるんですが 時間とともにオグリキャップの毛色が白くなって
ゆっくりと 穏やかな 時間が流れていたのが 手に取るようにわかる素敵な写真集です。

Posted by: 通りすがりの皇帝ペンギン | May 17, 2015 at 09:53 AM

通りすがりの皇帝ペンギンさん

こんにちは。

エイシンヒカリは芦毛なのですね。

私も初めて知りました。

サイレンスズカの逃げと比べてしまうと、まだ天と地ほどの違いがありますが、それでもこういう死闘とは離れたところで孤独に戦っているような逃げ馬はまた素敵ですね。

芦毛の名馬はたくさんいますが、私にとってはメジロマックイーンやビワハヤヒデということになるのかなあ。

競馬を始めた頃に、芦毛の馬って強いんだと思わせてくれた名馬たちです。もちろんオグリキャップは初めの初めですが。

Posted by: 治郎丸敬之 | May 17, 2015 at 11:38 AM

次郎丸さん
名馬ではないかもしれませんが私にとってシルバーウルフこそが一番の芦毛のような気がします。
あれほどのCMですから 絶対といっていいくらい目にしていたはずですが記憶の片隅にすらありませんでした。
興味がないとはこうゆうことなんでしょうね。

青鹿毛や黒鹿毛を見ていると 何か闇をかかえているように見えるんです。
魔性を秘めているような イメージで好きです。

今日はアルマディヴァンで行きます。
勝浦騎手との相性もよいし 距離よし 左回りよしで一発あるのではないかと期待します。
サイン党としてサインが絡んでないので一応
サイン党としては ミナレットを予想。
はしのえみさんが妊娠のニュースあったので
端の笑み(^_^)ならぬ 端の江田なんてどうですか。

Posted by: 通りすがりの皇帝ペンギン | May 17, 2015 at 01:50 PM

次郎丸さん
ミナレットキター(>__<)
サイン党として失格でした。
しかしこのミナレット新馬戦でも波乱を起こしてたようでかなりの穴馬でしたね。
忘れた頃の人気薄の江田照格言もすっかり忘れてるし。
私のマル秘ノートに競馬の格言てのがあって
格言1は 王道の「競馬に絶対はない。」です。
格言27に「一度穴をあけた馬は また同じ条件で穴をあけるので要注意。」てのがあります。
今回 それがあてはまるのかどうかは別としてやはり 競馬は日々の勉強が大事だなぁと思い知らされました。
配当なんて 数字に過ぎないと思うようにしてますが 逃がした魚はでかかったなぁ(^_^)
今日からまた勉強します。
時には復習も必要ですね。

Posted by: 通りすがりの皇帝ペンギン | May 17, 2015 at 06:53 PM

通りすがりの皇帝ペンギンさん

ミナレット来ましたね!

サインでないと買えない馬券のような気がします(笑)

「一度穴をあけた馬は また同じ条件で穴をあけるので要注意。」というのはその通りかもしれませんね。

穴馬というのは得てして人気にならない馬なので(血統や馬体などのイメージで)、忘れた頃にまたやってくるのでしょう。

さすがに今回のような展開を予想できる人はいないので、サインと格言で買うのが正しかったのではないでしょうか。

それにしても、逃がした魚は大きいですよね~。

Posted by: 治郎丸敬之 | May 19, 2015 at 12:24 PM

次郎丸さん
こんばんは。
たぶん競馬の神様が まだまだ君は勉強が足りない。なんて思われて あえて外させてくれたんだと思います。
穴馬の格言に「人気になった穴馬は すでに穴馬ではない。」なんてのもあります。
誰も買わないようなのを こっそり買って
ガッチリガッチリ フクラムサイフ になりたいです。
フクラムサイフのお母さんはウソツキなので
あまり説得力ないです。
来週はもうオークスですね。
1年前はもちろん本命はハープスターで彼女しか見えていませんでした。
いまは彼女のがんばれ馬券が私の宝物です。

ダービーは「運がある馬が勝つ」とはよく聞くので 勝手にオークスの格言考えてみました。
オークスは「芯がある馬が勝つ」なんてどうですか?
女の中に秘めたる強さ、それは時に牡馬をも蹴散らす強く美しく そして儚いもの。
そんな馬を探してみます。
ココロノアイ 心の愛 はいいですね。
心はシンとも読めるし 愛の中には心がありますからね。

Posted by: 通りすがりの皇帝ペンギン | May 19, 2015 at 09:06 PM

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